上富良野町議会 平成19年第2回定例会 2007年6月20日
(1)町立病院存続に向けての指針について/(2)広域連合における消防本部について/(3)主要国首脳会議開催時の当町への観光誘致対策について
2007年6月20日、上富良野町議会の一般質問で、金子益三議員が「町立病院存続に向けての指針について」「広域連合における消防本部について」「主要国首脳会議開催時の当町への観光誘致対策について」について質問し、町長 尾岸孝雄が答弁しました。
- 質問者
- 金子益三 議員
- 答弁者
- 町長 尾岸孝雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 12番 金子益三
私は、さきに通告いたしました3点について、町長のお考えを伺いたいと思います。初めに、町立病院の存続に向けての指針についてお伺いいたします。上富良野町立病院の今後の運営等につきましては、さきに行いました厚生常任委員会並びに議員協議会などで職員から詳しい現状が説明され、我々議員各位においても、それぞれに思慮してきたところであります。国の医療費削減の診療報酬改定による看護師の2人夜勤体制など、地方自治体だけではどうしようもできない法律と診療報酬施設基準の壁により非常に大変な経営状況である中、医師、看護師、職員全員による地道な努力の積み重ねで何とか運営を続けていることは、非常に高く評価されるところと考えております。このような中で、さらに追い打ちをかけるように、平成23年度末までに療養病床の医療保険と介護保険からの保険給付を削減することを目的に、現在、38万床ある療養病床の医療療養病床25万床を15万床に転換削減、介護療養病床13万床を23万床に増床転換が計画されることによって、町立病院にある療養病床が廃止されてしまう可能性もあり、このことによって、このままであれば上富良野町においても介護難民が発生するおそれがあると考えられます。しかし、国も小規模老人保健施設(老健)の創設に対して、規制緩和や転換補助制度をつくり、これに対応してきているところでございます。町長も、平成20年度までに転換を行わねば、これらの恩恵がなくなることは御承知と思うので、限られた時間の中で迅速な決断を行い、すぐにでも小規模老健への転換を行うべきと考えます。また、平成17年度決算での7億5,360万2,000円の繰越欠損金の中の80%が減価償却費であることから、大きく現金が支出されてきたわけではありません。加えて、毎年大きな支出の一つである建物と医療機器の借入金の償還金も、平成22年度からは大きくその額が縮減されることもあり、厳しい経営環境の中にあっても、若干の明るい未来もないわけではございません。このような状況の中、町立病院を診療所に縮小してしまっては、地域医療の崩壊となり、加えて、医療サービスの低下は著しいことと予測されます。財政的には、国からの交付税も現在の約1億2,― 23 ―000万円から700万円と大きく削減されてしまい、近隣町の例を見ても、財政的にも町の繰出金に変化がなかった例もあり、当然ながら、有床診療所の運営などは夢のまた夢であることも現実的であります。町立病院では、平成18年11月に超音波診断装置を約1,000万円で購入しております。この医療機器は、頸部エコー検査ができ、動脈硬化、頸部の血栓による脳塞栓などの予防に絶大な効果がある器械であります。また、血圧脈波検査装置という血圧に依存せずに血管の固有のかたさを測定する器械も導入しております。さらに、胃カメラ、大腸カメラの器材はもちろんのこと、検査も常勤医師と旭川医科大学からの派遣医師で実施しており、技術的にも非常に高いものと聞いております。旭川の総合病院で一日かけて検査するよりも、むしろ町立病院で半日かからずに検査する方が住民にとってもよいことなのに、実際、それらのPRを今まで全くと言っていいほど行っていないのが現状であります。我が町は陸上自衛隊があることから、転入・転出者も非常に多く、平成4年から実施している夜間診療のPRもなされていないのが現状であります。今後の対応については、民間以上にこれらのことを行うべきであるものと考えておりますが、町長はどのような方策をお考えなのか、すぐにでもこういった指示を出すべきであると考えます。現在、町立病院を利用している患者さんの大部分は交通弱者のお年寄りが多いことや、まだまだ時間外に来る患者さんも大勢いらっしゃいます。さらに、近年、町内での死亡届を提出されている70歳以上の高齢者の約8割が町立病院で最期を迎えられている実情もあることから、町立病院がホスピス的な役割も果たしていることなども含め、町長の強力なリーダーシップのもと、療養病床を早急に老健へ転換を図り、現在の町立病院が何としても地域の医療を守るべく役割が果たせるように、救急も含め、今の町立病院を存続すべきであると考えますが、町長のお考えを伺いたく思います。2点目について、広域連合における消防本部についてお伺いをいたします。富良野圏域5市町村で進めている広域連合も、さまざまな課題の中で進捗しているようであると伺っております。