上富良野町議会 令和2年第1回定例会 2020年3月10日
(1)合葬墓の設置について/(2)eスポーツの福祉・産業・教育分野での活用について
2020年3月10日、上富良野町議会の一般質問で、佐藤大輔議員が「合葬墓の設置について」「eスポーツの福祉・産業・教育分野での活用について」について質問し、町長 向山富夫、教育長 服部久和が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤大輔 議員
- 答弁者
- 町長 向山富夫、教育長 服部久和
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 9番 佐藤大輔
初めに、このたびの新型コロナウイルス肺炎により、お亡くなりになった方々に心よりお悔やみを申し上げます。また、いまだ終息が見えない状況下で、この場に立ち、もっと議論すべきことがあるのではないかという、正直、ためらいの気持ちがございます。しかしながら、しっかりと顔を上げて、議員に課せられた義務と使命を全うしたいと存じますので、どうぞよろしくお願いいたします。議長、それではマスクを外させていただいてもよろしいですか。私は、さきに通告しておりました2点4項目につき、質問させていただきます。まず最初に、合葬墓の設置に関して質問させていただきます。昨年11月に開催された議会懇談会の参加者から、昨年5月に、御遺骨1体につき1万7,000円の永代供養料にて受け入れが開始された富良野市の合葬墓の情報を引き合いに出され、我が町にも合葬墓を設置してほしいとの声をいただきました。その後、この件に関して、事あるごとに町民の方から御意見を伺いましたが、御遺骨にまつわる精神的、経済的負担を次世代にかけたくないと考える60代、70代の方々が大変多いことを肌で感じました。一方で、少数でありますが、先祖の墓、御遺骨を責任を持ってお守りすることは子孫の大切な務めであり、それを町に委ねるという考え方を助長するような政策を推し進める必要はないとの御意見もいただいております。しかし、きょう現在、平成27年に造成した中央墓地の新区画63区間中、購入済みは5区画、また、平成元年に造成された東中共同墓地の20区画中、購入済みは11区画にとどまっており、埋葬の概念、手法は、ここ数年で急激に変化していることは明らかであります。埋葬方法の選択肢をふやすために、合葬墓の設置が必要か否か、まずは、町民への正しい情報提供のもと、能動的に意見を集約するための町民アンケート調査を早急に実施すべきと考えますが、町長の見解をお伺いいたします。次に、eスポーツの福祉・産業・教育分野での活用に関して、3点質問をさせていただきます。上富良野高校eスポーツ同好会が、昨年11月に開催された第2回全国高校eスポーツ選手権リーグ・オブ・レジェンド部門――これは5人一チームで戦いますが――において、全国の強豪校を相手に3回戦まで勝ち進んだという快挙の一報を聞き、初めてeスポーツの存在を知った町民の方も少なくないと思います。eスポーツとは、エロクトロニック・スポーツの略で、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称を指しますが、しょせんはゲームと軽視されること。また、ゲーム依存が心配されることなど、社会の理解が乏しいのが現状でありま― 71 ―す。しかし、世界に目を向けると、eスポーツは、新時代の競技として各国で市民権を得ており、年齢、性別、ハンディキャップの有無にかかわらず、多くの人が親しむことができる競技。また、新たなコミュニケーションツールとして、多方面への応用など、多くの可能性が期待されています。さらに、2024年パリオリンピックの正式種目となることが有力視されており、今後数年は、その商業性からもeスポーツを活用しようとする団体は、官民問わずふえると思われます。その中にあって我が町は、上富良野高校が全国大会において、先ほど述べたような結果を残し、さらに昨年、ちょこっと学習にて高校生が小学生にeスポーツの体験指導を行ったという社会教育的実績もあり、eスポーツに関しては、他市町村を1歩も2歩もリードしていると言っても過言ではありません。そこで、以下3点につき、町長、教育長にお伺いいたします。まず最初に、1点目、近年、脳の活性化を図る健康スポーツとして、シニア世代にeスポーツへの参入を促す動きも出始めています。その先駆け的な存在となったのが、さいたま市民シルバーeスポーツ協会です。