浜中町議会 令和5年第4回定例会 2023年12月7日
産業振興で持続するまちづくりについて
2023年12月7日、浜中町議会の一般質問で、川村義春議員が「産業振興で持続するまちづくりについて」質問し、町長 齊藤清隆が答弁しました。
- 質問者
- 川村義春 議員
- 答弁者
- 町長 齊藤清隆
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 川村義春
通告に従い、一般質問を行います。質問事項は、齊藤町長の所信表明を受けてであります。このたびの町長選挙は、10月3日告示、8日の投開票を経て齊藤清隆氏が当選、まずもって新町長の誕生を歓迎いたします。10月31日の臨時町議会では、これから始まる4年間の町政推進の所信が表明され、通告書に記載の五つの重点政策が掲げられております。第6期浜中町まちづくり総合計画を基本に据え、本町の未来づくり事業が推進されると期待感を持っているところであります。以下、重点政策の幾つかについて伺ってまいります。まず1点目は、産業振興で持続するまちづくりについてであります。農業の厳しい経済環境に対する新たな支援策とありますが、どのようなものか、また、漁業も、水産資源の増大、養殖漁業の推進、地理的表示保護制度に認定登録の浜中養殖ウニに続くクオリティーの高い農水産物のブランド化を推進し、1次産業の活性化につなげるとのことでありますが、新たな支援策と農水産物のブランド化への具体的な戦略について伺います。商工業も購買力の低下で厳しい状況下にありますが、新たに起業する方々を応援する助成制度の創設、新たな産業創出に向けて企業誘致を推進し、雇用者の住環境の整備促進を図る新たな助成制度を創設するとのことでありますが、その新たな助成制度の内容について伺います。よろしくお願いします。
答弁 町長 齊藤清隆
それでは、ご質問にお答えをいたします。今後の支援策について、所信表明の中では農漁業ともに新たな支援策については触れておりませんけれども、現時点で具体的な支援策はこれですということではなく、町といたしまして、生産者の皆さんが意欲を持って持続的に経営ができる施策を、農漁業を取り巻く情勢の変化を捉え、逐一、国や道が実施する施策の動向を注視しながら、産業団体と連携を密にし、必要な対策を機動的に講じていく考えであります。さらには、しっかりと生産者の安定した経営が将来にわたって維持できるよう、産業団体や生産者との強い連携の下、国や道の支援をしっかりと勝ち取るため、積極的に要請活動を行ってまいります。次に、農水産物のブランド化への具体的な戦略についてでございますが、ブランド化への一歩は、産地を知っていただくこと、浜中町産であると認識してもらうことで、ほかの産地の農水産物と差別化を図り、競争力を高めることが重要であると考えております。現在考えておりますのは、水産物につきましては、昆布、アサリ、ホッキ、マイワシ、ハナサキガニの5点についてであります。具体的な戦略につきましてはこれからになりますが、まず、GI登録にありましたように、地域名が入った名称を決めることが始まりだと思っております。ブランド化を進めるに当たっては、それぞれの水産物が持つ特徴を最大限にアピールすると同時に、販路とターゲットを明確にして、適切な層にブランドとして受け入れていただけるような戦略を築き上げるため、浜中、散布の両漁協、そして、各漁業部会と協議してまいりたいと考えております。農産物のブランド化についてですが、高水準な環境下で生産、衛生管理されている浜中町の生乳につきましては、飲用や生クリームはもちろん、ハーゲンダッツアイスクリームの原料にも使用されており、既に一定の知名度を得ており、ほかにタカナシ4.0牛乳や放牧牛から搾ったタカナシの夏の牛乳も浜中ブランドとして位置づけられております。畜産につきましては、町内で生まれ育ったホルスタイン種と黒毛和牛の交雑種のF1を浜中黒牛としてブランド化され、農協の店舗でも販売されております。また、トンタス浜中で育てられておりますブランド豚のはまなかほえいとんも全国区のブランド化となっております。