みんなの議会

上富良野町議会 平成14年第2回定例会 2002年6月18日

(1)観光行政について/(2)農業行政について/(3)保育行政について/(4)名誉町民の制度について/(5)生涯教育について

2002年6月18日、上富良野町議会の一般質問で、米沢義英議員が「観光行政について」「農業行政について」「保育行政について」「名誉町民の制度について」「生涯教育について」について質問し、町長 尾岸孝雄、教育長 高橋英勝が答弁しました。

質問者
米沢義英 議員
答弁者
町長 尾岸孝雄、教育長 高橋英勝

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

会議録の目次ではこの議員の件名が 5 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は会議録の目次の表記です。

質問 12番 米沢義英

さきに通告してありました点について質問いたします。近ごろでは、観光行政も大きくさま変わりしています。従来の名所旧跡回りから、体験型の観光などを取り入れるなど、観光旅行そのものの内容が変わってきているのが実態であります。例えば、農村観光、自然体験型の観光等、多様な広がりが今あるという状況です。また、住民の中にも、そういう観光のさま変わりをきちっとキャッチしながら、独自の考えでまち起こしをしようとするグループ、あるいは個人も出てきているという状況、新たな芽が出てきています。そういう意味では、行政としても、そのような住民の思いや観光者のニーズをきちっととらえ、運営体制を強化するということが今求められています。ところが、町においては、その運営体制が必ずしも十分とは言えないという現状があります。今、ラベンダー観光においても、全国的にラベンダーが植栽されるという状況になり、特に上富良野町でなくてもラベンダーが見学できるという状況にもなってきています。しかし一方、上富良野町のラベンダー観光の地の利を生かす、これも本来の行政の役割です。町においても、住民と、また関係機関と一緒になって、将来の上富良野町の観光というのはどうあるべきかという点でもきちっと話し合って、見直しをする時期にかかっているというふうに考えますが、この点についての町長の見解等について求めます。あわせて、近ごろでは日の出公園の出店調整のおくれ、これが問題になっています。昨年、そしてことしという形の中で、相変わらず出店業者に至っても調整がなかなかされないという不満の声が出て、業者にしてみれば大切な収入源であり、さらにさかのぼってみれば、仕入れから販売の計画のめどをきちっと立てる大切な時期であり、そういう時期に出店の調整がおくれるということは、まさに業者にとっても営業にとっても死活問題だと言わなければなりません。今後、このようなことを二度と起こさないためにも、町においてこのような体制をすばやく調整を行う、これが今求められていると考えますが、どのような対応をされるのか、お伺いいたします。このような対応のおくれについて言えば、この従来型の観光に余りにもこだわりすぎるか、あるいは観光旅行のさま変わりしたその現状をきちっとつかまえていないか、あるいは行政の運営体制の人員配置等の不備等がこういったおくれに拍車をかけるという状況になっているものと考えます。次にお伺いしたいのは、農業行政の問題で、BSE対策の問題についてお伺いいたします。BSE対策のおくれが今でも尾を引いているという状況の中で、農畜産物にいろいろなしわ寄せが起きているという状況があります。当上富良野町においても、畜産農家、酪農家初め、その風評被害の広がり等も考えれば、大きな経営にも悪影響を及ぼして、価格の低迷という状況の中で、経営に深刻な、また大きな打撃を与えるという状況であります。廃用牛を初めその他の畜産価格においても、従来の高い時期よりも価格が3分の1以上に低下するという異常な事態で、廃用牛に至っては、地方の処理場に運ばなければならない。この背景には、万が一ここの上富良野町でBSE、こういうものが発生するという状況になれば、風評被害が広がり、このまち全体のイメージ、富良野全体のイメージも崩れるという状況の中で、処理場に忍びなく出しているというのが実情であります。また、当然、出せば費用も1頭4万円からかかりますから、その対策にも追われるという状況で、この富良野沿線においては、中富良野町、富良野市において、この搬送費用にかかわる費用の半分等を補助するという状況になっており、当町においても早急な対策が必要と考えますが、この点についての町の対応をお伺いいたします。次に、保育行政についてお伺いいたします。西保育所の民間委託の話し合いが、この間、保護者と、3月14日から3回持たれました。さらに保育所の民間委託反対の署名が、約1カ月間で2,682名の署名が町に提出されるという状況になりました。この間の話し合いの中で、保護者は町の進めようとしている民間委託に対してどうも納得できないという状況があります。