現在のところ、消防、火葬場、国保、介護保険、給食、衛生、串内草地、広域連合事務の8個について圏域で協議がなされておりますが、この中の消防については、早速、来年度をめどに、富良野圏域として、今まであった富良野消防事務組合と上川南部消防事務組合の一本化というものが現実的になってきていると伺っております。そこで、町長にお伺いいたします。この消防に関してでございますが、現在、各市町村に当然消防署が従前のように機能するわけでありますが、本部機能というものについては、富良野市と上富良野町にしかなかったわけであります。今後においては、物理的にその事務をどちらかの本部機能が担う必要が出てくるわけでありますが、消防の職務というのは、住民の生命と財産を災害から守る警防活動と予防活動、また、昨今の高齢化に伴う救急救命に至るまではもちろんのこと、近年においては国民保護法に基づく活動など、その職務は複雑多岐にわたってきていることであります。富良野地方は、町長も御承知のように、活火山十勝岳を有する地域であり、一たび十勝岳が自然の猛威を振るったとき、その被害というのは、81年前の悪夢を思い出しただけでも想像がつくものと思われます。近年で申し上げますと、記憶にも新しい平成12年の有珠山噴火のときにも、地元の消防署に対策本部を素早く設置して、迅速な対応によって人的被害が出なかったことなども含め、同じ活火山十勝岳を持つ地域としては見習う点が非常に大きくあると考えます。よって、広域連合によって一本化される消防本部業務につきましては、本部機能はやはり当町に置くべきであると考えております。さらに、ここ上富良野町には陸上自衛隊の駐屯地があり、現在の消防署と非常に好条件等の立地になっていることを考慮しても、上富良野町に本部があることが望ましいと考えますが、町長のお考えをお聞きいたします。3点目、主要国首脳会議開催時の当町への観光誘致対策についてお伺いをいたします。来年の7月に主要国首脳会議、いわゆるG8サミットの開催地が決定いたしました。正式名称も北海道洞爺湖サミットと名づけられまして、ここ北海道においても早くも経済波及効果への期待が高まっているところであります。北海道経済といいますのは、景気下降の局面においては最も先に地面に落ち、また回復局面においては最も遅く地上を離れることから、ジャンボジェット機の後輪に例えられていることでありますが、北海道経済においても、このG8サミットが行われることは、一筋の明るい光が見えてきたところでございます。早速、北海道経済連合会においては、このサミット開催時の経済効果について、直接効果と開催後5年間の波及効果を合わせて約379億円に上がると試算をしているところであります。試算では、関係者の宿泊費や飲食費などの支出による生産波及効果が約172億円と推計しており、開催中の観光客の減少などによるマイナス効果の約54億円を差し引― 24 ―いた約118億円の直接効果があると見られております。そこで、今回のサミット開催時には、それぞれの国から来られる首脳のパートナーの観光の受け皿として、さまざまな地域が名乗りを上げていることは御承知のことだと思います。ここ上川支庁管内も、旭山動物園を含む旭川・美瑛・富良野ルートの誘致推奨を行っていることは町長も御承知のことと思いますが、現在、まだまだその地域選択に至ってはおりません。各14ある支庁長も、またそれぞれの観光地域の市町村長も、熱心に誘致を行っているのが現状でございます。そこで、ぜひ上富良野町には深山峠地域を初めとする風光明媚な丘陵地帯、また、そこから見れる秀峰十勝岳連峰はもとより、ここには世界に誇れる日本画の巨匠のアトリエがあることは非常に大きな強みであると考えます。季節的にも7月ということから、ラベンダーの花咲く丘と、さまざまな農作物によって彩られる美しい大地に加えて、日本画といった文化施設を加味することによって、ここ富良野地方の魅力は世界じゅうに広がり、その結果、北海道内外への観光客誘致には何よりもかえがたいものになると考えます。この文化施設については、現在の高橋知事も含めた歴代の知事、また上川の歴代の支庁長も高く評価をされているところであり、当町だけではなく、北海道としても非常に価値の高いものであることから、ぜひこの千載一遇のチャンスに町長の圧倒的なセールス力を生かしていただき、一企業へのコマーシャル行為などといった狭い了見ではなく、ここ上富良野のすばらしい価値のアピールを各首脳のパートナーの来町に働きかけるべきと考えますが、ぜひ町長の考えを伺いたいと思います。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
