みんなの議会

上士幌町議会 平成28年第6回定例会 2016年12月6日

安心して暮らせるまちづくりについて

2016年12月6日、上士幌町議会の一般質問で、野村恵子議員が「安心して暮らせるまちづくりについて」質問し、町長 竹中貢、総務課長 杉本章が答弁しました。

質問者
野村恵子 議員
答弁者
町長 竹中貢、総務課長 杉本章

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は、議員が最初の質問で述べた言葉から取ったものです。

質問 5番 野村恵子

私からは、安心して暮らせるまちづくりについて質問させていただきます。ことし8月17 日から、約2週間余りで台風7号、11 号、9号、10 号と立て続けに4つの台風が上陸し、十勝管内に甚大な被害をもたらし、十勝全体で農業被害額190億円にも上りました。特に清水町、新得町、芽室町においては川の氾濫が想定外の水量で、残念ながら2人の犠牲者がおられました。町内での被害においては、至るところの林道が倒木や土砂などで不通になるなど、また、音更川の萩ヶ岡橋が壊れ、この橋を利用されている農家さんは大変不自由な思いをされています。橋の復旧にまで約2年かかるそうですが、どうにか早急に直すことはできないものでしょうか。また、役場を初め給食センター、行政区10 区、3区の2の住宅の多くの床下浸水の被害に遭われました。水害直後の被害状況の発表では、床下浸水7件と報告がありましたが、どのような調査で7件となったのか、もっと正確な被害状況を報告すべきではないでしょうか。この台風により、十勝はもとより、北見方面、富良野方面、上川方面も台風被害に遭われました。十勝と上川をつなぐ国道、一部の橋が壊れ、通行できなくなり、これから観光シーズンの書き入れどきに糠平に足を運ぶ人が激減したことに伴い、10 月に糠平温泉宿泊クーポン券を発行されました。11 月末までの利用期限ですので、どれだけの利用があったのかお聞きいたします。次に、町内の防災体制についてお伺いいたします。近年の異常気象、各地での地震多発と予想以上の災害が各地で起こっております。2012 年に第5期上士幌町総合計画が作成されました。その中で、第3章安全で快適に生活できる町として、防災のところで、1、災害の未然防止、2、地域防災対策、3、防災関連施設、4、国民保護対策、それぞれ課題と施策が掲げられていますが、総合計画作成から4年がたち、どの程度各施策が実施されてきているのでしょうか、お伺いいたします。

答弁 町長 竹中貢

安心して暮らせるまちづくりについて、野村恵子議員のご質問にお答えさせていただきます。台風の影響で音更川を横断している町道勢多鉱山線の萩ヶ岡橋については、現在通行どめとしており、町民の皆様に大変ご迷惑をおかけしております。被害状況としては、橋脚1基及びその両端の橋桁80 メートルが使用不能な状態となっております。復旧に向けた今後の予定としては、国の災害復旧事業の査定を経て復旧事業費を確定し、平成29 年度より復旧工事を行っていく予定です。河川管理者である北海道と復旧に向けた工法等の協議を行っていますが、4月から10 月末までは河川の水量が多く、堤防で挟まれる区域での作業が制限されるため、水量の安定する渇水期の11 月より、既存施設の除去後、新しい橋脚の建設及び橋桁の仮設作業という工程となり、完成予定としては平成 30 年の秋ごろとなります。工期実施に向けては、関係機関や工法工程に工夫して工期の短縮を目指し、早急に復旧したいと考えております。次に、国道273 号三国峠上川町層雲峡間、然別に通じる道道85 号幌鹿峠が通行どめとなり、紅葉シーズンを迎えて宿泊客のキャンセルが相次ぐ事態となりました。本町では、議会の皆様のご理解を賜り、いち早く、災害対策観光客誘致事業として5,000 円の宿泊割引となるオータムクーポンを先着1,000 名に9月 26 日から発行し、各種メディアに取り上げられたこともあって、発行開始から早々に完売し、大きな反響をいただいたところであります。本クーポンの利用実績は、11 月 25 日現在で811 名となっており、本事業を通して、早い機会にぬかびら源泉郷が元気でいることを広くPRすることができたと考えております。住宅被害については、一般的には地表から浸水によることが多いのですが、今回の被害は地下水位の上昇による湧水であり、かつ広域での発生となりました。床下浸水7件については、8月31 日から9月1日の2日間に電話連絡があり、消防職員及び役場職員が対応した件数であります。この期間に、床上浸水等の被害拡大を防ぐため早期な対応が必要と判断をし、日常生活にも支障を来すおそれがあったことを鑑み、対応をしたものを被害報告したものであります。また、この時期に地下水位の上昇で地下室の排水処理が必要となった住宅がありましたが、住宅設計において、地下室は防水構造でない場合は、地下水の上昇は想定されているものとして、今回の状況は災害として集約いたしませんでした。第5期上士幌町総合計画第3章で記載されている防災関係ですが、災害の未然防止については、現課において災害箇所の把握、維持管理業務委託による危険箇所の解消を進めております。平成27 年度に作成した上士幌町防災ガイドマップを全戸配布し、防災意識の向上をも図っております。また、民間木造住宅耐震化促進事業により、耐震診断に対する助成制度も確立されております。次に、地域防災対策については、上士幌町地域防災計画を平成25 年度に全面改定し、今年度も一部改定しております。災害協定についても、平成27 年9月1日付で上士幌町社会福祉法人上士幌福寿協会と福祉避難所の施設利用に関する協定を締結し、福祉避難所として指定しているほか、町内外の各企業、協会、協同組合等とも、随時協定締結を進めております。今後は、関係機関と協議、連携を図り、町民の防災に対する意識の向上を図るための行動・実践の機会を検討してまいります。防災関連施設については、平成24 年度に北海道総合行政情報ネットワークの更新整備、平成 25 年度に防災情報通信設備整備事業(J-ALERT)、Em-Net(内閣官房からの情報提供用)、安否情報システムにより通信体制の充実を図っております。また、避難所での被災者等の通信確保を目的とした特設公衆電話接続端子の整備も進めております。今後は、避難所となる施設に対する資機材、非常食等の災害用備蓄品を研さんし、備蓄庫の整備を含め検討してまいります。国民保護対策については、整備された通信機器を活用し、避難体制の充実に努めてまいります。以上でございます。

