釧路町議会 令和6年第1回定例会 2024年3月6日
介護保険事業を取り巻く状況と新年度以降の課題について
2024年3月6日、釧路町議会の一般質問で、中田磨議員が「介護保険事業を取り巻く状況と新年度以降の課題について」質問し、町長 小松茂、介護支援課長 渡辺裕二が答弁しました。
- 質問者
- 中田磨 議員
- 答弁者
- 町長 小松茂、介護支援課長 渡辺裕二
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 中田磨
6番、中田です。通告に従いまして、2件の一般質問を行います。1件目は、介護保険事業を取り巻く状況と新年度以降の課題についてです。1、第9期介護保険事業計画における保険料は。2、高齢者や利用者の実態は。3、介護労働者の労働実態や人材確保の問題は。4、介護予防の取組やいきいきサロン支援の取組は。5、相談体制や地域包括支援、休日夜間体制の状況と課題は。6、今後の課題について、それぞれ答弁を求めます。
答弁 町長 小松茂
6番、中田議員の一般質問にお答えをさせていただきます。介護保険事業を取り巻く状況と新年度以降の課題についてということで、1問目の第9期介護保険事業計画における保険料についての質問ですが、第9期計画における介護保険料の設定につきましては、第1号被保険者数の増加に伴う要支援・要介護認定者数の増加を見込んでおり、介護報酬単価の増額改定を踏まえた今後3年間の介護給付費を44億68万9,000円と見込みました。そのうち、第1号被保険者の保険料中の必要額といたしましては、介護保険料の上昇を抑えるための介護給付費準備基金として7,000万円を活用の上、10億8,211万9,000円として、保険料基準月額を5,300円と見込んだところであります。2問目の高齢者や利用者の実態についての御質問ですが、65歳以上の高齢者人口は増え続け、令和6年1月末現在の高齢化率は31.6%となっております。また、高齢者数に対する要支援・要介護認定者の割合である出現率も微増傾向にあって20.8%となっております。利用者の実態としましては、要介護1の方が最も多く、次いで要支援の方が多い状況にあります。3問目の介護労働者の労働実態や人材確保の課題についての御質問ですが、公益財団法人介護労働安定センターにおける令和4年度介護労働実態調査の結果では、離職率は横ばいで推移しているものの、人材不足感は強く、職員が高齢化しているという結果が示されております。昨年、町内事業所に実施したアンケート結果からも、介護人材の確保が厳しく、60歳以上の職員が多いことから、全国同様の状況であると捉えております。このような実態からも、介護労働者の高齢化と介護現場における生産性向上への取組が大きな課題であると認識しております。4問目の質問ですが、介護予防の取組やいきいきサロン支援の取組についての御質問ですが、介護予防の取組としては、支援を要する高齢者を早期に把握し、介護予防活動などへつなげる介護予防把握事業などに取り組んでおります。介護予防サロンへの支援につきましては、運営費助成及び会館使用予約と使用料免除の支援などを実施しており、引き続き支援してまいりたいと考えております。5問目の相談体制や地域包括支援、休日・夜間体制の状況と課題についての御質問ですが、相談体制につきましては地域包括支援センターにおいて対応しており、毎年、延べ1,000件以上の相談対応をしております。なお、休日・夜間体制としましては、遠矢コレクティブセンター内に地域包括支援センターブランチを委託により設置しておりますが、年間相談件数は10件未満という状況にあります。課題としては、ブランチの認知度は一定程度あると認識しておりますが、引き続き周知に努めていく必要があると考えております。6問目の今後の課題でありますが、近年の物価高騰などの影響による人件費を含めた事業経費の増加及び高齢化率の上昇に伴う介護給付費の増加が見込まれており、安定的で持続可能な介護保険事業を推進するためには、介護サービス提供基盤の整備に必要な介護人材の確保と介護現場における生産性向上への取組などが課題であると認識しております。以上であります。
質問 6番 中田磨
まず、1点目から、さらに質問していきたいと思うのですけれども、今回の定例会に議案としては上程されていますから数値的には押さえてはいるのですけれども、一般質問ですので確認も含めて伺います。基準額の増加幅というのですか、増加分というのは幾らになるのかということと、一番負担が増える状況にある階層というのですか、幾らぐらいが想定されているのかということと、総額として住民に対する保険税の収入額というか、負担増というものがどの程度見込まれるかということで、基本的には保険料の増額に係る部分で、ちょっと3点について、まとめて答弁を求めたいと思います。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
