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上富良野町議会 平成16年第1回定例会 2004年3月10日

(1)町立病院の運営について/(2)病院の医療体制について/(3)農産物の認証制度について

2004年3月10日、上富良野町議会の一般質問で、岩崎治男議員が「町立病院の運営について」「病院の医療体制について」「農産物の認証制度について」について質問し、町長 尾岸孝雄、病院事務長 三好稔が答弁しました。

質問者
岩崎治男 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄、病院事務長 三好稔

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 3番 岩崎治男

私は、次の3点について一般質問をいたします。第1点目、町立病院の運営について。我が国の医療は、国民皆保険制度の整備と、どの医療機関でも受診が可能な仕組みのもとで、世界最高の平均寿命を達成し、世界保健機関の評価からも、我が国の健康システムは世界最高と言われているところであります。私たちが日ごろ、健康で安心して暮らせるのは、緊急の場合に身近に町立病院が医療機関としてあるからであります。しかし、町立病院は、多額の一般財源を投入して運営を行っているわけであります。国からの交付税の大幅削減、医療制度の改革、薬価の改正等、厳しい病院運営と認識しておりますが、平成16年度の一般財源投入額も含め、今後、町立病院の健全化経営についてどのようにお考えか、町長の見解を求めるものであります。2点目、病院の医療体制について。今の医療制度は、すべての国民が公的な医療制度に加入し、いつでも必要な医療を受けることができるわけでありますが、その一方で、医療制度を取り巻く環境は大きく変化してきております。さきに、大学病院よりの医師の名義貸しが問題になったところであります。現在の町立病院の医療体制は、医師、看護師、准看護師、その他技師の定数等、医療基準に適合した内容で運営されているのか、できるだけ細部にわたり説明を求めます。次、3点目は、農産物の認証制度について。近年、世界の食料事情をめぐる環境は非常に厳しく、新たに発生した病原菌、病原体が増大し、蔓延を防ぐ対策が急がれるところであります。肉牛によるBSE、いわゆる狂牛病の発生に始まり、鳥インフルエンザ等、世界各国にまたがり食料の安全性が問われております。農畜産物の多くを海外輸入に依存している我が国においては、大きな死活問題であります。その中で、消費者に信頼して買っていただけるのは、私たちがつくった、国内で生産される食料であると思うわけであります。このような状況下にありまして、農業団体、農業技術者、行政が一体となり、農産物の認証に関する検討会を立ち上げるべきと考えます。地産地消が求められている中にありまして、消費者に安心して買い求めていただけるあかしとなるレッテルが必要と考えます。地場産の食料品に対する認証制度について、町長の見解を求めるものであります。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

3番岩崎議員の御質問にお答えさせていただきます。最初に、町立病院の健全経営についてでありますが、町立病院は、自治体病院として地域住民の医療の確保を使命として、昭和33年に開設をいたしました。この間、住民の健康保持のため、公衆衛生活動など地域医療の中核的な役割を担うべく、また、地域に欠ける医療構成、公平な立場で提供することを基本姿勢に取り組んでまいりました。現在、病院運営のための一般会計から病院会計への繰出金は、平成16年度予算で約2億5, 000万円であります。なお、病院事業に対して国から交付税が平成15年度においては1億2,0 00万円交付され、約1億3,00 0万円程度は町独自の負担となっておるところであります。このことから、町民1人当たり年間負担額は約1万円となっておりますが、この1万円は他の自治体病院と比較してもそう高くないものと考えます。診療報酬のマイナス改定が続くなど極めて厳しい医療環境の中で、今後においても、現行の診療体制を堅持するためには、一定の繰り出しは避けられない状況にあると考えます。しかしながら、町の財政状況からしても、でき得るだけ負担の軽減を図るた― 62 ―め、病院の健全化を今後も考えていく必要があると考えております。次に2点目の病院の医師、看護師、医療技術職員等の医療体制についてでありますが、病院に必要な従事者は、医療法施行規則に標準とする人員の算出が規定されております。現在、医師の標準数は7.2人でありますが、実人員は5. 1人で、2. 1人不足している状況にあります。標準医師数が70%にあることから、60%以下で適用される診療報酬の減算措置の適用はありません。また、看護師、看護補助者、薬剤師は、施設基準に適合をいたしております。次に3点目の農産物の認証制度についてお答えさせていただきます。今、消費者の健全志向や食に対する安全・安心が求められている中で、牛のBSEや鳥のインフルエンザの発生、食品の偽装表示、輸入野菜の残留毒性、無登録農薬の使用など、食品に対する不信・不満が高まっておるところであります。このようなことを背景にして、富良野農協においては、一部の農産物ではありますが、栽培の経過や農薬の使用状況などについて情報開示を行い、クリーンなイメージを販売戦略の一つとして、「ふらのエコフード」の認証制度を独自に位置づけ、消費者の安全・安心に対する信頼を得る努力を行っております。この農産物の認証につきましては、その拡充の必要性を感じており、これまでJA、農業改良普及センター、富良野沿線5市町村等の関係機関で協議を重ねており、今後もさらに認証制度の確立に努めていくことで協議を継続してまいります。私といたしましては、地元で生産される農畜産物は地元と密着した食材であってほしいと考えております。安全で安心な農畜産物の供給とクリーンなイメージをつくり上げていくことが消費者の信頼を勝ち得る近道であると思いますし、富良野産ブランドとしても、この認証制度の拡充は重要であると考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。

