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小清水町議会 令和6年第6回定例会 2024年12月10日

鳥獣被害の現状と今後の対策について

2024年12月10日、小清水町議会の一般質問で、鬼塚茂議員が「鳥獣被害の現状と今後の対策について」質問し、町長 久保弘志が答弁しました。

質問者
鬼塚茂 議員
答弁者
町長 久保弘志

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 6番 鬼塚茂

6番。さきに通告してあります、私から1件、鳥獣被害の現状と今後の対策についてということでお伺いしたいと思います。現在、鳥獣被害対策としては、自衛対策補助金、そして委託業者による捕獲、また猟友会による有害駆除等、様々な対策を行っていて、駆除頭数も令和4年以降、右肩上がりで実績を上げていますが、しかし、本町の1次産業の被害は、令和3年より1億を超えて上がり続け、令和5年の農作物被害集計では、1億6千万円の被害が出ており増加傾向にあります。なぜ、様々な対策を行っても被害額が一向に減らないのか。特にエゾシカ、ヒグマによる被害は増えていますが、このような現状をどのようにお考えなのか、町長の所見をお伺いいたします。

答弁 町長 久保弘志

お答えいたします。本町の基幹産業であります農業における鳥獣による被害額につきましては、議員御指摘のとおり、令和3年度に1億円を超える被害額となった以降、年々増加傾向にございまして、令和5年度には1億6,300万円の被害額となっております。本町における農作物被害額の調査につきましては、JAこしみずの協力の下、各生産者の方々から被害箇所及び作物等の報告を受けた後、JA職員によって圃場確認、被害面積や作物被害の状況など総合的に判断し、算定しているものでございます。被害額算定方法につきましては、国及び北海道から示されているところでございますが、本町は、各生産者からの被害報告が適宜適切に行われていることから、より正確な被害状況の把握がなされていることからも、近隣市町が公表する被害額と大きな差異が出ていることを御理解いただければと思います。農作物被害は、主にエゾシカによる被害が大きいところでありまして、令和5年の被害額のうち1億3,600万円はエゾシカでございます。有害鳥獣として駆除したエゾシカの頭数について御報告いたしますが、令和4年度に194頭、5年度に333頭、本年は9月末で既に277頭でありまして、6年度では400頭を超える捕獲数となる見通しでございます。主な対策として、まず、従事者確保対策ですが、令和6年度に新たに2名が猟友会小清水支部に加入し、全体で29名となっております。また、令和6年度、新たな試みとして実施しております、ICT技術を活用したくくりわなは、わなにかかった情報が携帯に通知が来る仕組みでございますが、見回り回数の減少と迅速な対応が可能となると猟友会の皆様からも高評価を頂いておりますので、次年度、このくくりわなを増設することなどを検討しているところでございます。このように種々の対策を試みてはございますが、議員のおっしゃるとおり、捕獲数という数値においては、着実な成果が出ている現状でございます。御質問の様々な対策を行っても被害額が減少になぜ向かわないのかということでございますが、明確な根拠をお示しすることはできませんが、そもそもの生息数が増加しているのか、山に餌となる木の実や草花が猛暑の影響により少なく、餌を求めて人里へ個体が下りてきているのではということかと推測をしております。特にエゾシカについては、移動範囲が広範囲にわたることや、国有林を含む山林部に生息していることから、駆除にあっては、個々の自治体の対策では限界があると考えておりまして、これまで同様に、国や北海道に対して広域駆除を含めた抜本的な対策を引き続き強く要請してまいりたいと思います。町とJAこしみず、また猟友会小清水支部の皆様と情報共有を図りながら、様々な対策を講じてまいりましたが、今後におきましても、各関係機関との連携を密にしながら事故のない駆除体制を図り各種対策を進めてまいりますので、御理解を頂きたいと存じます。

