みんなの議会

上富良野町議会 平成18年第1回定例会 2006年3月10日

(1)持続発展できるまちづくりについて/(2)観光行政について

2006年3月10日、上富良野町議会の一般質問で、向山富夫議員が「持続発展できるまちづくりについて」「観光行政について」について質問し、町長 尾岸孝雄が答弁しました。

質問者
向山富夫 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 向山富夫

全く回復の兆しすら見えてこない地方経済。しかしながら、本州の大都市圏を中心とした一部では確実に回復の兆しがあらわれ、折しも昨日は日銀による量的緩和策の解除が発表されるなど、もはやデフレ脱却とまで報道がなされております。このような現象を見るとまさしく都市と地方の格差が拡大し、地方切り捨てかと思わざるを得ません。加えて、国の三位一体改革や合併推進などにより、地方を取り巻く環境、とりわけ地方自治体の財政状況の厳しさは今さら申し上げるまでもなく、当町においても例外ではありません。しかしながら、泣き言ばかり言っていたのでは何も切り開くことはできません。今こそあの泥流の中からはい上がってきた上富良野町民の開拓者魂をもってこの難局に立ち向かい、50年、100年後に引き継いでいけるまちづくりのため、町民一丸となって立ち向かっていかなければならないと思いをいたし、今後のまちづくりの基本2項目について、町長に御質問させていただきます。まず、1点目は、維持発展できるまちづくりについてでありますが、冒頭申し上げましたように、今日、地方自治体を取り巻く環境は大変厳しく、上富良野町が今後とも自主自立を続け、維持発展を図るためには多くの課題があると思われますが、その中でも特に、町の勢いを維持するための基本は何と言っても人口規模であり、その中でもさらに生産人口の占める割合は大きな要素と考えられ、現在、当町の現状を見ると常態化した少子化現象、農業、商工業の大きな構造変化による若者の町外流出、加えて国の防衛計画の見直しによる当駐屯地の縮減も避けることができないような状況であり、このような状況が続くと果たして我が町の自主自立は本当に可能なのかと不安を持たざるを得ません。財政の健全化を図ることは不断に行わなければなりませんが、今こそ町長は町民に対し何をもって町をなすのかをはっきりと示し、攻めのまちづくりを進めるべきと私は考えますが、町長の見解と対応策についてお伺いいたします。次に、2点目でありますが、観光行政についてお尋ねいたします。当町において観光は重要な位置づけであることは申し上げるまでもなく、町を支える重要な産業基盤の一つであります。しかし、近年の観光の状況はどこの地域も集客対策に大変苦労をしている現状にあり、当町においても早急に観光政策を再構築するべきと思います。その中でも、十勝岳温泉地区の活性化と町内観光ポイントの拠点化は特に重要ではないかと思われます。まず、十勝岳温泉地区については、特に冬期間の道路条件の悪さから、個々の温泉事業者が必死で頑張っているにもかかわらず、客足は一向に伸びてはおりません。このため、冬場でもだれもが安心して通行できる道路の整備が何よりも重要で、このことに対し早急に強く北海道に対し要望すべきと考えますが、いかがお考えでしょうか。さらに、観光ポイントの拠点化でありますが、現在、町内には民間で幾つもの拠点が整備されてきている状況にあり、このような中、今後も日の出公園を観光拠点として継続していくとすれば、観光目的と都市公園との両立は大変難しいと思われ、当町の置かれた財政状況等を考慮すると、この際、観光拠点の整備は民間活力にゆだね、日の出公園を町民公園として位置づけしていくよう再考するべきと思い― 88 ―ますが、町長の見解をお伺いいたします。ますます進む少子化の中における人口の確保、常に新しいものを求める観光客の誘致合戦、いずれも並大抵のことでないことは十分承知しておりますが、何としても立ち向かっていかなければなりません。改めて町長の力強い御答弁を御期待申し上げ、質問といたします。よろしくお願いを申し上げます。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

