みんなの議会

上富良野町議会 平成16年第4回定例会 2004年12月20日

(1)産業基盤の強化策と町の活性化について/(2)これからの高齢者介護のあり方について

2004年12月20日、上富良野町議会の一般質問で、向山富夫議員が「産業基盤の強化策と町の活性化について」「これからの高齢者介護のあり方について」について質問し、町長 尾岸孝雄、産業振興課長 小澤誠一が答弁しました。

質問者
向山富夫 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄、産業振興課長 小澤誠一

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 向山富夫

行き先の定まらない現代を象徴するかのように、今年は春から異常気象に見舞われまして、3月には豪雪、夏には異常な高温が続いたり、秋に至りましては、幾つもの台風が北海道へ襲来し、加えて大きな地震が幾度も発生するなど、自然の猛威を今さらながら思い知らされた1年であったような気がいたします。被害に遭われました方々に、改めてお見舞い申し上げる次第であります。さて、過般行われました町長選挙におきましては、尾岸町長が見事3選を果たされましたことに対し、まずもってお祝いを申し上げるところでございます。厳しい財政状況が続く中での上富良野町のかじ取り役として、その手腕に大いに御期待申し上げながら、以下2項目につきまして、町長に質問させていただきたいと思います。まず初めに、産業基盤の強化策と町の活性化についてでありますが、合併を視野に置かず、自立を目指したまちづくりを推進しようとする町長の方針に対し、私も考えを一にするものでありますが、尾岸町政3期目のスタートに当たり、改めてこれからの町の活性化策についてお伺いさせていただきます。御案内のように、現在我が町の商業、工業、農業を初めとする、町を支える主要な産業の活力低下は、年を追うごとに厳しく、特に今年に入り、強く感じられるところであります。このような状況を踏まえ、この際、町の活性化についてお尋ねいたしますが、従来からこの件に関し、町長が述べておられます町民の希望や要望に、行政として積極的に支援を行っていきたいという抽象的なことでなく、町のトップリーダーとして、今後我が町の産業構造をどのように組み立てて、安定した経済活動を促し、すべての町民が希望を持って働くことができるようにされるのか、早急にその方向性を示すべきと考えますが、ぜひとも極力具体的にお考えをお聞かせいただきたいと思います。さらに、これに関連いたしまして、多くの業種、業態による横断的に活性化を検討する協議機関等の設置が必要と思いますが、この考えは持たれないかもお伺いいたします。次に、これからの高齢者介護のあり方についてお尋ねいたします。今さら申し上げるまでもありませんが、今後ますます高まる高齢化率、延びる平均寿命、間もなく訪れる団塊世代の高齢化などなど、我が町においても今後深刻な高齢化時代を迎えようとしております。加えて、限りなく進んできた核家族化の進展により、年々増加する高齢者世帯、さらに高齢者の扶養義務者を持っておられる方々の就業実態や、介護を必要とする高齢者がおられる家庭の率直なニーズ等を考え合わせますと、現在取り組んでおります介護予防事業の必要性や重要性は申すまでもありませんが、一方においては、施設介護への要望が増大することも容易に推測できますことから、現下厳しい財政下にあるといえども、私はラベンダーハイツなどの介護施設の増床計画を、今後総合計画にきちんと位置づけていくべきだと思いますが、町長のお考えをお聞かせ願いたいと思います。冒頭申し上げましたように、尾岸町政も8年の実績を踏まえ、いよいよ3期目に入られるわけであり― 46 ―ます。ぜひ町民の心に響くお答えを御期待申し上げ、私の質問といたします。よろしくお願いいたします。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