それは、保護者に十分な説明もなく、一方的に平成15年から民間委託をするという話が保護者に伝わった途端、余りにも早急であり、心の準備もできない状況の中で、委託というのは納得できないという声が上がりました。当然ではないでしょうか。それにあわせて、事後対策として、町においても保護者に対する説明会が開かれましたが、しかし、これもお粗末なものであり、保護者の納得できるだけの十分な説明がされない、こういったところにも大きな不満を抱かざるを得ないという状況になりました。今問われているのは、保護者に猶予期間をきっちり与えて、そして何年かかっても、この西保育所の問題について、保護者の話し合いをきっちり行う。平成15年という委託期間を撤廃、白紙に戻して、十分な納得できる期間を保証する、これが開かれた行政のあり方ではないかと考えます。なぜここまでこういう問題がこじれたのか。その原因は幾つかあると思いますが、私は、その点で言えば、第1番目に、子育て支援の充実、そのために必要な財源の移行を委託という形で行い、財源の確保をして充実にあてるということを町の説明では強調しておりますが、しかし、これは第2課題であり、財源の確保を優先する、これから始まろうとするしろがね灌排事業や保健センターの建設、あるいは財政の維持管理上に多額の費用がかかるという形の中で、子育て支援は二の次であり、財源の確保を優先する余りに、十分な保護者に納得できる説明が行われなかった、ここに大きな問題点があり、また、保護者との間でのいざこざが絶えないという状況になっているものと考えます。ここを根本的に見直すべきではないでしょうか。町長に改めてお伺いいたしますが、もう一度白紙に戻して、十分な話し合う期間を設けるべきだと思います。次にお伺いいたしますのは、子育て支援の強化ということをうたっています。しかし、この間の保護者への説明でも明らかなように、説明内容が一転二転する。そして、保護者から初めて説明があって、必要な書類も提出する、こういう状況であります。また、担当者の話を聞いていても、子育て支援に対する考えが定まっていないというのが状況であります。ですから、こういうところにも見られるように、子育て支援の充実をするのであれば、また、保育行政の充実をするのであれば、それなりにふさわしい話し合い、そして計画を持った後に、具体的なところまで保護者に説明する、こういう対策がないもとでの委託というのは中止すべきだと考えますが、この点についての町長の見解を求めます。なおかつ、これでもやめずに15年という限度で民間委託を進めようとしているのか、答弁を求めます。次に、名誉町民制度の問題についてお伺いいたします。町では、社会に貢献した方に対する表彰制度があります。しかし、その制度の中にも、時の流れにあわない制度も出るという状況です。法の前には、私たち人間はそれぞれ平等であり、等しいということが言われています。当然、社会に貢献した人に対する評価は大切にしなければならないと考えますが、しかし、この表彰制度においても、過度の制度であってはならないということではないでしょうか。今、地方においても国会においても、特権を生かしたこの制度はなくすべき、これは当然のことであります。我が町においても、名誉町民に対する四つの特例が与えられています。その中でも緊急に見直しが、そして廃止が必要だと考えるものについては、年50万円の年金給付を見直し、そして廃止の方向で検討すべきだと考えますが、この点についての見解を求めます。次に、生涯教育についてお伺いいたします。今、若い世代の活字離れが言われています。本の読み聞かせや、乳幼児の健診時に絵本を贈る運動、ブックスタートが、自治体で今取り組まれています。そして広がりを見せています。2001年には21自治体だったのが、2002年の6月に入って169の自治体に広がり、今後、300まで広がろうとしています。その背景には、親子関係の希薄化が起因すると思われる少年犯罪や児童虐待などの多発、大きな社会問題となっています。こういう問題を少しでも変えるために、赤ちゃんのときから絵本を読んであげることによって、言葉かけの行為で親子の絆とコミュニケーションを深める機会ともなるとされて、今、大きな話題になっています。乳幼児健診に参加したすべての参加者に、絵本や読み聞かせアドバイス集などが入ったブックスタートパックを、図書館員と保健師さんが、説明の言葉と、そしてプレゼントするというものであり、赤ちゃんと保護者が一生にわたり図書館を意識し、利用する、生涯学習の下地を造成する機会となるという点でも大切なことではないでしょうか。町においても図書館の利用頻度がふえてきており、また、子育て支援についても、本の読み聞かせ初め乳幼児に対する子育て支援の強化をうたって、生涯学習の一環として、今、強調されています。そういう意味では、町としても、この大切なブックスタート、これをきっちりと将来の町の計画に入れて、実施検討をすべきだと考えますが、この点についての教育長の答弁を求めるものであります。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