ただいまの質問にお答え申し上げます。まず、総額の部分ですが、保険料の基準月額、今回見込んでおります金額が5,300円、前回8期までの保険料金額が5,084円ですので、216円の月額の基準額の増額というふうになってございます。また、負担につきまして、各所得段階構成で、当然、今回所得段階の構成を12段階から13段階へ増やすということを見込んでございます。一番所得段階で負担が増える方、一応、新たな基準として設ける13段階の方が一番増えまして、年額で4万2,800円増える見込みでございます。一応、年額としましては、基準の段階の第5段階の方で2,600円の増額というような形になってございます。
質問 6番 中田磨
2つはいいのですけれども、3点目の総額というのは会計上の収入見込みという意味なのですよね。分かります。全ての住民から令和5年度、令和6年度との比較をした際に、人数とか賦課については所得によって変わる部分はあるかもしれませんけれども、予算額的にベースで行くと、どれぐらい総額として保険料が収入として増える見込みとなっているのか。その点については確認したいと思います。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
お時間を取らせて申し訳ございませんでした。保険料総額では、一応、令和6年度の見込みと比較しまして1,500万程度の保険料の増額という形になります。
質問 6番 中田磨
それでは、介護事業全体の中で、介護保険料が占める構成比の割合というのはどういうふうになっていますか。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
保険料は、全体、本来であれば保険者の割合というのは23%なのですが、予算上の割合としては21%程度となってございます。
質問 6番 中田磨
先ほど答弁あったように、基金の繰入れによる保険料の圧縮というのですか、増加を抑えるというようなことでの21%の構成比となっているというような見方をしてよろしいか、確認します。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
議員おっしゃいますとおり、基金のほうの取崩しを見込んでの予算額というふうになっております。
質問 6番 中田磨
それで、制度の問題も根幹にはあるのですけれども、やはり事業を運営する上での構成比の関係で行くと、国庫負担金の動向などというのは事業費全体が伸びた分の構成比は変わらずというような状況になっているのか、今の介護事業を運営する上で、国の負担率というのが一定こう、改善されるというか、大きくなっているのか。構成比上は、パーセントは変わらないような状況が続いているのか。その点については9期に向けてどうなっているか、確認したいと思います。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
介護保険事業の運営費の状況なのですけれども、国庫負担、公費負担、また支払基金の負担共に、構成比率については第9期計画においても8期計画同様変更はございません。
質問 6番 中田磨
分かりました。今、介護保険料が増える要因というのは、相対の事業費を確保しなければいけないという、ある意味、スライド予算の組み方というのですか、構成比をつくっていかなければならないという課題はあると思うのです。ただ一方で、この後質問していきたいと思うのですけれども、全国的にも、町内でも、やはり利用者に対するサービスのバランスというのが本当に今の保険事業体制で十分なのかということは大きく課題になってくるというふうに思っているのです。そういったことも踏まえて質疑をしていきたいのですけれども、2点目に移りますけれども、今、高齢者、特に利用者の実態として釧路町としても増えているということが言われていますし、要支援・要介護認定者の割合も増えてきているということになれば、人数が増えるということは当然、それだけサービス提供料が増えていかなければいけないということになると思うのです。そういった状況に対して、受け皿としてしっかりとサービスが、供給体制が整っているのかどうか。ここ3年の状況で、コロナの関係で一定減った、施設利用ができないなどのことで、ちょっと動向としては分析しにくい年ではあるかもしれませんけれども、令和5年からは一定の利用者も回復してきているという状況もありますから、そういった点も踏まえて、結局、施設利用や事業所サービスを受けられなければ、結果的には何も受けられないわけです。そういったところで、そういった受け皿がしっかり町内、近隣市でも利用されている方が多数いますけれども、その辺の状況というのはどういうふうに捉えているのか、答弁を求めます。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
ただいま質問なのですが、中田議員おっしゃいますとおり、当然、今後の問題として、要介護認定者が増えていく段階でサービスの提供自体が間に合うのかという部分なのですけれども、当然、そこは非常に危惧しているところでありますし、ただ、今現在の状況では、施設入所を除いてなのですけれども、サービスを受けられない時間と曜日だとか、希望に沿うサービスが受けられるかといったらそこまでにはなっていないのですけれども、完全にサービスが受けられないというような状況ではないところでございます。ただ今後、やはり施設のほうもどんどん人材の部分が難しくなってきているという状況もありますので、非常に今後、10期、11期、12期と今後、中長期的に見たときには、必ずその辺の問題に突き当たるのかなというふうに捉えているところでございます。