15番向山議員の御質問にお答えさせていただきます。御質問のうち、まず産業基盤の強化策と町の活性化に関する御質問にお答えさせていただきます。我が国の経済の不況や、急速に進む国際化によって、議員御指摘のとおり、農業、商工業を初め、町の主要産業の活力低下は著しいものがございます。私も議員同様、安定した経済活動を促し、町民が希望を持って働くことのできる重要性は、十分認識いたしているところでございます。その中にあって、行政として今何ができるかということを十分検討した中で、企業振興措置条例に基づく企業の誘致や既存企業への支援、また商業振興条例の適用による小規模事業者への支援、農業施策への支援に努めておりますが、経済的支援を含め、町としての支援には限界があるものと考えております。何と言っても、経済活動に関する主体は事業当事者であり、これらに携わる皆さんの熱意によって達成できるものと思いますので、行政もともに考えていきたいというふうに思っているところであります。また、異業種の皆さんが交流し、話し合っていくことは重要でありまして、話し合いの中から、これまでにない新しい発想や建設的な意見が期待できるものと思いますので、必要に応じて協議機関設置の機会づくりや、場の提供づくりに十分考えてまいりますので、御理解を賜りたいと思います。次に、2点目のこれからの高齢者介護のあり方に関する御質問でありますが、議員御発言のとおり、本町も独居高齢者や高齢者世帯の増加など、高齢化の状況は着実に進行しているところであります。そのような認識のもとに、高齢者保健福祉計画並びに介護保険事業計画に基づきまして、従来からの在宅福祉を基本として健康づくりや介護予防事業など、諸施策を積極的に推進しているところでございます。議員御提言のように、介護老人福祉施設としてのラベンダーハイツ増床計画につきましては、国において介護保険制度見直し議論の中で、在宅介護を重視する流れにあることから、施設整備の補助採択は非常に厳しい状況にあるものであります。町においても厳しい財政状況から、単独事業での増設は困難であると判断しておりますので、引き続き在宅サービス基盤の充実を図るとともに、要介護者をふやさないことや、要介護状態の重度化防止、健康寿命を延ばすことを目指して、介護予防事業や健康推進事業に重点を置き、介護費用及び医療費負担の軽減につながっていくよう、保健福祉施策の展開をしてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。

