訓子府町議会 令和4年第1回定例会 2022年3月10日
IT化社会での高齢者等への対応について
2022年3月10日、訓子府町議会の一般質問で、河端芳惠議員が「IT化社会での高齢者等への対応について」質問し、町長 菊池一春、福祉保健課長 今田朝幸、町民課長 坂井毅史、総務課長 硯見康之が答弁しました。
- 質問者
- 河端芳惠 議員
- 答弁者
- 町長 菊池一春、福祉保健課長 今田朝幸、町民課長 坂井毅史、総務課長 硯見康之
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 河端芳惠
通告書に従いまして、一般質問を行います。IT化社会での高齢者等への対応について、町長に伺います。本町も少子高齢化がますます進み65歳以上の高齢化率も40%近くなりました。1月末現在の65歳以上の高齢者夫婦世帯は、これちょっと数字が逆になっておりますので、訂正していただきたいと思います。高齢者夫婦世帯は341世帯、独居世帯は435世帯で37%が高齢者のみの世帯になっています。高齢化により、今までは簡単にできたことが徐々に難しくなってきたり、急速に進むIT化についてはいけず、取り残されたという疎外感や漠然とした不安を感じている人が私の周りにも少なくありません。国は、昨年9月、デジタル社会を推進するためデジタル庁をつくり、2025年末までに国の行政手続きのオンライン化、ペーパーレス化、電子化を進めて持続可能な行政サービスを提供するスマート自治体を目指しています。携帯電話を持っている高齢者の中には、3Gのガラケーが使えなくなるなどのニュース報道に不安を抱いている人もいます。高齢者が安心して生活をするためにどのように支えていくのか伺います。1、行政のIT化、デジタル化は必要不可欠な課題ですが、IT難民を出さないためにIT化についていけないで困っている人をどのように把握して支援していきますか。2、国はマイナンバーカードで社会保障、納税や健康保険などを一体化して効率化を図ろうとしていますが、マイナンバーカードを持たない人たちが将来的に不利益を被るようなことはありませんか。3、IT化、デジタル化が進んでも町民ひとりひとりの顔を思い浮かべるアナログ的な視点も忘れてはいけないと思いますが、それらへの対応をどのように考えていますか。以上、伺います。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
ただいま「IT化社会での高齢者等への対応について」3点のお尋ねがありましたので、お答えいたします。1点目に「行政のIT化、デジタル化は必要不可欠な課題ですが、IT難民を出さないためにIT化についていけないで困っている人をどのように把握して支援していきますか」とのお尋ねがございました。国では「誰ひとり取り残さない、人にやさしいデジタル化」を掲げ、誰もがデジタル化の恩恵を受けられる社会の実現を目指しております。背景には新型コロナウイルス対応において、さまざまな課題が明らかとなり、社会全体のデジタル化の必要性に迫られたことが挙げられます。ご質問のIT化についていけないで困っている人をどのように把握して支援していくかについては、現在、町では困っている人の実態把握等は実施していませんが、今後、IT化が進むに伴い、IT難民がいることも認識した上で、皆さんが必要となってくる情報を分かりやすく周知していくことはもちろん、ご要望等がありましたら、高齢者向けのスマートフォン等を使った操作説明の講座の開催などを検討してまいります。2点目に「国はマイナンバーカードで社会保障、納税や健康保険などを一体化して効率化を図ろうとしていますが、マイナンバーカードを持たない人たちが将来的に不利益を被ることはありませんか」とのお尋ねがございました。現在、マイナンバーカードで利用できる主なサービスとして、確定申告や健康保険証の代わり、また、本町では導入しておりませんが、コンビニエンスストアでの住民票の写しや各種証明書の交付があります。いずれもマイナンバーカードがなくても従前どおりの手続きは行われており、マイナンバーカードを持たない人が不利益を被ることはありません。ただ、さまざまな場面で本人確認を求められることが多くなっており、運転免許証などを持たない人にとって顔写真付きのマイナンバーカードは身分証明書として使用できることや確定申告事務の簡素化が図られるなどのメリットはあります。3点目に「IT化が進んでも、アナログ的な視点は忘れてはいけないと思うが、その対応は」とのお尋ねがありました。国が進める社会全体のIT化については、確かに利便性の向上が図られることになりますが、国の全国統一的なデジタルサービスには、今のところ、そのサービスを受ける方がスマートフォンとマイナンバーカードを所有していることが前提としてあり、高齢化率の高い地域においては、遅々として進んでいない状況でございます。議員もご心配されているとおり、高齢者の中には急速に進むIT化への対応をすることが難しい方が必ずいらっしゃると考えております。