上富良野町議会 平成27年第1回定例会 2015年3月10日
(1)第6次産業化の現状と今後の取り組みについて/(2)人口減少社会に対応した町づくりについて
2015年3月10日、上富良野町議会の一般質問で、中澤良隆議員が「第6次産業化の現状と今後の取り組みについて」「人口減少社会に対応した町づくりについて」について質問し、町長 向山富夫が答弁しました。
- 質問者
- 中澤良隆 議員
- 答弁者
- 町長 向山富夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 10番 中澤良隆
私は、さきに通告した2項目について質問をさせていただきます。まず、1項目めの6次産業化の現状と取り組みに― 63 ―ついてお伺いいたします。平成27年度上富良野町執行方針、第7次農業振興計画において、地域の特色ある資源を生かした6次産業化の推進に取り組むとうたわれています。私は、本町の基幹産業である農業が元気でなければ、町の活力と活性化はないと考えています。上富良野町の農業の持続的営みが継続され、足腰の強い魅力ある農業実現のためには、農産物のブランド化、基盤整備、担い手の育成など、あらゆる対策を講じていかなければなりません。特に、6次産業化は、農業活性化策の大きな一つの資産であると考えています。今までの6次産業化の推進状況と今後の取り組み等についてお伺いいたします。まず1点目でありますが、これまでの6次産業化の取り組み経過と今後どのような計画、方針により具体的に6次産業化を進めようとしているのかを伺います。あわせて、上富良野町において6次産業化・地産地消法に基づいた総合事業計画の認定を受けた事業所は何団体あるのかも伺います。2点目ですが、我が町における6次産業化は、基幹産業である農業が中心になると考えます。具体的に農畜産物とは何を想定し、推し進めようとしているのか。または、その他の新たな作物づくりに挑戦しようとしているのかお伺いをいたします。3点目ですが、6次産業化に向けての行政の果たす役割とスタンスはどうお考えかお伺いいたします。次に2項目め、人口減少社会に対応したまちづくりについて質問をいたします。昨今、人口減少社会の深刻さについて、テレビや新聞で盛んに取り上げられています。特に、日本創成会議が昨年の5月14日に発表した人口推計は、全国約1,800市町村の49.8%に当たる896の自治体が、2040年には消滅する可能性があるという大変衝撃的なものでありました。我が町においてもある程度の人口減少という事態は避けて通れませんが、いつまでも活力のある町であるためにもスピード感を持って、早急に対策を講ずる必要があると考えます。そこで人口減少に向かってのまちづくりについてお伺いいたします。1点目ですが、日本創成会議における2040年の上富良野町の人口推計は幾らか伺います。また、推計に対する町長の見解もお聞かせください。2点目は、上富良野町の人口減少の要因の中で、主なものは何だとお考えかをお聞きします。3点目、人口減少に対応した具体的な施策の考とその進め方についてお伺いいたします。以上です。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番中澤議員の御質問にお答えをさせていただきます。まず、1項目めの6次産業化に関する3点の御質問にお答えさせていただきます。1点目の取り組み経過と今後の方針についてでありますが、地元農業者によります6次産業化の取り組みも大変近年活発化しており、商品化されたものについての販売実績も増加してきております。町といたしましては、現在までに販路拡大につながる機会等の情報提供を初め、イベント等への出店支援や6次産業化に取り組もうとする農業者への研修等の実施、さらには施設設備に対する助成など、それぞれ活動の実態に合わせた対応を図っているところであります。今後におきましても、これら基本的なサポートを継続するとともに、執行方針の中でも述べさせていただきました、どぶろく制度が可能となる構造改革特区の認可など6次産業化に取り組むに当たりまして、行政としてでき得る限りの情報収集や支援体制の強化に努めてまいりたいと考えております。また、いわゆる6次産業化・地産地消法に基づきます総合化事業計画の認定事業者は、現在のところ3事業者であります。次に、2点目の6次産業化に結びつく作物の想定についてでありますが、6次産業化に結びつく作物は多種多様でありまして、一義的には主体をなします事業者の皆様が選択するものと考えておりますことから、行政みずからが特定の作物を選定し、推奨することは課題があるものと考えております。