上富良野町議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日
(1)演習場の騒音対策について/(2)農業、農村振興をふるさと納税に結び付け、自主財源の創造を
2016年3月8日、上富良野町議会の一般質問で、髙松克年議員が「演習場の騒音対策について」「農業、農村振興をふるさと納税に結び付け、自主財源の創造を」について質問し、町長 向山富夫、総務課長 石田昭彦が答弁しました。
- 質問者
- 髙松克年 議員
- 答弁者
- 町長 向山富夫、総務課長 石田昭彦
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 髙松克年
さきに通告しています2点について、町長に質問をいたします。第1、演習場騒音対策について。平成26年4月から自衛隊演習場の騒音の測定をモニタリングポストを置いて行っております。2年が過ぎようとしておりますけれども、演習場周辺の住民にとっては、演習の増加や火力の増強と相まって、騒音被害が増大しています。住宅の防音工事も行われてはいるものの、十分とは思われません。現況の騒音をどのように捉え、対策をどのように行おうとしているのかをお伺いいたします。第2に、農業、農村振興をふるさと納税に結びつけ、自主財源の創造を。昨今、多くの雑誌やメディアで取り上げられ、ふるさと納税の認知度は非常に高まってきています。当町の農業振興計画の中でも、特産品や加工品の商品開発を行い、産地化、ブランド戦略など地域商品化を促しています。これらによって開発した商品をふるさと納税の返礼品として使用することにより、商品開発を進め販売していくことで、厳しい財政状況の打開に役立てることができるのではないかと思います。町長の考えをお伺いいたします。以上です。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番髙松議員の御質問にお答えさせていただきます。まず、1項目めの演習場の騒音対策に関する御質問にお答えさせていただきます。国におきまして、平成24年度に上富良野演習場に係る住宅防音区域といたしまして、演習場の区域外で81デシベル以上の騒音が測定された東12線北、倍本農場及び第一安井農場の一部が指定され、以降住宅防音補償工事として平成26年度に2戸、平成27年度に1戸が施工され、平成28年度にも1戸の防音工事が計画されております。国では、平成26年4月に倍本浄水場に騒音測定器を設置し、月ごとの測定結果を公表しており、町では倍本地区演習場問題協議会の皆様へ、その結果を報告させていただいております。平成26年度の砲撃音評価値は年平均で65.3デシベル、平成27年度は公表されております11月までで同じ程度となっております。基準値の81デシベルを下回っておりますが、騒音レベルとしては「うるさい」と感じるレベルと理解をしております。また、同じ倍本地区内で防音指定区域に隣接して生活されている住民もおられ、同レベルに近い騒音でありながら、住宅防音指定区域に含まれず、新たな地域課題が生ずる懸念もありますことから、町といたしましては、住宅防音区域の拡大や砲撃音評価値の見直しなど、地域の実情を踏まえ、関係方面に対しまして引き続き要望を行ってまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めのふるさと納税に対する特産品等を活用した返礼品に対する御質問にお答えさせていただきます。ふるさと納税は、都市から地方への税財源の移譲を目的とした制度であることから、納税に対して返― 84 ―礼品を送るという考え方には、全国的に賛否両論があり、私自身も違和感を感じていることは、これまでも御説明させていただいたところであります。また、同制度は、納税とはいえ寄附制度であることから、多くが返礼品が目的とした寄附という昨今の風潮は、制度の本旨とは少し離れた流れてあると理解をしているところですが、本町に思いを持って御寄附をいただいた方に、町として何がしかのお礼の気持ちをあらわすことは否定するものではありません。議員御発言のように、本町は豊かな農畜産物に恵まれ、さまざまな加工品開発も進められてきており、これら特産品等のPRを行うことは必要なことであり、その手法の一つとしてふるさと納税制度を活用することにつきましては理解するところでありますが、他方、多くの地元町民の方々も、それぞれ思いを持って町に御寄附をいただいている実態もあり、全体的な整合性も考慮し、本制度の本質を踏まえた中で、地域振興策につながるような仕組みづくりの可能性について、関係者の方々とともに研究してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
