上富良野町議会 平成25年第2回定例会 2013年6月18日
(1)町内公共施設の省エネルギー対策について/(2)十勝岳地域の観光振興について
2013年6月18日、上富良野町議会の一般質問で、金子益三議員が「町内公共施設の省エネルギー対策について」「十勝岳地域の観光振興について」について質問し、町長 向山富夫が答弁しました。
- 質問者
- 金子益三 議員
- 答弁者
- 町長 向山富夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 5番 金子益三
私は、さきに通告してあります2項目、8点につきまして町長にお伺いをいたします。1点目でございますが、1項目め、町内の公共施設の省エネルギー対策についてでございます。現在、国や北海道においてもさまざまな場所で省エネルギー化、また、再生可能エネルギーの導入について取り組みが行われているところでございます。我が町上富良野町におきましても省エネルギー― 25 ―やエコ改修の住宅リフォームなどに対しても補助金を活用する事業などが行われており、また、現在建てかえ改築工事が行われております上富良野小学校につきましても地中熱を利用したヒートポンプの活用を図るなど、さまざまな取り組みを行ってきております。そのことを踏まえまして、町長に次の事項についてお伺いをしたいと思います。まず、1点目でございますが、現在の上富良野町にあります公共施設において、それぞれの建物の光熱水費の推移について、これらを分析、検討を行った経緯はあるのでしょうか。2点目、今ある公共施設の改修計画について、もちろん建物の長寿命化に伴いまして、設備いわゆるボイラー・暖房・給湯等の改修計画をお持ちでいるのか。3点目、役場庁舎や保健福祉総合センターかみん、さらには消防庁舎、町立病院がこの近くに固まってあるということから、これらのエネルギーを一括に管理するエネルギー棟を建設し、そこから再生可能なエネルギーを中心とした一括の管理体制を図るような考え方というのはお持ちでないか。4点目、ESCO 事業と呼ばれるものを導入することにより、光熱水費を管理、さらには削減を図るような考え方をお持ちではいないか。今後ますます高騰するであろうと言われている原油等の化石エネルギーを消費することによって、燃料費の増嵩が予想される中で、再生可能エネルギーの導入については必要不可欠になってくるだろうと考えられます。さらにこのことはCO2削減、地球温暖化防止の観点や環境に優しいまちづくりの考え方なども含めて、他の自治体よりも先んじてこれらの再生可能エネルギーを取り入れ、この美しい上富良野町のみならず、地域の将来の子どもたちにさらにクリーンにして引き継ぐためにも、一日も早い導入が求められると考えますが、町長の考え方並びに今後において受ける我が町の取り組みにつきまして、町長の考え方をお伺いしたいと思います。2項目めでございます。十勝岳地区の観光振興についてお伺いいたします。昨年12月に制定されました上富良野町の観光振興計画の中におきましても、十勝岳温泉地区においての戦略的計画については、総花的意見として集約されておりまして、十勝岳地区が持つ本来のポテンシャルについては余り触れられておりませんでした。もちろん大雪山国立公園内にあるということから、大規模な開発はできないということにつきましては、私も十分に承知をしておりますが、今ある施設につきましても相当の自助努力をしながらもぎりぎりのところで運営を行っているのが事実であります。町長も御承知のように昨年1カ所の施設が残念ながら現在休館という形の状況になっておりますし、また十勝岳地区のフラッグシップでもあります施設についても、源泉の配管等さまざまな大きな諸問題を抱えているのが現状であります。加えて冬期間道道の美瑛の望岳台から来る道道の通行どめによりまして、観光客の流入が遮断されるなど、まだまだ予断を許さない現状にあります。しかしながら、昨今十勝岳エリアの人気というのはさまざまな分野の熱狂的なファンの方から大きな評価を得ておりまして、リピーターとしてのお客様もふえて、数多くいらっしゃるという現状でございます。そのことで町長に次の4点についてお伺いをいたします。1点目、現在、十勝岳地区には十勝岳温泉郷には2つの温泉施設、吹上温泉郷には1つの施設と1カ所の無料露天風呂があり、町では吹上地区に関しては振興公社の活用を図り、さまざまな改修なども行っておるところでございます。このことについて、同様に十勝岳温泉郷の施設についても、上富良野町の十勝岳開発基金等の活用を図りまして、源泉の確保や上水の安定的供給に支援ができないかどうか、お伺いいたします。2点目につきまして、十勝岳地区は日本の中においても北欧ヨーロッパに非常に風土、気候が似ております。特にフィンランドにありますラップランド地方とは気候やその他植物の群生なども非常に似ていることから、これらを非常に深く関係のあります公益社団法人の日本サウナ・スパ協会でありますとか、北海道フィンランド協会など連携を密にして、北海道の中での山岳リゾートの中核として位置づけられるような観光振興に着目ができないかどうかお伺いいたします。