質問 15番 向山富夫

まず、1点目の産業基盤の強化策についてでありますが、最初の質問で申し上げましたように、私は町長に、町のリーダーとして、より具体性のある方向を示していただきたいのであります。今さら申し上げるまでもありませんが、当町の産業の現状は、私が感じますところ、農業においては、御案内のように、国において平成19年度以降、担い手に集約した経営体系に大きく政策転換を図ろうとしております。しかし、それに備えていくための現在の当町の現状はどうかと申しますと、第5次の上富良野町農業振興計画が策定されておりますが、まだまだおくれている農地の条件整備、あるいは経営者の高齢化など、さらに後継者不足など多くの問題を抱えておりまして、間近に政策転換が迫ってくる中、振興計画の具現化が果たして間に合うのかどうか、大変不安を感じているのが現実でございます。反面、離農者だけは確実にふえていっておりますので、大変危惧をしております。ちなみに、農家の戸数の減少を見ますと、毎年四、五%ペースで離農者がふえております。農業第5次の振興計画に示されております計画によりましても、平成13年度と比較いたしまして、18年度は13%も減少するというような見通しを持って計画が樹立されております。また、平成13年に、これは農協が主体になって行ったアンケートでございますが、その時点で後継者がいる農家が、450戸の農家を調査した中で77戸ですから、17%しかいないと。さらに、後継者を育てていきたいというように考えている農家を含めましても40%に満たないというような農家の現状でございます。それで、では今度逆に商店の方はどうかといいますと、商店に至っても同様で、年々シャッターをおろす商店がふえてきていることは、もうだれの目にも同じであると思います。加えて、今年は近郊に大型店が開店して、町内の状況はますます厳しいものと思われます。その実態の一端でございますが、町内の小売店の戸数の減少も、平成6年からの資料をいただいておりますけれども、毎年5店も6店も減少しておりまして、これから、現在120店前後あるようでございますが、もう五、六年もいたしますと、100店― 47 ―を切ってしまうのでないかというような状況が見込まれます。また、売り上げにつきましても、もう確実に減っておりまして、戸数が減った分1戸の売り上げが、せめて売り上げだけでも横ばいで行くのかなというふうな期待いたしますけれども、戸数も減る、売り上げも減るということで、本当に厳しい状況がありありとうかがえるわけでございます。次に、産業の基盤の大きな柱でございます建設関係で見てみますと、住宅建築では大手のハウスメーカーが、町内に建てられる住宅のかなりの部分を大手のハウスメーカーに占められていると思われます。こういう中で、町内業者は大変厳しい状況にあるのでないかと考えられます。また、土木関係で見てみましても、こちらも公共事業に依存する割合がかなり大きいわけですが、近年の公共事業の大幅な削減の影響をもろに受けまして、小規模な事業所では企業の死活問題にまで及ぼうとしております。それで、建築土木の関係におきましても、参考といたしまして、町の入札にかかわります建設工事の発注状況の推移を見てみましても、毎年1億円ずつぐらいはもう確実に、町内の業者の受注額で見てみましても、毎年1億円ずつは、もう確実に減少してきているということで、数字を見ても、本当にこれはもう明らかでございます。逆に、全体のパイは小さくなっているにもかかわらず、町外業者の割合が、これまた少しずつ高くなっていっているということで、本当に小規模の事業者に対して厳しい状況だというような感じを受けます。これは、とりもなおさず、そこで働いておられる方々の就労機会がなくなっていくというようなことに直結しているわけでございます。このように、町を支えております産業の根幹が大きく活力を失いかけておりまして、このことが雇用の面においても深刻な不安要素となっているわけでございます。もちろん、町としての財政的な支援には限界があるとは十分に理解できますが、しかし、ソフト面での支援は、まだまだできるのではないかと思います。とりわけ上富良野町には、すばらしい自然を備えた観光資源や豊かな農畜産物、さらに多くの人材がいるわけでございますので、これらがしっかりつながれば、大きなビジネスチャンスになるものがたくさん埋もれているのでないかというふうに思います。常に町長も同じような、上富良野には埋もれたものがあるのだということも申しておられますので、私もそういうふうに感じております。