みんなの議会

清里町議会 平成25年第2回定例会 2013年3月18日

地域振興・活性化対策の取り組みと評価について

2013年3月18日、清里町議会の一般質問で、池下昇議員が「地域振興・活性化対策の取り組みと評価について」質問し、町長 櫛引政明が答弁しました。

質問者
池下昇 議員
答弁者
町長 櫛引政明

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 2番 池下昇

先に通告いたしました、地域振興・活性化対策の取り組みと評価について、町長の町政執行方針、さらには新年度予算に関連しながら平成25年度の行政執行に対する基本的な方向性を確認させていただきます。さて、櫛引町政も新年度は4年任期の折り返しの3年目を迎え、庭園のまちづくり構造を始めとした公約の実現に向け、意欲的な事業の取り組みを実行に移されると、大いに期待して新年度の町政執行方針と予算を待っていたところでございます。特に地域全体の経済と景気に回復の兆しが見えず、さらに深刻度を増し、依然として人口減少に歯止めがかからず、少子高齢化が一層進む現況については、町長自身も執行方針で述べられているところでございますが、このような現況をどのように行政・議会・町民が心を一つにして克服して行けるのか。このことは極めて緊急的な課題として取り組まなければならないものと、私自身も受け止めております。こうした点から、3つの項目について町長の所見をお伺いいたしますので、的確にご答弁いただくようお願いいたします。まず1点目の、地域振興対策の経済的効果及び評価についてお伺いいたします。まず、公共事業投資関係の地域経済に対する経済効果と雇用の波及効果についてお伺いいたします。櫛引町政に移ってからのこの2年間、道の駅パパスランドや札弦センターの改築などの大型建設事業が実施されているところですが、こうした大型建設事業による地域経済に対する波及効果、さらには雇用の拡大といったものが清里町で着実に生まれているのか。その評価についてお伺いいたします。建設事業の元請けは町内業者となっておりますけれども、下請けや資材関係はほとんどが町外関係業者となっており、地域の経済循環や雇用の確保に実際に繋がるものとなっているのか。特に地方の小さな町村においては、従来の公共事業による地域経済の活性化や雇用確保は難しい時代に入っていると言われておりますが、清里町においてはしっかりとした効果が生まれているのか、併せて所見をお伺いいたします。また、住宅リフォーム補助や店舗事務所改築補助、さらには定住団地における住宅建設に対する補助、そして、昨年12月には緊急経済対策としてパソコン購入、イルミネーション整備、老朽住宅の取壊しなど、4千万を超える補助事業を行っているところですが、それらの事業が地域経済や雇用に対してどのような効果が生じていると評価されているのか。また、具体的な事業効果の検証をどのような形で行っているのかをお伺いいたします。続いて、町長の公約とされている庭園のまちづくり構想に関して、事業の進捗状況と住民協働のあり方についてお伺いいたします。町においては町長の構想を具体的に進めるため、職員のプロジェクトを組み、具体的な推進計画を作り上げ、昨年の秋に議会に対してもその内容が示されたところですが、新年度予算実行に向け、新しい予算科目を設け、予算計上が行われていますが、この計画作りそのものに町民の皆さんがどのように参加、関係してきたのか、全く見えないものがあります。現在まで、町から常任委員会や議員協議会で説明を受けているところでは、町長の構想をベースに、役場内部の委員会やプロジェクトで検討し、具体的な計画を作り上げてきたと受け止めております。