みんなの議会

訓子府町議会 平成23年第1回定例会 2011年3月10日

進みゆく高齢化社会への安心できる対応策

2011年3月10日、訓子府町議会の一般質問で、西山由美子議員が「進みゆく高齢化社会への安心できる対応策」について質問し、町長 菊池一春が答弁しました。

質問者
西山由美子 議員
答弁者
町長 菊池一春

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 西山由美子

8番、西山です。通告書に従いまして、町長にお尋ねいたします。進みゆく高齢化社会への安心できる対応策を問う。私たちの国は、世界のどの国も経験したことのない高齢社会を迎えています。「団塊の世代」(昭和22年~24年生まれ)が65歳以上となる平成27年には、その人口が3千万人を超えると推計されています。世界が注目しているこの時代をどう乗り切ったらいいのか、小さな町だからこそできる対応策があるはずです。皆さんが老後も安心して暮らせるために行政は何をすべきか町長の考えを伺います。1つ目として「高齢者の足の確保」として、昨年4月から試験運行している「乗り合いタクシー」のこれまでの評価と今後の取り組みについて伺います。2つ目として、高齢者の社会参加活動や地域交流を活発にするための取り組みをどう考えていますか。3つ目として、本町を「誰もが安心して暮らせるまち」にするために何が必要と考えますか。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

ただいま、西山議員から「進みゆく高齢化社会への安心できる対応策」について、3点のお尋ねがありましたので、お答えをさせていただきます。まず、1点目の「乗合タクシーのこれまでの評価と今後の取り組み」について、お答えさせていただきます。乗合タクシーは、北海道運輸局長の許可により、昨年4月1日から今年3月31日までの1年間に限定して、試験的に運行しているところでございます。利用にあたっては、事前に利用者登録いただくこととしており、その結果、126世帯から256名の登録がございました。利用実態をみますと実利用人数は23名、うち日出町も含む実践会地区22名、市街地区1名で、この1月末までの延べ利用回数は231回、うち実践会地区の方が230回、市街地区の方が1回となっており、月平均23回程度となっています。乗合率については、12.6%と非常に低く、運行側にとっては効率的といえない状況にございます。町としては、利用実人数が少なく、乗合率は低いものの延べ利用回数の97%以上が75歳以上の利用であり、平均利用年齢が83歳といわゆる交通弱者といわれる高齢者の貴重な足として利用されたこと、さらに試験運行を通じ、課題が浮き彫りになった点で評価しているところであります。試験運行を開始して、2カ月後に登録者を対象にアンケートを実施しましたが、約半数近くの回答者から午前中の便の運行要望などがあり、利用者が高齢者ということもあり、高齢者の生活行動と運行便がミスマッチしていたことが浮き彫りになりました。このため、町と運行主体であるハイヤー会社で早い時間帯での運行について協議しましたが、会社側の体制や通常のハイヤー利用者への影響などから、午前中の運行は困難な状況となっているところでございます。試験運行期間は、この3月末までとなっておりますので、北海道運輸局とも協議しましたが、短期間であっても延長は認められないとの結論でございました。継続運行するならば、本格運行の手続きが必要との見解が示されているところでございますので、仮に本格運行に移行したとしても、現行方式では利用者ニーズとのミスマッチを解消することは難しいことから、乗合タクシーの試験運行は一旦区切りをつけ、一時的に空白の期間が生じるものの今後早い時期に、年齢や利用回数などの一部制限はあるかもしれませんが、現行制度をできるだけ後退させない新たな制度の導入が必要と考えているところでございます。次に、2点目の「高齢者の社会参加活動や地域交流を活発にするための取り組みをどう考えているか」とのお尋ねでございます。老人クラブや若がえり学級、さらに文化活動やゲートボールやパークゴルフ場をはじめとする各種スポーツ活動など高齢者が社会参加活動をできる環境の確保に努めているところですが、その一方でこうした活動に参加しない、できない高齢者もおり、こうした人たちがどのようにかかわっていくことができるのかが今後の大きな課題だと認識をしているところでございます。こうしたことから、民生委員や介護予防サポーター、また、町内会などの協力もいただきながら、地域での高齢者の集いに取り組んでいるところもあり、現在は地域包括支援センターが中心となって事業を進めていますが、社会福祉協議会においても高齢者の見守りを主眼とした小地域ネットワーク事業を立ち上げようとしており、今後はこうした事業との連携を図りながら一層の取り組み強化に努めてまいりたいと考えているところでございます。3点目の「本町を誰もが安心して暮らせるまちにするために何が必要と考えるか」とのお尋ねでございます。高齢になっても、障がいがあっても心豊かに暮らせることが大切だと考えていますが、そのためには福祉や教育を一層充実させるとともに、地域社会での人間関係が希薄になってきていると言われる中で、小さな自治体としてのメリットを生かした各種施策を展開し、安心して暮らすことができるまちづくりを進めてまいると考えているところでございます。以上、お答えを申し上げましたので、ご理解を賜りますようお願いをいたします。

