みんなの議会

清里町議会 平成19年第5回定例会 2007年9月12日

高齢者福祉の現状と対策について

2007年9月12日、清里町議会の一般質問で、田中誠議員が「高齢者福祉の現状と対策について」質問し、町長 橋場博、教育長 荻野美樹が答弁しました。

質問者
田中誠 議員
答弁者
町長 橋場博、教育長 荻野美樹

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 5番 田中誠

高齢者福祉の現状と対策について、3点についてお伺いをしたいと思います。我が国における少子高齢化は、急速に進んでおり、全国の65歳以上の割合は21パーセントに達しております。また、本町の高齢化率はすでに30パーセントを超えております。今後は、後期高齢者の割合が一層高まり、介護を必要とする高齢者が増えることが予想されています。高齢者を支える状況については、核家族化の進展や女性の社会進出などが進み、家族介護力は、今後とも低下の傾向が続くと予想されております。こういった中で、国、地方とも莫大な債務残高を抱えて、財源不足の中での高齢者対策は、たいへん深刻な社会問題であり、国、地方とも対策に苦慮しているのが実態であります。今後とも高齢化が進み、高齢者の数は、まだまだ多くなると予測されておりますので、要介護者をいかに少なくするか、そして、高齢者に健康で、生きがいを持って人生を全うしていただくことが、たいへん重要な事であると考えております。そういったことで、町長、教育長に次の3点について、考え方を伺いたいと思います。まず1点目、清里町の高齢化の実態と今後の予測について、本町の高齢化率、高齢者人口の推移と今後の予測をどの様に押さえているか伺いたいたいと思います。2点目でありますが、清里町の高齢者施策と今後の対応について、(1)要介護認定者数の推移と各種サービスの利用状況はどの様になっているのか、伺いたいと思います。さらに、(2)国においては、在宅介護を推し進めていますが、清里町における介護サービスの基本的な考え方について、伺いたいと思います。(3)高齢者数の増加とともに要介護者数も当然増えてくると思いいすが、清里町では要介護者を減らすためにどの様な対応策を取られているのか、この点についてもお伺いしたいと思います。3点目でありますが、高齢者の健康づくり・生きがいづくり対策について、お伺いをしたいと思います。(1)ことぶき大学のあり方について伺いたいと思います。ことぶき大学は、昭和46年に開設されたと聞いていますが、これまでに多くの高齢者が在籍し、高齢者の健康づくり・生きがいづくりに大きく寄与してきたことは、誰でもが認めるところであります。ところで、近年は、高齢者数が多くなっているのにも係わらず、ことぶき大学に入校する高齢者は、少なくなっていると伺っておりますが、この現状を教育委員会では、どの様に分析しているか、伺いたいと思います。次に(2)地域老人クラブの実態について、伺いたいと思います。町内各地域には老人クラブがありますが、最近、入会者がいなくて運営ができなくなってきているところが、あちらこちらに見られるとの話しを聞きますが、教育委員会として、そういった実態をどの様に捉えておられるか、伺いたいと思います。(3)高齢者の知識や技能を生かした社会参加について、伺いたいと思います。このことに関しては、古くて新しい課題でもあり、社会教育では常に課題として取り上げられてきたことでありますし、議会や常任委員会でも何回か取り上げられた経過があります。先ほどから申し上げているように、いよいよ団塊の世代が定年退職を迎え、一気に高齢者層が増えて参ります。一刻も早く高齢者の社会参加のできる条件整備を行政や関係機関等が連携を図り、充実する必要があるのではないかと考えますが、どの様に考えているか、伺いたいと思います。(4)高齢者スポーツ・文化活動の推進方策について伺いたいと思います。町長は、本年度の町政執行方針で、シルバーの疾病予防対策に取り組むことを掲げ、すでに具体策が先の常任委員会に提示されました。内容は、パークゴルフ場などのスポーツ施設使用料を半額にするというものであります。このことは、高齢者には歓迎され、健康づくり・生きがいづくりに結びつくものと評価をしているところであります。この施策については、行政上げて取り組むものと思われますが、各課の連携はどの様に図られているのか、お聞きをしたいと思います。以上、1回目の質問を終わりたいと思います。