15番向山議員の2項目の御質問にお答えさせていただきます。まず、1項目めの持続発展できるまちづくりについてでありますが、議員が認識のとおり、人口減少問題や産業構造の変化、また国の方針による財源の削減問題など、過去に経験のない諸問題が立ちはだかっていることは御案内のとおりであります。加えて、次期防衛計画による陸上自衛隊の再編に伴う地元駐屯地の縮小が進められようとしていることなど、まちづくりの根幹を揺るがす大変困難な問題が降りかかってきているところであります。このような懸念材料が現実のものとなる厳しい状況にありますが、町の目指す将来像やその実現に向けた基本的な考え方は第4次総合計画にまとめ上げているところであります。特に町が掲げている3本の柱に関し、今後の行政運営の根幹を揺るがす大問題と受けとめておりますので、当面は影響を最小限に食いとめるようなあらゆる運動の展開を考えていかなければならないと思っております。しかしながら、すべての行政活動を支えている財政の状況が安定していなければ、町としての持続は不可能となりますので、当面は国の財政構造改革の影響を強く受ける現段階において、大きな誤算とならないよう十分に配慮しつつ、今まさに縮小均衡路線という時期を認識し、施策をとり進めておるところであります。そのためには、町民皆様の御理解と御協力が不可欠であり、また行政の力量が試されているときであると自覚しており、今後とも自立に向けたまちづくりの諸施策の取り組みを進めてまいりたいと考えております。ただいま申し上げましたように、現在は町民も行政もともに大変厳しい変革の時代を迎えておりますが、地方分権時代に合った真の自立した地域社会を町民の皆様とともにつくり上げ、地元の地域の元気を取り戻すことに邁進していく決意であります。2項目めの観光行政についてお答えいたします。町は平成元年、「観光によるまちづくり」を目指し、上富良野町観光開発基本計画、平成4年に十勝岳地域総合開発基本計画を策定し、観光振興を進めてまいりましたが、バブル経済の崩壊による財政難から計画で示す施設整備は一部を除きほとんどが実現せず、この間、施設建設によるハード指向から、自然や田園風景、温泉などを生かした誘客を進めるソフト面に施策の展開を図ってまいりました。十勝岳地区の観光については、十勝岳の自然と温泉資源を生かし、民間事業者による施設経営が行われておりますが、冬期間は自然条件の厳しさから観光客等の入り込みも減少する時期にあります。道道吹上上富良野線は年間10万人以上の方々が利用する主要な観光道路であると認識し、北海道もこれまで改良整備を継続してきておりますが、観光客等の皆さんが年間を通じて安心して通行できる道路整備を北海道を初め関係機関に対し、今後も引き続き要請を行ってまいりたいと思います。また、日の出公園については、町民に憩いの場を提供する都市公園としての位置づけと、ラベンダー観光の拠点としての二つの要素を持ちながら、役割を果たしてきております。観光シンボルとしての役割を果たす日の出公園のあり方については、今後の利用動向を十分踏まえながら議論すべきと考えますが、他の観光拠点の整備等については、民間活力にゆだねていく考え方は議員と同様でありますので、御理解を賜りたい思います。

