みんなの議会

上富良野町議会 平成19年第1回定例会 2007年3月9日

(1)財政運営と町の経済活性化策について/(2)広域行政と第5次上富良野町総合計画の策定について

2007年3月9日、上富良野町議会の一般質問で、向山富夫議員が「財政運営と町の経済活性化策について」「広域行政と第5次上富良野町総合計画の策定について」について質問し、町長 尾岸孝雄が答弁しました。

質問者
向山富夫 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 15番 向山富夫

先ほど、全国1,000余の町村の中にあり、その範として、我が上富良野町が全国表彰の栄に浴することができましたことは、一町民として大変喜ばしく、また誇りに思うものであります。尾岸町長に対しましては、そのリーダーとして頑張ってこられましたことに対し、心からお礼と拍手を送らさせていただく次第であります。ありがとうございます。また、そんな記念すべき日に質問をさせていただくえにしをいただいたことに感謝を申し上げ、早速質問に入らさせていただきます。近ごろ世の中、人も自然も何かが変わってしまった、こんな思いを感じるわけですが、これは私一人だけなのでありましょうか。自然界では、近年特に顕著な異常気象による温暖化、加えて北海道でさえ発生いたしました竜巻被害、また人の世においても学校での深刻ないじめ問題や親による子供への虐待、加えて親子、兄弟などの肉親の間でさえ起きる悲惨な事件の数々。人の心もどこかで異変が起きており、さらに私たちの周りに目を転ずれば、一向に改善の兆しが見えてこない地方の経済状況は、都市と地方のあらゆるギャップを一層広げてしまうことになると思います。このように、最近の世の中、どうも何かが少し違うような気がしてなりません。さて連日、新聞、テレビで目にしない日がない夕張市の問題。これに象徴されるように、自治体財政は年々厳しさを増してきている状況にあり、我が町においても例外ではないことは御案内のとおりであ― 99 ―ります。しかし、私はこのような状況のときこそ、町の活力を落とさず、発展の基盤づくりが一層重要な課題ととらえますが、そこで町長に、我が町の財政運営と経済活性化策についてお伺いさせていただきたいと思います。現在、町においては、早期にプライマリーバランスが図られるよう諸施策に取り組んでおられますが、さきに示されております19年度の町の財政指数から見てとれるように、その一方で財政の硬直化も進行していると感じられます。冒頭述べましたように、なかなか回復の兆しが見えてこない地方の経済状況にありまして、当町においても次第に経済の活力が失われていく危惧を持たざるを得ず、厳しい財政状況にあるとはいえ、今こそ知恵と工夫によりめり張りのきいた財政運営を図り、特に雇用機会の拡大増加の対策を講じ、町の人口減少と活力低下を何としても食いとめて次代への布石を打たなければ、将来にわたっての上富良野の自主自立など果たし得なくなると心配いたしますが、この点についての町長の御認識と、町として今日までこれらについて対応策を講じておられておるとすれば、その中身と評価、さらに今後において対応のお考えがあれば、あわせてお聞かせいただきたいと思います。特に、平成19年度予算においても、これらが配慮なされておりましたら、ぜひここを見てくれというように示していただければと思います。実は、町の活性化についてのお尋ねは、ちょうど1年前の18年1定においてもお聞きしているわけでありますが、私はこの件につきまして特に強い危機感を持っており、1年が経過し、改めて町長の率直な見解をお伺いいたすものでございます。次に、広域行政と第5次上富良野町総合計画の策定について、少しお尋ねさせていただきます。昨年8月に富良野広域連合の発足に向け準備委員会が設置され、さらにこの1月には準備委員会の総会も持たれ、設立に向け具体的な検討がスタートされたと聞き及んでおります。さらに、当町においては、19年度から平成21年度以降の上富良野町の道しるべとなる第5次上富良野町総合計画の策定作業もスタートいたします。自治体の財政状況も、年を追うごとに厳しく、その上、財政規模も縮小している実態にありますが、このような中にあっても少子高齢化や地方経済の停滞などが重なり、さらなる行財政の改革が求められていることから、広域行政の必要性は理解せざるを得ない状況にあると思います。しかし、過度に広域行政によって行政の効率化を求めるとすれば、その究極は市町村の合併に行き着いてしまうと思います。そこで町長は、上富良野町の将来については、終始、自主自立を標榜されてきておりますが、このたびの第5次上富良野町総合計画の策定に当たり、この富良野広域連合による広域行政をどのように位置づけし、また反映されようと考えておられるのか、お尋ねしたいと思います。さらに将来、この広域連合による行政は、これを上富良野町が自立を続けるための一つの手段とするのか。あるいは、すべてが広域行政に移行することが最終目的なのか。10年、15年後を見据えた中で、町長の所信をお伺いするものでございます。以上、よろしくお願い申し上げます。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

