上富良野町議会 平成15年第4回定例会 2003年12月15日
(1)農業支援資金の活用と農業後継者への育英資金の貸付制度の新設について/(2)花嫁・花婿対策について
2003年12月15日、上富良野町議会の一般質問で、米谷一議員が「農業支援資金の活用と農業後継者への育英資金の貸付制度の新設について」「花嫁・花婿対策について」について質問し、町長 尾岸孝雄が答弁しました。
- 質問者
- 米谷一 議員
- 答弁者
- 町長 尾岸孝雄
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 6番 米谷一
私は、さきに通告していました農業行政2項目について質問をさせていたきます。1点目は、農業支援資金の活用と農業後継者への育英資金の貸付制度の新設についてであります。農業は先行き不透明だとか、明るい展望が持てない。また、高齢のために離農する方が毎年出ています。しかし、世界的に見るならば、人口の急激な増加によって、近い将来において食糧が不足することは確実だと伝えられています。こうした状況下にあって、食の安全という観点からも、農産物を海外に依存している姿勢を改めるべきであり、そのためにも農業後継者の育成を真剣に考えなければならないと思います。道では、北海道農業、農村の担い手としてふさわしい人材を確保、育成するために、新たに就農しようとする青年等が作成する就農計画について、知事が認定を行い、その認定を受けた就農予定者(以下、認定就農者)に対して、就農支援資金を貸し付ける支援措置があります。また、この資金のうち、就農研修資金は道立及び府県の農業大学校を初め、専修学校の農業関係学科、大学の農学部(短期大学の農業関係学科を含む)等の教育機関を含むことか― 54 ―ら、非常に間口の広いものです。この資金は就学期間中、月額5万円、年間60万円の融資を受けることができ、卒業後、農業を継ぎ5年間の就農実績があれば、毎年の返済額を150万円まで免除していただけるとのことで、農家の子弟で町内で農業を継ぐ学生にこの制度を有効活用して、親の教育負担を少しでも軽減できるように窓口業務の徹底と推進をお願いしたい。あわせて、町でも意欲的な人材を確保するために、町独自の農業大学、短大農学部等の進学者に無利子で一定額を融資し、卒業後、農業を継ぐと返済を猶予し、一定期間就農すると免除するという育英資金を創設するお考えがないか、お伺いしたい。2点目は、花嫁花婿対策であります。当町では30歳以上の男女後継者が20数名おられます。町としては、この人たちに積極的に経営に打ち込めるように、早急な対策が必要かと思います。御存じのように、パートナーがいなければ、農業経営、農村生活は維持発展できないし、農業そのものが継続できなくなります。一人のパートナーを世話することは、その農家の経営を30年から50年継続させることにつながります。結婚という極めて個人的な問題から、行政の対応にも限界がありますが、次代を担う若者を確保し、住みよい町づくりを進めるためには、町の財政は非常に厳しいですが、思い切った支援策、奨励策が必要かと考えますが、この点についても、町長の考えをお伺いしたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
ただいま6番米谷議員の御質問にお答えさせていただきたいと思います。農業支援資金の活用と農業後継者への育英資金の貸付制度の新設についてでありますが、北海道におきましては青年等の就農促進に関する方針に基づき、知事より就農計画の認定を受け、農業大学校での教育研修、先進農家での研修などをする者に対して、月額5万円から15万円の範囲で無利子の就農研修資金の貸し付けを受けることが可能で、5年間以上継続して就農をしている実績があれば150万円までの返済免除の道も開かれておるところであります。今後においても農業研修を行い、就農を目指す方々への負担軽減を図っていく手段として、この北海道の制度を有効に活用をしていただくために、町広報等を通じて積極的なPRを行ってまいりますので、御理解を願いたいと思います。御質問のように、農業大学、短期大学の進学者に支援する町独自の育英資金の創設につきましては、現在のところ考えておりませんが、現在、町の進めている新規就農者対策事業の積極的な活用をお願いするものであります。次に2点目の花嫁花婿対策についての御質問にお答えさせていただきます。本町における農業後継者確保対策、とりわけ配偶者確保については昭和56年に町と農協の補助金をもって、農業後継者対策協議会を設置し、平成11年に名称を上富良野町アグリパートナー協議会に変更しており、現在に至っておるところであります。その中に、結婚相談推進員を置き、農業後継者の配偶者対策推進のため、結婚相談、後継者の調査把握などの情報収集、啓蒙宣伝等の活動を進めております。また、美瑛を含む沿線6市町村で構成する富良野地方アグリパートナー協議会が、農業青年の出会いをチャンスを広げるため、女性週刊誌で全国から女性を募集、青年との交流を図るサマーフェスティバル、農村青年写真掲載事業を実施しているところであります。その結果、昭和56年からの平成14年までの間に166組の結婚が成立し、そのうち交流会などで結ばれたカップルは42組となっており、平成15年度に入り、現在までに交流会等で1組が誕生しております。今後においても青年のイベント等の参加を積極的に推進するとともに、沿線協議会との連携のもと、1組でも多くの結婚の成立に努力してまいりたいと思うところであります。
