みんなの議会

訓子府町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月14日

今後の公民館のあり方と社会教育の充実について

2010年12月14日、訓子府町議会の一般質問で、西山由美子議員が「今後の公民館のあり方と社会教育の充実について」質問し、教育長 山田日出夫が答弁しました。

質問者
西山由美子 議員
答弁者
教育長 山田日出夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 8番 西山由美子

今後の公民館のあり方と社会教育の充実について。「公民館は、市町村その他一定区域内の住民のために実際生活に即する教育、学術及び文化に関する各種の事業を行い、もって住民の教養の向上、健康の増進、情操の純化を図り、生活文化の振興、社会福祉の増進に寄与することを目的とする」と1949年、社会教育法第20条に規定されています。このように私たちの町の公民館も今や住民にとってはなくてはならない活動の場であり、憩いの場でもあります。さて、これからの人口減少や少子高齢化社会に対応する時に公民館の存在価値やそこで行われる社会教育がますます重要になると思われ、今後の事業の進め方や活用のあり方に対する教育長の考えを伺います。1つ目、今後、より多くの町民が利活用するためには、どのような計画や施設整備が必要と考えますか。2つ目、今後の町民に向けた社会教育の充実を具体的にどのようにしたいと考えていますか。

答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)

「今後の公民館のあり方と社会教育の充実について」2点にわたってお尋ねのありましたことにつきまして、お答えさせていただきます。本町の公民館は、社会教育の推進の中心的機関として昭和26年に設置されて以来、約60年の永きわたり町民のコミュニティや憩い、文化活動の場として歩んでまいりました。また、地域の課題や生活の課題を解決するための学習の場としての役割、さらに、まちづくりにおける人づくりの場として、各社会教育関係団体への支援やまちづくりについての学習活動を展開してまいりました。昨今、少子高齢化、さらにグローバル経済などの中で社会は大きな変化を迎えており、地域だけでこれらの課題に対応することは困難ではありますが、こうした状況のもと、地域の現状や課題をよく把握し、地域づくりをいかに実践していくかが自治体の大きな課題と考えております。さらに、住民一人ひとりが元気にいききと暮らし、活動し、主体的にまちづくりにかかわっていくことが、まち全体の元気につながっていくと考えておりますが、公民館はまちづくりを学ぶ場、さまざまな学習や文化活動などを実践する場、仲間づくりや人の輪をつくる場だと考えております。これらの活動を支援していくことが一番大事なことであり、今後もより一層努力していきたいと考えております。そこで、1点目の「今後、より多くの町民が利活用するためには、どのような計画や施設整備が必要か」とのお尋ねでございますが、現在の「公民館」は昭和57年11月にオープンして以来、多くの文化活動団体やサークルなどの利用、さらにさまざまな学習会や研修会、各種会議などにより、年間約6万人、1日平均約190人の方々に利用されている状況にあります。本町の「公民館」の特徴ですが、1つ目としまして「団体・サークル」の利用が今述べたように多いことにあります。また、定期的に利用している団体は40以上、不定期利用を含めますと約60団体にわたります。2つ目としましては、さまざまな団体・サークルの発表の場として「公民館ロビー開放事業」を実施しているところであります。これは、町民の芸術・文化・学習活動の発表の場として、公民館のロビーを有効に活用していただいており、現在、公民館ロビーでは一般町民の方が参加できる訓子府町を題材とした「町民写真展」を行っているところでございます。現在の公民館は、オープンして28年が経過しましたが、近年は高齢社会に対応して、トイレの洋式化や手すりの設置などの施設整備を図ってきたところです。公民館は、日頃から町民の皆様からの要望を聞いて運営を行っているところでございますが「公民館利用者懇談会」や公民館運営審議会を統合した「社会教育委員会議」では、現在のところ、大きな要望やご指摘はいただいておりませんが、今後も、公民館を一人でも多くの方に利用していただけるように、町民の方からのご意見などを十分いただきながら、施設整備の展開を進めていかなければならないと考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。次に、2点目のお尋ねのありました「今後の町民に向けた社会教育の充実を具体的にどのように考えているのか」についてございます。町民の皆様の自由でさまざまな学びや活動を支援するのはもちろん、町民の皆様が実践している活動をお互い発表し学びあう事業もこれからも展開していきたいと考えております。例えば、昨年度実施した「生きがいと地域力パワーアップ講座」での「おばあちゃんの知恵袋サークル」の活動や町内会でのふれあい交流事業や防災図上訓練、スクールサポーター事業などの実践発表を学びあうことが、地域でのさまざまな実践活動を広め深めることにつながっていくと考えております。さらに、昨年度から実施しているスクールサポーター事業「学校支援地域本部事業」においても、地域の方が積極的に学校支援活動に参加することで、子どもたちとの交流もでき、これまで培われてきた知識や経験を活かす場が広がりを見せているほか、生きがいづくりなどにもつながり、生涯学習の推進にもつながっているところでございます。公民館は、生涯学習の中核的施設であります。今後とも、町民の皆様の自主的な学習・文化活動を支援するとともに、地方分権時代を迎え、地域課題や生活課題を解決するための学習活動と町民の皆様の自治の力を高めていくような自主的な学習活動を今まで以上に充実していきたいと考えております。以上、考え方の一端を述べさてもらいましたので、よろしくご理解をお願いします。

