訓子府町議会 平成17年第3回定例会 2005年9月14日
ハザードマップの評価及び町民周知
2005年9月14日、訓子府町議会の一般質問で、上原豊茂議員が「ハザードマップの評価及び町民周知」について質問し、町長 深見定雄、総務課長 山田日出夫、水道課長 竹村治実が答弁しました。
- 質問者
- 上原豊茂 議員
- 答弁者
- 町長 深見定雄、総務課長 山田日出夫、水道課長 竹村治実
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 上原豊茂
通告に従いまして、3点にわたって一般質問を行いたいと思います。最初に、ハザードマップの評価と町民周知の対応についてであります。国内外において自然災害が多発し、各地に甚大な被害をもたらしている。これらのことは報道で常に目にしているところでありますけれども、いかに科学が発達しても、いかなる大国であっても、自然の脅威には太刀打ちできないということが、それら報道によって認識を新たにしているところであります。人間は、その命を守るために様々な災害予測を行い、対策をとってきているわけでありますが、その一つが先般、町民に配布された洪水ハザードマップであるというふうに思っております。このような資料は、町民に浸透・熟知されなければ何ら効果が表れないと思っております。また、安全と安心を確保されるべきものであるというふうに考えているところであります。ハザードマップについては、50年に一度の想定降水量を基にしたものというふうにあります。実際に、このハザードマップ200ミリという降水量を想定しているわけですけれども、その降水量の中で常呂川等が堤防決壊するなどという想定が含まれているのかどうか。また、それ以外にどのような想定条件を加えたものなのか。また、中にあります重要水防区域という表示がありますが、これらの地域に対応する仕方、及び町民にこのハザードマップ資料をどのように説明しようとしているのか。それらの計画はあるのか否か。これらについて町長の考えをお伺いしたいと思います。
答弁 町長 深見定雄(町長は2007年3月まで)
ただいま「ハザードマップの評価及び町民周知」についてお尋ねをいただきましたのでお答えいたします。1点目の「ハザードマップの想定条件」についてのお尋ねですが、ハザードマップでは、常呂川と訓子府川が増水し氾濫を起こす場合の浸水予想区域とその水深を想定し、避難の仕方や避難所等を示したものです。常呂川流域については、おおむね50年に1回程度起こる大雨による氾濫を、訓子府川は土地の高さや浸水しやすい地形から浸水範囲を想定しています。また、いずれの川も堤防決壊をも含めて流水が氾濫したときの浸水結果を予測したものですので、ご理解をお願いいたします。2点目の「重要水防区域の対応」についてお尋ねをいただきました。この重要水防区域と言いますのは、町防災計画に定めている区域で、主に常呂川と訓子府川に注ぐ中小河川の流域を指定しています。重要水防区域における浸水等は、比較的短いスパンで発生する確率が高く、日頃から緊急時の備えを怠ることのできない身近で重要な区域であります。実践会や地域の河川愛護組合と町が連携して、できうる限り水害を防ぐ取り組みを継続するとともに、災害発生時には協力し合って非難や復旧活動を実施するよう区域として理解と協力を求めてまいります。3点目は「町民への説明等の計画」についてのご質問です。ハザードマップの作成にあたりましては、洪水時の円滑かつ迅速な避難ができるように、地図や図表を多くしてわかりやすさに努めております。また、避難施設をはじめ非難時の心得や非難情報、家庭の防災メモ欄を設けるなど、必要な防災情報をできるだけ載せました。ハザードマップを作成・配布したあとにおいては、町民の皆様に内容をご理解いただくことが最も大切であると考えています。7月の全戸配付に続きまして、今月号広報くんねっぷにハザードマップの見方や災害に備えるための情報を再確認いただけるよう特集記事として取り上げました。また、直接お会いして内容を説明し、理解を深めていただくために、老人クラブの例会にお邪魔したり、目の不自由な方のいらっしゃる家庭を訪問する取り組みなどの準備を現在進めております。せっかくお邪魔しますことから、最近町内でも心配されている悪質な訪問販売や振込め詐欺などの被害を未然に防止する為の情報提供もあわせて検討しています。防災や防犯の情報等が、広く多くの町民の皆様に伝えられるよう、そして、いざというときに十分に活かされるよう、対応に努めてまいりますので、ご理解をお願いいたします。
質問 9番 上原豊茂
ハザードマップの資料に目を通しますと、市街地の避難施設の中で、浸水予測内にその施設があるというところが結構多いわけであります。こういう状況の避難所設定というのが、果たして町民の安全を守れるのかどうか、その辺についての考えをお聞かせいただきたいと思います。
答弁 総務課長 山田日出夫(総務課長は2007年9月まで)
