上富良野町議会 令和6年第4回定例会 2024年12月11日
ジオパーク全国大会とジオパークを活用した町づくりについて
2024年12月11日、上富良野町議会の一般質問で、佐藤大輔議員が「ジオパーク全国大会とジオパークを活用した町づくりについて」質問し、町長 斉藤繁、副町長 佐藤雅喜が答弁しました。
- 質問者
- 佐藤大輔 議員
- 答弁者
- 町長 斉藤繁、副町長 佐藤雅喜
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は会議録の目次の表記です。
質問 1番 佐藤大輔
私は、先に通告してございましたジオパーク全国大会とジオパークを活用したまちづくりについての1項目5点について、町長、場合によっては教育長にお伺いいたします。我が町が美瑛町とともにジオパークの認定を受けてから間もなく3年を迎えようとしておりますが、来年開催される第15回ジオパーク全国大会の開催地が我が町と美瑛町に決定したことを大変嬉しく思うと同時に、この間ジオパークの取組が広く町民に浸透しているとは言い難い現状を憂慮しております。ジオパークは、地質学的に重要な場所や景観といった「大地の遺産」を大切にすることで、地球への理解を深め、地域や社会全体をよくしていこうというプログラムであることを確認しつつ、以下5点についてお伺いいたします。1点目、現時点で全国大会の開催日が決定していないと聞いております。本来であれば、今年の全国大会下北会場最終日の9月1日に発表されるべきであったと思いますが、準備の遅延は生じていないのでしょうか。全国大会に向けた現在の進捗状況をお伺いいたします。2点目、我が町として全国大会を開催する目的、テーマは何でしょうか。また、全国大会開催によって、我が町の町民や商工観光業者にはどのような恩恵がもたらされると考えられるのでしょうか。3点目、今年の全国大会では、大会当日はもとより、準備段階においても多くの人が関わっていたと聞いておりますが、我が町の体制づくりについてお伺いいたします。4点目、全国大会を契機に2026年の再認定を目指すのかを改めてお伺いいたします。そして、いずれは世界ジオパークを目指すのか。また、再認定に向けた課題はあるのか。あるとすれば、その解決策も併せてお伺いいたします。5点目、特に防災、教育、観光振興など、ジオパークを活用したまちづくりの将来像についてお伺いいたします。以上です。
答弁 町長 斉藤繁
1番佐藤議員のジオパーク全国大会とジオパークを活用したまちづくりについての5点の御質問に、私から一括してお答えいたします。まず1点目のジオパーク全国大会日程と進捗状況― 30 ―についてでありますが、全国大会の日程が決定できなかったのは、来年度の世界ジオパーク会議の日程が今年9月末時点においても確定していなかったことに起因します。一方で、その間にも、日本ジオパークネットワーク事務局と密接な連絡を取るなど、日程調整に尽力いたしました。現時点では、9月26日から28日の日程にほぼ決定しており、関係者の承認を待っている状況であります。主要な会場となる「保健福祉総合センターかみん」及び「国立大雪青少年交流の家」は、既にこの日程前後の利用予約を行っており、道内ジオパークとウェブ会議を行うなどして、実施内容等について協議を進めています。全国大会後半には、十勝岳ジオパークエリアにおけるジオツアー開催を予定し、ジオパークガイドの会とは実際のツアーコースや実施体制の協議をしており、既に主なツアーコースと引率者について素案を作成しております。次に、2点目の大会テーマと開催目的についてでありますが、大会そのもののテーマは「地球にまなび、未来をはぐくむ~北の大地から未来へ~」を第一案としております。ジオパーク活動の目的は、地質遺産や地域の環境を保全し、暮らしや文化を守ること、地域経済の活性化を両立させることで、持続可能な社会を実現することであり、議員の御質問にもありますとおり、全ての住民にその理念が浸透しているとは言い難いのが現状であります。そこで、多くの住民が全国のジオパークの先進事例に接し、ジオパーク関係者と交流することで、本町におけるジオパーク活動をより発展させることが来年度ジオパーク全国大会を開催する大きな目的であります。次に、町内商工観光業者への恩恵についてでありますが、初日に予定されている会議と交流会は上富良野町内で開催を予定しております。これは100人規模の会議ではありますが、町内での宿泊や飲食など直接的な経済効果が期待できます。また、翌日から行われる本大会は、およそ800人が全国から集まるイベントとなり、美瑛町白金地区での開催となりますが、地元の物産販売ブースなどを設ける予定であります。