質問 8番 西山由美子

先ほどの工藤議員の一般質問を聞いておりまして今のこの時期に菊池町長に質問することで、ひとつ私も視点を変えようと思いました。それはやはりこの時期ですので、菊池町長がこの4年間にやってきたことを次の町長、菊池町長が次の町長になると考えないで、いったん白紙に戻して、次の町長に町長がどのようにそれを伝えていくのか、その視点で再質問をさせていただきたいと思います。この乗合タクシー、これは町長が制定したまちづくり委員会の最終的な結論の中で町長に、まちづくり委員会から提案した1つの施策と思うのですが、それで去年の4月から試行運転してきましたが、最初から私は、試行運転の段階から午後の便しかないということは、これは当然利用が少ないということは、多分私だけではなく行政側の方たちもそのような予測はついていたと思います。それでお伺いしたいのは、この1年間、この施策に対しては、町からは1つも予算は出ていません。試行運転だからと思うのですが、他の町のいろいろな状態を見てみますと国や道の補助を使って、試行運転をはじめているところがあります。うちの町が独自の方法で試行運転をはじめたことに対して、何か特別なお考えがあるのか、例えば、新聞に出ていました新十津川町では、同じ試行運転なのですが、事業費が町助成250万円と国の補助を含めて500万円掲げており、そしてこれはとても長い名前なのですが、地域公共交通活性化再生総合事業で、それには協議会を発足して、そこにいろいろな計画が出されることなのですが、その辺が少しうちの町のやり方と他町村とのやり方の違いに何かお考えがありましたら、お答えいただきたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

元々は私が町長に就任して2年目の中で、広島県下の自治体を訪ねた時に合併した町村が足の確保をスタートしていることの実績、あるいは住民の声を聞かせていただいて、デマンドタクシー、乗合タクシーが必要ということを職員に検討せよという指示させていただきました。若がえり学級で町長に物申すという1コマを設けてくれました。グループ討議を行って、一番多かったのが、足の確保を町長何とかしてほしい。すなわち実践会に住んでいて町に買い物へ行けない。病院に行けない。そのような人たちの対応を何とかすべきだとの声が出まして、さらに、議員もご指摘のとおり、まちづくり委員会から1つの諮問という形で出て、私はご高齢の方、あるいは障がいを持った方の足の確保は、行政が急がなければならない対応と考えていましたので、まずは議会にもお諮りしましたようにタクシー会社で運行することができないか。すなわち町がデマンドタクシーの補助金をいただいて車を購入して独自の路線を走らせるよりは、それによってハイヤー会社が運行不可能になることは避けなければいけない。まず第一義的にです。それから当初、町は60万円の予算を組みました。これはオペレーター、すなわちハイヤー会社で調整する事務員の給料が必要になってくることも話し合いの中で、予測していたこともあり、それらをみなければいけないことで組み、まずはとにかく走らせてみよう。それで、どの結果がうちの実態も含め、出るのかがこの1年間だったと思っています。そしてもう1つは、教育長にこれもお願いをしまして、現在スクールバスは今まで通院の特定の人しか乗ることができなかった。このスクールバスについては、当初、最初に始めたのは、訓子府高等学校の子どもたちが通うのに乗れるようにさせていただいた。それから実践会の方たちがスクールバスに乗って町に出てくることも登録制ですが可能にした点で、まずはここからのスタートというのが第一歩と考えておりますので、これで良かったとは思っていませんので、次の町長に引き継ぎし、よいものをつくっていっていただきたいと願うばかりでございます。