今後につきましては、これらの農水産物が町内で食べられるような取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。次に、新たに起業する方々を応援する助成制度の内容でございますが、長期化したコロナ禍も5類に移行され、社会経済活動が回復傾向にありますが、その影響はあまりにも深く、加えて、本町においても、人口減少をはじめ、物価高騰や光熱費の高止まりなど、様々な要因による地域購買力の低下により域内消費額が減少し、それに伴う商工業の廃業も多く見られる大変厳しい状況下ではありますが、私は、町内で起業を考えている方々を応援するべく、浜中町地域企業振興基本条例の基本理念に基づき、新たな支援制度を創設してまいりたいと考えております。制度の詳細につきましては、今後、関係する団体や関係課と十分協議してまいりたいと考えておりますが、新規の起業に加え、既存の事業者への助成も含め、喜ばれる制度設計としたいと考えているところでございます。本制度の創設により、商工業の発展と域内消費の増加をはじめ、雇用環境の創出による人口減対策、さらには、観光振興の促進を図り、本町の地域経済の活性化につなげてまいりたいと考えております。いずれにしましても、3月定例会前の全員協議会の場で詳細説明をと考えているところでございます。次に、雇用者の住環境の整備促進を図る新たな助成制度の内容でございますが、現在、制度設計を進めているところでございます。詳細につきましてはまだ申し上げられる段階ではございませんが、この制度創設の目的などについてお伝えしたいと思います。私が取り組みたいと考えておりますのは、一番は庁内で事業を行う方の安定的な雇用を環境面で支えたいということであります。現在、基幹産業である酪農業、漁業をはじめ、建設業、水産加工業など、ありとあらゆる分野で人手不足が深刻な状態にあります。もちろん、このことは、本町だけではなく、全国的な問題であり、どこの自治体も苦慮しているところだと思っております。私は、この傾向については、今後も一層進展し、将来、あらゆる分野の経済活動が打撃を受ける要因になると思っております。事業を継続するには、労働力となる従業員を安定的に雇用していくことが鍵となりますが、その際に重要となるのは住まいの確保で、本町にも民間賃貸住宅はございますが、ほぼ満室という状況にあります。そこで、町内に民間賃貸住宅を建てようとする方や従業員の住まいの確保のため、宿舎を建設しようとする方に対し、その費用の一部を助成することで雇用を安定させる環境づくりを支援したいと考えております。この制度が創設され、活用されることで、町内で事業を営む方の経営の安定や発展はもちろん、新たな産業創出や企業誘致の推進にも役立てることができ、その延長線上で移住者が増えれば、町内での購買など、様々な経済活動にもよい影響が期待されることと考えているところでございます。まずは内部で検討を重ねまして、発信できる準備が整いましたら皆さんにお知らせしたいと考えておりますので、少しお待ちをいただければと思っております。
質問 5番 川村義春
ただいま町長から詳しく質問に対する回答をいただきました。私は、この所信表明を受けまして、具体的な中身が分かりませんでした。ただ、この所信表明だけを読んでも町民の方が具体的にはどういう施策をやるのだろうかというようなことが分かるようにしてほしいなということでの質問であります。それを踏まえて、農業関係の新たな支援策という部分について言わせていただければ、農業サイドの補助制度等は漁業関係から見ればもう格段に大きいわけですね。例えば、今後、経済状況が悪化して、粗飼料が高騰するといった場合、国、道とともに支援する、町も応分の負担をしながら支援するのがよろしいのではないかと私も考えておりますので、そういうことを肝に銘じてやっていただきたいです。それから、漁業関係ですけれども、GI制度を取りました浜中養殖ウニに加え、昆布、アサリ、ホッキ、マイワシ、ハナサキガニの五つをGI登録したいという前向きな話でありました。確かに、浜中の物産でありますが、どこで買って食べられるのというようなこともありますから、他地域にもありますが、浜中町でなければ食べられないというようなGIの登録をしていただければなと思っておりますので、これに向けても、ぜひ、具体的な戦略を持って取り組んでいただきたいです。