みんなの議会

訓子府町議会 平成25年第1回定例会 2013年3月8日

本町の産業振興と地域活性化に結びつく取り組み

2013年3月8日、訓子府町議会の一般質問で、工藤弘喜議員が「本町の産業振興と地域活性化に結びつく取り組み」について質問し、町長 菊池一春が答弁しました。

質問者
工藤弘喜 議員
答弁者
町長 菊池一春

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 工藤弘喜

次の質問に移っていきます。次は、本町の産業振興と地域経済活性化に結びつく取り組みについてです。執行方針の中で、農業や商工業を発展させ「元気な町」をつくると述べられていますが、このことに関して、これからの本町の産業振興と地域経済の活性化へ向けた取り組みについて、町長の見解を伺います。1つ目、訓子府農業の「食産業」としての発展の可能性や潜在能力について述べられていますが、率直に現状をどのようにとらえているのか、商工業の面からもあわせてお伺いいたします。2つ目、町内農業関連事業所との懇談会を開催していますが、その中でどのような意見、提言が出されているのかお伺いをいたします。3つ目、地域経済の落ち込みが年々強まっていく中で、中小企業と行政、そして、町民が力をあわせて「地域経済活性化を地域の力で」「経済の地域内循環をつくって地域経済の振興を」という課題に取り組むために北海道内でも「中小企業振興基本条例」をつくるという動きが出てきています。この条例制定に対する町長の見解を伺います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま「本町の産業振興と地域活性化に結びつく取り組み」について、3点のお尋ねをいただきましたのでお答えをさせていただきます。まず、1点目の「食産業の現状と商工業の面からどうとらえているのか」についてであります。北海道では「食産業立国の基盤強化」を経済活性化の重点政策に掲げ、生産から加工、流通、販売に至る「食」の総合産業化を目指しております。本町の農業生産力を考えますと大きな役割を担う潜在能力を有していると思われます。現状では、生産物をそのまま流通している状況にあり、加工及び商品化、あるいは食を通じた新たな観光開発など地域内循環型経済の仕組みづくりには、多くのハードルがあるものと考えます。しかしながら、6次産業化として、酪農・畜産をはじめ、地場産の農産物を利用する取り組みが少しずつではありますが起こってきている状況であります。こうした取組みがひとつの種になり、商工業とも結びつきながら、幹を形づくり、枝葉が広がり、まさに樹木のように町経済が発展し、豊かなまちづくりに結びつくことを期待しております。次に、2点目の「町内農業関連事業所からの意見・提言の内容」についてであります。本町では、北見農業試験場の独立行政法人化やホクレンくみあい飼料の工場再編などを契機に、平成23年度から町内の農業関連7社、北見農業試験場、きたみらい農協、ホクレンくみあい飼料工場、ホクレン畜産実証センター、北海道クノール食品、訓子府石灰工業、下村運送の代表者の方々に参加をいただき、私を含め副町長、関係課長等の構成によって、事業所の存置に対する私の考え方を示すとともに、情報交換や意見・提言をいただく場を設け、町と事業所が一体的に協力していくことで、お互いが発展できるよう、また、町政にも役立てていくことを目的として開催しております。なお、意見・提言の内容ですが、光回線の延長整備要望、製品の地元販売の促進、町民を対象とした施設見学会の開催、試験研究機関との連携による研修会の開催、臨時職員やパート従業員の町民雇用機会の拡大、施設整備の地元企業への発注など多くの意見・提言をいただいているところであります。町としましても転入者の住宅の確保、製品の販売促進の協力、北見農業試験場とホクレン畜産実証センターとの共同開発によるチモシーの優良品種「なつちから」を町営牧場採草地の更新品種として採用するなどお互いが発展し、事業所の存置対策に資するよう今後とも開催していきたいと考えております。次に、3点目の「中小企業振興条例制定に向けての見解」についてでありますが、議員ご指摘のとおり町内の地域経済は、プレミアム付き商品券の発行、住環境リフォーム事業、中小企業特別融資制度の利子補給対策など商工業の活性化対策を実施したところでありますが、これについては、一時的な町内消費の刺激策として、一定程度の効果はあったものの町の経済は、きたみらい農協の合併やホクレンくみあい飼料工場の再編もありましたことから、町内消費が年々落ち込み、特にサービス業や飲食業の著しい低下の状況にあると思っております。このことから、地域経済の活性化のため、一時的な支援策も必要でありますが、中期的な振興策や行政・中小企業者・商工会などの役割や責務を明確にすることがもっとも重要であることから「中小企業振興条例制定」は必要であると考えているところでございます。しかしながら、町としましては「中小企業振興条例制定」の目的にもありますとおり行政の責務、中小企業の自助努力、町民の理解と協力がうたわれておりますので、条例の制定には、まず関係者の共通認識を図ることが先決でありますことから、商工会と連携し検討してまいりたいと考えております。また、今後も地域経済の活性化にも最大限の支援を進めてまいりたいと考えているところです。以上、お尋ねのありました3点についてお答えしましたので、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