15番向山議員の2項目の御質問にお答えさせていただきます。まず、1項目めの財政運営と町の経済活性化策の御質問でありますが、さきの町政執行方針でも申し上げましたように、地方分権時代を迎えた現在、町の財政を安定させることは最重要課題であり、財政の再生のため、引き続き集中改革プランに基づき、着実に進めていくことに何ら変わるものではありません。ただ、議員の御質問にあるように、地域の活性化策についても、極めて重要な行政課題であるとの認識は、議員と同じように持っているところであります。この間、国は、今まであらゆる仕組みや構造の改革を進めてきたことは御承知のとおりであります。ここ近年は、行政分野において三位一体改革が進められましたが、この流れによりまして、行政サービスを支える地方交付税の大幅な削減が先行したことから、全国的に自治体の財政力を急速に低下させるとともに、合併等で人の営みと温かみさえを感じるふるさとまでもが消滅しているといわれる結果となっているところであります。このような背景から、当町でも、現段階では財政力を回復する途上にあり、何よりも優先して財政構造の改革に取り組むことに変更はありませんが、一方では諸般の事情を考慮して、国においては地方の活力なくして国の活力なしとの考えのもと、新年度からの魅力ある強い地方をつくるため、地方独自のプロジェクトをみずから考え、前向きに取り組む地方自治体に対し、地方交付税等の支援措置を講ずるとされ、新たに「頑張る地方応援プログラム」が4月からスタートをされました。当町としては、地域活性化策として、積極的に取り組むことを2月の課長会議において決定し、実践協議に着手したところ― 100 ―であります。いずれにしても、歴史的に経験のない数多くの外的要因が予想されますので、新しい視点、発想を持って、当町の基幹産業である農業を中心として、それに関連する観光や商工業が有機的な結びつきを持つ新たな循環型の仕組みづくりにつなげなければならないと考えているのでありまして、御理解と御支援、御協力をお願いいたしたいと思います。次に、広域行政と第5次総合計画の関係についてでありますが、第5次の総合計画につきましては、平成19年度より本格的な策定作業を開始すべく、本年度中に役場内の総合計画策定委員会の設置要綱を整備し、4月から委員会を発足させて協議を進めていくこととなっております。御質問にあります、広域連合を次期総合計画にどのように位置づけていくかということについてでありますが、広域連合については財政運営上の効率化と広域化によって、より多くの住民が相互扶助を目的とする事務事業の安定を目指すものでありまして、一つの行政手法であると認識しております。広域連合で処理する事務事業の拡大が、直接基礎自治体の体をなくすことにつながるということは、目的も手段も異なるものと考えております。次期総合計画についての検討は、出発点についたところであり、これから多くの方々の御意見をいただきながらつくり上げていくものでありますので、私といたしましては、地方分権時代の中で自己決定・自己責任の原則に基づき、行政能力を発揮できる基礎自治体の姿を求めつつ、地域住民が安心して心豊かに暮らすことのできる地域を目指して時代の変化に即応できるよう、広域行政のあり方などあらゆることを選択肢に置き、検討を継続していくことが必要であると考えております。