同協会は、ゲームイコール若者の競技という既成概念を壊し、eスポーツを高齢者の健康増進を図るための手段として捉え、シルバー層に特化して、eスポーツの普及振興を図る団体として、2018年に発足されました。上富良野町第7期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画において、我が町の認知症リスクは、全国平均よりも約10%高いと示されており、超高齢化社会の到来を前に、既存の活動の推進とともに、中高年層から始める介護予防事業の新たな取り組みとして、eスポーツを導入することは検討する価値があると考えますが、町長の見解をお伺いいたします。続きまして、二つ目に、本年1月、北海道新聞にて、旭川市が本年夏にも、市内中心部の元映画館であった施設を再利用し、ICT、情報通信技術の拠点施設、(仮称)青少年ICTパークを設置する方針を固めたと報じられました。高速大容量のローカル5G通信システムを導入することで、eスポーツの全国・世界大会の開催も可能になるそうです。eスポーツの活用を検討する際、地方開催のeスポーツイベントに集まるのは、10代から30代の若者が多いことからも、期待するのはイベントの集客力と若い世代を対象とした訴求力であり、規模の大小にかかわらず、その効果は高いと思われます。さらに、地域の多世代交流拠点の創出や交流人口の拡大をもたらし、商工業、観光業等を巻き込んだeスポーツ・ツーリズムが地域活性化に寄与する可能性もあると思われますが、町長の見解をお伺いいたします。3点目に、上富良野高校は存続すべきとの町民ニーズは、依然として高いと認識しておりますが、振興策拡充のかいあって、このたびの受験者数は31名と聞いております。しかし、少子化の影響で、富良野地区全体の中学卒業者予測数は、本年の362名から5年後の令和7年には323名にまで減少し、今後も富良野地区内高校間の学生の奪い合いは熾烈を極めるでしょう。渦中にあって、道内で唯一のeスポーツ同好会がある公立校というキャッチフレーズは、他校と一線を画し、中学生の将来なりたい職業の上位に、eスポツプロプレーヤーがランキングしていることからも、野球やサッカー、陸上や吹奏楽の強豪校に学生が集まるのと同様、大いに志望の動機となり得ます。上富良野高校は、株式会社サードウエーブ、eスポーツ部発足支援プログラム事務局が実施しているeスポーツ部発足支援プログラムを活用し、平成30年10月に同好会が発足しました。このプログラムによって、現在、ゲーム用デスクトップパソコン3台、ゲーム用ノートパソコン2台を3年間無償でレンタルしておりますが、令和3年12月のプログラム終了後も引き続き活動を継続できるよう、環境整備を含めた本格的な支援が必要と考えますが、教育長の見解をお伺いいたします。以上でございます。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
おはようございます。9番佐藤議員の2項目の御質問にお答えさせていただきます。まず、1項目めの合葬墓の設置についての御質問にお答えいたします。近年の少子高齢化や核家族化の進展、近親者が近くにいない、子どもがいない、維持費が大変など、お墓を個々に維持管理していくことに不安を持たれる方がふえていると言われており、お墓や納骨に対する考え方が多様化しているところであります。現在見受けられる多くの合葬式施設につきましては、従来のような先祖代々お守りしていくためのお墓の意味合いというより、むしろ御遺骨をお守りする御遺族の負担軽減を考慮した施設であるように理解されるところであります。町におきましても、ここ数年は墓地区画の許可件数は減少し、一方、墓じまいなどの改葬件数は増加― 72 ―しておりますが、それに伴う御遺骨について、町民の方々からの御相談や要望、あるいは寺院関係者等から、納骨に関しての御苦労などについて、特に聞き及んでいないことを考えますと、現在のところ、町において合葬式施設を設置することを含めた、埋葬方法の選択肢を示さなければならない段階には至っていないと判断しており、アンケート調査につきましても同様に、現在、広く町民の皆様に思いを伺うといった状況にはないものと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めのeスポーツの福祉・産業・教育分野での活用についての御質問にお答えいたします。まず、1点目のeスポーツの認知症予防としての活用についての御質問にお答えいたします。町の高齢者の実態につきましては、毎年5月1日を基準日として、65歳以上の方を対象に、地区民生・児童委員が個別訪問により、日常生活動作とあわせて認知症予防として、日常生活自立度(自立からM6の6段階)について、高齢者実態調査を実施しております。