一方で収益の向上や経営の安定を図るため、町として地域振興作物を指定し、農業経営の強化につなげていくことは、農業振興活性化には必要なことであり、特に地場農産物のブランド化につきましては、積極的に推進すべきものと考えておりまして、このような取り組みの中から6次産業化へ発展していく作物や品目等が生まれてくるものと思っております。次に、3点目の6次産業化を推進する上での行政の役割とスタンスについてでありますが、まず6次産業化の主体はあくまでも農業者や他の事業者が一体化して取り組む事業としてとらえており、農業者のみならず、商業、観光業など多様な組み合わせを通じ、起業や雇用の創出につながっていくことを期待するものであります。町といたしましては、これまでの取り組みを継続するとともに、地域産業の振興を図る上から事業者への情報発信や異業種交流などを進めるとともに、6次産業化に向けた支援の強化や環境整備に努めて― 64 ―まいります。次に、2項目めの人口減少社会に対応したまちづくりに関します3点の御質問にお答えをさせていただきます。我が国はいよいよ人口減少時代を迎え、地域社会の持続性が大きな懸念となっているところであります。昨年の春に日本創成会議におきまして、2010年から2040年までの間に、20歳から39歳の女性人口が5割以上減少する市町村は896自治体で、全体の49.8%にのぼり、そのうち人口が1万人未満となる市町村は523自治体あり、このままでは消滅する可能性があるという衝撃的なレポートが発表されたところであります。そこで1点目の当町の推計についてでありますが、日本創成会議におきましては2040年の当町の人口は8,089人、また人口移動が収束しない場合には6,968人になると推計されておりまして、私といたしましては大きな危機感を抱いたところであります。人口減少を防ぐために、どのような取り組みが必要なのか、従来に増して真剣に向き合う必要性を強く感じているところであります。次に、2点目の当町の人口減少の主な要因と影響についてでありますが、人口減少につきましては、さまざまな要因があると思いますが、その中でも一般的には出生率の低下、産業構造の変化による都市一極集中などが主な要因であると考えられます。それにより産業の縮小、地域活力の低下、自治体維持の高コスト化による財政への影響が考えられるところであります。上富良野町においても、主要産業であります農業の不安定化に起因する離農者の増加や後継者不足、また商工業関係においても相次ぐ大型店の出店、価格競争の激化、加えて消費者ニーズの変化等により、売り上げ減少を余儀なくされ、個人事業者の閉店・廃業が続くなど若者の就労機会が縮小してきたことが大きな要因となって、人口減少をもたらせているものと思われます。また、人口減少による影響ははかり知れず、町全体の活力低下を招いていること明らかであり、一刻も早い人口減少への対策が必要と認識しているところであります。次に、3点目の人口減少社会に対する施策の考え方についてでありますが、これまでの第5次総合計画を十分に見きわめ、平成27年度におきましては、国における地方創生の動きと連携し、地方版総合戦略を策定することとしており、その中で広く町民の皆様からの御意見をいただき、福祉施策、子育て支援策、定住・移住対策、産業振興策など個別計画との整合性を図り、より具体的、戦略的な施策を策定し、人口減少社会に対応できる実効性の高い計画としてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
質問 10番 中澤良隆
ただいま回答いただきましたように、地元農業者による6次産業化は活発化してきていると、そして認定を受けた事業者も3事業所があるということで、今までの町の積極的な支援については理解を示したいと思います。ただ、私が思う6次産業化というのは若干違いまして、大きく分けるといいますか、一つは、今、町が特に積極的にやっている法人とか個人、また志を同じくするグループや何かに情報提供とかそういうことを行ってきていると。そしてこういう団体や何かは、産地直売所を設置したり加工品の販売、また体験型農園などを行っているというようなことで認識をしています。もう1点は、私は、やはり大きな目で上富良野町の農業所得を農業者の全体の底上げと、そんなような6次産業化が上富良野町には必要でないかなと、そんな取り組みを進めるというのが、私は、二つに分類するのがいいのかどうかはわかりませんが、そんな考え方を持っています。ただ、2点目のほうで後段で言いました部分については、町として非常に今、手薄なのかなというようなこともちょっと感じていますので、そこら辺の認識について、町長の御答弁をお願いしたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番中澤議員の農業の6次産業化に関する御質問にお答えさせていただきます。