この浸水区域の設定にあたりましては、先ほども言いましたように堤防決壊、それと超水と言いまして堤防を越える水を想定して、最大限のエリアを1枚の図面に落としたものであります。今議員ご指摘のとおり、地域によっては、特に市街地付近ですか、低いものですから避難所が浸水地域と一部接するような部分もございますけども、最大マックスを理論値の最大マックスを1枚の紙に落として表現してございますので、この色が付いたところが直ちに浸水するということにもつながらないかと思います。安心して設備等が整った施設ということを、避難所に設定しなければならないということもございますので、理解をいただきたいと思います。
質問 9番 上原豊茂
今設備等の充実したところを避難所にということでありますけれども、それらをしても町民にとっては、この図面を見て浸水区域内という判断の中からは非常に不安が大きくなるのではないかということも懸念されます。これらについて、先ほどありましたように、町民への周知徹底をしていくという行動の中で、明確に状況を伝えると。この資料に対する判断についての周知徹底を図るというところに努めていただきたいというふうに思います。また、重要水防地域の関係でありますけれども、この図面を見ますと非常に主要道路に沿った地域がこの区域になっているということもあります。これらをしてみますと非常にその避難するということと、この災害というのが重なってきて、本当に避難できるのかというそういう心配すら出てくるわけですけれども、これらその重要水防地域に対する避難対策というものについての考えがあればお聞かせいただきたい。
答弁 総務課長 山田日出夫(総務課長は2007年9月まで)
重要水防地域につきましては、先ほど町長からも答えしましたように、訓子府町の防災計画の中に設定している区域であります。これはすべて中小河川でございまして、この間の台風のときのように、比較的降水量が少なくても川と近うございますので、畑とかが冠水しやすい区域ということで、浸水区域と比較して水没するというような印象ではなくて、水の影響が少し受けやすい区域ということでございます。それで道道等に面しているように図面上なっておりますけども、そのことによって、直ちに道路の交通が遮断される地域ではないという認識を持ってございます。
質問 9番 上原豊茂
現実に、先般の台風による降雨の後、ちょっと町内の状況を見させていただきました。あるところに行って、たまたま外にいたご婦人の方とお話をしましたけれども、かつてその水害にあったと、多少それから整備されて状況は変わっておりますけれども、そのときに避難をしてくれと言われても避難場所がないと。家の周りも当然水で流されておりますし、自分の背丈ほどの土砂流出があると。そういう中で避難をしれと言っても、これは避難のしようがなかったという話を聞かされました。この水防重要地域の中に、その部分も入っておりますけれども、そういう状況も含めて、今までの経緯をしっかりとらえて対策をとる必要があるのではないかというふうに考えますので、単純に何百ミリの雨が降ったら常呂川はこうなる、訓子府はこうなるという状況の中で判断していっては、とんでもない災害を引き起こす可能性があるというふうに思いますので、ぜひきめ細やかな、せっかくこれだけのもの出したわけですから、きめ細やかな対策を持っている必要があるのではないかと思いますので、その辺の対応をお願いしたい。もう1つは、訓子府川において2日間で200ミリ弱の降雨があった場合、実際に堤防を超える可能性はないのかどうか。水没していく部分があるのではないか。今までの状況から見ますと、それらの心配をするところですけども、その辺については心配無用ということなのでしょうか。
答弁 総務課長 山田日出夫(総務課長は2007年9月まで)
常呂川と訓子府川を中心に浸水区域をお示ししました。常呂川は、50年に一度の確立の雨ということはご説明しましたけども、訓子府川につきましては、実はその雨量をもとに設定したものではございません。ハザードマップの1枚目の裏にありますけども、訓子府川は洪水予報河川指定されていないため、洪水予想河川というのは水防法に定めなければならないということになっている川で、訓子府町では常呂川だけなのですけども、指定されていないため常呂川のような想定雨量に基づくシミュレーションは今回したものではございません。地形図だとか、周辺の土地の利用、状況に応じて、簡単に言いますと航空写真と地形図から理論的に推計したものにとどまっておりまして、そういうこと言いますと今議員ご指摘のように、常呂川と同じく189.7ミリの50年に一度の雨が降ったときに、このままの浸水区域かどうかというところまでは、正直言って今の時点で断言できるものではございません。あくまでも今回は指定河川を中心に行い、あわせて近くにある訓子府川という大きめの川も、理論的に表現したということで、若干常呂川とシミュレーションが違うということでご理解をいただきたいと思います。
質問 9番 上原豊茂