12番金子議員の3項目の御質問にお答えいたします。初めに、町立病院存続に向けての指針についてお答えさせていただきたいと思います。国は、保険財政の給付削減のため、18年度診療報酬改定で、診療報酬本体並びに薬価、医療材料合わせて3.16%という過去最大の診療報酬の引き下げを行い、国の保険財政2,400億円の削減策を実施したところであります。この改正によりまして、看護師の複数夜勤等、1カ月1人夜勤時間数72時間以内の体制が条件となったことから、年度前半は入院基本料の大幅減収となりましたが、10月以降は複数夜勤体制がとれたことから、前年同月並みの入院収入を確保することができました。また、療養病床の転換・廃止についても、国の医療保険及び介護保険の給付削減と社会的入院解消のための実施であり、療養病床から福祉施設への転換のため、廊下幅等の規制緩和策や転換補助金を示して誘導しているのは、議員の言われたとおりであります。なお、転換誘導に伴う施設基準等の詳細な内容については、いまだ示されていないのが現状であります。いずれにいたしましても、現在、町立病院の療養病床の入所者から介護難民を発生させないため、行政報告で申し上げましたように、内部検討組織において検討・協議させておりますので、国の介護保険計画や診療報酬の改正動向、地域実態などを総合して、その方向を判断しなければならないと考えております。また、町立病院の広報活動についてでありますが、前年度までの5カ年間は、町広報誌を活用して、病気や健康に関する記事を町立病院だよりとして、医師を初め、医療従事者が交代で記事を掲載しておりました。今後は、議員御指摘のように、受診する側に立って、町民の受診選択材料を周知するとの観点から、合法的な広報活動に努めてまいります。これからも、地域の方々が安全で安心して暮らし続けるためには、病院の果たす役割は非常に大きいものがあります。また、欠くことのできないものとなっておりますことは、改めて申し上げるまでもないと認識いたしております。御承知のとおり、国の諸制度改正や、医師、看護師など医療スタッフの確保問題など、困難な課題は多々ありますが、町立病院が今後もこの地域の医療を守り続けなければならないということを前提として、現在、町立病院内部に上富良野町立病院経営検討委員会と、役場に運営検討プロジェクト会議を設立し、町立病院の経営改善に取り組んでおりますので、御理解を賜りたいと思います。次に、2項目めの広域連合の消防に関する御質問にお答えいたします。広域連合につきましては、行政報告で述べました― 25 ―ように、専門部会ごとの検討内容が報告としてまとめられ、7月下旬に開催予定の準備委員会で協議の上、処理する事務を決定する運びであります。御質問にあります消防本部機能に関しましては、専門部会で検討作業中でもあり、今後の5市町村協議にも影響を与えかねない事項であります。議員の御質問の意見にもありますように、上富良野町は活火山の十勝岳のふもとにあることや、自衛隊が駐屯している実態など、それぞれの地域事情も十分に考慮しながら、今後、5市町村が協議する重要課題であります。したがいまして、この段階で断定的に申し上げるべきものでないことを御理解賜りますようお願いを申し上げたいと思います。次に、3項目めの主要国首脳会議開催時の当町への観光誘致対策についての御質問にお答えさせていただきます。来年末の主要国首脳会議が北海道に決定し、名称も北海道洞爺湖サミットとして開催することを心から喜んでいるところであります。さて、首脳に同伴される夫人が参加する行事の内容については、外務省が場所等の検討を進めており、また、既に新聞報道もありますが、北海道各市町村及び関係団体も、誘致に向けて活発な運動を展開されるものと思われます。この主要国首脳会議は、地球環境問題がテーマとなっていると言われております。当地上富良野町は自然豊かな大雪山国立公園十勝岳連峰を有しており、加えて、富良野広域圏におきましては、肥沃で雄大な自然に恵まれた中で基幹産業の農業が営まれている田園風景、また、画壇を代表する日本画家・後藤純男画伯の美術館、今は観光資源となったラベンダー発祥地・ラベンダー園や富良野自然塾、さらには美瑛の丘など、数え切れないほどの北海道を代表する観光資源が点在している地域であり、サミットテーマにイメージとしてもマッチしていると考えておりますので、6市町村で構成しておりますところの富良野・美瑛広域観光推進協議会を窓口として、その誘致を推進できるように働きかけてまいりたいと考えております。
再質問 12番 金子益三
まず、1点目の病院の存続に向けた部分の再質問をさせていただきます。先ほど私も述べましたし、町長もまさしくおっしゃるとおり、国の診療報酬改定によるというところが非常に地方自治体病院の財政、また経営を圧迫しているところでありますし、また、先日の道新の報道でもありましたとおり、道厚生連の中小9病院が非常に財政が厳しくなって縮小をやむなくし、診療所にかえたりして、地方の医療の危機というものもうたわれております。また、本日の道新の報道によると、お隣の中富良野の療養病床も、13床あるところを、いよいよ次年度から廃止するといった報道がなされており、まさしく療養型の問題に関しては、もう待ったなしのところに来ているのが現状でないかなと私は判断しております。町長の御答弁の中にも、町立病院の療養病床から介護難民を発生させないためにも、内部検討組織において検討・協議をしているということでありますが、この部分というのは、町長はこうするのだという部分をはっきり明示しないと、なかなか内部だけでは求心力というのは遅いと思いますし、いずれにしても、私は結論から申しますと、町長も御心配されているとおり、中富良野でも年平均8名の介護病床に入院されている患者さんもいらっしゃいましたし、上富良野においては平均で医療型と療養型を合わせると24名弱の入院されている方がいらっしゃるのが現実であります。