上富良野町議会 平成23年第2回定例会 2011年6月21日
介護保険事業計画・高齢者保健福祉計画の第5期プランについて
2011年6月21日、上富良野町議会の一般質問で、一色美秀議員が「介護保険事業計画・高齢者保健福祉計画の第5期プランについて」質問し、町長 向山富夫、保健福祉課長 坂弥雅彦、ラベンダーハイツ所長 大場富蔵が答弁しました。
- 質問者
- 一色美秀 議員
- 答弁者
- 町長 向山富夫、保健福祉課長 坂弥雅彦、ラベンダーハイツ所長 大場富蔵
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 一色美秀
さきに通告いたしました1項目について質問いたします。介護保険事業計画・高齢者保健福祉計画の第5期― 50 ―プランについて。(1)ひとり暮らしの独居世帯、夫婦のみの老人世帯が増加しております。特に、独居世帯の増加が著しく、今後ますます世帯の変化が家族介護体制を弱めるため、社会的な介護体制が重要になります。第4期、これは平成21年度から今年度、23年度まで、町が掲げる基本目標といたしまして、①高齢者が可能な限り家庭や住みなれた地域で健やかに暮らし続けられるよう、地域住民の参加のもと、これからの高齢社会を支える人材の育成や住民相互に支え合うことのできる地域社会を目指します。②健康づくりや介護予防を積極的に推進するとともに、地域における生きがいづくりや社会参加を進め、また、高齢者が今まで培ってきた知識や技術、あるいは人と人のつながりを地域活動に生かし、高齢者がさまざまな分野で活躍できる活力ある地域社会を目指しますとございますが、その具体策と進捗状況はいかがでありましょうか。(2)といたしまして、小規模多機能型居宅介護とその実践のため、町としての施設の設置計画についてお伺いいたします。小規模多機能型居宅介護の基本的な考え方は、通いを中心として、要介護者の様態や希望に応じて、随時、訪問や泊まりを組み合わせてサービスを提供することで、在宅での生活継続を支援するものであり、まさに地域に密着した施設であります。空き地、空き店舗を利用し、商店街とも連携し、相互協力と多くの雇用を生み出します。さらに、国より100%助成金、3,000万円が利用できるので、早急な取り組みが必要かと思いますが、いかがでしょうか。以上の点でよろしくお願いいたします。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
7番一色議員の御質問にお答えさせていただきます。介護保険に関する2点の御質問でございましたが、まず、1点目の高齢社会を支える人材の育成や支え合い、また高齢者の生きがいづくりと社会参加の目標についての御質問ですが、人材の育成や支え合いにつきましては、ボランティア活動やふれあいサロンのような地域支え合い、認知症サポーター研修等、住民お一人お一人が参加可能な形で推進を図っているところであります。また、高齢者の生きがいづくりと社会参加につきましては、老人クラブ活動やいしずえ大学、高齢者事業団活動、生きがいデイサービス、元気はつらつ塾自主グループ活動等、さまざまな社会参加の輪が広がっております。次に、2点目の小規模多機能型居宅介護施設の設置計画についてでありますが、村上議員の御質問にもお答えいたしましたように、地域密着型の小規模多機能型居宅介護の充実を積極的に推進してまいりたいと考えております。計画推進に当たりましては、町が設置主体となるのではなく、民間事業者が主体となるような方法で推進を図ってまいりたいと考えております。また、空き地、空き店舗などの利用につきましても、その可能性を探ってまいりたいと思いますので、御理解を賜りたいと存じます。
質問 7番 一色美秀
いきいき長寿プランかみふらのによりますと、現在、第4期でございます。ことしの平成23年度まででございますけれども、重複いたしますけれども、その基本目標に先ほど申し上げましたとおりのことでございます。さらに、その具体策と進捗状況、また、5期のプランも策定しつつあるのではないかと思いますけれども、ただいま町長の答弁では、非常に私の質問に対して何の回答にもなっていないのではないかと存じます。本当に高齢者が可能な限り住みなれた土地で健やかに暮らしていけるのか。こんなことをやっているのだと、また、これからどのようなことを策定していっているのだという具体策を示していただきたい。特に、第5期プランはどのようになっているのか教えていただきたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
