みんなの議会

富良野市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月8日

(1)デフリンピックを機とした共生社会の推進について/(2)障がい者の情報取得や利用並びに意思疎通の情報バリアフリーについて/(3)聴覚障がいのある方への支援について

2024年3月8日、富良野市議会の一般質問で、大栗民江議員が「デフリンピックを機とした共生社会の推進について」「障がい者の情報取得や利用並びに意思疎通の情報バリアフリーについて」「聴覚障がいのある方への支援について」について質問し、市長 北猛俊、保健福祉部長 柿本敦史が答弁しました。

質問者
大栗民江 議員
答弁者
市長 北猛俊、保健福祉部長 柿本敦史

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 11番 大栗民江

-登壇-おはようございます。通告に従い、一般質問をします。1件目、デフリンピックを機とした共生社会の推進についてお伺いします。1項目め、共生社会構築のための取組についてです。2025年に、聴覚障がい者の五輪と呼ばれるデフリンピックが日本で初めて開催されます。競技会場は主に東京都内ですが、サッカーは福島県、自転車は静岡県と紹介されています。オリンピック同様、4年に一度行われる聾者の国際スポーツ大会で、全日本ろうあ連盟が主体的に動いて日本での招致を勝ち取った大会で、2025年は100周年の記念大会ともなります。全日本ろうあ連盟のホームページによりますと、2022年、ブラジルで行われたデフリンピックでは、コロナ禍でありながらも73か国、2,412人が参加し、日本選手は過去最多のメダル30個を獲得しています。大会の特徴は、聾者で聴力損失が55デシベル以上と定義し、決められた条件を満たした選手が出場資格を有するもので、デフリンピック競技中は、補聴器や体外人工内耳の使用はできません。手話通訳が入りますが、コミュニケーションは、スタートランプや旗、ビジョンやサイネージなどの活用による情報のバリアフリーを推進して、一歩進んだ共生社会の姿を示していくとしております。しかしながら、デフリンピックについては、パラリンピックに比べて認知度が低く、2021年に日本財団が行った調査では、デフリンピック認知度は16.3%、パラリンピックは97.9%でした。この認知度の低さは、地方においても見えない障がいと言われている聴覚障がい者への対応の遅さにつながっているようにも感じます。まずは、デフリンピックが日本で初開催されることを機に、デフスポーツやデフアスリートとつながり、知ることで、障がいに対する理解をより身近に考えることになり、共生社会をつくり上げていく機運醸成になると思います。そこで、1点目、障がいの有無や種類を問わず参加できるスポーツやイベントを増やしていく機運は、地域の共生や多様性を深めていくことと思います。聴覚障がいをはじめとして、障がい者がスポーツや文化芸術に取り組む環境づくりについて、考えをお伺いします。2点目、デフリンピックが日本で開催されることを機に、北海道では、デフリンピックについて道民に広く知っていただき、各競技の日本選手団を応援していただけるよう、北海道ろうあ連盟の主催で、北海道、北海道議会議員連盟、北海道教育委員会、北海道聾学校長会、北海道障がい者スポーツ協会など、11団体の後援でデフリンピックフェスティバルinほっかいどうを令和5年11月に開催されています。例えば、富良野市におきましても、デフリンピックムーブメントを利用し、学校教育や社会教育、福祉と連携し、共生社会構築のため、デフリンピックの啓発を進めるべきと思いますが、今後の取組の考えについてお伺いします。2件目、障がい者の情報取得や利用並びに意思疎通の情報バリアフリーについてお伺いします。1項目め、障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法の施行を受けての取組についてです。令和4年5月、障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法、いわゆる障がい者による情報の取得及び利用並びに意思疎通に係る施策の推進に関する法律が公布、施行されました。この法律では、基本理念を定め、国や地方公共団体などの責務が明らかにされました。概要として、基本理念第3条では、第1号に、障害の種類及び程度に応じた手段を選択することができるようにすること、第2号に、日常生活または社会生活を営んでいる地域にかかわらず、ひとしく情報取得など意思疎通を図ることができるようにすること、第3号に、障がい者でないものと同一内容の情報を同一時点において取得できるようにすること、第4号に、デジタル社会において、高度情報通信ネットワークの利用及び情報通信技術の活用を通じ、情報取得など意思疎通を図ることができるようにすることと定められております。この法律の施行を受けて、政府は、内閣府政策統括官、デジタル庁審議官、総務省大臣官房審議官、厚生労働省社会・援護局障害保健福祉部長、経済産業省経済産業政策局長による連名で、医療、介護、保健、福祉、教育、労働、交通、電気通信、放送、文化芸術、スポーツ、レクリエーション、その他の関係部局間の連携を密にし、適切な対応を図るよう配慮を促しており、各都道府県から、管内の市町村、関係機関、団体及び住民に対して、法施行の経緯及び法の内容を広く周知する旨の通知が行われております。そこで、1点目、情報取得やコミュニケーションは障がい者にとっても障がい者でない者にとっても欠かすことができないものであり、人と人とのつながりや出会いは相互理解や協力する上で必要不可欠なものです。