認知症調査結果といたしましては、昨年5月1日現在で、認知症の症状があると答えた方は408人であり、高齢者人口の12.1%を占めております。判断基準は、自立から専門医療を要する段階まで6段階に判定され、その中で、見守りや支援が必要な方に対しまして、地域包括支援センタースタッフとの面談により、介護予防または介護保険制度の利用につなげているところであります。議員御質問の第7期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画におけるアンケート調査において、全国平均との比較では、そしゃく機能・閉じこもり・認知症、転倒リスクが高く、特に認知症リスクと転倒リスクが10%前後高いという結果が出ておりますが、これにつきましては、アンケートの質問項目で、「物忘れが多いか」との問いに対して「多い」と回答した方の割合が全国平均より多く、物忘れに対して関心が高いと認め、認知症予防の対象として把握していることによります。今後、町の高齢者対策としまして、認知症予防対策は大変重要であることは認識しておりますが、議員御提案のeスポーツの導入につきましては、町の対応といたしまして、専門家の知見等により、認知症予防には、脳の活性化とあわせて身体機能のトレーニングを同時に取り組むことが有効と捉えており、ふまねっと運動などを推進しているところであります。今後、eスポーツの認知症に対する立証成果などが示されてきた場合においては、導入について検討対象となるものと捉えているところでございます。次に、2点目のeスポーツがもたらす地域活性化に関する御質問でありますが、国内における動向といたしましては、特に若い世代を中心に普及が進み、大きな興業イベントを初め、国体の特別競技としても取り扱われるなど、eスポーツに対する関心度は今後高まっていくことが予想され、イベント開催等による若者を中心とした交流人口の拡大など、地域の活性化にもつながる新たな分野の可能性もあると認識しているところであります。一方、実際の事業展開に当たりましては、国民的な普及度やスポーツとしての認識等は、必ずしも十分とは言えないと思われ、加えて、それに伴う通信環境や施設・設備の整備も課題であります。あわせて、非常に興行性の高い分野であることから、行政が主導する事業展開については、国においても試行的要素が多い分野と捉えているところであり、当面は、研究課題と考えているところであります。今後、eスポーツが発展する中で、イベントの開催などに当たり、民間企業等からの協力依頼などがあった場合につきましては、検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
答弁 教育長 服部久和(教育長は2022年3月まで)
9番佐藤議員のeスポーツに関する3点目、上富良野高校におけるeスポーツの環境整備等の支援についての御質問にお答えいたします。eスポーツは、全国の高校において、部活動として採用する高校がふえ、昨年は、茨城国体でもeスポーツ大会が文化種目の一つとして開催されております。現在、上富良野高校のeスポーツ同好会につきましては、昨年度、同好会が発足し、今年度は7人の生徒により、全国高校eスポーツ選手権大会に出場するなど、活動をしており、教育委員会としても、高校選択における魅力の一つとして、大いに志望動機となり得るものと考えております。上富良野高校の振興策につきましては、中学校卒業生の減少や進路の多様化により、存続が危ぶまれる状況ですが、教育行政執行方針の中でも述べさせていただいたとおり、就学支援金、入学準備金の助成策の一部拡充や希望者に対しての学校給食の提供を始めるとともに、ジオパーク学習やeスポーツ同好会などの特色ある教育活動につきましても、引き続き積極的に支援をしてまいります。これまでと同様、地元関係各位の御協力をいただき、地元高校存続に向け全力を尽くして取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りた― 73 ―いと存じます。
質問 9番 佐藤大輔