それから、商業の関係ですけれども、商業の経営者は、コロナ禍で消費の購買力が低下しているなど、苦境に立っております。特に、飲食店は大変だということです。今月の1日に総務経済常任委員会と商工会役員との意見交換会を開きました。この中で、既存商店に対する支援、それから、新たに起業する事業者への支援を求める意見が出ておりました。苦境にある事業者と新規起業者への助成に関する制度設計については、先ほど、町長は、今後、3月定例議会で具体的にと言いましたけれども、例えば、町内の既存の業者に対しては上限をどのぐらいするとか、新規事業者に対してはどのぐらいの額を支援するとか、そういったことがこの場で言えるようでしたら、お答えをいただければと思います。それから、企業を誘致してもそうですけれども、雇用者の住環境の整備については、お答えがあったように、大事なことです。起業誘致した場合に住むところがないとかというようなことがなく、町内で働く人の住まいを確保するという意味から新しい制度設計をするということでしたが、その制度設計の内容について、もしこの場で発言できるのであればお願いしたいと思います。
答弁 町長 齊藤清隆
ただいまの再質問にお答えいたします。今、私が掲げた二つの助成制度についてであります。1回目の答弁で助成額等は答えておりません。といいますのは、現在、制度設計をしている最中だからであります。この制度設計をしっかりすることで、後々、欠点が出ないような制度にしたいと考えています。今、ここで額を申し上げてしまいますと、額だけがひとり歩きしますので、この本会議の場では控えさせていただきまして、あくまでも3月定例会前の全員協議会の制度が確定しましたときに説明させてもらいたいと思っていますので、ご理解願いたいと思います。
質問 5番 川村義春
1点目の質問については内容を理解いたしましたので、2点目の質問に入らせていただきます。元気あふれる活気に満ちたまちづくりでは、品質の高い農水産物の商品開発を推進し、ふるさと納税の効果的活用とタウンプロモーションにより、全国の企業へまちの魅力を発信して知名度アップを図る、また、食、自然、地域産業と連携した体験観光を推進、通年型観光を目指すこととしておりますが、町の魅力や施策、情報を全国に広めるというタウンプロモーションの具体的内容と戦略を伺っておきたいと思います。
答弁 町長 齊藤清隆
質問にお答えします。タウンプロモーションに関しましては、私がこれまで本町における大きな課題であると認識している情報発信、さらには、まちのPRの強化にもっと迅速に取り組んでいくための手法の一つとして掲げたところでございます。タウンプロモーションですが、一つとして、町民の皆さんに浜中町に愛着を持ってもらい、本町のすばらしさを再認識してもらうために町内向けに行うもの、もう一つは、町外に対し、本町の施策や様々な情報などを広く発信し、何よりも多くの人に浜中町を知ってもらうことを最大の目的として行いたいと思っております。具体的な施策や戦略は、今後、行政内部で、私も含め、関係部署が集まって、何が課題なのかを洗い出し、協議するとともに、情報交換を早急に進めてまいりますが、私がタウンプロモーションを行う上で重視したいと考えておりますことは、行政にとどまらず、町民や各団体との連携の下、進めていくことであります。その上で、一つ目として、町内各団体と協力の下、SNSなど各種媒体の利用はもちろん、外部企業やメディアをより活用したオール浜中での情報発信体制の確立、二つ目として、行政、産業団体、地域企業等との連携を強化し、首都圏や関西圏での物産展、特産品PR事業への積極的、一体的な参加、三つ目として、広く多くの集客を見込める町外での新たな物産イベントの創出、四つ目として、ふるさと納税PR、企業版ふるさと納税の実施と併せた全国的なプロモーションの実施、五つ目として、他市町村や町内企業のイベントなど、広域的連携事業への参画、六つ目として、この分野における地域おこし協力隊の積極的な任用を現時点で思い描いているところでございます。