質問 6番 中田磨
それで、利用状況という点で、直接町として実態が押さえられているかどうかというのは、ちょっと確認できるか分からないのですけれども、1つは介護を利用する際の2割負担の部分というのは導入されてきているのです。24年前に介護保険事業がスタートしているわけですけれども、当時は1割負担だったり軽減措置などもあったのですけれども、今の状況でいえばさらなる負担につながっている。そして、こうした課題で、やはりその2割負担導入されたときも指摘したのですけれども、利用料を払う財源というか、家庭の事情も含めて確保できなければサービスを縮小させざるを得ないという方も増えるのではないかというような視点も指摘をしてきたところなのですけれども、こういった状況というのは捉えられているのか。介護事業所への相談とかケアマネへの相談とかで、そういった声というというのが実態としてあるのかどうか。その辺はどういうふうに捉えていますか。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
一応、利用者の自己負担につきましては、平成27年から2割負担が導入されまして、平成30年からは3割負担も導入されたところでございます。今後、本来であれば、9期計画の期間から2割負担の基準を下げて拡大させるということで国の方針としてあったのですけれども、今回は見送られた。多分、10期以降はそのようになっていくのではないかというふうに捉えております。一応、町の状況としましては、今現在、利用されている方、令和5年度で95.7%が1割負担の利用者という形になってございます。2割負担が3.5%、3割負担の方が0.8%という状況になっております。今後、今の段階では、そのようにこの1割負担、2割負担がつらくて利用を控えざるを得ないというような直接の相談というのはないのですが、相談がないというだけで、中には当然、回数を減らしたりだとかという方も中にはいると思います。今後、10期計画、3年後、例えば2割負担の方が増えた場合には、必ずそういうような問題も生じてくるのではないかというふうに捉えているところでございます。
質問 6番 中田磨
ちょっと、次に聞こうかなというところまで答弁いただいたのであれなのですけれども、今、答弁あったように、国としては2割負担の割合をさらに増やしていこうというふうな動きも見えているのです。先ほども言っています、私も言いましたけれども、やはり保険料を払い、介護利用料を払って施設サービスがやっと受けられるのです。施設というか、介護サービスをやっと受けられるのです。でも、結局そのときにまたお金がなければ、また、施設のキャパがそこでなければ、結局は受けられなくなる。結局、でも保険料はずっと支払っていかなければいけないのだということで、介護を受ける環境というのはハードルがすごく高いのです。医療だと保険料を払い、病院に行ったら、うちで言えば税ですけれども、国保税もそうですし、それぞれ事業所ありますけれども、少なくとも医療は受けられるのです。だけれども、介護はそうはならないというところの線引きがすごく大きいということは、まだまだこの制度自体の問題ということがやはり改善されないし、問題があるなというふうに考えています。あと、ちょっと視点を変えまして、1つはマイナンバーの導入に伴って、例えば施設等でもマイナンバーでのいろいろな事務的な作業が行われてきていると思うのです。ただ、実態としては、高齢者で、例えば施設入所されている方や通所されている方でも、マイナンバーカードを取得してとかマイナンバーの活用について、理解をされている中で制度利用が併せて行われているのかというのはかなり心配な面もあります。場合によっては、施設に番号をそのまま預けてしまって、カードも預けてしまって利用されるというようなことも起こり得ますけれども、制度の根幹で行くと、やはり情報の問題、様々な課題が出る中で、カードがなくても情報が全部、ばれている場合もありますけれども、やはり課題としての利用と本人の同意の問題というのも1つ、出てくるのではないかなと感じるのですけれども、その辺について、利用実績の下で課題がないのか、ちょっと心配な部分がないのか。その点についてどのように捉えているか、答弁を求めます。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