3点目、アウトドアスポーツの中でも、非常に上級者に好まれるというバックカントリースキーやバックカントリーのスノーボードの聖地として、十勝岳地区を売り込みを図りまして、特に観光客が著しく激減する冬期間の上富良野町の観光振興に力を入れる考えはないのかお伺いいたします。4点目、昨今、非常に人気が高まり近隣の市町村でも取り組んでいるロードタイプの自転車のコース整備や情報発信、団体への支援などを行い大会などを誘致し、町として独自に自主開催をするような考えはお持ちでないか、以上の8項目について町長の所信をお伺いいたします。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
5番金子議員の御質問にお答えさせていただきます。― 26 ―まず1項目めの4点の御質問に対してお答えさせていただきます。1点目の公共施設の光熱水費の推移と分析、検討についてでありますが、本町では、平成22年度から平成30年度までを計画期間といたしまして、「上富良野町地球温暖化対策実行計画(事務事業編)」でございますが、これを策定いたしまして、大量の二酸化炭素排出事業者として期間中におけます二酸化炭素排出量を、平成20年度と比較いたしまして約18%削減する目標を定め、公共施設等でのさまざまな省エネやエコ対策に取り組んでいるところでございます。目標達成のため建物の光熱水費の推移や分析・検討につきましては、毎年の使用量調査を行うとともに、上半期、下半期の年2回におきまして、各課に対しまして地球温暖化対策実行計画取組みチェックリストの作成によりまして、職員一人ひとりの省エネに対する啓蒙普及を図るとともに、これら報告結果に基づきまして、課長職で構成いたします「地球温暖化対策実行計画(事務事業編)推進会議」を開催いたしまして、分析・検討を行い、適時改善を図っているところでございます。次に、2点目の公共施設のボイラー・暖房機等の設備改修計画についてでありますが、改修計画につきましては、突発的に発生する設備の故障及び修繕の場合を除きまして、老朽化等による施設を長寿命化するために、それぞれの施設改修履歴をもとに改修計画を策定した上、実施計画に位置づけ、計画的に取り進めているところであります。また、設備を改修する場合にあわせて、省エネルギー設備導入についての検討を行い、効果を見きわめ、実施しているところであります。平成22年度には公民館のボイラー更新にあわせまして、集中暖房方式から各室で温度管理ができる個別暖房方式へ、また、同じく22年には、吹上温泉保養センターで温泉熱を活用した地中熱ヒートポンプの導入を図るとともに、照明の一部にLED化などを行い、省エネルギー対策を実施しているところであります。次に、3点目の再生可能エネルギーを中心とした一括管理ができるエネルギー棟建設についてでありますが、現在、国においては福島原発事故を受けまして、再生可能エネルギーについて注目しており、効率的な再生可能エネルギーに関する技術開発についても取り組みが進みつつあると認識しているところでございます。しかしながら、再生可能エネルギーの代表となる「太陽光発電」についても、積雪寒冷地での効果や、また「風力発電」、「バイオマス発電」等の再生可能エネルギーについても、気候的・地理的要件に大きく左右される状況であります。本町の場合にはそのような立地条件も含めて課題も大きいものと考えており、議員御質問のエネルギー棟建設の考えは、現時点では持ち合わせておりませんが、今後におきまして施設の改修時にあわせて再生可能エネルギーを、補完的に活用する有効性などについては検討してまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、4点目の ESCO 事業の導入でについてでありますが、本町のような施設規模、あるいはエネルギー使用量等から推察いたしますと、このような事業導入には課題が大きいと思われ、現時点では本事業を導入する考えは持っておりません。しかし、議員御発言のように二酸化炭素排出事業者としては、その責務をしっかり果たしていくとともに、町民の皆様にも協力いただけるような省エネ施策を進め、次代を担う子どもたちに美しい上富良野町の自然環境を継承していくことは大変大きな責任と認識しておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めの4点の御質問にお答えさせていただきます。まず、1点目の十勝岳地区の源泉の確保や上水の安定的な供給についてでありますが、十勝岳地区の飲料水につきましては、十勝岳翁地区飲料水供給施設による供給とあわせて、2施設におきましては、みずから水源を確保して営業している状況にあります。その中で、凌雲閣さんの水源につきましては、4月から5月における融雪時期に導水管の接合部分のふぐあいにより、一時給水が不安定な状況が発生していることも承知しており、飲料水の安定的な確保は大きな課題であると認識しているところでありまして、現在のところはそれぞれの施設から特に町に対する要望は受けていない状況であります。