再質問 15番 向山富夫

再質問させていただきます。財政運営のあり方として、その安定を図ることは最重要課題であるということでございますが、そのとおりであると思います。しかし私は、たとえ難しくても、これと同時に活性化も推進していかなければならないと思います。なぜなら、町長のお答えにもありますように、合併などで人の営みと温かさを感じるふるさとまでもが消滅していると言われておりますが、私もこのことを危惧する余り、昨年に引き続きお聞きしているのであります。私の脳裏には、先人が多くの犠牲と苦労を重ねて築いてくれたこの上富良野町を、将来とも石にかじりついてでも合併なとどいう選択肢は一切持たず、自立していくことのみが多くの町民の願いだと理解しております。なぜなら、町長もお説のように、合併などによって温かさを感じるふるさとまでもがなくなってしまうという心配があるからでございます。これを思うと、何年か先、例えば財政が安定したとしても、気がついたら町の人口は少なくなってしまった。あるいは、商店街でもシャッターを下ろす店はふえた、農家戸数もさらに減少した、また公共事業が減少する中、町内の雇用の場もさらに縮小を余儀なくされたなど、これらのことが重なって、その結果、町の勢いを次第に失い、町民の願いである自主自立を貫き通せる状況ではなくなっしまうではないかと不安を持たざるを得ないのであります。これを払拭するためには、早急な経済活性化を講じていかなければならないと思うのですが、この点について、町長も重要な課題として認識されているとのことでありますので、政策的にいかように取り組まれようとするのか、少し具体的に再度町長のお考えをお聞きしたいと思います。また、これは私の心配のし過ぎなのか、もしそうであるとすれば、その不安をぬぐい去っていただけるようなお答えもお願いしたいところでございます。それから、2点目の広域行政と第5次の町の総合計画の策定に関してでございますが、広域連合につきましては、財政運営上の効率化が目的とのお答えでございましたが、また、一つの行政手法であると言っておられますので、ぜひこのことを大前提として、今後、仮にも国や北海道、あるいは広域連合の中から合併も視野に入れてほしいというような動きがあったときには、これを選択肢に加えないことを私は強く町長に望みますが、町長としてどのように考えておられるか、ぜひお伺いしたいと思います。次に、広域連合を組むに当たって、取り組みが検討されている事務事業が幾つかございますが、そのすべてに構成市町村が参加しなければならないのか。あるいは、上富良野町として、必要なものだけ取捨選択できるのか、その辺の考え方についてもお尋ねさせていただきたいと思います。また、広域行政と第5次上富良野町総合計画との関連についてでありますが、総合計画は将来、町の進む方向を定める重要な計画であり、平成21年度から10年間は、少なからずこれに拘束されるべきものであり、今後計画策定に当たり、官・学や審議会により計画策定審議が始まると思いますが、町長は策定委員会や審議会に対し、広域連合による行政の推進は、それは計画の中に位置づけるといたしま― 101 ―して、町長申しますように、自己決定・自己責任の原則に基づいて行政能力を発揮できる基礎自治体を求めるとありますので、合併については、この計画に100%、第5次総合計画の中には100%合併は考慮に入れないよう条件を付すのかどうかもお尋ねさせていただきたいと思います。以上、よろしくお願い申し上げます。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