非常に6次産業化というものは、正直申し上げてどちらかといえば言葉が大分先行しておりまして、実際に6次産業化で町全体の活力が、地域全体の活力がいかほど高まっているかというようなことを農業研究機関等の報告・調査等、私なりに理解するに非常に全国平均で、今、黒字化になるのには四、五年かかっているという平均値が出ています。ですから、三、四年間は耐えていかなければならない。ましてや6次産業化で、最終的に所得を上げるということになれば、物を売って幾らの世界ですから、今、日本全体がオーバーマーケットになっております。もう飽和状態になっておりますから、そういう中で地域で、6次産品を仮に生み出したと仮定いたしまして、それを農業の所得の安定に結びつけるというまでには、地域で、あるいはグループで、相当しっかりと支えていくという基盤がまず― 65 ―根っこになければ、私は非常にハードルの高いものだというふうに思っております。お 答 え の 中 で も 、 中 澤 議 員 の 御 質 問 と う ま くフィッティングしているかどうかわかりませんが、まず本来の農業経営、基幹作物をしっかりとつくって収益を安定させて、そこから6次化へ向かうような余力が、精神的な財政的な含めて余力が生まれてきて初めて3年、4年の黒字化になるまで耐え得るものというふうに理解するところがありまして、できればそういったようなまず環境がしっかりとできるようなことに、今、どちらかというと軸足を置くべきなのかなというような思いも持っているところでございます。以上です。
質問 10番 中澤良隆
わかりましたというか、町長の認識は、とりあえずは軸足は農業者や何かがやるという観点で、ただ、私が本当に思っているのは、6次産業化という定義は1次産業の生産掛ける2次産業・生産加工、3次産業の販売と、そういうのが6次産業と言われております。ただ、本当に先ほども言いましたけれども、やっぱり農業というのは本町の基幹産業で、町の元気だとか活性化のため、これ以上農業が衰退してはならないと、そんな強い意識を持っています。そんな意味で、農業所得の向上を高めるためにはいろいろな、先ほどもちょっと一番初めの質問で言わさせていただきましたが、いろいろな基盤整備だとか、それから担い手対策だとかやらないといけないと思っておりますが、ここでちょっと、町長は農業のプロであります。そして農業者から絶大な信頼を得ている町長ということで、上富良野町の10年後の農業の姿、展望というものを町長の認識をお聞きしたいと思いますし、また、上富良野町の農業を10年後どう導いていこうとしているのかをお聞かせください。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番中澤議員の6次産業化含めて、今後の上富良野農業の展望等についての御質問でございますが、まず行政執行方針の中でも少し述べさせていただいておりますが、上富良野町の農業の将来の農家戸数が非常に北海道から示されております数字を見ますと、ショッキングな数字が出ております。135戸というような仮置きの数字が示されておりますが、非常にショッキングでございます。なぜそうなるかということは、やはり何度も申し上げておりますが、やはり経営が安定化しないということ、それによって後継者も育たないというようなことで悪循環、負の循環が私は断ち切れてないのかなというふうに考えております。そういう中に向けて、私は私の経験上、自分が生産したものをしっかりと自分の目で消費者の皆さんに届くということを実感しないと、生産者というのはつくって販売組織に預ければ終わりというような時代ではないというようなことから、農協にも申し上げておりますけれども、上富良野のブランド化を進めたいと申し上げましたけれども、やはり上富良野の生産者がつくったものを大なり小なり上富良野の中で商品化する製品化するなりして、そして消費者の皆さん方へ責任を持って届けるというようなやはりプライドを持った農業に、私は、つくりかえていきたいというふうに考えております。それと、今、これだけ高齢化の時代でございます。やはり高齢者だからできる新たな経営形態もあると思います。そういう中で、大規模経営を目指す方々については、希望すれば法人化なり組織化なりをどんどん進めていっていただくことも結構だと思います。あるいは少しそういう大規模化を目指す方向と違う集約的な作物を導入して高い収益を上げているというところは、これはある程度、年がいってからも対応できるなというふうに理解しておりますので、そういった組み合わせを積み重ねて、そしてこの6,000町歩の中から生まれる生産額を本当にざっくりですが、例えば反当平均15万といたしますと100億近い潜在生産力があるなと思っていますので、そんなことを10年後には成し遂げれるようなさまざまな仕掛けをしていく必要があるというふうに理解しているところでございます。以上でございます。