質問 8番 西山由美子

この1年間の試行運転の中で、何人かの高齢者の方にお話を伺いました。やはり、最初はとても期待が大きかったのは事実で、先ほどの工藤議員の前段の町長の4年間の方針の中にあるように、まずは地域に職員が下りて行き、皆さんがどのように考えているか、それを確かめてから次の政策にかかろうとするやり方と思います。ふるさと懇談会で、そこの乗合タクシーについても説明をし、皆さんの考えを聞き、そして、スタートをしたと思います。その分とても期待が大きく、いろいろなアンケートにもその状況がとてもよく出ていたと思います。この1年を経過してみて広報にも3月号で、まず乗合タクシーをやりますということです。それから4月号に予算のことが出ていました。その60万円です。5月号には、4月15日現在で登録者が240人になりましたということで登録の呼びかけも出ています。そして8月号でスクールバスの一般利用開始のこととその乗合タクシーのことが出ています。それで8月号の時で、多分その256人、それ以降はそんなに変わっていないのではないかと思うのです。11月号に256人が現在登録されていますということで、それまでの4月1日から6カ月間の経過も町民の方たちに報告しました。やはり、そのアンケートも含め、午前中にぜひ、やはり私たちが年をとってもそうだと思いますが、やはり明るいうちに、暖かいうちにいろいろな用事を済ませたいのは当然のことで、その要望が多いことも最初からもしかしたら予測できたことではないかと思います。それで、試行運転を3月まで一応終わって、今年、その3カ月の空白時間が起きてしまう。先ほど言ったように町長が次の町長へ渡す場合にこの空白が最初からわかっていた訳ですから、このような施策はどうなのかと思います。それからご自分がやられる場合はもっと違うように改善していくこともありますが、万が一違う場合は、どのことを重点的に次の町長へ橋渡ししようと考えていらっしゃるのか、もう少し町民の側に立ってどのような利用がいいかを具体的に話せる段階まででよろしいですので、こういう形にしていきたいという理想でもよろしいですので、お話しいただけたらと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

午前中の運行については、まったくそのとおりであります。それからもう1つ私自身も大事にしていかなければいけなかったのは、現在のハイヤー会社の台数と運転手の確保の問題がありますので、この調整が1つは必要ということとスタートするのに私自身が町長というよりも2期目のことになりますし、新しい町長が政策的にどうするのかとの議論がございますから、これは運輸局の許可がまず3月で本格運行する前に切れてしまいますので、6月議会でご承認いただいて、それまでに事務的なつめを、そして7月からスタートさせたいのが本当のところでございますので、その辺ではスクールバスの乗車以外は、3カ月間は元に戻ってしまいますので、これはご理解をいただかなければいけない。もう1点ありましたように、あなたが町長だったら、今後どのようにしようとしているのか。私は今、足の確保は、絶対必要ということはいわれるまでもなく、当面は町営のものをつくるとか買うことは考えていません。これはハイヤー会社の協議が成功の上でという前提になりますが、1つは、タクシーの75歳以上の方の乗車率が高い ことですから、年齢を限定しますが、基本料金を超える料金、すなわち520円を超える料金については、町内の75歳以上の方は、全部町で負担することを考えています。これは時間を朝からフルタイムです。その考え方を持ってハイヤー会社と協議をしたいと考えています。すなわち基本料金520円をお支払になれば町から実践会、実践会からどこに行くのでも利用できることを考えたいというのが1つです。もう1つは、北見にバスで行くということであります。今、結構な値段になりますが、身障者に対するバス補助などは2分の1になっていますから、それを超えることは、今の現状では少し難しいかもしれませんが、何らかの形でバスも含め、北見市に出ていくのにもご高齢の方が、これは何歳からというのは、まだ規定できませんが、バスの補助もさらに拡大していきたいと考えて、何とかまず第一歩を試行ではなく本格運行に切り替えていくことを次の町長に伝えたい。

質問 8番 西山由美子

わかりました。それはとても町民にとっても望んでいることと思うので、ぜひ、町民にとって利益になることをたくさん盛り込んで、次の町長に伝えていただきたいと思います。最後に2つ気になる点があります。この1年間、試行運転をしていた中で、この実態をみてみますと乗り合いがとても少ないです。ということは、ハイヤー会社にかなり負担となったのではないか。それがどのように町に報告されているのか、町との話し合いがどのようになっているのか、私たちにはわかりませんが、その1年間の負担をどのように補てんするのか、補てんしないのか。その60万円は、事務的な手数料と聞いています。それはかからなかったから、今回の補正で削減されましたが、別な経費の部分で1点と私が通告書を出したその日にある1人の方からお電話があり、障がいを持っている方なのですが、障がい者に対する先ほど言った福祉的な施策はありますが、このいろいろな障がいを持っている方が、例えば、月に何回か皆で町に集まって、交流を持つ時にやはり実践会から来る場合は、この乗合タクシーは、とてもありがたいのです。時間が限定されていることとあと障がい者ですから車いすに乗っている方が来たくても来られないことがあります。次の町長への提言のこともありますが、その中に将来的に車いすも乗せられるような福祉タクシーというのか、専属な福祉タクシーを今後考えていかれるのかどうか、その要望があることも今ここの場でお伝えし、お考えをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

