上富良野町議会 平成22年第3回定例会 2010年9月14日
(1)年末(12月)にむけてプレミアム商品券の発行を/(2)ホップをかみふらの町のメイン特産物にしては
2010年9月14日、上富良野町議会の一般質問で、一色美秀議員が「年末(12月)にむけてプレミアム商品券の発行を」「ホップをかみふらの町のメイン特産物にしては」について質問し、町長 向山富夫が答弁しました。
- 質問者
- 一色美秀 議員
- 答弁者
- 町長 向山富夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 7番 一色美秀
さきに提出いたしました2項目について質問いたします。まず1項目め、年末、12月に向けてプレミアム商品券の発行を。景気は依然として不況より脱せず、購買力の低下、さらに、地方に流出する消費に対し、地元での購入と商店の活性化のため、プレミアム商品券を発行すべきと考えますが、町長に見解をお伺いしたいと存じます。続きまして、2項目め、ホップを上富良野町の― 36 ―メーン特産物にしては。我が町の花、ラベンダーは、全国的にどこにでもあり、富田ファームに独占されている現在、もはや町花としての存在価値はなくなってきております。それにかわる我が町の特産品として、ホップを主力として全国的に売り出すべきであると。そのメリットは3点ございます。まず一つ、国産のホップは非常に希少価値があり、生産されているのは、上富良野を主としてわずかでございます。全国的にどこにもない生産物として主導権を得ることができる。二つ目、ホップは、ビールの原材料としてはもとより、化粧品、医薬品として効用が大であり、まだ未開発でございます。3点目、サッポロビール株式会社と町史的に長い取引があり、将来に向けて相互協力をすることができる。今、生産農家は3軒だけでございます。1反当たりの収益は大きいが、生産効率は手間、暇がかかり非常に悪い。まして高齢化や後継者の少ない現状にあって、ことし限りで生産をやめる人も出てきております。過去に120件ほどあった一大生産地も、今や消え去ろうとしております。今こそ行政が救いの手を差し伸べ、将来の方向性を定め、生産農家に意欲を与え、さらに上富良野町の主たる農産物として全国に発信すべきチャンスであります。この点について、町長の見解をお伺いしたいと存じます。よろしくお願いいたします。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
7番一色議員の御質問にお答えさせていただきます。まず、1項目めのプレミアム商品券発行に関する御質問にお答えさせていただきます。議員御承知のとおり、プレミアム商品券の発行につきましては、昨年度、地域の消費拡大と商工業の活性化、さらに町内消費者の町外流出防止のため、消費振興活性化事業により、4月と12月に2回実施したところであります。その成果につきましては、消費者の購買支援を図るとともに、町内小売店の売り上げ促進が図られ、商店街の振興、活性化に貢献できたものと商工会から報告を受けております。しかしながら、地方経済はいまだに長期継続的な不況により明るい兆しが見えてこない状況にあります。農業においては、例年にない高温多雨による農作物の収穫は、昨年以上の減収が懸念されているところであります。このようなことから、議員御質問のプレミアム商品券の発行につきましては、国の経済対策の状況、町の経済状況を見きわめながら、この事業が真に商店街の活性化に寄与するものでなければならないと考えていることから、本町の商工業の活性化に資するような事業展開になることを目指して、商工会を初め各関係団体の方々と十分な協議を進め、判断してまいりたいと思いますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、2項目めのホップを上富良野町のメーン特産物にしてはどうかとの御質問にお答えさせていただきます。1点目に、御指摘のホップの生産につきましては、国内生産では東北地方を主に作付がなされておりまして、平成19年度の国内生産状況は、栽培面積で214ヘクタール、生産量で415トンとなっております。そのうち北海道では面積で3ヘクタール、比率で申し上げますと1.4%、生産量で約7トン、比率で約1.7%となっておりまして、そのすべてが上富良野町となっております。2点目のホップの活用例といたしましては、既に医薬品や化粧品を初め、健康食品、入浴剤、抗菌剤等に利用されている実態にあります。3点目のサッポロビール株式会社との相互協力につきましては、本町ではホップのみならず、ビールの主原料となるビール大麦も多く生産しており、全量を契約によりサッポロビール株式会社に出荷している状況にあります。相互協力については、今後も継続をしていきたいと考えております。生産者戸数につきましては、現在の生産者は3戸であり、そのうち1戸が本年限りでホップの生産をやめる予定でありますが、来年からは以前に生産していた方が再度生産する予定と聞いております。また、生産効率につきましては、一般的に高収益を上げる農作物は手間暇がかかり、その手間が高収益を生む要因にもなっていることから、このことが生産農家の意欲を妨げる要因とは考えにくく、行政が何らかの手助けが必要なものとは考えておりません。次に、国内主要4社におきますビールに使用するホップは約90%が外国産に依存しており、国内産は約10%しかない状況にあることから、国内での生産を高める実態にはない状況にございます。このことから、道内でただ一つのホップの生産地として上富良野町をPRする材料としての活用は有効と考えられますが、上富良野町の主要特産物としての位置づけの発信効果は期待できないものと考えております。