「大交流会」や町内でのジオツアー開催などと併せて、本町の地域産品をアピールする絶好の機会となると考えております。日本ジオパーク全国大会の開催は、ジオパークガイドをはじめ、地域の商工観光業者をはじめとする地域住民、役場や議会など、まちづくりを進める全てのメンバーが一致団結して、日本全国に対して我が町をPRする、またとない機会であります。次に、3点目の全国大会開催への人的体制についてでありますが、通常の業務同様、美瑛町役場と協力して準備・運営を進めていきますが、両町ともジオパーク担当職員のさらなる増員を検討しております。また、ジオパーク推進室に加え、商工観光班の職員や教育振興課の職員も全国大会開催に対応できるよう、今年度の全国大会に派遣し、情報収集に当たりました。さらに、道内のジオパークの職員とも連絡を取り合っており、分科会の運営やジオツアーの実施など協力を仰ぐ予定であります。大会当日の運営や全国ジオパーク関係者への対応には、ジオガイドやジオサポーターの協力もお願いしたいと考えております。次に、4点目の来年度の再認定審査についてありますが、日本ジオパーク再認定審査は、全国大会終了後の10月に現地調査が行われる見込みとなっております。全国大会の開催は、地域内における認知度の向上とジオパークネットワークへの貢献という再認定審査に対する大きなメリットになると考えております。2022年の認定時に提示された課題として、拠点施設等の展示が難解であること、視認性の向上、多言語対応、波状丘陵の成因についての研究推進、事務局体制の強化など、幾つかの課題がありましたが、これまでの3年間の活動において、事務局員の増員や英語パンフレットの作成、研究助成事業による波状丘陵研究の推進など、既に取組は進んでおります。また、拠点施設については、郷土館及び白金の砂防情報センターの展示の改定作業を今年度行っております。来年度の再認定審査をクリアし、さらにジオパークとして持続的に活動していくためには、まずは町内のより多くの住民や地域団体と協力してジオパーク活動を進めることが重要と考えております。今後の十勝岳ジオパークのユネスコジオパーク認定についてですが、日本ジオパークネットワークとしては既にユネスコ世界ジオパークを目標としておりますので、実際の世界申請がいつになるかは、いまだ言及できる段階ではありませんが、最終目標として一歩一歩目指していかなければならないものと考えております。次に、5点目のジオパークを活用したまちづくりの将来像についてでありますが、本町において「教育」は、最も重要なジオパーク活動になります。少子高齢化が進む今、地域に住む子どもや若者たちに上富良野の魅力を伝え、地域の実態を学んでもらうことは、将来の上富良野町を担う人材を育成することにつながるものと考えております。既に十勝岳ジオパークは、様々な社会教育事業を行うとともに、地域の学校と連携して地域学習、出前授業などを進めております。この3年間では、毎年25から26件の学校対応を行っており、実感として以前よりも― 31 ―件数が増えているところであります。また、活火山十勝岳を擁する本町において、火山噴火災害への対策や近年多発している気象災害・土砂災害への対策も重要となります。これらの現象に関わる科学的知識の普及は「防災教育」にも直結し、十勝岳ジオパークの重要な活動であると考えております。ジオパークを通じて本町の魅力を全国に、そして世界に発信することは、将来の町の発展に大きく寄与するものと考えております。
質問 1番 佐藤大輔
たびたび議場でも申し上げておりますが、私は、ジオパークの取組を後押ししたいという思いから、ジオガイドとして活動しております。ガイドとして、常に事務局から様々な情報が提供されておりますけれども、特に全国大会については、全体像がちょっと見えづらいなということ。また、もしかすると、管理職の皆様の中にも全体像を把握されていない方がおられるかもしれないというふうに思いましたので、こういった場で情報共有したほうがよいと判断し、質問しているということを御理解いただきたいと思います。それでは、早速、再質問に移らせていただきます。1点目の進捗状況についてでございます。開催日の決定についての遅れということでありましたが、来年度の世界ジオパーク会議の日程が起因しているということで、これはもう致し方ない、やむを得ないことだと私も思っております。答弁にもございましたが、約800人規模のイベントということで、例えば広告宣伝、宿泊先やバスの手配、予算の確保、関係団体への情報提供などについて、これらについて特に問題なく進められている、もしくは進められるであろうと考えているということでよろしいでしょうか。お伺いいたします。
答弁 副町長 佐藤雅喜