しかしながら、総合計画やまちづくり参加条例に示されている、住民協働によるまちづくりの基本的な考え、これは計画作りそのものに町民の皆さんが参加するというところにあると、私は思います。計画作りそのものに具体的に町民の皆さんがどのように参画してきたのか、そして、どのような内容反映が行われて、今日の計画となったのかをお伺いいたします。本来のまちづくりにおける協働の考え方というのは、何と言っても計画そのものに対する町民の参画が基本となります。ましてや、花と緑と交流のまちづくりに見られるように、町民の皆さんが主役になって活動されてこそ、初めて継続的な取り組みが地域全体で可能となります。町民と行政とのパートナーシップの主役は町民で、行政である役場は、言わば黒子役です。しかし、今回の庭園のまちづくり計画作りの道筋の中では、主役である町民の姿が見えてきません。町民は計画の説明を受け、ただ協力するという役回りになっているということはないのか。その辺も町長の考え方をお伺いしたいと思います。また、この2年間、構想の具体化に向け時間を費やしたために、新年度予算においても調査や設計レベルのものがたくさん見受けられ、大変失礼ながら、当然、構想全般をこの4年間の任期中に全て推進することは不可能ではないかと思われますが、集中的に町長は何を最優先して行おうとしているのか、改めてお伺いいたします。最後に3点目として、パパスランド道の駅の運営及び観光振興対策についてお伺いいたします。パパスランドの建設本体が完成して、4月のオープンにより地域振興や交流人口の拡大、さらには雇用拡大の面からも多くの町民の皆さんが期待しているところですが、今後新たに生まれ変わる道の駅を起爆剤としながら、町全体としての観光振興対策はどのように取り組んでいかれるのか。町長の観光振興に対する基本的な考えをお伺いしたいと思います。清里町においては、産業振興の基本計画として農業振興計画、さらには福祉関係では高齢者福祉計画など、それぞれの分野において基本となる計画が策定されているところですが、残念ながら観光分野においては、全体的な観光振興を図るマスタープランが策定されているのか、まずお伺いしたいと思います。近年、山小屋、オートキャンプ場、緑清荘、そして今回はパパスランドの改築など、多額の投資を行ってきており、当然、これだけの投資を行うということは、将来に向かった地域振興に結び付く観光振興対策の基本となる、町の観光振興計画に基づいて推進されていると考えるところですが、実態はどのようになっているのか。そして、今後はどのようなマスタープランの検討をされていくのか、併せてお伺いいたします。観光振興にとどまらず、全ての事業に言えることですが、施設の整備の前提となるのは、ソフト面または人的資源、さらには財政運営を含めた基本となる計画であり、もし、計画が存在しないとするならば、町としては観光振興については、総合計画だけで十分だと認識されているのか、併せてお伺いいたします。特に景気の低迷や東日本大震災の影響もあるかもしれませんが、予算資料や昨年度の決算資料を見る限り、町内の全ての関連施設の入り込みが減少しており、かなり厳しい環境も予想されてくると思われます。こうした中、同じ町内施設で客を奪い合うといった現象も心配されるところですが、パパスランドの運営については指定管理により運営されることになっており、今後町の役割としては、どのような形で地域全体の活性化や雇用の拡大に結び付けようとしているのか、具体的な方策についてお伺いいたします。以上、3点の質問でありますので、的確にご答弁いただきたいと思います。よろしくお願いします。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