申し上げるまでもありませんが、十勝岳地区は町の観光振興にとりまして、大変重要な地区でありますので、今後も十勝岳地区の振興につきましては、地域と十分協議をさせていただきながら振興に努めてまいりたと考えております。また、十勝岳地区の観光振興、環境保全の推進を図るため、昭和42年に設置いたしました十勝岳地区振興基金の活用につきましても、地域と一体となって、その有効な活用について協議・検討してまいりますので御理解を賜りたいと存じます。次に、2点目の十勝岳を民間と提携した山岳リゾートの中核として位置づけた観光振興についてでありますが、優れた泉質の温泉やヨーロッパのような恵まれた山岳景観、雲海や美しい星空、また、十勝岳連峰の山岳地区は、夏は登山、冬は良質のパウ― 27 ―ダースノーを楽しむスキーヤーに、人気が高いアクティビティゾーンとして道内でも誇れる山岳保養エリアであります。十勝岳地区の良質な自然景観などは大きな観光資源であると考えており、御質問にある山岳リゾートにつきましても、十勝岳地区の観光振興の大切なツールの一つでありますが、さまざまな規制や制約がある中で、山岳リゾートについてどのような位置づけができるのかを含め、さらに検討が必要であると考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、3点目の冬期間の観光振興についてでありますが、冬期間の観光入込客数の減少は本町だけでなく北海道の多くの自治体の共通課題でもあります。本町におきましては、ラベンダーを主とした花観光と、十勝岳の紅葉が終わる10月から5月までのオフシーズン期間の観光振興を図ることは、大変重要であると考えております。特に、冬の十勝岳を生かした観光の振興につきましては、温泉や美しい冬の十勝岳の魅力を生かすため、交通確保対策や富良野・美瑛圏域など、広域的な連携事業を活用するなどし、さらには観光振興計画に位置づけております関係期間による具体的な行動計画の立案などの取り組みを推進し、オフシーズン期間の集客向上に努めてまいりたいと考えております。その中で、スキーやスノーボード等をどのように組み込んでいけるかについても研究してまいりたいと思いますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、4点目のロード自転車のコース整備と大会誘致等についてでありますが、観光シーズンに多くの自転車が見られるように、国内はもとより海外からの観光客におきましてもサイクリングの人気が高まってきていると感じております。近隣におきましても、美瑛町や富良野市において1,000人規模の大会が開催されていると承知しているところであり、本町におきましても、自転車を愛好する方々が十勝岳を登る十勝岳ヒルクライムという大会の構想をお持ちであることもお聞きしております。町といたしましては、同様の大会を町が主催して開催することは難しいと考えますが、愛好者や団体などが主体となって取り組まれるものにつきまして、積極的に協力をさせていただきながら、誘致や開催などにかかわる支援を行うことは十分可能であると考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。
質問 5番 金子益三
それでは、1点目の省エネルギーの取り組みについてでございますが、大変すばらしいお取り組みを、職員一堂一丸となって取り組まれておりますので、引き続きそのような分析を図りつつ上富良野町として、いわゆる数値目標というものを役場庁舎内だけではなく町民とあわせて共有できるような、そういった仕組みをさらにつくっていきながら、よりクリーンなまちづくりに取り組んでいただきたいと思います。それで、1点目はそれでよろしいのですけれども、2点目の改修計画の部分についてお伺いいたしま す が 、 当 然 長 寿 命 化 と い う 中 で 突 発 的 な 事 故等々、もしくは破損等々でなるということの改修は当たり前のことなのですが、いわゆるもうちょっと計画的にそれらを入れかえるというときに、現在ある設備、施設等々を生かしつつ、先ほどの話の中でもありましたとおり、上富良野町ヒートポンプの導入が恐らく管内においても先進的な取り組みであると思います。特に、上富良野小学校に導入が予定されていヒートポンプについては、私の調べた範囲の中においては、恐らく国内でもかなり最大級のエネルギーを出せるものというふうに聞いておりますので、そういったものをやはりこれから改修を図っていくような公共施設には積極的に取り組んでいっていただくことが肝要ではないかなというふうに考えますが、その点についていかがでございましょうか。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