答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)

田中議員のご質問にお答えを申し上げたいと思います。高齢者の現状と対策につきまして、申し上げたいと思います。1点目の清里町の高齢化の実態と今後の予測についてでありますが、まず、はじめに、本町の高齢化率、高齢者人口の推移について申し上げます。清里町における65歳以上の高齢者は、介護保険制度が施行された平成12年、2,000年でありますが、1,284人であり、65歳以上の高齢者が総人口に占める割合であります高齢化率は24.2パーセントでありました。第2期介護保険事業計画がスタートしました平成15年の65歳以上の高齢者は1,397人、高齢化率は27.3パーセントとなりました。そして、今年8月末現在の65歳以上の高齢者は1,466人、高齢化率は30.4パーセントとなっております。なお、75歳以上の後期高齢者は、平成12年には549人でありましたが、今年8月末では753人となっております。我が国の人口構造は、国民の生活水準が向上し、公衆衛生の向上や医学の進歩も相まって、平均寿命の著しい伸と少子化により、高齢化は急速に進み、平成12年の65歳以上の高齢者は日本で、2,200万人、高齢化率は17パーセントでしたが、国立社会保障・人口問題研究所の日本の将来人口推計によりますと、団塊の世代が加わる平成26年には高齢者が1,000万人増加して3,200万人、高齢化率は25パーセントに達し、国民の4人に1人が65歳以上の高齢者になるといわれております。次に、高齢者人口の今後の予測でありますが、本町の総人口は徐々に減少しておりますが、高齢者人口はここ数年間、毎年10数名ずつ増加し、第3期介護保険事業計画の最終年度の平成22年には、1,510人に達し、高齢化率も毎年0.5パーセントずつ上昇して32パーセントになると予測されております。更に、平成27年には、終戦後の昭和22~24年ごろの第一次ベビーブーム時代に生まれた団塊の世代が高齢期に達し、高齢者人口の大幅な増加が予想されております。また、全国的にも、団塊の世代が65歳以上の高齢者となる平成27年には、65歳以上の人口が3,280万人に達し、高齢化率は26パーセントに、その内75歳以上の後期高齢者も1,580万人となり、後期高齢化率は12.5パーセントになることが見込まれております。次に、清里町の高齢者施策と今後の対応について申し上げます。まず、要介護認定者の推移と各種サービス利用状況でありますが、本町の介護保険の要介護認定者数は、平成12年度の制度施行時は177人でしたが、制度の普及により翌年の平成13年度は224人、平成15年度は216人、平成17年度は243人、今年8月末現在では230人となっております。介護度別の認定者は、もっとも介護状態が軽い要支援が46人、要介護1が46人、要介護2が50人、要介護3が40人、要介護4が25人、要介護5が23人となっております。介護認定者の内、75歳以上の後期高齢者が209人と認定者全体の9割以上を占めております。この認定者数は、平成17年度をピークに介護予防の取り組みなどにより減少傾向にあり、当分の間は大幅な増加はないものと思われますが、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者に達する、平成37年頃には要介護認定者の大幅な増加が予想されております。なお、本町の要介護者の認定率は15.6パーセントと全国平均の16.4パーセントを0.8パーセント下回っている状況にあります。介護サービスの利用の状況でありますが、要介護の認定を受けて、現在、家族の介護や地域の支援、町単独事業の福祉サービスなどを受けながら、在宅で介護サービスを利用者し生活している方は、ホームへプサービス利用者が41人、斜里地域や小清水日赤のホーム看護ステーションの利用者は13人、清楽園のデーサービス通所者33人、介護老人保健施設きよさとのディケアー通所者が29人、介護保険施設の短期入所者が16人、車椅子やベット等福祉用具給付貸与者は22人等、実人員は120人となっております。また、在宅介護が困難な方で、施設に入所し食事や入浴、機能訓練などの介護サービスを受けている方は、72人おります。この内訳を申し上げますと、特別養護老人ホーム清楽園入所者が39人、介護老人保健施設きよさとが33人となっております。この、施設入所者の要介護度別では、要介護1が2人、要介護2が15人、要介護3が23人、要介護4と要介護5がそれぞれ16人となっております。施設には在宅介護が困難な重度の要介護者が多く入所をしております。この他に、要介護の認定を受けておりますが、医療機関に入院などでサービスを受けていない方が38人おります。介護サービスの提供につきましては、介護サービス事業者のご努力と要介護者およびご家族のご理解により、平成18年3月に策定いたしました清里町第3期介護保険事業計画のとおり、順調に介護サービスが提供されております。