ただ今、ご質問をいただきました地域振興・活性化対策の取り組みと評価について、お答えを申し上げます。まず、質問の1点目の、地域振興対策の経済的効果及び評価についてでございます。本町の基幹産業であります農業をはじめ、農産加工、林産工業、建設業などの工業分、そして、小売商店や金融、飲食店などのサービス産業、いずれも清里町のまちづくりの骨格をなす重要な産業でございます。これらの産業の振興発展は、地域経済、そして雇用の確保の点からも、極めて重要な課題となっております。こうしたことから、町におきましては、従前よりそれぞれの分野における振興方策を、積極的に推進をさせていただいてきたところでございます。特に近年、ご指摘がありましたように、商工業を中心に地域経済の低迷、消費の流出、人口の減少、そして少子高齢化などの影響を強く受けておりまして、一段と厳しさが増しているのはそのとおりかなと思い、また理解をいたしているところでございます。特に小売商店、そして飲食店の閉店が相次ぎました。その結果として、市街地商店街の空洞化も目立ってきたところでございます。そうしたことから、商工振興の充実ということで、新たに移住定住団地の造成、また、合宿の誘致、そして花緑の推進によるまちづくり、各種イベントの実施、パークゴルフ場やキャンプ場、神の子池、さくらの滝、斜里岳登山などの観光振興にも力を入れながら、交流人口の確保に努めてきたところでもございます。また、国の補助や交付金事業でのそれぞれの整備もいたしております。近年では町民会館の建設をさせていただき、また緑清荘の増改築、パパスランドの改修事業、そしてこれは直接的な部分ではありませんが、町としての投下事業としては光岳小学校の屋内運動場、さらには特別教室の耐震改修、またトレーニングセンターについても耐震、そしてこの総合庁舎自体も耐震改修等の事業の投下をさせていただいたところであります。これらの補助事業や交付金事業、かなりの事業費として投下をさせていただきました。ご指摘がありましたように、この中で直接的な事業の発注は地元が多いわけでありますが、それが雇用の拡大、また地元の消費の拡大に繋がっているのかどうかということでありますが、当然、元請けとなられている企業者がたくさんございまして、その中では当然において、地域での効果はあったと思っておりますし、また、雇用環境においても、通常であれば冬期間の雇用というのはほとんど無くなるわけでありますが、こうした事業の展開、特に今もパパスランドにおいては、工事が実施されているというようなことで、冬場における雇用も一定程度起きてきていると理解をしているところでございます。その他に、町の単独事業でも新店舗出店の支援事業、店舗改修、そして住宅リフォームに係る支援事業、さらには一昨年からでありますが、町単独、交付金事業に関わる町での商品券交付事業と、こういったものも導入させていただきながら、地域の消費の拡大に繋げておりますし、また、空洞化にされております、少しでも空き店舗の有効活用という部分で、活用をいただいているところであります。抜本的な、飛躍的な成果と言うのは、なかなか難しいわけではありますが、確実に店舗の活用と、そしてまた新たな企業の皆さんが算入されるということで、地域の活性化に結び付いていると思っておりますし、また、町の中のにぎわい、そういうものが戻ってきつつあるのかなと、評価をしている次第でもございます。次に2点目の、庭園のまちづくり事業の進捗と住民協働のあり方についてでございます。ご案内のように、この構想につきましては、第5次清里町総合計画の理想の将来像として掲げております「人と自然がともに輝き躍動するまち」を具体的に実践するための、環境を中心としたまちづくりの推進計画でございます。庭園のように花と緑にあふれた、潤いと親しみのある、ふるさと清里町の創造を目指し、「多様な自然を守り育て活用する」、そうしたことによる交流人口の増加と地域の活性化に向けた取り組みを行う、そういう計画でございます。ご指摘をいただきました、計画の策定時点からの住民の参加というのは、どう考えているんだということでありますが、基本的にはただ今申し上げましたように、第5次総合計画の将来像を実践する具体的な計画としての展開でございます。そうしたことから、またこれを私の公約の一つに掲げさせていただいたということもありまして、私の気持ちをそのまま計画に表したということでありまして、これも具体的に言いますと、今まで進めてきた諸々の施策や、花緑事業関係、これらのものを総体的にわかりやすく整理をさせていただいたというふうに、理解をいただいて結構かなと思っているものでございまして、町民の皆さんと今まで進めてきた事業を体系付けて整理をさせていただいて、それを庭園のまちづくりという形に置き換えたということでありますので、新たな計画を作ったものではありません。構想としての一連の形式を取らせていただいたということでございますので、そういう意味において、計画の策定は私の考え方の中で、今までの体系を整理をさせていただいたというご理解をいただければと思っております。そうしたことから、それぞれの策定ができた概要につきましては、町の広報などでもお知らせをさせていただいておりますし、それぞれの会議等についても、そうした趣旨をお話申し上げながら、ともに行政と町民とが合わせてまちづくりに推進をしていきたいということでございます。