5番金子議員の省エネにかかわります設備改修についての御質問にお答えさせていただきます。基本的な認識といたしましては、議員と何ら変わるものではございません。全く同様の思いでございますが、とりわけ改築、新築、大規模な躯体を含めまして改修等を行うような事案につきましては、これはそういったエネルギーの節減確保等も含めまして、しっかりと全体計画の中で取り組むことは可能でありましょうし、現在も先ほどお話しありましたように上富良野小学校の改築といたしましては、そういう前提をもって設計をさせていただいておりますが、維持管理の域を少し超えて小規模の改修、改築等の段階で、精神的にはそういう機会をとらえてということは理解できますけれども、実際そういうような取り組みをしようと想定すれば、例えば既存の館内、あるいは建物の中に既に整備されておりますダクトだとか、あるいは新たな熱、そういうエネルギー源を確保しようとすればスペースの問題だとか、なかなかその部分だけを対応すればというようなことではなくて、非常に波及していく部分が多い― 28 ―ものですから、今のところ取り組みが可能なものについては、それは積極的に取り組むことは常としておりますけれども、建てかえるようなもの等、あるいはそうではないものと、ある程度切り分けして考えているところでございます。そして、さらに、その中で、この最初のお答えの中で申し上げましたように、本町の地勢的状況にマッチしたものでなければ効率が上がりませんので、そういったことも含めて鋭意検討もしておりますし、技術がどんどん革新が進んでおりますので、それは情報収集をしながら進めてまいりたいと考えております。以上です。
質問 5番 金子益三
私も、今、町長からお答えいただいたように、多分向いている方向はもうこれは我々議員も職員もこの省エネルギー化、その低炭素化ということについては日々同じ方向で向いているというふうに私も考えているところでございます。ですから、せんだっての公民館の改修を集中型からその各部屋にするという、本当に小さいことから少しずつ始めていくということも非常に大事でございますし、本当に技術革新日進月歩でございますので、そういった状況というのを常にアンテナを高く張りつつ、例えば、熱源を多く利用することが望まれる病院あったりとか、それから保健福祉総合センターかみんのような高齢者が使うようなところというのは、やはりある程度の一定の温度、また、ボイラー等々も安定供給していくということから、もちろん補完的なサブのものになるのかもしれませんけれども、そういったところをできるところから変えていける取り組みということをしていただきたいのですが、そういったお考えはありますでしょうか。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
5番金子議員の御質問にお答えさせていただきますが、もちろん先ほどの御答弁の繰り返しに一部なりますが、対応可能なものにつきましては、たとえ小規模なものでございましても、それが全体の構造に大きな影響を及ぼさないようなものでありますれば、それは当然積極的に対応を考えてまいりたいというふうに思います。現在、既に江幌小学校、それから実は小学校の暖房の設備も、今、防衛省の補助事業を通じて防音対策で講じるわけでございますが、そういうときも、今、議員がおっしゃいましたようなことを十分配慮して設計しておりますので、御理解をいただきたいと思います。
質問 5番 金子益三
本当にすばらしいことだと思います。もう1点、いわゆるエネルギー棟の考え方というふうになりますが、これは少し中長期で物をとらえないといけないのかなというふうに私も考えております。町長、御答弁ありましたとおり、大規模なソーラー発電、太陽光発電というのはメガソーラーというように、たしか日本では東京ドーム6個分の大きさで、3,000世帯分の1年間の電気ができるというものが日本にはありますが、当然そういったものをこの庁舎内につけるということは不可能でございますし、そういったものをつくれと言っているのではなく将来の町の公共施設、特にこの固まっているエリアの中においては、そういった別棟である程度一括集中管理ができる、その中にいわゆる化石燃料をメーンとしたものではなく、この上富良野においては先ほど町長がもう先駆的取り組まれております地中熱ヒートポンプというものがありますし、また、そのことによって実際のその削減効果というのも出ております。近隣の管内で申しますと、たしか下川町が木質バイオマスのエネルギーを活用するということで一部もう、いわゆるあそこは林業の町でございますので、それらの林業の町を生かしてやっています。上富良野町は十勝岳温泉がある町、地中熱は比較的安定してとれるということが、そういったものの考え方というものをやはり中長期、将来の子どもたちにクリーンなエネルギーを残していくということも踏まえて、来年、再来年という、すぐすぐということではなく、考え方の一つとしてそういうお考えをお持ちでいないか、お伺いいたします。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