質問 3番 岩崎治男

ただいまの町長答弁で、国からの交付税約1億2,0 00万円、町独自の負担が1億3,0 00万円である。町民1人当たりの1年間に負担する額は約1万円ほどであると。わかりやすい答えであると理解をいたしているところであります。しかし、交付税を除いて、町の一般会計より病院会計へ約1億3, 000万円もの繰り入れを行うことも、自主自立での病院会計の運営する努力は必要と考えるが、いかがでしょうか。平成14年度の病院事業会計報告書、ここに、手元にありますけれども、報告書の余剰金計算書の中の欠損金のところで、前年度末処理欠損金が6億9, 926万何がしがあるということでございまして、当年度純利益で2, 556万3, 000何がしを繰り入れて、差し引きでもって6億7,37 0万何がしとなっているところであります。この欠損金の額は昭和33年に町立病院が開設して以来、何年ごろよりこのような状況になっているのですか。お伺いをしたいと思いますし、また、今後14年度のように、15年度、16年度と純利益として繰り入れをしていける見通しがあるのかどうかということについても見解をいただきたいと思います。それから、さきの薬事法により、民間薬局による薬剤の投与が可能となったわけでありますが、民間薬局で今現在やっておりますけれども、これでよいのであれば、全部民間薬局にお任せしたらいかがか、いろいろな面で経費節減につながるのではないかというふうに考えるわけでございます。それから、次に2点目の病院の医療体制について再質問いたします。町長は、2日の開会の行政報告の中で、町立病院が2000年に旭川医大などから医師3人の名義借りをした問題について、昨年11月に富良野保健所の立入調査を受け、医師の勤務の虚偽報告に対して、1月、保健所長から文書で厳重注意を受け、始末書を提出したとのことであります。ただいまの答弁で医師の標準数は7. 2人、実人員は5. 1人であるとのことであります。現在、町立病院の医師は内科医3人、外科医が1人の計4名と認識をいたしているところであります。そういったことでなっているところであるのですが、実人員が5.幾ら ということは、1. 1人がどのような医師確保の内容となっているのかということをお伺いします。それから、レントゲン技師とか医療技術職員について、施設基準に適合した配置人員となっているのかということもお尋ねします。その内容ですけれども、どのような部署にどのような技師が、何名が仕事に携わっているのかについてもお伺いをしたいと思います。それから、病床数について、内訳の報告をいただきたいと思います。再質問の3点目、食料品の認証制度について再質問いたしますが、農家が畑に種をまき、丹精を込めて育て、収穫し出荷した食料品を消費者に安心して食べていただくためには、農産物の認証制度が必要であるというふうに思います。農薬の検知などを含めた施設の導入をし、制度の確立をすべきだと考え― 63 ―ます。上富良野町の取り組み、また富良野合併新農協と力を合わせた広域圏での取り組みなどについて、町長の考えを伺います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