質問 10番 中澤良隆
今、ブランド化とか、それから高齢者でもできる農業経営、そして仕掛けをしていきたいというようなことがありました。ただ、仕掛けというのは、本当に仕掛けてもらわないと、そして先ほど町長が言いましたように、何かのプロジェクトはそれが成果になるまで、最低でも四、五年といいますから、やはり10年はかかると思うのですね。農業者のコンセンサスを得ながら、どんな6次化なりブランド化なり進めようかということを考える、考えたものをそれを実行に移す計画や何かをつくっていく。そして販売だとかそういうものにやっていって、反省、評価もしながらといえば、最低でも10年かかると思うのですね。そうしたときに、今、町長が言いますように、現在の農家戸数300戸で、約800名前後の人数ですが、それが10年後になると150戸、今は135戸と言いましたが、135戸にもなると思うので― 66 ―すよ。そのときに、それはもう10年後に135となっているということは、今の300戸をどう減らさないか、きょう・あすにも仕掛けづくりをやっていかなければならないと思っています。ぜひそういう意味で、町長のもう一度、その仕掛けづくりや何かについての熱い思いをお聞かせいただければと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番中澤議員の農業の活性化についてお答えをさせていただきます。本当に、喫緊の課題だというふうに考えております。現在、第7次農業振興計画の策定を終えた中で、農業振興審議会に今、具申をしておりまして、従来の振興審議会の具申内容から、さらに非常に中身の深いものを求めた具申をしております。そういったものを受けながら、さらにしっかりとその実行が上がるような行政として対応できるものを積極的に対応しますし、農協、あるいはそういった関連組織へ積極的に発信することも、また一歩必要だと思っていますので、それと、ぜひ御理解いただきたいと思いますのは、農業業界だけが元気になればいいものでありませんので、やはりそこにうまく商工業も含めて、町内全体が産業を強くしようというようなこともこれは切り離せませんので、そういうことも含めて皆さん方から御意見をいただきながら、実効性が上がる計画・施策を考えてまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。以上です。
質問 10番 中澤良隆
それでは、第2点目の具体的な農産物のほうに入りたいと思います。町長のお答えでは、行政みずから特定の作物を選定したり推奨することは、課題があるということで御答弁をいただきました。どのような課題を想定されているのか、当然、農産物の選定や何かについて行政だけでやれるものでは絶対ありません。これは農業者のコンセンサスを得て、農業者や何かの理解とか、そういうものは当然前提には入ってくるものと思います。どんな課題があるか、お聞かせをいただきたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番中澤議員の作物選定等の御質問にお答えさせていただきます。全国的に、あるいは道内を見ましても過去にさまざまな形で、さまざまな作物を手がけてきている実例は多々あります。上富良野町の経過歴史の中にも、そういった時代もあったことを経験もしております。しかしながら、行政が百歩譲って改良普及センター等の技術者、あるいは研究機関等の御指導をいただいたといたしましても、町としてこの作物をこの品目を戦略的に作物栽培していくのだというようなことでは、なかなか生産者の気持ちをそういった気持ちと同化させるということは、非常に私はまずハードルがあると思います。そして、そういう仮に町としてのその作物をどういうふうにとらえるか、例えば水稲とか麦とかバレイショとか、そういった基幹作物をさらにしっかりとつくっていくということで奨励したり、あるいは戦略を持つということは、それはあるかと思いますが、全く別な品種なり作物を上富良野に根づかせるかというようなことになると、それを中澤議員の御質問の趣旨からすると、それを願わくば6次産業化に向けていくような足かがりというような意味もあるのだと思いますが、それはやはり生産者、農業者みずからがさまざまな自分の技術も加味して選択してくるべきものだと思いますので、やはりまずそういった意識レベルが、行政や指導機関の思いと生産者とが必ずしもうまく合うということは、なかなかハードルが高いと。そして、それについてまた新たに次の段階では、さまざまなハードの投資も伴ってまいります。そういった今度また一連に行政が先頭に立って、そういったことを指導していくということと、生産者とうまく息が合うかどうかという、そのハードルは非常に高いものだというふうに認識しているところでございまして、やはり行政がみずから作物を選択するということは課題が多いなというふうに理解しているところでございます。