介護保険につきましては、昨年まで社会保障審議会において自治体、利用者、介護事業所、医療機関などが利用者の介護情報を電子的に閲覧できる情報基盤の整備に向けて、介護保険者証も紙からマイナンバーに移行しようという話が出ておりました。しかし、今現在、去年以降、そういうような話がちょっと介護分野においてはぱったりとなくなっているような状況で、国からの情報等は示されていない状況でございます。当然、マイナンバーカードに今の介護保険証が統合された場合、当然、入所者については施設が管理するという部分も出てくるかと思います。その場合については、当然、施設側としてもそこまで責任が重いのではないかというような意見もあるとは思います。ただ、今現在、完全にマイナンバーカードに統合されるという部分ではまだ示されていない状況でありますので、今後も国の動向を注視してまいりたいと考えてございます。
質問 6番 中田磨
分かりました。それと、利用者の方々に対する様々な国の枠組みがつくられている中の1つに、努力支援交付金の関係もあるのです。要するに、事業の進め方や介護からの卒業などの取組がされることによって有利な状況をつくられる。それが進んでいないところは、逆にペナルティーのような状況が行われるということが起こっているのですけれども、単純に制度の話をした上で、町の実態として、現状で釧路町の中ではどういう評価がされて、反映されているのか。その点について答弁を求めます。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
保険者の努力支援交付金についてでございますが、こちらの制度につきましては、令和2年度において介護保険制度における介護予防の位置づけを高めるために、保険者機能強化推進交付金に加えて追加された交付金でございます。介護予防だとか健康づくり等に資する取組を重点的に評価することによって配分されるインセンティブ交付金という形になります。町のこちらの交付金につきましては、全道的には中間的な位置になっている状況と捉えております。毎年、この交付金の指標というのは、こういう取組をやっているか、やっていないかというような調査が来るのですが、その質問項目も毎年のように変わっていくという部分もございまして、改正されている部分もございまして、あと、町としては、その財源については総合事業の保険料相当分に充当させていただいているというような状況でございます。
質問 6番 中田磨
先ほど、中間ぐらいということで答弁があったわけですけれども、大事なのは、再三言っていますけれども、利用者、町民がどういった介護体制の下で生活できるかということになりますので、そういった点は十分注意していただければなというふうに思っています。次、3点目に移りますけれども、介護労働者の状況というのはなかなか変わらないというか、改善されないという状況かなと思います。あと、給与の関係についても、国のほうも介護の職員というのは低いということは認知しているのです。だからこそ、人件費への対策も不十分ではあれ、やろうとしているということになるのですが、実際問題、事業所に入った中での人件費の確保ということになると、事業所自体もかなり経営が厳しいということもあり、給与を上げたり職員をさらに増やすということがなかなか対応し切れない。そういう現場に入っていくと自分が大変になるから、また、働いている人も大変だからということが、結果として離職率についても、先ほど答弁では横ばいとあったと思うのですけれども、実際問題、高い水準で横ばいなのではないかというふうに私は思うのです。その辺の状況というのをどういうふうに捉えているか、答弁を求めます。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
離職率についてでございますけれども、一応、国の介護労働安定センターの4年度の調査結果によると、離職率は14.4%という形で横ばいであるというような状況で公表されてございます。昨年、全事業所の回答はなかったのですけれども、釧路町で事業所、そちらの部分で離職率というのを調べてみましたら、大体同じような形で、町のほうでは15.1%ではあったのですけれども、そのような状況であります。ただ、やはり施設の方の話だとかを聞いておりますと、就職されても短期間で辞められていく方というのはやはり多いような状況であるというようなお話を伺っておりますので、やはり人材の確保というのは非常に厳しい状況なのかなというふうに感じているところでございます。
質問 6番 中田磨
やはり、この部分というのはすごい深刻なのです。例えば、この釧路町役場で離職率が15%だったとした場合、200人ちょっと職員が働いているわけですから、毎年30人が辞めているという計算なのです。それぐらい、今の介護現場が深刻な状況で、人材確保が課題ですと言って、課題だけで済むのかというレベルなのです。その15%が補充されなければ、事業所が結局はサービス提供が困難になりということにつながっていく。さらに、定員に行かなかった場合には、そこで働く人の過重労働がさらに進んでいく。入った人はさらに過重な労働条件で、こういう状況であるなら辞めますというふうになっていくということが、現状としても町内でも起こっているということをやはり捉えながら対策していかなければいけない。