質問 6番 鬼塚茂

6番。今町長がおっしゃられました、やはり広域的な取組が絶対不可欠、大変重要であると私も考えております。近年、温暖化の影響で積雪が減り、鹿の山越えが難なくでき、山を越えない鹿もいます。そんな中、鹿柵については、維持管理の方法も市町村それぞれで、特に春と秋の鹿柵の開閉のタイミングも異なり、人の住む近くに鹿は年中、身を潜めています。猟友会、または委託業者のエゾシカ有害駆除による駆除も、令和4年158頭以降、駆除頭数は増えておりますが、被害がなかなか下がらないどころか、残滓の対策が求められるようにもなりました。また近年、熊の出没も増え、民家の敷地内まで出没する事態となり、特に5月、6月の草木が生い茂る期間に集中して多くなっております。ただ、本町では、町が主導し猟友会の出動調整を行っており、スムーズな対応がなされていると思いますが、熊、鹿の有害駆除には越境問題が存在します。鳥獣は領域を越えて常に動き回るということで、対応に大変苦慮しております。鳥獣の関連対策として、鳥獣の保護・管理、獣害対策、捕獲、被害状況の把握、生態状況調査、マニュアル・パンフレット、情報解析、マップ作成、残滓対策などがあります。特に、生態系・多様性地域調査は特に大事だと考えております。広域的な取組、情報収集、鳥獣被害対策については、生態、DNA調査などを進めることが今後の対策に役立つと思いますが、このことについて再度、お聞かせいただきたいと思います。

答弁 町長 久保弘志

お答えいたします。先ほど申し上げたとおり、なかなかいい対策がないということであります。猟友会ともいい関係性を保ちながら猟友会さんのほうもかなりの御努力を頂いて、捕獲頭数は増加しているものの、なかなか被害が減らないという現状を改めて申し上げたいと思います。そういった中で、議員御指摘のとおり、広域的な取組は欠かせないというふうに考えてございまして、様々な場面で国、道に対して強く要請はしてはいるもののでありますが、なかなか本腰を入れてといいますか、有効な対策が打てない状況にあるというふうに認識をしております。そんな中でも引き続き、国、道については、やはりこれは議員おっしゃったとおり、エゾシカ、熊にも住民票はないわけでありまして、越境するわけであります。そこはやはり広域的な取組ということを重きを頂いて、それぞれ対策を打っていただく、要請を強く引き続きしていきたいというふうに思っております。近隣市町の関係でありますが、先般、斜里、清里、3町の中で首長会議をさせていただいております。その中で、やはりまず最小単位は3町でやりましょうということで確認をさせていただきました。国有林の在り方等々もありますけれども、そこについては前向きに3町、共にやりましょうというふうに整っていますので、ぜひ7年度に向けては何らかの動きをしていきたいかなというふうに思っております。その次の広域の範囲としては、やはり1市4町であると思います。そこには網走市、大空が加わるわけでありますが、その辺についてもぜひ働きかけをしながら、いずれの市町についても同様に被害額が増えているというふうにお聞きをしておりますので、ぜひ広域的な対策については前向きに進めていきたいなというふうに考えてございます。あと、ありましたやはりDNA等々、特に熊あたりはそうなのかもしれませんが、近隣では斜里町、網走市は6年度ぐらいからやっているというようなこともお聞きをしているところでございます。今、本町においても、何とか令和7年度以降、そのDNA分析を図りながら、そこの行動範囲等々を含めて、あと特性であるとか、そのようなことを調査しつつ、農業被害の削減と町民の安全、安心を守るための対策を講じていきたいというふうに考えてございますので、これは7年度に向けて今予算計上する準備をしておりますので、そのような中で御理解を頂ければと思っております。以上であります。

質問 6番 鬼塚茂

6番。なかなかこの鳥獣の問題というのは、短年度では解決しにくいと。ただ、広域で首長さん自体もやっぱり話合いしていただくと同時に、広域の情報というのも集約していかなければならないのかなと思っております。熊の出入り、そこから鹿の集団での移動という部分について、ある程度は位置確認をしつつ、駆除に対しても、保護をするのか、捕獲をするのかという意味もございます。隣町には知床の世界遺産もありますので、今後なるべく早いうちに農家の皆さんが安心して作物を栽培できるように、被害額が下がり安心して栽培ができるように努めていただくようお願い申し上げまして、私からの質問を終わらせていただきます。

出典:小清水町議会 令和6年第6回定例会 2024年12月10日 議事録 PDF(6ページ) 間違いを知らせる