1番佐藤議員の御質問にお答えいたします。ただいま、町長の答弁にあったとおり、今、事務局のほうで各種旅行会社、それから宿泊の関係の上富良野町、美瑛町の両町の宿泊の組合、それらと一生懸命協議を進めている段階でございまして、一定程度日程が、先ほど町長から答弁あった日程が、もう日本ジオパークネットワークのほうには、この日でやるよと、現地としてはそういう意向だということをきちんと通知しているということでございますから、それを前提に調整を図っているということで御理解を賜りたいと思います。
質問 1番 佐藤大輔
分かりました。ただ、少なくとも現時点で、これ、行き違いであれば申し訳ありませんけれども、観光協会や商工会には、日程といった確定しないぼんやりとしたうわさ程度の情報は入ってきているが、細やかな情報は入ってきていない。それはまだ決定していないからだとは思いますけれども、やはり早期にこういった情報が適切に行き届くような、そういった組織体制といいますか、そういったことに御留意いただければと思います。そういったことを申し上げて、2点目、全国大会を開催して何かよいことがあるのかということについて、再度お伺いいたします。町民に対しては、持続可能な社会の実現という、ジオの理念を浸透させることが全国大会の目的であるということでございました。これは、町民とっては恩恵というよりは、むしろ町民の努力を促すような御答弁だったかなと思いますけれども、この持続可能な社会の実現というのは、めぐりめぐっては町民とって恩恵となるということで理解をいたしました。そのための取組として、多くの住民がジオパーク関係者と交流というような趣旨の答弁がございましたが、この交流というのは、ジオパークに関する様々な活動事例、研究成果を共有する、いわゆる口頭発表やポスター発表のことを指しておられるのでしょうか。もし分かれば、御答弁願います。
答弁 副町長 佐藤雅喜
1番佐藤議員の御質問にお答えします。詳細はまだ確定していませんけれども、一応全国大会本大会の前に、答弁の中にもありましたけれども、かみんを使った中では、美瑛町、上富良野町の住民が参加できるようなフォーラム、そういったものも開催して、本大会はどうしてもジオパークの関係者だけになりますので、そういったものも一応まだ確定ではないのですけれども検討していきたいというふうにも考えておりますし、当然ジオパークガイドの皆様が日頃、住民の皆様と接している中でいろいろな周知活動、啓発活動もしていただいておりますので、そういったことも含めながら、住民の方々と意識の高揚といいますか、御理解をいただけるような機会というのはつくっていける。そういったことで、大きなフォーラムをやれるということで全国大会が来たことを契機に、そういったチャンスでもあるというふうに捉えているというふうに伺っております。
質問 1番 佐藤大輔
副町長、御答弁ありがとうございます。では、かみんでは、ちょっとまだ何をするかというのは確定していないけれども、町民向けのフォーラムであったりとかという、町民が参加できるような内容で、かみんでイベントが開催されるということなのかなというふうに思います。当然、1人でも多くの町民に参加してほしいと思います。先ほどの、町民に対して町としてこの全国大会を開催する上で期待するものを達成するためにも、町民の参加、多くの参加というのが望ましいわけですけれども、下北大会では、地域住民を呼び寄せるイベントとして、フードフェスとか、海上自衛隊のクルーズなどが行われておりました。こういったフォーラムであったり、先ほどの口頭発表、ポスター発表、ちょっと敷居が高いイベントでございますので、こういった敷居の高いイベントへ町民を誘引するためには、それこそフードフェスのような、本当に誰もが親しみやすいイベント、そういった仕掛けが必要だと思いますが、町民がこういった全国大会のフォーラム等へ参加しやすくなるための方策について、見解を求めさせていただきます。
答弁 町長 斉藤繁
1番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。まだ素案の段階で、確定的なことは当然申し上げられないのですが、1人でも多くの町民にジオパークを普及するために知ってもらいたい、そういう仕掛けが必要だということは重々思っております。その中で、前回の下北はいろいろ、隣に海上自衛隊の基地があるとか、そういう地理的条件もあったことから、いろいろな催しが、フードフェスとかクルーズとかあったのですが、規模はともかくとして、仕掛けとして、あんな立派なことができるかどうか、今度は場所が違いますので、そういうことは保証はできませんけれども、仕掛けとして、ちょっと答弁にも書いておりますが、物産のブースを設けたり、そういう何らかのことはしていって、ジオの方と町民の方が触れ合って興味を持ってもらう、そういう普及活動の意味も込めて、そういう場面の仕掛けは十分これから意識して作っていかなければならないかなと思っています。