1つは、すぐできるかどうかは分かりませんけれども、やはりまずは一定の賃金で保障して、働きがいがある、この仕事をこの賃金であったら働けるのだという程度の水準に上げるための努力を国や道がもっともっと積極的にするべきですけれども、町としても具体化できないのかという問題や、人材確保という面でも、免許やヘルパーの講習なども町として事業実施している中で、有資格者というのはいても働いていない人がたくさんいると思うのです。そういう人たちが、やはりそこに結びつけるような取組をしていくと、一旦辞めた人たちも、こういう条件なら働ける、労働環境もよくなったら働けるのだということを、やはり民間とはいえ介護保険事業の中で行われているそれぞれの施設展開ですから、やはりそういう環境整備をどう目指していくのかということを町もしっかりと見据えていく必要性があるのではないかと考えるわけです。そういった直接的な賃金保障を町の単費でやれということはなかなか厳しいのは分かっています。でも、やっぱりそういう方向性にベクトルを持っていくような動きをすべきではないかと考えるわけですけれども、人材確保の点で2点、関わる部分ありますけれども、その2つの視点でどのように捉えているか、答弁を求めます。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
議員おっしゃいますとおりだと思います。賃金保障については、やはり町から事業所の方の賃金を補填するというようなことはできないのですけれども、現在実施している研修だとか研修費の助成だとかも含めて、今後も介護現場の生産性向上の確保に向けてどんどん支援をしてまいりたいと考えているところでございます。町のほうの介護現場における人材確保につきましては、引き続き、計画の策定委員会においても協議を継続していく予定でございます。現在も、様々な施設の方が策定委員のメンバーに入っております。その中からも様々な意見というのを、直接、生の声というのをお聞きしております。その中で、先ほどもおっしゃったように、いろいろ潜在している資格を持っている方の採用だとか、また、介護助手の活用、外国人雇用についてもそうなのですけれども、様々な議論をしているところでございます。また、介護現場の生産性向上の部分としては、コンサルの導入だとか介護補助員など、北海道の補助事業メニューについても意見を交わしているような状況でありまして、今後も引き続き、策定委員会の中で協議を進めたいと思っております。また、人材確保と定着における対策については、当然即効性、どんな事業施策を展開したところで即効性というのはなかなか期待できないとは思うのですけれども、できるところから取り組んでいき、継続して対策を講じてまいりたいというふうに考えているところでございます。
質問 6番 中田磨
まだまだ課題がたくさんありますけれども、あともう1点、人材確保の関係で聞きたいのですけれども、町内のケアマネの人数というのはどのようになっているのですか。これまで質疑の中でもあったように、要支援・要介護認定者が増えてきている中で、当然、ケアマネがケアプランを立てないと事業を受けられないわけですけれども、ケアマネのところでも一定のキャパシティーというか、受け入れる上限がありますから、1人での単位がどれぐらい持てるのかと、対象人数というか受け持ち人数とかというのはいろいろ課題がありますけれども、その点で言うと、ケアマネの今の人数と仕事量というものの見合いが町内で完結できているのかどうか。その点について答弁を求めます。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
ケアマネについてなのですけれども、議員おっしゃいますとおり、今、ケアマネジャーの不足というのも非常に深刻な問題となってきております。一応、今後、ケアプランを作成できないことでサービス利用できなくなるのではないかというような意見も出ているところでございます。町内には今、居宅介護支援事業所が4事業所ございます。あと、予防事業につきましては、町の包括支援センターで予防事業所を開設してございます。ケアプランにつきましては、町内事業所でもよろしいですし、当然、市内の事業所でも町民の方は活用できますので、分散されてはいるのですけれども、今、町内のケアマネジャーが何人いるかというのは申し訳ございません、ちょっと資料が手元にない状況でございます。
質問 6番 中田磨
今、深刻な状況も一定生まれてきているというか、懸念されているということで言われましたけれども、市内のところのケアマネジャーが余っているのかといったら、きっとそうではないと思うのです。地域的に釧路市、釧路町に住んでいる方がどちらの事業所も利用しながらということで相互関係があるから、キャパシティーとしてはその枠でどうなるかという目で見ながらも、やはり釧路町として一定の確保が本当にされているのかどうか。されていないとしたら、育成というか養成や、仕事を従事してもらうとかというところについてもやはりしっかり確保していかなければ、当然、そこで漏れていったり事業所のたらい回しになったりとかということも考えられますから、そこら辺についてもやはり課題として、改善に向けた人材確保の一環として取り扱うというふうに位置づけていただきたいというふうに思っています。次、4点目なのですけれども、1つは、介護予防も取り組んでいるということですが、ちょっとそこは1回目の答弁でよしとした上で、いきいきサロンのところでの事業所の支援については、運営費の助成や会館の使用料という、できるだけ利用の負担がないようにということで取り組まれているということなのですけれども、運営費の助成自体は基準額というのですか、どういったところにどれぐらいの枠で予算化されて、支給というか助成されているのか。ちょっと、その点について答弁を求めます。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