町といたしましては、必要とされるデジタルサービスの各種整備は進めつつも、現在実施しておりますいわゆるアナログ的な紙媒体による各種業務等も必要とされる限り継続していく考えでおります。現在は新型コロナウイルス感染対策等で対面式の業務の一部ができていない状況ですが、町民の皆さんと対面しながら仕事をすることは、IT化による利便性の向上と同様に、非常に重要なことであると考えております。いずれにしても、町が実施するさまざまな事業において、高齢者の方々が不利益を被るような拙速な業務の改変を行う予定はございませんので、ご理解いただきますようよろしくお願いいたします。以上、お尋ねのありました3点についてお答えいたしましたので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
質問 10番 河端芳惠
今はコロナ禍で人と会う機会が減ってさみしい思いをしている人も多くいます。そんな高齢者の弱み、さみしさに付け込んだ高齢者の貴重な財産を奪うような犯罪も起きています。また、今まで簡単にできたキャッシュカードでの預金引き出しだとか、いろいろなことが難しくなってきたり、役場からのいろいろな通知文書がきても理解できなかったり、徐々に周りのサポートが必要となっている人も増えてきています。それで今、こういう状態をどのようにサポートをしていくかお願いいたします。
答弁 福祉保健課長 今田朝幸(福祉保健課長は2023年6月まで)
ただいま、高齢者の部分で自分で何もできなくなった場合とかの、今もそうなんでしょうけども、地域でサポートしていただける人について、町としてどういうふうに考えているかというご質問だったと思いますけども、そういった方につきましては、よく言いますけども、地域での集まりですとか老人クラブ等で、そういった情報を確認させていただいて、万が一、そういう人がいれば当然保健師に状況を確認していただいて、そういった身近な周りのサポートというのは、なかなか難しい部分もあるかもしれませんけども、社会福祉協議会等でのヘルパー事業ですとか、そういった部分でサポートをしているといった状況と考えてございます。
質問 10番 河端芳惠
成年後見制度等はありますが、そこまでは問題はないけど、ちょっとその前段で、いろいろ困難を抱えているという、そういう人のサポートは今おっしゃいましたように、地域とか、知り合い、身の回りがサポートをするということで今まで進んでいると思いますが、それは行政的に、そういうことをもう少し体制をつくるとか、そういうことはできますか。
答弁 福祉保健課長 今田朝幸(福祉保健課長は2023年6月まで)
行政でサポートできない部分といいますか、今おっしゃいました金銭管理ですとか、そういった部分ができない方への成年後見制度というお話もありましたけども、成年後見制度につきましては、新年度、令和4年度ですけども、北見市と本町、あと置戸町さん含めて、成年後見制度の部分を北見市の社会福祉協議会の方に委託しまして、そういった相談事ですとか、身寄りの方が近くにいないですとか、丸っきりいない方への財産管理ですとか、そういった部分、困り事の部分について、本町に相談をいただきながら、そういった北見市の社会福祉協議会のサポートを得ながら、そういった方の対応をこれからしようとして考えてございます。
質問 10番 河端芳惠
私、今、お伺いしたかったのは、そういう成年後見制度はありますけど、その前段で、そこまではひどくないけど、いろんな困難抱えている人がいると思うんですよね、それは例えば老人クラブとか、そういうところに出てこれる人だったら、その中で把握できますけど、潜在的にかなり多くの方がいると思いますが、そういう方の把握というのは、やっぱり難しいでしょうか。
答弁 福祉保健課長 今田朝幸(福祉保健課長は2023年6月まで)
申し訳ありません。ちょっと答弁が違ったのかもしれませんけども、今、困難を抱えている人、そういった集会等に出てこれない方への把握という部分でございました。そういった部分につきましては、先ほどそういった地域での集まりとかにも保健師さんは顔を出したりしております。先ほど言ったように、そういった方、そこに来られている方から近所の人たちの状況等も把握して、対応できる部分は対応をしているという部分でございますけども、そういった方、出てこれない人の把握というのは、ちょっと今、コロナ禍の時ですので、保健師が1戸1戸回れる状況にはない部分もありますんで、そういった把握はできない状況であります。
質問 10番 河端芳惠
そういう表面的に見えてきていない多くの方は、きっと困難抱えていらっしゃると思います。その中で地域だとか隣近所が見守るという、そういう体制が一番求められているのかなとは思いますが、行政として、やっぱりそういう人の把握というのも必要なのかなと思いまして、あくまでもいろんなこと申請主義ですし、なかなか困ってて行政の窓口に相談にきづらいというか、来れる人はいいんですけど、そういう意味で、本当に1人1人の高齢者の状況というか、そういう困難を把握してほしいなという思いがありますけど、その辺については、どうでしょう。