再質問 5番 野村恵子

再質問で、糠平を元気にするという宿泊割引オータムクーポンの利用実績が、11 月 25 日現在で811 名とありましたが、わかる範囲でいいのですが、きょうまで、11 月 30 日いっぱいでの利用でしたので、もしわかるのであれば、最終的な数字が変わっていると思うんですが、教えていただきたいのですが。

答弁 町長 竹中貢

一般質問があった段階でこの数字だということでございますけれども、直近の連絡では850 件余りというふうに思っておりますけれども、最終集計したものについてはまだ手元に入っていないというふうに認識しております。

再質問 5番 野村恵子

この事業が好評だったのは大変よいことで評価いたしますが、糠平地域全体を考えると、果たして本当にこれでよかったのかというのが少し疑問に残ります。糠平には宿だけではなく、食事どころとしてお店を構えている人、食品・日用雑貨を取り扱っている店、三股に喫茶店を経営されている方など、そういった人方には今回恩恵がなかったと思います。糠平に客を呼ぶということで考えられた災害対策観光誘致事業とするのであれば、もっと幅広く利用可能な事業としてあげればよかったのではないでしょうかと思いますが、いかがでしょうか。

答弁 町長 竹中貢

これについては、いわゆる三股上川間の橋の損壊ということでの利用客が寸断されると。観光客が寸断されるということでありまして、それを来るとすれば、違ったルートから来る形になります。高速道路使うだとか、あるいは道東のほうから来る感じでありますけれども、最も大きな人の流れは旭川方面から来る。それが糠平にとっては致命的な打撃を受けるというお話をされましたので、特に、いわゆる宿泊に対するクーポンを、観光協会からの要請も受けてしたということであります。人が来ることによって、そこでまた購買が起きるという、そのようなこともあるだろうと思いますので、そこまで配慮が届かなかったのかどうかわかりませんけれども、まずはやはり温泉街、宿泊が最もやはり基幹的な産業といいますか、経済活動になりますので、そこを何とか致命的な打撃を受けないように救うというのが今回の制度であったということであります。こういった類いのやつは、音更も今、十勝川のほうでやっておりますけれども、大体宿泊に対するクーポン、それから、その前には熊本なんかでもやっておりますけれども、熊本はもっと幅広に、いわゆる風評被害があった大分だとか、それらも含めておりますけれども、大体同じように宿泊に対する支援ということであります。多分、人が来ることによって2次的に、いわゆる食料を商店に、いわゆるお客さんが消費活動を行うというような意味合いでないだろうかなと思っていますので、今回はそういったことでやったということをご理解いただきたいと思います。

再質問 5番 野村恵子

広く道民にPRをし、これを機会に糠平に足を運んでもらうのも一つですが、できれば、町民に発行枚数の1%でも希望者に配られたらよかったのではないかなとは私的に思います。それとあと、オータムクーポンが今回ネットで購入、購入方法はネットでのだったらしいのですが、早々終了したということですが、やはりそういうのを私もいただきたいわと言ったときに、ネットのできない人方は当たらないというようなちょっと不公平なような気がします。今後このような、似たような例で、もしネット販売とかって行うのであれば、ネットのできない人方の分も、何とかちょっと考慮してあげたらいかがかなと思うんですが、いかがでしょうか。