質問 8番 西山由美子

公民館の利用に関しての状況を私も調べてもらいました。本当に不思議なことに平成17年から21年まで、先ほど教育長が言われたように1日平均が大体180人から190人、本当に数字が変わらないということです。中に団体や個人の出入りはありますが、どのような人が利用しているかはわかりませんが、ある意味、大体利用している人は限られていると逆の見方をすればそのように私は思いました。今回のこの公民館の質問と最初の障がい者の支援について、実は、私の中ではつながっているのです。やはり人間は「動」が主体的な人と「静」の人とその他にもいろいろな人間がいると思うのですが、主によく動く人、自分で自主的に動ける人は、やはり公民館活動なりにも積極的にでかけていくと思いますし、それは障がいがある、なし、男女に関わらず、公民館を活発に利用していると思います。それに比べて、やはり「静」の人、または、家族的に例えば孤立している人などは、どちらかというとこんなことはあまりはっきりは言えませんが、活動的でない方にとっては、公民館は、どのようなものかと考えた時に、先ほど教育長が最初に言われましたように、より一人でも多くの利用者と考えた時、一人で暮らしている人、障がいがあってなかなか町に出られない人もぷらっと出て、そこに行くことで、話し相手ができたり、仲間をつくることなどの活動もできると思います。公民館は、公民館法に守られているからできないものかとの疑問からいろいろ調べたのですが、将来的に、今はそれでいいとしても、孤立化する人間関係をつなぐ役割として、町民個々が不特定に寄り合うことでコミュニケーションを図るような場所づくりができないのか。皆が、いつでも気軽に立ち寄れる空間づくりができないかということで、教育長がご存じかどうかだけのお答えでよろしいのですが、まんが文庫のきつねの窓は、ご存じでしょうか。

答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)

残念ながら知りません。

質問 8番 西山由美子

隣町の置戸町の秋田小学校が廃校になったあとに元秋田小学校それから勝山小学校の職員であった方が、とてもまんが好きで、たくさんのまんがの本を持っており、秋田小学校が、廃校になったあとも町民にいろいろな趣味やサークルに当分の間、自由に使ってくださいとのことで貸しているのですが、その方が2階の職員室を使い、そこにあるたくさんの棚に自分の持っているまんがの本をきれいに並べています。なぜ、きつねの窓と言うのかは、2階の窓からきつねの姿が見えるので、きつねの窓ということです。それが道新に載っていた時に、おもしろいと思って、毎週日曜日の午後からだけやっているので行ってきたのですが、まんがですからそれぞれが好きなものを読みふけっており、しーんとしています。図書室とまた違った雰囲気がありました。私は10分か15分くらいしか居なかったのですが、その中でその職員だった方が子どもに話かけたりしていました。それから少したった時、戸が開いて、留辺蘂の男の人がいっぱい紙袋を持ってきました。この方は、新聞で見たと言って、うちにたくさんまんがの本があったので、よかったら使ってくださいと寄贈していきました。これはおもしろいと思いました。訓子府の図書館は、どちらかというと子どもたちがそこで本を読むことや親御さんと待ち合わせの場に利用したり、少しにぎやかな部分もありますが、町民皆が黙認しているところもありますので、ほかに施設を建てることがこの財政難では絶対無理なので、あの施設をより幅広く利用できないかと考えた場合に公民館を町民のお茶の間、ホームルームにできないかなと思いました。貸出をするのではなくて、そこに行き、ぷらっと子どもでも大人でも皆が何か少しできる空間づくりができないかと思ったのですが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)

