訓子府町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月10日
町内小中学校の英語教育について
2024年12月10日、訓子府町議会の一般質問で、吉野美香議員が「町内小中学校の英語教育について」質問し、教育長 高橋治、教育次長・管理課長 今田朝幸が答弁しました。
- 質問者
- 吉野美香 議員
- 答弁者
- 教育長 高橋治、教育次長・管理課長 今田朝幸
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 4番 吉野美香
町内小中学校の英語教育について。新学習指導要領が平成29年に告示され、小学校は令和2年度から中学校は令和3年度から全面的に実施されました。本要領では、小学校3年生から英語の活動が導入され、5年生からは外国語科として追加されています。グローバル化が急速に進み、英語が国際共通語であることを踏まえ、新学習指導要領では英語教育が重視されています。そこで本町の小中学校の英語教育の現状を伺います。1、小学校の英語教育はどのような内容で実施されているのか。2、中学校ではコミュニケーション能力を育成することを目指すとなっているが、どのように実施しているのか。3、新学習指導要領における英語教育の成果と課題は。また、本町独自の取り組みは。以上3点、教育長に伺います。
答弁 教育長 高橋治
ただいま、町内小中学校の英語教育について3点のお尋ねがございましたので、お答えします。まず、小学校における英語教育が導入された背景には、高度経済成長の1980年代に世界的にもさまざまな面でのグローバル化が進み、英語を話せる人材確保が重要視されることになりましたが、これまでの中学校以降の英語教育では十分な成果が上げられないとの声もあったことから、2002年から実施された学習指導要領の総合的な学習の時間で、国際理解教育の一環として、外国語が取り入れられたことで、小学校での本格的な英語教育が広がることになりました。2011年には学習指導要領が改訂され、小学校五、六年生で外国語活動が必修化となり、年間35時間が割り当てられ、さらに2020年の新学習指導要領では、外国語活動が小学校三、四年生に引き下げられ、年間35時間小学五、六年生では英語が教科化になり授業時数も年間70時間に増えました。1点目の小学校の英語教育の内容については、本町では一、二年生から英語教育を取り入れ、生活科の中で年間3時間程度を割り振り、語学指導助手と英語を使ったゲームなどを楽しみながら英語に慣れ親しむ授業を実施しています。三、四年生は外国語活動教材を活用し「聞く」「話す」といった活動を中心に行っています。担任や語学指導助手により、数字やアルファベット英語でのあいさつ等を学び、歌やクイズゲームなどを積極的に授業に取り入れ、楽しみながら英語に触れることで「聞く」「話す」といった活動を通して英語に慣れ親しみ、学習への動機付けを高めるよう工夫しながら授業を実施しています。小学五、六年生では英語が教科になったことから、授業は教科書を使用しています。三、四年生までの「聞く」「話す」といった英語による音声や表現に慣れ親しむことから段階的に「読む」「書く」を加え、文構造や文法も学習しながら、会話や読み書きの幅を少しずつ広げています。中学校での英語教育にスムーズな接続が図られるよう英語による「聞く」「話す」「読む」「書く」ことの言語活動をとおして、コミュニケーションを図る基礎となる資質能力の育成に努めています。2点目の中学校でのコミュニケーション能力の育成実施については、授業の前半は基本的に全て英語で進めることを心がけ、生徒がペアになり、お互いに英語で対話しながら、授業を進めており、その中で自分の考えを表現する、伝えるといった活動や具体的な課題を設定し、学習した語彙ご い、表現などを実際に活用する言語活動に努めており、与えられた学びではなく、自らコミュニケーションを図るような積極性が身につくような学びを実施しています。3点目の新学習指導要領における英語教育の成果と課題、本町独自の取り組みについては、成果として小学校では早期に英語に触れることで発音やリスニングの基礎が自然と身につき、アクティビティやゲーム等を通じ、児童が英語学習に対して積極的に取り組むようになり、グループディスカッションやプレゼンテーションにおいて、主体的に英語を使う機会が増え、実践的な英語力の向上が図られています。また、異文化や価値観に対する理解が深まり、多様性を尊重する姿勢が育まれています。中学校では身につけるべき資質能力である「知識および技能」「思考力・判断力・表現力等」「学びに向かう力・人間性等」において、以前のように詰め込み型で知識のみに傾倒した英語教育ではなく、対話を通じて自分の考えを表現するような英語教育に変わりつつあります。授業の中でも、英語を使って生徒が互いに交流する機会を多く取り入れることで、思考力や表現力が養われております。