清里町議会 平成22年第8回定例会 2010年9月13日
小学校閉校に伴い、その後の行政としての対応及び対策について
2010年9月13日、清里町議会の一般質問で、田中誠議員が「小学校閉校に伴い、その後の行政としての対応及び対策について」質問し、町長 橋場博、教育長 荻野美樹が答弁しました。
- 質問者
- 田中誠 議員
- 答弁者
- 町長 橋場博、教育長 荻野美樹
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 田中誠
先に通告しております、小学校閉校に伴いその後の行政としての対応及び対策について、町長と教育長の所見をお伺いしたいと思います。現在、清里町においては5つの小学校がありますが、近年の児童の減少、更には職員の定数減によりまして、やむなく新栄小学校、江南小学校の両校が清里小学校への統合という、地域にとっても町にとっても非常に残念な結果となった訳でございますが、23年3月末をもって江南小学校が87年の幕を閉じる事になります。また、新栄小学校においても62年の歴史に幕を閉じようとしています。この廃校後の施設活用につきましては、全国的にも問題になっているところでありまして、全国では平成4年以降、廃校となった学校が5,796校と報じられている訳であります。ちなみに21年度は526校。その中で5,796校の内、何らかの活用がなされているのが96.3%と、このように報じられている訳でありまして、そのような全国的な状況ではありますが、この2校の閉校後の学校施設、用地、職員住宅などこの活用について、行政の考え方をお伺いしたいと思います。まず1点目でありますけども、新栄小学校の校舎においては耐震診断の結果、耐震補強工事が必要との説明を受けているところでありますけれども、教員住宅については新しい物件もある訳でございまして、また、江南小学校につきましても校舎、体育館につきましては、55年に建設された物でありまして、鉄筋コンクリートということでまだまだ使用が可能な建物ではないかと、このように思っている訳であります。この点について行政の考え方をお伺いしたいと思います。また、2点目でありますけども、学校を中心に地域の拠り所として大きな役割を果たして来た訳でございますが、学校の閉校に伴いまして過疎化が進むことが懸念される訳でございます。今後、地域の活性化について行政としてどのような支援が出来るのか、対応策についても考えをお伺いしたいと思います。続きまして、教育長にお伺いをしたいと思いますけれども、閉校後の通学の対応についてでありますが、現在は中学生を対象としたスクールバスが運行されているところでございますが、小学生の下校時間は中学生と時間が異なりまして、時間が早いことから現在のスクールバスを利用することがなかなか難しいのではと、このように考える訳でありますけども、その対応についてどう考えておられるのかお伺いをしたいと思います。この3点について1回目の質問とします。
答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)
田中議員の質問にお答えを申し上げたいと思います。1点目の新栄小学校、江南小学校は23年3月末を持って閉校が決定となった訳でありますが、その後の学校施設または、用地、教員住宅の活用方法について、行政としての考え方についてお答えをいたしたいと思います。江南小学校並びに新栄小学校は共に平成21年12月に地域住民による小学校統廃合に関わる総会におきまして、平成23年3月末をもって閉校し、清里小学校へ統合することに決定された訳であります。閉校後の、学校施設や用地などの活用についてでありますが、新栄小学校の校舎につきましては、耐震診断の結果、今後使用して行く為には全面的な耐震補強工事が必要でありまして、現状のままでの使用は非常に難しいことから取り壊しも含めまして、地域の皆さん、そして所管の委員会とも協議をしながら、慎重に検討して参りたいと考えているところであります。また、江南小学校の校舎、体育館につきましては、地域の皆さんと協議をいたしておりますが、地域におきましては、近隣市町村の閉校施設の活用内容などを視察したと伺っておりますので、近々地域の意向が示されるものと思っておりますが、今後の活用方法につきましては地域並びに所管の委員会とも十分時間をかけまして、検討・協議をし、進めて参りたいと考えているところであります。2点目の、学校を中心に地域の拠り所として大きな役割を果たして来た訳でありますけども、閉校に伴いまして地域の過疎化が進むことが懸念されるので、今後の活性化について行政としてどのような支援策を、あるいは対応を考えているのかとのご質問ですが、両校とも開拓当時から学校を地域の拠り所として発展をし、現在を迎えている訳でありまして、長い歴史を刻んで来ている訳でありますが、児童数の減少に伴う教育環境に及ぼす影響を総合的に判断し、地域において統合する事が決定された訳であります。閉校後の活用についてでありますが、ご質問にありましたように、閉校によりまして、過疎化が進む事が懸念される訳でありますが、本年度、計画策定中の清里町第5次総合計画や清里町自立計画などの計画に基づきまして、地域の特性を生かした活性化方策等につきまして、地域の皆さん並びに所管の委員会とも時間をかけながら十分検討・協議をし、進めて参りたいと思っているところであります。以上が答弁でありますので、どうぞ宜しくご理解を賜りたいと存じます。