5番金子議員の御質問にお答えさせていただきます。エネルギー供給の管理棟等から起因しますそのエネルギー対策の考え方でございますが、先進事例等のお話もいただきました。先ほども申し上げましたけれども、現在、この役場、かみん、町立病院等もございますが、こういったところをイメージされているのかなというふうには思いますけれども、現在、例えばこれは私なりの思いでございますけれども、大都会のようなビルが集中しているようなところで、夏冬問わず一定程度高い熱、そういったもののエネルギー消費があるようなところ、そういったところを想定しますと、それは相当前向きに検討する効果があらわれるような例かなと思います。ただ、このような地域におきましては、とりわけ高い多くのエネルギーを消費することとして想定されますのは、冬期間なんかは特にそうでしょうけれ― 29 ―ども、あとは照明等にかかわる部分については、そう大きな比重がかかっている状況ではないかなと思います。ただ、下川町のお話をされておりましたけれども、下川町さんのように木質バイオ何かを例にとりますと、そういう供給源が十分に確保されるようなめどがありますと、これは私としては大いに研究する価値もありましょうし、やはり検討に値すると思いますけれども、実は、そういう切り口も私ども考えたことがありますけれども、この富良野圏域の例えば今、我々が目にしたり耳にしたりする木質バイオ等を例に挙げますと、原料供給体制がパイが小さいということで、これは今の状況では非常にこの地域で取り組むということは非常にハードルが高いなと。先ほど申し上げましたように、技術革新が進んで全く、例えば地中熱等もさらに効率的、また熱交換率の高いものだとか、太陽光発電にしても、今は非常にハードルが高いなと思ってますけれども、まだまだそういう発電効率のいいものが出てくるとすれば、これはもうやはり我々行政を預かるものとしては、大いに前のめりで行くぐらいの気持ちが必要だというふうに考えるところでございます。
質問 5番 金子益三
町長おっしゃるように、下川町さんはそういった木質バイオマスの提供が非常に有利な場所というところで、それらに着目をされておりますので、例えばそれだけにこだわることなく、さらにそういった調査を進めていっていただきたいと思います。国も今、こういった再生可能エネルギーに関してましては、スリーイーという、いわゆる三つのEですね、頭文字、エナジーセキュリティーという安定的にエネルギーを供給するということと、エンバイロメントプロテクションという、環境に対する負荷を低減させるということと、それがさらにひいてはエコノミックグロースという経済成長の戦略にもつながるということで、これらに対しての後押しが非常に、今、国としても積極的に経済産業省を中心に行っておりますので、いわゆるイニシャルコストにかかわる部分等々は、それら大きな補助金等々があるというふうに聞いておりますので、なお一層、そういったところを調査研究をしていきながら、やはりこの美しい田園風景、十勝岳を誇る上富良野町は空気もきれいだと、そういった先駆的な町なのだというふうにもぜひしていただきたいというふうに考えております。その中で、4点目の ESCO 事業でございます。ちょっと聞きなれない言葉でございますが、エネルギー・サービス・カンパニーということで、いわゆる初期投資にかかわる部分とランニングコストにかかわる部分を一括で、これを管理をすることによって、例えば10年とか15年の契約期間を済んでしまえぱ、その削減されたものについては町の浮いた分になるということで、いわゆるイニシャルコストにかかわる部分を抑える事業があります。こういったものを上手に活用していくことによって、町の持ち出しのお金がないというか、非常に低い中で進められると思いますので、町長の答弁の中では、なかなか問題がハードルが高いというふうにお答えいただいておりますが、どの部分で二の足を踏まれるのかということをちょっと教えていただきたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
5番金子議員の ESCO 事業につきましてのお尋ねにお答えさせていただきますが、本事業につきましては事業者、まず私どもの思い、そういうエネルギーコストを削減したいと、そういう方向に向かうことは、これは変わらない思いでございますけれども、ただ、この事業につきましては、やはりそういったことに関心を示す、あるいはそこからメリットを生ませる可能性がある対象の私どもの、この自治体がやっているこういうことが、そういう事業としての魅力を感じていただけるように、今、実態かどうかということを考えますと、私は例えば本当にエネルギー消費量が相当程度高い集中したビル群だとか、そういったものを丸ごと引き受けて事業化して、そこからメリットを発生させる、お互いウイン・ウインのものが生まれるということであれば、それは大いに検討に値するでしょうけれども、今、この上富良野の町の公共施設等を一つの事業の対象として押さえたときに、そういう関心を示していただけるような事業者もあるのかどうか、研究もしておりませんけれども、なかなかまだこれからの研究課題かなというようなことで認識している程度だと御理解いただきたいと思います。