再質問 15番 向山富夫

再質問させていただきます。まず、1点目の持続・発展できるまちづくりについてでございますが、将来の姿、未来像は、将来像が4次総に示されているというようにお答えいただきましたが、それは私も承知しているつもりでございます。その4次総の実現が私は非常に難しいのではないかという危機感を持っているものですから、改めてそれに向かって打てる手を、対策を打つ必要があるのではないかという観点からお尋ねさせていただきたいと思います。特に、人口減少が及ぼす町に対するダメージは大変厳しいと思われまして、既に清富小学校の廃校、あるいは東中保育所の廃止、それから最近大変問題になっております上富良野高等学校の生徒確保対策を見ても、人口減少が既にこういう形でじわじわと町を窮地に陥れているというふうな実感を持っているものでございます。特に、人口減少の進み方も、特に懸念されます駐屯地の縮小がなされるとすれば、今日までのような仮に人口が減少したといたしましても、年間100人程度の緩やかな減少ではなくて、階段をおりていくような数百人単位の落ち込みが私は現実のものと― 89 ―なってくる心配をしているわけでございます。特にそういうようなことが現実に起きますと、商業、特にサービス業の方々などに対する影響ははかり知れないものがありまして、これから議論がされると思われますが、駅前再開発事業などにつきましては、本当に議論ができるのかというような危惧も持たざるを得ない状況だと思います。農業関係につきましても、御案内のように来年度以降大きな制度改革がなされることが決まっておりまして、これは極論すればもう国は今後はもう少数精鋭主義にしようといっているようなものというふうに私は理解しております。これらの諸問題や課題に対し、今からしっかりした対応を構築していかなければ、私は負のスパイラルに陥る不安を感じるわけでございまして、改めてこれらに対しまして町長の見解を賜りたいと思っております。また、最初の答弁の中で、町長は現在は縮小均衡型の路線でいく時期だというふうにお答えいただいておりますが、私は縮小均衡ではなくて、収支の均衡がとれていれば、そういう財政運営でいいのではないかと。むしろ重要なのは自主財源の確保も含めまして収入をふやす対策も同時に行う必要があるのではないかと思いますので、この点についてもお答え賜りたいと思います。いずれにいたしましても、このような状況でいきますと、持続的な上富良野町の自主・自立はかなり難しいと推察され、一度失われました力をよみがえらせるのは並大抵のことではなく、こういう事態に陥らないためにも、私は対応策の根本は仕事のできる場所を確保することに尽きると。要するに人口を減少させないためには働く場所が確保することにもう尽きると思います。それにはもちろん既存産業の育成や拡大、あるいは異業種の連携もさることながら、新たな企業誘致も大きな要素と考えております。これにつきましては、仮にそういう行動を起こしたにいたしまても、実現に至るまでは5年、10年と非常に長い期間を要するわけで、本当に真剣に取り組んでいかなければならなのではないかというふうに考えております。4次総の中でも主要施策に位置づけられております、企業情報の収集と町のPRについても掲げておりますが、これについても本当に真剣に取り組まなければならない重要課題でないかなというふうに考えております。この点について、現在どのようなこの課題に対して対応がなされていて、どういう状況にあるのかも、お聞かせいただければと思います。町長もお答えされておりますように、今まさに町民が一体となり、将来しっかりと自立できるまちづくりを推進するため、私は行政推進体制を現在行革推進事務局ですか、ということで行政改革に対しまして非常に熱心に、また非常にきめ細やかに取り組まれておりますが、その組織にさらにその組織を一歩も二歩も前進させて、町を拡大発展させるためのそういう方策も町民の皆さん方に御提案させていただくような、そういうまちづくりを推進する機能もあわせ持つような組織に私は生まれ変わらせていくべきだと思いますが、この点についても町長のお考えをお尋ねいたしたいと思います。次に、2点目の観光行政につきましてですが、十勝岳地区の活性化は上富良野町では唯一宿泊を伴うことができる観光拠点でありまして、しかもあのロケーションは全国的に誇れる場所であるというふうに、町のほこりでもあるわけでございます。しかし、観光客や旅行業者の方々にしてみますと、冬期間交通の不便さなどからして、果たして計画をしても十勝岳温泉を訪ねる計画をしても、果たして計画どおりに行けるのか、あるいは行っても帰れるのかというような不安感があれば、当然敬遠をされてしまうのではないかというふうに考えております。いわば北海道の離島観光と同じような、私は状況ではないかなというふうに理解をしているわけでございます。町報を私、見させていただきまして、昨年11月の町報だったと思いますが、町長と語ろうで、町長は十勝岳温泉地区の若い経営者の方々と懇談されておりましたが、その中でも事業者の中から、どのようにして年間通じてお客さんに来ていただけるようにするか悩んでいるというようなことも町長に語っておられております。いずれにいたしましても、十勝岳温泉地区は上富良野町の観光産業にとって重要な位置づけでございます。その活性化と推進をぜひ図らなければならず、とりわけ道路整備は最大の課題であります。この際、町を挙げて早期整備の実現に向け北海道に対して要望する体制を整備されてはどうかと思いますが、この点についてお尋ねたします。日の出公園についてでございますが、日の出公園の上富良野町の観光シンボルとしての役割は、最近のラベンダーまつり、今は花と炎の四季彩まつりと申しますが、観光客の入り込み数を聞いてみても、日の出公園の上富良野町の観光のシンボルとしての役割はある程度、一定程度果たしたと私は理解しております。これからもそのシンボルとして、その役割を持たせ続けるとすれば、さらに相当の投資をしなければ後発の、方々にできております新しい観光スポットに対抗していくことはできないというふうに私は理解しております。― 90 ―そういうことで、今後は早急に町民との協議を十分進めていただきまして、都市公園としての位置づけとして、町民の憩いの場として親しんでいただけるよう、私は位置づけをしていくべきではないかというふうに考えておりますので、もう一度御答弁をお願いいたします。以上でございます。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