2点目の、清里町における介護サービスの基本的な考え方でありますが、国の介護保険制度および本町の介護保険事業計画では、要介護高齢者が住み慣れた地域で、在宅で介護サービスを受けながら、自立した生活を継続することを基本としております。しかし、重度の要介護者や家族の介護・看護体制などの問題で在宅介護が困難な方につきましては、施設に入所し、その有する能力に応じ、自立した日常生活を営む事ができるように施設介護サービスを提供して参ります。介護保険施設の入所は市町村を越えた広域入所となりますが、本町の施設の入所定員は、特別養護老人ホーム清楽園が50床、介護老人保健施設きよさとが70床であります。国が定める平成26年度の施設整備の目標値は、要介護度2以上の中度・重度者の37パーセントであり、本町の場合は51床になりますが、すでに120床が整備されています。 本町の施設整備は目標値の2.4倍の入所定員を有しており、全道・全国的にももっとも整備が図られている地域であると思っております。今後も介護保険制度および要介護者の推移を見ながら介護サービスの適正な量・質の確保に努めてまいります。3点目の、清里町の要介護者を減らすための対応策でありますが、本格的な高齢社会を迎え、豊富な経験と知識を持った高齢者の方々が、住み慣れた地域で、安心していつまでも健康で社会参加できることが、町民すべての共通の願いでありますが、現実には、生活習慣からの疾病で、寝たきりや認知症になりやすい75歳以上の後期高齢者の割合は一層高まり、介護を必要とする高齢者が増え、高齢者の介護を支える家族の負担も大きくなってきております。介護保険は平成18年度の制度改正により、従来の介護給付の内容を見直し、介護サービスの効果的な利用と生活機能の維持・向上や生活機能低下の早期発見など介護予防重視型への転換が図られております。本町におきましても、こうした制度の改正により平成18年度に設置を致しました地域包括支援センターを中心とて、要支援の方を対象とした新予防給付事業を実施いたしております。また、高齢者を地域で支援するための相談体制や高齢者を総合的に支援する情報提供、権利擁護事業、ケアマネジメントなどの包括的・継続的支援事業を展開して介護予防事業を推進致しております。さらに、町単独事業として福祉サービス事業実施要綱を制定して、介護および生活支援が必要な高齢者や障害を持った方々が住み慣れた地域で安心して生活が送れるように介護保険認定にならない方を対象にホームヘルプサービス事業、清楽園や介護老人保健施設きよさとのデイサービス・デイケア事業・短期入所事業・入浴サービス事業など、また、週1回定期的にボランティアさんが夕食を届け、健康状態など確認を行う配食サービス事業、在宅の寝たきり高齢者等を対象にした介護用品支給事業、高齢者世帯を巡回し安否確認や生活指導を行う訪問サービス事業、リハビリ専門員を派遣する機能訓練事業、通院のため汽車やバスの利用が困難な方を対象とした送迎サービスや送迎介護サービス事業、バス路線廃止に伴う交通弱者支援事業などを行っているところであります。また、後期高齢者の医療制度は、老人医療費を中心に国民医療費が増大するなか、医療保険制度を将来にわたり持続可能なものとしていくため、高齢化社会に対応した仕組みとして、高齢者世代と現役世代の負担を明確化し、公平で分かりやすい独立した医療制度として、これまでの老人保健制度に替わり、平成20年4月からスタートいたします。この中で予定されております、後期高齢者に対する健康診査につきましては、生活の質を確保し、本人の残存能力を落とさない介護予防が重要となりますので、糖尿病等の生活習慣病の早期発見と疾病の早期治療の観点から健康診査は重要であり、介護保険の地域支援事業との連携を図り健康診査を実施して参ります。次に高齢者の健康づくり・生きがいづくり対策についてであります。高齢者の健康づくり、疾病予防対策につきましては、平成17年2月に策定いたしました清里町健康づくり計画に基づき、関係する教育委員会、町民生活課、保健福祉課や社会福祉協議会などのプロジェクトチームを設置しております。それぞれが連携を取りながら、さわやか健康講座いきいき健康セミナー、高齢者組織や人クラブ、ことぶき大学、自治会ふれあいサロン、健幸サークルなど高齢者サークルや団体の健康相談・健康教育、介護予防教室や国民健康保険の各種検診補助事業などを実施しております。また、高齢者の生涯を通じた健康づくり、地域生活支援、生きがい活動など高齢者の社会参加や生涯学習が一層重要となって参りますので、関係機関、福祉施設、社会福祉団体、自治会などと充分に連携を図り、適切、且つ積極的に対処して参ります。なお、具体的な対策の取り組みおよび推進につきましては、教育長より答弁させますので、ご理解を賜りたいと存じます。以上、申し上げまして答弁といたします。