条件が違うということは、ここにも明記されておりますからわかりますけれども、こういう資料を町民に配布しますと、当然一つの条件を頭に入れてのとらえ方をしますので、ややもすると危険状況の判断というのに誤りをきたすということがあろうかと思います。先ほどありましたように、町民への浸透・熟知という作業の中で、それらについてもこういう状況だということをお知らせいただければというふうに思っております。それでこういう災害がおきますと、今までテレビ等で見ていましても、最大の問題点というのは、当然命を守るということもありますけれども、その後に飲み水を確保するということが非常に大きな課題になってくるわけですね。当然訓子府の場合ですと大谷の奥から引いているわけで、こういう降水量があったときに、この飲み水が汚濁等によって使用不可能ということは考えなくてもいいのかどうか、その辺についてお聞かせいただきたい。
答弁 水道課長 竹村治実
現在、災害に伴う水道水の汚濁の関係でご質問ありましたけども、大谷水源につきましては、汚濁の装置を付けてございます。汚濁についての心配はないかと思われます。ただ、ほかのところで汚濁の水源地で、汚濁の防止を付けていないところ、清住水源地は汚濁の装置がございません。それについては、そういうふうな心配が出てくるかもしれないですけども、ただ、あそこについては災害の直接な被害を受けるというようなことは出てはこないかと思います。以上でございます。
質問 9番 上原豊茂
私もたまたま新潟の被災地の研修ということで、消防の関係で行かせていただきました。それで、そういう中で今申し上げましたような飲み水の確保というところに、相当な力量をおいた対策を取っていたというところがございました。これについては、当然消火活動なんかも含めて、飲み水の確保をきちっとしていくという重要性について、うちの町も今課長の説明ですと汚濁防止装置が設置されているということですから、それがどれだけのものかというのは私にはわかりませんけれども、そういう状況にあるということを信じて、ぜひ、それらについて他の水源地についても対応できるものであれば、対応していくことが重要かなというふうに思っております。よろしくお願いしたいと思います。それで次に、町民への周知の関係でありますけれども、先ほど町長の回答の中に、老人クラブの集まり、また障害者については個別訪問という形をとりますよということですので、ぜひ、この辺については災害はいつ起こるかわかりませんので、早期に対応願いたいと思います。昨年の9月の一般質問の中で、これらについての質問をさせていただきましたときに、自主防災組織の強化を図るという回答がございました。実際に1年経ちましたけれども、これらについて具体的な動きがあるのかどうか、その辺についてお聞かせ願いただきい。
答弁 総務課長 山田日出夫(総務課長は2007年9月まで)
議員ご指摘のように、災害が発生したときに、行政だけでは到底対応できない場面も想定されます。それでその自主的な防災組織ということで、言葉を組織ということでございますけども、やはり町民の皆さんにまずご理解をいただいて、さらに地域の自治会である町内会・実践会の皆さんと日頃の防災に備える心構えと協力体制の情報交換等も含めてやっていくことが必要だと思いますし、今具体的な組織がどうこうということはございませんけども、町民に対する説明と合わせて、それらを行いながら自主的な町全体での防災に対する備えの力をアップさせていかなければならないと思っていますので、急にはちょっと着手できないかもしれませんけども、徐々にいろいろな取り組みを重ねてきたいと考えております。よろしくお願いいたします。
質問 9番 上原豊茂
ぜひ、今そういう具体的な対応はしていないということでありますけれども、そういう発想があるわけですから、それらについては金がかかるわけではありません。ぜひ、早期に動き出してほしいというふうに思います。それとこのハザードマップの中に、避難施設と洪水時の避難施設という表示がございます。これはどういうとらえ方をしたらいいのか。もう1つは避難場所の施設について、確かに図面上で見るとこうとこうだなというのがわかります。しかし、それが日頃の生活の中で、ここは避難場所だということを肌で感じる、そういう必要性があると思います。町内会の青空町長室等でも、避難場所の明記がほしいというようなこともあったかと思います。ぜひ、そういう意味ではそういう対策を取っていただきたいと思いますけども、それらについての考え方を聞かせていただきたい。
答弁 総務課長 山田日出夫(総務課長は2007年9月まで)
一応洪水ハザードマップということで、洪水を中心にしたお知らせ、情報でありますけども、災害時は洪水だけではなくて地震とか大火とかいろいろあろうかと思います。洪水時のときには、浸水区域から離れて少し高いところにある施設、その他の災害も含めて避難施設ということでご理解をいただければと思います。避難所の表示の件ですけども、今は表示が基本的にあります。ありますけども、非常に小さくて、小さいというかやや小さめでわかりづらい。また、ここが避難所だということが、その心の中にまだ植付けさってないという面もございますので、青空町長室でもそのようなご意見もいただいておりますので、避難所の表示の再検討、それと町民に対するこの説明のときに合わせて避難所の確認等々をしてまいりたいと思いますので、ご理解をお願いしたいと思います。
質問 9番 上原豊茂
ハザードマップについては、これで終わらせて次に移りたいと思います。