みんなの議会

上富良野町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月28日

(1)十勝岳山麓ジオパーク構想について/(2)観光振興計画について

2015年9月28日、上富良野町議会の一般質問で、荒生博一議員が「十勝岳山麓ジオパーク構想について」「観光振興計画について」について質問し、町長 向山富夫が答弁しました。

質問者
荒生博一 議員
答弁者
町長 向山富夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 9番 荒生博一

私がさきに通告しております2項目に関して、ただいまより質問させていただきます。まず、1項目めです。十勝岳山麓ジオパーク構想について。平成29年度の日本ジオパーク認定登録を目指し、本年度4月に、美瑛町と上富良野町、両町の関係団体や機関による地域協議会が設立され、8月にはかみんにて、徳山大学の講師を招いたり、講演会を行うなど、認定に向けて今後いろいろな取り組みを進めていくと思います。町広報紙の7月号に、町全体でこの活動を盛り上げて、認定を目指しましょうと書かれておりましたが、具体的にどのように町民の皆様を活動に参加していただくのか、現在のプランがございましたら、お伺いさせていただきます。また、ジオサイトの候補地やジオガイドの育成など、協議会での決定後、町民とともにプランニングするためには、協議会参加の団体などの組織づくりは何か考えているのでしょうか、町長の考えをお伺いさせていただきます。続きまして、2項目めです。観光振興計画について。平成25年度から平成30年度までの6年間の計画期間で定められた観光振興計画の中の行動計画に、自然散策ツアーの実践のためのガイドの育成と書かれております。計画の策定から3年が経過した現在、実現に向けてのプランはどのように考えておりますか。もしも育成プランをすぐにでもスタートする御準備があるのならば、この29年度に向けたジオパークの認定に向けて、同時進行で、町オリジナルの上富良野観光マイスターなどのような制度をつくり、目標の達成のために、今このタイミングで始めてはいかがでしょうか。また、これにより、当町で自衛隊の退職者、退官者の雇用などにもつながると私はイメージしておりますが、町長の考えをお伺いさせていただきます。以上です。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番荒生議員の御質問にお答えさせていただきます。まず、1項目めの十勝岳山麓ジオパーク構想に関します御質問にお答えさせていただきます。現在、町では、美瑛町とともに、本年4月に設立いたしました十勝岳山麓ジオパーク推進協議会を中心として、日本ジオパークの認定に向け、活動をスタートしたところであります。ジオパークは、貴重な自然遺産そのものの価値を認定するものではなく、貴重な自然遺産を保全しつつ、教育や地域振興に活用していく、地域としての活動内容を含めて認定されるものでありまして、さらに、4年ごとに再審査がある仕組みからも、継続的な地域活動が重要と受けとめているところであります。そのようなことから、地域の新たな活動を促していくことも大切でありますが、一例といたしまして、既に、郷土をさぐる会による郷土史の研究活動のほか、毎年度実施されております、小学4年生を対象とした火山砂防施設見学会、あるいはフットパスやヒルククライムなどのイベント、さらには、地元の食材を活用したメニューの提供など、既にジオ活動につながるような、さまざまな活動が展開されておりますので、そういった活動の輪を広げていくことが大切なことと考えております。町といたしましては、地域の方々の多様な活動を促すための環境づくりや、それぞれの活動組織が連携を図れるような支援をしていくことも大切な役割と受けとめているところであり、地域の皆さんとともに、ボトムアップ型のジオパークを目指してまいりたいと考えております。次に、ジオサイトの設定やジオガイドの育成についてでありますが、これらは、同時にジオツアーの企画立案等も進めていくことも必要と思われますので、議員御発言にありますように、地域のさまざまな方々の御協力をいただきながら、自発的な活動組織やグループなどの立ち上げが重要となりますので、今後、そういった動きが生まれるような環境づくりに努めるとともに、連携して対応を図ってまいりたいと考えております。いずれにいたしましても、まずは、平成29年度の認定を目標として、活動を推進してまいりたいと考えておりますので、御理解と御協力を賜りたいと存じます。次に、2項目めの観光振興計画に関する御質問に― 29 ―お答えさせていただきます。まず、自然散策ツアーの実践についてでありますが、前期3年間におきましては、観光ガイドのスキルアップを目的とした研修会やモデルルート設定に向けてワーキング作業を進めてまいりました。また、来月には、モデルルートとして白銀荘を始点・終点とする十勝岳望岳台コースを1泊2日の日程で実施することとなっており、あわせて同日程で、サイクリングによるモニターツアーも実施し、いずれもこのガイド役は、研修会に参加いただいた地元の方に担っていただくこととなっております。今後におきましては、これら事業の検証を行うとともに、ツアーガイドの養成と地元の受け入れ態勢の充実に向けた取り組みを継続して行いながら、有効な観光メニューとして確立できるよう努めてまいります。次に、ツアーガイドの育成に関連し、ジオパーク認定と連動した北海道観光マイスター、上富良野観光マイスターなどの制度設計についてでありますが、今後の観光振興に関する関係機関との協議の中で、本制度を初め、実践的な戦略につながる制度について研究・検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。いずれにいたしましても、先ほど述べましたように、ツアーガイドなど観光人材の育成は大変重要と受けとめており、観光振興においても果たす役割が大きいことから、活動内容のPRや情報提供を進める中から、新たな雇用につながることを期待しているところであります。