構想については、すでにご説明させていただいておりますように、それぞれ「ふるさとの森づくり計画」、「豊かな田園づくり計画」他、5つの計画を立てているところでございまして、それらの具体的な部分についても、今年から、そして今までも続けてきていた事業を体系付けたということでありますので、ご理解をいただきたいと思いますし、また、新たにそれらの事業を展開していくために、必要とされるそれぞれの施策については計画を入れ、また、地域との協議を入れながら、具体的な実践に向けて整理をさせていただくという内容で、現在進めているところでございます。その中の一環といたしまして、基本的に斜里町界から清里町までの区間については、コスモスロードがすでに整備がされております。そして、札弦で今、建設をいたしております「道の駅パパスランド」に向けた線を、この展開の中で作っていきたいというようなことで、特に今年は、道道のほぼ清里-札弦間の中間に景観駐車帯の建設をお願いいたしまして、おかげ様でそちらの方も道道側の改修の中で整備をいただくということになってございますので、そうしたものとの一連の整備の中で景観、また圃場の緑肥作物等の展開も合わせながら、この清里町特有の大規模型の畑作を一望できる、そういうような流れをつくっていき、交流人口を増やしていきたいと考えているところでございます。多くの町民の皆さんが自然を思いやり、豊かで潤いのある環境の下で、住民協働による地域づくりが行えるように、町としても今後とも努力をしていきたいと考えております。次に3点目の、「道の駅パパスランドの運営及び観光振興対策について」でございます。ご案内のように、国の補助事業をいただきまして、現在建設がされているところであり、また、4月からは指定管理者による運営の予定となってございます。本町はご案内のように、知床観光圏がすぐそばにございますし、また、阿寒国立公園、網走国定公園、斜里岳は道立自然公園に指定されているところでございまして、この清里町そのものは観光うんぬんというものが比較的少ないわけでありますが、今申し上げました、それぞれの国定公園なり、国立公園が近間にたくさんあるわけでありまして、ちょうど清里を拠点に、それぞれの観光地まで大体同じ距離であります。そんなようなことで、清里町に滞在をしていただきながら、そういう観光地に出かけてもらえる、そういうようなスタイルが最も清里町らしいスタイルになってくるのかなとおもっておりますが、何しろ大きな観光地があちこちにあります。そうしたものと合わせながら、町としても滞在型の観光に、これからも取り組んでまいらなければならないと思っているところでございます。特にそうした中において、今回パパスランドにおきましては、道の駅の機能を強化させる。当然、地域住民の皆さんのふれあいの場、憩いの場ということもありますが、今申し上げました、多くの交流人口を迎え入れる、そういう施設としての整備も進めているところでございますので、そうした中において、地域の方々と一緒になって、いろんな対応を考えていけるものと期待をしているところでもございます。特にあの中では今般、地域の食材を販売できるシステムとして食材提供供給施設、また、地域の食材の直売所としての機能を併せ持つ施設でもございますので、そうしたものを含めながら、特色ある施設としての活用を進めていければと思っているところでございます。また、特に地域の人方が中心となって、パパスランドを中心とした地域の活性化を推進するために、ネットワークが新たに設立されました。こうした広範な方々がこの施設に関わりながら、地域の活性化に向けた取り組みも大いに期待をしていきたいと思っているところでございます。可能な限り、町としてもそうした考え方の中で、地域の支援をしてまいりたいと考えております。また、観光の面で、観光のマスタープランがどうなっているんだということでありますが、基本的に観光そのもののまちづくりということでありません。清里町に今までもあった、そういう自然を活用しながら、観光と切り離すという意味ではありませんけれども、交流、そういうものを中心とした観光のまちづくりという部分での考え方で進めていきたい。観光そのものだけをもって産業にできるかどうかというのは、かなり厳しいところがあるのではなかろうかと思っております。今申し上げました、いろんな町の皆さん方が築いてきたこの清里町の田園景観、そしてまた、今皆さんに一生懸命取り組んでいただいております花と緑と交流のまちづくり、そうしたものによって培われてきたまちづくりと合わせた中の観光づくりというような観点で、町を少しでも活性化させていきたいという思いでございまして、総合計画の中でもそういう方式の中での謳い込みがされておりますし、計画がされているところであります。新たなマスタープランというものの必要性は、これから十分認識をしながら、それが無ければ事業が前に進まないということであれば、そういうようなことも検討しなければならないかなと思っておりますが、必ずしもそうではないだろうということで、全体的な総合計画の中に含まれていく全体のまちづくりと。その中の1つの部門としての観光づくりという部分での整理をさせていただきたいと思っている次第でございます。以上、申し上げまして、答弁に代えさせていただきます。