質問 10番 中澤良隆
私は、先ほども言いましたけれども、向山町長だから、農業のプロだから、農業者の本当に信頼を得ているから、そういう農業の振興をするのは、向山町長以外にいないと思うのですよね。だから、もっと町長のトップとしてのリーダーシップをぜひ発揮をしていただければなと思いますし、本当に先ほども言いましたけれども、10年先というのは、本当にもうすぐなのですよね。そういう意味からは、やはり何か、6次産業化でなくてもいいでしょう。ブランド化でも結構だと思います。どんな形でも結構ですので、農業の底上げというのをぜひ農業から波及する商業者とか、それから経済界や何かについても全体が底上げされる上富良野であってほしいなと思います。それで作物のところに戻りますが、主要作物で私も初めて執行方針で知りましたが、米を活用したどぶろく、これでも結構だと思うのですよね。ただ、どぶろくだけではちょっと幅が狭いといいますか、― 67 ―やはり米を活用した何がいいか、ちょっと思いついたのは米粉でパンをつくるとか、そして学校給食センターにそのパンを食べてもらうとか、そうやってやることによって上富良野の米の消費が高まるとか、そういうこともぜひ取り上げてほしいと思っています。ちょっと変わりますが、今、上富良野町の中にはたくさんの宝物といいますか、あると思います。ホップだとかラベンダーなど、それからもう1点、私が考えなければならないのは、温暖化によって稲作の適地が今までは東北や何かのほうだったのが、北海道のほうに移ってきています。また、ワイン用のブドウだとか、それからサツマイモだとか、スイーツ用のサツマイモだとか、全部温暖化によっても変わってきています。だから、町長は今言われましたが、生産者と共通認識を持ちながらというのは、すごく課題があって難しいということですが、温暖化はそう簡単におさまるものでもありません。そんな中でホップだとかラベンダーを活用した、また温暖化によって生産作物や何かが変わってくるということについて、町長はどのうな認識をされているかお聞かせください。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番中澤議員の農業に関します御質問にお答えさせていただきますが、まず冒頭、非常に期待をかけていただいているということに対しまして感謝を申し上げますし、応えていかなければならないということを改めて自覚したところでございます。まず、私のみずからの体験上から、やはり生産、その土地をしっかりと生かしたそういう中から最高の品質、最高の収量を確保していくということで経営を安定させていくということがまず基本にあると思っておりますので、そして上富良野町内に活用できるさまざまな施設だとか、そういったものをさらにしっかりと生かして、ふだんこういう場所ではなかなか申し上げれませんけれども、農業者団体、あるいは農業者にいろいろな私の思いを伝えております。そういったことで奮起を、若い人が奮起をしてくれるような私も話題提供やきっかけづくりをしていると思っておりますが、それはまた別な機会にお話をさせていただくといたしましても、確かに気候変動によります作物、適用する作物が上富良野も変わってきていることは事実でございます。一番端的なのは、米の品質が向上したということは、これは品種改良もさることながら季候が変わったということが、最大の要因だというふうに思っております。また一方では、てん菜のように適さなくなってきた、そういう品目もあるということで、その辺はしっかりそういった変化に対応できるような指導なり情報提供は、これはむしろ私ども積極的にやっていくべきかなというふうに思っております。そういう中で、あるいは集中豪雨、ゲリラ豪雨等によって湿害で、非常に作物を収穫できなくなったような状況もあります。今までも特にニンジンなんかは、一大産地だったのですけれども、条件整備が十分でなかったばっかりに、一晩にして全滅になったこと何回もあります。まず、しっかりとしたそういうところも含めて、安定した経営ができるような、そして季候ももちろん敏感にそういったことも判断して、作物の選定について情報提供もしていかなければならないというふうに理解したところでございます。
質問 10番 中澤良隆