2点、お話がありました。まず乗り合いが少ない。それからハイヤー会社に負担がかかっているのではないのかということでございました。これはできればデマンド、乗り合いですから同じ地域の人が隣の奥さんと私も一緒になって、同じ時間帯で、誘い合いながらということですが、その隣り合わせのうんぬんというのは少なかったというのか、ほぼなかったということです。考えられますのは、やはり個人で乗りたい。乗り合いよりも個人で乗りたいということが強いことが1つあるのではないかと思いますので、これらも含め、先ほど言ったタクシーの補助等に力を入れるべきではないのかと感じているところです。タクシー会社とは、これらについては、何度も協議しておりますので、これに伴う例えばタクシー会社に対する負担が多くなったことはないとの報告を受けておりますので、これは金額的なことというのは、現状では考えていないので削減をさせていただいたというのが1点です。それから2点目は、障がい者に対することです。現在車いすのことについては、社会福祉協議会で町内の移動についてのいくぶんかの負担をいただきながら、車いす対応の車を配車することも実際にはやっておりまして、実績は手元にありませんが、実績も出ているようでございます。ただ、将来的に福祉タクシーのことについては、今後、タクシー会社との関連の中で、今度、新たに1台を購入する際には、私どもの助成も含め、タクシーも考えていただくようなこともこれからの検討の中で議論をさせていただきたいと感じているところでございます。このような形で現実的な対応をより具体的にしていきたい。もう1点は、これも昨日お話を申し上げましたが、新しい予算の中で従来は重度の身障者に対するタクシーチケットの助成をしておりました。これについても実際には利用できない。ほかに又貸しすることもできない。何とか利用勝手のいいものにしていただけないかとの意見がずっと寄せられておりましたので、今後新たにガソリン分のチケットへ代わり、どちらか選択してガソリン代の経費を補助していく形も含め、少しずつ現実的に利用勝手のいいものにしていきたいと感じているところでございますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 8番 西山由美子

私も今年60歳になりますので、60歳から高齢者と言われるそうですので、自分も将来、元々運転がじょうずではないので、どんどんへたくそになり運転ができなくなった時、この乗合タクシーがもっと高齢者の足の確保がもっと充実した内容で実行されていることを強く強く望みます。乗合タクシーについては、自分もそうですが、町民の方もより多く期待していることを念頭に入れてよろしくお願いしたいと思います。次の高齢者の社会参加活動とか地域交流をどう考えているかのことなのですが、高齢化社会と言われていますが、高齢化社会は、高齢化率が7%から14%に至った場合を高齢化社会と言うそうです。高齢社会は、14%から21%に高くなっていった場合であり、もう高齢したということだと思います。超高齢社会が21%を超えた場合、私たちの日本という国がなぜ今、世界から注目されているかは、その7%から14%に至るまでにたった24年しかかかっていない。その超高速高齢化の進み具合が世界から注目されているそうです。例えばフランスですとまだ115年、スエーデンですと85年、ドイツですと40年という形で、世界に例を見ない速度は、私たち日本人も一体どうなるのかは、だいぶん前から言われているのです。きちんとした政策がとられていないのが現状で、とても不安な面がこれからいっぱい出てくると思います。先ほどの町長の答弁を聞いていても高齢者イコール福祉が、どうしてもイメージにありますが、実際は、歳を重ねていくのは、一度に年を取る訳ではありませんから、私が60歳になったとしても1年1年体の衰えや能力の衰えは感じますが、元気な方はまだたくさんいらっしゃいますし、60歳で定年を迎えて、会社員だとしても、その後まだまだ仕事ができるというのは各個人、皆さん自覚していらっしゃると思います。ただ、その能力を活かす場がない。全国的に高齢者の人にいろいろなアンケートで統計をとっているみたいですが、誰かの役に立ちたい、社会の役に立ちたいと思っている人は、8割程度いらっしゃるそうです。でも、誰かに面倒を見てもらいたい。体も弱くなり、面倒を見てもらいたいという受け身側の方たちは3割程度で、まだまだ高齢者の人が逆に面倒を見てもらわなければいけない人に対して、役割はたくさん持っていると思うので、そのような仕組みづくりをまず私たちのような小さな町から始めていけばどうかと思っています。それがまた、生きがいにもなったり、少し落ち込んでいてもそれが元気になったり、子育ては終わったが、まだ社会に対して、自分の役割があるということは、すごくこれから高齢化社会をもっと活性化していくには大事なことと思います。私たちの町を今振り返って、町長から見て今その面で高齢者の役割が実践されている個所はどのようなところなのか、またこれからのお考えをお伺いしたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