再質問 6番 米谷一
再質問をさせていただきます。質問に対するお答えをいただき、何か釈然としない温度差を感じています。多分、質問の趣旨が説得力に欠けるか、あるいは思いが違うのか、どちらかであるのではと思います。財政改革を強力に進めようとする町側としては、金のかかることはどうも受け入れがたいと感じるのであります。思いと実利のその差が温度差になっているのかなと思います。基幹産業の農業という位置づけをしっかり考えていただき、また農業経営の安定化という点からして、後継者対策は最重要課題であるという観点から、町の取り組みをお願いしたわけです。まだ十分とは言えないにしても、世論の後押しもあって、新規就農者については何とか形を整えてきていると思いますが、既存農業者の後継者対策については、いまいち十分でないと感じるわけであります。将来、町を背負う若者、当町に残り、先祖伝来の農地を守るという者に対して、町としてはメッセージを送るべきではないかと思います。厳しい財政ですが、や― 55 ―り繰りしてでもあなたたちに期待と応援をしますよというメッセージを。豊かな町づくり、潤いのある町づくりなどを言われて久しくなりますが、町づくりの基本は人づくりであると考えます。人材を育成し、その人たちが活躍する場をつくることによって、町づくりは自然にできるのではと思います。そんな思いで、育英資金の創設を提案したわけであります。再度、町長のお考えをお聞きいたしたいと思います。それから、花嫁花婿対策については、アグリパートナーの事業を十分承知しております。そのことについては異論はありません。しかし、夢を抱いて農業を営んでいる若者に、将来パートナーが得られなかったために営農を断念することになったとしたら、こんなに悔しいことはないし、町としても大変な損失だと思います。そのために、町としても積極的なてこ入れが必要と考え、お願いをしているのです。例えば、町独自の出会い場のイベントを催すとか、農業後継者の結婚に詳しい専門家の講演をお願いするとか、また、奨励例策としては仲介者礼金を10万円から20万円ぐらいにするとか、結婚祝い金を大幅に増額するとか、あるいは成婚になると住宅改造資金を額を定めて利子補給をするとか、方法はあると思います。少子高齢化対策にもつながります。多額な投資ではありませんので、町の将来を見据えて、お金のかかることですが、柔軟な対応をお願いを申し上げ、再度、町長にお伺いしたいと思います。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
6番米谷議員の再質問にお答えさせていただきます。まず、後継者対策でありますけれども、また、花嫁、花婿対策であります。考え方につきましては、私も議員と同じ考え方を持っております。基幹産業の農業の後継者問題、また、我が町の商工業の後継者問題、非常に厳しい環境にあるということを十分認識おります。その中にありまして、町づくりは人づくり、人づくりによらなければ町づくりはならないという認識も私は同感であります。そういう中にありまして、今現在、育英資金の問題に、この農業後継者の研修に対する育英資金の問題につきましては、今もお話し申し上げましたように、道のその施策の展開を十二分に利用促進を図るように努めてまいりたいというふうに思っておるところでありまして、その北海道の利用の状況を見きわめながら、また、町としての施策についても、鋭意考えてまいりたいというふうに思うところであります。また、花嫁花婿対策、これも同じように農業問題、農業の後継者にとっても非常に重要な課題であるし、これからの基幹産業の農業におきましても、大変重要な問題であります。また、これらは商工業と同じ部分も連動して、これらの問題はあるわけでありますが、今現在、農業後継者につきましては、先ほども申し上げましたように、町は1名の職員をもって、この対応を促進しておるわけでありまして、それらの事業の内容については、今後、御指摘のとおり、農業委員会さんとも調整を図りながら、この職員の事業活動について、より一層今、議員から御提言のありましたようなことも含めながら、ひとつ農業委員会の方にもお願いを申し上げながら、町の支援策を考えていきたいというふうに思っておるところでありますので、御理解を賜りたいと思います。