合葬墓の設置に関しまして、再度、町長にお伺いいたします。町長御指摘のとおり、近年、単身高齢者の増加、結婚の概念、家族の概念、本家・分家という血筋の概念の急激な変化によって、自分亡き後、御遺骨を守ってくれる人がいないという方、また、見てくれる人がいても、次世代間でトラブルが起こることを避けたいという方がふえており、経済的な問題も相まって、合葬墓が求められていると推察いたします。また、誤解のないように申し上げますが、造成地の新規利用が進んでいないことに対して、私は今のところ否定的な考えは持ち合わせておりません。選択肢の一つに、新規墓地取得がある以上、用地の確保、提供は必要と考えております。しかし、新規利用が進んでいないということは、やはり事実として受けとめなければなりません。町長は、ちょうど2年前の同僚議員からの同じ内容の質問の答弁として、「合葬式施設については、今後、社会状況が変わるということになれば、これは当然考慮していく必要を感じているところでございます」と述べておられますが、北海道は、歴史的経緯から、他の都府県に比べ非常に多くの自治体で合葬墓が開設されており、現在、道内の35市中23市が、また、管内の町村で申せば二つの町が設置しております。これは、決して周りがやっているから我が町もと先導するような意味合いの情報提供ではなく、町長は、こうした周辺自治体の動き、また、先ほど述べた子孫の使命感の変化、埋葬方法の変化など、総合的な見知から、この2年で社会状況は変わっていないという認識でおられるということでよろしいでしょうか。確認のために質問させていただきます。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
9番佐藤議員の合葬墓に関します御質問にお答えさせていただきます。議員から御質問ございましたような、昨今の社会情勢というものをどのように捉えているかという点に関しましては、合葬方式に対します埋葬につきまして、動きとしてあるということは当時からも認識をしておりますが、それが大きな社会的な社会問題と、あるいは社会的な課題として動きがあるというような状況には至っていないということで捉えているところでございます。
質問 9番 佐藤大輔
町長の認識のほど、ただいま理解をさせていただきました。富良野市でも事前にアンケート調査を行い、約8割の方が「合葬墓は必要である」と回答しております。しかし中には、「ないよりはあったほうがよい」という切迫感のない方も多くおられたかもしれません。かく言う私も少し前までは、富良野市の担当者の方から合葬墓の建設費や運営費は、御遺骨を埋葬する御遺族が負担するという仕組みになっており、基本的には、一般財源からの繰り入れはないと説明を受けても、ないよりはあったほうがいいかなという側の人間でありました。今回、現状調査のため、町民生活課生活環境班からいただいた資料によりますと、町長御指摘のように、平成27年から29年にかけては、年約10件で推移していた墓じまい件数が、平成30年と昨年は、ともに20件と倍増しております。ただ、私が気になるのは、御遺骨を町外へ移動した件数、御遺骨の引っ越しで、平成27年から29年は、年2、3件でありましたが、平成30年は11件、昨年は8件と増加しております。これをどのように捉えるかということではないでしょうか。私は、町外への御遺骨の移動数が今後増加傾向、よしんば横ばいで推移するのならば、例えば年に1回は先祖のお墓参りに来られていた町外の方々が、今後、我が町を訪れる機会がなくなるといった関係人口の減少を懸念しております。また、同時に、合葬墓の設置によって、定住を考える際の根拠というものが少なからず生まれるのではないかということを期待しております。合葬墓の設置は、1人の縁からつながる多くの方との縁、今現在の縁、さらには未来に向かっての縁、1人の縁からつながる多くの方との縁をこちらから積極的につむぎ、将来にわたっての機械的、経済的損失を最小限にとどめるための方策として、具体性を有していると考えております。以上、申し上げたことから、合葬墓の設置は、一部の町民ニーズとして片づけずに、行政課題の一つかどうかを確認する価値のあるものと私なりに判断した上で、情報の提示、アンケート調査の実施が必要との考えに至りましたが、アンケートを実施する以上、町としても設置の方向で進むというスタンスでなければ、いたずらにアンケート実施費用、数十万円を浪費するだけであります。願わくば、行政の前向きな検討をと思いますが、再度、町長の見解をお伺いいたします。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