質問 10番 髙松克年
この答弁書の中で、「うるさい」と感じるレベルと理解すると書いてありますけれども、この年平均値と言われる65.3デシベルの根拠、どういうふうにとって、平均というのを出しているのか。理解ちょっとしがたいところがあるので、教えていただきたいと思います。
答弁 総務課長 石田昭彦(総務課長は2017年3月まで)
10番髙松議員の御質問にお答えいたします。65.3デシベルというのは、防衛省が公表している数値であります。それぞれ26年度であれば、4月から3月までの数値が既に公表されておりますが、これにつきましては砲撃音の評価値ということで、砲撃につきましては振動等も伴いますことから、実際の音に18デシベルを加味した数値で計算をされているというようなことで、それぞれ当然平均として70デシベルを超える月もありますし、もう少し低い月もありますけれども、年平均として65.3デシベルというのは、防衛省で公表している数値ということであります。
質問 10番 髙松克年
この平均のとり方というのに問題があるように感じるのですね。砲撃の特殊性というのを考えると、このことが果たして本当に実態の評価をしているのかどうかということが問われると思います。実際に、砲撃とか、後で使うデシベルについても、大きな差があるということを、人体が感じるときに差があるということをお知らせしたいと思います。平均値をどのようにとっているか、もう一回答えていただきたいと思います。
答弁 総務課長 石田昭彦(総務課長は2017年3月まで)
10番髙松議員の御質問にお答えいたしますが、町が確認をして数値を出しているものではございませんので、一定程度防衛省の中で基本的な計算の仕方をもって公表されているというふうに思いますが、それぞれ、それぞれの月の平均、それから砲撃の一定程度の基準値を超える数値を上回る回数もあわせて防衛省から公表があった都度、私のほうで毎月毎月の報告を協議会のほうにさせていただいておりますけれども、どういう計算をされているかにつきましては、防衛省のほうには直接確認したことはございませんので、その計算式までは町で理解しているところではございません。
質問 10番 髙松克年
町としては、では、この数字についての確証は持っていないというふうに見ていいですか。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番髙松議員の御質問にお答えさせていただきます。これは、上富良野町だけに示されている数字ではございませんで、防衛省が全国同じ基準をもって測定しておりますそういう数値でございまして、どういう計算の式をもって平均値というものを出されているかということは、私どものほうに情報提供を受けておりませんが、ただ、18デシベルを加算されているということは、私どもお知らせをいただいているわけでございまして、どの時点の数値をどのように捉えて、それを式を用いて平均値として町に示してきているかということについては、上富良野町のみならず、私ども北海道の基地協議会を通じて防衛省にもたびたび要望活動を行っている中で、そういった説明は現在のところ一度もなされていないのが実態でございます。
質問 10番 髙松克年
このデシベルというのは、ただ単に比例だけで示されている数字ではなくて、対数尺度ということで、例えば今ここで言われている65デシベルと、81デシベルとの差、これが実に一般的な物の見方からすれば、大きな差があ― 85 ―るということを示したいと思います。今、我々がごく普通に生活しているこのレベル、今マイクロホンを使っていますから、そして自分もちょっと声が大きいのであれかもしれませんけれども、日常生活に望ましいのが40デシベルと言われています。そして今、ここでお知らせしたいと思うのは、倍本地区で昨年度27年8月21日、最高のデシベルが103.5デシベルとなっています。この差がどれぐらいの大きさかというと、10の3乗ですから1,000倍の差があるのです。日常生活しているところと、大砲を打たれたときに倍本地区の最高デシベルとの差が、これだけの大きな差があるわけです。これはどういうことかというと、先ほど言った対数尺度ではかっているために、このようなことになるわけです。ただ単に、数字だけを見れば60デシベルという差なのですけれども、それぐらい大きな圧力に、音圧と言いますけれども、圧力に差があるということなのです。