先ほども申し上げましたとおり、タウンプロモーションの目的である浜中町を知ってもらうことを重視し、私自身も皆さんとともに様々な場面に足を運び、浜中町のPRに汗を流してまいりたいと考えております。いずれにしても、選ばれるまち、住みたくなるまちとなるような浜中町にしてまいりたいと思っております。当然ながら、行政だけが動いても何も変わっていかないと思います。ぜひとも、町内の産業団体ほか、皆さんとともに知恵を出し合い、場合によってはこの分野に精通する事業者のアドバイスも取り入れながら進めていく必要がございます。ぜひ、浜中町の魅力発信に皆さんのお力をお貸しいただきたいと思っているところでございます。
質問 5番 川村義春
今、タウンプロモーションの概要について説明がありました。私がパソコンで調査したところ、兵庫県の多可町は、多可町タウンプロモーションプロジェクトということで、300万円くらいのお金をかけ、企画運営業務を委託しているのです。内容的なものについては、今、町長が言われたそのもので、合致しているのです。町長は、町内の産業団体や商工業者や青年団体など、各界からの意見を聞きながらと言いますが、専門的に取りまとめをするという意味から委託すべきだと私は思っています。資料は後で担当するところにお渡ししたいなと思っていますけれども、実施要綱や業務委託書、仕様書などをつくってやっていまして、結構いいものができるのかなと思っているのですが、そういう考えがあるかどうかだけ聞いておきたいと思います。
答弁 町長 齊藤清隆
お答えいたします。まず、役場にも各コンサルの事業者が見えておりまして、そういったアドバイスというか、提言をいただいております。そういった意味から、町内だけにとどまらず、外部の方の意見も聞きながら取り組んでまいりたいと考えておりますので、ご理解願いたいと思います。
質問 5番 川村義春
項目が多いので、次の3点目に入ります。自然と共生するまちづくりについてですが、地球温暖化対策として、昨年3月にゼロカーボン指定宣言し、2050年までに二酸化炭素の実質排出量ゼロに向けて再エネ導入実行計画策定の調査を行っています。先ほど決算審査特別委員会からの報告の中で田甫委員長から話があったとおりでありますが、太陽光が生み出す再生可能エネルギーなどによって脱炭素社会の実現を目指すには4万6136トンの排出削減が必要と計画にあります。本町の取組で優先すべきは、豊かな自然環境や景観を次世代に引き継ぐことであると私は確信しております。他市町村の動向を注視し、できることから始めるべきと思います。また、町内各地に大量の太陽光発電施設がつくられている現状であり、既存の施設から生まれている再生可能エネルギーの数値をこの削減計画の数量に組み込めるように道へ要請するなど、新たな太陽光発電施設を設置させない方策を考えるべきとも思います。景観計画の作成と景観条例の策定と相まって考える必要がありますし、本町の再生可能エネルギーの設置に関する条例については、鶴居村や釧路市のように、規制を強化する条例に改廃すべきと思いますが、それについて伺っておきます。
答弁 町長 齊藤清隆
お答えします。本町の世界に誇れる霧多布湿原をはじめとする豊かな自然環境は、本町の全ての産業に恩恵を与えてくれる私たち浜中町民の財産であります。本町のクオリティーの高い農水産物がありますのも、当然、生産者の努力もありますが、天然の付加価値を与えてくれる豊かな自然環境の恩恵にほかなりません。その豊かな自然環境を壊してまで再生可能エネルギーの設置を進めることは全くの論外だと思っておりますし、本町におきましても地球温暖化対策実行計画を策定いたしましたが、まずは、できること、やれることから慎重に着実に実行していくことが重要だと考えております。また、再生可能エネルギー発電施設の設置に関する条例の見直し、規制を強化するべきとの件についてですが、現在、景観計画、景観条例、そして、それに伴う規則を策定中であります。それらを含め、周辺関係者への説明の範囲、それから、禁止区域の見直し等について判断していきたいと考えておりますが、地球温暖化対策についても一刻の猶予もない地球規模で進めていかなければならない取組でありますから、豊かな自然環境や景観を次世代に引き継ぐことは最優先にしますが、脱炭素社会の実現に向け、バランスを取りながら慎重に取り進めてまいりたいと考えているところでございます。再生可能エネルギーの条例の改正についてでありますが、先ほど申しましたように、まず、周辺関係者への説明の範囲、今は100メートル以内の住民となっているのですが、そこに自治会を入れるなど、そういった方向で考えたいと現段階では思っております。規則については禁止区域の表がありますが、漏れているものも含め、再度見直したいと考えておりますので、理解していただきたいと思います。