質問 9番 荒生博一

皆様も御存じのとおり、先般、9月20日付かと思われますが、北海道新聞の記事に、道内、様似町の世界ジオパーク認定の決定が大きく見出しとして出ておりました。現在、日本国内にあるジオパークは七つと記憶しておりますが、八つ目の誕生が北海道内になりまして、北海道は、さきに洞爺湖・有珠山ジオパークが道内最初の世界認定ということで、一生懸命火山の情報などを来たお客様に、皆様に周知いただきながら、案内を的確に行っていると伺っております。私も旅館協会の研修ということで、先般、三笠のジオパーク、実際にジオツアーのガイドさんに、2時間にわたり三笠の見どころをたっぷりと御説明を受けました。その中で、三笠のジオパーク自体、ジオガイドの発足後まだ1年ということで、現在、ジオガイドをされている11名の中のスタッフ、皆様、多分C、B、Aというランク分けになるかと思われますが、そのガイドの方がおっしゃっていたのは、まだ発足後1年目ということで、皆がCランクで、初々しい気持ちで、自分たちの知り得た情報を、それを求めてお越しになられるジオツアーのお客様に満足いただけるように、資料を実際に見ながら詳しく、一項目ずつ丁寧に案内いただきました。多分、この29年度に向けて活動を行ってまいりますということで、2年後、実際にジオパークの認定が決まり、受けた後、すぐに学校関係などの修学旅行等の見学、ジオ見学、ジオツアーの依頼というオファーも十二分に考えられますが、その中で、準備期間においては、もともとある活動のフットパス、それからTCCなどのサイクリングの団体、もちろんおのおの活動は、引き続きサポートいただく中で、新しい組織が誕生したり、そういったことも十分想定されると思います。まずは、2年後に認定を控えております。そのためには、レスポンスを早く、すぐにこの冬にでも、私としましては、そういったジオガイドの、まず、初期段階の、一般に広く町民の方に周知し、現在、町としては、7月の広報紙、それから、ついこの間の9月の広報紙に、このようにジオパークの記事をどんどん上げているのは私も十分承知しております。ただし、この文面を見ても、まだ町民の方々、そもそもジオという単語、これ自体をわかってらっしゃらない方、特に御年配の方々含めて数多くいらっしゃると思います。そういった中でも、私はリーダーシップはぜひ町長におとりいただき、ボトムアップ型を本来目指すのであれば、町民の全ての方々に、まず、ジオパーク認定というのはどのようなものかというのを、引き続きこういった広報を通して、皆様に御案内いただきたいという願いと、出前講座もこちらにはありますということで、総務課の方がいつでも準備をして、住民会の方々、そのほか必要性に応じて、各団体の皆様にいつでも、このジオパークとは何かということを説明にうかがえる準備ができているのも承知しております。しかしながら、私が一町民として思うことは、やはりボトムアップ型、全ての町民を巻き込み、そして皆で盛り上げて、認定を目指すのであれば、ジオパークの案内の横にぜひ向山町長の顔でも載せていただいて、町長みずからの発信ということを、町民全てにわかっていただけるような取り組みを行っていただきたいと思います。今この課題自体が、これから未来の2年後に向けてのテーマということで、今、詳細を事細かく伺うということはできないかもしれませんが、まずは、― 30 ―町長みずから主導いただけるかどうか、その思いを伺う。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番荒生議員のジオパークに関します御質問にお答えさせていただきます。何点か御質問いただきましたけれども、大きく捉えまして、私、かねてから上富良野にさまざまな、ジオに限らず、さまざまな地域資源がたくさんあるにもかかわらず、それぞれ一つ一つ個別に皆さん方が努力されて、それを磨き上げようという頑張る姿は拝見しておりますけれども、せっかくそういう潜在力がありながら、どうも何か横串が刺さっていないというような思いを常にしておりまして、たまたま美瑛町のほうと、山麓のジオ構想を目指そうという機会をいただきまして、これは上富良野の活性化に大きなインパクトになるということで、このジオパーク構想というものを練り上げる決断をしたところでございます。現在、先ほど申し上げましたように、いろいろな地域資源というもの、あるいはそういった地域にある資源を学ぶことによって得られるもの、そういう思いを、やはり町民みんなが共有をしなければ成熟していきませんので、荒生議員からお話ありましたように、私も率先して地域の皆さん方に、目指そうとするジオパーク構想というものは何かと、そして、そこから生まれてくるものは何かと。認定そのものが目的でございませんので、認定がされる、あるいはされてから、それをどのようにして生かして、地域づくり、教育、産業振興、あるいは多方面にそれを波及させていくかということが大事でございますので、同時にジオツアーガイドの育成も、やはり皆さんに案内できる案内役がいないのも、これも不幸なことですから、これは同時進行でぜひなし遂げていきたいと。そして、その過程の中では、多分ジオサイトを何に設定していくかというようなこともテーマになってきます。そういうところを一つ一つ積み上げて、厚みのある、幅のある、そして、しかも町民みんなが、上富良野ジオパーク構想といえば、皆さんが思いを共有できるような素地をこれからしっかりとつくっていきたいと思いますので、ぜひ御支援を賜りたいと思います。以上でございます。