一色議員の御質問にお答えさせていただきます。この住みなれた上富良野で一生住み続けてほしいという願いを強く持っていることは事実でございまして、それにつきまして、既に御案内だと思いますが、介護予防事業等、積極的に取り組みをしておりまして、さまざまな高齢者のとじこもり等が起きないように、事業名は幾つもございますが、いちいち申し上げませんが、そういった介護計画に基づきまして、また町独自のいきいき長寿プラン等に基づきまして、それぞれの個々の事業がしっかりと取り組みがなされているというふうに考えております。とりわけ、寝たきりにならないように、あるいはとじこもりにならないようにというようなことには特に力を入れておりまして、既に議員も御案内だと思いますが、先ほど申し上げましたような事業に取り組んでいるところでございます。そういった一つ一つの取り組みが、安心して住んでいただけるようなまちづくりの、私はしっかりとした基礎になっているというふうに理解しておりますので、一つ一つの進捗状況、あるいは経過等につ― 51 ―きましては、御説明する資料も今持ち合わせておりませんが、確実にその目標に向かって、しかも5期の目標に示しておりますような形に向かって進んでいることだけは申し上げられると思います。必要であれば、個々の事業につきましては、担当のほうから御説明申し上げますが、私のほうからは以上でございます。
質問 7番 一色美秀
平成20年度の5月1日現在で、我が町の人口が1万2,226名、そのうち65歳以上の高齢者は2,912名で、高齢化率は23.8%でございますけれども、私もちょっと資料があれなのですが、昨年度の高齢化率ですとか、さらに平成26年度、また平成30年度ごろの予想高齢者の率がわかりましたら、わかる範囲でよろしいのですが、教えていただきたいと思います。
答弁 保健福祉課長 坂弥雅彦(保健福祉課長は2013年9月まで)
7番一色議員の御質問にお答えいたします。今現在持ち合わせております平成26年度現在の見通しとしまして、65歳以上の高齢化率につきましては、28.2%を予定して、そういうような見通しとしてございます。以上です。
質問 7番 一色美秀
あと3年後に約28.2%、平成30年度になればさらに進んでいくかと思われます。まさに、ここ数年間のうちに3人に1人が高齢者、65歳以上を占めるということになります。本当に目前のことであり、避けて通れない現実だろうと思います。これは、今すぐにでもこれに対する対策を打ち出して実行していかなくては、策定を待ってではなかなか間に合わないのではないかと思います。それとちょっと話は飛びますけれども、先ほど村上議員の質問にもございましたけれども、ラベンダーハイツの所長さんにお伺いいたしますが、ラベンダーハイツでは、現在の待機者の数はゼロだということをお伺いいたしました。入所する介護の認定の度合いによってさまざまな、そういうことだろうと思いますが、介護の認定の度合い、入所するための度合いですが、それをちょっと教えていただきたいと思います。
答弁 ラベンダーハイツ所長 大場富蔵(ラベンダーハイツ所長は2012年3月まで)
一色議員の御質問にお答えをいたします。ラベンダーハイツにおきます現在の待機者の状況でございますけれども、6月11日現在で30名でございます。ただ、さきの村上議員さんのほうの町長からの答弁にありましたように、いずれも現在入院中、あるいはほかの施設へ入っておられる、あるいはラベンダーハイツのショートを活用しながらということで、30名の中でもうせっぱ詰まった状況という方はおられないというところまで町長のほうから答弁をさせていただいたところでございます。介護度等の関係になりますけれども、ラベンダーハイツにおきましては、やはり重度の方が中心となりますけれども、今、在宅の方で重たいという方は、5の方は1人しかおられなくて、あと4の方が6名ほどですか、その方たちも在宅の方はショートを活用しながら、順が来るのを待っているという状況でございまして、本当にあしたにでも入らないとどうにもならんという状況ではないということは、さきに町長のほうから答弁させていただいたとおりでございますので、以上でございます。
質問 7番 一色美秀
わかりました。実は、ラベンダーハイツのほうに申し込まれた方から直接聞いた話なのですが、やはりその方は、入る入らないは別といたしまして、実際に自分が動けなくなったときに家族に迷惑をかけたくないと。ラベンダーハイツに申し込みをしておけば安心だと。安心を買っているのだというようなこともおっしゃっていました。皆さん、自分のこととして実際に考えてほしいのですけれども、もし自分が認知症になったり不自由になったときに、できるだけ地元で、身近な隣近所の人だとか友人、幼なじみに囲まれて生活したいと。でも、その場がないわけですね。非常に上富良野の場合は少ないわけであります。他町村に流れているわけであります。最近、こんな例があります。90歳ぐらいのおばあちゃんなのですが、最近、大変物忘れが激しくなっています。