3番岩崎議員の再質問にお答えさせていただきますが、今、御質問の中で通告内容を十分認識していなかったのか、再質問の中で新たな御質問が出てまいりました。これらにつきましては、今、担当と調整をさせていただきますが、まず、部門別の人員の配置につきましては、病院事務長から説明をいたさせます。さて、御質問のお答えに入らせていただきますが、議員おっしゃるとおり、町立病院の累積欠損金は6億数千万円の欠損金がございます。これは今何とか差益2,00 0万円前後の利益を上げておりますので、言うならば、過去にありました不良債務につきましては解消をすることができ得ましたが、年間2,00 0万円相当の病院の利益では、この累積欠損金がなかなか減ってこないというのが現状でございますが、私といたしましては、この累積欠損金がふえないことが第一であると。減らす、町立病院が利益を上げていくということは、全く不可能であります。病院が利益を上げるためには一般財源の繰出額をふやさなければ、病院は利益が上がらないというのが現状でありますから、自治体病院というのは、利益を上げることは全く難しいというのが現状でありますので、この累積欠損金がふえない運営をすることが第一であるというふうに思っております。そういう中にありまして、いつごろからかということは、過去におきましては、何年からということはちょっとお答えでき得ない、記憶にないわけでありますが、過去におきましては赤字になった分は当年度決算において一般会計から繰り入れて、病院企業会計の赤字決算はしなかったというのが過去の会計処理上で対応しておりました。しかし、平成に入って何年間かと思いますが、その手法を取りやめて累積欠損金をつくっていく病院企業会計の処理に転じたと。一般会計からの繰り出しをしないで対応していくようになったということでありますが、それが何年からかということについては、今、私としては記憶がないので、平成に入って何年か後だろうという記憶でお答えさせていただきますので、御理解を賜りたいと思います。そして、なおまた、繰入金につきましても、交付税がだんだんだんだん減ってくる中にありまして、今現在、一般財源で人口1人1万円ぐらい相当の繰り出しをしておりますが、この繰出額については、少しでも減らさなければならないというふうに思っております。ただ、減らすということにつきましては、やはり病院の現状の中で減らすことは、なかなかもう経費の節減等々の対応を図ってきておりますけれども、医療費の改正、薬価基準の改正等々でなかなか難しいというように思っております。これを減らすためには、現在の2科体制とか、緊急医療体制とか、そういった部分に手を加えなければ、この繰出金を減らすことが難しいというふうに私は認識しております。そのためには、町民の皆さん方の理解を得なければならない。他の自治体から比較すれば、1人1万円というのは決して高くないと。まだまだ美瑛町さんだとかよその自治体はまだまだ多額の財政投資をしているわけですから、我が町の町立病院はまずいい方であるというふうに私は認識しております。しかし、1万円が高いというのであれば、では幾らがいいのかということになると難しいわけでありますが、町の財政状況からしても、1万円を8, 000円相当にでも、1億3, 000万円を1億円でも、あるいは8,00 0万円の繰り出しで済むように、プラス交付税というようなことができ得ればなというふうに病院の健全経営についての努力をして、今後も重ねて努力をしていかなければいけないというふうに思っております。それからもう1点、院外処方の件であろうと思いますが、100%院外処方というのは、病院経営をしていてこれは不可能であります。これは当然にして、入院している患者さんに対しては院内で薬を出さなければいけない。ですから、我が町におきましては、過去においては3名の薬剤師が必要だと言われておりましたが、今、院外処方の対応を図ることによりまして、今1. 1名の薬剤師でいいという数値になっております。1.1と いうのは難しいですから、やっぱり2になるということでありますが、薬剤師の増員を避けるために院外処方を実施して、現在90数%の対応を図っていると。残りの部分につきましては、やはり薬局へ赴くお年寄りだとかいろいろな方々のそういったニーズにもこたえてやって、院内で処方しなければならないということでもございますので、御理解をいただきたいと思います。それからもう1点の医師の定数の1.1人 分はどうなのだと。これが言うならば、医大から出張医、派遣医で対処している人数換算分であります。今、三 好 医 師 、 鳥 本 医 師 等 々 、 人 数 に つ き ま し て はちょっとわかりませんが、これについても事務長の方からお答えさせていただきますけれども、そういう旭川医大から派遣されている医師が1. 1人分あるということで御理解を賜りたいと存じます。― 64 ―それから、最後の認証制度、エコフードについてでありますが、議員が御質問にございました検知などを含めた施設の導入等々につきましては、今後もJAさんと十分に協議を進めながら、沿線5市町村広域圏の中で、農業担当の課長職等で対応しております幹事会を結成しておりますので、そういう5市町村との協調を図りながら、JAとの連携を深めた中で、推進についても努力をしていきたいというふうに思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。

答弁 病院事務長 三好稔(病院事務長は2004年3月まで)