9番佐藤議員の合葬墓に対― 74 ―します御質問にお答えさせていただきます。議員いろいろ、お骨をお守りしていく手法として、町外にやむなく移されているという方の事例もお聞きいたしました。ただ、私、常々思っておりますが、合葬方式そのものが、申し上げるまでもなく、一度合葬施設にお祭りしますと、これは個人のお骨でなくなってしまうという性質を有しております。ですから、そこがいつまでも、形の中では、どこかのお骨の一部に御遺族のお骨が一緒にあるという事実はなくなりませんでしょうが、従来行われておりますお祭りの仕方、お墓もそうでございしましょうし、納骨堂も同じでございますけれども、やはりそういった見える形でのお守りの仕方というのが、日本人古来の有する宗教観でもありましょうし、大きく内心にかかわることだと思っております。そういう観点からいくと、先ほど、例えば移住を考えたり、あるいは自分のついの住みかを考えたりするときの一つの選択肢になるのではないかなというような御質問かと思いますが、私は、日本人の気持ちというのは、そういうことで変わっていくものではないというふうに理解しておりますから、お尋ねのアンケート調査だとかということの必然性については、もっともっと社会、上富良野町の町民の思いもともかく、日本国民全体としての、そういった宗教観だとか、あるいは家族に対する価値観だとか、そういったものが大きく動いていくことが感じられるようになったときには排除するものではございませんが、現在はそこまで至っていないというのが私の捉え方でございます。
質問 9番 佐藤大輔
質問の冒頭にも申し上げましたが、やはり合葬墓の設置には反対の方もおられるということを私も意見として賜っておりますし、そういった町長の理念といいますか、そういった部分も非常に大切なことだなと認識しております。町長がそういうお考えであれば、なかなか前には進まないのかなということで、大変難しいところかなというふうに確認をさせていただきました。かくなる上は、例えば見晴台の観音様の足元に合葬墓が設置されて、御遺骨が観音様とともに上富良野の平和と繁栄をお見守りいただいているような姿を私自身勝手に妄想しながら、次の質問に移らせていただきます。続きまして、eスポーツの認知症予防の対策にどうかというようなことに関しての再度、再質問でございます。我が町の認知症リスクが高いという認識は、町長の説明によりますと、過剰に心配をするレベルではないということで承知をいたしました。また、ふまねっと運動に関しても、参加者が非常に楽しそうに取り組まれている姿を私自身直接拝見としております。ただ、高齢者の中には、身体機能が著しく低下している方もおられるかと思います。先日、先ほど述べた、さいたま市民シルバーeスポーツ協会事務局に直接お電話にして実態をお聞きしたところ、事務局いわく、インベーダーゲームが流行した時代、サラリーマンだった世代の方が中心で、大変意欲的に取り組んでいる。発足時は2人だった会員も、2年たった現在では約40名が在籍しており、中には、実際にプレーはせずに、観戦目的で来る方もいて、思わぬ形で引きこもり対策にもなっているとのことでありました。また、2月14日、かみんにて開催された認知症の講習会にて、男性の認知症予防活動の参加率が低いという問題点が提起されておりましたが、仮に我が町も同様の問題を抱えているのであれば、ゲームは、特に男性の興味を引くことが期待され、課題解決につながる可能性があると思われます。例えば、いしずえ大学のクラブ活動に取り入れるなど、まずはeスポーツの周知を図り、そこから普及が進むことで、孫とのゲームに興じるといった方がふえるかもしれません。また、新型コロナウイルスで不要不急な外出が制限されているような今こそ、オンラインでのコミュニケーションも可能であり、社会との断絶を防ぐ一助となるかもしれません。ゲームが高齢者の認知機能維持向上につながるという研究論文は、殊に近年散見されますが、町長御指摘のように、その効果のほどは未知数であります。しかし、eスポーツの導入よって、体の不自由な高齢者、また、男性の予防活動参加率の向上や、ゲームをプレーすることによってもたらされる認知機能の向上という、本来期待する効果とは別の効果が生まれることも期待されることから、数年後、他市町村からロールモデルとして表されるよう、むしろ我が町が先行して取り組んでみてはいかがかと思いますが、再度、町長の見解をお伺いいたします。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