しかし、現状では、これらせっかくそういう潜在的なものを持っているのでしょうが、まだまだ十分に生かし切っているとは到底思われません。私はそれより、それを生かすきっかけがつくれていない、つくれないのではないかというようなところに問題があるのでないかなというふうに思っているわけでございます。そこで、私は町長に、町長のなすべきこととして、行政が持つたくさんの情報や広範な人脈を最大限に生かして、お金をかけて投資をすることに限界があるとすれば、ソフト面でさまざまな仕掛けやきっかけづくりを町長みずからが行うべきではないかと思いますが、この点についても、もう一度できるだけ具体的に産業基盤の強化策について考えを示していただきたいと思います。さらに、ただいま申し上げましたことと関連いたしてまいりますが、私は町内のさまざまな業種間の交流が、日ごろ余り活発に行われていないように見受けております。こういうときだからこそ、それぞれのさまざまな業種を越えて、青年や女性なども多く交えて、多くの人たちが横断的に集い、互いに知恵を出し合って協力し合える場が、ぜひこの際必要と強く感じております。さきのお答えいただいた中にもありましたが、十分考えてみたいというようなお答えもございました。できるだけ早い時期に、このような横断的な協議ができる場を設置するべきだと強く思いますが、再度この点についてもお尋ねいたします。次に、企業振興措置条例並びに商業振興条例についても御答弁をいただきましたが、まず企業振興措置条例の企業誘致に関してでありますが、幾ら条例を整備して待っていても、今の現状を見ますと、企業の方から進んで来ていただけるような時代ではないと思います。私は、この町をこれからも発展させていこうとすれば、企業誘致は大きな課題になると考えておりますが、町長は企業誘致に対して、今後どのように対応を図っていこうとしておられるのか、率直にお聞かせいただきたいと思います。また、商業振興条例についてですが、今年度までこの制度を利用していただきました件数と、これまで投資してまいりました事業費について、担当からでも結構でございますが、お聞かせいただきたいと思います。さらに、現在その事業を希望されておられる方々に対して、どの程度充足しておられるのかもあわせてお伺いしたいと思います。御案内のように、この商業振興条例は平成13年度からスタートいたしまして、17年度末をもって終了するということになっておりますが、その後どうされるのか、町長にこの点についても考えをお尋― 48 ―ねするものでございます。次に、2項目めの高齢者の施設介護について、再度お尋ねさせていただきます。この件に対しましては、先ほど町長から答弁ありましたように、基本的には介護予防事業を中心として健康寿命を延ばすことや要介護の重度化の防止、さらに在宅福祉の充実などを図って対応していき、ラベンダーハイツなどの施設増床は困難であるというような町長の見解でございますが、私も予防の重要性や在宅介護への移行については、十分理解をしております。また、それが一番望ましいことだとも思っております。しかし、老人介護の現実を見たとき、これからの高齢者の急速な増加や、また、親だけが上富良野に残って、若い人はほとんど町外へ出ていっている現状から見ますと、今後、高齢者だけの世帯、高齢者のみの世帯がますますふえることは、もう明らかでございます。このような世帯は、いずれ老人が老人を介護しなければならなくなってくると思います。幾ら在宅サービスが充実したといたしましても、老老介護にはおのずと限界があります。また、これだけ核家族化が進んでしまった今日、それぞれが遠くで長く離れて暮らしてきた状況などを考えますと、決してこれは望ましいことでありませんが、確実に施設介護への要望がふえてくるものと推測できるわけでございます。ラベンダーハイツの申し込み者数の実態や、申し込み者の状況などを調査したものを見させていただきますと、これなどを見ましても、その施設介護を求めると申しましょうか、希望する傾向は、もう明らかに出ております。また、昨年行われました、介護予防適正化事業が行われたわけでございますが、そのときに行われましたこの聞き取り調査やアンケート調査などから判断しても、施設介護を希望するというような意向が強いというか、はっきり出ております。このようなことから、厳しい財政状況といえども、将来推測されるものを避けて通ることは、これはもうできませんので、何としても施設介護の拡充整備を今後検討していくべきだと思いますが、再度町長のお考えをお聞きいたします。以上でございます。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