答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)
3点目の、閉校後の通学の対応についてお答えを申し上げたいと存じます。閉校後の通学の対応につきましては、江南、新栄それぞれの学校において、保護者説明会を開催いたしまして、教育委員会としての考え方をお話申し上げ、ご理解を頂いているところでございますが、児童生徒の安全な登下校には保護者の協力が必要不可欠であります。特に、小学校低学年においては、保護者の協力が必要不可欠なものと考えております。現在も本町におきましては、遠距離通学の児童生徒に対しまして、保護者の送迎に対し、清里町遠距離通学児童生徒の通学費補助要綱に基づきまして通学費補助を行っているところでございます。今回、統合する2校の児童に対しましても、基本的にはこの通学費補助に基づきまして補助金を支給することで、通学の対応を進めて参りたいと考えております。以上を申し上げまして、答弁とさせて頂きます。
質問 5番 田中誠
統合の問題につきまして、町長の答弁を頂いた訳でありますけれども、只今の学校施設や用地の活用については、地域や議会と十分な協議の上、どういう活用方法があるのか進めて参りたいと言う答弁でありました。また、新栄につきましては、その耐震補強工事が必要とされるので、これについては大規模な改修が必要だということで使用が不可能ではないかと、このように述べられていた訳でありますけども、清里町においては学校、公共施設につきましては、耐震改修工事が計画的に進められている訳でございますけれども、全国、全道的には、やはり耐震補強工事にまだまだ手を付けられない市町村があろうかと思う訳であります。そういった中で、江南の小学校につきましては鉄筋コンクリートということもありまして、まだまだ使用が可能かなと思う訳でありますし、新栄につきましても、まだ急に潰れるとかそういった状態では無いと、このように考える訳でありまして、あまり危険が伴うような状況になれば、これはまた検討もしなければならない部分だと思う訳でありますけれども、地域の要望があるならば、やはり使える内は地域の体育施設、色んな施設だとか、サークル、そう言う施設に活用したいという要望があるならば是非とも考えて頂きたいと思います。すぐに取り壊すということではなくて、そういうことで、その点についてお伺いをしたいと思います。
答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)
閉校後の状況についてでありますけれども、先程ご答弁申し上げましたように、地域の皆さんまた、議会の所管の委員会とも十分協議をさせて頂きたいと考えているところであります。また、それぞれ学校敷地内には、教員住宅が建っている訳でありますけれども、教員住宅につきましては、教育委員会の意向によりますと今後も使用して行くというふうに伺っております。また、閉校後の学校全体につきまして、それぞれ専門的になりますので教育長の方から詳細に答えてもらいたいと思っておりますので、宜しくお願いを申し上げたいと思います。
答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)
只今の施設の活用の関係でございます。今、町長の方からお話がありましたように施設の活用については、地域、所管委員会と十分協議をしながら進めて参りたいと思っておりますが、教職員住宅につきましてお話を申し上げたいと思います。現在、教職員住宅は新栄に4棟、それから江南に5棟ある訳でございますが、この中で、平成に入りましてから建築した職員住宅が両校合わせて4棟ございます。これにつきましては、閉校後も引き続き町内の小中学校の教職員住宅として利用をして参りたいと、このように考えております。その他の古い住宅については、果たして改修してまで使えるのかどうなのか、もう一度この辺につきまして十分協議をしながら、また検討を進めていきたいというふうに考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
質問 5番 田中誠