何としてもこの部分というものを宙に浮かせるわけにはいかないところでありますし、また、国で進めております在宅介護の部分、居宅介護のところにおきましても、先日、大手の介護業者が不正介護報酬を請求したことによって、当然、更新業務もだめになり、また、子会社にその業務を受託することすら、厚労省としては認めないという厳しい結果を出したことによって、国民を初め、富良野圏域の住民としましても、そういったところでは、非常に神経が過敏になっているところであると聞いております。こういった部分というのは、私の立場から言うのはちょっと口幅ったいかもしれませんが、民間の活力を得るということも一つには大事なことかもしれませんが、やはりこういったものというのは、行政がきちんと責任を果たして進めていかなくてはいけない行政サービスの最も根幹の一つであると考えておりますので、何としてもですね。特に、療養病床が23年度に廃止されるわけです。今現在のところわかっている中においても、20年までに何らかの動きをやらないと、また、今後において難民を発生させないためにさまざまな方策をとったときに、多大な行政コストをそこに投じるのであれば、わかっている範囲の中で少しでも早目に動くことが良策かと私は考えておりますので、まず1点、この点について町長はどのような動きを考えておられるか、お聞きしたいと思います。病院に関してでありますが、ちょっと私ごとにもなるのですけれども、きのう、夕方から私も熱を出しまして、救急としてお伺いしましたが、非常に適切な処置を受けまして、けさは7度弱に下がること― 26 ―ができました。こういった部分においても、若干不評ではありますが、町立病院の評価というのは、かつては余り高いものではなかったのでありますが、少しぐらいの風邪やちょっとした検査等々というものには、ぜひこの地域の病院を使っていただけるように、なお一層の職員また病院側の町民に対するPR、また我々議員やそれから町民も、ぜひこういった間違った町立病院に対する評価ではなく、正しい評価というもの、いい風をどんどんどんどん町内に吹かせていくことが、国保会計云々という話はまた別になりますけれども、正しい町立病院を伝えていく必要があると思います。先ほど、私の1項めの質問にもあったとおり、旭川の病院で検査をするぐらいだったら、上富でした方がいいというのは、現に富良野の協会病院で、あそこは消化器系内科の先生がいらっしゃらないものですから、あそこに胃カメラ等々の検査に行っても、それなら上富良野の白田院長に診てもらう方がずっといいよと、そう言って、現に戻される患者さんもいらっしゃったと聞いておりますので、町立病院というのは地域の医療、先ほど申しました療養型の施設に入院されている方だけではないのですね。むしろ私たちのような30代、40代、こういった若い世代においても、いつ何どき大病するかもわからない。また、自分の親をこの地域の医療というところで診てもらわなくてはいけない。我々の世代も、いつまでも元気で、お金があって、自分で車を運転して都会の病院に行けるわけではないということを考えましても、やはり何としてもこの地域の医療体制を現状の規模で守っていただくべく働きかけというものを、町長の求心力によってしていただきたいと考えておりますが、その辺どうお考えなのか。町立病院の存続に向けて、町立病院内で経営検討委員会もつくっておられて、また、役場庁舎内で運営検討プロジェクトもつくられて、それも大事だとは思います。だけれども、そういった部分を人任せにしているわけではありませんが、ぜひとも町長はそこの中心に入られまして、地域医療というものに対しての責任を果たしていただきたいと思っております。2点目の広域連携の部分ですが、広域連携のことではなく、今回は広域連合の中の消防のことだけに絞ってお伺いしたいと思います。先ほどもお話しましたとおり、大正の噴火から80年が経過しております。この間、消防の出初め式等々におかれましても、町長の訓辞の中に、災害は忘れたころにやってくると、備えあれば憂いなしというものをモットーに対策を進められてきたことは、私も非常に高く評価をさせていただくところでありますし、今後においてもそういったお気持ちを忘れず、防災について努めていただきたいと思います。先ほど、現段階でまだその部分、広域連合の中において本部機能をどこに持ってくるかということは、今の中で言及できないとおっしゃられたことも私も若干理解いたしますが、町長の一番お得意とされる部分の自衛隊との関係の中におかれましては、昨今の自衛隊の役割というものも非常に多様化されておりまして、その中でも災害派遣というのは新しい枠組みの中で、自衛隊の中でも最重要課題に組み入れられている。まさしくその渦中において、こういった活火山十勝岳があり、また、そこに消防があり、そして駐屯地がある。このような、ある意味、本当に必要な場所に必要なものがあるということが、特に上富良野町は陸上自衛隊との関係も52年にわたり非常に良好な関係を結べておりますし、強い連携というものが住民との間にもあると私は考えております。