質問 2番 池下昇

今後は一問一答でお願いしたいと思います。まず1点目の、地域振興対策の経済的効果及び評価の部分で、再質問させていただきます。前段でも申しましたが、最近、ここ数年の間に札弦町において、櫛引町政になってから、札弦センター、光岳小学校体育館、パパスランドなど、合計で10億円以上の多額の投資を行ってきておりますけども、現実的に地域の経済の効果及び雇用に、どのようにつながっていると考えておりますか。その辺をまずお伺いしたいと思いますが。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

ただ今ご質問をいただきました。札弦地域においては近年、大型の事業が投下をされているということで、まさにその通りかなということでございます。これは故意的な部分ではなくて、全体計画の中でたまたまその年に、今の時期にあたっているということで、私が札弦だから札弦ということでは決してありませんので、そこはご理解をいただきたいと思っております。そうした中で、地域の経済、雇用にどういうふうにこれがつながっているのかということでありますが、基本的に札弦センターまたは光岳、パパスランドの発注先、工事の請負企業者は、町内の企業の方々でございますから、投下された事業については、そこに一応全て集約されるということで理解をいたしております。ただ、先ほども申し上げましたように、町内で調達のできないいろんな物もございます。そういう部分については、そこを通じながら町外への発注ということもあるかとは思いますが、全体としてはそういう事業の発注が地域の産業に与える影響というのは、相当大きなものがあるのではないかと思っておりますし、また、その中で働くそれぞれの方々については、当然先ほども言いましたように、地元でできない部分もありますから、そういう人方は町外からということもありますが、多くは地元で雇用されているそういう方々が、現場で働いておられるということもございまして、直接的にこのお金がどこに行って云々というくだりはちょっと難しいかなと思いますが、全体としての経済、そしてまた、雇用への波及効果は一定程度のものがあったと理解をいたしている次第であります。

質問 2番 池下昇

今、町長の方からも、町内業者で賄い切れないところを町外の業者に委託をしていると、答弁されたんですけども、私から見るとですね、実態の方が逆に町外の、資材とかそういう関係もひっくるめて、町外の方が重点的に、要するに雇用関係とか経済の方を、逆に潤っているんじゃないかなと私には見えるんですけども。決して清里の業者にこうやって公共事業、いろんな面で落札しても、全部が全部、町内で賄い切れないのはわかりますよ。でも、そういう中でやっぱり重要な部分は、どういうふうに経済効果と雇用が、我が町の中で行われていくのか。これが重要だと私は思っているんですけども、見る限りやはり他町からいろんな資材、車、人的なものもひっくるめて多数入っているというのが見受けられるので、その辺は町長も先ほど述べましたけども、やはりもう少し何とかならないものかなと、そういうふうに私自身思うのですが、いかがですか。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

建設関係の直接的な雇用等の関係、また資材等の発注、また技術的な部門での町外からのということでございます。私も基本的には町内で全て完結していただけるのが一番良いと思っておりますが、先ほど来申し上げておりますように、やはり専門、専門がありまして、どうしても町内では調達ができないという部分があります。そういう部分については、これは全体の事業ですから、たまたま清里町としては今そういう発注をしていますが、逆に言えば町外で発注した事業であっても、清里町にそういう専門の技術が持たれている部分については、逆に言えばそちらでも利用していただけると。全体の中での調整なのかなと。ただ、残念にも池下議員が言われますように、その占める比率と言うんですか、町外の比率の方が町内よりもたまたま多いのではないかというようなご指摘かと思います。これらについても、そういう専門性があるものはどんどん町内で立ち上がってくれれば本当はありがたいことでありますが、全体としてご理解をいただくより仕方ないのかなと思っているところであります。受注の企業者には町の方から常に資材やなんかの地元発注、また、雇用についても地元での雇用を優先するように、ということでお願いをしながら進めさせていただいているということでもございますので、ご理解を賜ればと思っている次第であります。

質問 2番 池下昇

我が町もですね、町長、4,500人を割ったんですよ。こういう町において、住宅リフォーム補助とか太陽光の補助とか、さまざまな補助事業を行っておりますけども、全体を通して具体的な事業の効果、これをどうやって判断して、次につながるような事業をやるためにはどうしなければならないのか。これは常に検証をしていくという必要があると思うんですよ。やっぱりそうやってやっていくことが私はベストだと考えているんです。単発事業で終わらないで、常に連携して事業と言うものは動いていると。このように私は捉えているんですけども、その辺の町長の考え方はいかがですか。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

ただ今ご質問がありましたように、町の単独事業、また補助事業等も合わせながら、町全体としてどれだけの事業が起きて、またそれが地域のどういうふうに波及していくか、常に考えながら執行させていただいているつもりでございます。そうした中で住宅のリフォームだとか新店舗の支援事業だとか、そういうものについても原則と言いますか、町内で受けた、要は受注をした、そういうものを補助の対象にしていきますよという原則を置いているわけでありますから、そういう面においては、それぞれ予算が地元で投下をされて、それが経済循環として回っていくという発想を持ちながら進めてきているというのが実情でございます。いろんな事業がこれからも必要となってくるし、興していかなければならないものが数多くあるかと思いますが、基本としては今申し上げましたように、町内での循環がいかにスムーズにいくか、そういうようなことを念頭に置きながら進めていきたいなと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。