私は、先進事例から学ぶことが大切だと感じています。そこでちょっと調べたのですが、例えば、ホップでホップ茶をつくっているところ、またホップでドレッシングをつくっていると、そんな事例も見ました。また、うちの特産品の一つであるラベンダーですが、先ほど同僚議員の質問の中で認知症、アルツハイマーの早期発見・早期治療ということがありました。ただ、今、私が調べた限りでは、ラベンダーは認知症だとかアルツハイマーの予防に非常に適しているということで、これはラベンダーオイルなのですが、ラベンダーオイルでも科学香料ではなくて、天然香料を活用したもので認知症だとか、アルツハイマーの予防に非常に効果があるということであります。これはある大学で、既に大学と企業がドッキングした中で製品化されて、アロマテラピーという形の中で治療が推進されています。また、ある町では、今、言った認知症対策のために健康づくりというようなことで、健康の町のためにアロマテラピー、ラベンダーオイルや何かの活用をしているということも聞いております。今、ちょっと学ぶということで紹介させていただきましたけれども、町長の受けとめをお聞かせください。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番、中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。いろいろな地域特有の作物、固有の作物等を活用して、いろいろな分野にその適用を広げていく、活用を広げていくということは、これはなかなか農業者みずから、そういった情報を得るようなことは大変だと思います。町といたしましては、官学連携等もしております― 68 ―ので、特に今、中澤議員からお尋ねありましたそういった作物の活用等については、科学大学と連携もとっておりまして、今度、学長がお話いただきましたのは、薬科大学も一緒に仲間に入りましたというようなこともおっしゃっていただいておりますので、そういうような情報収集機能と申しましょうか、アンテナを高く張って、さまざまな情報を活用していくことは、これから今以上に取り組んでいきたいと考えておりますので、御理解賜りたいと存じます。
質問 10番 中澤良隆
3項目めの行政の果たす役割とスタンスであります。今まで、十分議論をさせていただきました。そういう中で、本当に時間がないのだということをお互いに認識した中で、町もそれから議会もそうでしょうし、それから町民の方々も一貫してこの難局に立ち向かわなければならないなという思いは共通認識かと思いますので、ぜひ町長の絶大なるリーダーシップを発揮していただきたいなと考えております。それから、2項目めの人口減少に移りたいと思います。町長は、さきの答弁の中で、人口減少を防ぐために、そして取り組む必要が、どんな取り組みが必要なのか真剣に向き合う必要性を感じている、また、大きな危機感を抱いたとのことであります。今回、示された我が町の将来人口8千何がしでありますが、町長は、この人口推計は妥当だと感じているか、そこの見解をお聞きしたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番中澤議員の人口減少におきます御質問にお答えさせていただきますが、日本創成会議から示されている推計人口は妥当かどうかというお尋ねでございますが、何と比較して妥当かどうかということを対比するものを持ち合わせてもいませんし、ただ、私は5次総の中で1万1,900人と設定した目標人口をしっかりと目指していくのだということからすれば、非常に理解できない数字でありますし、この創生会議がどれほど確実性を持った推計なのかというようなこともわからないことから、非常に的を得たお答えをするような状況にないというのが実態でございます。以上でございます。
質問 10番 中澤良隆
2040年には8,089人と、もし人口移動が収束しない場合は6千何人ぐらいでしたか、6千何ぼぐらいということで、申しわけありません。やはりこの推計されたときに、本当に当たっているのかどうか、2040年にそれが妥当なのかどうか、やっぱり検証をしておいて、それに対する対策が必要なのかなと思うのです。特に、うちの町は自衛隊の町でもありますので、非常に自衛隊が進める人口に対する影響というウエートは大きいのかなと思っております。ただ、今、総合計画 の目 標人口1万1,900人、定住・移住を進めながら1万1,900人に努力するのだ、これは平成30年のことだと思います。それから、介護保険事業計画、今回の中では推計されているのは、これは多分、コーホート法による推計かと思いますが、平成37年、10年後になりますか、2024年で9,919名というのが介護保険事業計画でうたわれています。