こうしたことで、修学旅行先において、外国籍の方に出会っても簡単な英会話でコミュニケーションをとる生徒が出てきていることなどが英語教育の成果と考えます。課題としまして、小学校においては、英語教育の専門知識やスキルを持っている教員ばかりでないことから、わかりやすい効果的な指導が難しい場合があったり、充実した教材が十分に揃っていないため、教員が独自に工夫するなどして教材を作成することもあります。独自の取り組みとしまして、普段から子どもたちとも交流やつながりがあり、町の社会教育事業等にも協力・参加している町内在住の米国人が語学指導助手として授業支援に関わっていることで、ネイティブの発音に身近に触れながら、楽しく英語教育を学ぶことができており、その語学指導助手により、こども園3歳児から英語に親しみ、異文化に触れる活動を実施することで、英語に対する抵抗感もなく、外国語活動に取り組むことができていると考えます。また、小学校6年生は英検サポートプログラムESGのワークシートに取り組んでおり、児童本人が学習到達目標の達成状況を確認することができ、保護者と習得状況を共有しています。以上、お尋ねがありました3点についてお答えいたしましたので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
再質問 4番 吉野美香
では、いくつか再質問させていただきます。今回の学習指導要領の改訂によって英語教育は小学生から英語を学ぶ体制が整えられました。日本は2022年、世界最大の英語能力指数ランキングでは統計を取った世界111カ国のうち、日本は第80位という不名誉な結果になっています。そこで、日本の英語の問題点は「音声学習が足りない」「受験対策が重視されている」「和訳を前提としている」などの問題があるようです。幼少期の早いうちから英語に親しみ、聞くこと、話す資質、能力を高めることが大事かと思いますが、ALTなど英会話能力に長けている方を効果的に活用し授業を進めていると思いますが、学習指導要領が改訂されてから何かほかに課題はないでしょうか。
答弁 教育次長・管理課長 今田朝幸
新学習指導要領になって課題というご質問でございましたけども、先ほど教育長の方で答弁したようにやはり小学生から英語を学ぶということですので、どうしても中学生からは担任、英語教諭という者がおりますので、よろしいんですけども、小学生の部分で言いますとそういった英語を専科持っている先生がいないということで、やはりそういった部分が課題の一つかなというふうには考えられます。
再質問 4番 吉野美香
私たちの時代は中学校1年生でアルファベットのABCから習ったので、今の小学生がうらやましい反面、大変だなという感じもします。また、日本人のほとんどは英会話が苦手で、それは英語を使用してコミュニケーションをとる機会がないからです。教える側の教員にとっても今回答がありましたように、大変かと思いますけれども、指導する立場の先生たちも不安はあるかと思います。何か研修などは実施していないのでしょうか。
答弁 教育次長・管理課長 今田朝幸
今ただいまご質問にありました研修等の実施はというご質問でございました。小学校の部分で言いますと英語に限らず、毎年、各教科ごとに校内研修等を実施してございます。また、初任者、中級者研修という部分がございまして、そういったときにも実施をしているということでございます。また、教育局ですとか網走地方教育センター主催の研修、あと、公開研究等に参加をしましてスキルの習得ですとか指導力の向上に努めているといった現状でございます。
再質問 4番 吉野美香
今お聞きしたようにやっぱり現場の方も混乱してなかなか大変だと思いますけれどもよろしくお願いしたいと思います。では、全国には英語教育に対して先進的に取り組んでいる町などがあります。英語教育は現在小学校3年生からスタートしていますが、先進的な自治体の特徴は小学校1年生から英語教育を進めて学習しています。また、外国語指導助手も多く採用したり、町内に住む外国人に協力していただいたりして、英会話能力を底上げしているようです。これからの子どもはグローバル化に対応した子どもに育てるのが生きる力となりますがどのように考えてますでしょうか。
答弁 教育長 高橋治
ただいま、先進事例のお話をされたかと思いますが、授業時数の関係もありまして、それぞれ学校の裁量によってそれぞれ英語教育重点授業を入れている地域もございますし、総合的な学習にも総合的にやっているというところもございます。本町においては先ほどもお話をさせていただきましたが、小学校一、二年生、ALTに年間3時間程度ですけど、合わせてこども園の方でも年間7回ほどこども園の方に行って、少しずつ少しの時間ではありますが、そんなことで慣れるような形をとっているということでございます。今後につきましては、各学校とも協議をしながら、このグローバル化については非常に喫緊の課題でもあります。以前は英語を専門的にお話をする方がある程度いて、それで対応できるというような状況でございましたが、昨今は、普通にインバウンドの観光客もそうですが、普通にごく身近なところで外国人に会ったりということもあったりとか、いずれ仕事に就いたときにもそういう外国人の対応をするようなことも多々あるような社会情勢になってきておりますので、それに対応できるようなことで事務局の中ではさまざまな英語教育を、スキルを高めるような形を取っていきたいと考えておりますので、ご理解願います。
