上富良野町議会 平成18年第2回定例会 2006年6月21日
(1)町立病院の収支改善を町民総意で/(2)オートキャンプ場の利用料について
2006年6月21日、上富良野町議会の一般質問で、米谷一議員が「町立病院の収支改善を町民総意で」「オートキャンプ場の利用料について」について質問し、町長 尾岸孝雄、事務局長 中田繁利が答弁しました。
- 質問者
- 米谷一 議員
- 答弁者
- 町長 尾岸孝雄、事務局長 中田繁利
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
会議録の目次ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。
質問 6番 米谷一
私は、さきに通告していました2項目について質問させていただきます。町立病院の収支改善を町民総意で。平成17年度町立病院事業会計決算概要は、事務局から示された。当年度純損失が7,645万4,000円、16年度より3,535万5,000円ほど損失が増加している。18年度決算見込みについても、診療報酬等の改正で6,434万3,000円ほどの歳入減が予想されている。このままで推移すると1億円超の欠損金が出ることも考えられる。また、繰越欠損額は17年度までに7億5,360万2,000円と、大変な金額になっていると。町は、今、健全財政に向けて全組織を挙げて取り組んでいる。そこで、病院の収支改善に早急な手当てをしないと、財政改革の成果をも食いつぶすことになりかねないと懸念される。病院事業は、一般の既成概念で論じることはできないかもしれないが、財政的には、町民の生命を守るという前提だけでは黙示できない深刻な事態と思われる。町長は存立の意義を町民に訴え、協力を仰ぎ、財政悪化による不測事態を避けるために、町民と共に改善策を論じ示していくべきと考える。そのためには、事務局と一体で十分精査し、議会、住民、町内会長の参加をいただき、町立病院収支改善町民会議(仮称)を提唱し、町民一丸となって収支改善に取り組むべきと考えるが、町長の所信を伺いたい。また、今後の方向として診療体制の見直し、救急指定病院の取り扱いについてもお伺いしたい。次に2項目めのオートキャンプ場の利用料について。オートキャンプ場の使用料について、現在は日帰り入場料として一日300円徴収されているが、バーベキューハウスだけを使って焼き肉等をする場合にも徴収する入場料の、1人300円は妥当であろうか。慰労・懇親会等の場として非常に利用しやすい施設ではあるが、300円の入場料に幹事さんも苦労されているようで、この件について以前話をした折り、担当職員に公共施設における使用料、利用料について見直しの指示をしているとのことであったので、早急に改善策が示されるものと期待していたが、対応策をお聞かせ願いたい。以上。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
6番米谷議員の2項目の御質問にお答えさせていただきます。まず、1項目めの町立病院に関してでありますが、平成17年度の決算状況につきましては、議員御質問のように昨年度より損失額が増加したところであります。要因の1点目は、歳入の医療収益は前年比2,789万3,000円の減となっております。その中の83%が入院によるものとなっているところであります。原因といたしましては、昨年、介護保険法の改正に伴います患者負担の増などの影響が大きく、平成12年に開設以来増加していました介護の患者数が初めて減少したことにより1,483万円減となってしまったわけであります。一方、歳出におきましては、給与費、材料費及び一部燃料費の増を除く経費につきましては、経費節減に努めているところでありますが、微減になっているのが実態であります。要因の二つ目は、病院の町民利用の減少であります。専門医療機関への受診や大病院志向などによりまして、患者の町外への流出が続いております。町の国民健康保険事業におきます平成17年5月の資料では、町立病院の利用は外来・入院で、共に23%台となっている実態にあり、町外流出を裏づけている結果となっているところであります。また、平成18年度の診療報酬改正におきましては、高度医療に対する配慮を初め、入院患者に対する看護師体制の強化に向けた改定が行われました。