12番米沢議員の御質問にお答えさせていただきます。まず、1番目の観光行政についてでありますが、平成13年度の我が町への観光入込客数は100万人を超え、前年比126.1%となったところでありますが、半数が国道沿いの大型施設の通過型観光客であり、宿泊者数については7万1,300人と、入込数の7.1%程度になっている状況であります。景気がなかなか回復しない中、観光目的も変わりつつあり、見る観光から、ウォーキングに代表される体験型に、団体行動から小グループに、また、地場の安全でおいしい食べ物に、あるいは体を癒してくれる効能の高い温泉にと変化してきております。また、町を代表するラベンダー観光についても根強い人気がありますが、バイオ技術により新品種が開発され、どこでも栽培が可能となるとのことから、ラベンダーを後継できるような観光資源を育てていくことも必要かと考えておるところであります。今、全国的には富良野の中の上富良野でありますが、自然景観、農畜産物、観光ボランティアの方々の温かいおもてなしなどの資源を生かし、地域性豊かな通年型の観光を目標に、町、観光協会、関係の事業者、生産者が、それぞれの役割を担う中から、町のアピール力を高め、新たな客層への対応と、リピーターをふやしていくこと考えなければならないと考えております。平成元年に策定いたしました町観光開発基本計画も、時代の変化に沿ったものとなるよう、また、まちの資源をもう一度見つめ直すことも必要であることから、現行の計画を見直したいとも考えておりますので、御理解を賜りたいと存じます。次に、日の出公園の観光売店の質問についてでありますが、例年、ラベンダーの開花時期の7月1日から1カ月間、日の出公園内に店舗の出店を許可し、営業いたしているところであります。例年、この出店に際しましては、ラベンダーまつり実行委員会の会議を経て、その後開催される出店者会議において、留意事項、申し合わせ事項などについて協議を行い、5月末までには調整を終えているところであります。本年につきましては、事務局の対応がおくれており、出店予定者に不安を与えたことを深くおわびを申し上げる次第であります。なお、出店者調整会議は、おくれましたが、昨日終了し、出店、営業に支障のないよう取り計らったところでありますので、御理解をいただきたいと思います。次に、2点目のBSE、いわゆる狂牛病対策についてお答えいたします。BSEについては、昨年、平成13年9月に国内で初めて発生し、本年5月には北海道で4頭目が発生する中で、肉牛経営では牛肉価格の下落が続き、経営に対する不安があるものと考えております。また、酪農においても、廃用牛の出荷が停滞することで、乳牛の更新もおくれていくこととなり、生乳生産の減少につながり、結果として経営を圧迫することになります。このことから、国、道、市町村、農協などでは、経営圧迫解消の一端として、肉用牛肥育経営安定対策事業、大家畜経営維持資金などの事業を推進しているところであります。御質問の、廃用牛の輸送費用に対する支援につきましては、酪農における廃用牛だけでなく、肉牛の出荷についても検討しなければならない課題であることから、その推進策については、農協など関係機関と協議、調整中であり、具体的提案ができるよう考えておりますので、御理解を願いたいと思います。次に、3番目の質問の保育行政についてお答えいたします。まず、1点目の西保育所の委託に対する反対署名についてでありますが、2,600余名の署名の重みは強く認識しているところであります。委託に当たっては、保護者の皆さんが持たれている不安や疑問点をいかにして払拭し、御理解いただけるかが重要でありますので、なお十分に話し合いを重ねながら、委託事業について判断していく考えであります。2点目の、説明も十分でない中での委託は中止すべきではないかとの議員のお考えにつきましては、今後予想されます少子化の進行とともに、女性の就業機会の増大や、社会情勢の変化に対応した総合的な子育て支援施策の整備が必要なことから、町では、国や道のエンゼルプランを基本に、平成15年度に児童育成計画を策定し、子育て支援策の充実を図っていく考えであります。西保育所の委託化計画については、行財政改革実施計画に基づき、多様な保育サービスの対応や、子育て支援事業の充実を図るために、民間活力を取り入れることにより、限られた職員の配置や限られた財源を効果的に、効率的に活用することができ、町全体の子育て支援策を向上させることをねらいといたしており、引き続き保護者の理解と協力を得ながら進めていく考えであります。次に、4番目の名誉町民の制度についての御質問にお答えいたします。名誉町民に対する年金の給付については、その功績を顕彰することにふさわしいものと思っていますことから、廃止する考えはありません。この名誉町民制度は、地域の社会文化の交流または町の発展に功績のあった方に対し、その功績を讃え、尊敬する意味で、広く町民の意思をもって条例化された経緯にありますことから、その趣旨に沿って、長く後世に伝えていくことが責務であると自覚しております。