そこで、ぜひここ上富良野町に住む住民が、今後においても、活火山十勝岳を有しながらも安心・安全で暮らせるためにも、広域連合の話し合いの中においては、町長はもう一踏ん張りをして、何とかいい方向に向けていただけることが望ましいのではないかなと思いますし、私としてお聞きしたいのは、町長として、ここに本署があるのがベターと考えるのか、ベストと考えるのか、またそうではないのかという部分をお聞きできれば幸いと考えております。3点目のG8北海道洞爺湖サミットの部分について、若干再質問させていただきますが、まず初めにお伺いしたい。町長といたしましても、この場所に対して誘致を行っていくことが、非常に望ましいと考えていらっしゃるのではないかなということを答弁の中から酌み取りますが、逆にもっと厳しく言わせていただきますと、来年7月に行われる洞爺湖サミット、北海道にこれだけの各国首脳が来て、メディアが来るわけですよね。しかも、世界じゅうからこれを見るわけですよ。逆に、この機会を逃したときに、これだけ富良野地方の雄大な自然環境、また文化のPRということ、ほかにチャンスがあるのかどうか、あると思っておられるのかどうかということをまずお聞きしたいと思います。まず、先週終わりましたドイツ北部のハイリゲンダムサミットにおいては、残念ながら、一部デモ隊などの過激な行動によりまして、相当限られた行動しかできなかったという報道もありますが、ここ日― 27 ―本においては、そういったことはなかなか考えられませんし、7年前に行われました九州・沖縄サミットのときにおいても、その後の経済効果というのは非常に大きいものだとされておりますし、NPO法人などがそういったものの算出をどんどんしておりますし、またハイリゲンダムに行ったり、また7年前に行われました九州・沖縄などに行って、そういった検証をされているということも事実であります。町長の答弁の中にもありましたとおり、今回のサミットの一番のテーマというのは地球環境問題ということですから、本当に美しい大雪十勝岳連峰があり、肥沃な田園風景があるということも、もちろん失われゆく地球環境を守っていくということでは非常に大事であります。しかしながら、まだまだここよりも美しい地域というのは北海道内にもあるわけでありますし、また世界じゅうを探しても、風景だけであれば、まだまだ美しい場所というのがあるわけです。そこで、私としては、やはり観光と文化というものが融合してこそ、世界の首脳のパートナーの方を誘致すべく、意味があるのではないかなと考えております。さきの報道もありましたとおり、北海道の先住民族でもありますアイヌ民族の集落があります白老のポロトコタン、あそこを高橋はるみ知事が第一の訪問させたいという場所にある程度確定したという報道もありましたが、後藤純男画伯が描いている日本画というのは、当然のことながら世界で通用する文化なわけですよね。もちろん、ラベンダーがあり、美しい農作物が織りなすこの丘の景色も、十分世界に通用する美しいものだとは思いますが、やはり本当の意味で世界のそういったトップクラスの人を納得させるには、文化というものを抜いてはほかにないと思っております。最近の後藤美術館の展示のことは、町長はお忙しいでしょうからごらんになったことがないと思いますけれども、いわゆる第1展示会場というのが桜を中心としたもので今構成されております。日本イコール桜というのは世界にももちろん通用しておりますし、桜というものは7月には咲いておりませんが、それらを心の目で見ていただくためにも、さらに第2会場については、京都をテーマとしてつくっているわけですね。そして、その次の会場は中国の会場があり、そして一番最後には北海道、十勝岳連峰や知床などのものもあるわけです。ですから、ここに来ていただくだけで、もう日本じゅうをわかっていただけるだけの価値があると思っておりますので、ぜひこういったものを。私は何を一番言いたいかというと、6市町村で構成する富良野・美瑛広域観光推進協議会が窓口としてやるのではなく、やはりここは町のリーダーとして、富良野圏域のトップとして、町長がそういった部分で上富良野にはこれだけのすばらしいソースを持っているのだと、玉がいっぱいありますよということで動いていただきたい。このことが波及いたしまして、観光だけではなく、上富良野地域でとれます農作物の付加価値が非常に上がることにもなっていきます。非常に低迷している北海道、特に道北の経済に対して、一筋の明るい光が見える大きなチャンスでもあると思いますので、ぜひその部分、町長の強力な推進力を持って行っていただけるかどうかを再質問させていただきます。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