質問 7番 一色美秀
まず、1項目めのプレミア― 37 ―ム商品券についてでございますが、我が町においても、雇用の増加が見られないで低所得の水準が続き、さらに、農作物の減収により大きく消費が落ち込んでおります。プレミアム商品券の発行により一般の皆さんの購買を刺激し、商店の活性化に向けてぜひ前向きに検討していただきたいと存じます。さらに、お年寄りとか買い物に行くことができない方のために、福祉商品券も別枠で考えていただけないでしょうか。これは非常に難しい点も多々あろうかと存じますけれども、町長の考えはいかがなものか、お伺いしたいと存じます。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
7番一色議員のプレミアム商品券等に関する御質問にお答えさせていただきます。プレミアム商品券につきましては、冒頭お答えさせていただきましたように、昨年度2回、実施させていただいております。その実施後の検証につきまして、商工会から御報告も受けております。その中身については、もう既に御案内だと思いますが、効果もあり、あるいは少し検討を要するというような分析も商工会でなさっているようでございます。私といたしましては、プレミアム商品券の意義は十分理解をさせていただいております。しかし一方では、プレミアム商品券の発行が、これが恒常化することはどうかというようなことも念頭にございまして、まずプレミアム商品券を発行することによって、それがこれからの商店街の、特に小売店の活性化にしっかりと根づいて、役に立っていくというような足跡が見られることによって、それは私といたしましても十分に前向きに検討するに値するものだというふうに理解しております。そこら辺につきまして、商工会とも情報交換、意見交換もこれからしようというようなことになっておりまして、そこらはこれから、時間をかけずに詰めていけることだというふうに理解しておりますので、御理解を賜りたいと存じます。また、課題の中で、福祉商品券というのは、今ちょっと私、どういう具体的なイメージをしていいのか、ちょっと、なかなか思いがめぐりませんが、プレミアム商品券につきましては、過去2回の行った経験から、やはり商工会会員の皆さんが、広くやはりそれを利活用できるような仕組みに、やはり工夫もしながら、毎回同じような対象商店が集約されるようなことでは、これもまた十分な効果も発揮できないことから、そういったことも、先ほど申し上げましたように、今後、工夫の中でいろいろ協議をさせていただいて、決断してまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
質問 7番 一色美秀
その取り組みをぜひ進めていただきたい。町長の言われるとおり、本当の意味で正しく働くことに向けて機能していくような形で取り組んでいただきたいと思います。続きまして、2項目めのホップについて、関連質問でございます。私は、我が町は第1次産業を柱に、地域再生に向けた取り組みをしなければならないと考えております。農業あっての商業であり、農業あっての工業であり、農業あってのサービス業であり観光であると考えております。官と民が一体となって、全国に類のない独自性を生み出し、開発、発展していかなければなりません。上富良野の風土の創造で地域から元気を、農・商・工連帯のまちづくりを、今、英知を傾けて発信しなければならないと確信しております。審議会に丸投げし、ゆだねたり、ただ要請があれば対応するだけでは何の進展もございません。具体的な取り組みも方策も得られていない今、町長としての心意気を聞かせていただきたいと存じます。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
7番一色議員の、ホップに関連いたしまして、上富良野の農業振興策についてのお尋ねかと思います。議員お話しのように、まさしく、農業のみならず、商工業、観光業、それらが今、一体となってまちづくりに取り組むべきだということは、私も100%同感でございます。そのためにどうしていくかということは、これは私に今、科せられている大きな課題でもございます。それにつきましては、以前から、私の持論でございますが、それぞれの現場に一番近いところで行政を行って、本当に生の、現場で御苦労されている皆さん方の声、意見を吸収して行政に反映させていく、それが何にもまして大きな大原則だというふうに考えておりまして、そういう私の基本的な考えに基づきまして、これから産業振興は、農業も含めまして取り組みをさせていただきたいというふうに考えております。ホップにつきましては、現状が非常に特異な存在の作物でございまして、先ほどお答えいたしましたように、ホップを中心にしてというようなことはなかなか、これはまた視点が違いますので、農業全般についての活性化策については議員おっしゃるとおりでございますので、意を用いてまいりたいと存じます。以上でございます。
質問 7番 一色美秀