9番佐藤議員のeスポーツに関します、特に高齢者の認知症予防等に対する導入についての御質問にお答えをさせていただきます。まず、冒頭、私と議員との世代の隔たりというのはあるということ、多少はあるという意味でお聞きいただきたいと思いますが、eスポーツそのものは、若い世代の方を中心に、非常に関心の高い分野― 75 ―だということは、これは私も理解をしておりますが、お尋ねのような、高齢者の認知症予防に果たして、もたらす効果はどの程度かということについては、まだまだ検証が必要なことかなというふうに思っております。そういった脳の働きを活性化することによる認知症の予防対策の一つとして捉えていくことについては、これは否定するものではございませんが、既にそういった観点から考えますと、囲碁だと将棋だとか、そういったようなものも、特に激しく体を使わなくても脳の活性化を図れる、従来からあるゲームでございますし、そういったものを多層的に組み合わせて、さまざまな選択肢を提供して、そういう中から自分に合ったものを選んでいただくというような、一つのツールとして押さえていくことは、これは排除するものでもありませんし、そういうようなニーズが出てくれば、これは私ども行政としても、その一つとして提供していくことはやぶさかではないと思いますが、これはもう少し、やはり実際にそういった治療なり、あるいは認知症予防の支援を受けられている方々の実態や意向も確認しないと、なかなか踏み切る段階にはまだ進めないのかなと思っておりますので、引き続きその辺については、私どものほうから少し、こういうものもあるのだというような情報提供もさせていただきながら、少し様子を見させていただければと思っております。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
既に、ふまねっと運動に関して、来年度推進していくということは私も聞き及んでいるところでございます。やはり、あれもこれもというと、鈴木課長も大変、パンクしてしまうかもしれませんので、ぜひとも若い職員の中で、そういった部分に関心のある方がいたら、そういった方の能力を引き出していただければなと、このように考えているところでございます。それでは、次に、eスポーツでの産業振興に関して再度質問させていただきます。現在、eスポーツの地方のイベントで、最も成功しているのは富山県のイベントと聞いております。2016年に数人で始めたゲーム大会が発展し、2018年には参加者が約720人、昨年は多くの企業の後援のもと、約3,500人が参加し、オープニングイベントでは、富山県の高岡市長と魚津市長がゲームで戦うスペシャルマッチが組まれ、大いに盛り上がるなど、県を挙げてのイベントとなっております。県とともに、主催者である富山eスポーツ連合の会長は、若い人向けのエンターティメントが少ない地方の自治体や企業にとって、若い人を引きつけられるだけでも価値があると語っております。県と町では規模が異なるとはいえ、その理念とアプローチ法は十分参考になると思います。町長御指摘のように、その商業性からも、民間レベルで醸成されるべきものと認識してはおりますが、行政として、例えば町がかかわるイベントにおいて、eスポーツブースを設けるなど、その分野にたけた人、思いの強い人が浮かび上がりやすい仕掛けをつくり、実際に有望な人材がeスポーツ組織を立ち上げた際には、地方創生に関する国庫補助金制度を活用した財政支援など、その取り組みが我が町の商工、観光にとって有益なものとなるよう、このコンテンツの足の早さに鑑み、スピード感のあるリアクションが求められるかと思いますが、そういった仕掛けづくりが可能かどうか、また、現時点で財政支援が可能かどうか、その見解をお伺いいたします。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
9番佐藤議員のeスポーツの経済活性化についての御質問にお答えさせていただきますが、非常にeスポーツそのもの、私は経験したことはございませんが、見聞きしたりイメージしたりする中で、非常に将来の可能性の高い分野だという理解は容易にできるところでございます。ただ、それがメーンとなった事業展開ということを想定いたしますと、非常に、先ほどお答えさせていただきましたように、興行性が高いことが想定される分野だなというふうに考えております。そういう観点から考えますと、既存の町のイベント、あるいは今後展開されていくとするようなイベントがございましたら、そういう中の一つの集客を促したり、あるいは魅力度をつけたりということで、一つのツールとしての活用の仕方というのは、これは恐らく起きてくる可能性は相当高いというふうに思っております。そういう場合に、行政として、開催についての一部をお手伝いさせていただくとか、支援をするとかということは、これは可能性は十分考えられますので、具体的にそういう御提案があった場合には、どこまで町がかかわれるかということを検討しながら、そういったものを排除していくものではございませんので、御理解いただきたいと思います。