答弁 町長 竹中貢

今回のこの事業については、最も繁忙期となる紅葉の時期、この時期に寸断されているということになると大変だということから事業開始、実施をするというふうに決断をしました。ただ、その予算の審議の中でも、本当に来るのだろうかという心配をいただいたところであります。したがって、早い時間に全部希望が達成したということ、これは、言ってみれば、僕らも含めて予想できなかったことであったというのが本音であります。むしろ、来なくて、糠平地域がかなりダメージを受けるのではないだろうかと、これに対する危惧のほうが強かったんですね。ですから、ネットであっても、もしそういう前提であれば、希望がなければ、多分そこでいろいろな手だてはまた講じられたのだろうと思いますけれども、これらの結果についても予想を超えるものであったということであります。今回の事業については、やはり通常の状況の中での事業ではないということをひとつご理解いただきたいということですね。いわゆる国道の橋が決壊をする、損壊して通行どめになるなどということは想定しがたいことだったものですから、それに対して緊急に、そのいわゆる血どめといいますか出血をとめるためにとったということでありますので、町民、町外含めて糠平に行ってもらいたいという思いがそこにあったということであります。ネットについても、急激にそれほど来るというふうな前提でなかったということであります。ただ、これからもということになると、災害がこんなに来られても困りますから、日常の中で安定的に糠平の観光が振興するように、そういう手だてはこれからも講じていきたいなというふうに思います。

再質問 5番 野村恵子

次に、地域防災対策についてお伺いいたします。第3期上士幌町地域福祉計画基本目標、みんなで支え合う地域づくりで、安全で安心な環境づくり、災害時・緊急時の支援体制となっておりますが、最近いろいろなところに民間賃貸住宅がふえていますが、そこに住んでいる人たちは町内会に加入されている方が少なく、地域の方との交流も意外にないのかと思われます。町内会に加入されていることによって、災害発生に備えた地域住民の自主防衛組織化や住民協力による救助・救援活動ができると思います。町内会に加入する方々が少なくなっていることによってこのような活動ができなくなる心配があります。町長はこのような現状をどう思われますか。

答弁 町長 竹中貢

町内会の加入というのは、以前から見て、本町というよりも、もう全国的にこういう傾向があるんですね。しかも、都市部へ行けば行くほど加入率が低いということがあります。今、これは、私どもとしても、転入してくるときには事業所にもお願いをしながら、町内会に加入するようにというお話をしているわけですけれども、最終的には個人の意思が優先するということになります。それで、事業所なんかにお願いをしているところであります。今回、自防災の関係とちょっとなかなか難しいところありますけれども、お互いに面識があって、相互扶助、助け合うということが、安心・安全の意味からも大事なことでありますから、まずは町内会にも入っていただきたいというふうに思いますし、もう一つは、お互い近所のそういったプライベートの関係でもお互いに情報を交換をするというような、そういったことは、これは行政ですべき話ではありませんけれども、そこに住む者として、近隣とのこの交流については、できれば日ごろから濃密にしているほうが望ましいのではないかなというふうには思います。コミュニティーをつくる上でも、そのような話になるといいなというふうに考えているところでございます。

再質問 5番 野村恵子

答弁書に、上士幌町防災ガイドマップを全戸に配布されているとありますが、引っ越しされてきた方々には町民課窓口で渡されているのか、町内会に加入していない方にはどうやって配られているのか、上士幌町には避難場所を案内する看板がどこにもありません。ある町内会では独自の案内表をつくり、避難場所と緊急時の電話番号と家族の連絡先を記入できるようにつくって各戸に配られています。そこで提案ですが、災害非常時の避難場所の案内板を各地域ごとに設置してはどうでしょうか。ぜひ前向きに検討していただきたいのですが、どうでしょう。

答弁 町長 竹中貢

わかりやすくするという意味では、それも大事な一つの手法だと思いますので、十分検討させていただきたいなと、そんなふうに思います。転入者ですけれども、ちょっと私のほうで把握しておりませんので、もし、議長よければ担当のほうから。

答弁 総務課長 杉本章(総務課長は2021年3月まで)

ガイドマップにつきましては、転入届けに来た段階で、窓口で配付しているということになっております。以上です。

再質問 5番 野村恵子

最後ですが、ぜひ、各地域に避難場所の看板を強く要望して、これで質問を終わらせていただきます。

出典:上士幌町議会 平成28年第6回定例会 2016年12月6日 議事録 PDF(70ページ) 間違いを知らせる