質問 5番 川村義春
大変力強い答弁をいただきました。景観を壊してまで再生可能エネルギーの施設を整備するということはまるっきり考えていないということでした。私もそうあるべきだと思っているのです。今、一生懸命、担当課で景観計画をつくっておりまして、浜中町民の景観ミーティングは既に2回やっておりますし、浜中町の景観計画の体系もつくられております。これは環境基本計画に基づくものということで、連携されていますから、ぜひ、それも含めてやってほしいなと思っています。そして、再生可能エネルギー施設設置に関する条例についてです。私も何回もくどく言ってきたのですけれども、第8条に掲げる町長が定める禁止区域は、先ほど答弁をいただいたように、禁止区域の拡大については積極的にやってほしいなと思いますし、できるのであれば市街地周辺についてもぜひ区域に入れていただきたいと思っています。太陽光発電パネルは少なくとも事業者が設置するもので、メガソーラー的なものですけれども、町民に対する補助に対応しているのは10キロメートル以下ですよね。それはよしとして、売電を目的としてつくられるものについては市街地周辺は除く、規制の対象にしていくというようにしないといけないと思います。湿原を守っているNPO法人なんかは周辺の土地を買っておりますが、それが無駄にならないように、浜中町として豊かな自然環境を次世代に残していくということをぜひ最優先に考えていただきたいということを申し上げたいと思います。次の4点目に入ります。安全、安心な生活を守るまちづくりについてですが、町民の命を守ることを最優先に、巨大地震・津波に備え、計画されている避難困難地域の緊急事業計画、人工高台や避難タワーなど、ハード事業に係る防災対策を計画年度内に確実に進めていくという決意を伺っておきたいと思います。また、地域医療と福祉体制の充実は地方自治法第1条第1項に定めがありますが、地方公共団体は住民の福祉の増進を図ることが基本であると記されています。町民の命を支えるために2人体制に増やした浜中診療所常勤医師の居住の実態と霧多布にある浜中歯科診療所医師の常勤化を要望する声もありますので、今後の対応についてお伺いをしておきたいと思います。
答弁 町長 齊藤清隆
お答えします。安心、安全な生活を守るまちづくりにおける防災対策については、津波避難対策緊急事業計画に基づき、丸山散布地区津波避難施設として、人工高台整備のほか、琵琶瀬・仲の浜・新川西・暮帰別地区の避難施設として避難タワー4基を令和5年度から9年度までに整備する内容で計画を進めているところでございます。今年度の事業着手状況についてですが、議員もご承知のとおり、丸山散布地区の整備を令和6年度までの継続事業として現在事業を実施しているほか、琵琶瀬・仲の浜・新川西・暮帰別地区の避難施設整備に係る基本設計についても現在実施しておりまして、今後は避難タワー4基の実施設計及び建設工事を現時点では計画どおりに進めてまいりたいと考えております。この津波避難対策緊急事業計画については、計画期間中における都市防災総合推進事業での国庫補助のほか、北海道支援金の交付も決定されたことから、計画されている全ての事業が期間内に実施できるよう進めてまいりたいと考えているところでございます。次に、浜中診療所常勤医師の住居の実態についてでございます。現在、高松医師については雇用当初から診療所近くの賃貸借家に住んでおります。