15番向山議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、1点目の財政運営と地域の活性化の問題でありますけれども、私といたしましても財政運営は重要な課題の一つであると。また、地域の活性化も同じような重要な課題であります。ただ、その中にありまして、現在の財政状況からして、地域の活性化策として大きな事業展開をし、議員から御質問にありましたように、19年度予算でここを見てくれと、地域活性化の施策を講じているというような目玉的なものを提示できないのが残念でありますが、基本的には現在、地域の活性化対策といたしましては、地域の経済状況を低下させない、現状維持を最低限としながら、これからそれらの地域の自主的な、自発的な活動によりまして、地域経済が発展していく施策を醸成していきたいなというふうに思っているところであります。そういう中にありまして、これからの財政運営と同等の地域活性化策の推進をも含めて行政の課題として位置づけしながら、まちづくりを目指していきたいというふうに認識をいたしているところであります。次に、第5次総計と広域連合関係の問題でありますが、第5次総計は、さきに執行方針でも述べさせていただきましたように、旭川大学との協議とともに、第5次の総計につきましては、職員みずから手づくりを基本としてつくり上げていきたいということで、今、逐次進めさせていただいているところでございます。そういう中にありまして、これからの第5次の中におきます、自主的な行政対応ができる基礎自治体としての堅持を進めていくのか。あるいは、今、第4次にありますように、共に創るまちづくりということで、その中の一部として広域行政の推進という項目を掲げているところでありますが、そういうような位置づけの中で広域連合の対応をしていくのかというようなことも含めて、これから十分に町民の意思を確認しながら第5次総計をつくっていかなければならないなというふうに思っております。今現在、私といたしましては、第4次総計のもとでまちづくりを目指している。その中には、自主自立のまちづくりということを基本として、私自身はおりますけれども、第5次総計の中においてどのような形でいくのかということは、これから住民の皆さん方の意見を聞きながら、十分にその対応を図っていきたいというふうに思っております。今ここで私の所見を申し上げるのが的確なのかどうかということにつきましては、私も判断に迷うところでありますが、自主自立のまちづくりをそのまま継承してこれから第5次も進めていくという道を選ぶのか、これはあくまでも住民の皆さん方のアンケート状況等々を見きわめながら私も判断させていただきたいというように思っております。また、これから取り組みを進めようとしております広域連合の中にありまして、今、専門部会で検討されております各種の事業につきまして、5市町村すべてが整って対応するのかどうなのかということでありますが、5市町村が同時に対応していくということが基本であるなというふうに思っておりますけれども、例えばどこかの町村が、その項目については外れるというような場合についても、広域の中でそれを十分協議をさせていただきながら取り進めさせていただきたいというふうに私的には考えておるところであります。例えば、例として給食問題、これにつきましては、5市町村の足並みがそろうのかというような部分もありますけれども、足並みがそろわないから給食については広域連合からは外すということではなくて、例えば外れた自治体も将来的に加入するという前提のもとで、しばらくの間は広域連合から外れているというようなことも、先進地の状況を見きわめても場合によっては可能であるというような例もありますので、そういったことを心に置きながら、これから5市町村で協議を重ねていく課題であるというふうに思っておるところであります。