そのことからすると、ここに示されている65.3デシベル、このことの信頼性をしっかり町でも担保しないと、地域住民に対しての説明に不足を生じるというふうに思います。先ほど課長が言われたように、それに振動、また今後問題となると思われるのが低周波、これが大砲などの砲撃に関して非常に大きな影響を持つということも、機械がずんずんよくなっていますから、知れることになっています。そのようなことからしても、演習のときの騒音レベルとしては「うるさい」と感じるレベルいうことを書いてありますけれども、これは非常に数値だけの問題で、そこに住んでいる人たちの体に受けている、また建物が受けている騒音レベルとしては「うるさい」では済まされない問題だと思います。26年度に、実に82回演習が行われています。その中に、8月までですけれども、今言った基準になる81デシベル以上の演習回数、それは27回に及んでいます。27年度は、先ほど課長も言われたとおり、11月までしか記録はありませんけれども、それでも25回、100デシベルを超えています。100デシベルというと、今先ほど「うるさい」程度と言ったところからどれぐらい、ちょうど電車がとおるときのガード下、自動車のクラクションと言っています。それに、先ほど言ったように振動低周波音が加わるわけです。そのような状況の中で、この騒音レベルとしてはどのように考えるか、町長に考えをお伺いしたいと思います。
答弁 総務課長 石田昭彦(総務課長は2017年3月まで)
10番髙松議員の御質問にお答えいたします。私ども、防衛省のほうから通知をいただいておりまして、26年度であれば、先ほど町長が答弁させていただきましたように、年の平均で65.3デシベルでありますというものにつきましては、振動等を加味した18デシベルを足したものとして65.3デシベルが平均値ということで報告をいただいています。同じように答弁にありましたように、60デシベルを超えるような音というのは、人間が感じる「うるさい」と感じるレベルということについては、そのように認識しておりますし、議員の御発言にありましたように、100デシベルという音がどういう音かということにつきましても、電車が通るときのガード下の音であったり、自動車のクラクションの音が、おおむね100デシベルぐらいの音をそのような音というふうなことで、非常に人間が「うるさい」と感じる音であると、こういうような砲撃音を伴うような演習が年に数十回あるということも私どもも承知しておりますし、あくまでも公表されている数値は平均地ということで数値が示されておりますので、「うるさい」というのは、一般的な表現として60デシベルから80デシベルぐらいの音を人間が「うるさい」というふうに感じる音ということで、町長のほうからそのような御答弁をさせていただいたところでありまして、実際にその近隣に住まわれている方は、大きな音がなるとき、それから演習のないときはそんなにそういうことではないでしょうけれども、当然大きな音が一時続くような場合もありますでしょうし、そのようなことから、町においては、基地協等を通じて毎年度それらの基準値をもう少し下げてもらえるような仕組みであったり、区域を広げていただくような要望については、町においても、これまでも要望を続けておりますし、これからもそういうような活動を続けていきたいということで、町長のほうからも御答弁をさせていただいたところであります。
質問 10番 髙松克年
また、地域に及ぼす影響としてここに書かれていますけれども、砲撃音の評価値の見直し、地域の実情を踏まえ関係方面に要望していきたいというふうに書いてありますけれども、同じ倍本地域でも、倍本地域に隣接していながらも、同レベルに近い騒音でありながら、住宅防音指定地域には含まれていない。指定地域の設定のときに、平成24年だと思うのですけれども、そのときにどういうような経過から東12線北、非常にわかりづらい表示だと思うのですけれども、倍本農場及び第一安井農場の一部ということになっていますけれども、これはどのように設定されたのか、お知― 86 ―らせをお願いいたします。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番髙松議員の御質問にお答えさせていただきます。まず、思いに差異があるとしたら、これは解いておかなければなりませんが、騒音のレベル、数値は、町と防衛省が協議をして定めた数字ではまずないということを御理解いただきたいと思います。髙松議員からいろいろお尋ねございましたけれども、町としては、町の意思を反映して置いた数字ではございませんので、そこは御理解いただきたいと思います。それから、どのような経緯で定められたかということに対しましては、数年にわたりまして防衛省のほうで現地で騒音測定を重ね、そういったそれらの数値をもとに、コンタを描きまして、そのコンタの中から図上においてそこに地名として表記されている場所をもって、3地区が対象地区ということで表示をされているというふうに理解しているところでございます。