質問 5番 金子益三
確かに町長おっしゃるように、この ESCO 事業というのが非常にまだよちよち歩きと言いましょうか、社会通念の中でも、まだまだ認識の薄い事業であるということは私も理解している中で、すぐ、はいっと飛びつくわけにはいかないという気持ちも重々理解するのですが、逆に、例えば、ここに町立病院などの事務長さんや、ラベンダーハイツの所長さんも来られているのですけれども、そういう単体の中の光熱水費がかかっているもの、その事業に対して、例えば実験的というわけにはいかないのですけれども、例えば全町をやるとい― 30 ―うふうになると、これは非常にリスクの高いものになるかもしれないのですけれども、それぞれ独立採算で運営している部分で、少しでもコストを削減したいところについて、改修事業の計画の中で前倒しをしていくというところにおいては、かなり有利な事業展開だと思うのですね。いわゆる ESCO 事業、10年なり15年と契約をしますと、イニシャルコスト、ランニングのワンストップのサービスになっていくわけでございますから、現在の ESCO 事業の仕組みというのは、例えば今まで10万円かかっていた光熱水費が、仮にその事業をやることによって12万円になったとしても、そのオーバー分は取りませんよという契約の内容でいきます。逆に8万円になっても、それは残念ながら契約期間中は10万円を払わなくてはいけないのですけれども、契約期間が満了して8万円で下がっていったとしたらば、それはもうまずランニングの部分は削減されますし、何よりも最初の初期投資のコストの部分が、こちらの持ち出しが少ないというところがありますので、そういうところから少しず使っていくような取り組みというのは、いかがでしょうか。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
5番金子議員の御質問にお答えさせていただきます。先ほど来からお尋ねあります ESCO 事業につきましては、そういった小さな事業所からの取り組みということについてのお尋ねでございますけれども、まず、私ども設置者、事業実施者がそういうアプローチをしていくことも排除するわけでありませんけれども、むしろ事業者が事業として取り組みとして魅力が感じていただけるかどうかと、アプローチがまずあるかどうかという、そういう切り口もあろうかなと思いまして、まだ、これは研究していくべきものかなと、少し切り口は違いますけれども、私はそういった今、例を挙げていただきましたような事業所につきましては、省エネあるいは環境改善ということから、少し御質問には触れておりませんけれども、上富良野にある資源を生かした冷雪熱のような、そういうような活用ができないかと、むしろそういうことに関心を持っているわけでございまして、これからも勉強を続けていきたいと思っております。以上でございます。
質問 5番 金子益三
これからもぜひ、議会、町民ともども、こういったエネルギー問題、省エネに対して関心を持ち続けるということの意味も踏まえて、町が先駆者となって牽引をしていっていただきたいと思います。そして、2項目めの十勝岳温泉の部分について再質問をさせていただきますが、1点目の十勝岳のフラッグシップであります凌雲閣さんの部分について、行政側もしっかりと認識をともにしていっていただいたということで、私も安心しておるところでございますが、実は、もう少し深く読みますと、要望がないということではなく、どうやって要望していいのかがわからないというのが、実のところ現地で聞き取り調査をしたときに発生がしてきておりましたので、もう少し民間がただ使うとかという、そういうことではなくて、いわゆるエリアとして十勝岳温泉の地区の源泉であったり、上水を守るという意味から、こういう使い方もできますよ、もしくはこうい整備をする必要がありますよということが、いわゆる行政側からの発信も必要なのではないのかなというふうに考えますが、いかがでしょうか。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
5番金子議員の十勝岳地区に関します御質問にお答えさせていただきます。私も申し上げましたように、十勝岳エリアというのは、非常に町としてはもう本当に大きなウエートを置くべき地域だというふうに理解をしております。その中で、とりわけ今飲料水についてのお話いただきましたけれども、飲料水を確保できるかどうかということは、まさしく地域の生命線でございます。現在、翁地区の飲供を通じまして、バーデンさんから上の方々につきましては、水に供給を欠くことがなった場合には、そこから供給する体制は整えさせていただいております。これらにつきましては、試みに仮に凌雲閣の高さまで水を揚げるとしたら、果たして可能かどうかと、これはもう技術的には可能だそうです。しかし、そのコストを利用者が負担していただくようなことも想定して構想すると、これはもう非常に荷が重いだろうというようなことも聞いておりまして、いずれにいたしましても、安定的に飲料水を供給するということは、これはもう必ずそれは満たしていかなければならないことだと思っておりますが、その事業者さんが自助努力でできる部分と、あるいは私どもが支援しなければならない部分、これからまた十分にそういう意見交換、情報交換は現場はしておりますので、これからまた少しそういった推移を見させていただきたいと思います。