質問 1番 佐藤大輔
町民に、より親しみやすいイベントとなるよう、今、町長の答弁からも十分それが感じられましたので、大きく期待しております。一方で、町内の商工観光業の方に対して、これは800人規模となる本大会が、会場が美瑛ということで、もしかすると、その参画が難しいという事業者もおられるのかなと、私個人的には思っております。こういった町内事業者にせっかくですので、積極的に参加してもらうためにも、こういった経済効果が当日の参加者のみにとどまらない。これ、本当に私のアイデアというのは瑣末なのであれですけれども、例えばテレビの取材があるよとか、ふるさと納税のPRができるよとか、こういった全国大会後も、全国大会の恩恵をもたらせるような取組があると、町内事業者の方も参画しやすいし、また、ジオに対する認識というものも町内事業者は高められるのかなということが期待されますが、その点について、町長、見解をお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
1番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。町の商工業、観光も含めてですが、どういう波及効果を及ぼしてもらうか、それは非常に、それも一つの重要な要素だと思っております。大会を、本大会は美瑛ですが、その前に会議を上富良野で開いたり、そういう直接の経済効果というのは限定的なものになるかもしれませんが、プレ・アフターのツアーも含めて、また大会が終わって上富良野、美瑛に二、三日滞在していこうかな、そういう方もいないとは限りませんので、そういう間接的な効果も含めて、ぜひ上富良野に滞在してもらいたい、経済効果を狙っております。ですので、直接大会に白金のブースに参加できない方でも、そういう間接的な経済波及効果があればいいなと思っていますし、出るような大会になればと、そういうことを願っております。以上です。
質問 1番 佐藤大輔
3月の町長の町政執行方針の中にもありましたジオ商品の開発だったりとか、そういったことも町内事業者の御努力なくしてはなし得ないことでございますので、この全国大会を機に町内事業者の参画、またジオに対する理解、認識が深まることを期待しております。予算としては、補助金や交付金にもよりますが、担当の職員から、おおむね上富良野町として50万円から450万円の持ち出しがあるだろうというようなことでお聞きしておりますが、この金額が多いか少ないかはちょっと別として、私は何よりも人的な負担が大きいなというふうに考えております。先ほどお聞きした町民や町内事業者など、それぞれのプレイヤーに対し、インセンティブを明確にしていただきたいなというふうに思います。町長が― 33 ―おっしゃるように、一致団結して、皆が全国大会を開催してよかったなと思えるよう努めてほしい、そういったことを願いながら、3点目の質問に移らせていただきます。3点目、体制づくりについてでございます。下北大会では、これ、ちょっと規模が違うのですけれども、4市町村が関わっておりまして、3日間で延べ子ども137名、職員を含む大人505名、合わせて642名の方が、いわゆるスタッフとして関わったとお聞きしております。来年の全国大会、当日また一、二か月前から準備に携わる人員は、総勢何人ぐらい必要になると現時点で想定されているのか、もし分かるのであればで結構でございます。お伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
1番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。スタッフの規模ですが、規模感は全く今のところ計算できないといったほうがいいかもしれません。ただ、参考になるのが、全国大会の下北の先ほど議員がおっしゃられた、延べ人員624名と、それに対する事務局は構成4市町村で16名ですので、事務局体制はそう大きく変わりませんが、残りのボランティアを含めた体制が下北では延べ642名、3日間であったのですが、これがどのくらい人員を確保できるかにもよりますが、それによって現在の素案がどうなるか決まっていくと思います。何が何でも下北と同じレベルとは思っておりません。できることを精一杯、そして経済効果も考えながらやっていこうと思っております。以上です。
質問 1番 佐藤大輔