質問 9番 佐藤大輔
実は、富良野市にプロのeスポーツプレーヤーがおりまして、パワフルプロ野球という野球ゲームに特化したプロがおられます。― 76 ―今回の質問に当たって、その方にお会いして、eスポーツプロの世界等をお聞きしております。やはりいろいろと成長分野であるということもはっきりしているということも確認させていただいておりますし、やはり町長おっしゃるように、民間レベルでそういったものが醸成されていく中で、今後、町の支援をいただきながら、何か周辺市町村に先立って、大きなイベントとは言いませんか、小さいイベントでも開催できればなと思います。その際には、ぜひとも町長と他市町村の町長とのゲームの大戦で勝利していただきたいと、かように思うところでございます。それでは、3点目、上富良野高校のeスポーツ同好会支援策につきまして、再度質問させていただきます。先日、卒業した同好会の生徒の1人と連絡をとらせていただきました。彼は、もし可能であれば、上位進出を目指すためにも、早期の練習環境の整備、具体的に申せば、先ほどデスクトップ3台、ノート2台と申しましたが、5台全てをデスクトップにしていただきたいと、そういったお願いをしたいというふうに話をしてくれました。これは、全道・全国大会の準決勝、決勝は、札幌や東京の大会会場で、オフラインで全員がデスクトップパソコンを操作しなければならないからだそうであります。また、高校生の公式種目、リーグオブレジェンドは、世界中でプレーされており、むしろ日本は後進国でありますので、彼もチームメイトも個人練習として、外国人プロの指導動画を見る機会が多く、ゲーム用語がまじった英語を聞くことによって、自然とヒアリング能力が高くなったとも話をしてくれました。場合によっては、支援プログラム終了を待たずに、学校側と密に連携をとりながら、適切かつ迅速な環境整備を進めること。さらに、先ほど述べたようなポジティブな情報、ヒアリング能力が向上したというような、そういった情報を積極的に拡散することを望みますが、再度、教育長の見解をお伺いいたします。
答弁 教育長 服部久和(教育長は2022年3月まで)
9番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。さまざまな、やっていて感じたことというのは非常に、やっている人しかわからなくて、重要なことですし、それにおいて、どういう効果があるかということは、十分周知を図っていく必要があるなと思います。そういう意味で、道立高校、町立高校ではありませんので、学校長と十分協議しながら、教育の現場だということを念頭に置く中で、教育として逸脱しない範囲のPRをしていきたいなと、そんなふうに考えております。ただ、非常に魅力あるもの、でも教育現場であること。一方で、ゲーム依存症だとか、そういう心配もされるものであります。したがって、バランスよく、社会に出てしっかりと自立できる子どもたちを育てる観点も含めながら、最大限できることはしていきたいなというふうに考えております。以上です。
質問 9番 佐藤大輔
教育長のそういった思いといいますのは、私も教育委員を務めておりましたので、十分承知をしているところではございます。ただ、ちょっと確認したいことがありまして、財政面といいますか、あるいは支援の上での財政面の質問なのですが、ゲームというコンテンツに鑑み、例えばガバメントクラウドファンディングを活用することによって、多くの資金調達とともに、上富良野高校の卒業生が、また、我が町を巣立った若い世代の方々の、ちょっと言葉はどうかわかりませんが、納税意欲というものをかき立てて、間接的に地域振興に貢献する契機としてもらうなどの波及効果が期待できるのではないかと、本当に浅知恵であれば申しわけないのですが、このようにイメージするものもありますけれども、この点、可能かどうか確認させていただきます。
答弁 教育長 服部久和(教育長は2022年3月まで)
9番佐藤議員のクラウドファンディングに関する御質問かと思います。基本的に、方法としては考えられるのではないかなと思います。ただ、先ほども申し上げたとおり、うちの教育委員会が圧倒的権力を持って指導できる立場ではないということを、まず一つ押さえていただきたいなと思います。その上で、協議をする中で、そういうことが可能なのかどうなのかということは、十分検討していく必要があるなと思っているところであります。終わります。
質問 9番 佐藤大輔