再質問 15番 向山富夫

さらに、お尋ねさせていただきたいと思います。まず、財政運営と活性化の問題でございますけれども、町長のお答えでは、私が抱いている、現在また近い将来、町が推移していくのではなかろうかという不安に対して、私としては、その不安を払拭しきれないという思いが実感でございます。町長も御案内のように、町のさまざまなデータ、あるいは統計等どれを一つとっても人口は確実に減少しております。さらに、事業所数等も年々減少をしていると。当然、事業所等も減少しているわけですから、働く場もそれだけ狭まっているということで、加えて特に若い人が町外へ流出していると。転― 102 ―出入を見ても、明らかに転出者の方が多いということで、非常に私としては、将来不安を抱かざるを得ないのが実態でございます。さらに、自衛隊の駐屯地の縮小削減阻止については、町を挙げて運動を展開しているわけでございますけれども、これとて確証もないのが実態かなというふうに理解しております。仮に、現実に削減が行われたとすれば、恐らく数百名単位の減少を余儀なくされるのではないかなというふうに、非常に大きな危機感を持っております。そうなったときに、言葉では自主自立を掲げていても、町としての体裁が果たしてそれで維持できるのかどうかと、非常に私は強い不安を持っているわけでございまして、私のこの思いに対する町長の見解を改めてお聞きしたいと思います。では、おまえは何か考えているのかというようなこともありましょうが、私としては、この際、以前にもお尋ねさせていただいたことがありますが、何といってもこの問題を解決し、上富良野が将来にわたって繁栄を続けていくことを願うとすれば、私は地場産業の振興をさらに、これはもう現在も汗を流しておられると思いますが、これをさらに一層財政運営の中でもメリハリをつけて、きちんとそういう姿勢を、町民の皆さん方にもわかってもらえるような財政運営を図るとともに、何といっても働く場所、あるいは活性化をするためには、なりわいが盛り立てていかなければならないということから考えると、私はその可能性が非常に小さいと申しましょうか、実現性が少ない。可能性があるとしても、私は今の段階で、やはり企業誘致を積極的に進める以外に、上富良野の現在の勢いを保っていくすべはないというふうに思っております。ですから、この地場産業の振興とあわせて、私は企業誘致というものを、これは私の思いだけに過ぎないかもしれませんが、例えば上富良野にゆかりのある北光電子さんとか、例えばですよ、そういった関連産業とか、あるいはサッポロビールというようなビックカンパニーも上富良野にあるわけですから、そういうようなところのつても十分に生かして、やはり何らかの関連を、この風光明媚な土地ですから、大いに町長は町のトップセールスとして、その上富良野のよさを全国に発信していただいて、こういった方法を講じて上富良野の勢いを維持発展させていく以外に、今のところは私は方法が見当たらないと思いますが、この点についても改めて町長にお尋ねさせていただきたいと思います。それから、広域と5次総のかかわりについてでございますが、町長のお答えの中で、もしこの広域連合の中で内圧・外圧を含めまして、これだけ皆さんが連合の中で意思の疎通が、また広域行政に対する思いが一致するであればどうだろうと。合併も、ひとつ将来の選択肢に入れて、これも研究しようではないかというような意見を述べる市町村が仮にあったとすれば、それに対して町長は、いや上富良野はそうはならないのだと、自主自立を町長としての基本としているということで、その点については悪いけれども議論には参加できないというように、明確に立場を表明していただけるのかどうか。これを、ぜひお聞きしたいと思います。それから、その延長上にあるのですが、町長も答えてくれておりますけれども、例えば個々の事務事業について、私は上富良野町、もちろん富良野圏域全体がボトムアップするということは、これはもう大事でしょうけれども、やはりその前提としては、上富良野町によくなってほしいと思う願いがあるものですから、数ある事務事業の中で取捨選択をきちんとすることも一つの、それによって広域連合を別に壊すとか、そういうようなことではなくて、上富良野に必要なものを選択すると。そして、先ほどお話しありましたように給食の事業のようなものが必要だというふうに、そういう時代背景になったときには、やはり参加をさせていただくというのは、私はそういう選択肢も、やはりこの広域連合の中にあってもいいのではないかなというふうに思うのですが、この点ももう一度お願いしたいと思います。それから、最後にお尋ねした5次総の計画を策定する前提として、町長として、その諮問なり具申なりをするときに、5次総の中で合併も選択肢に入れるような研究はしないでくれということを、やはりリーダーがきちんと意思表示をするかしないかによって、この審議される過程の中で、オールラウンドでやっていいのですよということになると、私はこれはまたちょっと違うと思うのですよ。ですから、現在町長が胸に持っておられる思いを、私としては質問の中で申し上げましたように、たとえ一人になってでも上富良野で頑張っていきたいと思っているものですから、そういう思いが大半の町民の願いではないかなと思いますので、きちんと単独の町村として成り立っていくような計画を策定してくれということで意思表示を私は望むものですが、もう一度お聞きしたいと思います。以上でございます。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