当然、関わるスタッフの方の規模望と大会のイベントの規模というのは、すり合わせていく必要があるので、現時点では、内容に沿った最適な人員を確保していくという考え方で結構かと思います。そもそも、だんだんと全国大会の規模が、第1回から比べると大きくなって、オリンピックのような様相を呈しているような気もいたしますので、本当に無理せず、この人員に関しての確保は無理せず進めていく必要があるかなと思います。ただ、不特定多数が参加する、例えばラベンダーフェスタのようなイベントと、今回のような特定の800人が参加するイベントでは、私は後者のほう、要は、特定の800人が参加するイベントのほうが準備等大変であると思います。この準備期間が夏の繁忙期と重なるということもありますので、私が申し上げるまでもありませんが、職員の皆さまの通常業務に支障を来さないよう、人員の確保に留意していただきたいなというふうに思います。もちろん、私もガイドとして全力を尽くしたいと考えておりますことを申し添えて、4点目の質問に移らせていただきます。4点目、次回の認定に向けて、また、その課題等についてでございます。次回の認定に向けて、専門的な課題、またハード目の課題等については、これまでの経験を生かして既に対応しておりますこと、また、全国大会開催する貢献度が大きなメリットになることを確認いたしました。だからといって、次は絶対大丈夫だということは明言できないかとは思いますけれども。私がお伺いしたいのは、後段のほうで、世界ジオパークを最終目標とするというような御答弁がございました。これは日本ジオパークネットワークの意向に沿ったものなのか。要は、ポジショントークのようなものなのか、あるいは美瑛町と協議の上、明確な合意の下、十勝岳ジオパークとして世界を目指すのだということなのか。先ほどの答弁の真意のほどをお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
1番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。ユネスコの世界ジオパークに登録するというのは、日本のジオパークネットワークに加入する前提となっておりまして、日本のジオパークネットワークを目指しておりますので、そこに応募するということは、当然、最終的にユネスコの世界ジオパークに認定するということが前提になっております。ただ、すぐというか、かなりレベルが高いので、最終的にはプロ野球選手を目指すのだと言っていても、現段階では小学生のリトルリーグ、将来実際プロ野球選手になれるか、世界に認定になれるか、それは分かりませんけれども、取りあえずそういうことを目指すのだというのは日本ジオパークネットワークに加盟したということになりますので、自動的に世界を目指していると。一歩一歩ですが、そういう方向です。以上です。― 34 ―
質問 1番 佐藤大輔
野球に例えられて、非常に分かりやすい。本当に甲子園を目指すという高校がたくさんあって、それこそ常連校があったり、地区予選で常に一回戦負けしているような高校とでは、やはりその本気度が試されるというところで、父兄の負担が増えるとか大きく変わってくるわけでありますから、そういったイメージであることは、今確認させていただきました。ただ、もし世界を目指すということになれば、それこそ現在の職員体制とか、協議会の在り方とか、予算とか、現状に加えてどの程度の負荷がかかるとイメージされているのか、あるいは現状のままでよいのか。先ほど、町長は、時期については言及できる段階ではないというふうに御答弁されましたが、私はちょっと想定しておくべきかなというふうに考えておりますので、もし分かればで結構です。この点について見解をお伺いいたします。
答弁 副町長 佐藤雅喜
1番佐藤議員の御質問にお答えします。どちらかというと条件的な部分もありますので、私のほうから答弁させていただきたいと思います。世界に認定されるために一番大事なことは、学者の論文なのですね。世界的に通用するような学術論文がきちんとあって、地質遺産がしっかりとしたものとして認められるかどうかということが最大の問題でございますので、まだまだ十勝岳及び答弁にもありましたけれども波状丘陵の成り立ちという確定したものが学会の中で認められているような学説をきちんと確立したいという部分がありますので、そういった部分、しっかりした学術的な根拠に基づいているのがジオパークでありますから、そこが整わないことには、まず我々素人が幾ら頑張っても論文書けませんので、そういったところのまずハードルがあるということは1点あります。それから、体制的にはやはりどこのジオパークも国際推進員的な、何といいますか、いわゆるネイティブの英語を喋るような方をしっかりとジオパークの中に入れて、なおかつジオパークの学習もできてというような国際的なお付き合いをスムーズにできるような体制をつくらなければならないということですから、簡単に手を挙げてということにはなりません。そういった部分、しっかり一歩一歩整えていくことが、やっぱり申請できるかできないかを決めていくことだなということでございます。私が知っているのはその程度ですけれども、まだまだいろいろなユネスコに認められる諸条件がありますので、そういったものに一歩一歩近づいていく努力はしなければならないということでの答弁であったということで、御理解賜りたいと思います。