答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)

3番目の高齢者の健康づくり・生きがいづくり対策について、ご答弁申し上げたいと思います。(1)のことぶき大学のあり方についてでありますが、清里町ことぶき大学につきましては、60歳以上の高齢者を対象に毎週金曜日、年間35回程度の回数を実施しているところであります。議員ご指摘のとおり35年以上の歴史を持った高齢者教室であります。この間、多くの受講者が教養学習や趣味を通じた生きがいづくりなどを行って参りました。ピーク時には約100名ほどの受講者が在籍したこともありましたが、ここ数年は70名程度の受講生で推移しているところであります。30数年の経過の中で、高齢者の方々の生活スタイルや趣味・趣向も変化して参りまして、個人で自由に行動すること、団体活動に拒否感をもつ方、こういう方が多くなってきている状況にあります。ことぶき大学につきましてはも60歳代から80歳代の方々が在籍しておりますが、同一の講座内容で実施することも検討の余地があると考えております。2点目の地域老人クラブの実態でありますが、昭和49年に清里町老人クラブ連合会が発足しまして、ピーク時には11団体、450名程度の方々が加入されておりましたが、現在は9団体、300名弱の会員数となっております。うち一つの単位会が事情により活動停止の状況にありますが、他の単位会はそれぞれ自主的な活動を行っております。老人クラブにおきましてもなかなか新規加入者がない状態にありますが、魅力ある老人クラブ活動等について連合会役員会の中で検討を行って参りましたが、今後も議論を行っていくよう指導を行って参りたいと考えております。3点目の高齢者の知識や技能を生かした社会参加についてでありますが、高齢者の方々の知識や技能を生かした社会参加は高齢化社会の中で、大きな課題であります。現在、教育委員会が所管することぶき大学、老人クラブ連合会関係の具体的事業の中において、幼稚園の園児との交流による世代間交流、ことぶき大学授業への中学生の参加、更には各学校における総合的学習の中で、昔のお菓子づくりや料理、昔遊びの指導、学校菜園や木工技術の指導などの活動が成されております。また、社会福祉協議会では、幼稚園・保育所の園児、小学校低学年を対象とした学童保育の児童を対象とした子ども農園につきましても、高齢者の方々の指導をいただき、運営を行っているところであります。議員ご指摘のとおり、今後、ますます高齢者が増えて参ります。高齢者の持っている知識や技能を活用する方法について、今後も検討していくことが必要と考えております。4点目につきましては、先ほど町長の方から詳しくお話がありましたので、答弁は控えさせていただきたいと思います。以上、私の答弁とさせていただきます

質問 5番 田中誠

質問事項の1番目、2番目については、おおよそ理解ができましたので、3番目の高齢者の健康づくり・生きがいづくり対策についてもう少し、伺いたいと思います。ことぶき大学のあり方についてですが、ことぶき大学は昭和46年に開設されていますから、36年目を迎えていますが、この間、一番在籍者数が多かったのは何年で、何名在籍していたのか。そして、本年度の在籍者数をお聞かせいただきたいと思います。

答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)