釧路市内に本人が所有する住宅もあり、そちらにご家族が暮らしておりますが、高松医師からは、可能であれば幼稚園年長のお子様と浜中町で暮らしたいといった思いも聞いておりますので、昨年度に実施しましたプロポーザルや民間の借家など、診療所周辺で住宅が確保できないか、現在、関係部署と協議をしているところでございます。今後も、町民の皆様に医療への安心感を常に持っていただけるよう、常勤医師2名体制で医療体制の充実を図ってまいりたいと考えておりますので、医師住宅の確保に向け、取り組んでまいります。それから、浜中歯科診療所の医師の常勤化についてであります。歯科医師や歯科助手などの確保は難しい状況下であります。加えて、少子高齢化に伴う人口減少やこれまでの浜中町でやってきた歯科予防の効果などの要因によりまして浜中町内での患者数が減少していることを踏まえますと、歯科診療所を浜中と茶内それぞれ単独で経営することは非常に厳しい状況だと認識をしております。常勤化という声もいただいておりますけれども、今後も、引き続き、浜中と茶内の歯科診療所を一体的に運営していただき、医療機器は歯科医師の負担、そして、施設は町が維持管理しながら、本町の歯科診療業務並びに歯科予防を行っていただきたいと考えているところでおります。まずは、町民の皆様が安心して治療を受けられる体制づくりを考え、今後も、林所長と相談をさせていただきながら、歯科診療体制の構築を図ってまいりたいと思います。
質問 5番 川村義春
町長から防災に係るハード事業の件についてお答えがありました。この財源については全員協議会で担当課長から説明をいただいており、都市防災総合推進事業に基づいて進められるということで、もう既に国との協議も調っているとのことであります。町長の決意がありましたけれども、ぜひ、計画年次内に完成させるよう、そのように進めていただきたいと思います。それから、高松医師の関係ですけれども、来年4月にお子さんが小学校1年生になるという話を聞いておりました。空き住宅を改装し、借りられたら、そこに住みたいとかという話がありましたけれども、ぜひ精力的に取り組んでいただけないかなと思います。もしそれができないとすれば、釧路市の小学校に入学し、2年生から浜中に来るというふうになるのか、そういうことではどうかなと思うのです。やっぱり、浜中町として、2人体制で医師を確保して、町民のために頑張ってもらいたいという意思表示をするためには、プロポーザル方式もあるかなとは思うのですが、できるのであれば年度内に住宅を確保し、新年度から住んでいただけるよう、一生懸命、汗をかいていただきたいことを希望します。もう一つ、この際だから言いますけれども、民間で程度のいい空き家を複数町が取得して、普通財産としてはどうかと思っています。例えば、地域おこし協力隊を複数人呼んだ場合に住む家がないということもありますので、そういうときにでもすぐに貸し出せるような仕組みをつくっておくことが必要だと思います。あるいは、公営住宅で緊急に入りたいといって調査したら、公営住宅法で所得がある人については入れないということもありますので、例えば、数か月や半年ぐらいは入れられるというような条件をつけて貸し出すことも一つの方法ではないかと思います。今、現実的に公営住宅は結構空いているのです。法改正はできないわけですから、そういう形で提供してやるのも一つの方法ではないかなと思っております。それから、移住、定住の関係で空き家バンクというものもありますが、空き家バンクに浜中町として登録すれば、全国の浜中に来たい人、住みたいという人に対して提供もできるのではないかと思います。これについてはハードルが高いでしょうけれども、そんなことも考えてみてはどうかと思っておりますので、そんなことで押さえていただければと思います。医師の関係、そして、歯科診療所の常勤化の話ですけれども、これからも一体的な運営をしていただきたいと思います。霧多布、茶内にそれぞれの常勤医師が入るとなりますと、それこそ、お客の奪い合いが起こり、経営が非常に厳しくなるということも想定しての話かと理解します。今、週3回来ていますが、これを週4回にするという対策も含めて検討していただければと思っております。これらは提言ということで押さえていただければと思います。答弁は必要ありません。時間も押してきたので、5点目に移らせていただきたいと思います。次代を担う子どもたちのためのまちづくりについてです。子どもたちは本町の宝、子育て環境、保育と教育活動の一貫した連携強化でより一層の充実を図るとあるのは小中一貫教育を目指すということなのか、伺いたいと思います。また、霧多布高校の浜中学では霧多布高校として特色ある事業を行っておりますし、より進化が求められると思っております。将来的には総合学科の導入とありますが、その意図について伺っておきたいと思います。