質問 1番 佐藤大輔
分かりやすい説明でございましてありがとうございます。今、副町長のほうからも、波状丘陵の研究推進というのは実は難しいのだということは、担当の職員のほうから私もお伺いしております。日本のジオの認定に限っていえば、ジオの認定、世界もそうなのですけれども、日本ジオパーク委員会の審査という外部要因に大きく左右されるものだと思います。あくまでも想定の話でございますが、今後、審査基準と我が町の将来像、例えば我が町はジオをまちづくりにこのように活用したいのだというような我が町の将来像や思いにずれが生じたとき、そのことで、例えば条件付再認定となった場合、これは本当に想定の話なのですけれども、町長はどのような判断を下されるのか。もしお答えいただけるのであれば、見解をお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
1番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。我が町とジオパークの理念といいますか、その目標としているものは、今のところ一致しておりますし、それに外れるようなことは多分ないかなといいますか、その理念を我々がどう生かしていくか、防災教育にしろ、普通の教育、郷土の教育、防災、観光、商工観光にどう生かしていくかというのは今取り組んでいるところで、将来的にそごが生じるということは、現在のところ想定していないのかなというふうに思っております。むしろできなくなるより、人的サポーター等の数が少なくなってきて続けていけなくなったら困るなというふうに、そちらのほうがどちらかというと具体的な心配事であって、なるべく続けていけるように、そちらのほうを注力して続けていこうとは考えております。
質問 1番 佐藤大輔
近い将来そういった心配はないというようなことでございましたが、私、その点に関して、やはり想定しておくべきかなということで、先日、元天草ジオパークの担当者の方、要は、天草ジオパークが認定を返上したときに関わった方とお電話でお話をさせていただきました。2019年1月に天草ジオパーク、古生物以外の地形地質、生態系、歴史文化、産業などに関する評価・活用が不十分であると。その結果、天草の魅力を十分に伝えられていないとして、条件付再認定を受けたわけでございます。― 35 ―天草としては古生物、要は、化石とかですよね。古生物こそ天草の売りであるという信念を曲げられず、そもそも費用対効果が得られていないとの首長判断もありまして、令和2年3月に自ら退会する道を選んだということでございます。くしくも退会後、ジオパークに割いていたリソースを回せたことが功を奏し、念願だった恐竜博物館のオープンに至っております。一方で、ジオパーク仲間だった近隣の阿蘇ジオパークや島原ジオパークとは今も友好関係にあり、ジオパークの名称こそ使っておりませんけれども、これまで培ってきた経験を生かして、天草の自然をもっと広く活用した独自の活動を展開しているそうでございます。加えて、今年はジオ認定の返上を視野に入れている複数の自治体が視察に訪れていることも教えてくれました。あくまで想定の話でございます。今後、美瑛町とのずれというものも生じる可能性もありますので、ジオありきでなく、十勝岳ありきのまちづくりを意識するのであれば、目的と手段を取り違えないよう、想定の中に入れておくべきだということを申し添えさせいただきます。ごめんなさい。答弁は結構でございます。ということで、次の5点目、ジオを活用した今後のまちづくりについてに移らせていただきます。防災教育を含め、教育分野での取組や学校現場へのジオの浸透は大変素晴らしいものがあり、その取組は高く評価しております。また、将来を担う人材の育成という町長の長期的なビジョンにも、私は強く共感をしております。ただ、答弁の中で、観光振興については特に言及はないと見受けられましたが、今後ジオパークの取組は、教育に主軸を置いて進めていくという解釈でよろしいのでしょうか。見解をお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