15番向山議員の再々質問にお答えさせていただきます。まず、1点目の財政運営と地域活性化策につきましては、先ほどもお答えさせていただきましたよう― 103 ―に、基本的に財政運営を重要な課題と位置づけしながら行財政改革の推進を図っているところでありまして、この第4次総計の最終年度であります次年度、平成20年におきまして、基金に頼らない財政構造に持っていきたいという対応をさせていただいているところでありますが、基本的には平成15年の一般会計予算で100億円近くの予算であったのが、今19年度におきましては62億円というようなことで、大幅な減少をしてきておりますけれども、これも国の施策の中で地方財政の縮小がなされてきて、行財政改革が進んだ結果であります。我が町といたしましても、これまで対応する中にありまして、基金の支消をしながら何とか財政運営をしてまいりましたが、どうにかこの行財政改革の方向性が、私としては見えてきたのかなと。この60億円そこそこの金額の中で、これから例えば歳入が減少したとしても、余り基金に頼らないで財政運営ができるというような状況になってきたのかなというような見通しを持っております。しかし、厳しい財政ではありますけれども、そういう中で、今日までは歳入不足を補うために事業のスクラップを進めてきたということが大きな内容でありまして、そのためにスクラップしても、新たなビルドをする財源が生じてこないと。財源不足を補うことだけに、今日まで財政運営に終始してきたというようなところが多々ありまして、地域の活性化策におけるビルドの部分がなかなかつくり出せていなかったということでありますが、徐々にこれからはスクラップした部分の財源をもって、新たな事業の展開ができるビルドの部分が生じてくるのではと、財政状況になりつつあるなというふうに認識をいたしておりますので、これからにおきましては地域の活性化策等々も、議員が心配されておりますようなことも含めながら、その対応を図っていけるのではないかなというように思っているところであります。これらが第5次の総計に向かって、第5次の事業の中において、そういった財政運営ができるように取り進めるというのが、今、私に課せられた大きな課題であるというふうに認識をいたしておるところであります。また、議員御心配のように、人口も減ってくるということでありますが、確かに国の人口も減ってくるというようなことで、我が町の人口も減少傾向にありますし、我が町の総計で最終年度目指した1万2,500の人口を確保しきれなかったということにつきましては、十分にこれから第4次総計の反省点、検証の中で、今、職員もその対応をしているところでありますので、これらの検証を十分見きわめた中で対処していかなければならないというように思っていますが、基本的にこの第4次総計をつくったときには、我が町の人口は1万2,800人の人口があったと。しかし、10年後の目標人口を1万2,500の目標に定めたというのは、この総計の中で目標人口を現人口よりも少なくしたというようなことで、大変なおしかりを受けた状況にあったわけでありますが、その中でその総計をつくるときに、このままの状態で対応していったら、我が町の人口は1万1,400近くの人口に落ち込んでしまうであろうと。さきの議員の御質問にもお答えさせていただきましたように、これを補うためには、毎年若年層の方々を80人以上確保しなければ1万2,500の人口を確保することができないと予測を立ててきたところでありますが、基本的には1万1,400人まで来年度落ち込むということにはならないとは思いますけれども、80人の目標を達成できなかったという反省は十分に踏まえなければならないというように思っているところでありますが、そういうような状況でこれからも第5次総計に向かって人口の減少等々を見きわめながら、これからのまちづくりを目指していかなければならないというように思っております。議員が御心配されておりますように、我が町としては、何といっても基幹産業の農業をどのように継続し、維持してもらうかということが大切であるというふうに認識しております。企業誘致等々も十分その窓口をつくりながら対応しなければなりませんけれども、やはり基幹産業をどう維持し、継続させていくかということが重要であるというふうに思っておりますので、ことしも厳しい財政状況ではありましたけれども、新たな取り組みとしての農地、水環境保全向上対策事業等々の新事業のメニューを取り入れさせていただいて、地域の基幹産業の推進に努めているところでありますので、御理解を賜りたいなというふうに思っております。また、次の第5次総計に向けての広域連合等の関係、あるいは町村合併の関係等々でありますが、このことにつきましては、第5次総計をつくり上げる中にありまして、第4次と同じように住民の皆様方に大々的なアンケートの収集をしようというふうに思っておるところでありまして、これらのアンケートの中にいろいろな課題項目が出てくると思いますが、その中で住民の皆さん方が合併問題をどうするのかという議論というものも、今の状況からすると、住民の皆さん方の中からも声が出てくるであろうという予測はつきますけれども、私がそのことによりまして十分判断をさせていただきたいなというように思いますが、それらの対応をしない現時点― 104 ―で、私自身として第5次総計の内容についてこうあるべきだというようなことを発言することはいささかいかがかなと、私自身も思っておりますので、そういった状況を見きわめた中で私としては判断していきたいと思いますし、また、基本計画につきましては議会の議決も必要とする総計でありますから、議員の皆さん方とも十分議論を交わしていきたいというように思っております。しかしながら、私は第4次総計のあるうちは、基本として町村合併の協議には応じるつもりはないということは、今までも申し上げているとおりでございます。広域連合の推進ということで、広域行政の推進ということで、これからは圏域との話し合いを進めていきたいというように思っております。また、広域連合の中で、これからいろいろな課題、今現在は8項目で進めておりますけれども、これから新たな分野で、新たなものを広域連合として取り組もうということで協議がなされてくるものというようには思っておりますし、私はそうあるべきだというようにも思っております。しかしながら、我が町にとって、いささかも利益と申しますか、有利性のない、地域にとって、上富良野町にとって広域連合に加入することが有利であるというような部分がない、不利益ばかりが生ずるようなものについては、私としては参加する気持ちは持っておりませんので、そういう取捨選択はしながら広域行政の中で対応をしていきたいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと思います。

出典:上富良野町議会 平成19年第1回定例会 2007年3月9日 議事録 PDF(111ページ) 間違いを知らせる