第4条では、障がい者による意思疎通に係る施策が障がい者でない者による意思疎通にも資するものであることを認識しつつ、施策を策定し、実施するものとすると、国及び地方公共団体の責務等が定められております。障がいにより特に情報のバリアが生じている視覚や聴覚に障がいのある方への対応において、富良野市としてどのようなことに取り組んでこられたのか、現状の取組についてお伺いします。2点目、障害者基本計画などとの関係、第9条には、市町村が市町村障害者計画を策定し、または変更する場合には、それぞれ当該計画がこの法律の規定の趣旨を踏まえたものとなるようにするものとすると定められています。昨年、富良野市では、第5期富良野市障がい者計画を策定されました。パブリックコメントでは、7件の意見の提出を受け、策定に至った富良野市障がい者計画はこの法律の趣旨を踏まえたものになっていると思っております。情報を得ることが難しい聴覚障がい者は、ほかの障がいに比べ、周りから見ても気づかれにくい障がいであります。支援していく上で、聴覚障がい者に適切に情報を伝え、コミュニケーションが取れるようなツールの整備をしていく必要があると考えます。例えば、飲食店や公共施設など多くの市民が利用する場所に耳マークを設置し、筆談などの支援ができる体制を用意したり、音声アプリこえとらなど新しいデジタルツールを取り入れたりすることが考えられます。あらゆる情報のバリアフリーを推進していく積極的な取組が重要と考えますが、聴覚障がい者における情報バリアフリーの取組を市でも進めていただき、福祉部局だけでなく、様々な部局で職員の情報バリアフリーに関する意識を高めていくべきと思いますが、今後の取組の考えについてお伺いします。3点目、住み慣れた地域で安心して暮らすために富良野圏域で利用できるサービスを記した障がい福祉サービスマップは、2010年に市のホームページでも公開しておりますが、内容は平成21年現在のサービス内容となっております。情報更新とともに、情報バリアフリーの観点を取り入れたサービスマップの作成、更新を行うべきと思いますが、取組の考えについてお伺いします。3件目、聴覚障がいのある方への支援についてお伺いします。1項目め、聴覚障がい者に対する意思疎通支援についてです。この件名と3項目めについては、第4期富良野市障がい者計画を実施していた令和2年第3回定例会において一般質問を行いました。その際に、市長は、タブレット端末などによる遠隔手話サービスを利用した意思疎通支援については、7月に北海道から遠隔手話サービスなどを利用した聴覚障がい者への意思疎通支援体制の強化事業に係る照会があり、市の窓口業務担当課などと打合せを行い、全庁的なニーズを協議した結果、市の窓口業務においては、筆談による対応など、ふだんから十分にコミュニケーションが図られていることから遠隔手話サービスの導入は見送ることとしているとの答弁でした。富良野市の障がい者計画には、障がい者のコミュニケーション、情報の確保のため、最新機器、技術の導入を検討しますと施策がうたわれており、電話リレーや遠隔手話サービスの導入見送りには乖離があるのではないかという質問には、理事者より、担当窓口で実際に対応する職員の意見も十分に聞いて、筆談などにより十分にコミュニケーションが取れていて、その部分は必要ないという意見をまとめている、他市のデモ機を使って試験運転して聾啞者の方に利用してもらった事例では、現時点では反応も悪く、使い勝手がよくなくて、これでは要らないという意見もあったという障がい者の方からの意見も把握している、総合的な見地から、現時点での判断は見送らせていただいたとの答弁でした。当事者であるろうあ連盟の訪問をいただき、声を聞くべきではないかという対応の考えについての質問には、担当課長との日程が合わないということで行われませんでしたが、導入するかどうかというところは、綿密に庁内でも打合せしながら得た結論であるとの答弁でした。富良野市内における市の施設での導入は見送られましたが、後日、北海道が管轄する施設の富良野保健所に1台導入されたという経緯がありますが、今回、第5期富良野市障がい者計画の策定について寄せられたパブリックコメントでは、遠隔手話サービスや電話リレーサービスの事業があるので、タブレットを活用する用意をしてほしい、災害時の対応にも必要ですとの意見が提出されておりました。そこで、障がい者も障がい者でない者も情報の十分な取得や利用並びに円滑な意思疎通を図られる取組について、行政の考えをお伺いします。2項目め、手話に関する条例化の取組についてです。令和2年第3回定例会における答弁では、市長より、手話に関する条例化の見解については、障害者の権利に関する条約や障害者基本法において、手話は言語として位置づけられたことにより、条例制定の動きが全国的に広がり、北海道内においては北海道並びに道内22市において手話言語条例が策定されております。本市といたしましては、手話言語条例について、関係機関などと協議を行いながら研究してまいりますとの答弁をいただきました。その後、4年が経過しておりますが、関係機関との協議はどのように行われてきたのでしょうか。研究の進捗などについて、取組状況をお伺いします。3項目め、障がい者が支援を受けやすい支援用バンダナの取組についてです。同じく、令和2年第3回定例会の質問では、市長より、本市では、障がいのある方や要介護者、高齢者などで災害時の避難の際に支援が必要な方に対し、避難行動要支援者名簿を作成し、円滑な連絡体制や避難誘導を確実に行うための準備をしております、支援用バンダナについては、避難所などにおいて外見からは支援が必要であることが理解されにくい要支援者が身につけるもので、迅速な支援や配慮を行うためには有用なものであると考えられますので、導入について検討してまいりますとの答弁をいただきました。その後の検討状況と今後の考えについて、取組をお伺いいたします。以上、1回目の質問といたします。