それでは最後に、町長にお伺いさせていただきます。7年前、私が教育委員に就任したときから、教育長、職員の方々が上富良野高校存続のために尽力されていた様子を目の当たりにしてまいりました。子どもたちを取り巻く環境は、今後ますます複雑になることが予想される中で、高校進学という人生最初の岐路において、一つの選択肢を担保する。要は上富良野高校を存続するということは、かみふっ― 77 ―子の健やかな成長を願う者の責務でありますが、先日、私、初めて、泥流地帯朗読劇を鑑賞して、その思いはさらに強くなり、実際の当事者である中学生に直接訴えかける魅力づくりとして、eスポーツに取り組む生徒、教職員を後押ししたいと思い、このたびの質問に至りました。eスポーツは、先ほど述べた、また、教育長も述べておられましたが、リスクもありますが、ユニバーサルスポーツ、全ての方が取り組めるスポーツとして、多くの人々が公平な環境で挑戦できること。戦略的思考や経験、世界の仲間とのグローバルなコミュニケーションの機会が得られ、ダイバーシティ、多様性が重視される昨今、実は、高校生たちが仲間とともに真剣に向き合える環境を整え、提供することが、実は本来、本当の目的でありまして、既存のスポーツでは得られないスキルも多く、上富良野高校がその先進校として注目される存在となることを願ってやみません。さきに述べた泥流地帯応援隊しかり、また、他の部活動も含め、生徒から発信される魅力ほど説得力のあるものはないと思います。折しも義務教育において、GIGAスクール構想が本格的にスタートした今、卒業した5名の同好会メンバーが残してくれたeスポーツは、間違いなく上富良野高校自慢のセールスポイントの一つとなったと思います。そこで、最後に町長にお伺いいたします。教育長は、教育行政執行方針、そして、ただいまの答弁で、改めて高校の魅力度向上にeスポーツを活用する決意を表明してくださいました。高校側の努力と教育委員会の支援が両輪とするならば、町長には、ぜひともそこに力強いエンジンを搭載していただきたいと思います。その大きな壁として立ちはだかるのが、先ほど来話に出ておりますeスポーツの認知度の低さと、ゲームは悪という偏見であります。この壁を取り除くためには、多くの町民がeスポーツに触れ、その楽しさや効果を実感する機会を設ける必要があります。そういう意味でも、先ほど二つの分野での活用を考慮していただきたいと述べた次第です。町の活力を失わないためにも高校の存続をと考える方が多いように思います。もちろんそれも正論であります。しかし、重ねて申し上げますが、高校の存続は、あくまでも町の宝である子どもたちのためであり、もちろん町長も同じ思いでありましょう。その思いが多くの町民に伝播するきっかけとなるよう、eスポーツに関して、学校、教育委員会、町長、三位一体となった支援、活用を望みますが、最後に町長に、この質問に関する総括という意味で、見解をお伺いし、私の質問を終わります。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
9番佐藤議員のeスポーツの活用に対します、あるいは認識も含めての御質問にお答えさせていただきます。議員御質問の中にもございましたが、やはり一番の課題は、eスポーツというものは、スポーツという冠がついております。このスポーツという概念は、もともとこういったゲームを通じてプレーするということの概念が非常に薄い分野だというふうに思っております。そういう観点から見ると、まだまだ私たち上富良野町民はもとより、国民的に、議員もおっしゃっておられましたように、認知が得られて、なかなかそこまで到達していないという分野かなというふうに理解しております。一方、それらを積極的に活用して、高齢者や、あるいは地域振興、特に、今お尋ねの魅力ある高校づくりのツールとして活用する。そういう可能性は十分あろうかと思います。その辺のバランスをどうやって私ども見きわめていくかということは、非常にアンテナを高く張っている必要があろうかと思います。ただ、高校の存続等に向けて、どういうふうにそれらを活用していくかということに対しましては、やはり私は上富良野高校がずっと存続していくためには、しっかりとした、まず大きな幹をどこかに持っていないとまずいというのがずっと、就任当初からの考えでございまして、時代時代に合わせた魅力づくりというものは、一方で、振興会を通じてしていただいておりますので、そういう振興会の活動というのは、多様な方々の御意見を集約しておりますので、そういった中で、お尋ねのeスポーツについても支援をしていこう、あるいは育てていこうという機運が出てくることに対して、私は、町として応援することはやぶさかでないと考えているところでございます。