私どもの町は、高齢化率といいましょうか、超高齢社会、すなわち30%を超しています。町民の全体で、この間の国勢調査では、約5,500人弱になった中でも30%を超えていることですから、1,800人ほどの65歳以上の高齢者がいる。しかし、私がこの町に来た頃の20代の高齢者とは違って、今の高齢者の皆さんは本当にお元気であります。それは冒頭の答弁でも申し上げましたように、かつては、各老人クラブで旅行をしたり、あるいはゲームをすることにとどまっていました。昭和30年代後半から出来上がってきた老人クラブも本当に変わってまいりました。その点で言うと社会教育や社会体育が果たしてきた役割、すなわち、ゲートボールやパークゴルフをみても、さまざまな新しいスポーツ、レクレーションの競技をみても、高齢者の参加率は極めて高い。それから文化活動でいっている若がえり学級は、組織的に学習活動を展開しておりますが、さらに、文化活動も含めたこの役割は、非常に参加率が高いものがございますし、実にいきいきと元気に生活していらっしゃることが30年前とは様変わりしたといってもいいぐらいで、私は、65歳以上がご高齢といっていいのかどうかわかりませんが、とにかく、私どもよりも元気というぐらいの方たちが多いことも実態として、私たちは理解をしていかなければならないと思っております。しかし、そうはいっても2つあります。1つは、誰しもがどんなに頑張っても高齢になっていく、体が心身ともにご不自由になっていく状況を自らが、あるいは行政がどう乗り越えていくのかが1つ。それから、そう1つは、誰かのおんぶになるのは、誰しもがそれは望むところではないと思います。いくつになっても、寝たきりになったとしても社会的な役割を担いたいというものが人間としての基本的なことではないかと思いますので、その2点の役割を担っていただくことは、私自身の政策の中で話をしてきましたように、願いとすれば、ボランティア活動がもっと地域的に、もっと組織的にさまざまな団体や地域を通じて、ボランティアの活動が一層助長していくことが大事なのではないかと思います。ここはまだまだ社会福祉協議会等でスタートし、実績をみてもまだまだ不十分でございますから、これは地域の力も借りながら、それこそ買い物やあるいはお話やいろいろな役割をもっともっと広めていかなければならないのが1点目です。それからもう1つは、自らの老いにどう立ち向かうかであります。これは、あまた多いいろいろな講演会等を開催したり、いろいろなことを実施しておりますが、例えば、訓子府で申しますならば、末広町、若富町、若葉町、東幸町が月1回平均で行っている高齢の方に対する健康、自分の体を改めてチェックあるいは機能を高めていく活動が活発に今、市街地を中心に自主的な運営として出てきておりますし、それから介護サポーターの人たちも増えてきていますし、さらには、これらの養成講座に対しての参加者も非常に増えてきている状況で、登録者は現在、介護サポーターが38名と報告を受けております。さらには65歳以上のこれも月1回ですが、自主的なサークルとして、はっちゃき塾等々の活動等を含め、述べの活動数は362人との報告をいただいておりますので、これらも一層強化をしていかなければならない。すなわち予防事業として、展開していかなければならないと考えているところでございます。

質問 8番 西山由美子

ただいま、はっちゃき塾について出ましたが、私も偶然にあちらこちらから、はっちゃき塾に行っているのですよ。とっても楽しいのですよ。その中には80歳を過ぎた方もいらっしゃいました。何が楽しいのかと伺いましたら、やはり定期的に皆が集まる。たった15人なのですが、皆が1つのところに集まって、例えば、年老いた人たちだけが集まるとまたそれは老人クラブでもよくあることですが、そこに緩和剤というのか、活性化するものが足りなくなってしまう。皆、愚痴を言い合ったり、自分の意見だけを言い合ったりする状況が起きやすくなるが、この介護予防事業には必ず保健師がついており、いろいろな指導をしてくれます。そこに新しい風を吹き込んでくれるのです。そこに集まった人たちが、いろいろなことを期待して集まるのですが、そうしてそこでお茶を飲みながら、いろいろなお話をしながら、1つの目標に向かって頑張っていく姿が、これはいくつになっても、子どもが学校を楽しいと思うのと一緒で、やはり皆で何かをやるのはとても楽しいことだと思います。今、町長が元気な高齢者として、いろいろな形でお上げになりましたが、一方、先ほど工藤議員が言われていたように私も行政と関わるようになって常々思うのですが、何かをやりますから集まってください。このような講演会がありますよ。このような委員会がありますよ。大体出て来られる方は、顔ぶれが同じといったら語弊があるのでしょうが、似たような方が多い。そのように自分から進んで活動に来られる方は、本当に元気な方が多いのですが、なかなか情報がうまく伝わっていない方や本当は行ってみたいが、今ひとつ気持ちがそこに行かない。一人で行くのは億劫おっくうなど、いろいろな理由で参加されない方たちが、底辺にたくさんいるのです。やはりいろいろお話を伺っていくとびっくりしたのは、乗合タクシーの仕組みすら、ご存じない方もいました。それは登録が面倒くさいと思っていた。やはり行政側がきちんと周知していますと言ってもそれがなかなか十分に行きわたらないのが現実で、あふれるほど、しつこいぐらい、諦めず頑張って、いろいろな方法で伝えていくことで、やはりいろいろなタイプの人たちを社会に参加させることが大事であると思います。それで、高齢者の国の対策関係予算を見る機会がありまして、例えば、就業と所得、先ほど言いましたように、年を取ってもまだまだ働きたい。生活が豊かでないから、いろいろな収入を得たい方もたくさんおられると思いますが、就業と所得に対する予算が、何と10兆3千億円、去年だと10兆7千億円ぐらい出ているのです。健康と福祉に対しては、6兆8千億円、あと学習、社会参加、たぶん社会教育のほうに関わると思いますが、それに164億円。生活環境に対しては153億円、調査研究のための推進には239億円。もうピンとこない数字ですが、これだけ、たくさんの予算が国から充てられているが、私たち地方にはどのような形でそれが使われているのか、みえないのですが、特に、就業所得に関する予算は具体的に私たちの町では、どのように政策として下りているのか、おおまかでいいですので教えていただきたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