ことぶき大学の受講生についてでありますが、一番多かったのが平成17年度の111名がもっとも多い在籍者。平成19年度の受講者につきましては、70名となっております。

質問 5番 田中誠

これについても人口の減少とともに減っているのかなぁと思いますが、第6次社会教育中期計画では、ことぶき大学については、「ことぶき大学の実施方法や時期を検討します。」と明記されていますが、教育委員会では当然、今まで開設してきて課題等を押さえていることと思いますが、何が課題で、どの様に検討されているのか、お聞かせ頂きたいと思います。

答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)

答弁の前に訂正をさせてください。先ほど一番受講生が多い時は、平成17年と言ったようですが、平成7年でございますので、訂正をお願いしたいと思います。ことぶき大学と中期計画の兼ね合いでございますが、ことぶき大学の実施方法につきましては、このカリキュラムは毎年、受講生の要望などを取り入れて実施しているところでございます。しかしながら高齢者の生活課題、必要課題、これらについて60歳代から80歳代という広い世代に同一の講座内容で実施するのが、果たして如何なものなのかという問題が生じていると考えております。これまで、ことぶき大学の実施内容につきましては、教養学習、個別の趣味などに応じたクラブ活動、その他社交ダンス、茶道、カラオケなど行う若返り教室、情報化社会に応じたコンピュータ教室、この様な今日的課題に対応しながら学習を行ってきたところであります。

質問 5番 田中誠

今の時代、カラオケ、コンピュータにも興味を持って活動して頂くと、こういうことで努力をなされているわけでありますけれど、人間、誰でもが健康で生きがいを持って人生を全うしたいと思っているわけであります。 やはり、努力はされておられますが、指導に当たられる担当職員は、その時代に合ったカリキュラムを考えるだとか、その時代の学習要求に沿ったプログラムを提供するという、そういう努力が必要ではないでしょうか。また、そうしなければ、誰も見向きもしなくなるのではないでしょうか。そういった意味で、担当職員には、時代を先取りした感覚を持っていただきたいものと思いますが、如何お考えでしょうか。

答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)

ことぶき大学に限らず、各種の講座につきましても町民やその時代の社会的課題に応じた講座が必須であると認識しております。そういう考え方を持ちまして今後、ことぶき大学、各種の講座につきまして新たな改革を持ちながら進めて参りたいと考えておりますので、ご理解頂きたいと思います。

質問 5番 田中誠

次に地域老人クラブについて、お伺いをしたいと思います。先ほど答弁の中にも活動の指導を成されていると言う話しがありましたが、私の聞く中では地域の老人クラブには、若い方の参加がないという悩みがあると聞きますが、先ほど、清里の老人クラブの実態を伺いましたが、老人クラブに加盟する高齢者が少なくなっている理由の一つとして、「老人クラブ」という名称のイメージがよくない様な気がするのです。私もある講師の先生から聞いた話でありますが、老人の「老」という字は、土に人が半分埋もれた状態を表しているということで、「老人」という言葉は使うべきでないとおっしゃっておられました。私も、2~3年すると60歳を迎え、老人クラブに加入できる年齢になりますが、老人クラブに入る気持ちにはなれないのです。 そんなことで、クラブの名称についても非常に大切ではないかと思っていますが、このことについて、教育委員会として考えたことがあるか、お聞きしたいと思います。

答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)

「老人クラブ」という名称がマイナスイメージとして捉えられて、新規加入者に影響するということでございますが、田中議員ご指摘のとおりと考えております。現在、行政的にも「老人」という表現はほとんど使用しておりません。ただ、老人クラブの上部団体であります全道、全国の連合会が「全道老人クラブ連合会」「全国老人クラブ連合会」という名称でありまして、団体の歴史的な意義も含めまして本町だけが名称の変更を行うことが、果たして妥当なのかどうなのか、検討する余地はあると考えてはおりますが、上部団体との繋がりがありますので、その辺も考えながらやっていかなければならないというのが現状でございます。

質問 5番 田中誠

次に教育長の答弁の中にもありましたが、老人クラブに代わるもので、町内の何カ所かの自治会では、自治会の関係者がお世話役をして「シルバーサロン」を実施し、高齢者の好評を得ていると伺っておりますが、実態は把握しているか、お聞きしたいと思います。