12番金子議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、町立病院関係、療養病床関係でありますけれども、議員御発言のとおりであると私も思っております。ただ、早く町長みずから方向性を示せよと、職員に指導せよということでありますが、なかなかこの問題、端的にこうだぞということの結論が出せられないというのは、先ほど答弁させていただきましたように、国も方向性をまだはっきりしていないという中にあって、早々に対応したことによってプラスになるのか、ゆっくりしておったことによってマイナスになるのかプラスになるのかという課題があるわけであります。ということは、町といたしましては、全体的な町立病院の経営そのもの、国の施策の中において町立病院的な規模の経営というのは非常に厳しくなってきていると。基本的には、総合病院あるいは専門病院的な大型病院が中心になりつつある国の施策の中にありまして、我が町のような病院経営は非常に厳しくなってきて、報道されておりますように、多くの病院が撤退しているというのが現状であります。しかし、町といたしましては、第1次医療圏としての町立病院の住民に対する医療対応は、どのように対応していかなければならないのかということを前提とした中で、病院経営を今後も考えていかなければならない。その中にありまして、たまたま療養型病床群というものの平成23年後の対応が国から示されたというようなことでございますが、これにつきましても、国はこの方向性を定めると同時に、療養難民を多く輩出するぞということで大きな御指摘を受けている中で、国はいろいろな施策の中で、今、議員の御質問にありましたように、平成20年― 28 ―までに改善策を講じた場合においては、ベッド当たり幾ら幾らの補助金を出すぞと、助成金を出すぞという方向性を定めつつ、計画どおりに本当に平成23年に国は実施でき得るのか。療養難民を本当に出さないで対応できるのかというあたりは、私としても今後十分見きわめた中で。今、20年までにやれば補助金をベッド当たり何ぼ出すから早くやれ、早くやれと国は言っておりますけれども、それをやった後に、目的の15万床にならなかったと。その残った分については、療養難民を出さないために既存のまま継続しますというような方向性が示される可能性も出てくると。そういう中にあって、急いで我が町が補助金をいただけるから療養型病床群はやめたということで結論づけて本当にいいのかどうかということも十分見きわめつつ、なおかつまた、病院経営全体的なものも見きわめながら判断していかなければならないということです。ただ単に療養型をどうするかこうするかだけであれば、私も方向性はすぐ示せますけれども、全体的な我が町の第1次医療圏としての町民の医療をどう確保していくのかということを考えた中で、総体的に判断しなければならないということで、いろいろデータを集めさせながら、いろいろな形の中で、いろいろな角度から検討させていただきながら、この問題につきましては、当然にして議員の皆さん方と十分議論もしなければなりませんし、また、当然にして町民の皆さん方の考え方というものも十分聞いた上で、最終結論を出さなければならないものだというふうに思っております。議員がおっしゃるように、早く町長の考え方を示して、方向性を示せということにつきましても、私自身も早く方向性は示したいけれども、今の段階では、もう少し情報収集し、将来の我が町の町立病院のあるべき方向性を位置づけて対処していきたいというふうに思っておりますので、いましばらく検討させていただきたいというふうに思っております。ただ、これからの町立病院のあり方については、現状のままで堅持していけるのかどうかということにつきましては、議員の御質問にもありますように、しからば療養型にしたらいいのかというと、療養型にしてもやはり大きな課題があるということを考えますと、今後、我が町におきます救急指定の問題、救急医療の問題等々も含めながら、第1次医療圏を上富良野町内に限って判断をしていくのか。富良野広域圏という一つのセンター病院ができた中にありまして、町もセンター病院に対する支援もしていると。また、富良野圏域の中で救急対応につきましても、上富良野町としての応分の負担をしながら広域の救急体制にも参加しているというようなことを考えたときに、上富良野町だけを第1次医療圏としていつまでも考えていくのか、将来的には富良野圏域を第1次医療圏として考えていくのか、今のように、第1次医療圏は上富良野、第2次医療圏は富良野圏域、第3次医療圏は旭川を中心とした医療圏というようなことで今後もずっと考えていくのか、あるいは、先ほど申し上げたようなことも考えながら、そういう中にあっての町立病院の将来的な位置づけを見きわめていかなければならぬというように思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。次に、広域連合の消防機能の問題でありますけれども、議員御発言のとおり、私自身も、やはり活火山十勝岳を抱えていると、あるいはまた自衛隊が駐屯しているというようなことから考えますと、いろいろな関係の中で、消防機能というものをどういうふうに位置づけするのが、この圏域の中で、また上富良野町にとっても一番いいのかということにつきましては、基本的には本部機能をどう位置づけするのか。それから、まだ決定はしておりませんけれども、これから協議されてまいりますのは、当然にして、我が町には消防署が設置されるであろうと、また消防支署ができ上がるであろうと。そして、どこにあるにしても、本部機能はできるであろうと。では、本部機能と支署機能というのは、それぞれの自治体においてどういうふうに機能する組織にするのかということも含めながら考えた中で、対処していかなければならない課題であるというふうに思っております。