答弁 教育長 高橋英勝(教育長は2004年9月まで)

12番米沢議員の生涯学習に関する5点目の質問にお答えいたしたいと思います。乳幼児期は、生涯にわたる人間としての健全な発達の基礎を培うとともに、能力を育むための極めて大切な時期にあります。また、子供は国の宝であり、地域の宝、町の宝でもありますので、今後、健やかに育てるための乳幼児期教育の充実が望まれているところであります。また、近年、心の滅入るような、親子関係の希薄化が起因すると思われる少年犯罪、児童虐待などが多発し、大きな社会問題となっております。このようなことから、町教育委員会においても、子育て支援を目的に、保健福祉課との連携を図り、幼稚園や保育所の入所前の子供と母親の教室を開設し、また、1歳未満児や1歳6カ月健診のほか、心のケアを行うなどの家庭教育事業を実施しているところであります。御質問の、赤ちゃんに対するブックスタートパックの贈呈については、赤ちゃんのみならず、乳幼児期に本を読んであげることによる言葉かけの行為が、親子の絆とコミュニケーションを深める機会につながるばかりでなく、子育て支援のさまざまな情報と機会の提供等に結びつき、効果を上げている他市町村の実例もございます。また、読書への動機づけを図ることで、親子の健やかな生活を願い、効果を上げられるのであれば、これから前向きに取り組まなければならない大切な課題であると再認識しているところでございます。議員からの貴重な御提言につきましては、単に保護者に本を贈呈するのではなくて、指導体制の問題等の条件整備の課題もありますので、今後、事業効果を上げている他市町村の事例を参考に検討させていただきまして、当町での取り組みを明確にするよう努力してまいりたいと考えておりますので、御理解をいただきたいと思います。