質問 10番 髙松克年
皆さんが承知のとおり、演習場の地形的特徴というか、これは見てもわかるとおり、背後につい立てのように大きな十勝岳が控え、着弾地が高地にあると。しかも、音とか衝撃のの直進設定からいっても、山林などの緩衝帯が十分に機能を発揮できるような地域にはないというようなことがいろいろあるにもかかわらず、測定値をもって決定されたということに、非常に大きな差というか、誤りがあるのではないかというふうにも思われます。そのほかに、果たして本当に、言われているようなことで、この地域に特徴的な地形でありながら、ただ単に何点かの測量地点をもって、先ほども火力の問題もちらっと出しましたけれども、どのほうのときにどれぐらいの音だったかということがわからない。先ほど言った去年の8月21日、何回砲撃がこのモニタリングに記録されているかというと、593回。これが多いか少ないか、論議になるところだとは思いますけれども、これだけ大きな砲撃が繰り返されると。このときの防衛庁が示している平均のデシベルは77.1デシベルなわけです。この数字が65.3デシベルより多いのは確かですけれども、どれぐらいのボリュームで多いかというところが問題になるわけです。3デシベル違うと1.4倍違ってくるのです。それぐらいの差があります。掛け算すればわかるわけですけれども、そのような大きな違いが出てくる音、それでただ単にここで言われているモニタリングポストで計った65.3デシベルが、本当にそこでとどまるものか。風の流れ、いろいろな状況で変わってくるということからすれば、この平均値についても、また十分な精査というか、それが必要になるのではないかと思うのですね。それで被害が特定されるとすれば、それも大きな間違いになってくるというふうに思います。そして、指定地域の拡大の根拠としては、この音のデシベルの差というのは、距離が倍になったとしても6デシベル、100メーターで6デシベルぐらいしか下がっていかないのです。ですから、先ほどあったような103.5デシベルなどという大きな音でいくと、その下がりが非常に遠くまで届くことはもちろんなのですけれども、下がっていく線が、もちろんデシベルの差によってそれが違うということではないのですけれども、大きな音が伝わっていくということも事実なわけです。そのようなことからしても、地域の拡大はもちろんのことですし、町長には足しげく防衛庁に通っておられるということをお聞きしますから、その辺についても、十分なる説明をして地域の実情をお知らせ願いたいというふうに思います。どのように、そのことについても考えるか、お聞きしたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番髙松議員の砲撃音に対します騒音問題についての御質問にお答えさせていただきます。これまで、私も幾度となく、この事案に対しましては北海道防衛局、さらには防衛省本省含めまして、あるいは関連関係いたします国会議員の先生方も通じまして、地域の実情というものを、特に今回防音工事対象区域が設定するに当たりましては、町といたしまして、あるいは道の基地協を通じまして、非常に地域事情を酌んでいただきたいということで、かなり申し上げたというふうには私は思っているところでございます。加えて、そういった中で、防衛省からいただいている見解といたしましては、役人の方々ですから決まり切った言葉しか出てきませんですが、やはり国として持ち合わせている基準を持って示させていただいたと。だけれども、私どもは地域事情、あるいは髙松議員がお話ししておりましたような人間の感性として受けとめる受けとめ方に差があるよということは、私どもも申し上げております。そういう中から、まず防音対策工事の区域に指定するということで相当高いハードルがありました。これは、おかげさまで皆さんの御支援御協力をいただいて乗り越えてきましたけれども、まだまだ乗り― 87 ―越えていかなければならない途上だと思っておりますので、引き続き、地域事情を十分にお伝えしながら、住民の皆さん方が安心して暮らせるような、そういう環境が整うことについては、これからも努力を続けてまいります。