1番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。教育、防災教育、学校教育のほかにも、当然、商工観光、観光を含めた波状丘陵、山もそうですけれども、それらを含めて、ジオグッズ等々、地元の農産物なんかも当然絡めて、PRはしていくつもりであります。以上です。
質問 1番 佐藤大輔
両方大事だというようなことでございましたが、私は、教育と観光というのはそれぞれ主になるターゲットが別なので、当然アプローチも違ってくるというふうに思います。両方大切となると、それは十分分かるのですけれども、施策としての大分類があやふやな状態に陥るのではないかなと。まさに今がそうなのではないかなと考えております。観光は短期的な取組、そして、先ほど町長が答弁でおっしゃったように、教育は長期的な取組とするのであれば、私は美瑛町と同じように、教育施策に主軸を置くべきではないかと考えております。全国大会を機に、施策の大分類を明確にするためにも、教育委員会にジオパーク推進室を置き、本腰を入れて取り組むべきと私は思いますが、町長の見解をお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
1番佐藤議員の御質問にお答えしたいと思います。教育のみに主軸を置く、それもジオパークのそれぞれの町の考え方でありますので、よしあしではなくて、それには言及しませんが、先ほどの天草の話になりますけれども、範囲を狭く教育だけにしてしまうと、教育に広がりがないと、どうしてもコストと行政効果が問題になってきて、これだけコストをかけてリターンはどうなのだという話になって、そういう予算的なものが、ジオの理念にそご、ずれがというよりは、予算というリソースをそっちに持っていっていいのかという話になって、いろいろジオパークから脱退するような話もいろいろ聞いております。いろいろ難しい。それで、上富良野といいますか十勝岳のジオパークは、景観といいますか地質、そういうものの保全と防災教育、そして観光、波状丘陵の。ですので、どうしても教育だけに限らず、波状丘陵を訪れる観光客というものが当然ターゲットになってきまして、そこで我々が作る農産物なんかも、この地域を知ってもらう重要なツールとして、これを活用しないわけにはというか、それを除外するのはちょっともったいないと。ですので、あっちもこっちにも手を出しているというわけではなくて、やはり可能なところはしっかりと、教育と商工観光は全然つながりはないようには感じますが、実はちゃんと十勝岳のジオパークでつながっているなと、こういう理念の中でつながっているということで、しっかり押さえた上で、今後も、教育、防災教育、そして観光は進めていくべきだと考えております。以上です。
質問 1番 佐藤大輔
町長の思いは十分分かりました。ただ、ジオパークとは何ぞやというところで、町民の方から問われたときに、やはり分かりやすくこちらも説明したいと。なので、そういった意味で、どこかに主軸を置いて、そこを軸にというよ― 36 ―うな私の思いでございました。当然、全てのことが大事で、バランスが取れていって、また町民にそれなりにリソースを割いてやっているということ、取り組んでいるということに対する理解を得るためには、やはり町長の御判断で進められるべきかなと思いますので、これ以上私が申し上げることはございません。商工観光班の職員の方がつくられた来年のジオの全国大会のPR動画、皆さん御覧になっているかと思います。大変素晴らしい出来だなと、私は評価しておりますし、そのPR動画から町の本気度が伝わっていきます。町長の思いは、先ほどからの答弁の中でおおむね述べられておりましたが、最後に改めて、全国大会のホストタウンの長として、その意気込みのほどをお伺いいたします。
答弁 町長 斉藤繁
1番佐藤議員の御質問といいますか、最後の全国大会に向けての意気込みですが、8月の観光シーズンが終わった後すぐということで、シーズンとしてはすごくいいシーズンだと思います。夏が終わった秋で、そこで紅葉にはちょっと早いかもしれませんが、すごく気候のいいときに全国から800名、1,000名近くの方が集まってこられる。地元PRにはすごく絶好の機会だと思っています。先ほど、議員も心配されておりました、夏のイベントのすぐ後にこのイベントがあるので、職員の手配、ボランティアの確保等々、克服しなければならない問題は結構少なくはない、多いかもしれません。しっかりと上富良野と美瑛の両町で成功させて、十勝岳に関心を持ってもらい、全国にPRしていくと。それが現時点でのといいますか最終目標ではありますが、予算はこれから3月なのですけれども、意気込みといいますか、思っている心の中は成功に向けて、再認定に向けて、しっかりとやっていきたいと考えております。以上です。