答弁 町長 齊藤清隆
ご質問にお答えをいたします。まず、一つ目の小中一貫教育を目指すのかというご質問についてですけれども、今後、学校運営における校舎の老朽化などの課題、学校区の在り方や小中一貫教育など、様々な観点から、現在、教育委員会におきまして、令和7年度の計画開始を目指し、学校適正配置計画の策定に向け、浜中町学校適正規模・適正配置検討委員会の中で協議がなされているところでございます。計画策定に当たりましては、パブコメなどを通じて広く町民にも意見等を求めることとなっておりますので、今どう考えているのかということではなく、その方向性が出された上で、中長期的な計画の下、判断することであると考えております。二つ目の総合学科に関し、将来的な総合学科の導入とした意図についてです。これまで町内の酪農家の方々から切実な願いを聞き、このたび政策に掲げさせていただきました。子どもを後継者として育てたい思いで高校から町外の酪農系の高校に行かせ、そこで3年、それから農業系の大学に4年、合わせて7年間、実家、そして、浜中町から離れておりますと、子どもたちの気持ちも変わり、後を継ぐどころか、帰ってこなく、ほかの職種に就職してしまうといったものでありました。子どもの多感な時期の7年間はあまりに大きいということで、地元の霧多布高校に基幹産業に特化した総合学科があれば、そこで産業実習や浜中学といった郷土愛を育む特色ある教育を学ぶことで後継者としての意欲を持ってもらいたいといった思い、それから、新たに1次産業に自ら従事してみたいといった思いにつなげたい考えから、まずは、将来的な総合学科を見据えまして、普通科での産業実習や選択科目の充実が図れるよう、教育委員会と協議を進めてまいりたいと考えております。
質問 5番 川村義春
小中一貫教育を目指すのかという問いに対し、そうではないという答弁でありました。保育所、それから、小学校、中学校が連携を取りながら子育て環境の充実を図っていくというのが本心だと思っておりますので、それについては理解をいたしました。そういう連携強化を図りながら、子どもたちに対するよりよい教育を進めていただければと思います。そして、霧多布高校に将来的には総合学科をということについてです。総合学科というのは、調べてみたら、普通科、専門学科に加えて、普通教育と専門教育選択、履修を旨として総合的に施す第三の学科ということで平成6年度に創設されたと調べたらありました。また、今、町長が言われたように、浜中町の産業に特化した学習を選択することで、後継者づくりに貢献できるよう、この学科の導入に向けた協議を進めるということの意図が見えました。浜中の漁業、酪農を担う人材を育てることは急務であります。総合学科になるか、浜中学のような専門性を持った学科を取り入れるのか、教員の確保なども大変でしょうけれども、その導入時期を伺って私の質問を終わりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
答弁 町長 齊藤清隆
ただいまの再質問にお答えいたします。総合学科の導入時期についてです。議員も今おっしゃいましたとおり、総合学科にするためには、あらゆる高いハードルがあります。教員の力量や学校長の力量ということもあります。そういったことからしますと、恐らく5年や10年といった単位になろうかと思いますし、現在、釧路市に1校、標茶に1校ありますけれども、そことの兼ね合いもあります。いずれにしても、本町においては、町立高等学校ということで、将来的には、いずれ総合学科を導入しなければならない時期が来ると思っておりますが、その時期についてはここで明言できませんので、ご理解願いたいと思います。