みんなの議会

釧路町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月5日

聴覚障がい者の支援について

2023年9月5日、釧路町議会の一般質問で、佐藤昭平議員が「聴覚障がい者の支援について」質問し、町長 小松茂、教育長 辻川尚志、福祉課長 柳谷忠男、教育支援課長 貴志淳一、社会教育課長 山内博志が答弁しました。

質問者
佐藤昭平 議員
答弁者
町長 小松茂、教育長 辻川尚志、福祉課長 柳谷忠男、教育支援課長 貴志淳一、社会教育課長 山内博志

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 佐藤昭平

それでは2件目いきたいと思います。2件目は、聴覚障がい者の支援についてということです。まず1点目なのですが、聴覚障がい及びいわゆる聞こえづらさのある方の人数など、実態がどうなっているのかお聞きしたいと思います。2点目は、そういう方々への町施設などでの設備対応についてお聞きをいたします。3点目は、いわゆる補聴器を使うことによっての認知機能の低下防止、その効果というのをどういうふうに捉えているのかお聞きいたします。4点目は、補聴器の購入費について助成する考えがないのかどうかお聞きしたいと思います。最後に5点目は、今後の課題についてどのように考えているのかお聞きしたいと思います。以上5点、お願いします。

答弁 町長 小松茂

聴覚障がい者の支援についてということで、聴覚障がい及び聞こえづらさのある方の人数などの実態についての御質問ですが、令和5年7月末現在において82名の方々に聴覚障がいによる身体障害者手帳を交付している状況であります。そのうち日常のコミュニケーションに手話を用いる聾啞者は8名となっております。次、町施設などでの設備対応の質問ですが、保健福祉センターの館内には聴覚障がい者向けの設備などは設置しておりませんが、福祉課に手話通訳者を配置しており、聾唖者が必要とする手続や情報のデータという対応をしているところであります。次、補聴器の認知機能の低下防止の効果についての御質問ですが、周囲の音が聞き取りにくくなると会話をはじめとする様々な情報伝達の場面において社会的効率化が進むと言われております。外界からの刺激がなくなり、または精神的なストレスを抱えることにより認知機能低下の一因になると考えられており、補聴器を使用して音声などの聞こえをみない、地域の交流の場などに積極的に参加をし、会話を楽しむことが認知機能の維持に一定の効果があるものと言われております。次に、補聴器の購入費助成の考えについての御質問ですが、町の施策としましては身体障害者手帳交付者に対し補送具給付事業によって補聴器購入費用の助成を実施しております。また聴力レベルが身体障害者手帳の基準に該当しない難聴児については、難聴児補聴器給付事業により費用の助成を実施しております。最後に、今後の課題ですが、障害者補送具給付事業及び難聴児補聴器給付事業による補聴器購入費用の助成制度の更なる周知が課題であると捉えております。また釧路地域においては、手話通訳者の高齢化や人材不足が深刻な問題となっており、町としては次世代の担い手育成に取り組んでいくことが課題であると認識をしております。私からは、以上であります。

答弁 教育長 辻川尚志

5番、佐藤議員の聴覚障がい者の支援についての御質問の中の1つ目、聴覚障がい及び聞こえづらさのある方の人数など実態はについてですが、令和5年度町内小中学校において特別支援学級の難聴学級を開設している学校は、中学校2校で、それぞれ1名の生徒が在籍しております。さらに道立の特別支援学校に在籍する児童が1名おります。次に、2つ目の、町施設での設備対応はについてでございますが、難聴学級では騒音の軽減を図るとともに、通常学級との交流学習の際には聴覚障がいの程度に応じて補聴器用のワイヤレスマイクを配備して教師の話し声を聞き取りやすくできるように貸与しております。今後の課題についてでございますが、聴覚障がい及び聞こえづらさのある児童生徒の課題としましては、聴覚の異常は他の体の不調に比べて自覚することが難しいことと認識しております。耳鼻科健診の結果や聞こえづらい仕草をするなど、他の児童生徒の耳の異変についても注意深く見守り、異常があった場合には保護者や学校医と連携して適切に対応することと捉えております。以上でございます。

質問 5番 佐藤昭平

以前にもいわゆる加齢性難聴に対する補助金の助成などについては質問もさせていただいたことがあるのですけれども、まず身障手帳を受給している方の人数といいますか、そういうのは分かりました。それは身障の基準に基づいたいわゆる聴覚聴力が低い方々のところの話でありますが、いわゆる聞こえづらさという点ですよね。身障の基準でいうと70デシベル以上なのですよね。最も高いのが100デシベルとかという話でほとんど100デシベルでないと聞こえないというならば全量状態ということではあるのですけれども、70デシベルとはどういうような音かというのは分かります。身障の基準のところに書いているものでよろしいのですけれども、その点についてまず答弁をお願いします。