質問 3番 工藤弘喜

では、この件に関して、時間も限られていますので、しぼって質問をしていきたいと思います。今の質問に対する答弁の中にもありましたように、本町の課題といいますか、食産業としての1と2についてのかかわりの中でのお答えは、そのとおりだというふうに思いますし、率直に私も参考にさせていただきたいというふうに思っています。それでそういうものをとらえながら、やはり今の自分たちのこの町の将来、未来というものが、本当にどうしていけばいいのか、どうあらなければいけないのかということが、今こそ問われる時代になってきているのではないかと思います。これは外的な要因といいますか、外的なそういう客観的な条件からいっても、今、各自治体が、よく町長が言われますように、道州制の方向も含めて自治体が自治体としてなくなってしまうような、そういうことにならないためにも、また、そこで現実に生活している私たちが夢や希望を持って、この地域で生活も含め、あるいは産業も含めて未来に向かってやっていけるような、そういう方向性というのを今こそ示していかなければいけない。そういう時になっているというのは、事実だと思うのですが、そういうことを考えた時に、どういうふうなやり方で、そういう方向に近づいていくのかということが、今、求められていくのではないかというふうに思っています。そういう点からいきまして、私はこれは全国的にもそうですが、全道的にも中小企業振興基本条例というものを町として条例制定をしながら、その中で、答弁の中にもありましたが、行政としての役割だとか、あるいはそこの主体になるのだと思いますが、中小業者、あるいはそこには農業も含めたらいいと思うのでありますが、そういう部分の役割、そして、もう1つは、町民のかかわりをどうするのかという、その3つを統合した中で、町をどうしていくのかという、出発の部分だと思います。本当にそれをこの条例の中で位置付ける。例えば、優秀な立派な町長がいれば、その間はそれで済むが、いなくなっちゃうこともあります。当然、選挙とかいろいろなもので、そういうものが誰がなっても、誰が職員でいてもやはり継続していける。そこにしっかりと目を向けたものが、やはり条例制定という意味になっていくのではないかと思いますので、そういう意味も含めて、ぜひお願いをしたい。検討してほしいということをまず先に第1点に述べたいと思います。ちょっとしつこくなりますが、やはり訓子府らしさをどう出していくか。これは中小企業振興基本条例というと何かとてつもないことを何かまたやらなければいけないのかという思いに立つんだとは思いますが、そうじゃなくて、訓子府としての何ができるのかその中で。何をどうしていけばいいのかというのを皆で先に向かってそれぞれの役割で話し合おう、勉強していこう。そういうところがこの条例の持つ、言ってみれば理念条例でありますから、そういうところをぜひ条例に期待したいところなのです。それで、質問なのですが、これにはやはり、こういうものをやっていく時には、役場の職員のがんばりというのが大事ではないかと思っています。これだけ訓子府でも90数名の方々がこうやって町民の生活やこれからの産業のあり方も含めて責任を持ってがんばっていただいているのですが、もっともっと持っている力を職員としての力をそういう方向に発揮していただきたいというふうに思っているところでありますが、そのためにもこういう条例が必要になってくるという考えなのですが、その点で町長の考えをお聞かせいただきたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

