みんなの議会

今金町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月11日

人材育成と関係人口の創出を見据えた農業担い手施策について

聞いた人
苅屋泰裕 議員
答えた人
町長 中島光弘

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

議員の質問 1番 苅屋泰裕

1 番苅屋です。それでは通告に従いまして一般質問させていただきます。人材育成と関係人口の創出を見据えた農業担い手施策について。本町の農業は、人口減少や少子高齢化の進行により担い手不足が深刻化し、離農の増加や一戸あたりの作付面積の拡大限界などから、今後、耕作放棄地や生産額の減少が懸念されます。その対策としてスマート農業の振興が進められていますが、導入が進んだとしても人手は不可欠であり、従来の人材確保の考え方だけでは、今後の農業生産力の維持は難しくなってくるのではないかと感じています。そこで、従来型の労働力確保の視点に加え、外部人材や実習生、短期就業者、新規就農希望者などが地域に関われる入口を広げ、人材育成と関係人口の創出を同時に進めていく取り組みも、一つの方向性として考えられるのではないでしょうか。知内町などでは、宿泊機能を備えた担い手育成施設を整備し、就業体験や研修、移住体験の受け皿として活用することで、短期的な労働力確保と中長期的な担い手育成の両立が図られています。本町においても、宿泊機能を核とした農業担い手育成の仕組みを整えることで、人材育成や関係人口の創出を促し、既存農家の人手不足解消や規模拡大への意欲向上、新規就農による耕作面積の安定化につなげることが期待できると考えます。また、関係人口の増加は地域交流の活性化やふるさと納税の拡大など、人口減少対策としての波及効果も見込まれるのではないでしょうか。今後の農業政策は、単なる生産支援にとどまらず、人口減少時代における地域戦略として「人材育成」「関係人口」「持続可能な農業」を一体的に進めていく視点が重要と考えますが、町長の考えを伺います。

町の答え 町長 中島光弘

苅屋議員の一般質問にお答えいたします。本町においては、国営緊急農地再編整備事業が実施されたことが大きな要因となり、区画拡大や用排水施設の整備等、農業生産基盤が整ったことからスマート農業の導入が進められ、作業効率が格段に向上したことで、本町をはじめ全国で懸念されている農家戸数、就農人口の減少に対して農業生産の維持という課題に対し一定の効果が認められるところであります。高市内閣では今後の農業政策の一つとして、すべての農地をフル活用するという方針が打ち出されており、町内農家の耕作面積の増加が今後も継続していく傾向がうかがえます。新年度から施行予定の第9次今金町農業振興計画における大きな柱の一つとして、新規就農者を含めた担い手就農支援の拡充を上げており、単なる労働力の確保ではなく、今金町の農業を将来へ向けて継続していくため、地域おこし協力隊制度を活用した農業体験や短期就農などの受け入れの体制についても柔軟に対応しつつ、最終的には地域に根付いた就農者を受け入れていくことを目標として本計画にも明記しております。受け入れ後の支援体制としても、指導農業士・農業士が中心となり、農業担い手支援協議会を設置し、営農にかかる技術・学習指導や地元農業者や住民との交流など、独立就農までの支援体制を構築してまいります。また、町外からの受け入れについては、滞在期間中の住環境の確保については重要な課題であることも承知しており、来ていただく方にとって、今金町を選択する場合において選定の要素の一つであると推測されます。知内町の事例については、素晴らしい施設が整備されており、施設を利用して農業に限らず産業全般の就業支援について運用されていることを承知しておりますが、現在のところ今金町において同様の施設を整備する計画はありません。現存する施設や空き家などを活用した住環境整備に取り組んでまいります。農業振興計画の取り組みにおいては即時的な成果ということにはなりませんが、先ずは今金農業の魅力を発信し、選んで来ていただく取り組みを進めていくと同時に、町内の就農者や関係機関からのご意見やご指導を仰ぎつつ、希望者を受け入れるための環境の整備や、その後の支援体制を構築し、少しずつ成果を上げてまいりたいと考えております。