この改定は、地方の小規模病院にとっては大変厳しい内容となっており、当院におきましても現看護体制を見直し、変更してもなお、赤字傾向を大きく解消することができない状況になっております。今後におきましては、当面の間、現状の診療体制― 15 ―で運営を行ってまいりますが、療養病床の見直しが6年後に行われることとなっていることや、富良野協会病院が来年春には新築オープンするなど、ここ数年で町立病院を取り巻く環境は大きく変化しようとしているところであります。こうしたことから、改正された諸制度の内容を十二分に承知するとともに、富良野協会病院の今後の活動実態を踏まえ、将来の町立病院のあり方について、病院運営審議会にお諮りをするとともに、積極的な御議論をいただいた中で、具体的な方向を定めた上で、議会を初め町民の方にも十分な説明を行ってまいりたいと考えております。なお、今後も町民の方々に利用しやすい環境を整えることに努めてまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。次 に 、 2 項 目 め の オ ー ト キ ャ ン プ 場 の バ ー ベキューハウスの利用料についてお答えいたします。御質問の入場料は施設を管理する上でのごみ処理経費や後片づけの手間等を考慮の上、維持管理費相当分として現行料金を利用者に負担をお願いしているところであります。現段階では、各公共施設のあらゆる使用料水準について、全般的な見直しに向けた内部議論を進めているところであります。具体的な方針が定まっていない中でありますので、いましばらくお待ちいただきたいと思います。
再質問 6番 米谷一
再質問をさせていただきます。地方自治をめぐる情勢は、執行者である町長がだれよりもよく御存じのことと思われます。今後は、ますます自己決定、自己責任が強く求められており、本町の財政構造は自主財源に乏しく、また国の地方財政対策の影響を強く受けやすいことは何度もお聞きし、理解しています。また、20年までの中期財政見込みで、財源不足が基金を上回るという厳しい状況を想定されています。そんな中で、町長は先だっての議員協議会、また昨日の同僚議員の質問に答えて、病院事業での考え方を示されております。真意のほどは定かではありませんが、その含みを持った発言に今までの方針に何らかの変化があるのかな、そんな感じを持ちました。町民の健康と生命を守る病院事業は、地方行政にとって必要不可欠と考えています。十分な足を持たない高齢者にとっては、もしも肺炎にでもなると大変な混乱を招くことも十分考えられる。しかしながら、一般財源から2億5,000万円以上繰り出し、町民1人当たり1万円以上の負担をしている現実、自治体病院の性格からして当然負担は必要と考えますが、早急な収支の改善が必要と思われます。町長の答弁にありますように、町民利用の減少が医業収入を圧迫している実態があります。議会広報企画記事での町立病院での15年度患者の受診動向を見てみますと、入院で28.9%、外来で24.7%と、町内の医療機関を含めてみても、入院で35.7%、外来で53.7%とあります。17年5月の資料で、さらに利用度が減り、23%台となっているとのことです。もろもろの事情はあろうと思います。一概には言えませんが、受診度が上がれば収支改善は可能ではないかと思います。単純な見方をすれば、病院改革も必要ですが、町民の意識改革が収支改善のかぎを握っていると思われます。17年度ベースで受診率、受診者数、環境が厳しいものがありますが、仮に入院、通院で受診率、受診者数が20%を切った場合、幾らくらいの欠損金、繰り出しが必要なのか。また、収支均衡を保つには、受診率あるいは受診者数は幾らぐらいが必要か。繰出金額、また、受診者数を含めて、町長は方向転換の目安をどこに置いているのかお聞かせいただきたい。その場合、方策はいろいろとあるとは思いますが、選択肢の中に廃業はあるのか。また、町立病院の救急指定病院でありますが、町民の生活を守るために必要度が高いものであります。不採算部門でありますが、今後も維持していくのか。それから、2点目のオートキャンプ場の利用について再度伺います。町の公の施設は、使ってみて初めてそのよさがわかり、また、使われることにより理解が得られるものと思われます。そういう意味では、オートキャンプ場は町民にとって利用目的が明確な施設ですので、性格上なじみが薄い施設ではないかと思います。だからこそ、よく知ってもらうという意味で、繁忙期連休等を除き、平日等については別価格にて開放してもいいのではと考えています。ま た 、 入 場 料 は 施 設 管 理 費 と い う こ と を お っしゃっておりますが、そのことは理解できますが、ほかの町外の利用者と町民利用が一体として扱われることに、いまひとつ釈然としません。異世代、他世代が食を通して気軽に利用でき、商店の活性化にもなりますので、再度考え方を伺いた― 16 ―いと思います。