15番向山議員の再質問にお答えさせていただきます。まず最初に、産業基盤の強化策でありますが、産業基盤の現状ということにつきましては、今、議員からるるお話しがありましたように、その現実は私も承知いたしておりますし、この厳しい状況ということを十二分に認識いたしているところであります。農家戸数につきましても、高齢の経営者が多くなって、後継者がなかなか居つかないというような現実、商工業も同じような現実であるということを十分認識いたしているところでありまして、これらにつきましては、何としても後継者の確保ということが重要でありますが、これは単に一自治体だけが対応しにくい部分もございますが、自治体としてやれることは何かということを十分認識した上で、第5次農業振興計画等々の推進を図りながら、その農業なり商工業なりの経営基盤の確立を図っていくということが大切だというふうに思っておりますので、そういったことに対しまして、行政がどこまで対応できるのかということを十分認識した上での施策の展開をしていきたいというふうに思っております。また、土木建設業等々につきましても非常に厳しい状況にあると。町の投資財源も大幅に削減されてきておりまして、既にもう当初のピーク時の半額、50%相当の投資財源しかないと。これからの投資財源は、まだまだ現状の半分になるだろうというような状況下にあるわけでありまして、非常に厳しい状況でありますが、町がやる対応につきましては、地元振興策ということではございませんけれども、極力参加していただいて、その仕事、事業の対応を図っていただくように、地元業者の参加は対応させていただいているつもりでおりますけれども、ただ落札しないわ、いろいろな指名競争入札の中で対応しておりますので、なかなかそこらあたりまで手をつけることはでき得ないと。ただ、その事業に参加しようとする指名はさせていただいているということだけは御理解を賜っておきたいなというふうに思うところでありますが、なかなかそういった部分も含めながら、競争原理が働いた中の入札制度という枠の中で対応でき得る部分について努力をさせていただいているつもりでございます。これからにつきましては、私は今向山議員からもお話ありましたように、先ほどもお答えさせていただきましたが、経営者みずからが熱意を持ってその対応を図っていかなければならないと。これは農業にしろ、商工業にしろ、同じであるというふうに認識いたしております。そういったことから、私といたしましては、今までにも町長と語ろうという、持っておりますこの機会を通して、それぞれの組織に声をかけているところでありますが、なかなか集まっていただけないというような現実でございます。しかし、例えば農業は農業で農協青年部の皆さん方、若い皆さん方との― 49 ―懇談、あるいは商工青年部の皆さん方との懇談、そういったことが、それぞれの皆さん方の意見を聞き、行政に反映していけるものというふうに思っておりますけれども、なかなかその機会、声をかけても達成できないわけでありますが、これを今後もこれからの私の施策の中でも、町長と語ろうと、町民トーク、これらについては、より一層充実して推進していきたいというふうに思っておりますので、そういった機会をつくっていただくように、これからも努力を重ねていきたいというふうに思っております。また、異業種間の交流につきましては、これも重要でありまして、過去におきまして、一度町長と語ろうで異業種間の皆さん方に集まっていただいて対応した経緯がございますが、これも継続できずに、2度目の会合からはなかなか集まっていただけなかったというような経緯もございまして、これからは、そういったことも含めながら、より皆さん方が参加していただける、集まっていただけるような、そういう対応で努力をしていきたいというふうに思っているところでございます。また、企業誘致につきましては、議員御意見にもございましたように、現在の経済情勢の中で、他企業の誘致をするということはなかなか難しいというふうに思っておりますが、企業振興措置条例の中におきましては、地元の業者が事業を拡大するというような部分についても、条例の一部改正をさせていただきながら、そういう振興策を講じておりまして、過般御質問ございましたときにお答えさせていただきましたような、この条例における成果があらわれているということでございますので、今後は他業種の企業の誘致施策ということにまで拡大することはなかなか難しいけれども、地元業者の対応につきましての支援策の条例のように現在はなっておりますが、そういうようなことで、今後もそういう対応を進めていきたいというふうに思っております。それから、商工振興条例の対応につきましては担当の方からお答えさせていただきますが、この条例は、議員御質問にもございましたように、5カ年の時限立法で対応しておりまして、平成17年で終了ということであります。町も財政的に非常に厳しいというようなことから、今後最終決断をしなければならないと思うところでありますが、17年度をもって、ひとつ締めくくりをしたいというふうに考えているところでございますので、ひとつ御理解を賜りたいというふうに思っております。ただ、現在希望ある部分については、全部対応した中での終止符を打ちたいというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。次に、高齢者施設の問題であります。特養につきましては、先ほどもお答えさせていただきましたように、また、今までも各議員から御質問をいただいてお答えさせていただいておりますように、今後の増設につきましては非常に難しいというふうに考えておりますが、特養のほかに、今、病院でも療養型病床群の設置をして増床を図ってきております。ラベンダーハイツの増床ではございませんけれども、療養型病床群の設置で20床を確保していると。これらにつきましても、これからの病院経営の中で一般病床と療養型病床群との見直し等も図っていきたいというふうに考えてもおりますので、そういったことでの対処を図っていくとともに、それでも不足する部分については、前にもお答えさせていただいておりますように、広域の中でその対処をしていくということが、これから一自治体が対処するというのでなくて、広域の中でこの部分も見きわめていくということが大切かなと。老健の利用、あるいはそういったことも含めながら、広域で今後考えてまいりたいというふうに思っております。ただ、これからの基本は、あくまでも在宅介護が中心であるということには変わりはないというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。