答弁するには非常に難しい質問でありますので、これは統計上のことも含めて、間違いを言ってはなりませんので、お時間をいただきたいと思いますが、現状では、今、手持ちの資料では持ち合わせてはおりませんので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 8番 西山由美子

わかりました。それでは、どうしても菊池町長にお聞きしたいことが1つありました。それは、私たちは今回、マニフェストの実績報告をいただきましたが、そのマニフェストの4の中に「地域単位の高齢者見守りシステムや高齢者や町民による地域のたまり場、サロンづくりを町内会、社会福祉団体、ボランティアの皆さんとともに早急に実現を目指します」の項目がありました。この中身は、災害弱者緊急装置の設置や地域ケア会議専門部会の設置や地域包括センターにおける相談の体制、ボランティアセンターの設置、敬老祭の見直し、高齢者への医療情報キットケースの配付事業。障がい者外出支援サービス事業。高齢者の先ほどの乗合タクシーやスクールバス、通院バスの補助について書かれています。この中に地域のたまり場、サロンづくりが1つもないのですが、先日、デンマークの高齢者福祉をいろいろ私たちの町で教えてくださった澤田真智子さんの講演を2回聞きましたが、その中にも最後に澤田さんが皆さんに聞きました。訓子府町で誰でもが気楽に集える場所はありますか。しかも無料でです。その時、お隣の方たちとないねと話をしたのですが、町長は、この時、どのような施設を頭に描かれたのか、その点も含めてお話を伺いたいと思います。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

あの時も申し上げましたが、福祉講演会で澤田真智子さんが講演をしていただきました。あえて私は先進国であるデンマークの大使館にお勤めで、福祉活動をしているマギーこと澤田真智子さんに本町に来ていただきたいとラブコールを送って実現した講演会でございます。それは日本の将来の福祉の形がアメリカ型なのか、ヨーロッパ型なのかも含めて、やはりヨーロッパ型は1つの典型ではないのか。そこでは誰でも気軽に集える場所などが必要ということと私は例えば政策の中で、サテライトを本来、町内の北訓、末広、鉄北、日出と4カ所にサテライトを形成して、そこに週1回なり、順番を決め、作業療法士や保健師を配置する。そこでは気軽に地域的な交流を深めていく政策をかなり意識してマニフェストを作りました。これは、先ほど私は80%という話をしましたが、残りの20%は、まさに実現できない、非常に難しいことの1つに、私は鷹栖町で実践していましたが、これはデンマークにならって、実践しているやり方ですが、これを政策として、頭に描きながらこの4番目のシステムを考えたのが本当のところでございます。しかし、実態としては、例えば、職員の体制、作業療法士を入れるよりも優先しなければならない部分として、保健師の充実等を先駆けなければいけない。それから地域的な中で、強化する地域のコミュニティをどのように形成していくかを含めて、道半ばの代表的な中に、この政策がございます。その中でも私は先ほどもお話しましたように地域包括センターが実施しているさまざまな市街地区で行っているテスト的なケース、これは1カ月に1回ですが、このことを日常的に地域の中で、実施することができないかをまだ模索中でありますが、これは行政の限界とそれから地域住民のボランティアとしての仕組みをどう確かなものにしていくかを抜きにしてはできないと考えておりますので、今後の検討課題ではないかと考えております。行政の限界は、おのずとありますので、そこのところは次のステップに、町政を担う方に引き継いでいきたいと考えているところでございます。