質問 5番 金子益三
せっかく十勝岳地区の振興基金というものもありまして、ぜひそういったものを有効活用していただきたいと思いますし、先ほど一番最初の質問の中でも述べたとおり、いろいろさまざまな要件・要因等もありましたが、やはり白銀― 31 ―荘のような無加水、無加温で源泉100%かけ流しのようなところでヒートポンプを導入することによって、あれだけの削減効果も生まれるということであれば、上のほうのまた違う温泉については、源泉からちょっと離れたりとかということで、若干また加温をしなければいけないということもございます。また、そういったところにも非常に必要以上の経費等々がかかったりするので、例えばそのランニングじゃなくイニシャル的な部分にかかるコストを、こういったものできちっと整備してあげるとか、また、あそこは十勝岳温泉郷の中には上富良野八景の名勝がございます。現地に町長もそれこそ日曜日の山開きでも行かれたと思いますけれども、がけになって非常に危険な場所になっておりますので、ああいったところをきちっと整備するということも、うまく活用して非常に最近はやりのパワースポットとしても人気の高いところでございますので、ああいうインフラの整備にもしっかりと、そういった基金の活用というものは有効的なのではないかと思いますが、いかがでしようか。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
5番金子議員の御質問にお答えさせていただきます。十勝岳地区を総合的にその価値を高めていくことになるのだなと思いますけれども、とりわけ個人のそれぞれ事業者の努力だけでは超えられない部分については、こういったことに対しまして、基金を活用していくということは私といたしましては、何ら意はございません。やはりそういった貴重な財源をどのように利活用していくかということは、やはり地域の合意はまず皆さんで価値を共有していただくということが大前提だと思いますので、今、金子議員からお話しありましたような整備も排除しないで、十勝岳地区を本当に誇れる地域にするために、活用することは大いに検討に値するというふうに考えております。
質問 5番 金子益三
先ほどのエネルギー問題も含め、非常に思いが同じ方向を向いているのではないかなというふうにひしひしと伝わってくるのですが、2点目、3点目の部分あわせての再質問になるのですが、町長も、もともと町長が上富良野の十勝岳地区以外の観光も含めた中で、非常にヨーロッパ的なこの山岳風景のたしかサンモリッツに似ていらっしゃるということを、お話しされていたのを思い出すのですけれども、実際にスイスにありますサンモリッツについては、倶知安町が姉妹都市の提携を結び、ニセコ地区の中の一角として現在そういった山岳リゾートとしての活動を、今、し始めようとしておりますしかし、雄大さと言いましょうか、本物の度合いからいきますと、やはりこの十勝岳エリアのこの雄大さというのは日本の中でも本当に屈指のエリアでございますので、ぜひ今まで町長在任期間中にもさまざまな十勝岳についての思いの中で活動をされておりますし、現にこのファンの方とも相対で町長お話など対話をされていらっしゃる機会が非常に多いので、そういったことをもっと活用して、この十勝岳の魅力というものをもう少し前に出すことの推進ができないか、お伺いをいたします。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
十勝岳地区の振興についての御質問にお答えをさせていただきます。私といたしましても、繰り返しになりますけれども、十勝岳地区の振興は本当にこの上富良野の将来を左右する大きな場所だというふうに位置づけております。とりわけ、私就任させていただきましてから、いろいろな場面で北海道さんと思いを共有しなければならないようなハードルがあるというふうなことも、幾つも出てきておりまして、そういう部分で少しずつ理解をしていただくような方向には行っておりますけれども、議員の御質問にありました道路の確保だとか、私どもはとにかくもう観光振興につながれば、もう何でもオーケーだというぐらいに私は北海道のほうと対応をしておりますけれども、北海道さんにおきましては、その辺は安全性が確保云々と非常に杓子定規の対応をしておりますので、ぶつかるときもありますけれども、いずれにいたしましても、町で対応できる、あるいは町が先に進んでやらなければならないことは率先してやりますし、そういうことを通じて十勝岳の魅力ですね、これはもう私も金子議員がおっしゃるように、私はもう日本じゅうを探してもひけを取らないロケーションを備えていると思いますので、この魅力を生かして、そして、十勝岳振興に結びつくように、これはあらゆる角度からアプローチしてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