議員の再質問 1番 苅屋泰裕

答弁ありがとうございます。答弁でもありましたようにですね、国営の再編整備事業やですね、スマート農業の導入、また、令和 8 年度から進められる、新規就農者を含めた担い手支援の拡充やですね、地域おこし協力隊の活用などもあるということも答弁で示されたところでありますが、もちろん国営やそのスマート農業の導入によっての成果というのは非常にすばらしいものがあると私も認識しております。だがしかし、一方でですね、本町の農業の実態というところを見ますと、既存農家の高齢化が進んでいると。そして今後ですね、団塊の世代の方の離農やですね、そういう要因によって農業者の数がですね、大きく減少していく可能性もあるというふうに考えております。またですね、今金町の農業にとっては家族経営が中心であるというふうに思っておりまして、親の世代の方々がリタイアされることによってですね、農業従事者が減ってしまい、これまでの耕作面積を維持できないのではないかという不安の声もあるというのが実態であります。またですね、それによって、人手不足が進むことによってですね、高付加価値作物がですね、省力作物への転換が進んでしまうということも懸念されるというところであります。そのような状況ももちろん、行政のほうでも理解していて、令和 8 年度から進められる施策につながっているということも理解いたしますが、魅力発信などを行いながらですね、段階的に取り組むだけではなくて、農業体験や、季節就労、研修などを受けための受皿というものがやっぱり必要になるのではないかというふうに考えております。その中で、町長答弁にもあった空き家などの既存施設を活用しながら、そういう取組に整備していこうという考え方もあると思います。その中で、答弁にありましたように成果がすぐ出るものではないというふうな答弁がありました。だがしかしですね、このいろんな実態の要因を含みますと、人材確保の取組は、いち早く、これは進めていかなければならないのではないかということが考えられると思いますが、知内町のようにですね、施設を建てるというのはなかなかハード面でありますので、ハードルは高いと。それで、空き家を活用するという考え方もあると思いますがその辺を具体的にどのようなスケジュール感を持って進めていこうとお考えか、ちょっと多くなりましたけど、それも含めて御答弁頂きたいと思います。