再質問 4番 吉野美香
本町にも町内に住む外国人の方にお手伝いしてもらったり、例えば英語が得意な人に地域おこし協力隊として来てもらうなど、いろいろと方法はあると思いますので、これから検討していってもらえたらなと思います。次に、CEFRせ ふ ぁ ー ると言って外国語の運用能力を6段階に分けて評価する指標があります。こちらは外国語の運用能力を6段階に分けて評価するヨーロッパの共通参照枠なんですけれども、国は中学生をCEFRのA1、これは英検でいうと3級レベルと同じ程度なんですけれども、これを中学生で50%レベルにしたいという目標を掲げています。本町の中学生の英語レベルはどの程度なのか、ここではちょっとすぐお話しすることはできないと思いますけれども、英検テストなど、英語のレベルを測れる試験を受けるように取り組んでいるのでしょうか。
答弁 教育次長・管理課長 今田朝幸
本町の中学校で英検の取り組みはというご質問でございましたけども、ただいま、中学校の方では英検の方を実施してございます。これは学校全体で行っている部分ではなくて、希望者を募って実施しているというところでございます。場所としては一定程度の人数が揃わなければ学校の方で実施できないということになっているようですんで、10人揃わない場合は近隣の中学校ですとか、他の会場を受けたいという希望のあった生徒たちに周知して、そちらの方で実施していただいているという形になってございます。英語検定は年3回実施されているようでございます。
再質問 4番 吉野美香
私の時代は学校の中で受験したので多分今は受ける人が少なくなっているのかなという印象を受けました。その英検は民間機関で実施しているものですけれども、英語教育を推進するために町を挙げて積極的に行ってもいいかなと思います。もし受験したいという学生がいたら受験料の支援などはないのですか。
答弁 教育次長・管理課長 今田朝幸
ただいま、英検の受験料の支援はないのかというご質問でございましたけども、今のところは町としては支援している部分はございません。それで学校全体の取り組みとしまして英語能力判定テスト、IPAと言っているようですけども、こちら学校全体で取り組んでおります。これは文科省が推奨している試験のようですので、こちらを実施してございます。こちらにつきましては、先ほどCEFRというお話がありましたけども、こちらのような今自分のレベルがどれぐらいにあるのかというのを仮に英検の部分で言うと先ほどA1が3級に準じているというお話がございましたけれども、こちらも同じように、この英語の能力判定テストで自分のレベルがどの辺にあるのかというのは英検のレベルで自分で確認することができるようなテスト内容のようでございます。以上です。
再質問 4番 吉野美香
今、何かそういうのをやっていると聞いてちょっと安心したんですけれども、例えば英検は受験料が結構高額で3級で6,400円、準2級だと7,900円と高額なので、もしやる気のある子どもの励みにもなるので、これから何かちょっと考えてほしいななんて思います。次に、英語教育の問題点をカバーするには「早い時期から英語の音に慣れさせる」「コミュニケーションを重視しながら学ぶ」「学校以外で英語学習の場を持つ」という三つの方法が効果が高いと言われています。英語能力と年収は比例するとも言われていますので、今後のグローバル化や急速な情報化、技術革新など、社会変化を見据えて、子どもたちに国際社会でも活躍できる必要な資質と能力を高めてほしいと思います。さらにもう一歩踏み込んだ英語教育に訓子府町はチャレンジしてほしいなと思うのですが、教育長はどのように考えていますか。
答弁 教育長 高橋治
ただいま、グローバル化を見据えた英語教育の振興を町としてぜひやっていただきたいというようなお話だったかと思います。英語に限らず、さまざまな総合的に教育活動の中では子どもたちの学びというのは総合的に進めていかなきゃならないものかなと思っています。そうした中で学習指導要領にもありますように時代時代に合わせた形で指導要領の内容が変わってきておりまして、先ほど回答にもありましたとおり英語教育に小学校の段階まで割いた中で、一部、五、六年生につきましては教科化を図りながら実施をしているというところでございます。本町におきましても、今後、国際化も図る部分では英語教育は力を入れていかなきゃならないかなと思っておりますが、その詳細につきましては、今後調査研究をしながら、また、学校やこども園とも協議をしながら進めてまいりたいと思いますので、ご理解願います。
再質問 4番 吉野美香
これで私の一般質問を終わります。