みんなの議会

上富良野町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月11日

町政執行方針に示された「活力と交流あふれる産業のまち」の取組について

2024年9月11日、上富良野町議会の一般質問で、島田政志議員が「町政執行方針に示された「活力と交流あふれる産業のまち」の取組について」質問し、町長 斉藤繁、農業振興課長 安川伸治が答弁しました。

質問者
島田政志 議員
答弁者
町長 斉藤繁、農業振興課長 安川伸治

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 島田政志

それでは、さきに通告しております農業関係について質問いたします。町政執行方針に示された、これが3月の町政執行方針ですけれども、「活力と交流あふれる産業のまち」の取組について。今年3月の第1回定例会議に提示された令和6年度町政執行方針に掲げた各事業の取組が進められていることと思いますが、令和6年度も半年が過ぎ、残すところ、あと6か月となっております。以下の事項につきまして、取組について伺います。(1)農業生産の省略化・高品質化等の促進に関して、水田・畑作においては、DX活用に向けた取組やスマート農業をはじめとする新技術の導入の支援を行い、安定生産、高品質化の取組を推進すると― 20 ―されていますが、現状、農業の収益性向上、大きな課題としてDX活用の取組支援が期待されております。コスト低減に向けた取組をさらに推進すべきと考えますが、町長の考えを伺います。(2)食の安全・安心と環境に配慮した農業の推進に関して、安全で良質な農畜産物の安定生産、消費者の信頼確保を図るとあります。その施策の一つとして、国内生産の強化が取り進められていると思いますが、食料自給率の現状においては38%と非常に少ない。さらにこれに対して農業支援を行うべきと考えますが、町長の考えを伺います。(3)有害鳥獣対策の強化に関して、狩猟免許の取得費用の助成、新規従事者講習会の実施とあるが、講習会はいつ開催し、またそれにどれぐらいの補助金があるのか伺います。(4)地域ブランド開発への取組に関して、町民・企業にどのようなアクションを取り、現在どのような提案があり、どのように行動しているのか伺います。また、気候変動等により、本州の作物、例えばサツマイモ、落花生、ワイン用ブドウが現在は北海道でも収穫されるようになってきました。地域の特性を生かした農作物栽培の取組を推進する考えはあるのか伺いたいと思います。