答弁 福祉保健課長 今田朝幸(福祉保健課長は2023年6月まで)
先ほど、コロナ禍の関係で保健師さん等が1軒、1軒、そういった高齢者宅に出向いてお話を聞いたりという部分はできない状況であると申し上げましたけども、行政の部分で言いますと地域担当職員という部分がそれぞれ町内会、実践会に2、3名ずつ配置されてございますんで、そういった部分では今年も暑い日ですとか、そういった部分には声掛け等に1軒、1軒、高齢者宅の方にまわりに行って、困り事とかそういった話を聞いたりしてございます。あと民生委員児童委員さんたちも、このコロナ禍ですけど、なかなかそういった訪問も、活動自体も自粛している状況ですけども、できない中でもそういった部分で自分の地域の部分のそういった困っている方たちのところには顔を出したりしてお声を聞いているという状況ですので、ご理解いただければと思います。
質問 10番 河端芳惠
高齢者の中には、まだダイヤル式の黒電話を使っている人もおりますし、携帯電話を持っていても3Gのガラケー、この3月で使えなくなるっていう不安を抱えている人もいました。これも一概にでなくて、auは今年の3月、ソフトバンクは24年1月、ドコモは26年3月末と機種や会社によって違いますが、高齢者の携帯はほとんど遠くに住む家族が安否確認のために買い与えたりしていることが多いかと思います。それで今、携帯を持っていても、どのタイプも漠然とした不安を抱えている方がいると思いますが、そういうことはどのように把握して、把握というのはちょっと難しいと思いますけど、そういう方がいた場合ですね、どういうふうにサポートしますか。
答弁 福祉保健課長 今田朝幸(福祉保健課長は2023年6月まで)
昔ですと固定電話ですと電話帳という部分で、それぞれのご自宅の電話番号等記載されていたという部分がありますけども、現在は個人情報等の締め付け等が厳しくなっている状況ですので、その高齢者の方たちが携帯を所持しているのか、どのような携帯電話なのか、スマートフォンなのか、そういった部分、持っている持っていないというのは行政で把握する部分でもないというふうに思っております。あくまでも個人での管理というふうに考えておりますので、ご理解いただければと思います。
質問 10番 河端芳惠
今、しきりにマイナンバーカードを普及するために、いろんなポイントがついたりとか、キャンペーンが繰り返されていますが、この中で今、マイナンバーカードを作るとマイナポイントがもらえたり、さらに健康保険証を利用申込したり、公金の受取口座登録などで最大2万円分のマイナポイントがもらえるということで進んでいますが、この制度は、例えば、年金や今回の住民税非課税世帯臨時特別交付金なども、この制度で申請がなくても給付されるようなことになりますか。
答弁 町民課長 坂井毅史(町民課長は2023年6月まで)
マイナンバーカードを持って、今回の例えば10万円の給付金のことだったと思うんですけども、それは今これから公金口座登録して運用を開始ということになりますので、今のところ申請してどうだとか、そこまではちょっと国からも何もきてませんので、ゆくゆくはなるんじゃないかと思うんですけども、今のところは決まっておりません。
質問 10番 河端芳惠
国からもデジタル化に向けて、これからいろんなマイナンバーカードを多くの人にとってもらうようにキャンペーンもあると思いますが、それは今なくても特に支障がないということですが、これは高齢者、もう年だし、まあいいかと思っている方はほとんどだと思いますが、その持つ持たないによって不利益というのは、今のところないということですか。
答弁 町民課長 坂井毅史(町民課長は2023年6月まで)
先ほど町長の方からも答弁ありましたけども、今現在は紙ベースでの申請、マイナンバーカード自体もう紙ベースでの申請ございますし、それが今すぐなくなるかということではないと思いますんで、将来的にと言われるとこう、いつかというとこはあるんですけども、今ただちに持たない方が不利益を被るということはないと考えています。
質問 10番 河端芳惠
今さまざまなキャンペーンがありますけど、高齢者にとって今、マイナンバーカードを急いで作らなくても支障がないし、それ作るポイントはスマートフォンとか、それがポイントの条件というか、そういう環境ということですので、それについては、端的に言うと今のところ高齢者がそういう機器に対応しなくても不利益を被るようなことがないかということをちょっと確認したかったんですけど、いろんな申請制度、アナログもあるということなので、それはないということでよろしいですか。
答弁 総務課長 硯見康之