答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)

シルバーサロンについてのご質問でございますが、シルバーサロンにつきましては、各自治会の主体的な事業として、羽衣南、羽衣第2・第3、水元第2、新町、5つの自治会において活動されているとお聞きしております。内容につきましては、70歳又は75歳以上の高齢者の方々を対象としまして、概ね月に1回程度で日帰りの研修旅行、軽スポーツ等の健康づくり、介護予防教室、昼食交流会、敬老会などを行っているとお聞きしております。これらは各自治会の関係者、ボランティアの皆さんが運営をしておりまして、高齢者の身近な活動として重要な事業であると考えております。

質問 5番 田中誠

各自治会でシルバーサロンを実施されて、地域の高齢者の生きがいづくりに貢献され、好評であると聞きます。できれば全町的に広がってくれればと思っております。次に、ことぶき大学だとかの集合学習に参加することのできない、また、参加したがらない高齢者のためにも、地域での「集いの場」を提供する方策が必要と考えますが、その点についてどの様にお考えなのか、お伺いしたいと思います。

答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)

ことぶき大学につきましては、35年以上の歴史を持っておりまして、高齢者が主体的に自らが生活課題や学習課題を解決する場、そういう学習機会としての集い、学ぶ場として今までもやってきておりますし、これからはより受講しやすいことぶき大学に検討していく必要があると考えております。しかしながら、個人で自由に活動する方ですとか団体活動に拒否感を持っている方が非常に増えております。先ほどのシルバーサロンもそうですが、地域という身近な中で集まることも一つの方法かと思っております。そういう問題、老人クラブの問題を含めまして、そういう人方が参加しやすい老人クラブ、ことぶき大学、こういうものを目指して今後、進めていきたいと思っておりますので、ご理解頂きたいと思います。

質問 5番 田中誠

次に高齢者の知識や技能を生かした社会参加について、少し伺いたいと思います。昨年度、郷土資料館が改修・整備された際に、教育委員会から、郷土資料を具体的な形で解説・説明できる人材の育成が必要であり、高齢者の持つ知識や経験を生かしたボランティアの育成・活用を図りたいとの話しがありました。このことは、まさに高齢者の知識や技能を生かした社会参加であり、たいへん重要なことなので、所管委員会でも、外装の整備は勿論、中身の充実もしっかりやってください、とお願いをした経過があります。この件に関しては、どの様に進められているか、この点についてお聞きをしておきたいと思います。

答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)

郷土資料館の関係でございますが、高齢者の社会参加の一方策として郷土資料館を中心とした高齢者ボランティアの育成・活用を図っていきたいということでございました。現在のところ、ことぶき大学の大学生が中心となっておりますが、7名の方の登録をいただきまして活動を始めております。今後につきましても登録人員の増員に努めまして資料の整備、資料館の説明など、施設ボランティアとしてご活躍頂くよう事業計画を進めておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。

質問 5番 田中誠

高齢者の持っている知識、能力、経験を生かしたボランティアの育成、それを活用していくことは、郷土資料館のみならず他の部分でもぜひ、活用して頂きたいと思います。このことについては、たいへん、大切なことでもありますし、ぜひ、実現するよう重ねて要望を申し上げておきたいと思います。次に高齢者のスポーツ・文化活動の推進方策について、伺いたいと思います。高齢者については、ゲートボール、パークゴルフがさかんに行われており、健康づくりの一翼を担っておりますが、課題となっているのは、冬季間のスポーツであります。早くから冬季間にできる軽スポーツを考案して頂きたいとの要望がありますが、誰にでも手軽にできる軽スポーツの導入について、研究はされているか、伺いたいと思います。

答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)