2040年はそこから15年後ですから、多分、当たらずとも遠からずの8,000名前後になるのかなと。これは何もしなければということかと思いますが、そうなると思います。そんなことで、今後、今言った介護保険事業計画では9,919名と示されていますが、そういう意味からももう一度町長の2040年ごろの推計値、妥当かどうか、思うか、もう一度お答えをいただきたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番中澤議員の御質問にお答えさせていただきます。先ほどの御答弁と重複するかと思いますけれども、2040年に9,000人強、特に対策を講じなければ7,000人を切ってしまうというような数値も出ておりますが、しかし、これは一自治体が仮に相当の戦略をもって人口減少対策を講じたといたしましても、私はまずこの人口減少という事象を今日そういうような状況生んだ国としての背景、そういったものを根本的に国が国を挙げて検証をして、言葉を言いかえれば、戦後の復興から高度経済成長を目指してきた中で、さまざまな産業においては人を使わなくて済むような機械化、あるいは我々身近なところでは農業においても機械化、あるいは省効率化、あるいは商業分野においてもスーパーマーケットなどによる営業形態が、人が物を販売するというようなことから、人手が要らない、かけないような社会の仕組みを国がみずからつくってきているわけですから。子どもが多子世帯になれば、教育費が莫大だとかといって、教育レベルを上げなければ、いい就職もできないということで、むしろこういう社会を国が目指してきたのではないかなと、私は一方では思っているのです。― 69 ―ですから、何で少子高齢化を嘆くのかなと、よかったよかったと、これが目指してきた姿だというふうに、私は少し国も考えを原点に振り返っていただきたいなと思うところもあるわけです。そういう中で、これから方向を見直そうと、やはり人口がふえて、そして活気がある社会がやはりあるべき姿なのだというようなことに変わっていくとしたら、そういう中でさらに上富良野として、そういったかつてのようなにぎわいのある活気のある町にまず人口、どうも限られた人口を全国で奪い合うと、取り合うというようような構図を私は好ましいことでないなというふうに考えておりますので、まずその辺の基本的なところを国として私は見せてほしいなというのが、私の心情です。以上でございます。
質問 10番 中澤良隆
当然、人口減少社会になってきたのは、国の政策・施策、それから方向性とか、いろいろなことあるでしょう。ただ、私たちは上富良野町に住んでいますので、この上富良野町の人口減少というものをどう受けとめて、どう対策を練るかということが一番大切なのかなと、そんな思いを抱いています。それで、人口減少の主な要因についても伺いましたが、お答えでは、農業・商工業の低迷、若者の就労機会の縮小、出生率の低下、それから都市への一極集中などが、主な要因と考えられますということであります。私もそういう要素が重なって、人口減少を生んでいるものと、そう思うところであります。ただ、その中でも子どもを産み育てる人口、要するに若年女性の20歳から39歳の女性の人口の減少が、最も大きいのではないかなというふうに考えております。でありますから、我が町はそこにターゲットを置いた、また次の3項目めの質問になってしまうかもしれませんが、そこにターゲットを置かなければならないと思っています。若い女性の働く場と雇用の場というのを町長はどのように進めていく考えかお聞かせください。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番中澤議員の御質問にお答えをさせていただきます。今、議員が御懸念の部分については、私も全く同感でございまして、やはり20歳代、30歳代の若い人、女性のみに限らず、そういった方が上富良野に定着していただけるような状況づくり、これは産業振興もあるでしょうし、あるいは子どもを産み育てやすいようなそういう環境整備も、それらが相まって若い人たちが上富良野に魅力を感じて定住していただける、あるいは子どもを持っていただけるようなそういうようなことは、政策としてはむしろ積極的にやるべきだなと、そういうところでの人口減少対策というのは、これから本当に求められてくると思います。それを両方、そういう町の仕事の場の確保だとか、さらに申し上げました子育て環境の整備だとか、両立させていかなければ機能していきませんので、この辺は非常に難しい課題ですけれども、やはりそれは絶対に避けて通れない課題だというふうに認識しておりまして、いろいろな皆さん方から、町民の皆さん方を含めてアイデアや御意見をいただきながら、政策として取り組んでいければと願っているところでございます。以上です。