現在ですね、国の方から自治体の方に電子申請をしてくださいという業務がたくさん出てきているんですけれども、それは現在31業務なんです。そのうちの、うちの町で対象になるのが26業務で、うち15業務が子育ての関係、11業務が介護の関係になります。いずれにいたしましても、この電子申請をするためには、スマートフォンですとかパソコンのカードリーダー、それとマイナンバーカードがあることが大前提になるんですね、それがない方については、今までどおりの紙ベースの申請をしなければ手続きはできませんので、現在、皆さんご承知のとおりスマートフォンが国民の9割とか普及してたり、80歳以上の人でも8割ぐらいは手に持っていると言われていますけれども、マイナンバーカードにつきましては、全国で40%、うちの町でも30%弱というような普及率でございますので、今、拙速に業務を改変しても対応できる方が少ないですので、電子申請をするようなベースは作ってはおきますけれども、従前の手続きをなくしてしまうと6割方の人が手続きができない状況になってしまいますので、そこはなくさないで、今までの手続きはそのままでいくというような状況になろうかと思いますのでご理解を賜りたいと思います。
質問 10番 河端芳惠
今、IT化の流れの中で本当に高齢者はいろんな不安、置いていかれてる、何かついていけないという不安を抱えていますが、今ちょっといろんなお話しを伺いましたら、差し当たって、そういう環境になくても、高齢者が不利益、持たない人が不利益を被るようなことはないということで、今、確認させていただきました。その中で高齢者もなかなか相談事があっても役場にきずらいし、役場に行っても職員はちょっとパソコンに向かっていて話づらいという声もあります。例えば何か困ったこと、総合的な窓口、そういう相談できるような窓口があったらいいかなと思いますが、それについてはいかがでしょうか。
答弁 福祉保健課長 今田朝幸(福祉保健課長は2023年6月まで)
高齢者の困った場合の総合窓口というようなものがあったらというご質問でございましたけども、そういった部分でいいますと、本町でいいますと、そういった総合窓口的な部分はございませんけども、うちの福祉保健課の中には福祉なんでも相談という部署もございますので、そういった困り事とか、相談事等なんでもお電話いただければ相談に乗るような体制は整えております。
質問 10番 河端芳惠
高齢者といいますけど、私ももうれっきとした高齢者ですし、町長ももう後期高齢者になったということで、高齢者のいろんな困難だとか困り事も十分把握していらっしゃると思いますが、最後に町長に今までいろんな問題をお聞きしましたが、これからIT化に向けたこと、高齢者の対応、それからいろんなことについて、何かありましたら一言お願いします。
答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)
例えば身近な問題でいいますとワクチン接種です。なかなかつながらない。コールセンターに電話しても。最初の1回目、2回目。それでもうコールセンターの方がパニックになっちゃって、ウエブの方で、それで手続きしてくださってこう私ども書いた訳です。ところが実際にはスマホをあてて、こうやることすらも分からない。これはね、うちの方の福祉保健課の方にですね、とは言ってもね、分かっている人は何人いると。ぜひね、もしあれだったら電話をください。あるいは福祉保健課に来てご相談くださいと遠慮なくと。こういうコメントをつけたんですよ。そうすると予想どおり、やっぱり分からない人が来てですね、そこで手続きしてもらう。こういう今、総務課長が話しているように、IT化の中でやっぱりアナログ的な世代やどうしてもそういうことが苦手な人たちのためのフォローアップといいましょうか、それも大事な申請なんだよということを私はやっぱり行政として必要なんではないかと。この間、DXという自治体IT化の問題の研修会に私も参加させていただきました。都内の23区の中でですね、区役所に来なくても全部用事ができる社会を作るのが目標だと。こう書いている訳です。それがいいかっていう話ですよ。やっぱり役場に来てくれっていう方がですね、より現実的な対応になると思いますので、私は何度も課長たちの方が話しているように2本柱、一つはアナログ的な対面方式をちゃんとすると。そしてもう一つは、どこにいてもこのITが利用できて恩恵を受けれるような、それもちゃんと位置付けるということの2本立ての行政が必要なんではないかなというふうに考えていますので、ご理解いただきたいと思います。
質問 10番 河端芳惠
私も本当に昨年まで簡単にできたことが難しくなってきたり、高齢化、老化による困難というのは日々感じております。今、町長がITとアナログを併用っていうんですか、それをきちんと守って高齢者だけでなくて、一般の方も困らないように考えているということなので、それで安心しました。それで今回のこの質問でいろいろ伺いましたが、今、町長がそうやっておっしゃってくださったので、それを継続してよろしくお願いしますということで私の質問をこれで終わります。