ただいまのサロンの運営費の助成の関係でございますが、助成の対象要件としましては、介護予防を目的とした軽運動などを2時間以上実施すること。2つ目に、利用者が1回当たり5人以上見込めること。3つ目に、月1回以上かつ毎月実施することというのを条件に、1団体当たり月6,000円の助成をしているところでございます。
質問 6番 中田磨
それぞれの事業実施の中の財政的な運営で行くと、6,000円というのはどれぐらいの割合を占めるでしょうか。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
各団体で助成を受け取っているところと受け取っていないところもあるのですが、大体、全てのサロン団体について自己負担というのも徴収されております。その金額については様々ではございますけれども、年会費としていただいている団体がありますし、毎月何百円、200円、300円というところもございます。また、1回につき100円、200円というところもございます。割合については、一応、要件を満たしたところには年額で7万2,000円支給されるわけでございますが、その割合が各団体において何割を占めるかというところまでは、ちょっと今、手元に資料がございませんので申し訳ございません。
質問 6番 中田磨
いろいろそういう中で、それぞれの団体事業を実施しているところで工夫されて、いろいろな形でやられているというふうに思うのですけれども、ただ一方で、財政的に100円、200円の徴収を1回当たりもらっても、お茶代、ちょっとした甘いものとかお菓子代というようなことで大体消えていってしまうのではないかなと思うのです。そうした中で、運営費の使い道の関係でいくと、月6,000円であっても、なかなかボランティアなり、そこで参加される方々についても、そのように報酬がたくさんもらえるような状況でやっているわけではなく、ほぼボランティアだと思うのですけれども、やっぱりそういう中で、それぞれの善意なだけではできない部分も出てくると思うのです。例えば、利用者がみんなで集団的にゲームをやろうとか、例えば今だったらボッチャみたいな、車椅子でいても椅子に座っていても、立たなくてもできるようなゲームとかをみんなで集団的にやることで機能改善を図れるようなものとかも、結局、そういうものをそろえるための財源がなければ、なかなか幅広い取組もできなくなってくるのではないかなと思うのです。場合によっては、介護施設などでいえば、例えば健康マージャンでやってみたりとか、様々な遊び道具といっていいかどうか分からないのですけれども、機能改善のための用具、備品などもそろえながらやっているのですけれども、例えばそういうような取組などもできるような、例えば備品購入支援であったり、例えば現物支給であったり、例えばどこかにあって借りてこれたら、そういうのを有効活用して参加者ももっと来やすくなるのだとか、楽しめるのだというような取組というのも、町としてももっと支援すべき分野に入ってくるのではないかなと考えるのですけれども、その点についてはどのように捉えていますか。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
議員おっしゃいますとおり、そういうゲーム機器だとかの備品という部分では、こちらとしては今、支援はしていない状況なのですけれども、現在、そういういろいろなゲーム機器などについては、社会福祉協議会や社会福祉法人の富喜会のほうで貸出しも実施しているような状況がございます。また、サロンにおいては、町のほうで毎年、全体研修というのを開いておりまして、各サロンから1名、2名ぐらいの出席いただきながら、各団体でどういうことをやっているかだとか、情報交換を含めていろいろな問題を提起していただいてございます。その中でも一番の問題というのが、どこの団体もそうなのですけれども、担い手がいないと、そういうような状況がございます。今、そのような支援金についても意見はなくはないのですけれども、そういう引き継いでいただける担い手不足という部分が一番大きな課題かなと捉えております。今後も、そういうような形でいろいろな団体の意見を聞きながら、支援等についても研究してまいりたいというふうに考えてございます。
質問 6番 中田磨