答弁 町長 斉藤繁

9番島田議員の町政執行方針に示された、「活力と交流あふれる産業のまち」の取組についての4点の御質問にお答えいたします。令和6年度町政執行方針は、今年度から開始の第6次上富良野町総合計画の後期基本計画及び第9次農業振興計画に基づく方針の下、農林業部門は九つの施策から各種事業や取組を進めているところであります。まず1点目のコスト低減に向けた取組の推進についてでありますが、少子高齢化や人口減少による担い手不足から、1経営体当たりの経営面積が増大する中、それらの労働力不足を補うため、また生産コストの低減に省力化が可能な高効率の農業機械・施設・設備の導入や高度の機械化による高品質化・安定化による商品価値の底上げを図り、収益、所得の向上に結びつけていく必要があると考えています。前回の第8次農業振興計画からスマート農業に着手し、それ以降も通信環境は格段に進化、拡大し、農業施策を展開していく上でのデジタル化はスマート農業やAI、ICTのみならず、進化を続ける最先端の科学技術、豊富で多様なデータを用い、精度の高い分析に基づいた農業DXを活用し、農業経営により省力化や農畜産物の品質向上を推進することが重要と考えています。省力化によるコスト縮減の取組については、現在、農業DXの取組の推進に向けて、農林水産省電子申請の情報提供と案内、農業データの研究や活用事例、スマート農業技術の導入状況や効果、各種事業や具体的な取組のための調査や情報収集など、準備を進めているところであります。また、今年6月に農業の生産性の向上のためのスマート農業技術の活用の推進に関する法律が制定され、国の補助事業などの支援制度が拡充したことから、各種事業の活用に向けた整備計画の準備を進めているところであります。今後も地域の自然条件や農業構造等実態に即した、スマート農業をはじめとした農業DXの活用事例等の情報収集や導入に向けた調査、研究を行い、新たな農業生産技術の普及促進と有効活用を進めてまいります。次に、2点目の国内生産の強化に係るさらなる農業支援についてでありますが、議員御質問のとおり、食料の国内自給率は低く、主食用米と一部の果実を除き、多くの農産物が海外に依存している現状にあります。そのような背景から食料・農業・農村基本法改正法が今年5月に成立し、この基本理念においては、食料の安定供給の確保から食料安全保障の確保と国内生産の増大が今回の法改正の柱になっています。今回の法改正に伴い国の政策的な取組が展開され、様々な構造の転換が予想されますが、輸入依存度の高い小麦、大豆等を基幹作物とし、自給率が100%を超える本町においても国内需給の主要産地として、計画に掲げる生産基盤の整備、耕作放棄地の防止、機材施設の効率化、労働力・担い手の確保など生産性と所得の向上につながる各施策を展開し、その変化に柔軟に対応しながら、今後も農業生産や流通に係る機能や施設、既存の耕作面積を維持していくことが必要と考えています。併せて、輸入農産物に関しても各種の貿易協定等によることから、国の輸入等外交政策に対し、北海道や各生産団体等と協働し、地域の意見を反映させるよう要望活動を進めなければならないと考えているところであります。次に、3点目の有害鳥獣対策の強化についてでありますが、有害鳥獣捕獲のための狩猟免許取得費用助成については、狩猟免許及び銃砲所持に係る申請・登録手数料、講習受講料、狩猟税等に係る経費として8万円を上限に助成し、わな猟については1万円を上限に中山間事業を活用し、町集落協議会から猟友会を経由して資格取得者に助成しています。新規従事者講習会については、特定外来生物であるアライグマの捕獲に対して、外来生物法に基づく― 21 ―捕獲従事者が適切な知識、技術を習得するための講習会を12月から3月にかけて2回の開催を予定しているところであります。有害鳥獣対策については、有害鳥獣の実態把握と捕獲に効果的な技術の取得や方法の開発・導入などの捕獲体制を整備するとともに、鳥獣被害対策活動への継続支援の実施により、農作物被害や市街地における人身被害の防止に努めたいと考えていますので、御理解をお願いいたします。次に、4点目の地域ブランド開発についてでありますが、本町が持つ豊富で魅力的な資源を活用し、内外に大きくアピールすることを目的に、生産者や取扱事業者等による町特産品のブランド化を図る取組に対して、商標など知的財産権取得に関わる助言や研修会の開催、推奨品認定制度に基づく認証などに取り組んでまいりました。今後は現行制度を活発に利用いただけるよう見直しを図るとともに、町内商工業者や農業者が取り組む地域ブランドの開発に対する直接的な支援策についても研究してまいりたいと考えています。また、農業分野においても、昨年初めて酒米の栽培がなされ、本年、上富良野オリジナルの日本酒「泥流地帯」が販売され、これまでも「まるごとかみふらのプレミアムビール」、ワイン、地ビールなど、地域の特色を生かした商品の開発を行っているところです。地域の特性を生かした農作物栽培の取組の推進につきましては、これまで寒冷地には適さないとされてきた農作物が近年の温暖化の影響により、北海道内においても栽培が可能となった農作物が増え、試験栽培による研究や生産を開始していることは承知しているところでありますが、新たに産地化を目指す作物の生産支援については、農業改良普及センターやJAなど関係機関と連携し、栽培実績等の調査結果を見極めながら、生産、販売体制が確立された段階で生産者の意向等を踏まえ、収益向上作物生産振興事業としての支援を研究、検討したいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。すみません、訂正させていただきたいと思います。今の発言の中で、1点目の低コストに向けた取組の推進についての省力化によるコスト削減等といって、スマート農業技術の活用の促進に関する法律、私、「推進に関する法律」と発言いたしましたが、スマート農業技術の活用の「促進に関する法律」が正しい法律名です。訂正いたします。

質問 9番 島田政志

この行政執行なのですけれども、この答弁の中で第9次農業振興計画に基づいて準備を始めたとか、進めているところですという言葉が出てくるのですが、この町政執行方針というのは、単年度ものでしょうか、それとも5年先の話をしているのでしょうか。

答弁 町長 斉藤繁

9番島田議員の御質問にお答えしたいと思います。町政執行方針は、今年の町政の執行方針です。その先に続くものもあるかもしれませんが、基本的には令和6年度、今年のものです。

質問 9番 島田政志

とするのであれば、非常に歩みが遅いのでないかと思われますけれども、例えば準備を進めた、始めたとか、検討している最中であるということは非常に、もうこの半年過ぎていれば、どこまでやっているとか、そういう話だと思うのですけれども、町長としてはいかがでしょうか。

答弁 町長 斉藤繁

9番島田議員の御質問にお答えしたいと思います。全体的な言葉の表現の方法かと思いますが、6年はまだ現在進行形でありますので、こういう表現になったといいますか、まだ準備段階のものもありますし、進行形のものであることで、執行方針にやるよと、こういうふうに方向でやりますということで現在進んでいるというふうに御理解いただければいいかなと、お願いしたいなというふうに思っております。以上です。

質問 9番 島田政志

続きまして、農業DXの活用事例として、水田の水門管理とか施設栽培の温度管理、またスマートフォンによる生育管理などがありますけれども、これに対して町としては助成金あるいは補助金等について、どのように検討されてますでしょうか。

答弁 農業振興課長 安川伸治(農業振興課長は2025年3月まで)

9番島田議員のDXの施策の中の水田等の設備の補助に関する御質問にお答えさせていただきます。議員申し上げたとおり、今現在、実証実験等でやられている、例えば水門ですとか、そういうものは、情報のほうは収集しているところであります。今後、今まだ研究段階なものもありますので、そういった内容を精査するのと、あとそれが国の補助制度等活用できるかという部分に関して、今研究、検討しているところであります。