答弁 市長 北猛俊

-登壇-おはようございます。大栗議員の御質問にお答えします。1件目のデフリンピックを機とした共生社会の推進についての共生社会構築のための取組についてでありますが、本市では、誰もが利用しやすい施設となるよう、スロープや手すり、トイレなどのバリアフリーに対応した施設整備に努めております。また、富良野スポーツセンターの施設利用料金の免除や、ふらのスポーツ協会主催による上川管内障がい者卓球交流大会の開催など、障がいのある方でもスポーツを楽しむことができる機会の提供に努めているところであります。さらに、スポーツ推進委員の出前講座により、ボッチャなどの障がい者スポーツの普及啓発にも取り組んできたところであります。本市といたしましては、障がいの有無や種類を問わず、スポーツや文化芸術活動に取り組むことができる環境は重要であると認識しており、引き続き、共生、多様性に配慮した環境整備に努めてまいりたいと考えております。次に、共生社会の推進に向けたデフリンピックの啓発などについてでありますが、2025年に日本で初めて開催される、聴覚に障がいがある方々の国際スポーツ大会、デフリンピックを市民の皆様に広く周知していくことは大切であると認識しております。デフリンピックなどの国際大会で選手たちの活躍する姿がデフスポーツの認知度向上と障がい理解への促進につながるものと認識しており、今後、北海道をはじめとした関係機関などと連携しながらデフリンピックの周知に努めるとともに、引き続き、障がい者スポーツの理解促進を通じて共生社会の実現に取り組んでまいります。2件目の障がい者の情報取得や利用並びに意思疎通の情報バリアフリーについての障害者情報アクセシビリティ・コミュニケーション施策推進法の施行を受けての取組についてでありますが、本市の現状の取組につきましては、耳の聞こえが不自由な方が筆談を申し出ることができる耳マークの庁舎窓口への表示や、本市のホームページにおいて、障がい者などへの対応に配慮することを目的として、振り仮名をつける、音声で読み上げるなどの機能操作を可能とするなどのコミュニケーション手段を活用しております。次に、聴覚障がい者における情報バリアフリーの今後の取組については、聴覚障がい者のみならず、耳の聞こえが不自由な高齢者の窓口対応について、音声をリアルタイムに字幕として表示する字幕表示システムのデモ機による体験、調査など、窓口担当部署を中心に研究を行っており、今後も多様なデジタルツールの活用などによる情報のバリアフリー化に取り組んでまいります。次に、富良野圏域で利用できる障がい福祉サービスマップの更新についてでありますが、平成30年に、富良野地域自立支援協議会により、富良野圏域障がい福祉社会資源ガイドとして更新し、冊子を策定しておりますが、本市ホームページへの掲載は行っておりません。今後は、富良野市内を対象とした障がい福祉社会資源ガイドを随時更新し、ホームページへ掲載を行い、市民に対する利便性向上と情報の周知に取り組んでまいります。3件目の聴覚障がいのある方への支援についての1点目、聴覚障がい者に対する意思疎通支援についてでありますが、障がい者も障がい者でない方も、情報の十分な取得や利用並びに円滑な意思疎通が図られるための取組につきましては、耳の聞こえが不自由な来庁者へは筆談等による意思疎通支援をこれまでも行ってきております。