貸出しもできるということですけれども、それがそれぞれ共通認識があるのかどうかということと、一回一回、取りに行ったり、借りに行くということが大変であれば、通年通して貸せるとか、その実施している会場に備品として、町として置いておくとか、いろいろな取組方もあると思います。そういったこともぜひ、そうなれば、その事業所が使っていないときは違う団体とか、不幸な話ですけれども、もしやめてしまったら次のところに引き継げるような町の財産として持っておくとかというようなことも、有効活用できるような状況をつくってもらいたいなというふうに思います。次、5点目ですけれども、電話対応についてはかなり受け付けているということなのですけれども、ちょっと特に心配なのが、夜間・休日の対応なのです。少ないとはいえ、例えば金曜日の夜とかに相談が来ると、いや月曜日まで待ってくださいとかということが起こってしまうと大変ですし、遠矢のほうで受け付けているということになりますけれども、夜間とかで聞いたはいいけれども、すぐにその対応ができるのかというところでは、相談された方の状態も分からなければ、困っている状況なども分からない中での対応というのは、一義的な受け付けはいいのですけれども、そこからの対策がそのままスムーズにできるのかというところが心配なのです。逆に言うと、年に10回未満であれば、毎日のように夜間に電話が来るわけではないのであれば、やっぱりそこは最低限頑張りましょうというような事業として取り組むということも含めて課題がないのか。その点について答弁を求めたいと思います。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
ただいま質問のありました夜間・休日の緊急対応という部分なのですけれども、昨年の議会においても、そういう緊急対応について御指摘をいただいていたところでございます。その後、一応、対応マニュアルを改定しまして、緊急時には地域包括支援センターの職員へ連絡をつなぐようにマニュアルを改めたところでございます。今後は、様々な研修等にもブランチの職員に参加していただきながら、対応における質の向上にも努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
質問 6番 中田磨
きっと、そういうときに電話する方というのは、本当に深刻な状況で電話している、相談しているということだと思いますので、受け取るほうが、「いや、夜だから」とか、「もう休日だから」というふうにならないように、しっかりと対応する方々についても研修や位置づけについても、町としてもやっていただきたいというふうに思います。今後の課題ということで、今回、第9期、これから介護保険事業も始まるわけですけれども、そのときの評価の中で、介護事業所自体が国の試算、表現で行くと、経営的には安定していて黒字傾向にあるというような、平均的な言い方で示されたのですけれども、そういった中での報酬改定なども含まれているという状況なのです。ただ、では実際本当にそうなのかということで行くと、現場を知る釧路町内の事業所、町民が利用している事業所自体が本当に黒字で、運営自体が順調で、介護報酬の改定も含めて受け入れ切れるような状況なのかということは、やっぱり身近に受け止めていかなきゃいけないと思うのですが、町として、今回の介護報酬の改定が一定、表に出たというか、示された中で、介護事業所との関係でそういった話というのは、今後の経営状況も含めてどうなっていくんだろうかという話というのはされているのか。その点について伺いたいと思います。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
介護報酬、今回1.59%増額改定ということで、そのうちほとんどが人件費としての改定だと認識してございます。ただ一般的に、全国的には特別養護老人ホームや老健施設については、前年度、初めての実質赤字ということで、介護保険制度始まって以来の赤字というふうになってございます。そのため、入所系の施設系につきましては報酬単価がぐっと上がる。逆に、在宅の要である訪問介護事業所への報酬単価がちょっと下がるというような状況もございます。いずれにしましても、全体的には1.59%上昇するのですけれども、当然、先ほど議員もおっしゃったように、人件費の部分で処遇改善を繰り返して給料は上がっていく傾向ではあるのですけれども、ほかの業種と比べると平均的に月4万円は違うのではないかというような報道もございます。当然、事業所につきましては、変な話、介護報酬しか収入がないわけでございまして、当然、例えば人件費を確保するために介護の質を下げるだとか、何か違う収入があるとかということはございませんので、非常に今後、物価高騰も含めて、事業所については厳しいような状況が続くと認識しておりますし、周りの事業所からも非常に運営は厳しいというような声も聞いているような状況でございます。
質問 6番 中田磨