ただ、本部機能があるから幸運ということでなくて、そこにある支署機能というものは、自治体との絡みの中で、全体的な広域の中と個々の自治体との中でどうあるべきなのか、こういうことも十分協議しながら方向性を定めていかなければならなぬというふうに思っておりますし、当然にして、広域連合ができ上がれば連合長というのは1人である。そういうことを考えたときに、本部機能の問題、支署機能の問題を含めて、消防機能というものをどう対処するかということで、それぞれの自治体の考え方等々も協議しながら、方向性を定めていきたいというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。次に、サミットにおける同伴者の御婦人層の対応でありますけれども、まだ北海道洞爺湖サミットが決定する前に、知事は、御婦人層については旭山動物園、あるいは富良野・美瑛の花・丘の町を見渡せる、そういったルートというものの中でひとつ考えてはどうかというようなことも話されていたところでありますが、基本的に、議員の御質問にありまし― 29 ―たように、警備の問題、こういったことが非常に課題として残っているというようなことから、今、洞爺湖周辺の対応というようなことで協議がされているようであります。基本的に、準備協議会あるいは連絡協議会等々を北海道も結成して、いよいよ動き出しておりますし、きのうも、報道によりますと、議員の御発言のとおり、経験のある沖縄の方が、このことによります大きな効果がありますよと、終了後においても観光面、いろいろな面で大きな効果があるのだという発言もされていたところでありますが、当然にしてそのとおりであるというふうに思っております。私どもも、そういったことからするならば、当初、知事が考えておられたようなルートも、ひとつ何とか対応していけるようにというように考えておるところであります。さきにお答えさせていただきましたように、観光事業等々につきましては、やはり上富良野町を前面に打ち出して単独で対応するということも、議員の御質問にありますように、ある面では町の特徴というものをPRしていく中で重要でありますけれども、基本的には、広域の中で隣近所の町と綱引きをするのでなくて、ともに手を携えながら観光事業というものをPRして、その中で上富良野町という独自のものをどう展開していくかということが大切かなというふうに、他の町村を抜きにして先に走っていけば、上富良野はいいのですよということだけではないというふうに私は思っております。さきにお答えさせていただきましたように、富良野・美瑛の組織があり、こういう中でひとつ努力をしてまいりたいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。(「病院のPRの問題について」と呼ぶ者あり)答弁漏れがあったようです。ここにもPRと書いてあるのですが、一つ漏れました。御存じのとおり、病院につきましては、今、大分規制が緩和されました。しかし、病院のPRというのはなかなか従前からでき得ない。法的な規制があって、私も病院の前事務長やなんかにもよく言って、何となく規制にひっかからないというか、違反しない程度のものを出すようにしたわけでありますけれども、基本的に規制が非常に厳しいと。しかし、規制も大分緩和されてきているというような中で、これからそういった部分もPRしていきたいなと。例えば、うちの病院におきましては、こういうことを言うとあれですけれども、医者は大学の准教授も来ていただいておりますし、今の院長というのは富良野圏域でも富良野協会病院の副院長時代から非常に信頼された院長であると。今、富良野協会病院にたまに出向しておりますけれども、そういうようなことで、医師の関係につきましては、おかげさまで他の病院に決して劣らない技術と能力とを持った先生方が、医大の協力で対応させていただいているということであります。それと、近年、何とか議会の皆さん方の御了解をいただきながら、医療機器も新しいものに順次更新をさせていただいているというようなこと。設備は古いですけれども、医療機器は順次、年次的計画を立てながら更新をさせていただいているというようなことで、そういった面からすると、まだまだ住民の皆さん方に町立病院を理解していただける、決してよその病院に劣らないというようなことで利用していただくことが、議員がおっしゃるような形の中で、もう少し周知でき得ればなというふうに思っておりますので、今後、その対応を図っていきたいと思っております。
再々質問 12番 金子益三