教員住宅については、私も中まで入って見ていない訳ですけど、かなり古い。ゾウリムシが出て来るとか入っている先生からも聞いたことがある訳でして、そういった部分については取り壊しというのは止むを得ないのかなと、このように考える訳であります。私もこの地域での廃校の跡地の利用につきましては地域で何らかの活用をされ、またそういった中での地域の活性化というのを望んでいる訳でございまして、もしそれが施設も大きいので、地域でもなかなか利用するのに至らないと、そういう結果になった場合、今他でも行っているような、社会体育施設、また社会教育施設、体験交流施設、文化施設、老人施設だとか児童福祉施設だとか、民間企業も入っての利用、そういったこともある訳でありまして、また、その他に最近の新聞でありますけれども、学校を他の施設に転用する場合には、国庫補助金など22の財政支援制度があると報じられていた訳でありますけれども、そういった中でもし地域での活用がなかなか出来ないとなった場合、出来れば地域に活用して頂くのが一番だろうと思う訳でありますけれども、その点について行政として他の活用についての検討する考え方があるのかどうなのか。この点についてお伺いしたいと思います。
答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)
只今のご質問ですけれども、折角の公共施設でありますし、何か妙案があるのかどうか、これから十分検討を進めて参りたいと考えている訳でありまして、これから内部的にあるいは、議会の所管の委員会とも十分協議をさせて頂きながら、この財産の有効活用について、これからの検討課題とさせて頂きたいと思っているところであります。十分考えさせて頂きたいと思っております。
質問 5番 田中誠
只今のお話のように、早々に取り壊すということでは無く、十分に検討を進めて頂いて、有効活用していきたいと理解した訳でありますけども、私もそのように考えているところでございます。また、この際についでにお伺いしたい訳ですけども、知床・札幌の都市間バスが運行されている訳でありまして、その新栄の学校の近くに停留所があるということで、廃校後、もし用地があるのであれば、そこに駐車場などの用地も考えてはどうかと、このように考えている訳ですけども、その点についても今後検討頂きたいなとこのように思う訳でありますけれども。
答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)
都市間バスの停留所も付近にありますし、只今の案も十分検討させて頂きたいと思っております。
質問 5番 田中誠
次に、地域の活性化について少しお伺いしたい訳でありますけども、第5次総合計画、それから自立計画、そこの中にも地域の特性を生かした活性化策ということや、過疎地域自立促進特別事業とこういうのが組まれていまして、自治会の活動に対しての交付金制度もあって、実質的な自治会の活動が望まれているところでありますけれども、活動助成も大変大事なことかと思われます。また、この町でやっています担当員制度、そういったその地域の活性化を見込んでの、町での努力はされている訳でありますけれども、この江南、新栄に限りませんが、特に江南、新栄っていうのは学校中心に栄えて来たそういった部分もある訳でございまして、今後それらにつきまして、やはり行政としての指導も必要な部分かと思う訳で、地域活性化に向けての指導やアドバイスといった部分について、もし何か具体的な考えがございましたらお聞きしたいと思います。
答弁 町長 橋場博(町長は2011年3月まで)
非常に難しい訳でありますけれども、これから江南、新栄小学校が統合されて地域がどのようになって行くか、これからの動向も見定めながら進めて行かなければならないものと思っている訳でありまして、非常に困難も伴う訳でありますけども、地域の皆さんと十分お話合いをしながら今後とも進めて参りたいと、そのように考えておりますので、ご理解を賜りたいと存じます。
質問 5番 田中誠
本当にそのとおりお願いしたいなと思う訳であります。今まで新栄小学校は剣道が非常に盛んな学校でありまして、また江南につきましてはスキー、そういった部分について力を入れて来たという特色があった訳であります。この問題につきましても、本当に寂しい限りで、これも少子化の問題で止むを得ないことでございますけれども、この問題につきましては、今後、緑、光岳もある訳でございますけれども、この閉校問題、それから地域の活性化というのはやはり行政、地域はもちろんですけども、町全体としてやはり大きな問題として考えて、皆さんの知恵を絞って何とか地域の活性化、施設の有効活用を願っているところであります。そういった中で、自分達の地域を自分達で基本的には守って行くんだと、そういう意識を高めることも必要事項で大事な訳でありますけども、十分に何回ともなくやはり話し合いを持って、何とか良い方向に向かえばなとこのように思っています。次に教育長にお伺いしたい訳ですけれども、最後の貴重な質問なので一つ宜しくお願いします。地域との通学の問題に関しては、地域との説明会開催、また保護者の協力が無ければ不可欠と、こういった答弁でございましたけども、その通りだと思う訳であります。また、通学の対応について通学費助成金を支給すると。しかし、江南、新栄につきましては農業者が多い地域ということで、やはり農繁期につきましては、保護者の送迎が大変難しいのではないかと考える訳でありますけれども、その辺の対応について保護者との話し合いはされているということでしたが、そこら辺についてお聞かせ願いたいと思います。