15番向山議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、1点目の持続発展できるまちづくりについてでありますが、議員御質問にありますように、懸念しておりますように、私も先ほどお答えさせていただきましたようなことで、大きな課題を抱えながらまちづくりの根幹をなす人口の減少ということは大きく、私自身も気にとめてこれからのまちづくりについて、大きな方向転換をしなければならない時期が来るのかなというふうに思っているところであります。第4次総合計画の中で当時1万2,800近くの人口を持ちながら、私といたしましては、当時、これからのまちづくりは人口をふやすということでなくて、人口をいかに減らさないでいくかということを基本に掲げながら、減少規模にある人口の対応を、当時としては多くの皆さん方におしかりを受けたところでありますけれども、第4次総計の最終年度の平成20年度に1万2,500の人口を目標人口として掲げたと。現在の人口よりも少ない人口を目標人口として掲げたことに大きくおしかりを受けてきたところでありますが、それがもう既にその平成20年の目標人口に到達してきていると。昨年の国勢調査におきましては1万2,352人ということで、非常に減少率が大きいと。1995年から2000年の平成12年の国調におきましては、5年間で74人の減、率にして0.57%と いう少数で、北海道内でおきましても減少率の非常に低い町村ということで位置づけられていたところですが、現在は3.6%の減少率ということで、大きな減少率を迎えたということは町にとりまして大きな課題であると。これはひとえには少子高齢化と、少子と、これが大きく左右しているなというふうに思っておりますのは、当時からしますと上富良野町の出生の数が非常に減ってきているということも大きな要因をなしている。そして加えて、やはり流出人口というものが大きいなというふうに思っております。これらの人口減少をいかにとめるかということが大きな課題でありますが、これからは私といたしましては当初掲げたように、人口をふやすということは当然でありますけれども、なかなか難しいと、いかに減らすのを少なくするかということを重点に置きながら、まちづくりを進めていかなければならないなと。そのためにも、議員から御質問にありました農業施策の問題だとか、いろいろな部分で企業誘致の問題だとか、そういったものを十分に見きわめながら、今後のまちづくりの方向を定めていきたいというふうに思っております。今、現在そういったことに対応するにつけても、何としても多額の財政投資を図って対処するということが非常に難しい状況にありまして、今日まで先ほどもお答えさせていただきましたように、縮小の状況での財政運営をしているということでございますので、この成果を今行財政改革の中で何とか財政運営を基盤に乗せつつある中で、これをほごにするような財政運営は今後もでき得ないというふうに思っておりますので、この現在の限られた財政の中で何としてもこの4次総計の対応を進めていきながら、まちづくりを進めていきたいというように思っております。おかげさまで、4次総計の中で財政的に厳しいからということで、第5次総計の中に先送りした部分の大きなものとして、議員からも御質問のありました駅前周辺並びに中心市街地の整備につきましては、今総計の中で財政的に厳しいということで、次期総計に先送りさせていただきました。そして、また加えて図書館の建設、これにつきましても財政的に厳しいということで、次期総計に先送りをさせていただいたところでありますが、何とか現在、図書館につきましては今期総計の中で、御案内のとおり公民館の改修ということを含めて図書館整備を進めさせていただいたということと、もう一つは、文化会館の建設、これにつきましても今期財政的に厳しいということで、次期総計に先送りさせていただいておりました。しかし、このことにつきましても関係機関の皆さん方の御理解をいただきながら、保健福祉総合センターの中に多目的ホールをつくりまして、そこを何とか文化連盟の方々や、そういった文化会館としての位置づけとはいきませんけれども、その利用がなされるような形で対応させていただいているというようなことで、これらの部分については先送りはしましたけれども、何とか曲がりなりではありますけれども対処できたなと。これからは大きな課題として私抱えておりますのは、駅前と周辺と中心市街地の対応について、何としても次期総計に向かっての方向性を定めていきたいというふうに思っているところでありますが、財政的に厳しい中で財政運営を破綻にすることのないような運営を重点に置きながらまちづくりを進めて― 91 ―いく。そのためには、議員から御提言もありました組織機構等々の改革につきましても、今後も十分見きわめていきたいと、御提言を受けてこれらの部分についても検討をしていきたいなというふうに思っております。