みんなの議会

上富良野町議会 平成17年第3回定例会 2005年9月15日

(1)アスベストについて/(2)あいさつ運動について

2005年9月15日、上富良野町議会の一般質問で、清水茂雄議員が「アスベストについて」「あいさつ運動について」について質問し、町長 尾岸孝雄が答弁しました。

質問者
清水茂雄 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 1番 清水茂雄

私は、さきに通告してあります2項目について質問させていただきます。要点を絞り、簡潔に質問させていただきますので、決断を持った明快な答弁をお願いしたいと思います。初めに、アスベストについて質問させていただきます。石綿アスベスト禍における、国を初め関係機関の対応が大きな社会問題となっているが、富良野地区には、富良野市山部町にノザワ石綿鉱山及び製錬工場があり、アスベストが大量に生産された経緯があり、大気汚染による就労者及び住民の健康経過が大変憂慮されるところであります。また、従来において、建造物等にアスベストが多く使用された経緯があり、当町においても、郷土館、上富良野小学校、東中小学校、上富良野中学校、東中中学校、社会教育総合センター、日東会館、東中会館に使用と、町内放送及び広報お知らせ版による調査内容であるが、また、先ほど行政報告においても、町長からこの問題についてるる説明がありましたが、最も重要な課題でありますので、私からも質問させていただきます。さて、その他の公共施設、工場、店舗、特に大型店舗、個人住宅などなどにおいても使用された経緯があり、心配されるところであります。特に、次の3項目について、詳細をお伺いしたいと思います。一つ、公共施設及び大型建造物におけるアスベストの使用調査及び今後の対応について。2、全住民に対し、アスベスト禍の啓蒙、個人住宅、店舗等における使用状況調査、対応について。3、過去において、上富良野町在住のノザワ石綿― 20 ―鉱山及び製錬工場等での就労経験者、周辺居住経験者などの健康状況についての追跡調査、対応について。以上3点について、調査経過の詳細及び今後の対応について、町長の見解を求めるものであります。次に、あいさつ運動についてお伺いします。現在、社会環境は混沌としており、特に青少年を取り巻く環境は最悪の状況下にあることは御存じのとおりであります。そこで提案ですが、一つの方法として、行政が中心となって全住民に呼びかけ、大々的にあいさつ運動を展開してはいかがですか。あいさつ運動は、地域社会を明るくし、住民間のコミュニケーションを良好にならしめる運動でもあり、特に青少年健全育成における最も有効な運動の一つであると考えるが、あいさつ運動の展開を再考する考えはないか、町長の前向きなる所信をお伺いしたいと思います。以上であります。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

1番清水議員の2項目の御質問にお答えいたしたいと思います。まず、1項目めの3点にわたるアスベストに関する御質問でありますが、1点目の公共施設及び大型建造物の調査の件については、既に8月25日発行の町広報誌をごらんになっていることと思いますが、現段階では、木造を除き規模の大きな37の町有施設で吹きつけ材使用の実態調査を終了しており、国が定めておりますアスベスト含有量の1%を超えた3施設については、さらに大気調査の依頼をしておりまして、先ほど行政報告でも御説明申し上げましたが、昨日、その3施設5カ所の大気調査を終了し、今後はその分析結果の報告を得て、現場の状況や施設の利用実態等々総合的に検討を加えて、状況に応じた対応を決定してまいりたいと考えているところであります。なお、アスベストを含む非飛散性の成型材などについては、町有施設や個人住宅を含む民間施設においても広範囲に使用されていると思われますので、これらの解体時の対策などについて、国や北海道の動向を見守っていかなければならないと考えております。また、町内においては、調査対象となっております、おおむね500平方メートル以上の非木造大型建造物は30カ所と承知しておりますので、アスベストの使用の有無を含めて、北海道と共同で実態の把握を進めている状況にございます。次に、2点目の全住民への啓蒙や個人住宅、店舗等における使用状況調査のお尋ねでありますが、既に大きな社会問題となっていることから、広く町民へ情報を提供することが必要であると判断し、さきにも申し上げましたように、町広報誌を通じて使用状況調査の内容を初め、アスベストに関するQ&A冊子のこと、健康不安や住宅に関する疑問に答えるべく相談窓口を設けている旨などを周知いたしているところであります。なお、個人住宅へのきめ細かな対応は、なかなか物理的にもできないのが実態でありますので、町民からの問いかけを中心に対応をする考えでありますことを御理解賜りたいと思います。次に、3点目の富良野市のアスベスト関連事業所における就労経験者が町内に在住している場合の健康状況調査に関する御質問にお答えさせていただきます。この問題につきましては、先日、現在も操業しております事業所へ照会するなど、情報収集に努めておりますが、会社で確認できる資料によりますと、該当者がいないとの返事であったところであります。以上、アスベストについての質問にお答えさせていただきましたが、今後も国の動向を十分に見きわめ、また、北海道とも連携をとりながら、諸課題に適切に対応してまいらなければならないと考えておりますので、御理解と御協力をお願い申し上げたいと思います。次に、2項目めのあいさつ運動についてお答えさせていただきます。議員御指摘のとおり、青少年がかかわる事件が連日のように報道される状況にあり、私自身も非常に憂慮いたしているところであります。御質問のあいさつ運動について、行政が主体となり全住民に呼びかけてはとの提案でありますが、安全で安心なまちづくりを進める上で、コミュニケーションづくりは非常に大切であると認識しているところであり、十分配慮していかなければならないと考えております。特に児童生徒につきましては、家庭の教育が基本でありますが、教育委員会関係の事業展開の中での指導など、青少年健全育成に向けて対応を図っているところであります。また、本年、地域の自主的な組織として、二つの自主防犯組織が立ち上がり、地域から犯罪を出さない、未然に防ぐこと、さらには登下校時の交通安全指導等を通じて、子供たちとお年寄りのコミュニケーションをとることなどを目的に活動がなされておるところであります。今後におきましても、そういったコミュニティーを高めていく自主活動が地域にも広がっていくよう、一層の推進を図ってまいりたいと考えておりま― 21 ―す。