町の答え 町長 中島光弘

再質問ありがとうございます。苅屋議員から今質問頂きましたことはですね、今本当に喫緊のうちの町の農業の課題だというふうに思っております国営事業がですね、今年度で工事のほうが終了して、あと 2 年はですね、最終的な整備だとか、換地というふうになりますけれども、まずこの事業の成果としては、間違いなく作業効率が上がって労働時間が短縮して、それから、高収益作物、俗に言うミニトマトだとか、ブロッコリーをやる方も増えましたし、この事業で儲かる農業といいますか、そういうことを実感をしていただいたり、それから女性が進出をしているという場面もすごく多く見られます。今北海道内でこの国営事業をやってるのが 16自治体で 21 地区だったと思いますが、まだ調査地区、そのうち 3 つあってですね、まさしく今手を挙げて、ここの国営緊急農地再編事業をしたいという地区もありますけれども、まず、最初に私はありがたいなと思うのは、10 数年前にこの事業をですね、当時の理事者もそうですし、農業関係者とかいろんな方々が選択をしたってのはすごく大きなことで、多分これから選択するといろんな人件費だとか、いろんなものがですね、当時から見るとすごい高騰していてですね、なかなか同じような成果を上げるってのはすごく難しいというふうに思います。先般国営の期成会で、町長だとか、関係国会議員のほうにも終了しますということでの、中央のほうに行っていただいてですね、すごい評価を頂いて、激励も頂いたり、それから新たな補助制度もありますよというようなアドバイスをもらったということですから、何といっても今金町におけるその国営事業というのはすばらしい事業だなというふうに私自身も思っています。ただ一方ではですね、全部が国営事業の網にかかってるわけではありませんので、実はこの第 9 次の農業振興計画を立てるときに、いつもは事務局サイドでいろんな原案をつくって、振興計画の進行をかけるわけなんですけど、今回はですね、プロジェクトをつくってもらいました。やるのは現場の農家の皆さんですので、やっぱりその人たちの意見とかですね、やりたいことだとか、課題をしっかり把握をして、計画に反映しようということで、農協の部長を頭にしてですね、実務を担当する人たちでですね、20 何団体組織のいろんな意見も集約をしていただきました。その中に苅屋議員が今おっしゃったようなことも含まれております。特にその人材の確保は農業だけじゃなくて全ての分野でもう緊急を要しておりますし、それから全体的なかさでいうと、もう人口減少というのは間違いなくどの分野にも降りかかってるということで、苅屋君が言われた、その魅力ある農業の発信と同時に例えば受皿がないと、なかなかこれないというのはですね、私も同感であります。他町のようにですね、それに特化した施設を建てるっていう計画のあるところもありますし、それから個人の農家でそういうものを整備してやってるっていう町もありますけれども、私はやっぱり既存の今金町の現状を見たときに、結構施設的に空いてるとかあるんですよね。やっぱりここはですね、お互いに空けとくということはもったいない話ですから、そういう短期の研修、それから長期に研修をして、次の就労につながっていくというようなことはすごく必要なことだと思っています。ちょっと観点違いますが、林業の 6 次化の地域商社の中にもその機能をぜひ持たせたいというふうに思っています。とにかく今、今金町がいろんなものを発信すると同時に、受入れ体制を整えるっていうのは今、知恵を出してやっていきたいというふうに思ってますし、それからもう 1 つ期待するのは、JA さんにもですね、いろんな考えを見せてほしいと思っています。当然、町がって言いますけれども、やはり JA が農家の皆さんの上にあってですね、ここがいろんな今までも施策を打ってきてるわけですし、苅屋君も御存じだと思いますけど、私 1 年目に農協との人事交流やりました。これってのはやっぱり今も活きてるんですよね。そういう意味では、お互いに農業者の専門でつかさどってる JA と、町は農業振興部も持ってますが、しっかり連携をしてやっていきたいということで、組合長とも、その件の課題は共有しておりますので、待ったなしのものについてはですね、農業という観点だけではなくて、空き家対策も1 つになりますし、それから今金町の人口増につなげる施策にもなりますし、それから地域おこし協力隊の活用もですね、農業分野もいけるというふうに思っています。そのマッチングをする、今、DAO というところの業者にも、今、新年度から入っていただいてですね、8 年度からそういう意味での結びつきっていいますか、いろんな動きが出てくるというふうに思っておりますので、今課題として出してもらった農業関係のことはもちろんでありますけれども、これを含めたですね、人口減少対策ということで取り組んでいきたいというふうに思っています。私はもっともっと現場の方の意見を聞きたいというふうに思っています。農業振興計画も本当にいつもの作り方と違いますので、もう 1 点、さっき網のかからないとこっていうことで、私ども最初上地区をちょっと心配してたんですよね。その上地区の今後を考えたときに後継者だとかね、いろんなことがどうなるんだろうということであったんですけども、そのプロジェクトで住吉から美利河までの人たちの中で組織つくってもらいました。今後どんなことをやっていきたいかということをいろいろ聞いたらですね、やっぱりね、頑張りたいっていう意見が多いんですよ。でも無理だって言えばですね、少しいろんな施策を打たなきゃなんないなと思ってたんですけれども、今農業振興会議の中でもその話をしますけれども、ある意味違う支援をしていかなきゃなんないなと。例えば道のパワーアップ事業もまた継続でやりますし、それから副町長、今回期成会について行ってもらいましたけれども、新たなそういう、何て言いますかね、補助制度っていうか、そういうのも参考にというようなことで提示頂いたということは聞いていますので、上地区はそういう意味では、少し今後押しっていうかね、それをしてですね、やっぱり上地区の心配してた農業振興というのも今一緒にやっていければということで考えておりますので、私の思いとしてはこの第 9 次の農業振興計画っていうのは本当に今後の今金農業の基礎となる計画にしたいということで今、皆さんの力を借りてやっておりますので、御理解頂ければというふうに思います。

議員の再々質問 1番 苅屋泰裕

ありがとうございます。ある程度、今回ですね、令和 8 年からいろいろ仕組み等も変わっていくんだろうという期待をもあるなというふうに感じました。その中でですね、やはりこの農業新聞にですね、移住相談がですね、7 万件を超えたということもあります。その中でですね、北海道は全国ランキングで 7 位ということでありまして、移住へのハードルが少し下がってきていると。さらにはこの農業への関心が高まっているという記事でありました。そういうふうに考えますと、今金町の農業の魅力を発信するということは今までもやってきたし、これからもやっていくんですが、やっぱり裏立てというか、しっかりとその受皿というものをどうつくって、よりそういう希望の方に来ていただくかっていうことと、人口増加につなげる、またはその関係人口増加につなげるということにつながるんだろうというふうに思います。一昨年ですね、林活のほうで知内町にお邪魔したときに、その施設を見させていただいて、職員の方とお話しさせていただいたんですが、その中でですね、やはりその施設があるから、より積極的に PR できるし、ということをおっしゃっていました。そういうふうに考えますと、その裏づけがちゃんとあるっていうことは、職員にとってもすごい自信を持って話をしていただいたので、非常に印象的にありましたので、その辺も含めてですね、積極的に取り組んで頂きたいと思います。またですね、やはり僕らの世代、40 代の世代の農業者の方に話を聞きますと、あと2 人とか、あと 3 人いたらそれこそ施設野菜とか、芋とか、そういうものも増やせるんだよなっていう切実な話も伺います。今、実際ですね、野菜はですね、少しこう減っている状況でありますし、その要因っていうのは、やはり人手不足っていうものもかなり大きくありますので、その辺も含めると早急にですね、ここは対策を打っていただきたいなというふうに考えております。ほかの自治体を見ますと、そういう受入れ体制を整える、空き家を活用した対策ということもされていますし、その辺も参考になると思いますので、その辺もぜひ調査していただいてですね、また、やはり今金町はやっぱり教育に力を入れてるというまちっていうふうな印象も私持っておりまして、そうなると、やはりこれからこの地方において、過疎地方においてはやはりこの人材育成というものが非常にクローズアップされるところだろうと思いますので、それが地域の魅力化につながるのではないかと思いますので、ぜひ、たくさん言ってしまいましたが、その辺も含めてですね、早急にですね、検討していただきたいと思いますが、最後に町長答弁よろしくお願いいたします。