御案内のとおり組織機構改革につきましては、平成16年の4月から改革をさせていただきまして、スタッフ制をとって今日に至っているところでありますが、今年度、18年度におきましては、2年間実践をいたしましたので、この組織機構改革に伴います検証を十二分に今年度対処して、新たな19年度に向かっての組織機構の見直しを進めていきたいと、再編をしていきたいというふうに思っているところでありまして、この現状の組織機構を今年度・18年度検証しながら進めていく予定でおりますので、そういった折におきましてもまた議員の皆さん方の御提言、御指導等々も賜りたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。それで、続きまして、観光行政であります。十勝岳温泉地区の方々とは、若者たちと懇談をした経過につきましても、議員から御質問ありました若者たちも一生懸命になって努力をして、経営者の皆さん方も努力をしておりますけれども、いかんせん、思い通りにいかないということが悩みでありました。町といたしましても、そういった方々の現状を見きわめながら支援できるものは支援しながら協力体制をひきつつ対処していきたいなと。今回も、「富良野・美瑛人になる」の2月の事業の中で、十勝岳温泉地区の皆さん方が大きなイベントを計画し実行して、誘客対応に努力をしているということでございます。これらにつきましても、何としても我が町にある温泉施設としての対応の中で、より一層利用の促進を図っていけるような体制を支援していかなければならないなというふうに思っております。昨年度、17年の上期の我が町の観光客の入り込み状況は、既に御案内のとおり2.7%ほど全体的にはふえました。しかしながら、十勝岳地区につきましては、残念ながら95.43%と大幅な減少になっていると。これが何に要因するのかということにつきましては、議員の御指摘にあります道路環境等々もあるのかなという気もしますけれども、いろいろな面で見まして、我が町の状況からして、この4地区、十勝岳地区、深山峠地区、日の出地区、その他の地区ということで、四つの地区に分けて見きわめてみますと、他の地域は全部大幅な伸びをしていると。ところが十勝岳地区についてのみは大幅な減少をしているということでありますので、これらの対策についても十分懸念があるというようなことから、地域の温泉経営者の皆さん方と懇談をさせていただいた経緯もありますので、そういったものを生かしながら、今後十勝岳温泉地区の対応について取り進めていきたいというふうに思っております。御指摘のありました道道吹上線の改良につきましては、これは毎年北海道の方に、土木現業所の方に要望を展開しておりまして、今、下の方から順次改良工事が進んでおります。今、先の方の温泉地区の方の大きなカーブ等々につきましても、これらの改修についても数年前からお願いを申し上げまして、あそこは特定保護地域でございますので、環境省や営林署等々の方向性の現地調査もしていただいて、方向性をある程度北海道としての対応も進めてきているところでありますので、これらの上の方の部分の改良についても要望しておりますのが、対処していただけるものと期待をいたしておりますが、これが環境省や何かの調整が進んで年月がたってきております。北海道も財政的に厳しいということで、なかなか事業採択が難しいようでありますが、これも粘り強く要望展開をしながら道道吹上線の改良工事を進めさせていきたいというふうに思っております。次に、日の出公園の件でありますが、議員御提言のとおり、先ほどもお答えさせていただきましたように、日の出公園というのは非常に町民の憩いの場としての都市公園でございます。その中でラベンダー園を造成して、たまたま観光シンボルとしての観光施設としての営業をしていると。しかし基本は町民の憩いの場の都市公園でありますから、今後その都市公園としての対応で進めていきたいというふうに思っているところであります。あの日の出公園周辺の整備につきましては、多額の財政投資を図ってきておりましたけれども、私といたしましては、御案内のとおり、都市公園の整備はもうこれで完了したということで、ちょっと記憶定かでありませんが、16年から多額の財政投資をする都市公園整備につきましては中止をいたしまして、日の出公園は都市公園としての整備は終了したということで位置づけしております。そういうようなことから、今後この日の出公園につきましては、都市公園としての整備をしながら管理運営をしていきたいと。ただ、そのことの波及効果として、観光の拠点として維持できるものがあるとするならば維持対応していきたいと思いますが、観光拠点としての整備を進めていくつもりは持っておりません。そういうようなことで、この観光拠点につきましては、議員と同じように私といたしましては、それ― 92 ―ぞれの施設における民間活力によって対応していただくように期待をいたしておりますので、御理解を賜りたいと思います。