質問 12番 米沢義英

最初に、名誉町民制度についてお伺いいたします。町長は、功績をふさわしい形で讃えている制度だから、廃止の意思はないということをおっしゃられております。しかし、このような名誉町民制度というのは、いろいろな形の中で、いわゆる表彰されていたとか、当然その気持ちというのが既にあらわされています、自治功労賞とか。そういう意味では、もう既にそういう時点で、名誉町民に至っても、きちっと尊い、いわゆるきちっと評価された形の中で、やはりこういう思いを伝えて、伝わっているわけですから、そういう意味から考えれば、この年金を、年額50万円給付するという問題とは全く切り離して考えてもいい内容でありますし、また、そういう時期だと私は考えています。今、国会等においても、こういう特例はやめよう、そして年金制度は廃止し、見直そうという形の中で、国民からも論議がわき起こり、また、これに対する必要な対策をとらなければならないという形の中で、今、見直しも行われています。そういことを考えたときに、当町においても、今、四つの制度がありまして、長くこの功績を讃えると、これはとても大切なことです。町の施設使用についても特典を与える。3番目には、年金給付をする。そして4番目には、町の諸行事等についての招待をするということの四つの特典が与えられています。これだけの特典が与えられているわけですから、この一つ一つを見てみればいろいろ課題もありますが、当面、やはりこの年金制度というのは、住民の感情からしてもなじまない制度になってきているというふうに、やはり声も上がっています。そういう意味では、もう一度確認いたしますが、町長独自の判断も大切だと思いますが、この報奨審議会制度や、あるいは何らかの形でこの問題をもう一度見直して、審議にかける必要があると思いますし、仮に、どうなるかわからないとしても、もう一度廃止をやはり前提とすべきだと思いますが、この点について改めて町長の見解についてお伺いいたします。次に、観光行政についてお伺いいたします。この間の出店のおくれというのは、昨年もそうだったのですが、いろいろ聞きましたら、人手不足だという話もあります。いろいろなホームページの開設等もありまして、そういったところにいろいろと対処するための手間がかかっているという話もあります。そういう意味では、観光そのものに対する、やはり町の思い、あるいは進め方等を見直すというところは町長話されましたが、どういう形の中で見直されようとしているのか。体制も含めて、その点、もう一度確認しておきたいと思います。この出店の調整のおくれというのは、そういったところからも来ておりまして、認識のずれですね。業者にしてみれば、仕入れから、もう年度当初から、いうなれば昨年度から、来年度の出店は何月から始まるから、それに対して何ぼの売上げが伴うだろうという予想も含めて、仕入れから人の配置からやはり決めるわけなのです。そういうものがどんどんどんどんおくれて、6月にずれ込むということになったら、当然、その計画すらやっぱり根本から狂うことにもなりますし、また、ことしに至っては、ラベンダーの咲く時期が早いという状況もありまして、もう既に一定の観光客も来ているという状況もありますから、そういう意味では、大きな精神的な痛手も被っているという状況です。この答弁書を見ましたら、おくれもあって大変申しわけないが、それに十分対処したということが簡単に表現されておりますが、そういう簡単な話ではないということを町長御存じなのかどうなのか、この点、大変な問題ですから、改めてこの点の認識等についてお伺いいたします。BSEの問題については、対処するということでありますが、いつごろ、何月をめどに、この具体的な対案が出てくるのか。そして、大体搬送費にかかわるどのぐらい支援策を講じようとしているのか、この点についても改めてお伺いしたいと思います。次に、保育行政の問題についてお伺いいたします。町長は、委託期間については、一定の判断が、十分保護者の方々と話して、話し合いがなかなかつかない場合でも、15年は、これは譲らないということをおっしゃっております。