中小企業振興条例の考え方もさることながら、道州制や昨日来、出ているTPPの問題含めて、このままTPPが施行されていくと町の存続そのもの、農業等に限らず、町の存亡そのものに非常に危惧が、不安感を抱かざるを得ないという状況もありますし、さらにまた冒頭で出ました道州制の問題を考えても非常に厳しい状況が町村にとっても大変な状況になるのではないのか。私は昨日の中で震災から何を学んだかという中で、あえて控えましたが、例えば町長として、震災から学んだこととして2つほどやはりある。それは、職員の減らし過ぎという問題。これは今、私が行っている大槌 町おおつちちょうにしても今、全国から支援をいただいている数の職員数でいくと元々あった職員の数でどうしても乗り切らなければならないというから、1割が死んだんだから1割を全国から支援していただいている。それから石巻にしても、もう1つは、やはり合併を進めすぎた。なかなか町村が大きくなることによって、住民の顔が見えにくくなっているということが復旧や、あるいは支援体制が非常に遅れているという結果が出ていますから、その点で言うと道州制というのは、もっと町村の規模を合併をベースにしていますから、基礎的自治体を大きく30万とか35万規模に基礎的自治体をしていこうとしていることですから、私は非常にこの点で言うと町の存亡にかかわって自治体がきちんとしなければいけない。ぶれなきゃいけないというのは、だからこそ国が一定の方向を示したとしてもそれぞれの自治体が確たる考え方をもって地方自治体の運営をしていかないと町の存亡が危ういんだというふうに私自身は考えております。例えばTPPと道州制の問題で共通点が多いのは3つあります。その1つは、道州制もTPPも中身がはっきりしていない。これは共通しているというのが1点です。それから積極的に進めているのは、農業団体ではない。いずれも経済団体だと。道州制もTPPも。3つ目は、もっとも気がかりなのは、こういうことに対して反対することに対して、改革に対する抵抗勢力だなんて言い方をされるということは非常によく似ている。これらも含めて、やはりちゃんとした考え方を地方自治はもっていかなければならないというふうに私自身は考えているとこでございます。中小企業振興条例については、議員もご指摘のとおり平成11年ですが、中小企業基本法が制定されまして、地方自治体の中小企業施策が努力義務から責務というふうに改正になってきている訳です。だからその点で言うと北海道内でも何カ市町村の自治体が中小企業振興条例を制定している。特に、この近くで言うと帯広、別海、下川等が非常にすばらしい中小企業振興条例を制定している。そして、何よりも町民と行政とそして商工業者の町の将来、課題に対する話し合いをもとにして審議会が制度化されて、そして、町が町長の責任をこれらについては明確にしていくという点では、ある意味では、非常に大事なこれからの振興策としても大事なことなのではないかと思います。そして、最後に戻りますが、職員のがんばりは申すまでもありません。ただ、今言いましたように例えば林業の問題、今回の中小企業の問題も限られた職員の中で非常になかなかさまざまな課題に対して側線的に対応できないという状況もありますから、これらについては、1つの課題として、私は具体化していかなければならないというふうに思っておりますので、ある意味ではまたお力添えをいただきながら、この行政的にも進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 3番 工藤弘喜

