栗山町議会 令和元年第6回定例会 2019年6月18日
有害鳥獣被害の防止について
2019年6月18日、栗山町議会の一般質問で、齊藤義崇議員が「有害鳥獣被害の防止について」質問し、町長 佐々木学が答弁しました。
- 質問者
- 齊藤義崇 議員
- 答弁者
- 町長 佐々木学
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
質問 9番 齊藤義崇
昨年、佐々木町長が就任され2年目となります。この間栗山町が抱える諸問題に対し、行政の長として逼迫する財政の現状を踏まえつつも、その解決に向けて挑戦していく姿勢に敬意を表します。この真摯な町長の姿勢に、住民に負託された新人議員の一人として努力を怠れないと決意をしております。さて、今年は農業者、私もそうですが、鳥獣、特に鹿、アライグマ、キツネ、タヌキなど出没する頻度が多いと感じています。熊などが市街区への侵入なども全国ニュースになり、有害鳥獣は農産物への被害のみならず、直接生命や財産への被害に及ぶ危険性を大いにはらんでいます。昨年より災害対策の一環として、町が管理する河川及び夕張川への合流のしゅんせつ工事が進められました。工事後に地形がはっきりと見えるためか、川底の浅い場所や沢の立地から動物の往路になりかねない箇所が散見されます。農産物の被害に加え、住民の生命の脅威の観点から有害鳥獣への脅威の回避は自然資源の多い栗山町にとって重要な課題です。そこで、町長に2つ見解を伺います。①、住民への被害や市街区に有害鳥獣が侵入した場合、関係各所の緊急連絡体制及び被害対策マニュアルは整っているのか、またその危険についてこのことが住民にきちんと啓蒙されているのか。2つ目、所管部署の町職員の見回りや、そこで得た情報の関係機関での共有、相互連携がなされ危機管理体制が十分とれているのか。以上2つを伺います。
答弁 町長 佐々木学
有害鳥獣被害の防止についてのご質問でありますが、有害鳥獣による農作物被害は全国的にも近年は200億円前後の被害額で推移し、北海道での被害額は平成29年度で47億4,900万円と全道的な対策強化により減少傾向にあります。しかし、鳥獣被害は営農意欲の減退、耕作放棄、離農の増加など被害額として数字にあらわれる以上の農山村地域に深刻な影響を及ぼすものであります。本町におきましても、平成22年度には農業被害額が1億円を超える状況となり、特にエゾシカによる被害が9,000万円にまで増加したことから、国の鳥獣被害防止総合対策事業を活用し、地域農業者の皆さんの協力のもとエゾシカ防護フェンスの設置や、猟友会の協力による駆除活動など総合的な対策を講じてまいりました結果、エゾシカによる農業被害は減少し、着実に成果があらわれたところであります。しかし、近年はアライグマの生息数の増加、分布拡大によりその対策が急務となっております。また、ご指摘の直接的に生命や財産に被害が及ぶ熊などの市街地への出没につきましても近年札幌市など都市部においても多く発生しており、住民の不安が続いております。ご質問①の住民への被害や市街区に有害鳥獣が侵入した場合の緊急連絡体制と被害対策マニュアルの整備状況及び住民への啓蒙についてでありますが、有害鳥獣対策は産業振興課が所管しており、住民より熊の目撃及びふんや足跡などの通報があった場合、対応マニュアルに基づき産業振興課職員2名と北海道猟友会栗山支部の熊駆除要員が現地確認を行うこととなっております。現地確認の上、熊の痕跡が確認された場合、注意喚起看板の設置と近隣住民及び関係組織などへの連絡を行っているところであります。また、目撃場所が民家や幹線道路の近くの場合には町ホームページへの掲載と目撃地及び隣接地の自治会長、町内会長、また教育委員会、JA、森林組合などへの連絡も行い、広く注意喚起の啓蒙を行っております。ご質問②の町職員の見回りや関係機関との情報共有と相互連携、危機管理体制についてでありますが、熊の目撃情報により現地を確認し、熊の痕跡があった場合には必要に応じ猟友会、警察署、消防署の協力により周辺パトロールを実施することとしており、関係機関との情報共有と相互連携を図りながら対応しているところであります。また、所管する産業振興課においては、通報があれば土日、祝日にかかわらず対応し、閉庁日においては宿日直者より産業振興課職員に連絡が入る体制となっておりますが、今後も引き続き危機管理体制の充実を図ってまいりたいと考えておりますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 9番 齊藤義崇
まず、私は質問の1つ目にもう一つだけ町長の見解を伺いたいなと思うのですけれども、住民への啓蒙と私申し上げたのですが、啓蒙する中身についてなのですけれども、例えば一般的にわかっているのは私が小学校ぐらいから言っているキツネについてはエキノコックスであるとか、それから一部にしか認識がないのかもしれないけれども、アライグマについては狂犬病を媒介する可能性を持っているだとか、それから鹿については特に雄なんかは立派な角が生えていて、これらも危険ですけれども、相当な脚力があるので、やっぱり危険であるとかということについてもう少し深くその住民に対して啓蒙しているのかどうかを伺いたいです。
答弁 町長 佐々木学
現在、町民への啓蒙ということで町広報で周知をさせていただいておりますが、特にやっぱり熊の出没の関係で啓蒙をしておりまして、一応春先の5月と10月、年2回なのですが、ちょうど熊が出没する時期に当たるときに啓蒙をさせていただいております。ヒグマにご注意をということで、基本的なルールも少し書き込みながらやってきてございます。ただ、近年先日から江別市の熊の出没のニュースもいろいろと出ているわけでありますが、やはりこれまでの啓蒙の中身だけではなくて、もう少しそれぞれの有害鳥獣の習性だとか、気をつけることだとか、そういったようなことも含めてこれからは今後啓蒙の中身を少し充実させ、変えていきたいなというふうに思っております。
質問 9番 齊藤義崇
そのとおりでありまして、私も思っているのですけれども、このことについて、まず役場の職員も私どもと違って田舎に住んでいないとか、住宅地に住んでいたときに余り日常から関心を持たれないほうが多いのではないかなと思うのです。持たれないことを悪いと僕も思っていないのですけれども、こういった被害が出たときに、もしくは残念だけれども、ほかの町が出たりしたときに気を引き締めるということがどうしても一般的になってしまう、自分たちもそうだと思っているのですけれども、今回ニュースが春からあったり、例えば関連してハンターの事故があったりして、一部自粛したりしていたではないですか。そのときに先にやっぱりもし駆除し切れていないのでなかろうかとか、それから僕の一般質問に述べたしゅんせつ工事が関連して、それは災害を対策するためにはすごくいいことだということの反面、何かを行えば何かが関連して影響を受けるというのは常なので、その段階で役場並びに我々も責任があるとは思うのですけれども、気づいたら声をかけたり、とっさにきちっと連絡がとれるとか、何か流すとかという仕組みが私は必要ではないかなと感じているのです。だから、定期的なもの以外にどんなふうに今までも進められるような形をとれているか、もしくはこれからとれるかということについて伺います。
答弁 町長 佐々木学
再度のご質問の関係でありますが、今齊藤議員がご指摘されますようにやはり日常的なところも含めてこういった注意喚起も含めた情報伝達の手段、こういったものがやはり栗山町はまだ不十分であるというような私も認識を持っているところでございます。これまではいろいろ警察署のご協力をいただきながら戸別訪問をしていただいたり、移行していただいておりますが、これからやはりそこの情報伝達の部分、しっかりしたまた正確な情報を住民にきちっと伝えていくということが課題になってくると思いますので、これから農協さんとも連携しながらスマホを使った情報伝達の方法だとか、あるいはこれから令和4年に、4年後に予定をしております町のコミュニティ放送局、ラジオ電波を使った情報伝達だとか、そういったものもしっかりとやっていかなければならないというふうに思っているところでございます。やはり栗山町は所在をしている夕張山系、ここは熊の生息区域であるというようなところをやはり日ごろから私どももしっかり認識をしておかなければならないというふうに思っておりまして、そのような熊の出没だとか、有害鳥獣の脅威から町民の皆さんの安心、安全な生活、生命と財産、ここを守るのが我々行政の大切な役目であるということを職員も、また関係機関も認識をした上でこれからこの有害鳥獣の問題に対応してまいりたいと考えております。
質問 9番 齊藤義崇
少し2番目の質問のほうに移りつつ進めたいと思います。今町長の答弁にもありました夕張山系、夕張ですよね、地名が。今回のあの関係機関の対応だと危機マニュアルに対して他の町村、これ動物は自由に動くものですから、特に幹線なんかで見つかった場合は他の町にも移動していく可能性もあるし、その山の警戒だとか、他の近隣の町との警戒についてうちはたまたま消防ですとか警察というの広域ので持っていますけれども、その辺についてうちの町としてどんなふうに、あっちに行ったぞとか、こっちに来たぞという話連携がとれるかということについて体制があるかお聞きしたいです。
答弁 町長 佐々木学
有事の際のその対応マニュアルの関係については冒頭のご答弁の中で流れ的なものをご説明をさせていただきましたが、それの中心になっている町の関係団体というか、組織が私が一応会長でありますけれども、栗山町有害鳥獣被害防止対策協議会というのがありまして、そこできちっと情報共有をして、この非常時の対応をしていくような、そういう組織がございます。そして、広域での対策ということで今ご質問がございました。やはり熊の習性上いろんなところに移動をしていくわけでありますので、当然1つの町で解決をできないケースも出てくるかと思います。それで、南空知の中でも南空知広域有害鳥獣対策協議会というのが平成26年に1市4町、夕張とここ近隣4町で設置をいたしまして、今いろいろとここで研修会だとか情報共有、そういったような取り組みを進めているところでございます。それで、今ご質問にありましたお話については、当然町の警戒だとか、そういったようなところの出没ということになれば連絡体制というのはそういった広域の中の協議会の中でも当然掌握をして、そして近隣との連携を図っていかなければならないというふうに考えているところでございます。
質問 9番 齊藤義崇
それでは、もう一つこの中の関連することで、答弁にもありました通報を受けるとか、目撃情報をいただくとか、通報があればということなのですけれども、私はこういった危機というのは起きてみないと先ほども言ったとおりわからないことであるのですけれども、受け身だけの対策というのはやっぱり対策と言わないのではないかなという気がします。例えば定期的に広報車もあるわけですから、少し呼びかけを行うとか、それですとか、町内会長さんに連絡をとるに当たっても少しその危機感を募らせるというか、少し抱いていただくような形の伝え方だとか、そういった工夫も必要だと思っています。今現在できていないと私も思っていないのですけれども、もしこの能動的に進めていくのであれば、どのようなことを考え得るかということをお聞かせください。
答弁 町長 佐々木学
今ご質問ありましたその出没したときだとか、そういった有事の際の対応マニュアル、こういったものについては今現在もしっかりしたものがございますし、それに沿って今動いているということで、昨年も15件ほどその熊の出没、目撃情報ありまして、この対応マニュアルに沿った対応をさせていただいたというところでございます。しかしながら、今齊藤議員言われますとおり、実際のその日常的な部分での行動マニュアルといいましょうか。そういったものも含めて今そういうマニュアル化したものは栗山町にはございません。そんな中で札幌市だとか、特に南区のほうだとか、あとは知床のほうです。こういったようなところ、全道的には数カ所でそういった行動マニュアルのようなものをつくっている自治体もあるというふうに聞いておりまして、その中では対象地域はもちろんですが、対応の体制、対策本部、こういった組織の関係と役割分担なんかきちっとマニュアル化したものもあるわけでございます。今後、日常的にやはりパトロールを1つの業務としてやっていくということは、まだそこまでの段階ではないのかなというふうには思っておりますが、この札幌だとか知床だとか、先進的にそういう取り組みをしているところも調査、研究をしながらこれから栗山町のこの有害鳥獣の体制、対応、これをどういうふうに確立していくか、そういったところも含めてこれから少し検討させていただきたいと思います。
質問 9番 齊藤義崇
私も改めてパトロールだとか、週の何曜日に何をとかというふうには考えていないのです。本題、本命考えていることは何かというと、ふだんから気づいたことについて単純に役場の各課や職員の中でシェアするような日常の会話ですとか、そういったものが少しあればこういった危機が本当は危険に及ぶことがもっとすごく危険だったことがちょっと気づいたことによって報われただとか、その被害が解消されたということがあると思うのですよね。話を広げる気はないですけれども、今後財政が逼迫している中町長も頑張られて陣頭指揮をとっていただいているところですけれども、お金のかかることは慎重審議してもかかるものはかかると思うのです。だけれども、こういう住民に対するソフトのサービスだとか、基金に対する啓蒙だとかは皆さん方の日常の情報共有だとか気づきによって防げるものであり、そのサービス自体がたくさんコストのかかることだと私は思っていないのですよね。そのサービスが向上したことによって、例えば我慢しなくてはならないときは我慢しなくてはならないという意識も住民に芽生えたり、我々もそこまで努力しているのであれば、こういったことについてはこう進めなくてはならないなというところで本来とは違いますけれども、そのサービスの向上ということが今後逼迫する財政なり大きい課題たくさん頭出しされておられるのですけれども、そのことをもむときに当たって議論の中できちっとしたよいものが生まれるのではないかなと思っているのです。それで、今回鳥獣被害の質問をしたわけですけれども、今言ったふだんの気づきだとか、そういった各課の町の方々との話のシェアだとかということについてもう少しだけ聞きたいです。
答弁 町長 佐々木学
今ご質問にありましたやはり我々行政内部の職員間のコミュニケーションの問題、そして町民の皆さんとのコミュニケーションの問題、こういったようなところはこの行政、町政を進めていく上で一番肝になってくる部分かなというふうには思っております。それで、栗山町も以前に栗山町の最高規範であります自治基本条例というものを制定をし、そこの基本理念のもとにまちづくりを進めているということがございます。そこの中では、やはり情報共有と町民参加というところが基本になっておりますので、今言われるような情報共有の部分、これからもしっかりと職員間、そして町民の皆さんとの間のコミュニケーションについてしっかりしながらまちづくりを進めていきたいと思っておりますので、行政内部では特に今そういう中では管理職会議というのが月1回ありまして、その中でいろんな行事だとか、それぞれの所管する問題点だとか、そういったようなところを議論をする場面があるわけでありますが、そういったものも含めてもう少し職員のほうにもいろんな情報を今言われるような、シェアするような、そんなような役場の雰囲気づくり、仕組みづくり、こういったようなところをしっかり進めていきたいと考えております。
質問 9番 齊藤義崇
答弁はいただかないです。最後に述べたいと思うのですけれども、今答弁にあったとおりだと思っております。私も当然言う限りはふだんから町の中でどんなことが起きるか、それからどんなことが起きているのかというふうに心をとめながら仕事をしていきたいなとは思っているのですけれども、こういった鳥獣被害だとか、ほかにも危機的な管理についてのことについてやっぱり日常の認識を高めながらやれることが町政をよくするベースにもなるし、再三先ほども言いましたたくさんコストのかからないことだと僕は思うのです。そのことをきちっとやっていこうというだけで、まずベースがきちっとできて大きな問題や、こういった危機に対して臨んでいけるのではないかなと日常を考えております。以上です。