質問 10番 髙松克年
先ほど途中まで言ってとめてしまった問題点として、低周波の問題があるわけですけれども、これは人間の耳に聞こえない1から10ヘルツ、人間が聴取可能なヘルツとしては20から2万ヘルツということになっております。このレベルが20ヘルツといっても、レベルが大きいと人間にも聞こえるというふうになっています。この中で、財団法人防衛施設周辺整備協会調査研究というのがあるのですけれども、その中に書かれている特徴として、砲撃音は、主要周波数成分が非常に低い、衝撃性が強い、極めて短い事象の音であるといった特徴を有するため、測定が非常に難しいということもあるのですけれども、またこの中で書かれていることの中に、環境省が示す低周波には物的苦情、心身に係わる苦情としては、物的苦情としては50ヘルツが最高、心身によるものは12.5ヘルツが苦情として起きてくるが大きいとあるのですけれども、この砲撃の中に占める割合としては5ヘルツから80ヘルツ、その中でも40ヘルツから50ヘルツの砲撃音というか、そのヘルツが一番多くその波の中であらわれてくるということが砲撃の特徴だというふうに書いてあります。これらも踏まえて、ぜひ町長には、防衛のほうにも、そのような特徴がわかっていながら、そのことについての配慮はどういうふうにしているのかも、ぜひ聞いて、地域の人たちにお知らせを願いたいというふうに思います。それに、騒音に対しての最後の質問にしたいと思いますけれども、上富良野町は、いつも言われるとおり、自衛隊の人たちと共存共栄を標榜し、28年度の執行方針の中にも互いに信頼関係をより確かなものにするとありますけれども、防衛省との関係と同じように、演習場の周辺の人たちとの関係でも、町は十分なる意見の聴取と、町のために住民の人たち、町民の人たちが少しでも犠牲になっているような感情が生まれることは、これは共存共栄に反しているのではないかというふうにも思いますし、多数者が少数者の圧力になっては、この意味も反すると思います。十分な配慮、防衛庁の今以上の働きが必要と思いますけれども、町長の決意をお願いしたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番髙松議員の御質問にお答えさせていただきますが、まちづくりの大きな柱でございます自衛の方々との共存共栄、これは今後も引き続き堅持してまいりたいというふうに考えております。一方、そういった関係を安定して築いていくための環境整備というのは、これもまた外せない重要な部分でございます。そのために、これまでも営々として町が築き上げてきたベースになっているもの、とりわけ演習場関係で申し上げますと、さまざまな周辺対策事業を受けながら、あるいは演習場の周辺に張りついて生活をされている方々に対しましては、町独自といたしましても民生安定につながるような事業も進めさせていただいております。それより何より、地域の皆さん方と自衛隊、そしてまた行政も含めて、いろいろな諸課題を共有し合う、そしてまた課題解決に向けてお互いに知恵を出し合う、そういうコミュニケーションは毎年しっかりと築き上げてきておりますので、そういったことはこれからも継続してまいりますし、また、地域で抱えておられるさまざまな個々の事案に対しましての御苦労は、これからも北海道防衛局は、あるいは防衛省に対しても、地域の思いとして伝えてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
質問 10番 髙松克年
ふるさと納税について、質問をしたいと思います。答弁の中でも、町長が非常に違和感があるということをずっと聞かせてもらっているわけですけれども、これの差は埋めなければならないというよりは、もう外堀から埋まってきているという感じがしてもいいぐらい、ふるさと納税は総務省の中においても、ホームページを見ると「ふるさと納税で地方創生」、「ふるさと納税で日本を元気に」のキャッチフレーズのもと、税制を通じてふるさとへ貢献する仕組みができないか、そのような思いをもとにふるさと納税は導入されました。三つの大きな意義として、納税者が寄付先等選択する制度、選択するからこそ使われ方に考えを至らすきっかけになる、納税の大切さを自分のこととして捉える貴重な機会になる。第2として、生まれ故郷はもちろん、お世話になった地域に、応援したい地域、力になれる制度、人を育て、自然を守り、地方環境を育む支援となる。第3として、自治体が国民に取り組みをアピールし、ふるさと納税を呼びかける。