再々質問 15番 向山富夫

再々質問させていただきたいと思いますが、本当に町の懐ぐあいが大変だということはもう本当にもう、寝言にも言うぐらい認識しております。ただ、かといって、こういうことだから座して死を待つのかということにもなりませんので、私何点か申し上げさせていただきましたけれども、財政投資をするばかりが政策でございませんので、例えば今の行革推進事務局体制を、町長お答えもいただいておりますが、さらに次のステップのための方策を提案するような、そういう組織に衣がえも、これもお金かかることでもありませんし、そういうこともぜひ取り組んでいただきたいことだなというふうに考えております。あるいはちょっとお答えいただけてませんでしたけれども、企業誘致も私も人口これからどんどんふやすというような環境にないことは百も承知です。しかし、維持をしていくということはもうすごく大切なことだと思いますので、過去にも幾つかの大きな企業が三つ、四つ上富良野に立地してくれておりますが、今思えばその立地が今日の町をやはり支えてたんだということで再認識させられるのですよ。そういうことから、10年後に向けて今からそれも大して財政投資を必要とするわけでございませんから、そういう種をぜひ町長にまいていただきたいというふうに、これもお願いしたい事柄でございます。それから、十勝岳の吹上道路の件でありますが、この道路整備は私は何としてもこれはやっぱり早急に実現を図るべき大きな上富良野町にとっての課題だと。と申しますのは、冒頭最初に申し上げましたけれども、唯一温泉が出て宿泊もできるということで、お金を落としていただける産業として、なりわいとして立派にあそこは将来性を秘めているというように思うものですから、ぜひ道路の早期整備の実現のために、先般上富良野高校の改築実現するために、町民挙げてああいう運動を展開したわけですが、ぜひ私はあの道路の整備についても同じような手法で町として取り組めないかということを、再度お尋ねしたいと思います。それから、日の出公園につきましても、町長も御理解をいただいているように私も理解しております。ぜひ町民のための公園として町民だれもがゆったりと楽しんでいただけるような方向にハンドルを切っていただければというふうに思っております。ただいまお尋ねいたしました、まず組織体制の行革推進室をさらに組織を一回りも二回りも工夫して、まちづくり推進のための組織として位置づけていただけないかと。それから、企業誘致についてもぜひしっかりとした政策をもって、これから推進していただけないか。それから、もう1点、十勝岳の道路整備の早期実現に向けて体制整備が図れないかということで、3点御質問させていただきたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

15番向山議員の再々質問にお答えさせていただきます。まず、1点目の組織機構の改革につきましては、先ほどもお答えさせていただきましたように、19年度に向けて、今検討を進めていきたいということでございますので、議員の提言も受けながら、組織の再編について取り進めていきたいと思っておりますので、そういったことを考慮しながら改革を進めていくつもりでおりますので、御理解を賜りたいと思います。2点目の企業誘致につきましては、先ほどもちらっと触れさせていただきましたけれども、今までの景気低迷の中で非常に厳しい国の景気状況の中におきましては、そういったことに対する対応が非常に厳しかったわけでありますが、御案内のとおりこの地域まだまだその兆しは見えてきておりませんけれども、既に国内的には景気が回復したというような状況でございますし、先ほど議員の御意見にもありましたように、昨日、日銀は量的緩和は解除したというようなことで、日本の景気は回復したというような方向になってきておりますし、そういったことで北海道に対する進出企業も非常に自動車関係含めて出てきております。昨日の高橋知事の答弁の中にもありましたように、地元企業の振興を図っていくために、そういった進出企業との連携等々も図っていきたいという北海道の意向もございます。我が町におきましても、そういった部分も含めながら、今後この組織機構改革の中で、そういった部署等々につきましても十分検討をしていきたいというふうに思っております。今、現在、我が町におきましてもそれぞれに定住したいという方々につきましては、いろいろと町の方にも照会がありますので、そういった方々の対応についても進めていきたいし、今、町の方にお話あります関係からすると、例えば定住するためにも農地の問題、施設を建てるのに農地の転用の問題等々について町も便宜を図ってほしいというような要望もありますので、そういったことも含めながらこの― 93 ―人口の減少に対する少しでも歯どめをきかすような対応を進めていきたいというふうに思います。また、道道吹上線の改良工事につきましては、これは毎年私も北海道の方に強く要望をしておりますし、今、現在、北海道も年次的に改良工事を下から進めておりますので、これらの部分を含めながら今後もあの急カーブの改修等々も含めて、道道吹上線の改良につきましては粘り強く土木現業所、北海道の方に働きかけていきたいというふうに思っておりますので、また皆さん方のお力もおかりしたいというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。日の出公園の件につきましては、先ほどお答えさせていただきましたように、今後、現在も町民の憩いの場としての都市公園でありますが、たまたまその都市公園と兼ねて観光拠点としての対応を進めているところでありまして、これからもその都市公園としての位置づけをしながら、観光としてどう対処していけるのか、このことにつきましては、今後も議論を重ねながら進めていきたいというふうに思います。

出典:上富良野町議会 平成18年第1回定例会 2006年3月10日 議事録 PDF(99ページ) 間違いを知らせる