また、聴覚障がい者のみならず、聞き取ることが難しい高齢者との窓口対応のツールとしては、音声をリアルタイムに字幕として表示する字幕表示システムのデモ機による体験、調査など、窓口担当部署を中心に研究を行っており、今後も、多様なデジタルツールの活用など、効果的な意思疎通支援に取り組んでまいります。2点目の手話に関する条例化の取組についてでありますが、障害者の権利に関する条約(88ページで訂正)や障害者基本法において手話は言語として位置づけられたことにより、北海道内においては、北海道並びに道内23市において手話言語条例が制定されております。本市といたしましては、第5期富良野市障がい者計画において施策として策定した手話通訳者の派遣や、簡単な手話語彙や表現技術を習得する場として手話奉仕員養成講習会を開催するなど、手話を活用したコミュニケーションに取り組んでおります。条例化の取組につきましては、条例に定める目的、基本理念、市の責務、市民の役割、事業者の役割、施策の推進方針など、既制定市の条例等を参考に情報収集及び関係機関との意見交換に努め、条例化に向け、検討してまいります。3点目の障がい者が支援を受けやすい支援用バンダナの取組についてでありますが、支援用バンダナにつきましては、避難所等において外見からは支援が必要であることが理解されにくい要支援者が身につけるもので、迅速な支援や配慮を行うために有用であると考え、導入について検討してまいりました。専門業者に作成委託するとロットが過大となることから、試験的に小ロットで作成するために、市内の手芸サークルや障がい者施設に対し、作成を打診しましたが、技術面や作業上困難であるとのことであり、今後は、市内のボランティア団体や小ロットでの受託が可能な業者の選定など、引き続き検討してまいります。以上です。御訂正をお願いいたしたいと思います。手話に関する条例化の取組についてのところでありますけれども、障害者の権利に関する条約や障害者基本法においてと申し上げるところを、障害者の権利に関する条例や障害者基本法というふうに申し上げました。正しくは、障害者の権利に関する条約や障害者基本法でございますので、御訂正をお願いいたします。

質問 11番 大栗民江

大変前向きな御答弁をいただいたかと、私としては思っております。その中で、1点、いろいろなデモ機を使ってのシステムは、今後、これから富良野市もチャレンジされていくのではないかと答弁から感じ取っているところでございますけれども、こういうシステムなど、この庁舎の中で、担当課だけで終わらすのではなくて、しっかりと、当事者であるとか、そういう方々の御意見、また体験もしていただいて決めていくべきではないかと考えますが、この点はいかがでしょうか。

答弁 保健福祉部長 柿本敦史

大栗議員の再質問にお答えいたします。アクセシビリティー、聴覚障がい者の方等の窓口等でのデモ機の御質問だと思いますが、体験、調査してまいりまして、やはり、いろいろなシステムの中で、それぞれ一長一短がございますので、いま、そこら辺を含めてどのような形で活用できるかということを検討しているところでございます。いま、議員からの御指摘のように、職員だけでなくて、御利用される方々にも体験していただいたらというのは、確かにそのほうがよろしいと思いますので、少し検討させていただきたいと思います。

出典:富良野市議会 令和6年第1回定例会 2024年3月8日 議事録 PDF(3ページ) 間違いを知らせる