自治体の競争が進― 88 ―むことと、地域のあり方を改めて考えるきっかけにつながる。納税者が地方自治体への関心と、参加意識を高める効果として、一人一人の貢献が地方を変え、よりよい未来をつくる、活力ある地方が生まれることを期待しているとあります。町長のこれに対しての見解をお伺いしたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番髙松議員のふるさと納税についての御質問にお答えさせていただきます。多くが、午前中の質問者のお答えと重複するかもしれませんが、御容赦賜りたいと存じます。ふるさと納税の、政府が、国が標榜しております部分については、議員から今お話があったようなことかなというふうに理解をしております。しかし、一方では、こういった制度そのものについて否定的な意見を述べられていることもまた多数あることも事実でございます。そして、大変危惧しておりますのは、本来の趣旨から少し逸脱して、寄附の獲得競争に走りがちだということがございました。国において、総務省から是正、あるいは自粛するようにというような通達も出るぐらいにエスカレートしている実態もございます。そういったことを踏まえまして、そういう趣旨から大きく、私としてはずれてしまっている実感を持っておりますので、これらについては慎重に、午前中申し上げましたけれども、上富良野町としてなじめる部分があれば活用していくことは想定できますけれども、今、国が言っているような姿が隅々まで浸透しているというふうにはちょっと理解できていない状況でございます。
質問 10番 髙松克年
これは、この質問をしようと思ってから、いろいろ文献などをあさっている間に、たまたま時間があって本屋さんへ寄ったのですね。そうすると、ちょうど申告時期の前だったというのもあるかもしれませんけれども、ふるさと納税の雑誌というか、本というか、ノウハウものというのですか、ハウツーもの、それが本当にそれこそずっと並んでいる、本の真ん前にずらっと立っていて、ひえっと思うぐらい。それで、ちょっと奥のほうに行って、本を読みながら、どういう人がそれを手に取るかと思って、少し時間がありましたから見ていたのですけれども、やはり奧さんたちが多くて、何かいいか、どれがいいか。もうその本に至るや、カタログになっているのですね。ですから、非常に安くも買えるのですね。もちろんそれの裏には、出している行政なり何なりがある程度の掲載依頼というか、それらを払っていることは事実だと思いますけれども、それぐらい。そして、今ちょうど申告の時期ですけれども、たまたまこの間来たときに、1時間ぐらいの間でも、どこの誰かはわかりませんけれども、奧さんらしき人がふるさと納税について税務課の人に聞いているというような状況があったりして、ふるさと納税云々というのが一般的な認識というか、市民権を得ているというか、当たり前になってきているというような状況なのかなという思いで、それらを眺めていました。そういうことからいうと、ここに自分が書いたように、もう上富良野では、十分なそれの素地というか、例えば今言われるようなことからいうと、それらあたりは返礼品がついているわけですけれども、それらにも十分な素地は持っているといっていいと思います。これだけの農業地域で、地域ブランド米、支援米の復活、それらとか、どぶろく特区による新製品、プレミアムビール、そして6次化によるトマトジュース、ニンジンジュース、地粉を使った麺類など、本当に載せても何も遜色のないものがたくさんあるのではないかというふうにも思いますし、これで、先ほどからもいろいろるる質問の中にあるように、どのようなお金の使い方をしていくか、町の財源として、今年間に500万円前後ですか、の寄附があるわけですけれども、それらを倍加していく可能性も含めると、特産化、6次化製品として、将来に向けて加工品を開発していく、それらのことにも十分に向いていけれるだけの余力というか、力というか、秘めた力というか、そういうものが十分に上富良野は持っているというふうに思うのですけれども。確かに、町長が言われるような面もあろうかとは思いますけれども、ここで町の財源確保をどういうふうにしていくか、ある意味では自由に使えるお金というと語弊あるかもしれませんけれども、それらをどういうふうに確保するかということからしても、ぜひ、そのことに思いをいたしていただきたいというふうに思います。これらの見解について、お伺いしたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番髙松議員のふるさと納税に関します御質問にお答えさせていただきます。