余りにもひどい話だと思うのです。例えば東川町を見ますと、ここは幼保一元化に向けて今スタートして、この10月から施設も完成して、子育て支援の強化に今スタートしました。ここの現状と上富良野の現状は違いますが、子育てという点では、保護者の理解を得るという点では同じです。当然、幼保一元化ですから、幼稚園と保育所が一緒になるわけですから、これは保護者の問題にとっても大事なものです。料金体系はどうなるのか、4時で帰っていた子供たちはどうするのかと、いろいろな話があります。ここはどうしたかというと、約2年半前から、具体的に幼保一元化になったときにこういう問題があって、保護者にはこういう点が不利です、メリットもこういうところがありますというような、具体的なやはり話し合いを積み重ねて積み重ねて、ようやっとここまで到達するという状況になっているわけなのです。それからしたら、上富良野町のやり方というのは、財政改革が先で、子育て支援というのは後なのです。だから、この説明会に至っても、説明が十分できない、資料も十分そろっていない、保護者にこういう問題の説明資料がほしいと言われて初めて出すという状況なわけです。ですから、そのことを考えてみても、やはりきちっと話し合う期間を、最低限、必要最小限、私は持つべきだし、そういう意味では、この15年の委託を白紙に戻して、もう一度組み立てから始まって、保育の問題、子育て支援の問題に対する組み立てから始まって、どうするのかということをきちっと展望ができた時点でもう一度話し合うというのが筋だと思いますが、町長はこの点についてどういうお考えなのか、もう一度お伺いいたします。確かにエンゼルプランを作成しなければ物事が進まないという問題ではないと思うのです。基本的に子育て支援に対するいろはがどこかしら欠け落ちていると。思いはあっても、それが強いか弱いか、この違いによって、計画のおくれや、あるいは保育所に対する問題提起、保護者に対する投げ方、こういう問題が後手に回っているというのが実態だというふうに私は考えています。児童館にしてもそうです。学童保育所をやっているかと思ったらやっていない。アンケート調査をやった。そのアンケート調査の中身も問題がある。こういうわけですから、こういった点で、引き続き私は中止すべきです。保健センターの建設もやめて、将来の財政が大変だというのだったら、その財源をきちっと確保できるような体制をきちっととるべきだというふうに思いますが、この点について、改めて町長の見解を求めます。次に、教育長の答弁に対して回答をさらに求めたいと思いますが、十分この趣旨については御理解もされていると思います。もう既に恵庭市においてはこういう制度を使って、保健師さん、あるいは学校図書司書等々と協力しながら、これはやはり子育て支援には欠かせない、やはり充実するという点でも大切だという認識の中で、一体感の中で、子育て支援の強化の一つとして取り上げているというのが実態です。よく聞きましたら、もう既に、赤ちゃんとはいえ、0歳から9カ月の間で、言葉をかけ、色のついた絵本を見せることによって喜びの感情をあらわす、そういうすばらしい赤ちゃんが表情を見せてくれるというのです。そういうことを考えたときに、きちっとやっぱりこういうものを上富良野町の子育て支援の一つして位置づける、そして親子の関係をきちっと成長させていく、そこには親も成長するし子供も成長するだけではなくて、行政も成長する、そして住民も成長するという、いわゆる循環型の、今言われている循環型の子育て支援やつながりが生まれるという点でも大切なことです。そういう意味で、この問題等について、いろいろな課題があると思いますが、今後、十分やはり検討し、その目的をきっちり定めてやる値があると思いますし、今後、どのような展開を心がけようとしているのか、その課題もあると思いますが、改めて確認の意思を伺いたいと思います。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