答弁 産業振興課長 小澤誠一(産業振興課長は2007年3月まで)

向山議員の御質問にお答えをいたします。商業振興条例の適用の関係でありますけれども、平成13年度より今日まで23件の適用をしてございます。事業者におきます投資額、約2億400万円となってございます。そのうち、6,410万円が町の補助ということであります。それから、充足率の関係でありますけれども、希望者に対しまして、100%すべて適用いたしてございます。以上であります。

質問 15番 向山富夫

まず、商業振興条例の実態については、理解いたしました。6,410万円の町の財政支援を行っているということでございます。商業の率直な感じといたしまして、商業の振興を図るための投資としては、まだまだ十分ではないと。もし元気がつくのあれば、まだまだ許す限りの支援はやっぱり続けていくべきでないかなというふうに実感いたします。それで、この条例の、町長はこれで一区切りさせたいというようなお考えのようですが、私はこうい― 50 ―うニーズは高まってくることが望ましいことですから、ぜひ18年度以降も、ぜひ何らかの形で中小商業者を支援するような制度を存続させていっていただきたいと思います。まず、この点確認させていただきたいと思います。それから、産業の活性化についてですが、町長も十分大変だという認識は、全く私と同じように認識しておられるなということを感じているわけでございますが、いずれにいたしましても、ただ、最初の町長のお答えにもありましたけれども、事業者みずからやはり奮起してやってもらうことがもう基本だと、私もそれは百も承知でございますけれども、しかし、非常に今それだけの、ある程度日々の暮らしと申しましょうか、目先の経営にある程度、ゆとりとまでも申しませんけれども、安定感がなければ次の展開を目指す発想も気力も生まれてこないのでないかと思うのですよ。それで、当事者任せということも理想ではありますけれども、非常に現実としては進みづらいのでないかと。もしそれが進むのだとすれば、私こんな御質問申し上げなくても、町はそれなりの活気が、活力があってしかりでないかと思うのですが、現実にどうもそういうふうには見受けませんので、ぜひこの際、私は再度町長にお願いいたしますけれども、まちづくりトーク等の試みも過去にあったようでございますが、まず人と人との交わりを、町内におけるそういう異業種間、さまざまな人たちの交わりを持つというところからお互いの認識を、共通するその認識を持った中で、何とか上富良野を元気にしていこうという、そういう機運を高めていくためのきっかけづくりは、これはもう町長でないとできないのですよ。ぜひそういう話し合いの場と申しましょうか、協議する場を常設できるような、常設するような機関をぜひこの際設けていただきまして、町長がみずから旗振り役になって、さまざまな人を引き会わすだけでなくて、引き会わせたそのものを実りにしていくような、もう一歩も二歩も前に進んだような形づくりを、ぜひこの際するべきだと思いますので、この点についてもお尋ねさせていただきたいと思います。それから、企業誘致に関しましても、町内の中での新たな起業家のスケールアップと申しましょうか、そういうことを、もちろんそれも大事ですけれども、やはり何といってもこれも、とにかく人がふえないことには、もう町というものは成り立っていきませんので、ぜひ町長は、前に私御質問申し上げましたけれども、上富良野一の人脈もお持ちでしょうし、いろいろな情報も入る立場でございますから、ぜひ機会あるごとに、ぜひ上富良野へ企業立地してくれというように、さまざまなところへアプローチしてほしいと常々考えております。まず、そういう小さな行動から大きな実りが生まれてくると思いますので、ぜひこれは意識して、例えば上京した折でも、方々へ出かけられた折でも、ぜひそういう話題を常に出されまして、上富良野をアピールしていただきたいと思いますが、この点についても、もう一度考えをお尋ねさせていただきたいと思います。それから、高齢者の施設介護についてでございますが、町長も施設介護は、これからニーズが高まってくるのでないかというような認識を持っておられるのかなというふうに私理解できた部分もございます。療養型病床群の充実も図っていっていただけるというようなお答えもいただきましたが、ぜひ、広域でも結構だと思いますが、私が見る限りは、施設介護の要望はもう確実にふえると。確かにお金はないのも事実でございますけれども、これもまた要望が高まってくることも、これも避けて通れないというふうに考えますので、広域でも結構でしょうし、ぜひ住民に不安を与えないように、町長も常に申しております、町長の言われる住んでいてよかったという町はどういう町なのかというふうに常々私疑問に感じておりますけれども、これらもあわせて、改めて施設介護充実、広域も含めて結構でございますから、広域を含めて施設介護の充実を図っていっていただけるような方向づけを考えていただけるのか、これを最後にお尋ねいたしまして、質問といたします。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