答弁 福祉課長 柳谷忠男

難聴の程度というところでお答えしたいと思いますが、難聴の程度につきましては4つ段階ありまして、軽度・中等度・高度・重度という段階になります。70デシベル前後ということになりますと、高度という状況の段階になる、そして聞こえ方としましては非常に大きい声が補聴器を用いないと会話が聞こえないというような段階でございます。

質問 5番 佐藤昭平

そのとおりなのですよね。1メートル以内にいる人と対話をするときに、大声で話さないと、大声はその人によると思いますけれども、本当に大きい声で話さないと聞こえないというのが70デシベルで、ようやっと検査機器などでやる場合に聞こえてきますよというそういうもので、身障の基準というのは極めてある意味ハードルが高いのですよね。いわゆる中等度、軽症の方のところについては、そういう聴力を補うそういうようなものの支給というのはやられていなくて、そういう点で非常に生活レベルが、生活の質が落ちてしまうというのが最近、非常に問題になっているということなのですよね。町のほうのこの聞こえづらさの方も含めてどのぐらいの人がいるかというのは把握されていますか。それとも推計しているような人数とか、そういうのというのはあるのでしょうか。その点を聞きたいと思います。

答弁 福祉課長 柳谷忠男

町のほうでは身体障害者手帳の所持者しか今のところ把握していない状況でございます。ただ難聴児補助金給付事業に申請等していらっしゃる方で、手帳を持っていない方が今回、令和5年度においては2件、今、申請が来ているような状況でございます。

質問 5番 佐藤昭平

それで、確かに今、身障でもって、聴力障がいでもって身障の手帳を支給されている方というのは全国で36万人だそうであります。しかし、いわゆる申請していない人は分からないのでそこは別にしても、いわゆる軽症・中等度の方の聞こえづらい、そういうのを持っている方というのは含めていうと、補聴器の業界の調べだと90万人はいるだろうと。いわゆる身障手帳を持っていないけれども自費でもって購入している方、または自費購入はしていないけれども恐らくこの人もそうでないかみたいな、購入に至っていない人、そういうような人も含めて恐らく90万人ぐらいはいるのではないだろうかというのがありますし、WHOでは人口の5%という基準で恐らくいるというのを推計されていますから、我が国でいうと600万人のそういう聴力障がい、また軽症・中等度の方がいるというようなことだし、積極的に補聴器の研究開発をしている研究者のところでは1,000万人ぐらいでないかというような、これは研究者としての意見があるというようなことです。仮に人口の5%だということになれば、当町でどのぐらいの方がWHO基準でいうと推計されるのか、そのことについてまず答弁をお願いします。

答弁 福祉課長 柳谷忠男

約900人ぐらいになるかという計算になります。

質問 5番 佐藤昭平

一応WHOですから、世界的な基準というか状況も勘案しながら一定の目安ということで人口の5%ということを出したんだというふうにして思います。それを当てはめれば相当数がいるなということは明らかでありますし、身障手帳を持っているということで補装具を支給されている方は約それの1割ぐらいにしか満たしてないというのが、ある意味、推定される状況ではあるかなというふうにして思います。それで、次なのですけれども、町施設などでの設備対応ということなのですが、これ最初に教育長の答弁のところで聞いたのですけれども、難聴学級ではという云々の答弁のところで、補聴器用ワイヤレスマイクを配備しているというのは、これは私、聞きたいのは設備対応の言っている設備のところ、いわゆる磁気ループというやつなのですけれども、要するにマイクやそういうので伝えるのではなくて磁気による振動でもって、当然、補聴器はするわけなのですけれども、補聴器にTボタンというのがあるのですけれども、そのTボタンを使うとそういう磁気振動でもって伝わってきたことによって、非常に話している内容がクリアに伝わるという、そういうような仕掛けがあるのですけれども、そういうようなものなのかどうなのか、ちょっとそこの辺をまずはっきりさせたいなというふうにしておりますのでお願いします。

答弁 教育支援課長 貴志淳一(教育支援課長は2025年3月まで)

こちらにつきましては、令和4年度に中学校に1校配備したものでして、教師がこちらの首からワイヤレスの送信機をつけまして、それが、その音声がダイレクトに補聴器に届くというような仕組みのものでございます。