質問 5番 金子益三
本当に思いは同じで、特に、今、町長がお話ししていただいた道とのやりとりというのは、もう本当にこれは町長が一番フロントに立ってやっていただくことですので、引き続き粘り強く交渉のほうをお願いしたいと思います。最後になりますけれども、ロードレースというか、レースではなく本当に自転車の人気というものは健康志向、それから環境志向ということで高まっております。特に北海道は本州に比べて空気がきれ― 32 ―いということから、観光客も含めた人口が非常にふえております。御承知のとおり富良野はアースライド北海道ということもやっておりますし、それから隣の美瑛町さんにおきましては、センチュリーライドというものもやっており、非常に人気が高くなっております。ツールド北海道のようなレースのようなものではなく、本当に愛好者が楽しめるという、それがまた人を呼んでいくということの事業。御答弁の中にもそれら団体についての支援をしていきたいというふうに思いますが、これももちろん道路を使うということから、さまざまレギュレーションが高くなっております。警察また、その他環境省も含めて、いわゆる愛好者だけでは超えられないハードルというものがたくさんありますので、そういう部分は後押しではなく、みずから町が牽引をするということで働きかけをしていただきたいと思いますが、この点についていかがでしょうか。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
5番金子議員の自転車によりますイベントについての御質問にお答えさせていただきます。まずそういったイベントがこの町において企画されて、そして行われるということは、ぜひ私といたしましても望むところでございますし、そういった取り組みに対しましては最大限まず支援をさせていただきたいなというふうに思います。しかし、議員お話しのように、町が前へ出て条件を整えなければならないような課題もあります。そういった部分にはとりわけ道路の使用等につきましては、非常に記録に残るので申し上げづらいのですけれども、今までも四季彩まつりの行灯行列、あるいはビアガーデン等につきましても、許可権者であります警察のほうなんかでも、その町の姿勢と申しましょうか、町の熱意ですね、そういったもので非常に時々の責任者の方々の判断基準が変わっているという、私、そういうことも体験しておりまして、皆さんの盛り上がりはこのようにあるのだということをお伝えすれば、それは超えられていくものだというふう考えておりますので、ぜひお互いに力を出し合って実現に結びつけていければと願うところでございます。以上でございます。
質問 5番 金子益三
本当にそういった、私も担当のした部分で非常に相通じる部分がありますので、それについてもう私は言及はいたしませんが、最後になりますけれども、この観光振興計画策定された中にもございます、スポット分析の中で、やはり一番多いのは上富良野町のイメージとしては、ラベンダーの花以外これといった魅力が少ないという分析結果もありますので、実はラベンダーは私はないがしろにするつもりは全くございません。ラベンダーで観光客がお花で来てくださることは本当にいいことだと思いますが、実は、それ以外で通年を通じて上富良野の本当の魅力の最大のものというのは、どこにも持っていくことができないこの十勝岳にあるというふうに私は信じてやまないところでございますので、ぜひ最後に町長が、十勝岳観光を中心としたその観光、また、環境に対する考え方というか、観光として、ひいては経済振興につながる考え方についてお聞かせいただきたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
5番金子の御質問にお答えさせていただきます。上富良野全体の観光振興に通じることかなというふうに思います。私といたしましては、ラベンダーも大きな魅力の一つ、十勝岳も同様でございます。ラベンダー観光を通じて上富良野へお客さんを呼び込む、あるいは十勝岳の魅力を通じて上富良野にお客さんを呼び込んで、そしてラベンダーも楽しんでいただくと、それはもうお互いにそれは両立していかなければならないというふう思っております。そういったようなさまざまなことを具体的にどのように積み上げて、組み立てて、具現化していくかということについてはここ近年、御案内のように、観光客が海外の事情もございますけれども、非常に低迷しているということで、皆さん観光事業者も、町といたしましても非常に町民の皆さん方も危機感を持っております。これは裏を返せば、新しい仕組み・発想を生ませていくチャンスかなと思っておりますので、昨年作成させていただきました観光振興計画をしっかりと、それに魂を入れていくように心がけてまいりたいと思っておりますので、御協力をよろしくお願いいたします。