ふるさと納税制度というもの、性格的には寄附行為だというふうに受けとめておりますが、仮にそういうような取り組みを想定したとき、私といたしま― 89 ―しては、その成果が、想定の中で申し上げますが、こういう制度を活用した町の特産品、あるいはブランド品等がうまく全国の国民の皆さん方に関心を持っていただけるような、そしてまたチョイスしていただけるようなアイテムにうまくなれば、それは一定程度の、議員御発言にあるような、効果も期待できる可能性もあると思います。しかし、本当にこれから途上のもの、あるいは試行的なもの、そういったようものを仮に想定しますと、なかなか目を向けてくれるような状況に至らなかったと仮定しますと、やはり金になるものを選ぶべきだと、金になるようなものを並べるべきだというようなことで発展してしまうという経過をたどることになるのではないかというふうに、私は非常に危惧もいたしておりますので、午前中も申し上げましたけれども、本当に純粋に上富良野町の知名度を高めたり、産品の物産のPRにつながるような知恵と工夫ができれば、これは大いに研究検討していくことは結構かというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
質問 10番 髙松克年
加工場の話を、前回のこの一般質問の中でさせてもらったかと思うのですけれども、これらについても、新年度にどれほどの計画予算というか、そいうものがつくのかなということを楽しみにしていた1人なのですけれども、それらも残念ながら、今のところ何も数字としては置かれているものがないことを見て、本当にそれらについても、農産物をそのような形で使って、そしてそれのふるさと納税をしてもらったものを財源として研究なり、それらに向けて使っていくということもやぶさかではないのではないかと思います。この単年度で成功した例として、今年度、根室市が上がっているのですけれども、これを調べてみたところ、去年の実に6月から始めているのですね。そして9月までで8,000万円、4,613件。そして12月ですか、この間新聞を見ると、12億円ぐらいまでいっているのですね。御承知のとおり、北方の海域での漁というのは、今非常に厳しい状況に置かれているということは、新聞とかいろいろな報道関係のことでも承知かと思いますけれども、僕もたまたま知り合いがいて、根室の自動車工場のおやじさんなのですけれども、その人と話をしていたときに、本当に非常に厳しい状況に市はあるのだという話ももちろんしていましたし、それがやはりどこがどういうふうに音頭とったかということは別としても、このような成果を上げて、この間の道新の小さな欄にですけれども出ていましたけれども、本当にこの財源がなかったら、この町の新しい予算は組めなかったというようなことを書いてありましたけれども、そのような自主財源を求めていくということに思いをいたすと、ここで足踏みをしていていいのかなということを思います。ぜひ、町長も、1回言ったらなかなか聞けないのかなとは思うのですけれども、失敗したときにどうするというのは、もちろん町長も責任をとらなければならないということもあるのかもしれないけれども、そこに踏み出したら、みんなで一丸となってやっていかなければならないというところへ向いていくのが、この町にとって必要なことではないかと思うので、最後になりますけれども、もう一度そのことに意を決して、飛び込んでほしいというふうに思うのですけれども、答弁を求めたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番髙松議員の御質問にお答えさせていただきます。ふるさと納税制度の趣旨がしっかりとぶれない形で維持されて、そして加えて、それを一つのツールとして上富良野町のさまざまな産業振興、あるいは地域振興につながるようなツールとして活用できるような方策があれば、それはぜひそういうことは、研究検討することは結構だというふうに思います。ただ、先ほども申し上げましたように、昨今、私の私なりの理解ということで受けとめていただきたいのですが、過度に数字等がマスコミに踊って、それがあたかも成功事例というように報道されていうふうに私は思っているものですから、そういうことではなくて、本当に純粋に上富良野町を思っていただく方がふえて、そういった方々に何がしかのお気持ちをお返ししていくということについて否定するものでございませんので、そういうようなことも踏まえた制度となることを私は願っているところでございます。以上でございます。