なぜ、この中小企業振興基本条例にこだわるのかというは、先ほどから言っていますが、訓子府に、私たちの町にそのやれるだけの、取り組めるだけの基盤ができているというふうに私はみています。例えば、執行方針の中でも触れられていますし、答弁の中でもありましたが、例えば、6次産業にどう向かうかということも含めることでありますが、潜在能力を秘めていて、それを活かすところまでは至っていないという、そういう分析をしてあります。その中で、そういう中であっても例えばファーマーズマーケットの問題だとか、地元農産物でつくったしそジュースの件、あるいは、もう1つは、農業関連事業所とのいろいろな懇談をこれまでも進めてきて、そこらでの知恵もいただきながら進めてきている。これがまさに、それがいろいろなかたちで結び付くことによって、はじめて先が見えてくるものになると思うのですが、そういうものが基盤として、訓子府はできてきている。問題はそれをどうコーディネートして全体のものにしていくか。町民と一体のものにしていくかというところがやはり今ちょっと足りないのかな。そういうコーディネーターの役割をできれば役場の職員の方に、行政の専門職、やはり役場というのは、いろいろな客観的にみても、いろいろな情報が一番集まるところだと思うのです。その情報のいっぱい集まったところの人たちが、そのコーディネーターの役割をしながら、あるいは人材も含めて、援助もあそこだったらこういう話もありますよ。ああいう人が専門的な人がいますよとか、そういういろいろな役割をやはり町職員の方に発揮してもらいながら連携のいわゆる要となってほしい。そういう意味での思いです。そういうことからいってぜひその素地はやはり相当できていますので、これが動き出したら、それは時間はかかります。そんな2年、3年で、帯広というのは、全国の中でも振興条例に基づいてやっているのは、優秀な自治体でありますので、そこですべて行かなくても、この帯広でも右だしからはじまって10年以上かかって今を迎えているのです。だから相当時間がかかるということも考えるとやはり職員の方に町長がちょっと勉強してこいと。こういうこともやはり先進に行って実態を見てくるのもいいんじゃないか。あるいはそういう研究者もいますから、そういう人たちの話も聞いてくるということからやはり出発しなければ進まないことでもありますので、ぜひそういうふうな取り組みをしていただきたいというふうに思っています。今現在、北海道では、今言った帯広とか、釧路、札幌、函館、旭川、あるいは北広島だとか、そして隣町の北見もこれは議会のほうなり、市のほうに要請があがっていまして、条例をつくってほしいという動きになっています。町村でいけば、今言われた別海、下川、中標津、弟子屈、厚岸、またそのほかにも広がりつつあります。やはり何としてでも小さな自治体として、何ができるのか。皆そういう眠っている宝物を何とかしようという、言葉では簡単なんだけれども、1人ではやはり探せないのです。そこをさまざまなかたち、協力関係も得ながら進めていく。そして、それを継続的に進めるという意味では、やはりこういう条例化も必要になるのかなというふうに思いますので、ぜひ、そういう部分の役割も理解していただいて進めていただけないかどうか、もう一度最後に町長の考えを聞かせていただいて私の質問を終わりたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

今、もう潜在的な力は発揮しているという点での評価をいただきました。しかし、そこに至るまでは私どもの職員が非常に頑張って、この1つの例が結実する努力をしている結果として、これらのことについては、今出てきているということですから、まったくそのとおりだと思いますし、ただ、これら特徴的にみますと良いか悪いかは別としても、その体をなしている基本は農業者が多い訳です、もう一歩これは特に今の商工業を取り巻く、とりわけこういう店舗を取り巻く状況というのは、厳しい状況の中で、全体の中で自分の店を経営していくのが、もうぎしぎしの状態の中で全体の中小企業あるいは町の振興のために小売業者が力を発揮していくという点では非常に難しい問題があります。同時に商工会の組織自体も非常にまだまだ難しい問題を抱えているという状況ございますから、それともう1つは、私どもの職員は林と商業といろいろなものを兼務しています。これがなかなかできない。これは、皆さん方のご理解もいただきながら確かな職員を人数も確保しながら、具体的なそういったものをできるだけ実のあるものに応えていくという努力をしていかなければならないというふうに認識しておりますので、もう少し時間をいただきたいということと今、提案いただいたさまざまな先進地の事例に学びながら、できるだけ早くこの中小企業振興条例は行政主導とは言いながらも商工業や、あるいは農業者、民間の方たちとの力を借りながら、これらの制定に向けてこれから努力してまいりたいと考えておりますので、お力添えを賜りたいと思います。

質問 3番 工藤弘喜

今、最後に質問でありませんが、町長、最後に商工業者のことに触れられていますので、ぜひ商工業を抱えている課題は非常に大きくて、なかなか大変だというのも分かりますが、やはり今、商工会青年部がいろいろなかたちで何とか今、現状打破しようと思って、アンケート活動をやったり、いろいろなかたちでがんばっているという話も聞いていますし、商工会の事務局長さんともお話しますとやはり訓子府の商工業の親組織がだめだという意味ではなくて、これからは商工会青年部の人たちに大きく期待したいという、そういうお話も伺っていますから、ぜひ、そういう部分も一緒になって考えていけるような、決して拒否しているものでも何でもないと思いますので、思い切って飛び込んでいっていいのではないかというふうに思っていますので、その辺を最後にちょっと蛇足になりましたが、お話させていただいて私の質問を終わります。

出典:訓子府町議会 平成25年第1回定例会 2013年3月8日 議事録 PDF(22ページ) 間違いを知らせる