質問 2番 池下昇

それでは次に、庭園のまちづくり事業の進捗と住民協働のあり方について、質問したいと思います。まず、この庭園のまちづくりは町長の公約ですけども、4年間の中での構想があったと思いますが、町長自身、この2年間経った今の段階で、進捗状況は自分で何%だと考えておりますか。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

庭園のまちづくり構想そのものについては、先ほど申し上げました、いろいろ今までも取り組んできたそれぞれの事業を、体系を付けていく。そして、町として「清里の町は?」と聞かれた時には「うちの町は庭園の町なんですよ」と。「こんなにすばらしい景観のある町なんですよ」というイメージを、外に向かってアピールできる。そういうような部分での計画でありますから、私になって始めた部分もありますが、従来からの計画の中で進んできているものですし、特に花緑という大きな事業が展開されております。それから植樹祭とか森づくり事業も、名称は「ふるさとの森づくり」に変えましたけれども、植樹祭という形でずっと今までも継続されてきた。それを全体の町のイメージとして一つ一つの事業ではなくて、一連の大きな事業として体系付けたということでご理解をいただきたいと思いますので、私になってから何%だとか、これが今時点で何%まで進んだとかいうことではなく、これは先ほどもお話がありましたように、4年間だけで終わらす事業ではないので。全体の第5次総合計画で掲げた将来目標に向かった、一連の体系付けた事業という形の中で進めていければと思っていますから、私の公約でもありますけれども、これが終わったからこれらの取り組みは一切無くなるんだという、そういうことではない。従来からの継続の中で、より発展をさせていきたいということでありますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 2番 池下昇

この庭園のまちづくりに関して、実行に向けた予算付けというのがあるんですけども、私が見る限り、住民協働と言いながら、全てにおいて行政の方が立案をして、プロジェクトを組んでおりますからそれはわかりますけども、それを町民に押しつけているのではないかと。先ほども私は前段で申しましたけども、町長としては、構想としては今までの花緑の要するに整理だと言われておりましたけども、やっぱり町民と一体化したということを考えると、もう一工夫した方がいいのではないかと。ただ、今までの花緑の整理をしたものを、こうやって従来やっているんだというものでなく、やはり形として見えるもの。それもそんなに時間のかからないうちにできるもの。町長の任期というのは4年なんですよ。4年過ぎてからできるようなものでは、私は必要ないと思うんですけども、やはり実行に向けた工夫というのが、もう2年間過ぎたわけですから、最低限今年から、次から次に目に見えるものをやっていかなければ、本当の意味というのは無いと思うんですけども、いかがですか。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

先ほど来申し上げておりますように、この庭園のまちづくり構想、全体の今まで取り組んできた部分を体系を付けていく事業として、構想を策定させていただいたものでございます。そうした中で今ご指摘がありました、長い期間よりも、公約任期の中で一定の成果を当然挙げるべきではないかということで。そのとおりかなと理解をしておりますし、またそういうふうに私としても、一定のスピード感を持って進めていきたいということでありますから、先ほども申し上げました、道道の方にもお願いをしながら景観駐車帯を造ったり、また清里から札弦の方に向かっても、必ずしもコスモスということではありませんけれども、フラワーロードを展開していきたい。ですから、一昨年ももう既に500メートル、光岳小学校の辺りから清里に向かって展開をさせていただいたというようなこともございますし、また、私として今年具体的に進めていきたいと考えておりますのは、これは相手のあることですからそんなに簡単にはいかないとは思っておりますけれども、国有保安林の中に散歩道はできないかなというようなことで今、これから具体的に営林署の方とも詰めていきたいなと考えております。その保安林の中を切ったり盛ったりするということになると、なかなか許可にはならないというふうに聞いております。今の現状の姿の中で切ったり盛ったりしないでできる、そういうようなものを考えていきたいなと思っているところでございます。ある一面、住民に押しつけになっているのではないかというようなお話でありますが、決して私はそういうことではないと。今までも一緒に取り組んできたものをさらに発展をさせていきたいということで、目に見えたものが出てくれば、さらにみんなでつくる喜びというのがお互いに味わえるということになってきますし、当然そういうことで交流人口が増えて、また来てくれる方が増えて、「清里の町はきれいだね」と言ってもらって、本当に自分もやっている、参画している、そういうことが実感できるのではないかと思っているところでもございます。こうした議論を通じながら、この計画がより具体的な計画として、身近な計画として、町民の皆さんに浸透していく。そして、こういう活動をしていただければと考えている次第でございます。以上であります。