質問 9番 島田政志

非常に農家は困窮しているといいますか、新しい技術を使うに当たって非常に手持ちが少ないと。ぜひとも、補助金とか助成金のほうをお願いしたいと思います。続きまして、2番目の答弁書の中で、耕作放棄地を防止するとうたっていますけれども、使われていない土地、これも新規就農者だとか地域おこし協力隊のほうに有効に活用できないか、お伺いしたいと思います。

答弁 町長 斉藤繁

9番島田議員の御質問にお答えしたいと思います。現在の耕作不適地かと思います。そのほか、現在は耕作放棄地と、栽培はできるけれども耕作放棄地になったところは、あまり耕作放棄地になりそうなところはありますが、完全に耕作放棄地になったというところは、まだ農業委員会等でも把握していないのかなと。まだ私は聞いておりませんが、いずれにしてもそういう危険な耕作放棄地になりつつあるような土地については、おっしゃったとおり新規就農を含めて何とか耕作地を維持していかなければならないのかなと。地域おこし協力隊なんかもいろいろ入ってもらって、あらゆる手を尽くしてといいますか、既存の農業者の方も含めて何か方策があればというのは考えている、検討、研究、調査をしているところであります。以上です。

質問 9番 島田政志

ぜひとも検討していただきたいと思います。続きまして、この中で生産性と所得の向上とうたっております。これは1番目の中にも同じような文言が出てきているのですが、町長は具体的にどのようなことをすれば、生産性とか所得の向上につながると思われますか。

答弁 町長 斉藤繁

9番島田議員の御質問にお答えしたいと思います。所得の向上は言うのは簡単、成すのはなかなか難しいのですけれども、売上げが増えて経費が少なければ所得が増えるというのは単純なのですが、なかなかこれをするのは難しいと思いますけれども、原則はやはりそういうことなのかなというふうに思っております。コストの低減で言えば、コストには固定費と変動費があります。変動費というのは、肥料のような、面積によって変わるものです。直接そういうコストを抑えたり、固定資産、機械類の投資を適正なものにしたり、そういうふうにコストを抑えたり、あと収益が上がれば、コストの金額は変わらなくても相対的なコストは下がりますので、やはりこの三つを組み合わせて、実際どうやるのだというのは、私が農業をやっているわけではありませんので、皆さんの話を聞きながら、いろいろ考えなければならない部分は多いと思いますが、収益を上げるにはもう今の三つが原則、農業だけではなくていろいろな会社経営もそうですが、コスト削減と売上げ、農業の場合は生産額を伸ばす、これが基本かと思っております。

質問 9番 島田政志

コストと売上げと、うまく両立することが望ましいのですけれども、いかんせんここ二十数年間、生産者米価が一緒で、今年はどうか分かりませんけれども、期待したいところであります。3項目めの有害駆除対策につきましては、同僚の議員と質問がかぶるところがありますので、私のほうからは控えさせてもらいたいと思います。4番目の要するに特産物についてなのですけれども、上富良野はホップと青ジソなどが有名というか、ちょっとそういうことであるのですが、これらは特定企業への販売で、多くの一般市民に対しては知名度が非常に少ないかと思います。例えば和寒町といえばカボチャ、真狩村といえばジャガイモとかアスパラ、富良野市といえば玉ねぎとメロン、スイカ、さらに当麻町といえばでんすけすいかと、地名が出てくれば作物が出てくるというようなことで、いろいろとまちぐるみで特産物を考えているかと思いますが、町長はどのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 斉藤繁

9番島田議員の御質問にお答えしたいと思います。町が出て、町名を言えば、当麻はでんすけすいかですとか、いろいろつながる、ぴんとくる作物があるというところが非常によいことかなというふうに、うちの町も富良野、上富良野もメロンとかお米というのはそれなりに、メロンは富良野メロンということで、農協に富良野地域で一つになっておりますが、ブランドとしては非常に有名な富良野メロンは名声を得ているのかなというふうに思っております。町としては、農作、食べるもの以外にもホップですとか、ホップは特定のビールの会社に行っておりますが、それ以外にも今、クラフトビールでも上富良野産のホップ、使っているところも上富良野の町内でありますし、あとワインですとか、あと口にしないものであればラベンダーなんかも、ラベンダーとかシソなんかも、シソはあまりそんな有名ではないかもしれませんけれども、ラベンダーはそれ― 23 ―なりに加工品にしたり、目で見るのもそうですけれども、そういうふうにほかの町の何々と比べてどうか、それはちょっと分かりませんが、我が町にもPRすべきものというのは数多くあると思っておりますので、今後におきましてもそういう知名度、上富良野といえばあれだというふうになれるように、またなかなかブランド化というのは行政がこれやるぞと言うとなかなかやはり難しくて、プロの農家の方がこれやりたいという、そういう声をぜひ行政のほうに投げかけていただければ、もっと取組の件数が実績も増えていくのかなというふうに、これはお願いになりますが、農業者の方だけではなくて、農業関係機関もありますので、そちらのほうと皆さんと協力しながらこれは進めていくべきことなのだろうと考えております。以上です。

出典:上富良野町議会 令和6年第3回定例会 2024年9月11日 議事録 PDF(25ページ) 間違いを知らせる