小樽市議会 令和6年第4回定例会 2024年12月9日
水産業振興と漁港整備について
2024年12月9日、小樽市議会の一般質問で、松岩一輝議員が「水産業振興と漁港整備について」質問し、市長 迫俊哉が答弁しました。
- 質問者
- 松岩一輝 議員
- 答弁者
- 市長 迫俊哉
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 松岩一輝
第3項目、水産業振興と漁港整備について。初めに、第1回北海道豊かな海づくり大会についてであります。北海道では平成14年の北海道水産業・漁村振興条例の制定を踏まえ、北海道水産業・漁村振興推進計画等を策定し、本市の水産業も道と連携し、振興を図っているところであります。令和6年10月18日には、北海道の豊かな海づくりを次世代に引き継いでいけるよう、令和5年9月に、全国豊かな海づくり大会が北海道で行われたこの機を捉え、その理念を広く道内に波及させ、北海道の豊かな海を守り育て、次世代に継承する取組をより確かなものとするとともに、豊かな海づくりを北海道水産業・漁村振興条例第2章水産業及び漁村の振興に関する基本的施策に明文化するため、議員提案により同条例が改正されました。また、鈴木直道北海道知事は、11月14日に開催された道議会決算特別委員会知事に対する総括質疑で、第1回北海道豊かな海づくり大会を来年5月から6月上旬に小樽市で開催すると表明されました。第1回北海道豊かな海づくり大会の概要について、本市の把握している情報を伺います。毎年、開催されている全国豊かな海づくり大会では、天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、式典や放流事業が行われておりますが、いずれも開催地の自治体と連携し、食のイベントや子供向けの絵画コンクールなど様々な関連事業が行われています。記念すべき第1回北海道豊かな海づくり大会の開催地に選ばれたのですから、本市も道と連携し、最大限の協力の上、本市の水産業振興を果たしてほしいと考えますが、本大会に対する市長の所感を伺います。次に、小樽港高島地区の整備についてであります。本市が管理する重要港湾である小樽港の一部である小樽港高島地区ですが、一般に高島漁港区とも言われております。岸壁や旧高島魚揚場の老朽化は顕著であり、剥離したコンクリート片の落下により漁業者の車両の物損事案も発生しています。これが漁業者などの頭上に落下したと考えると、安心して漁業に従事できる環境であるとは決して言えません。施設の管理者として、この物損事案に関する情報は把握しているのか伺います。令和2年5月に策定された小樽市公共施設再編計画では、旧高島魚揚場は、今から64年前の昭和35年の建築物であり老朽化が著しく進行していることから、現在の使用者との協議により、施設の在り方が定まるまでは当面、維持する旨の記載があります。令和3年2月に策定された小樽市公共施設長寿命化計画では、今から7年から16年後に当たる令和13年度から22年度の第2期に改修をする計画になっています。本計画における改修とは、建物や設備の不具合、老朽化や劣化等による問題箇所を修復することです。現在の使用者との協議の状況や内容、使用者の意見について伺います。旧高島魚揚場は小樽市公共施設長寿命化計画で設定している耐用年数を既に4年過ぎており危険な状況で、行政の所有する施設として維持管理できているとは言い難いとの意見もありますが、小樽市公共施設再編計画に盛り込まれている当面の維持とは、どのくらい可能だと判断しているのか伺います。小樽市公共施設長寿命化計画では旧高島魚揚場を第2期に改修と計画しておりますが、そもそも改修によって整備が可能と考えているのか、建て替え、移転、廃止も検討しているのか伺います。これらの計画には盛り込まれていない岸壁の老朽化も問題となっており、整備が必要であると考えますが、見解を伺います。次に、小樽市公設水産地方卸売市場の再整備についてであります。同市場は昭和53年に開設されましたが、建築物の老朽化に伴い、市場関係者より再整備を求められている状況にあります。小樽市公共施設長寿命化計画では、上屋と卸売市場を統合化、検量施設を建て替え、排水処理施設は除却を検討し、実施時期はいずれも令和13年度以降の第2期の予定となっています。同市場運営委員会では、新市場の規模や機能、市場敷地の面的な活用の在り方など検討に時間を要することから、基本構想を策定して早期に検討に着手することとしています。現在の基本構想の策定状況と、その概要について伺います。同市場は市内でも数少ない広い平地を有しております。今後、高島漁港区を整備する際は、代替地としての一時的な活用や小樽市漁業協同組合の市場機能との統合化も考えられます。新市場の整備はそれら小樽市公共施設長寿命化計画策定時には想定していなかったことも、現在、検討に盛り込んでいるのか伺います。次に、栽培漁業施設の整備についてであります。本市の沿岸漁業は、様々な魚種が水揚げされており、魚種によって増減はあるものの総量では安定した水揚げを保っている状況ですが、個別の漁業者に聞き取ると、前浜の天然資源の水揚げに頼っていることから複数魚種の不漁が続き、加えて漁船や漁具の整備などが重なると資金繰りが悪化し、経営が立ち行かなくなるおそれもあるとのことです。