いつも私配達しているのですが、いつの間にかいなくなっております。家族の人にお伺いをしますと、遠くの養護施設に入ってもらったそうでございます。そうですか、ぜひお会いしたいと、お見舞いしたいと伝えますと、勝手に行かないでくれと。会うと里心がついて困るのだと。そう言われました。本人はきっと寂しい思いでいると思います。環境によっては回復することもあるのに、余計に認知症が進むのではないかと思います。これが残念ながら、今上富良野町の現実で受け皿がございません。これは本人と家族のみならず、この町にも大きな損失だろうと思います。なぜならば、介護保険という大きなお金が入ってまいりま― 52 ―す。それが一人、また一人と流出することによって、介護保険料のみならず、それにかかわる経済行為が、お金が他町村に流れております。その防止策のためにも、次に掲げました小規模多機能型居宅介護と、その実践のため、町としての施設の設置計画があるのかどうなのか、そのことについて、再度、町長にお尋ねしたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
一色議員の居宅介護施設に関します御質問にお答えさせていただきます。前段で御高齢の方の施設介護の状況等もお聞きいたしました。特別養護老人ホームのような施設が必要なときに必要なところにあるということが望ましいわけでございますが、これはなかなか一朝一夕には対応が大変難しいという実態も御理解いただいていると思います。そこで、そういうような施設介護に至らない、前段で居宅型の施設介護をもって、そういう対応を図りたいというのは、先ほど村上議員のお答えでも申し上げましたように、町としては非常に積極的に考えております。特に、民間の事業者等から打診をいただいていることも事実でございますし、むしろ町のほうからも、そういうような事業者に対しまして積極的にアプローチをしようという考えも持っております。この5期の介護保険事業計画の中では、特に居宅型の介護施設については力点を置いた政策を掲げたいというふうに考えておりますので、一色議員がお尋ねのような仕組みを一日も早くつくれるように努力してまいりたいと考えております。
質問 7番 一色美秀
先ほどの町長の答弁にありましたように、地域密着型の小規模多機能型居宅介護の充実を積極的に推進したいと考えているというお話でございます。ただ、計画の推進に当たっては、町が設置主体となるのではなくて、あくまでも民間事業者が主体となるような方法で推進したいということでありますが、ここでちょっとお尋ねいたしますが、小規模多機能型居宅介護ということはどのようなものなのか、実態を本当に把握しているのだろうか、大変失礼でありますけれども、この小規模多機能型居宅介護がどういうものであるということを少し、もし説明いただければお願いしたいと思います。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
詳細の施設の中身等については、すべてを理解しているわけではございませんが、まず、私ども一般的に目にいたしますのは、やはり認知症の方々に対応するグループホーム、あるいは通所で対応できる方々に対応する施設、あわせて、ショートでお泊まりいただきながら対応する高齢者のための施設、そういったような事業をする多機能型の施設等々があろうかと思いますが、非常に広範な対応の施設があるというふうに伺っておりますが、その一つ一つについてはお答えする知識は持っておりませんけれども、いずれにいたしましても、在宅で介護ができるようなことをサポートする仕組みだというふうに理解しておりますので、もし個々のどういったような施設があるのかということでのお答えが必要でございましたら、担当のほうからお答えさせていただきます。以上でございます。
質問 7番 一色美秀
実は先日、私、美瑛町の社会福祉法人、慈光園が経営しております小規模多機能ひなたというところを見学してまいりました。美馬牛の駅のすぐ前にございます。年をとって、住みなれた自宅でなれ親しんだ環境のもと、なじみの友達とかかわりを持ちながら暮らし続けたいとだれもが望んでおります。自宅は自分の部屋であり、道は廊下であると。施設の職員が居間にお邪魔するように自宅を訪問し、日中の集いの場として食堂に集まるふうにして事業所に通うと。普通の家でゆっくりと暮らすのだというような施設でございます。ちょっと時間をいただいて、このひなたの簡単な説明をさせていただきますけれども、利用登録定員が18名でございます。通いの定員が9名、泊まりが4名でございます。これは介護保険の認定を受けた人が利用登録をして利用するわけでございます。この小規模のサービスの利用は、非常に安うございます。料金をちょっと説明いたします。