質問 2番 池下昇

町長も先ほど来からそういうふうに答弁されているんですけども、私はどうしても総合計画を整理したイメージが先行してしまって、どうもこの事業を通して具体的に地域経済の活性化、雇用、そして一番私がネックだと思うのが、定住とか交流人口が本当に増えるのか。ちょっと疑念を抱いているんですよ。何回も聞くようですけども、その辺本当にやっぱりどう結びつけていくのかが、本当に大事なところだと思うんですけども、町長、この構想全般を通して、何を最優先で行おうとしているのか。その辺をもう一度お聞きしたいのですが。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

ただ今のご質問でありますが、基本的には清里が持っている特性、斜里岳もそうですし、この広大な田園景観。我々はここに住んでいるから当たり前の風景として見ていますが、よそから来られる方々にとれば、ものすごくインパクトがございます。この間もデザイナー3名の方々が来て、あの時の一行としては13名が来られたわけでありますが、清里のこの雪野原を見て感激をしていたと。「こんな広い雪野原が」と。つまりはそれが、作物が生えて色とりどりの景観が、斜里岳の麓に出来上がってきた時のこの景観というのは、同じ北海道の中でもやっぱり特異的な存在だと、私は思っております。そうした中で、美しいそういう景観を通じながら、清里へ行ってみたいなと。これが交流人口の一つの始まりであり、そこに住んでいければということで、移住定住につながっていけばと思っているところでもありますが、ただそれだけを目的にやると、どうしても町民の皆さん方はそのためにやっているのではないわけで、美しい地域をつくろう、美しい田園をつくろうということではなくて、それは生活の営みの中から出てきたものでありますから、当然そこを考えながらやっていかなければならないと思っていますし、それが押しつけにならないように、そういう自分たちの生活のサイクルの中で、そういう活動が起きてくればと思っているところであります。そうした中で、特に重点的にここ数年間でやらなければならないものは何なのか、ということでありますが、全体としてはそれがある一面、交流人口、人が増え、活性化につながる。そのためには雇用が起きたり、また、いろんな物が売れたりという経済活動が必要になってくるんだろうと思っております。先ほど申し上げました景観駐車帯に、できれば直売の物が置ければなとも思っておりますし、特に今回建設されましたパパスランドを、どうやってあそこにお客さんを引き込んでいくか。その誘導策としての一面も、私は考えていかなければならないと。と言うのは、先ほど清里から札弦に向けたフラワーロードの設置、これらをそれぞれのものから線としてつかまえて、パパスへの誘導方策、こういう一面も合わせ持ちながら進めていければなと思っている次第でありますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 2番 池下昇

もうあまり時間が無いので、3点目の質問にいきたいと思います。新しい道の駅ができて、交流人口が当然増えるだろうと期待しております。また、パパスの運営については指定管理でやることに決まりまして、町との連携を考えた時に、今、町長がおっしゃったような、パパスを巻き込んでのまちづくりをどうやってやっていくかということに関して、観光振興というのはなかなか難しいと思うんですけども、先ほどの前段の答弁の中で、町長はマスタープランは必要が無いような答弁をされていたんですけども、やはりこうやって、景観駐車帯とか田園景観はすばらしいとか、そういうふうに思っていながら、うちの違う観光に対してそこそこやっていかなければならないもの、これは連携していると思うんですよね。全てに。にも関わらず、マスタープランは必要ないというのは、どうも理解できないんですよ。ちぐはぐな感じがして。その辺いかがですか。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

先ほど来申し上げております、基本的に町の全体の計画としては、総合計画という中で事業の展開をさせていただいているところでありまして、先ほども申し上げました、決してマスタープランはいらないんだという答弁はしていないつもりございます。今の総合計画なり、他の景観計画、そしてこの庭園のまちづくり構想、計画ですね、こういうものの中でやっていけるものについては、それでやっていければ私はいいのかなと思っておりまして、仮にそれが全体の姿として捉えることができないということで、どうしてもマスタープランに置き換えなければそういう施策が見えてこない、展開ができないということであれば、作ることについては別に否定をする何ものでもありませんが、庭園のまちづくり構想なり、景観計画なり、また総合計画と、いろんなものをいっぱい作っても、なかなか煩雑になるばかりかなという中で、またその観光計画というものを別に、これが本当に必要であれば考えていかなければならないと思いますが、今のこうした事業の展開の中ではその中で何とかやっていける範疇であるのではないだろうかと、理解をしているところであります。