12番米沢議員の質問にお答えさせていただきます。まず最初に、名誉町民制度の問題でありますが、この問題につきましては、やはり名誉町民に、議会の議決を得て対応させていただいた方々に対する町民挙げての功労に対する感謝の気持ちというようなことから、私としては、先ほどお答えさせていただきましたように、継続して実施をいたしていくつもりでおるところであります。議員の方には廃止すべきという声が耳に届いているというお声でありますが、私のところには廃止すべきという声は届いておりません。これらにつきましても、これから町民の皆さん方と十分話し合いをしながら、今後の課題としてとり進めさせていただきたいと思いますが、今現在、よその町村がそうだからこうだということではありませんが、上川管内20カ町村の中で、20カ町村すべてが名誉町民制度を実施して対応している。その中で3町だけが、功労金等々の中で名誉町民の年金制度を実施していないところがあるというふうにお聞きいたしております。町といたしましては、この制度を、先ほどもお答えさせていただきましたように、町民の多くの意思で制定された制度でございますので、私といたしましては、継続して対処していきたいというふうに思っております。それから、2番目の観光行政でありますが、出店者の皆さん方には大変御迷惑をおかけしたと、深くおわびを申し上げたいなと思っております。私といたしましては、この問題は単なる事務職員の事務の対応のおくれということで認識いたしております。職員の配置につきましては、過去におきましては、商工観光係長という職務で、兼務で対応させておりましたが、観光行政の推進と商工業の推進を図ることを目的として、観光係長と商工係長と、1名増員して、体制を整備し、進めているところでありまして、その増員して進んでいる中で、このような不始末を起こしたということにつきましては、関係者に深くおわびを申し上げるとともに、議員から御質問ありましたように、私も商工会の中で、この対応につきましては、その役を務めさせていただいた経緯もございますので、そのおくれがどのように商店の出店者の皆さん方の気苦労があったか、心配があったかということについては十分認識をいたしておるつもりでありまして、深く反省をし、このことの問題を承知した即指示をし、先ほどお答えさせていただきましたように、昨日、出店者が会議を開き、対応を図れて、例年のとおり7月1日から対応でき得るようにとり進めさせていただいているということで、御理解をいただきたいと思います。この点につきましては深くおわびを申し上げたいと思います。それから、3番目のBSE対応についてでありますが、議員から御質問ありましたように、乳牛の廃用牛等々の輸送につきましては、その輸送の費用の一部負担を行政として対応していこうというようなことを含めて、議員から御質問ある以前に、産業建設常任委員会にこの問題につきましてお諮りをいたして、説明を申し上げ、この論議を重ねさせていただいているところでございまして、これにつきましては、関係機関との調整を済ませた上で、早急に補正等々の対処をさせていただく予定でおりますので、御理解を賜りたいと存じます。最後に、西保育所の委託でありますが、東川町と同じように、町は保育一元化を図ろうとしているのではない。ただ単に、保育所を民間に委託をすると。今、町が直接運営しておりますけれども、これを民間の活力を導入し、民間にお願いするということでありまして、民間がやればサービスが低下する、あるいは行政がやればサービスがよいということには相ならんと私は思っております。その辺の考え方が議員とはちょっと違うのかなというふうに思いますが、私は、民間の活力を導入することによってでき得る行政事業は、あらゆる面について民間に委託をして対応していこうというのが私の行政推進の考え方であります。そういう中にありまして、今回、この西保育所につきましても、民間に委託をして経営をしていただこうということでありまして、これらにつきまして父兄の皆さん方が御心配しているのは、民間がやればサービスの低下につながらないか、民間がやれば料金はどうなるのかというようなことの御心配、不安等々があるわけでありますが、これらにつきましては、議員御指摘のとおり、我々の説明責任が十分果たされていないということを十分に認識いたしておるところでありまして、今後、父母の皆さん方に十分私どもの立場における説明責任を果たして、父母の皆さん方の御理解を賜り、15年4月1日から委託対応ができ得るのかどうか、これらにつきましては基本的には父母の皆さん方の理解をいただくということを前提とした中で、最終的な判断を私としてはしたいと思っておりますので、御理解を賜りたいと思います。