質問 1番 清水茂雄

アスベスト被害対策について再度伺いますが、新聞、テレビ等で連日のように報道されており、特に北海道新聞では、7月9日以降においても、昨日までに実に31日間、36面にその重大性が報道されて大きな社会問題となっております。新聞の切り抜きはこのとおりです。町長は、この新聞に一通り目を通されたでしょうかね。いかがですか。通されたものだと思っております。さて、そこで、中皮腫は、肺や心臓等を取り囲む胸膜や心膜、胃などの臓器を覆う腹膜に発生する腫瘍性のがんの一種で、良性と悪性があり、悪性のものはアスベストの粉じんを吸い込むことで発生するとされ、中皮腫の原因の80%以上を占めると見られております。短期間の吸引でも、30年、40年以上の潜伏後に発症する可能性があると指摘されております。厚生労働省の統計では、1999年から2003年までの5年間に限っただけでも、中皮腫による道内の死者は233人、その危険性は、国会で1972年6月の衆議院科学技術振興対策特別委員会において、70年から71年に大阪のアスベスト工場での従業員に肺がんが多発した問題と取り上げられて以来、再三にわたって危険性が指摘されたにもかかわらず放置されたのは、業界に遠慮した国の施策の怠慢であると考えます。町長は、国や道の動向を見守っていくとか、道と共同で実態の把握を進めると答えられたが、町独自でも緊急に取り組むべき重要課題と考えるが、いかがですか。公共施設、特に学校、保育所、幼稚園等の次世代育成施設の安全に万全なる対策を期していただきたいと思います。2点目について、町民からの問いかけを中心に対応と答えられたが、住民の健康、ひいては生命にかかわる重要な課題であり、行政みずから積極的に対応を図るべきであります。3点目のノザワ石綿鉱山関連の就労関係者及び周辺居住経験者などの追跡調査について、該当者なしとのことであるが、実は私も短期間ではありますが、石綿鉱山の砕石現場で働いたことがあります。現在、会社に残っている資料だけで判断するのはいかがなものかと思います。以上について、再度、今後における対策、対応についての決意を持った考えをお伺いしたいと思います。次に、あいさつ運動について、表題の答えになっていないと受け取れるが、いかがですか。この課題については、私が再三にわたり提案しており、何ゆえ必要かを詳しく申し上げるまでもなく、十分御理解いただいていると思われますが、いまだに積極的な決意を持ったお答えがなく残念です。町長は非常に大切であると認識、十分配慮をしていかなければならないと言われ、また、家庭教育が基本とか、教育委員会関係事業展開の中で、または地域における自主活動云々と言われたが、質問に対する答えになっていない。再度、決意を持って納得できる答えを求めます。以上です。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