基本料金は月額が要支援1の軽い方4,469円、一番重い要介護5の方で2万8,120円。宿泊費が1泊1,500円。食費は朝が380円、昼、夕食は500円。おむつ代は実費ということでございます。こういった形の中でつくられたわけでございます。これは、実際の母体になっているのは社会福祉法人でございます。さらにまた、NPO法人もこういうことはできるわけでございますけれども、ただ、民間でやるということは非常に大きな努力が必要でございます。やはりこれはあくまでも町の計画にあるのだと、町の手づくりの計画によって国より大きな支援をいただく、民間を待っていてはそう簡単にはできないのではないかと思います。行政がより積極的に地域住民に話しかけ、また商店街に協力を求めて進まなければならないと思いますが、そのような考えはあるかないか、再度、町長にお伺いいたし― 53 ―ます。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
一色議員の御質問にお答えさせていただきます。多機能型の居宅介護施設についてでございますが、当初の答弁でもお答えさせていただきましたように、町が事業主体となって実施するというようなことは、今の上富良野の介護計画の中では想定しておりません。しかし、先ほども申し上げましたように、現在、多機能型の居宅介護施設の運営は、そのほとんどが民間で行われているというのが現在の実態だろうと思います。むしろ過密ぎみのところもあるというふうに聞いております。そういったことで、いろいろな社会福祉にかかわります事業者の方々が、そういった方向に今非常に注目をいただいているということは感じておりますので、町といたしまして、さらに積極的にアプローチいたしまして、今、施設介護に至らないために、そういう居宅介護施設等の整備は重要だと思っておりますので、そういう発信をして、そしてまた誘導策が図られるように、さらに検討を重ねてまいりたいというふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。以上でございます。
質問 7番 一色美秀
確かにそういう考え方でありましょうけれども、実際、現実としては、特老ラベンダーハイツと、それから今現在行われております、いろいろなデイサービスですとか、ホームヘルプ、ショートステイ、それに対応できない、そのすき間を埋める、本当に密着したサービスでございます。これは本当に民間でやるということは非常に大きな努力が必要になってくる。もし、そうであれば、我々、本当に議員も含めて、それから地域の住民も踏まえ、さらにまたケアマネージャーの方、またはお医者さん、さまざまな年代の方、また商店街の方、いろいろな形をとって一つの勉強会を設けると。そういう形の中から発足していかなければならない。ぜひ、その中にも行政との、特に行政の方は多岐にわたって詳しい方もございます。そういった人方とともに一緒になって進めていかなければならない。そういった研究会を含めた中から、いずれ本当に自分たちがそれを取り組んでいかなければならない。なおかつ、地元にそれだけの大きな、これからお年寄りの大きなお金が落ちてきても、みすみす外に出さないのだと。循環型に落としていくような形。そして、自分たちがまちの中で地域の住民と一緒になって進められる、そういった施設をつくっていかなければならない。過去に子供たちが多いときには、各地域地域に学校がございました。今は本当に学校が統合されてなくなっております。逆にこれから、我々のような高齢者がふえるときに、その地域地域一つにこういう多機能型の施設があってしかるべきでないかと思います。そのためにも、ぜひこれは、個々の努力にもよりますけれども、行政側のより積極的な取り組み、待つのではなくて、お互いにやろうという姿勢を持って取り組んでいただきたいと思います。その点について、再度、町長に御意見をお伺いいたします。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
一色議員の御質問にお答えさせていただきます。多機能型の施設の設置だけによらず、今、国といたしましても、地域包括ケアシステム等、そういった仕組みも構築しようとしております。施設を中心とするのではなくて、施設もそのケアシステムの中の一つとして位置づけて、議員が今お話しのような、町民皆さんが価値観を共有して、ともに安心して住めるまちづくりを目指すということは不変でございますので、そういう中で、何度も申し上げておりますが、居宅型の施設が施設介護に至らないための非常に大きな役割を果たす機能を持っておりますので、議員もこれから、ぜひいろいろなお知恵をお貸しいただいて、政策立案の中に生かしていきたいと思いますので、御意見を賜ればありがたいなというふうに考えております。以上でございます。