答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)
6番米谷議員の再質問にお答えさせていただきます。まず病院関係でありますけれども、議員おっしゃるように非常に厳しい状況になっているというのが現実であります。町民の国保における利用度合いの%が下がったときに、病院収入はどうなるかということでありますが、それらの細かい部分については今お答えをするという数値を持っておりませんが、基本的に町立病院の現在置かれている状況というのは、医療保険制度の改正に伴いまして、18年度は大幅な赤字になる試算でございます。現在、平成17年度の赤字が7,000万円程度、7,000万円ちょっとの赤字でございますが、18年度はもっともっと大きくなるだろうと。経営改善をしながら、病院も院長を中心として非常に苦慮しながら収入増に向けての努力をいたしているところでありますが、また経費の節減につきましても、既に行革の中で着手しておりますので、これから改革をしていくといっても大きな改革はでき得ないというのが状況であります。基本的に、国の施策の中でこういった町立病院のような病院につきましては、医療保険制度の中で非常に厳しい状況の改革が近年なされてきているということです。言葉がちょっと過ぎるかもしれませんが、このような病院は国としては、今、大学病院やあるいは専門病院といった形の中で、こういった小さな病院につきましては、存続がまず不可能な状況に陥っております。どこにでもあります町立病院は、医師不足だとかいろいろことで苦慮しているわけでありますが、おかげさまで我が町の町立病院、医師の確保だけは今のところ、旭川医大の協力をいただいて対処させていただいておりますことはありがたいことだなというふうに思っています。それで、将来的にこの病院をどうするんだと、従前のように改革をしながら今までやってまいりました。80床の入所ベッドを一般病棟から療養型病床群に変更しながら、病院経営の改善を図ってきたところでありますが、国が認めた、12年に認めた療養型病床群は、あとなくすぞと。急遽6年後にはなくさざるを得なくなってきてるとそうなると、我が町立病院の80床のベッドが本当に必要なのかどうかということも含めて、十分病院の実態を見きわめなければいけないというふうに思っております。それから、もう一つは大きな病院の赤字の基本になっております、議員御指摘のありました救急指定病院、救急指定病院としての対応が本当に必要なのかどうか、これらの部分につきましても、センター病院として富良野協会病院がどのような対応ができ得るのかということを十分見きわめなければならないと。ですから、来春に開業いたします富良野協会病院が地域センター病院としてどのような対応をするかということは、十分見きわめた上で、我が町立病院の方向性を定めていかなければならないというふうに思っています。ですから、私といたしましては、富良野協会病院がセンター病院としてどのような形で進めていくかということは、開業後、数年は状況を見ていかなければと思っています。その数年までの間は、町といたしましては、いろいろな改革をしながら病院の対応を図っていきたいわけでありますが、議員おっしゃるように、町民の健康管理をするためには、今の状況で町立病院を縮小したりなくしたりするということは全く考えられません。そういうようなことからすると、ある程度の財政的に厳しい中ではありますけれども、節減をしながら、対応を図りながら財政支援をしていかざるを得ないというふうに思っております。しかし、今現在、議員御質問のように2億5,000万円からの繰り出しをして1億以上の赤字、今現在3億5,000万円ほど、言うならば歳入不足になっておりますが、これがことしの決算では4億円近くの歳入不足になるだろうという、まだ努力はしなければなりませんけれども、予測としては非常に厳しい状況になっています。