質問 10番 中澤良隆
それでは、3点目のほうに移らせていただきますが、具体的な取り組みについても何点かお聞きをいたしました。今も申し上げましたが、その中で私は、若年女性が働ける雇用の場を積極的につくるべきだと考えます。それである町のことであります。超高齢社会に向かって、高齢者の定住政策を町の柱に据えた市町村があります。高齢者の定住促進ですね。福祉分野の施設を積極的に設置、また誘致を行って、たくさんの施設をつくったそうであります。そこで、そこには若年の女性の雇用が何年間かで200数十名の女性がふえ、また退職された高齢者たちも大勢、何百単位で移住・定住をされたそうであります。北海道の試算によりますと、65歳以上の夫婦が移住してきた場合に、生涯の経済波及効果は2億1,000万円と聞いています。一方、心配される社会保障費でありますが、1人、3,700万円ということで、圧倒的に経済波及効果のほうが大きいということが、道の試算でも言われています。ちなみにそこの介護保険料は幾らかというと、うち3,950円と同じ4,000円ぐらいということであります。そんなような我が町でも、私はなぜこんなことを言うかというと、若い働く人たちの場というのは、なかなか企業誘致や何かでは確保ができないということ、あろうかと思います。そんな中で、うちの町も住みなれた地域で、住みなれた町で何とか一生を終えたい、そんなことで今、介護保険事業計画を見ますと、53名の方が町外の老人保健施設とか特養に行っています。だから、本当は上富良野町があいていれば、ここで入所・入居したかった人たちがそれだけ現在でもいます。これからますますふえてくると考えています。― 70 ―さらには、道の介護保険事業支援計画というのですか、道のは。3年間の中では特別養護老人ホームでは3,295床、それから老健では865床の増床を支援するということが計画に盛り込まれています。でありますから、うちの町でも特養や何か、町がやるとかそういうことは別にしても、特養や何かの増床や何かも我が町でも視野に入れて、若い女性の雇用の場を何とか確保して活性化を目指してほしいと思いますが、町長の認識をお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
10番中澤議員の人口確保策についての考え方についてのお答えをさせていただきますが、議員からただいまお述べいただきましたような人口確保策、あるいは就労機会を拡大するというような両面から見て、そういった切り口もあるだろうなということは私も理解をしております。しかし、やはり基本としては、年少から高齢者まで適度にバランスがとれた人口構成というのが、自治体としては目指すべき姿ではなかろうかというふうに理解をしております。人口を維持する方策として、あるいは女性の働く場を確保する場としてのそういった高齢者の方々を呼び寄せるような形というものは、方法として否定するものではございませんけれども、それ以前にやはり私は課題は高くても上富良野の中で自然体に、自然の形で人口構成が整っていくことが長い目で見れば、やはり安定していくことにつながるというふうに思います。そういう中でやはり大変課題は高くても、町内で仕事を求めて働けるようなそういった環境づくり、状況づくり、それは行うべきだと思いますし、そしてそういう中から子どもを育てながらということになりますから、当然、安心して子どもを育てていけるようなそういったことで、積み上げていくことをまず目指すべきかなというふうに考えておりますが、さまざまな御意見等を賜りながら、先ほどお答えさせていただきましたが、今年度、新年度、平成27年度において総合計画を立てる予定としておりますので、そういった中にも今、議員からお話ありましたようなことも含めて、いろいろ盛り込んでいければなと、期待しているところであります。以上でございます。
質問 10番 中澤良隆
今、私の紹介させていただいたのは、やっぱり町長が言うバランスある自然体の中でと。でもやっぱり若い女性たちが、上富良野に住んでもらわなければ、人口は急激に減っていくと思います。日本創成会議の座長の増田さんが言われている、人口減少社会は避けて通れないと、でも人口急減社会だけをつくってはだめだと。だから、そういう思いの中で私たちも人口を急減させないような施策、それには若い女性たちが働く雇用の場を確保するということも我々の努めなのかなと、そんなふうに思う次第であります。今後、町長につきましては、人口減少社会に向かっての本当にこれも先ほどの問題と待ったなしで、スピード感を持った中で進めていただければなと思います。以上で質問を終わります。