再々質問。大枠の中では、本当に町長のお考えと私たちが考えるところでは合致している町立病院の問題ではないかなと、私も判断させていただきました。ただ1点、私は療養型だけにこだわるわけではないのですが、町長がおっしゃる意味もわかります。事を急いで、ある意味で、また取り返しのつかない状況になることを懸念されて、慎重に石橋をたたきながら、よりよい方向に進めていっているということも理解させていただきました。ただ一つ、私が一番懸念するのは、このような時代でありますから、自宅介護というもの、ちょっと語弊があってはいけませんが、療養型のような施設がなくなりまして、自宅に戻らなくてはいけないとなった場合は家族が、また家族が見れないのであればコミュニティーがというのが、本来一番望ましいことであるとは私も考えますが、現実問題として、自宅に設備もなければ、24時間体制でつきっきりで見るものが非常に難しい。現に、隣町の中富良野はもう療養型を廃止するということで議会も通っております。上富良野として、この部分は、どういう形になるかは別として守っていくのだという部分なのか、はたまた、上富良野ももう廃止をせざるを得ないのだというところの住民に対する通知というのは、確定しなくてもよろしいのでしょうけれども、はっきりした中で町立病院としては何とか残していきたいのだというところがないと、ますます住民の不安意識を駆り立てていくのではないかなと思います。時間をかけた中でどうこう検討するということもわかりますが、そこ― 30 ―の部分をしっかりと町長の方針というものをやらないと、何となくあいまいな表現で後々に延ばしているようにとられてはいけませんので、この部分、介護難民は絶対に出さないのだというところのお気持ちがあるのかないのかだけを最後にお聞きしたいと思います。あと、PRの部分、おっしゃるとおりだと思います。ぜひこの部分というのは、法にひっかからない範囲で結構ですから、すばらしい医者がいるのだと、すばらしい診察ができるのだと、検査もできるのだということを、どんどんと出前講座などを活用して、より住民と近い町立病院にする努力をさらに深めていただきたいと思います。広域連合に関してはよろしいですが、サミット。私も上富良野だけが飛び抜けて、うちだけに来いということを申しているのではございません。もちろん、富良野・美瑛広域観光というのはすばらしいですし、美瑛の丘、それから富良野というブランド、またその中間にある上富良野のすばらしい観光資源、これが三位一体となって初めて富良野・美瑛観光ルートというものがなっていると私も思っております。ただ、やはり今までの経緯から見ますと、どうしても富良野・美瑛と言いますと上富良野は置いていかれているのが現状ですので、富良野という名前を前面に出しても全然私は問題はないと思いますし、丘の町美瑛、また旭山動物園というそういったものは前に来てもいいですけれども、本当にすばらしいのは上富良野なのだよというところをぜひアピールして、このすばらしい上富良野の観光、また農産物のいいところを全世界、また全国に知らしめていただく努力をしていただけるかどうか、最後に御質問したいと思います。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
12番金子議員の再々質問にお答えさせていただきます。まず、町立病院関係、療養病床群対応等々についてでありますけれども、議員が御心配のように、我が町におきまして、療養難民を発生させることは何としても避けなければならないということが基本でございます。介護保険制度におきましては、在宅介護が基本というふうに言っておりますけれども、やはり在宅ではどうしても対応でき得ない部分におきます施設介護というものも、これをゼロにすることは不可能でございます。そのためには、何としても療養難民を出さないために、今、町立病院で療養型病床群の中にいる人たちにどう対応するのかということは、当然にして、もしこの療養型を廃止するのであれば、それに対する転換策としての老健等々の施設に転換するとか、何らかの方法を考えていかなければならぬというふうに思っております。ただ、現在、介護病床20床、医療型16床の36床が病院経営におきまして大きな要因をなしているという実態の中で、必ずしも国の23年に方向を定めてゼロにすることがどうなのかと。先ほど来お答えさせていただいておりますように、病院経営とそのものとをリンクした中で十分考えていかなければならないというふうに思っておりますし、特に、国が言っているのは医療型病床群の削減でありますので、医療型病床群については、今、私どものは16ということで、先ほど議員の御質問にありましたように、介護型につきましては、ベッドの回転率は非常にいいわけですが、医療型につきましては当初よりもだんだんだんだん低下してきているというようなこともございますので、そういったことを十分見きわめながら、療養難民が出てこないような施策の展開を重点的に考慮しながら考えていかなければならぬというように思っております。次に、サミットの問題でありますが、議員御質問のとおり、私といたしましても、何とか旭川を中心とした富良野圏域においでいただけるようになれば本当にいいことだなというふうに望んでおりますので、これをただ単独に上富良野だけということではなくて、先ほど来お話しさせていただいておりますように、富良野・美瑛の広域観光の中で、この6市町村が連携した中でひとつ誘致等についての対応を図っていくと。その中で、先ほど議員に御発言賜りました数多くの中に、上富良野町しかないのだという特色あるものがたくさんあるわけでありますから、そういったものをいかにPRしていくか、いかに上富良野の特色を前面に出していくかということに十分対応しながら進めさせていただきたいというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。