きつねの窓という名前は知りませんでしたが、今ご紹介あったコミュニティの場ができたという話は承知しておりました。今、きつねの窓を例に出され新しいふれあいの場、新しい施設をつくらないまでも既存の施設を利用しながら、多くの町民の皆さんがふれあえる、交流できる場として、実に示唆にとんだご提案があり、今、私もなるほどと思って聞いておりました。公民館法は決して法律ではありますが、今、議員が例に出され示されたようなことを否定するものではないと思います。むしろ、多くの方々がそこでふれあい、交流し情報交換をして、学び合って自分を高め生涯を豊かにしながら、まちづくり、人づくりすることにおいては、まったく否定するものでもないし、ロビーの開放なども似たような観点から、お金もかからないし、ある空間を多くの個人、団体の方に利用してもらい、またそこで発信をしたり、情報交換できることは、全く同じ発想です。今のきつねの窓を例に出されましたが、その視点は決して公民館のあり方としては、間違ったものでもないし、非常に勉強になったと思い、今聞かせていただきました。いずれにしましても、公民館、社会教育活動につきましては、利用者の固定化のご指摘もありましたが、確かにマンネリ化していることも指摘されているのです。これはうちの公民館だけではありません。どこの公民館でも長い間に固まってきてしまったことです。一方では、実績でもあり、一方では、やはりちょっと固定化の点で課題ではありますので、今、ご示唆いただいたことも含め、公民館のあり方について、今、見直しをスタッフに指示をしていますし、私も認識を持っておりますので、鋭意検討していきたいと思います。

質問 8番 西山由美子

それから、社会教育の面ですが、よくいろいろなところから偉い先生が来て、講演会などを今までも公民館で行っていましたが、もっと小さい単位で、この町にも先ほどの福祉団体や長い間、福祉について、皆で活動してきた方、障がいを持っている方をもっと理解するためにも、例えば、車いす乗っている方が、車いすに乗っている側から見た訓子府町をテーマにして、小さな座談会を和室で行うことなど、もう5人でも6人でもいいので、皆が1つのテーマを理解しあったり、自分の意見を述べることを日常的に行うことで、例えば、町長が先だってまちづくり推進委員なども今、各町内会、実践会で誰を推薦したらいいのか皆頭を悩めていますが、やはり、自分の意見を言う場を少しずつつくっていくことで、逆に人材が育成されることもあり得ると思うのです。あと障がい者のためのサポーター育成、認知症のサポーターなども行われていましたが、例えば、聴覚障害をもっている方の手話の育成、以前はやられていたと聞いていますが、そのようなことも今後、力を入れていくことも考えていただきたいと思います。これは先だって上勝町で私たち議員8人が勉強させてもらった中で、町民の居場所と出番、役割をつくる。これを上勝町では、福祉産業として、利益につながることへ役立てましたが、全てがどうではなく、町長が先ほど言われたノーマライゼーションとして、皆でお互いを認め合いながら、理想的な社会をつくっていく意味では、これが一人ひとりが、足が不自由なAさんでも、やはり人格はきちんと持っている訳ですから、それが歩けといわれたら歩けないけれども、自分の出番があることによって、一人ひとりの役割を育てたり、持ったりすることが重要ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。

答弁 教育長 山田日出夫(教育長は2012年9月まで)

質問を聞かせていただいて、実に幅広く、社会教育だけにとどまらず、福祉やまちづくり全体のことにも非常に関連する話だと思っております。また、社会教育の役割も非常に広いと思います。往々にして今までは、教育委員会というのか、行政が、良かれと思いメニューをつくり、中央から先生と名の付く講師をお呼びしたりすることもあります。そのことによって、先進の事例など知らない知識もいろいろなことを聞かせていただき、目覚めることもありますが、わりかし一過性になる弱味があると思います。問題はここに住んでいる住民の皆さん5千数百人が、いかに公民館や社会教育に参加し、自分たちが変わっていくことと思うのです。その点では、小さなグループで町民の皆さんの中にもいろいろな力や体験をお持ちの方は、私だけではなく、皆さんも存じ上げているところですので、そのような活動を今後も身近なところで進めていく必要があると思います。公民館活動というか、社会教育の中で、なぜ、スクールサポーター制度をうちの管理課が担当するのではなく、社会教育課が担当しているかは、今、議員がご指摘の狙いと大体オーバーラップすると思います。今回は、訓子府中学校で東町になるのか字穂波だけど東町になるのか、東町在住の方によって、車いす体験を子どもたちに総合学習の時間にしてもらい、議員がご指摘の方向と私たちが認識している方向は、ほぼ一緒だと思いますので、意を強くし今後も努力してまいりたいと思います。

質問 8番 西山由美子

今後の活躍に期待して、私の質問を終わりたいと思います。

出典:訓子府町議会 平成22年第4回定例会 2010年12月14日 議事録 PDF(49ページ) 間違いを知らせる