本市では、つくり育てる漁業・資源管理型漁業を推進し、栽培漁業技術の向上への支援を行っておりますが、根室市栽培漁業研究センターなどのような施設整備は行っておりません。今後の栽培漁業施設の整備について、本市の見解を伺います。次に、漁業振興に関する条例制定や計画策定についてであります。この質問の冒頭に、北海道水産業・漁村振興条例の一部改正について紹介しました。一般財団法人地方自治研究機構のまとめによると、このような水産振興に関して、基本理念、自治体の責務、水産業者や住民の役割、基本的施策等が規定されている条例を制定しているのは、都道府県で1道5県、市町村で北海道釧路市、高知県奈半利町、兵庫県明石市の2市1町とのことでした。また、道内では、石狩市や函館市などでは漁業振興に関する計画が策定されております。条例制定に関しては、我々議員も条例案を提案することができることから、本市の責務とまでは言えませんが、水産業が本市の基幹産業である観光業を支えていることは明白であり、水産業の振興は重要な取組であると考えます。第1回北海道豊かな海づくり大会が開催されることを踏まえ、水産業振興に関する条例制定や計画策定を本市はどのように考えているのか伺います。以上、第3項目の質問を終わります。
答弁 市長 迫俊哉
ただいま、水産業振興と漁港整備について御質問がありました。初めに、第1回北海道豊かな海づくり大会についてですが、まず、大会の概要につきましては、水産業の持続的な発展と地域の活性化を図ることを目的として、令和7年5月から6月初旬に、本市において第1回大会が予定されております。運営主体は北海道であり、本市は開催地として道内の水産関係団体などと共に共催となります。予定されている行事は、式典、稚魚放流、海浜清掃が中心で、そのほかの詳細につきましては、今後、検討を進められると伺っております。次に、大会に対する所感につきましては、水産業を取り巻く環境は近年の気候変動による海洋環境の変化や、漁業者の減少、高齢化、海洋プラスチックごみなどの課題があり、北海道が主体となって本大会を実施することは非常に有意義なものと考えておりますので、この大会を契機とし、こうした課題解決に向けた機運醸成の一助となることを期待いたしております。次に、小樽港高島地区の整備についてですが、まず、旧高島魚揚場における事案につきましては、小樽市漁業協同組合を通じて情報を把握いたしております。次に、旧高島魚揚場の使用者との協議等につきましては、当該施設は昭和53年の現公設水産地方卸売市場の開設に伴い、市場としての機能はなくなりましたが、小樽市漁業協同組合に漁具保管庫として貸付けをすることとなったものであります。同組合とは、当該施設の今後の維持管理等について意見交換を続けており、経年劣化に伴う老朽化が著しく進行していることや漁業者にとって必要な施設であることなどの意見を伺っております。次に、旧高島魚揚場の当面の維持につきましては、応急的な対応については、予算の範囲内において維持補修に努めておりますが、このたびのコンクリート片の一部剥離など建物の軀体そのものの老朽化が想定以上に進行しており、小樽市公共施設長寿命化計画で改修予定としている第2期まで維持することは難しくなってきているものと考えております。次に、旧高島魚揚場の整備につきましては、当該施設は経年劣化に伴う老朽化の進行が著しく、現行の維持補修では将来的な使用継続は難しいものと考えておりますので、引き続き、小樽市漁業協同組合と今後の方向性について協議してまいりたいと考えております。次に、小樽港高島地区の岸壁につきましては、他の地区と同様に施設が老朽化している状況にあるため、これまで修繕等により対応しているところであります。今後も施設の老朽度、緊急性、漁業関係者からの意見や要望のほか、背後地の在り方などを踏まえながら、機能の保全に努めてまいります。次に、小樽市公設水産地方卸売市場の再整備についてですが、まず、現在の基本構想の策定状況につきましては、現在、市場関係者をメンバーとするワーキンググループを立ち上げ、市場の利用実態に関する聞き取りや他市場の視察などを実施し、現市場の課題や今後の市場の在り方などの整理・検討を進めているところです。基本構想の概要につきましては、市場の現状と課題を踏まえ、目指すべき将来像を整理し、新市場の規模や配置などの基本的な考え方を取りまとめることを予定しております。次に、新市場の再整備に際しての検討につきましては、新市場の在り方として適正な施設規模や効率的な配置を図ることにより、市場エリアを有効活用することや公設と民営の両市場機能を統合した場合のメリットなどについても、ワーキンググループ内で検討しているところであります。次に、栽培漁業施設の整備についてですが、今後の整備につきましては、現時点で考えておりませんが、気候変動による海水温の上昇など地球規模での海洋環境の変化が著しい中、本市においてもそうした兆候が見受けられることから、小樽市漁業協同組合や小樽機船漁業協同組合とは、今後の対策などについて、意見交換を行ってまいりたいと考えております。次に、漁業振興に関する条例制定や計画策定についてですが、本市の考えにつきましては、第7次小樽市総合計画の中で現状と課題の整理や振興策などについて記載しておりますので、現時点で、漁業や水産業に特化した条例制定や計画策定については考えておりません。