1万3,000弱の人口を抱えて、4億円からの金額を繰り出すということは、住民1人当たり何ぼになるのかということを考えますと、我が町におきまして町立病院というのはものすごく重荷になってきているということは現実でありますが、かといってなくすことはできないというふうに思っています。ですから、今後におきしては、十分、富良野の協会病院のセンター病院としての位置づけを見きわめながら、上富良野町立病院を病院として継続していくのか、あるいは診療所として対処していくのか、ベッドを抱えた診療所として対応していくのか、そういったことも十分見きわめながら方向性を定めてこれから町民の皆さん方と議論をし、議員の皆さん方とも議論をしながらその方向性を定めていくには、まだ数年かかるなというふうに思っております。― 17 ―しかし、その間、何としても病院経営を改善しながら、繰出金の節減を図っていかなければならないというふうに思っておりますので、ひとつ御理解を賜りたいと思います。また、議員おっしゃるように町民の意識改革が必要だと、意識を持っていただきたいということであります。国保から拠出する23%、町立病院に拠出する23%というのは、これは町民が町立病院を否定しているというふうに理解しても、大した、この言い方ちょっと厳しいかもしれませんけれども、本当に町立病院を必要としているのかという観点からするといかがかなということでありますが、ただ、基本的には、しからば町民が選べる町立病院の経営状況、運営状況なのかということとの中で、やはり町民が選択し得る病院経営をしていかなければならないと。しかし、町民がそれをいかに我が町立病院として利用をしていただけるかということも十分また意識を持っていただきたいなというように、そういったことにつきましては、議員おっしゃるように、今病院の広告性というのは、PRというのは法律的な規制があるわけでありますけれども、だんだん規制緩和がされてきておりますので、病院としても十分にPRをしていきたいなと。また、町報におきましてもそれぞれ医師の、先生方のコメント等々を載せていただきながら、病院のPRもさせていただいておりますので、今後もそういったことを含み入れながら、改善是正を十二分に検討していきたいと思っております。それから、オートキャンプ場の使用料の問題でありますが、このことにつきましては、早くに議員からも御提言をいただいておりまして対処しているところでありますが、ことしの3月だったと思いますが、使用料手数料の全体的な見直しということで、議員の皆さん方にも御説明をさせていただきました。プロジェクトチームをつくりまして対処して是正策、整合性をもった対応をしていこうということで進めているところでありますが、そういうようなことで、これらのことを十分見きわめながら、使用料手数料の全体的な見直しを今取り組んでいるところでありますので、いましばらくお待ちいただきたいと。ただ、指定管理者制度の中で対応しておりますこの種の部分につきまして、指定管理者制度の中で、微々細々にわたりましてすべてが条例で全部定まっていると。さきに御指摘もいただきましたように、パークゴルフ場のオープンの日にちが何月何日、クローズの日にちが何月何日、これ天候も気候状況も見きわめなく条例の中で日にちが定まっていると。料金やすべてのものについて微々細々にわたって条例で全部足かせをしながら、指定管理者にこれでやれということで、やってくださいということで委託しているということでありますが、私としましては、こういった部分も、指定管理者のその条例も十分見きわめながら、条例で一つ一つ細かく定めるのでなくて、ある面では規則、契約書等々で対処していけるような条例の見直しを含めて、この料金の部分についても、私も議員からお話聞いたように、300円ちょうだいして、30人のグループでやったら、肉代相当はそこに出てくるというような料金が本当に的確なのかどうか、私としてはそういった疑問も議員と同じように持っていますので、これらの是正は、使用料手数料の改正の中で十分見きわめていきたいと思いますので、御理解いただきたいと思います。
答弁 事務局長 中田繁利(事務局長は2010年3月まで)
休憩時間を15分といたしまして、再開を午前11時ちょうどといたします。──────────────────午前10時47分 休憩午前11時00分 再開──────────────────