1番清水議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、アスベスト対策につきましては、重要な課題であると。重大な社会問題であるという認識は議員と同じように持っております。そういったことで、町独自の事業展開、公共施設、町が持つ施設については独自の展開をしながら調査をして、先ほど来報告しているような状況でありまして、残された3施設5カ所の空気中の浮遊物状況の報告を受けた段階で、これらの施設に対する最善の策を講じていきたいというふうに思っております。それから、次の国の施策等々につきましては、確かに議員おっしゃるとおり、国の施策の後手後手の部分も国そのものが認めているように、このアスベスト問題につきましては、最終的な使用禁止ということが打ち出せなく今日まで来たということにつきましては、私自身も地方自治体を預かる者として、町の諸施設、住民が持つ施設等々についても、その対応に後手になっているということにつきましては遺憾に思うところでありますが、これらにつきましては、今後も国が方向を定め、また、道が今その調査を対応しておりますので、これらに連動しながら、連携を十二分に図って町の対策を進めていきたいというふうに思っております。それから、次の2点でありますが、町民の住宅等々の施設に対する対応、また、ノザワ石綿工場で勤務していた方々のその後の追跡調査等々の対応を町独自で対応することは、物理的にもなかなか難しいということで、さきにもお答えさせていただきましたように、それらの状況にある方々につきましては、町の方といたしましても、また、北海道の方といたしましても、その受け入れ窓口を設置しておりますので、そこに申し出いただくことによりまして、それらの最善策を講じていきたいと。網羅的に、ローラー的に全町民の住宅を調査したり、あるいは全町民に一人一人山部石綿工場に勤務したかどうかの確認ということは、これはなかなか難しい。― 22 ―ですから、町としては、それらの関連する方々の申し出を受ける窓口をつくって対応しているということで御理解をいただきたいと思います。それから、あいさつ運動については、答えになっていないということでありますが、議員何度も御質問をいただいておりまして、常に私が申し上げておりますことは、行政主導で官製事業として取り上げる考えは持っておりませんと。地域の皆さん方、それぞれの組織の皆さん方が、自発的にこの事業を展開することに対して行政はバックアップし、後方から支援協力を進めながら、その盛り上がりを助長していくような対応を考えていくというのが私の行政推進の基本理念でございまして、農業、商工業に対しましても、行政主導ですべてを図るというのではなく、起きあがったその事業を行政が支援していくと、官製の事業の推進ということは考えていないということで、御理解をいただきたいと思います。

再々質問 1番 清水茂雄

しつこく再々質問させていただきますが、アスベスト含有物は、私たちの身近にも多く使用されております。気がつかないところにも非常に使用されている例があります。例を挙げると、建築物の石綿石膏版などはもちろんのこと、石綿スレート管、またはめがね石のすき間に耐火のために石綿の板というのですかね、やわらかいあれを挟んでいるとか、または、どこのうちにでも今ほとんどある石油ストーブ、これの燃焼室のパッキング等も石綿が使われております。こうしたことは御存じだったでしょうか。こうした点から、住民の中に過去及び現在、中皮腫に疾患した方はいなかったか、追跡調査を実施すべきであると考えるが、調査済みか、または、今後実施する考えはあるかどうか、所信をお伺いしたいと思います。また、次に、あいさつ運動ですが、本来であれば、私は町が中心になって進めるべき問題であると思いますが、再三町長から地域から立ち上げるべきというお言葉がありましたので、考えの違いかな、仕方がないと思います。以上であります。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

1番清水議員の再々質問にお答えさせていただきます。アスベスト問題によります健康被害、この健康問題についても、これが最も重要なところでありますが、それぞれの家庭等々におきましても、このアスベストを使用した建材等々が多方面にわたって使用されているという現実は承知いたしております。そういうようなことで、中皮腫等々のアスベストによる健康被害等々につきましては、それらの追跡調査ということは、先ほども申し上げましたように、物理的になかなか難しいということから、町といたしましても、保健福祉課の窓口等々、また、これらにつきましては、北海道も保健所が大きな窓口となって対応しておりますので、そういった状況で心配だとか、そういう経験があるという方々については、ひとつそういったところで連絡をいただいて対処するように、そういったことに気づく方々がどう対処したらいいかというようなことにつきましては、行政としても、町としても、十分PRをしながら、町民の皆さん方に情報提供していきたいというふうに思っております。次のあいさつ運動等々については、官製の事業というのは、なかなかスタートは盛り上がりますけれども、継続性がどうも、私としてはですよ、懸念がされる。盛り上がり、スタート段階は非常にいいけれども、次からの段階、継続性ということになると、行政主導で対応するということについては、私としては疑問視を持っておりますので、今後、地域の皆さん方、それぞれの組織の中で立ち上がることを期待しながら、それら推進が立ち上がるような助長をしながら、行政としての役割を果たしていきたいというふうに思いますので、御理解を賜りたいと思います。

出典:上富良野町議会 平成17年第3回定例会 2005年9月15日 議事録 PDF(27ページ) 間違いを知らせる