議員ご指摘のとおり現在、高齢者が気楽にできるスポーツということになりますとゲートボール、パークゴルフがあるわけでございます。ゲートボールにつきましては、高齢者の嗜好の変化によりまして競技人口が激減しておりまして、清里町においても非常に減少している状況にあります。ゲートボールは冬期間も室内でできるわけで、室内競技場も整備をしましたが、現状はその様な状況になっております。パークゴルフにつきましては、非常に愛好家が増えている状況にあります。新たな軽スポーツの取り組みでございますが、平成14年のスポーツフェスティバルからゲートカーリングを組み入れて行っております。この競技は室内で行える競技でありまして、一部老人クラブ等でも競技を行っていますが、何とか普及しようということでスポーツフェスティバルでも行っているのですが、今のところあまり広がってはいません。今後につきましても、冬期間の室内スポーツを考えていかなければならないと思っております。ただ、最近の傾向としまして、高齢者と言われる方々が、町民プールですとかトレーニングセンターの利用が増加傾向にございます。トレーニング器機のある第1トレーニング室の利用ですとか冬期間、卓球をするグループですとか、高齢者のスポーツ活動も個別化、多様化の傾向にあると教育委員会では分析をしております。そういった施設も含めまして、環境整備、人的整備が今後、重要になってくるかと考えております。

質問 5番 田中誠

冬季間はやはりこもりがちになろうかと思います。ぜひ、体育指導委員さんを中心に新しい軽スポーツを考案していただいて、普及していただくことを要望申し上げておきたいと思います。次に町長にお伺いしたいと思いますが、町長の施策の中に高齢者の健康づくりということで、介護予防の一環としてスポーツ施設使用料を半額にするということが、先の委員会にも提示がされましたが、このことにつきましては、私も評価をするところであります。この点について、半額にするというより助成をしていくという形にならないのか。なぜならば、今後、体育施設が指定管理者制度に移行していきますが、そういったときに半額免除、全額免除ということでなくて、助成をしていく形にした方が利用実績も分かり易いと思うのです。私は、助成制度にしてはどうかと考えますが、町長の考え方をお聞かせ願いたいと思います。

答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)

お答えを申し上げたいと思います。方法論は色々とあろうかとは思いますが、高齢化社会の実態でありますが、基をただしますと70歳を古希といわれるくらい人生50年時代が長かったわけでありますから、70歳以上はまれだったわけです。60歳だから老人クラブに入ろうということにならないのも現実の姿であろうと思います。しかしながら、いずれかの段階では社会参加をして頂かなければならないわけでありますし、そういったときに気軽に社会参加できる方策、団体に入るか、あるいは個人で軽スポーツに参加する、こういったことが大事ではないかと思うわけであります。そういった中で、色んな施設の使用料につきましても多くの方々が手続を踏まずに気軽に社会参加ができる方策は何かと考察した場合に、高齢者の施設使用料の関係が出てくると思うわけでありまして、今回、その様な判断をさせて頂いた次第でありますので、ご理解を賜りたいと思います。

質問 5番 田中誠

分かりました。最後の質問にします。最後になりますが、先ほど教育長の答弁にもありましたが、今回、市町村議員セミナーに参加させていただきまして、気のついたことを申し上げたいと思います。福井県のある学校で、福祉教育の一環としてやっている例でありますが、清里では授業としてボランティアで雪はねだとかをやっているとお聞きしていますが、そこでは子ども民生委員ということでやっていて、学校へ行く前に近所の老人家庭の雪はねをしていく。また、寄り道活動ということで、声かけ活動や昔話を聞いて帰るという福祉教育の一環として、育ち、育てられる教育ということで、教育効果が非常に高いというお話をお聞きして来たわけです。可能であれば、参考にしていただきたいと思うわけであります。また、平成18年度から地域包括支援センターができまして地域の福祉サービスの向上ということで努力されていますが、どんな小さなことでも気軽に相談できる窓口となっていると思うのですが、さらにどんな些細なことでも相談できる場所、そういうサービスに一層努めて頂きたいと思うわけです。そういったことで、冒頭にも申し上げましたが、高齢者の福祉対策については、今後、行政を進める上で、ますます大きなウエイトを占めることになると思われます。本町では、すでに、この問題について、各セクション連携を取りながら取り組んでおられるとのことなので、一応、安堵致しておりますが、まだまだ課題も残されているものと思われますので、今後、課題解決のため一層の努力を期待して、私の一般質問を終わらせていただきます。

出典:清里町議会 平成19年第5回定例会 2007年9月12日 議事録 PDF(1ページ) 間違いを知らせる