町自身がそれぞれの事業所に対して直接的な手を差し伸べることというのは、なかなか制度も含めて難しいというのは理解はしているのです。でも、そこを一緒にやっていかないと、事業所自体が潰れてしまうと、今度、全体のキャパをどうするのか。場合によっては町営でやっていかなければいけないのではないかという問題も出てくると思うのです。言っている意味は分かりますよね。これ、法でやっている問題ですから、保険料を集めて「事業を実施します」と計画だけ立てて、民間がなくなったから事業をしませんということで済むのですかということなのです。そうなってくると、この事態が続いていくと、やっぱり直営の事業でやっていかなきゃいけないとか、場合によっては社会福祉協議会がもう全てやるぐらいのレベルでやらなきゃいけないということも本当に起こり得るのです。厚労省が調べた全国のアンケート、全部が回答されたわけではないですけれども、4割が赤字だという結果も出ているのです。事業所の結果として4割は赤字ですと、6割は黒字ですというから全体に黒字ですと言っているのかもしれないのですけれども、その4割のうちの多くがやはり訪問系であったり、特に首都圏から外れたところ、これは同じ法律でやっていても効率が悪いのです。玄関から施設事業所まで行って、次のところ行ってとかというところは、大都市であれば狭いエリアでやりますから時間効率も含めて仕事をできますけれども、こういう広大な地域でやると、やっぱり移動だけでもかかるとかキャパシティーが足りないとか、人によってはかなり回らなきゃいけない。やっぱりそういったところで行くと、本当に田舎と言っていいのか分からないですけれども、やっぱりこういった首都圏以外の地域での介護事業というのは、これまで以上に厳しい状況に立たされるのです。そうなったときに、閉鎖・縮小となったときに、利用者がもうそこから追い出されてしまうというようなことも本当に起こり得るという状況です。そういう状況の中で気になるのが、介護現場における生産性の向上というものが課題ですということを言っているのです。でも、先ほど課長が答弁していましたけれども、介護現場で頑張ったからといって収入は増えないのです。生産性というのは上がらないのです。生産性を上げるというのは、例えば大根つくって10本取れるところを11本にしました。100円で売れるものを110円にしました。それを生産性の向上と言うのです。介護現場ではそういうことが生まれないのですけれども、そういう意味でも介護現場の生産性の向上という答弁ありますけれども、本当に持続可能な介護事業所を育てて守るための取組として、本当に今、何が必要かということをもっとやっていただければいけないし、私、今日の質問で様々な指摘をしたと思うのです。こういうところが問題ではないか、ここが今、困っているのではないか、こういうところで今、サービス受けるの大変ではないか。これをやっぱり1個ずつ改善していくということが本当に求められているというふうに思うのですけれども、その点について、生産性の向上と併せてこういった改善がそれでされるのかどうか。その視点で答弁を求めたいと思います。
答弁 介護支援課長 渡辺裕二
介護現場における生産性向上というのは、業務の改善や効率化等を進めることにより、職員の業務負担の軽減を図るとともに、業務の改善や効率化により生み出したその時間を直接的な介護ケアに充て、利用者と職員が接する時間を増やすなど、介護サービスの質の向上につなげていくことだと捉えております。そのためには、人手不足の中でも介護サービスの維持向上を実現するために介護ロボットの導入だとか、様々な部分で人手不足を解消するのが必要であるというふうに捉えております。そのためにも、町としましても、事業所と足並みをそろえながらいろいろと研究してまいりながら、また町としてできることから支援してまいりたいというふうに考えているところでございます。
質問 6番 中田磨
生産性の向上は、意味としては効率を上げていくということですけれども、私も医療機関でしたけれども介護施設を持っているところで働いていましたから言えますけれども、効率化というのは難しいのです。本来、人と人が結び、しかも点数どおりの手間ではないのです。一人一人を見ていく。人として見ていくわけですから、コンベアに流れている工業用品を見ているわけではないのです。一人一人の人を見て、お風呂入れて、食事を食べてもらって、生活をそこでしてもらって、場合によってはそこでみとられる方もいるような中でいる方々とどう向き合うかなのです。もっと言ったら、答弁を求めないだけ言いますけれども、介護ロボットの導入なんて、うちの町のどこの施設でできるのですか。そんな金、どこから出てくるのですか。入れたはいいけれど、更新するときにそれ、事業所が出せるようなレベルなのですか。やはり今、求められるのは人づくり、人の人数を増やすキャパをつくる制度、それに伴う人件費の確保ということがなければ、やはり前へ進まないのではないかというふうに私は思っていますので、そういった点もやはり総合的に、町もいろいろ介護事業所と一緒に話し合いながらやっていると思いますので、やはりそういう現場の声をしっかり反映させるような、また町として取り組む。やれないと思うかもしれませんけれども、新規就業者が出たときは町から上乗せで助成するとか、15%を5%にする、3%にするための新規の職員に対する手厚い支援なども一部するとか、いろいろ考えてもいいのではないかなと思いますので、今後の介護事業の方については整理していただきたいというふうに思います。