質問 5番 佐藤昭平

人によっては家庭の中のテレビにイヤホンとかそういうのをくっつけて、それで磁気ループを使うと非常に鮮明に聞こえるというような形でもう既に利用されている方もいますけれども、確かに手話ですとかは当町の取組は頑張ってやっているのかなというふうにして思うのですけれども、要は聞こえづらさの軽症・中症の方でいきますと、やはり会場の施設的な対応をすれば、相当そういうところでもって、持っている現行の補聴器のところでも、補聴器側のほうには受けとめる仕掛けになっていますからいいのかなというふうにして思います。それで、ここで1点だけお聞きしたいのですけれども、学校の関係は状況分かりましたけれども、私はこれ、やはり補聴器の支援、軽症の人とか中症の人を含めて必要だなと思うのは、認知症対策もあるのですけれども、社会教育のところなのですよね。いろいろ講演ですとか、そういうようなことは今、ちょっとコロナの関係ありましたけれども、ありますよね、町とかいろいろなところで開くようなものが。文化的な講演ですとかそういうことも含めて。そういうときに、やはりそういう仕掛けが、磁気ループとかという仕掛けがあると、非常にそういう点では皆さんに生涯教育のそういう町の取組も等しく受けていただけるという、そういうこともあると思うのですけれども、そこら辺でぜひ施設的に今後検討していただきたいなというふうにして、まずは今日のところ思うのですけれども、ぜひ研究も含めて考えをお聞きしたいなというふうにして思います。

答弁 社会教育課長 山内博志(社会教育課長は2025年3月まで)

今、伺ったことを研究してまいりたいと思います。

質問 5番 佐藤昭平

広く医療や介護関係の講演などもありますので、ぜひ社会教育もそうですし、町のほうでも施設的な設備として対応すれば、非常に効果のあるものでありますのでぜひ研究していただきたいなというふうにして思います。それで3点目なのですけれども、これはおっしゃったとおりにその効果があるということなのですけれども、これいろいろ研究されているところが専門の研究機関などでありますけれども、そこら辺の状況というのはいわゆる根拠のあるものなんだということがしっかり捉まえた上で事業を推進しなければならないと思いますので、そこら辺のところはどういうふうにして、どこでどういうふうに研究されて、どういう効果があるというふうなものが出ているのかどうなのか、その点で、町で把握していることがありましたら教えていただきたいというふうに思います。

答弁 福祉課長 柳谷忠男

私の調査したというか、調べた部分のものについては、補聴器工業会というところの資料を見させていただきました。またあとは愛媛大学のそういった研究調査のコラムみたいなものがありましたので、そういったところから研究をしている状況でございます。

質問 5番 佐藤昭平

いろいろ調べられたということについては、研究されているなというふうにして感じました。今、全国的にこの補聴器助成、購入費の助成というのは、4番目も含めているのですけれども、非常に実際のところで広がってきておりますが、1つ大きな国の研究機関として国立の長寿医療研究センターというのがありまして、そこでもまだ最終的な結論が出ていないみたいですけれども、難聴と認知症の関連性というのがあって、それについて聴力を補うことによって認知症に対する効果が、これが認められるという方向で、今、中間的な報告というのですか、そういうのが出されているようであります。いわゆる身障のそういう重症、70デシベル以上だとかという人は、ある意味全聾で、手話も含めていろいろな対策というのがある意味打たれているかなと思うのですけれども、体は元気でデイサービスには行けるよというような方で、きちんとコミュニケーションができるという、そういうことによっていろいろなデイサービスの効果が上がる、そういうような介護の効果が上がるということが明らかに認知症のリスク低下につながるというようなことなのですけれども、これはそういう日常の生活と、それから介護のサービスを利用したところで効果を上げるということは、これは私は生活の質を高めるものだというふうにして思うのですけれども、非常に大きな意味があるというふうにして思うのですけれども、この聴力を補うという、そういうことの意味というのを深く捉えていただきたいなというふうにして思うのですけれども、そういう点では障がいのほうを担当している課としてどのふうにして捉えているかを聞きたいというふうにして思います。

答弁 福祉課長 柳谷忠男

ただいま議員おっしゃるとおり、生活の質、QOLを確実に上げていくという研究成果も少しずつ出てきているというところでございます。またそういったQOL、生活の質向上については健康寿命の延伸、そういった部分にもつながっていくということで大変重要であると考えているところでございます。

質問 5番 佐藤昭平

今、認識は私、聞いている方向性と認識は一致しているんだというふうにして思います。4点目のところで、では具体的にどうふうに考えていくかということなのですけれども、補聴器は幾らぐらいするか、日常的にこういう形で聴力を補うということで使っている方の使用しているものはどのぐらいかというのは承知していますか、認識していますか。聞きたいと思います。