質問 8番 西山由美子

町長の描いている高齢者のサロンと私が考えているのとは少しイメージが違うのですが、私は、高齢者だけを集めるのではなく、先ほど言ったように、高齢者イコール福祉の考えをやはりどこかで取り払わないといけないと思うのです。もう60歳近くになりますと先ほど言ったように、今、特に、子どもたちは離れて暮らすことが多いですので、もう夫婦二人きりになることが多いです。そうするともう少子化の中で、小さな子どもと触れ合うこと自体も本当に少ない。孫がいる家はいいですが、お孫さんがいらっしゃらないお家もたくさんありますから、町民のためのサロンは、高齢者だけが集まるのではなくて、逆にいろいろな人が、そこに集まり気軽にお話のできるものであり、特別な作業療法士などは別と思うのです。必要とする人がすればいいのであって、町民同士が交流を深め合える場がないかと思い、訓子府町はどこにあるのかずっと考えたのですが、1点、似ているところが1つあります。それは図書館です。図書館は、町民であれば、町民以外の方も入口から簡単に入り、皆がいらっしゃいませではなくて、こんにちはと職員の方が声をかけてくれます。ただいかんせんあそこは本を読む場所であり、おしゃべりをしたり騒いだりはできません。気楽に誰でもが入れて、中にやはり職員がいるのは、とても安心できる。なぜかと言うと職員は町民に対して基本的に公平な見方をしてくれるはずです。先ほどのはっちゃき塾もやはり皆にあそこに集まった15人には何とか元気になってもらいたいと考えていろいろなことを準備してくれている保健師がいるから、そこに集まった人も楽しい時間を過ごせると思うのです。だから、全国的にはNPO法人がいろいろなたまり場をつくっているところがどんどん今増えています。それはやはり求めている人が多いからではないかと思います。今、少し話が変わりますが、訓小で3日間インフルエンザにより、学校が休みになっています。私の孫が一人で日中留守番をしているので、お昼に行くのですが、昨日叫んでいました。ばぁちゃん学校に行きたいよ。一人でいたら好きなゲームをたくさんできるはずなのです。勝手気ままにできるはずなのです。しかし、こんなにつまらないことはない。早く学校に行きたいよ。それから一人で暮らしている私の母も叫んでいました。父が亡くなって10年になりますが、隣に娘はいるが、日々の生活の中で、朝から晩まで1人でいることがどんなに切なく寂しいことか。最初の頃は仏さんに向かって一生懸命しゃべっていたが、返ってこないし、テレビも面白くないし、そうやって段々80歳を過ぎてきますと昨日までできていたことが、もうしたくなくなる。意欲がなくなる。気力がなくなる。そこから病気につながっていくと思うのです。徳島県上勝町に行った時も80歳過ぎのおばぁちゃんたちが大きなマウスを使って、コンピュータに向かい自分の売り上げを一生懸命に管理している。そこは何かというとやはり役割、社会に生きていて、自分もこのような役割があることを自分が実感できる。それは日々の日常ではないかと思います。本当は、このことを議会では言うつもりではなかったのですが、事が過ぎてしまったことなのですが、日出町内会で保育所跡地の利用問題で町民課から声をかけられました。どうしますかの形で町内会の役員で町内会の人たちを何回も集めました。話し合いました。でもやはり町内会の総会も大体今までも決まった人しか出てこないのです。その中で決められないから、それでは皆で投票し、賛成、反対を決めようじゃないかということで、役員がみんな配って、投票をしました。すると日出保育所跡地を地域集会所として、使うかどうかということなのですが、そしたら賛成が40の反対が47、無効が8、未回収14、賛成が少し足りないからやはりだめということで、もう1回役員会を開きました。ところが、何回かの役員会の中で、老人会の方が多いのですが、どのように使えるのか。ふれあいセンターがありますから、ふれあいセンターは公民館と同じで、何月何日の何時から何時まで使わせてくださいということを管理者に言って使用料を払って使いますから、日常ふらっと行って集まれるところではありません。地域集会所は、幸楽会の人たちもそうですが、そこに行ったら誰かがいるのではないかと集まれる場所にできると思うのですが、それでそこでやはりいろいろな話し合いがまたもたれて、もう1回皆を集めることになり、本当に何回も集まり、臨時総会を開き、その中で話し合ったのですが、やはり結論は出なくて採決しました。参加者35人の中で、賛成が21、反対が13、委任状が55ありました。その中で意見が出たのは、例えば、ふれあいセンターにも卓球台はあるのですが、やはりそれは、みつばちクラブのこともありますし、いつでも簡単にできない。私は本当はすごく卓球がしたかったという人や、やはりあそこにはいろいろな設備、備品がたくさんあります。保育園でしたから、おもちゃもありますし、子どもたちも例えば日曜日に行くところがない時、使えると思います。皆とてもいろいろな発想が浮かんで楽しい気分になったのです。それをもって町民課に行き、町長にお話を伺ったら、これは単独の町内会で使う場合は、無償譲渡しかだめという回答がありました。もうがっかりして帰ってきました。無償譲渡になりますとやはり将来的なことを考えて、町内会がそれを背負うことになるととても重いのです。それで、この話はもう終わったことだったのですが、今年の新年会で、また隅のほうで、あの話はあれで終わったんだという声も聞こえたのです。やはり数は別としても期待していた方たちがたくさんいたことで、私は思うのですが、例えば、もう2年以上あそこはそのままですが、とてももったいない。先ほどの乗合タクシーの試行運転と同じに、例えば、半年や1年間、例えば、日曜日だけでも皆さんに開放するので、何かいいことに使ってみてくださいなど、行政側からの提案として、交流の場を日出地区だけではなく、全町民に向け、中の備品も自由に使っていいので、皆で楽しく使える場として、呼びかけができないかと思うのですが、いかがでしょうか。