質問 2番 池下昇

この観光振興と言うのは、部分部分がすぐれていればそれでいいというものではないと思うんです。ありとあらゆるソフト面、それから財政面を全部ひっくるめて、これが連動した中で、さらに融合性を持って進めていくといったことが、一番に求められるのではないかなとは思うんですけども、町長は残されたこの2年間の任期の中で清里町の観光振興対策、うちの町には観光協会というものがありますから、そちらの方とも連携を図っていきながらやって行くというのはわかるんですけども、町長自身がその部分に関して、今後どのような対策って言うんですか、何か具体的なそういうものがあればお聞かせ願いたいなと思います。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

観光の問題、これは新しい産業という発想になってくるのかなと思っておりますけれども、全ての分野に関わる事業内容なのかなと思います。一次産業の農林業であれば農林業というきちっとした枠がありますし、商工業も商工業という枠がありますから、この産業というのはある一面、1次的なもの、それから2次的なもの、サービス業的なもの、いろんなものがかみ合ってでき上がっている産業かなと思っております。そうした中で、この部分だけ引き上げて、取り上げて観光産業という謳い方ということでは私はないと。ただ、全体としては、イメージとしては観光をというようなイメージであって、産業として個別に分類をするということが、果たしていかがなのかなと。今言ったように、大きく捉えて全体の中で、1次、2次産業全体の連携したそういう事業としての捉え方をしていって、それぞれの協力をいただきながら進めていくというのが、一番ベターなのかなと思っております。特に我が町においては、すぐそばに有名な観光地がありますが、私どもの町そのものでは、先ほど言ったような観光と言うイメージなのか、景観と言うイメージ、庭園と言うイメージなのか、そこら辺も考えながらやって行く必要があるんだろうと思っております。ただ、従来よりもそういう総合的な産業のあり方というのは極めて重要になってきているという認識もいたしております。と言いますのは、やっぱり交流人口を増やしたり、雇用を増やしたりという一面の中に、そういう要素がこれからどんどん強くなっていくんだろうなという気持ちでおりますので、そういう動向も見ながら、対応をしていかなければという思いでいるところであります。以上であります。

質問 2番 池下昇

観光、パパス、庭園、定住、斜里岳にしてもそうですけども、いろんな分野において、やっぱり地域振興対策というのが基本になると思うんですよ。それを全て今までの取り組みを通して、これからの2年間、町長自身、今までの2年間もそうですけども、全体的には自分としてどのような評価をしていると。その辺を聞いて、私の質問とさせていただきます。

答弁 町長 櫛引政明(町長は2023年3月まで)

難しい内容でありますけれども、基本的には町の人口が減ってきております。そしてまた、少子高齢化も進んでいる。先ほども申し上げました、商工業を中心とする本当に厳しい状況、こういう状況を捉えながら、少しでも町の中に活力、そしてにぎわいがあふれるような、そういうような形になっていかなければならない。そして、結果的にはここに住んでいる人が本当に住んでいて良かったと、住み続けていきたいと、そう思っていただけるまちづくりをしていかなければならないと認識をしているところでございます。今、その中でどれだけの評価なんだと、どれだけの進捗なんだと。なかなかそれを数字にして表すという時点ではまだないと思っているところでありまして、引き続きそうしたまちづくりに向けて、全力で投入をしていきたいということを申し上げまして、答弁とさせていただきます。

質問 2番 池下昇

以上で、私の3点の質問を全て終わりますが、私は昨年の9月の定例議会と本日と、二度にわたって地域振興対策という項目で一般質問を行いましたけども、住み良いまちづくりを行うと言うことは大変難しいことでありますけども、町長には残り2年間、しっかりとした考えの下、町政に取り組んでいただきたいと思います。以上で終わります。ありがとうございました。

出典:清里町議会 平成25年第2回定例会 2013年3月18日 議事録 PDF(74ページ) 間違いを知らせる