15番向山議員の再々質問にお答えさせていただきます。まず、産業基盤の強化策の中での御質問でございます。商業振興条例につきましては、議員御質問にありますように、いろいろな課題を残しているところでありますが、町としても財政的に非常に厳しいという現実の中で、時限立法で対応した現実を見きわめながら、その対処をしていきたいというふうに認識いたしているところでありますが、今後もまた商工会等々と調整をさせていただきながら、今のような振興条例そのままということにはならないにしても、振興策について、また商工会とも調整をさせていただきながら、新たな分野でまた考えていきたいなというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。それから、私も議員の言う御意見よくわかるわけでありまして、私もそういうつもりでいるわけであります。何としても、農業にしろ、商工業にしろ、事業者の熱意がなければならないということは、議― 51 ―員も御理解いただいていると思いますし、私もそう思っているわけでありますが、そういう中にありまして、どのような形でその連携を持った対応を促進していくかというようなことで、先ほどもお答えさせていただきましたように、今私が進めております町民トークだとか、これは課題を持ってやりますので、町長と語ろうというのは、気楽にひざを交えて雑談をしながら語り合おうやということで、今日まで進めさせていただいているわけでありますが、それぞれ皆さん方もお忙しい、また、今議員からもお話しありましたような経営状態に没頭して、そんな余裕はないわというような実情等々もあろうかなというふうに思いますけれども、何とかこれからも、この町長と語ろうを生かしながら、それぞれの皆さん方との意見の交換の場をつくりつつ、そして、そういう中にありまして、ひとつそれがきっかけとなって、地域の皆さん方との会話の促進がなされるような組織ができ上がればなというふうにも思っておりますので、そういったことできっかけづくりとして、町長と語ろうをもう少し促進させて進めていきたいなというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいなと思います。それから、企業誘致等々については、いろいろと私も町外に出た折に、いろいろな方々との名刺交換等々もさせていただきながらあるわけでありますが、今は我が町に全然関係のない大きな企業誘致するということは、全く難しい経済情勢であるということは、議員も御承知いただいていると思いますが、たまたまある分野につきましては、声をかけてくださいやということにつきましては、地元の業者と競合するというような業種が非常に多いというふうなことから、安易にまた声をかけれないという部分もございまして、そういったことも十分今後私といたしましても精査させていただきながら、私自身も何らかの形で地元にそういった業者が居ついていただけることが重要であるということには認識いたしておりますので、そういった既存の業者に支障の来さない、そういった分野の中で、ひとつ十分今後も考えていきたいというふうに思っています。それから、高齢者施設の施設介護でありますけれども、これにつきましては、先ほどもお答えさせていただきましたように、今が町の病院の経営につきましても非常に厳しい状況にありまして、療養型病床群を設置したことによるある程度の安定した収入を確保できるというような状況もございます。そういったことから、先ほどもお答えさせていただきましたように、一般病床と療養型病床群のベッド数をどういうふうにするのかということについては、もう既に方向性を定めておりますので、あとは医師の確保をした中で申請対応をしていきたいというふうに思っているところでありまして、病院事務長にも指示をいたしているところであります。今後そういったことを対応しても、地域だけでこの施設介護が対応できるかということは、なかなか難しいというふうに認識しておりますので、これは、そういった分野につきましては、広域の中で不足部分は補っていただくと、そういうようなことも今後の課題として、広域の中で対応を図るような推進をしていきたいと。特に、今、地域センター病院としての改築を目指しております協会病院等との対応の状況を見きわめながら、今後のこういった分野についての富良野圏域の状況の中で推進を図っていきたいというように思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。

出典:上富良野町議会 平成16年第4回定例会 2004年12月20日 議事録 PDF(53ページ) 間違いを知らせる