町の答え 町長 中島光弘

苅屋議員から再々質問頂きましてありがとうございました。おっしゃるとおりだというふうに認識はしております。特に農家の皆さんと話をするときにあるミニトマトの農家の方からですね、町長、今、自分たちが終わったらもうこれ次続かないと、俗に言う出面さんも本当にいないと、今でもあれですよね、JA 函館のほうから、結構いい値段で、その労働力を求めてるわけですけれども、そういう意味では道南でも 1 番の穀倉地帯今金ということで言ってますから、そういう意味では、やっぱり次につながるような施策をきちっとやらなければ、やっぱり懸念があるのは今、若い方一生懸命やってスマート農業が進んでるんですが、面積がどんどん増えていってしまいますよね、どうしても。やっぱり個別の形態でやると、全部負担がそこに行ってしまうというようなこともありますので、これは JA だとか、普及所だとか、いろんな機関とですね、本当にそういう意味ではオール今金でですね、今後の今金農業ということですね、真剣にやっていかないとですね、100 町なんていう時代が来てしまうとですね、本当に面積は守られても人がいないと。逆にその機械のほうに使われてしまうよっていうようなことが起こりかねませんので、そういう意味では本当に今言われた認識を持っておりますし、それから毎年、今金農業ということで JA のほうも札幌行って、そういうフェスティバルっていうかね、そういうとこ行って、今金の PR なんかもしていただいておりますので、私は魅力のある場所だというふうに思ってますので、ただ就農にどうつなげていくかというのは、まさしく農業委員会にも力をかりなければなりませんし、それから後継者ということで考えると、ひょっとしたら花嫁対策だとかね、そっちのほうも少し、今農協青年部に任してる形になってますが、ちょっとこれあたりも少してこ入れも必要だなというふうに思いますし、それから苅屋議員が今言われた人材育成というのは教育につながることですから、たまたま昨日教育長とも別なところで懇談をしましてですね、多分教育委員会、これから職員教育ということをやってもらわなきゃ困る。例えば、それぞれの組織の中でどんな研修をしたらいいのか、それからどういうところとっていうようなことのコーディネートを教育委員会の社会教育がやる時代が来るよということでお話をしました。多分来年の執行方針には入ってくるかなと思いますけれども、そういう意味ではですね、仕掛ける部分がないとですね、既存のままというのはなかなか変化が生まれないということもありますので、私もいつもお願いしていますが、どこかだけが良ければいいというんではなくて、本当にオール今金でですね、それぞれの組織が持ってる機能、知恵出してもらってですね、どうやっていくと。1 か所からもらう交付金、補助金もありますけれども、いろんなとこからもらえるっていうのも可能性あると思いますし、広域でやる部分ではないかもしれませんけど、やっぱり広域的な視点も必要だというふうに思いますので、今日頂いた提言はですね、今度の農業振興会議の中でも私も触れさせていただいてですね、お伝えをしてですね、取り組みたいというふうに思ってますので、また、今後とも御意見あればですね、いろいろお聞かせを頂きたいというふうに思いますし、苅屋議員自身が何かを仕掛けるということも可能だというふうに思っていますので、ぜひ、また協力をしていただければというふうに思っております。よろしくどうぞお願いします。

出典:今金町議会 令和8年第1回定例会 2026年3月11日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる