足寄町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月18日
足寄町有害鳥獣被害対策と鹿肉有効利用について
2018年3月18日、足寄町議会の一般質問で、木村明雄議員が「足寄町有害鳥獣被害対策と鹿肉有効利用について」質問し、町長 安久津勝彦、経済課長 村田善映、副町長 渡辺俊一が答弁しました。
- 質問者
- 木村明雄 議員
- 答弁者
- 町長 安久津勝彦、経済課長 村田善映、副町長 渡辺俊一
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 4番 木村明雄
それでは、議長のお許しをいただきましたので、足寄町有害鳥獣被害対策と鹿肉有効利用について、質問をいたします。我が町は昭和後期から平成初期にかけ、農業被害額が増大し、そのころの被害額は年間1億7,000万円にもなり、熊、エゾシカの捕獲頭数は1,600頭にも上がりました。そこで平成8年、上足寄牧柵利用管理組合を設立し、発足、上足寄地区を振り出しに農業生産体制強化推進対策事業、畜産再編総合対策事業、中山間地域農村活性化総合整備事業等、あらゆる事業を展開し、足寄町全域にエゾシカ防護柵を張り、平成22年度にエゾシカ防護柵、町内総延長距離694.9キロを完成いたしました。補助金、個人負担金を合算し、総事業費21億円以上にもなります。私も、これでやっと農業被害がなくなるのではないかと、そう考えておりましたが、町内関係機関の皆さんは、農業、林業において、今日までさまざまな苦労をされて、全力で有害鳥獣被害対策強化に取り組んでこられたことと考えます。そこで、農業最盛期のころから比べ、現在被害額は、捕獲頭数について年々減少傾向にあるのか、または終息に向かっているのか、お伺いをいたします。2点目に関して、現在廃止をしておりますが、今から十数年前、他の町村よりもいち早く足寄町は鹿肉有効利用、活用を図り、動物屠殺場も整備し、鹿肉ジビエにおいても道内外にホテルまたは旅館に食肉とし卸し、好評だったと聞いております。我が町は現在でも、熊、エゾシカ、捕獲数は1,300頭にもなり、これら予算計上し、残滓の始末をしているのは余りにももったいない気がいたします。現在国においても、道としても、熊肉、鹿肉、ジビエについては有効利用を勧めております。そこで町としては昔のように鹿肉の販売管理はできないとは考えますが、今後、個人または団体等で、よい肉は食卓に、枝肉はペットフードにと加工する企業があれば、それがよいわけでありますが、これらについて町長の所見を伺いたいと思います。
答弁 町長 安久津勝彦(町長は2019年3月まで)
木村議員の一般質問にお答えをいたします。1点目の有害鳥獣による農業の被害額は、平成22年度が1億3,300万円、平成23年度が約1億2,900万円、平成24年度が約1億2,000万円、平成25年度が約1億2,400万円、平成26年度が約1億1,100万円、平成27年度が約1億1,400万円、平成28年度では約1億200万円と、減少傾向にはなっているというふうには思っております。またエゾシカの捕獲頭数は、平成22年度が1,353頭、平成23年度が1,483頭、平成24年度が1,555頭、平成25年度が1,474頭、平成26年度が1,549頭、平成27年度が1,544頭、平成28年度が1,279頭の駆除を実施しておりますが、終息傾向ではないというふうに思っております。2点目の鹿肉の有効活用でありますが、議員仰せのとおり、町主体の鹿肉販売については、平成7年にエゾシカの有効活用の事業推進を図るために、エゾシカ解体処理加工施設の設置を行い、販売を行っていましたが、平成15年に野性鳥獣の肉に関して、安全・安心の観点から、検査体制が整わない事案が発生しまして、平成16年度第1回定例会で、エゾシカ有効活用事業特別会計条例及び基金条例の廃止が可決されており、事業の再開は考えておりませんので、御理解をいただきたいというふうに思います。今後、エゾシカ肉の有効活用に関する個人、企業があらわれた場合には、協力をしていきたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げまして、木村議員の一般質問に対する答弁とさせていただきます。
質問 4番 木村明雄
それでは、次の質問をいたします。先日3月13日、十勝毎日新聞、16年度管内エゾシカ被害4年連続減、4億8,000万円、足寄1億円超と大きな見出しで1面に掲載されておりました。ここで管内4億8,000万円の被害額に対し、近隣町村別では更別300万円、本別2,500万円、陸別1,500万円、浦幌が1,000万円、足寄は1億2,000万円。このところ、被害額が少なくなってきたとはいえ、毎年断トツに被害額が多いのは何が原因なのか。どうすればこれを抑えられることができるのか、その辺について、ちょっとお伺いをしたいと思います。
答弁 経済課長 村田善映(経済課長は2021年3月まで)
なぜこのように1億近い農業被害がずっと発生するのかということでありますけれども、先ほど木村町議がおっしゃっているように、平成8年度から平成22年度までに694キロのほど鹿柵を設置させて、事業として設置させていただきました。ですけれども、まだ部分的なところでいくと、芽登の奥、旭ヶ丘のほう含めて、あと一部市街地の一部ということで、まだ完全に鹿柵が設置されているわけでもありません。また、個体的には減っているかも、うちのほうも駆除は毎年1,500程度駆除はしているものの、それに近い、また繁殖能力も高いということもありますので、そういった面ではうちのほうの農作物等に伴う山間部、これからの侵入、これが多いのではないかということで、まずそこを徹底的に防止できないというのが、まず1点目に被害がまだ継続して大きく出ているのかなということで考えていることと、また今言われたように、駆除のほうも、駆除もこれ先ほど各町村の被害があったというふうな話をしているのですけれども、うちも足寄町の捕獲頭数というか、駆除頭数、これも正直言って断トツでございます。一生懸命とっているのですけれども、追いつかないというような状況なので、今後猟友会を通しながらどういった方向で駆除体制もしくは、実際問題上足寄地区のほうでは鹿柵を設置されておりませんので、そっちのほうの今後どのような協議をしていくか、いろいろとさまざまあると思うのですけれども、その辺を時間をかかるかもしれませんけれども、そういう形の中で、少しでも前進できるような方向でいければ被害額も多少まだ減ってくるかなと思っております。以上でございます。
質問 4番 木村明雄
わかりました。それでは次の質問をいたします。捕獲申告方法変更について。これについては、ことしからエゾシカの捕獲した申告方法が変更になったと聞いております。これはどのように、いつからどのように変わるのか、その辺についてもお伺いをしたいと思います。
答弁 経済課長 村田善映(経済課長は2021年3月まで)
いわゆる捕獲するときの、今までは鹿のしっぽをとってきて、それと本人と写真を撮ってということで、来ていたわけなのですけれども、4月1日以降なのですけれども、まず一人で行った場合、これについては鹿に、鹿自体の個体に番号ですか、番号をスプレーか何かで印つけて、それを写真に撮るという、日付も入れて写真を撮ると。複数で行けば、その捕獲した本人とその個体と一緒に写真を撮るという形で聞いております。これについては、2月の中旬だと思うのですけれども、捕獲の、何というのかな、申請というかとった証拠という形の中で、猟友会の方々にも一応説明はさせていただいて、その中でも困難な場合は、こういうこともあるかということもお聞きはしているのですけれども、いずれにしても実は北海道もしくは本州の一部ちょっと補助金の不正絡みのことがあって、それがきっかけとなって、きちんとした駆除に伴う写真徹底ということを言われ始めましたので、その辺については一応猟友会、町のほうもこれから指示をしながら進めていきたいと思っております。以上です。
質問 4番 木村明雄
ここで、やはり今までのやっていたことが一番、私はだよ、よかったのかなという気がするわけなのですよね。というのは、これはハンターもやはりそんな面倒くさいようなことするのだったらこんなものやりたくないわというような、やる気をなくすようなことでは困るのではないのかなと、そんな気がいたします。それでは、次の質問をいたします。禁猟または保護区について、エゾシカについては毎年多くの農業被害、林業被害の中、1頭でも減らさなければならないと関係者が全力で努力をしているところでありますが、新町の北側に73ヘクタール、九州大学演習林に3,700ヘクタール、芽登地区に991ヘクタール、面積は定かではありませんが、平和の自衛隊施設、敷地内にもあると思います。そんな中で、約5,000ヘクタール以上の禁猟または保護区があるわけでありますが、現在規制緩和になっているのかどうなのか、その辺お伺いをしたいと思います。
答弁 経済課長 村田善映(経済課長は2021年3月まで)
今、木村町議が言われたように、四つですね、新町、九州大学、芽登、あと平和の自衛隊周辺ということで、保護区の規制はどういうふうになっているのかということの御質問だと思うのですけれども。まず新町についてなのですけれども、新町についての鳥獣保護区につきましては、北海道と協議を行った結果、解除になって駆除できるというふうな話を聞いております。九州大学の部分については、過去には必要に応じて駆除をしている経過がございました。直近では、駆除はしている状況ではなさそうです。あと、芽登の保護区なのですけれども、芽登の保護区については恐らくこれ国有林内ではないかということを想定して、国有林ですか、国有林内だということで、国有林内でいけば、一般狩猟は対象となっているというふうに聞いております。以上でございます。
質問 4番 木村明雄
これについても、片一方ではやはり1頭でもとらなければならないという形の中で、皆さんが真剣に頑張っている中で、そこに逃げ込まれてしまったら、もう後は手出しができないのだというようなことで、ふえていく可能性だってあるということを私は考えるわけですよね。これについても規制緩和をしてもらうために、働きかけをしていただきたいと、そんなふうに思っているところでございます。次に、新人ハンターの育成。ハンターの高齢化が進み、30年ほど前から比較して3分の1のハンターになったのではないか。3分の1の減少になったのではないかというようなことを聞いております。今後どのような対策を講じるのか、お伺いをしたいと思います。
答弁 経済課長 村田善映(経済課長は2021年3月まで)
若手ハンター育成もしくは高齢化に伴う減少、これをどう対策をしていくかということですね。わかりました。若手ハンターというか、狩猟免許の講習会とかそういったことに対しては、町の補助金も、助成ですね、受講料に対する助成を行っていたり、新人ハンターの育成ということで、登録費用、この費用も一部助成をしております。また、会員を減らさないような努力ということで、仲間に声をかけながら狩猟免許取得できないかということで、若手等に相談をしているわけなのですけれども、正直現実的には若手ハンターというのは、日中仕事をしておりますし、休みのときしか出動できないというか、出ていけないという、そういったこともあったり、やっぱりそういった面で、恐らくいかば60歳以上の方がふえて、になってしまうのかなということでも、我々ちょっと担当のほうとも一部話してはいます。それと、現在うちのほうは69名のハンターの方がいらっしゃいます。大体年齢的にも平均をすれば、五十五、六歳、一番上は90近い方もいらっしゃいます。ですけれども、その中でも皆さん、自分の任務的に、確かに体は疲れてくるけれども、それはそれとして駆除に対して積極的に動いていただいたり、ほかの町村の、ほかの町村はうちよりまだまだ少ないわけなのですけれども、そういった中で猟友会を含めていろいろな会議というか、打ち合わせをする段階では、本来は若手欲しいよと言ってはいるものの、今いる人数ですか、人数的にも不足はしてないというか、これで用を足りているのではないかなという話もしておりますので、その辺については御理解のほどよろしくお願いいたします。以上でございます。
質問 4番 木村明雄
それでは、次の質問をいたましす。わなについてなわけなのですけれども、囲いわな、それからくくりわな、それから箱わなについて、実施はしているのだと思います。そこで、このわなの数をそれぞれに伺いたいことと、またこれは自分の持ち物なのか、または猟友会もしくは町の持ち物なのか、その辺について、お伺いをしたいと思います。
答弁 経済課長 村田善映(経済課長は2021年3月まで)
わな等というか、くくりわな、囲いわな、箱わなの実施状況だと思うのですけれども、個数については全部で204基ありまして、くくりわな、箱わな、熊用として19基、申しわけありません、間違えました。全体的な把握として、くくりわなの個数は204基です。204基を購入しております。個人の持ち物かということにつきましては、これは有害鳥獣被害対策協議会で補助金で購入したものなので、個人のものではなく、そこから貸し出しをしているということでございますので、御理解のほどよろしくお願いします。
質問 4番 木村明雄
ここで、くくりわなが204個あるということでございますが、ここで、これ貸し出しだということですよね。それであれば、また何らかの事情で、これ皆さんに振り分けているのだと思うのですけれども、忙しいとかどうとかで、かけることができないというか、かけない人もいるということになってくると、これは遊びわなが生じてくるのではないかということを考えるわけなのですよね。そこで、やはり遊びのない有効利用を図るために、これを連絡をとり合いながら、何というのかな、回しながら、これを利用ているのかどうなのか、その辺お伺いをしたいと思います。
答弁 経済課長 村田善映(経済課長は2021年3月まで)
要は、これだけの数があるから有効に利用してはどうかということで質問だと思うのですけれども。足寄町役場にはこれだけの数の204基のわながありますよという形の中での、何というか、ハンターさんだとか地域の方々含めて呼びかけはしてます。現状の中の活用につきましては、エゾシカ研究会、この方々とかそういった形の中でも貸し出し中ということで、今議員おっしゃっているように、まだ使いたいよという形の中で申し出があれば、それは随時貸していきますよということで考えておりますので、ただし、やっぱりかかってもそれを以降どうやって退治していくのというか、処理していくのということもあるので、その辺についてはいろいろと課題も残っておりますけれども、一応貸し出しはきちんとしますという呼びかけはしております。以上でございます。
質問 4番 木村明雄
それでは、次の質問をいたします。これについては、キツネ、タヌキについてなわけなのですけれども、タヌキについては平成26年から捕獲実施をしておりますが、今後について、既にアライグマも十勝管内に入ってきていると聞いております。我が町に入るのも、これは時間の問題ではないのかという考えをしておりますが、このアライグマについて捕獲検討なされているのかどうなのか、その辺お伺いをしたいと思います。
答弁 経済課長 村田善映(経済課長は2021年3月まで)
現在、本町でのアライグマの生息確認はありません。隣の本別のほうでは出たという情報は入っております。我が町、本町にもあらわれたというか、アライグマが生息確認できればその旨駆除を実施する考えでありますので、御理解願います。以上です。
質問 4番 木村明雄
それでは4番、ここでよい肉は食卓に、枝肉はペットフードにと加工する企業があらわれてほしいわけなのだけれども、あらわれたとしたならば、これ足寄町として助成が、助成をしながら進められるのかどうなのか、その辺ちょっとお伺いをしたいと思います。
答弁 副町長 渡辺俊一(副町長は2018年12月まで)
エゾシカ肉を有効に活用した、するような、そういう企業があらわれた場合、助成ができるのかどうなのか、支援ができるのかどうなのかというような御質問だと思いますけれども、事業の内容がどんななのかというところから、まず始まるのかなというように思っております。事業の内容によって支援できるもの、できないものがあるのかなというぐあいにも思っておりますので、実際にそういう企業の方があらわれた場合、そういったときには十分御相談をさせていただきたいというぐあいに思っております。以上でございます。
質問 4番 木村明雄
それでは、ここでもう一つ質問をしたいと思います。今回の3月の8日から9日にかけて、爆弾低気圧というのか、低気圧があったわけなのですけれども、これについて、やはり鹿柵についても相当傷んでいるのではないかと思うわけなのです。これについて把握はしているのかどうなのか、そしてまたこれから先に向けて、傷んでいるところを把握をして早急な形の中で、農耕期、それから繁忙期がもう控えているということの中から、これ早急にやっていただきたいと思うわけなのだけれども、その辺についてお伺いしたいと思います。
答弁 経済課長 村田善映(経済課長は2021年3月まで)
先ほど以来、行政報告、町長のほうからさせていただいた点の中に、ちょっと触れてなかったのですけれども、鹿柵も実は農協のほうで委託調査かけてます。今現在やっぱり雪があって行けないところも多々多いということで、4月以降の調査を行って、原因究明含めて行って、どれだけの被害額になるか、その辺を調べさせていただいて、その結果簡単に応急できるものについては随時していただきたいのですけれども、そうでないものについては6月の補正で計上させていただきたいというふうに考えておりますので、御理解のほどよろしくお願いします。
質問 4番 木村明雄
わかりました。それでは、時間が来たということで、私の質問を終わらせていただきます。