答弁 町長 菊池一春(町長は2023年3月まで)

職員に答えていただければいいのでしょうが、時間があまりありませんので、かいつまんでお話をさせていただきます。1つは、私自身、はっちゃき塾よりもその地域の中で、町内会などが中心になってやっていることをできるだけ実践会にも広げていきたい。それは月何回かでも構わないので保健師や専門職の方、あるいは地域のいろいろな人たちも参加しながら、そこを拠点、中心にしながら、活動が豊かになっていけば本当にいいとの願いから発言をしております。しかし、日常的に自由に参加できる施設は、図書館以外あるのかと言われると例えば、公民館には職員がいます。それからスポーツセンターももちろんそうですし、うららもそのとおりでありますので、使用料の問題は別といたしましても、専門職員を配置していますので、積極的に今も使っていただいておりますが、より積極的にお使いいただくことは大事ではないのかということが1つです。それから、日出の問題については、別の問題でして、今、地域集会所は中の沢を中心にして、維持も含めて、行政改革の中で、使っていないものを行政財産から一般財産、普通財産にして譲渡しましょう。地域の会館は、地域が24時間、自由に使っていただくことのために地域で話し合いをして、中の沢保育所、かつての生活館を福野実践会が譲渡を受け、運営をしていることになっています。今、もう1つは、類似するもので言えば、北訓がその形で議論をし、最終的には北栄実践会が北訓生活館を管理し、24時間自分たちが運営して、自由に使うことになっています。今、日出で言っている会館は、将来的な問題があるため、24時間使わせていただきたいことについては、他との問題があり、わかりました、そうしてくださいということにはならないので、ご理解をいただいたと私は考えております。一部には、普通財産といえども町の貴重な財産を無償で地域に譲渡することがいいのかどうかの議論ももちろんございます。それから、今、緑丘の生活館も会館として使っていますが、これは、将来、北訓が地域の財産になった、あの体育館を地域だけでまかなうことは非常に難しいことで、臨時交付金を活用させていただき、半額程度のものを行政が負担し、半額は地域が作業に出て、体育館の廃材の排出などをやってくださいということで、議会の議決を経て、あそこを取り壊した経緯がございます。その点で考えていきますと私は将来、日出の保育所全部を日出の財産にしてもらって、そして取り壊しも排出も含め、地域でやるかどうかは、これは緑丘も全体を含め、私は課題と思っていますので、私は、その時にどうぞご自由にと言わなかったのは、そのような町内の状況も踏まえて、ご理解をいただいたと認識しておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 8番 西山由美子

その日出地域集会所については、本当に地域としては、理解したということなのですが、もっと大きな意味で、町民の交流の場をどのように設けていくつかをもう少し職員間で町民の声を聞きながら、今後ぜひ進めていってほしい。それは、やはり高齢化していく中で、年を取った人も決して無用ではなく、子どもたちや若者にとって、今まで経験してきたことや伝えていかなければならないことを日常の中で、気軽に伝えられる場があれば、それを職員が仲介していく形で理想的なものが訓子府でもできたらいいと思っています。よろしくお願いします。これで私の質問は終わります。

出典:訓子府町議会 平成23年第1回定例会 2011年3月10日 議事録 PDF(15ページ) 間違いを知らせる