質問 9番 荒生博一

同じように考えは私もありますので、それに関しては大変ありがたく思い、この冬にでも本格的に、協議会の中で行われている決定事項というのをぜひ我々にお知らせいただきまして、その中から、ほかの地域の例を挙げますと、今現在、地区を申し上げるのはあれなのですが、協議会の傘下に、委員会と名づけた同名の団体というのは数多く存在しています。上富良野も、多分美瑛町と上富良野、両町挙げてという取り組みになりますため、どうしても行政区分とかいろいろな問題があり、認定後に、上富良野の案内は上富良野のジオガイド、美瑛町の案内は美瑛町のジオガイドといったような形が、多分移動の時間も、交通費などというのも、ツアーを希望される方、御自身の負担になりますので、多分おのおのの町で、そういったガイドが育成され、的確に町の自然資源の案内ができればと思っていますので、我々もこの構想に関しては、僕自身もこれから勉強するということですので、本当に御質問になるかどうかというのがあれなのですが、とにかく町長のお言葉を信じ、これからジオパークに向けて、このように一生懸命取り組みを、私も所管が、おかげさまで総務産建に決まりまして、こちらの中で、私たちの総務産建の閉会中の課題ということで、ジオパークを積極的に、この所管の年度が2年間という期間ですので、その期間にベストマッチしておりますので、全力を挙げてジオパーク認定に向けて協力をしたいと思います。続きまして、観光振興計画について。御回答いただきました、観光ガイドのスキルアップを目的にした研修会やモデルルート設定に向けたワーキング作業を進めてまいりました結果、来月にモデルコースとして、白銀荘を始点・終点とするフットパスの1泊2日のモニターツアー、それから、同日行われますサイクリングの1泊2日のモデルツアー、このガイドに実際携わっていただいている方々は、私も十分仲よくさせていただいている町民の、片方はフットパスの野山人の中から厳選されたガイドが担当するとお聞きしています。サイクリングも同様に、十勝岳サイクリングクラブのスタッフが同日、ツアーに同行して、お客様を案内すると伺っております。そのための活動のサポートとして、行政では、スキルアップを目的にした研修会を行ってきたという経過がある中で、私も観光振興計画が策定された後に、二、三時間上富良野に滞在しませんかというワーキング、それから、観光人材育成セミナーなど、行政が主催するこういった観光の人材育成に向けた取り組みに関して、僕自身も積極的にかかわりたく、できる限りで参加をしてまいりました。ただし、どうしても我々の業態、冬場の閑散期に時間がとれるという形で、このワーキング自体も11月から大体3月の冬場の閑散期に主に、一生懸命勉強会などをとり行ってきた中で、実際、私もサイ― 31 ―クリングに関しての研修会などの報告は知人に受けまたが、実質行っていたのは、わずか1日、札幌に参りまして、サイクリングのプロのガイドから、どのようなことでお客様を案内しているかというのを、観光ガイドになるべくサイクリングのガイド候補生に実体験を受けていただいたというのと、こちらに戻りました際に、その反省会ということがとり行われた以後、実際に10月3日に行われるモニターツアーまでの間、特に何か皆で集まって勉強会を催したということは伺っておりません。これから、さきにお話ししたジオパークガイドも含めて、こういった自然散策のガイド、サイクリングのガイド、いずれにいたしましても、やはり準備時間とか期間というのが、勉強会、研修会には要すると思いますので、この文面では、さも時間をかけて、取り組みに向けて一生懸命努力したということでの報告に受けとめる文面なのですが、まだまだ、もっと的確にお客様を御案内するという、おもてなしの立場から考えると、時間をたくさんつくっていただき、訪れたお客様が満足できるように、今、現存のフットパスですとかサイクリングの団体、おのおののブラッシュアップはマストだと思いますが、そのサポートともに、町長が先ほどおっしゃいました、おのおのの組織はすばらしく上富良野をPRいただいておりますが、横のつながりがないというのは私も現在肌で感じております。どのようにしたらまとまりが、その組織間で行われるか、町長はどのようにお考えですか、お聞きします。