先般、私たち議会広報の研― 38 ―修で北見市を訪れました。かつて世界のハッカ市場の7割を制した北見ハッカは、第2次大戦で輸出がとまり、さらに、ナフサによる合成ハッカによりまして低価格に負け、昭和58年、その歴史は幕を閉じました。今、ハッカの歴史を見詰め直し、まちづくりのアイデンティティーとして記念館をつくり、ハッカの風薫るまちとして全国に発信しております。そのとき私は、上富良野のホップを思い起こしたわけでございます。さらに、ゲリラ豪雨による被害調査と作況調査をいたした際に、豪雨による災害もさることながら、立ち枯れたビート畑、一度も収穫されることなくすべて腐ったカボチャ畑を目にしたとき、いかに天災とはいえ、農家の方の苦悩に胸が締めつけられる思いがいたしました。しかし、私ごときではどうすることもできない無力感に、やり場のない憤りを感じました。農家の方に安定した経営はできないものだろうか。国内主要4社におけるビールに使用するホップは、90%が外国産で、国内産は10%しかありません。よって、国内での生産を高める実態にはないとの答弁でございましたけれども、私は全く逆発想でございます。国内での生産が少ないことこそ希少価値であり、上富良野でしか飲めない、日本一うまいビールを全国に向けて発信しようではありませんか。基本は、商業ベースだとか観光ベースではなく、あくまでも農家の方の生活が安定することが目的であります。町長の答弁の中で、高収入を上げる農作物は手間暇がかかるものであり、行政が何らかの手助けが必要なものとは考えておりませんとのことでございましたけれども、これは余りにも先走った考えだろうと思います。収益があるのであれば、大いに助成して生産者をふやすべきであります。農家の方がよくなれば、商店がよくなり、町に活気が生まれ、町税として町に還元されているわけであります。サッポロビール株式会社との連携によりまして、収穫場と乾燥施設をつくり、手間暇がかかる農作業には、地元はもとより全国的に農業サポーターを集め、協力する体制をつくる。さらに、上富良野でのサッポロビール製造工場をつくって、全国に向けて上富良野産のビールをアピールする。現に、今現在、旅行会社では、ツアーの一環としてホップ農園の見学を企画し、上富良野に訪れております。農業については全く素人の私でありますが、農業者としてのプロである町長の考えはいかがなものか。何かもっとよいアイデアがあれば、お聞かせ願いたいと存じます。
答弁 町長 向山富夫(町長は2020年12月まで)
7番一色議員のホップにかかわります御質問にお答えさせていただきたいと思います。まず、国内におきますホップの消費動向につきまして、供給状況につきましては、先ほどお答えさせていただいているとおりでございます。非常に、北見のハッカの例も挙げておられましたが、ホップの国内の供給状況につきましては、年々、国内比率が低下してきております。上富良野にもホップの研究所がございますが、ここでは今、サッポロビールについて申し上げますと、そのほとんどを中国で生産するような方向にシフトしているというふうに聞いております。そこで、中国で栽培に適するような品種開発をここでしているというふうに聞いているところでございまして、農家の奨励作物としての位置づけをしながらも、ホップの増産体制というのは、これは当然、契約栽培でもありまして、サッポロビールさん、あるいはビールの酒造メーカーさんが国内調達のウエートを高めるというような状況にない現実から、これはなかなか、現実の対応としては難しいというふうに考えております。ただ、北海道で上富良野だけにホップが栽培されているということで、ホップの存在そのものの、観光スポットとしてのホップの棚の、あの景観と申しましょうか、ああいったものは、サッポロビールさんも既に、上富良野にそういうものがあるということを大いに宣伝にも利用しておりますので、そういう面ではサッポロビールさんと協調しながら、上富良野にホップがありますよというようなことには、これはこれからも継続して協調してまいりたいというふうに考えております。また、それらから派生いたしまして、地ビール等が定着していくことも、これも望ましいことでございますが、いずれにいたしましても、第三者にその製造をゆだねるということになりますと、当然、商業ベースということは、やはり考えざるを得ない状況でございますので、現在、上富良野町として対応できる範疇といたしましては、サッポロビールさんと提携して、ホップもあるよと、ビール大麦もあるよと、そういうような観光面での力の注ぎ方には工夫の余地があるかと思いますが、振興作物としての位置づけは非常に難しいというふうな感じを持っているところでございます。以上でございます。
質問 7番 一色美秀
現在、ホップは中国ではか― 39 ―なりつくられているようでありますが、ほとんど日本のメーカーとしては中国産は利用されていないようでございます。ニュージーランドだとかアメリカ、カナダ、そういった方面が主に利用されているようでございます。そういった意味ではなくて、私どもは、特にそれから観光面も、それは2次的なものでありまして、あくまでも上富良野の地元の特産品、それと、生産性を高める農家自身の力になりたい、その両面がもともとの基本線であろうかと思います。そういった面において、これからもこの問題を啓発して、いろいろな面で取り組んでいく価値があろうかと存じます。そういった面で御理解いただきたいと思います。以上をもちまして、私の質問を終わらせていただきます。