答弁 福祉課長 柳谷忠男

補装具の基準額について言えば、片耳で5万から6万円程度が基準額となっております。しかし、実際、市場等の価格になりましたら、これは10万以上とか高い物、質のいい物になったら20万ぐらいするようなというふうに把握しております。

質問 5番 佐藤昭平

それで、実際にこういう補聴器購入の助成をしているところの実際の資料などをいろいろ見てみますと、おおむねこういうの全国的に統一価格としたら変ですけれども、そんなに凸凹はありませんから、それでいうと片耳で、片方でもって15万円、人によっては両側をつける必要があるという医師の診断があれば30万円というふうなことになりますよね。やはり何を言ったか大体分かると思うのですけれども、年金の今、大変、こういうような加齢性の方でいえばもうなかなか厳しいわけですよね。そういう点で介護サービスに参加できて、生活の質を高められる、そういうようなものが15万円から30万円だというようなことで、単純に言えば。そこのところの助成というのを考えて、一層普及しやすい、購入しやすいようなことにすることによって、当町で介護サービス提供している事業所のところでのいろいろな事業の効果を高めることができるんだということは、ある意味実証されているので、そういう点ではしっかり施策として、はい、やりますとはならないと思いますけれども、この場では。ぜひこれは検討に値する施策かなというふうにして思うのですけれども、今の時点でどういう考えなのか、4番のところを最後に、その点を求めます。答弁を求めます。

答弁 福祉課長 柳谷忠男

現在のところでございますが、先ほどの町長の答弁でございましたとおり、補装具事業と難聴児の補聴器給付事業において継続して支援していきたいという考えでございます。しかし、研究についてはずっと続けていきたいなというふうに考えております。

質問 5番 佐藤昭平

恐らく財源の関係だとかいろいろ支援するに当たっての状況、そういうところのいろいろな課題がありますから、現実問題。そういうようなことは、そういうことも含めてしっかり検討していただきたいなというふうにして思うのですが、それで、できるだけ早く調整したほうが、いろいろなほかの事業に関連して効果が上がると思いますよという、そういう質問の提言ではあるのですけれども、最後に、今後の課題のところについて、私1つだけ提言をしたいのですけれども、先ほど一番最初の答弁で、いわゆる聴力障がいの方の人数というのはイコール身障の手帳の支給者ですよということでしたが、実態としては人口の5%がドンピシャと当たっているかどうかは分かりませんが、いずれにしたってもっといるだろうというようなことは、これは推計できるのではないかなというふうにして思うのですよ。それで、やっぱり相談体制みたいなのを作ったほうがいいのではないかなと思うのですよ。もしも道含めて広域であるのであればそういうことも含めて答弁してほしいのですけれども、病院に行ってお医者さんに見てもらうというとなると、なかなか大変だと思うのですけれども、少なくとも医療とははっきり症状があって行くのが病院なので、なかなかかかりづらいと思うのですが、例えば言語聴覚士とかを配置できれば相談体制できるのですよね。そういうような聴力障がいを、俺、ちょっと聞こえづらいなというような方が、どうなんだろうかというときに医療よりもハードルの低い形で相談体制を町でもって作っていってはどうかなと。そのことによって例えば身障のほうに対象になる人かも、もしかしたらあるかもしれませんし、そういうようなことをまずやってみてはどうかなと。それであればそういう専門職確保できれば、できないかなというようなふうにも思うのですけれども、その点、最後に答弁求めます。

答弁 福祉課長 柳谷忠男

議員、おっしゃるとおり、専門職の配置というのはなかなか難しいところでございますが、関係課も含めて高齢者の総合相談窓口というのもありますので、そういったところと連携して、そういった聴覚障がいについての相談等ありましたら、そこのほうから福祉課につないでもらって、福祉課のほうでそういう補聴器等の説明と身体障害者手帳の申請等を進めていきたいなというふうに考えております。

質問 5番 佐藤昭平

言語聴覚士とは確かにそんなに一般的な介護福祉士などに比べるとそんなにたくさんいるような資格でもありませんけれども、それでもリハビリあるような病院や介護事業所施設などにはある意味、必須の職としてありますから、それぞれのところでそこで手いっぱいという場合もあるかもしれませんけれども、一応はいろいろな町との関係などもありますから1か月に1回ぐらい、1時間でも、2時間でも配置してもらうとか、そういうような形での相談に乗ってもらうと、まずは。そういうようなことは可能かなというふうに思いますので、ぜひ聴覚障がいの方の正確な把握にもつながりますので、ぜひその点をお願いしておきたいなというふうに思います。

出典:釧路町議会 令和5年第3回定例会 2023年9月5日 議事録 PDF(27ページ) 間違いを知らせる