答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)
子ども達の登下校の関係についてでございますが、今、中学生用に走っておりますスクールバスは3時半と5時半ということでございます。小学校の授業時間と合わないのではないかというようなことでございますが、小学校の低学年においては学習センターにおいて学童保育を実施しております。現在も約60名ほどの児童が毎日来ている訳でございますが、保護者の説明会においては、是非学童保育を受けて頂きたいというお話をしているところでございます。議員ご指摘のとおり、農繁期の大変お忙しい中で低学年の子供達が自宅に帰っても、一人でぽつんと居るというような状況も出来かねない訳でございまして、現在においても60名からの子ども達が学童保育を受けておりますので、是非そういうようなことで対応をして、時間が参りましたら教育委員会の方で学童保育の指導者が責任を持ってバスに乗車させるというようなことも説明会でお話をして、ご理解を頂いているところでございます。また、小学校高学年になりますと、少年団活動ですとか色んな活動が出て来ますので、そうなりますとバスの時間帯までそういう活動がなされるというふうに思っておりますので、その辺も学校の方と協議をしながら利用してもらう形、スクールバスを利用してもらう形を取って行きたいと考えておりますので、宜しくお願いを申し上げたいと思います。
質問 5番 田中誠
中学校と小学校との時間帯が違うということで、学童保育を利用して頂くと、そういう理解を求めているということでございますけれども、これにつきましても農村地帯はやはり早く帰って家の家業の仕事を見たり、またそういう良い部分もある訳でございまして、それはどっちがどうなのか私もちょっと分らない訳でありますけども、この点についても十分に保護者との話し合いの中で、後になってトラブルが起きないような、そういった進め方をお願いしたいと思う訳であります。また、通学費補助を支払うということで理解を求めるということでございますけれども、この通学費補助というのは、その補助金はどういった形、4キロ以上がいくらだとかいうことだと思うんですけど、そういった部分が今後統合することによってどれだけの児童数になるのか、それから年間にすると大体、大まかで宜しいので、その額についてお伺いしたいと思います。
答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)
子ども達の通学費補助の関係でありますが、現在の補助要綱で行きますと、片道4キロ以上の通学をする児童に対して補助金を支給しているというようなことでございまして、これは1キロにつき50円という計算を基に年間の学校の出席日数、この日数をかけて積算をしているところでございます。平成21年度決算で見ますと、大体一人当たり年間2万円から4万円ぐらいを支給されております。これも21年度の決算でございますが、小学生、中学生合わせまして約35名程度の方がこの通学費補助を受給しているということでございまして、来年統合されますと、江南と新栄合わせまして14世帯22名の方が該当になろうかというふうに思っておりますが、今のところの仮試算で約80万前後の補助金が必要かなと、このような積算をしてございます。以上でございます。
質問 5番 田中誠
最後にこの今回2校が廃校になるということから、廃校施設での利用を考える上での参考になる有効な活用事例、またその他、何か教育長の中でございましたら伺って終わりにしたいと思います。
答弁 教育長 荻野美樹(教育長は2010年9月まで)
活用事例でございますが、議員も色々資料をお集めになられて勉強されているとお聞きしておりますし、地域の方々も近隣の市町村の閉校の所の活用の状況を視察されているということでございます。なかなか最近は、マスコミ等を通じましてインターネットで競売をして美術館に活用したとかですとか、大きな財団が中心となりまして宿泊施設等に活用されたというような報道がなされているところでございます。私共も、近隣で行きますと佐呂間町、置戸町が大きく統廃合されて学校が1校になったという所もありますので、色々お話を聞いているところでございますが、なかなか良い活用方法が無いということで、近隣では通年を通して活用して行けるような施設がほとんど無いというよう状況でございます。教育委員会としても何とか教育施設を活用出来ないかと検討していますが、今のところ妙案が無いというのが現実でございまして、また皆様方のお知恵を借りながら何か良い活用方法が無いか、今後においても検討をして参りたいと思っております。ちょっと、答弁になったかどうか分りませんが、そのようなことでご理解頂きたいと思います。
質問 5番 田中誠
終わります。