答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)

9番荒生議員の観光振興全般につきましての御質問にお答えさせていただきます。先ほどのお答えと重なるかと思いますが、私といたしましては、かねてからこの上富良野に賦存する大きな、さまざまな観光のみならず、農業資源も含めて、磨けばまだまだ光る素材がいっぱいあるというふうに思っております。そして、またそれを仮にそれぞれの組織なり、それぞれのかかわりのある方々が一生懸命頑張っていただいても、それをまた多くの皆さん方に観光資源として、あるいは農産物資源としてPRする、そういった手法は、どちらかといえば少し立ちおくれている状況に現在あるかなというふうに理解をしているものですから、ぜひそういった、これからは少し荒っぽい言い方をすれば、本当に飯の種になるような、そういうものにつくり上げていきたいなと。そして、それがこれからの上富良野の産業力の、地域力のボトムアップになるというふうに考えておりまして、特に、そういう中から、今、荒生議員からお話ありました、どの分野をとっても、やはり人材をつくっていくということが、まずなければ事は進みません。どういう形が、観光振興計画の中での前期の中でも、いろいろアプローチしてきましたけれども、実際にまだまだ人材が足りているわけでもありませんし、まだまだプロフェッショナルをつくる必要もありますし、そういったことで、今後、観光振興計画を進める中で、ジオツアーも含めて、観光のいろいろリーダーシップを発揮していただける人材育成も含めて、もっともっと私ども自身も中身を熟知して、そして、地に足の着いたような人材育成をこれからも進めて、それが産業に結びついていくような、そして雇用に結びついていくような展開をぜひ図っていきたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。

質問 9番 荒生博一

最後に、最終的に、先ほど町長がおっしゃられた、飯の種になるべく存在になり得る可能性があるというのは、他のジオパークのガイドの資料とか、金額というのをいろいろ精査しましたら、人数に応じては、1人に対して4時間前後で2万5,000円から3万円の収入になるというような形もございます。それが、たまたま1時間の案内で、1回につき2,000円かもしれない。1,500円かもしれませんが、産業の振興の中において、今、町でも問題になっている商工業の元気のなさも伴っておりまして、どんどんどんどん自衛隊退職者の方の雇用の受け皿というのが少なくなっています。僕は、ある意味このタイミングにかけていただくことができるのであれば、将来の自分自身の2番目の思い入れのある職業として、育った町、住みついた町の魅力を発信していくガイドというのは、雇用の面においても、先ほどの受け皿がどんどんどんどん大きくなれば、それに伴うオファーもふえて、いろいろ町では11名とか13名とか、実際に本当にスペシャリストというのは少ないです。ただし、1年、2年、3年と勉強し、積み重ねることによって、協議会認定のガイド、もしくは町独自のガイドということであれば、厳しい山岳登山とか冬山のガイドというのは、やはり危険が伴いますため、必ずや北海道のアウトドアガイドの資格を持っていたりとかということが、必ずや問われる未来があると思いますが、こういった我々の手をかけない自然資源に関する、言葉での説明のガイドというのは、そういった部分での危険というのは伴いませんので、ある意味将来に向けて、自衛隊の限ら― 32 ―ず、仕事をリタイアされた65歳以上の方々も、まだまだ年齢的にもチャンスが十分あり得ると思いますので、生きがいとして捉えていただき、そういった活動に皆さんを巻き込んで、ぜひガイドの育成含めた観光産業にお力添え、御協力をお願いしたいと思います。以上です。ありがとうございました。

出典:上富良野町議会 平成27年第3回定例会 2015年9月28日 議事録 PDF(35ページ) 間違いを知らせる