3番議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。まず、1点目の欠損金の発生の状況、経緯でございます。これにつきましては、発生の初年度につきましては、昭和59年、2, 990万円程度でございます。それから毎年度、現在に至るまで欠損金の発生に至っております。そんなことによって、毎年度累計額が大きくなってきておるといったような状況でございます。ちなみに、59年度におきまして8,10 0万円の赤字が出ました。そんなことから、欠損金の発生に至ったといった状況でございます。あと、平成になってからも、平成元年には7, 600万円、平成2年には9, 000万円、平成3年には4, 000万円と、こういった単年度の赤字が発生したといったような状況等が繰り返された中において、この多額の欠損金に至っておるという状況でございます。さらに、医師の状況でございます。5. 1人ということで、常勤4人、先ほど町長から御答弁申し上げました医大等からの出張医、実人員換算で1.1人 。内容につきましては、今現在、火曜日の当直、そして翌日一日診療、さらには金曜日の一日診療ということで、この先生にかかわる分については、実人員換算で0. 6になります。そのほか土曜日、日曜日の救急医療にかかわる医師の宿直、日直も派遣を受けております。これにつきましては0. 4。さらに、毎週月曜日午後、CT等の読影の関係で医大の放射線の医師1名、実人員換算で0. 1ということで、合わせて1. 1ということになるところでございます。そんなことで御理解をいただきたいと思います。それから、技術職員の配置の状況でございます。これにつきましては、配置の基準につきましては、医療法施行令に定められておりまして、薬剤師につきましては2名でございます。そして、理学療法士につきましては、その病院の実態において配置するといったことで、実態としては1名。さらに栄養士につきましては、200床以上の病院については栄養士を配置するといったような基準でございますが、実態として管理栄養士2名を配置いたしております。そのほか、病院の実態において配置する職員といたしまして、臨床検査技師2名、そして放射線技師2名等でございます。さらに、病床数でございますが、一般病床におきましては44床、療養型病床については36床、そのうち医療病床といたしまして16床、介護病床20床となっておるところでございます。以上です。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

先ほどお答えした部分で、累積欠損金の発生年度等々について私の記憶違いがございますので、議長の方でこの件についての対処をお願いしたいと思います。

再々質問 3番 岩崎治男

町立病院の関係について再々質問をいたしたいと思います。関連でございますので、ちょっと話題は変わりますけれども、病院の医療型病床に短期入院をした場合の利用料と申しますか、使用料と申しますか、この介護保険の関係の料金であります。介護センターに申し込みをして、紹介をいただいて、特養ラベンダーハイツ、また、町立病院の空きベッドの方に入所させていただいているわけです。ショートステイの話ですけれども。この年寄りがショートステイを利用させていただく場合に、町立病院に入れていただいた……。

再々質問 3番 岩崎治男

病院の関連で。

再々質問 3番 岩崎治男

うまくないですか。

再々質問 3番 岩崎治男

これはちょっと違うと思いますね。病院の関連質問で、病床何とかというところを聞いているのですから。それに関連して病床の内容を質問しなかったから、流れとしていかないのですよ。それで先に病床の数も聞いたのです。

再々質問 3番 岩崎治男

再々質問いたしますけれども、病院にもショートステイという部分がありまして、先ほど申し上げましたように特養老人ホームの方にもあるわけでございますけれども、私どもの年寄りがいつもお世話になっているわけですけれども、その実態として、この介護支援センターの方に入所の申し込みをいたしまして、入所させていただく場合に、そのときの状況によって町立病院のベッドを利用させていただく場合と特養ホームの方のベッドをさせていただくことがあるわけなのです。この辺の区分について質問をしているわけなので、その辺の答弁を求めます。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

その件について、私の方からでなくて担当の方からお答えさせていただきます。

答弁 病院事務長 三好稔(病院事務長は2004年3月まで)

3番岩崎議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。短期入所、いわゆるショートステイの入所の関係でございますが、住民の方が介護認定受けられ、そして一時的に施設使用をするといったときのことについてでございますが、これは私の認識といたしまして、それぞれの利用する方が主体的にその施設を選定するものと私自身は認識をいたしております。そういった状況の中で、私ども医療の施設でございますので、その利用される方の状況によって病院がいいのか、ハイツがいいのかといった部分、この辺の考え方のものはあるかと思います。ちなみに、うちの病院においては、療養型36床ありまして、介護についてはもういつも大体満床でございます。残りの16床において、短期入所していただける可能な範囲でショートの方を受け入れしておるという状況にございます。

出典:上富良野町議会 平成16年第1回定例会 2004年3月10日 議事録 PDF(71ページ) 間違いを知らせる