答弁 教育長 高橋英勝(教育長は2004年9月まで)

12番米沢議員の再質問にお答えしたいと思いますけれども、子育て支援の中のブックスタートパック、これも名称を、初めて議員から提言いただきまして、早速北海道の町村でやっております恵庭市の資料をインターネットで引っ張っていただきまして、中身も検討させていただきました。確かに0歳児から1歳児の中でこんなに効果があるというようなことについては、僕も子育てが終わっているものですから、余りあれだったのですけれども、いずれにいたしましても、今後の対応につきましては、ただ本を買って母親にやるのではなくて、本を読み聞かせることの指導体制の問題、場所の問題、いろいろありますので、前向きに検討させてくださいということで、条件が整ったら、私も、うちの町はまだまだ子育て支援には力を注がないとならない課題だと思っておりますので、条件が整い次第、また、保健福祉課の指導体制の問題もありますので、私たち素人が、母親にブックをやるときに、ただこれを赤ちゃんに読んであげなということにもなりませんので、保健課と十分連携をとりながら、条件整備を早期に検討してまいりたいと思っておりますので、御理解いただければと思っております。

質問 12番 米沢義英

観光の問題についてさらにお伺いしたいのは、単に事務職員の処理のおくれにとどまらない問題だと思います。この問題で片づけられたら、これはたまったものではないわけで、そこにいるのは、当然、上司であり町長であるわけですから、その指導監督はどうだったのかということが問われている問題だということなのです。事の大小はあるかもしれませんが、ここだと思うのです、町長。どうもここら辺が、町長の認識されているところとはちょっと違うのではないかというふうに思うわけですが、この指導監督がきちっと掌握されていれば、どういう手順でいわゆる事務手続は進められているのかということが適時適所で掌握されていれば、こういうことが未然に防げるということだと思うのです。簡単だと思うのです。ここがされていなかったからどんどんとおくれていったということで、その指導に当たった上司や町長はどうだったのかというところを、私はもう一度、この反省に立って、今後こういうことを二度としないと、やっぱり全体の町政においても、やはり観光の進め方についても、そういう認識を持つということ、これが大切だと思いますが、この点についてもう一度町長の考え方をお伺いいたします。保育所の問題でありますが、たまたま東川町の事例を挙げまして、私は幼保一元化をしろと言っているわけではありません。何が問題だったのかというところを考えたときに、やはり下準備なのです。やはりそういう手順を踏んだか踏まないか。町長は答弁の中で、幼保一元化と保育委託というのはちょっと違うと。確かに内容的には違います。だけれども、保護者にしたら同じなのです、保護者の立場から見れば。やっぱりそういう立場から見れば、おのずと行政は、委託に当たってもどうしなければならないかというところを、やはり2年、3年かけて、こういう問題について、子育て支援について、その中の保育所は、位置づけはこうですよというところを指し示すというところが、委託する、しないは別としても、必要最小限、ここがやはり行政が必要最小限やるべきことだったのではないかと。だから、今からでも遅くない。もう一度この問題については、15年という期限を区切ることなく、白紙に戻して一からスタートすべきだと思いますが、この点、確認したいのと、なおかつ、町長は一定の時期に判断したいと言っていますから、15年度からやりたいということだというふうに思いますが、これはそういう方向で進めたいという形の内容なのか、改めてお伺いいたします。こういう体制の中でやりますと、本当に子育て支援の保育所の充実が図れるかどうかという点でも、大きな問題点があります。各都道府県のいわゆる知事や市長さん等、自治体にあった保育計画の指針の中にも、そういう地域の方々、やっぱり家庭、子供たちとよく話し合った中で、保育行政の指針というものをやはり立てなさいということが指導の中にもあるわけですから、こういういろはをきちっとやらないで委託と言ったところに、十分説明されなかったところに問題があるわけですから、こういう通達すらも必要最小限守っていなかったということなのです。ここを私はよく考えていただきたいし、当然、この委託はやめるべきだと思いますが、もう一度確認いたします。名誉町民の年金給付制度の廃止の問題ですが、それではお伺いいたしますが、これを審議にかけるという用意があるのかどうなのか、この制度そのものについて。この名誉町民の、年金の部分にするかどうかは別としても、きちっと審議にかけて、この制度を見直すということもできないということですか。そこもできないというのだったら、どうもおかしいというふうに思います。これは本当に過度な、やっぱり特権的な制度だと思うのです。やはり住民にしてみたら、いろいろな形に表彰制度があるから、そこで既にその人の功績というのは讃えられているのではないかと。そのことを考えたときに、等しく住民だってそれぞれの貢献をしているのだと。こういう特権的な制度を与えていいのかというのが住民の感情なのです。このことを考えたときに、答えはすぐ出てくるのです。町長、もう一度この点について明確な答弁を求めます。

答弁 町長 尾岸孝雄(町長は2008年12月まで)

まず、観光行政の方から、出店者会議のおくれ等々に対する指導監督の問題につきましては、これは御承知のとおり、私自身も認識し、即にこの問題を承知したときから、助役において指導、注意をし、即対応しているところでありまして、これにつきましては、基本的には一般職員、係長等々は、管理職が指導監督をしていくというのが基本であります。そういうような部分の問題点が生じているということにつきましては十分反省をいたしておりまして、この問題につきましては、助役を通じて十分指導の徹底を図っているところでありますので、御理解を賜りたいと思います。それから、2番目の西保育所の問題でありますが、議員も御承知のとおり、私が初めて参加させていただいたときにも、父母の皆さん方に、行政としての説明責任の不十分さについては深くおわびを申し上げ、今後、父母の皆さん方の御理解を得るように、最大の説明責任を果たしてまいりたいと。そういう中にあって、今後、父母の皆さん方との説明をしながら、理解を得ていくように努めてまいりたいと。その父母の皆さん方の理解の状況を見極めながら、私としては最終的な判断をいたしてまいりたいということでお答えさせていただいておりましたことは議員もお聞きのとおりでございまして、今も私といたしましては、父母の皆さん方の御理解をいただくことを大重点にし、行政としての説明責任を十二分に果たしていくということを対応しながら、15年の4月1日に対応するのかどうか、これにつきましては、私といたしましては最終決断をしなければならないというふうに思っております。ただ、この問題につきましては、15年まで待っておれない、基本的には児童の保育所入所の募集をするのは12月から始まるわけでありますから、その以前に対応していかなければならない。その時期に間に合うようなところで、私としては最終決断をしていきたいというふうに思っております。議員のおっしゃるように中止する考えはございませんということで御理解をいただきたいと存じます。それから、名誉町民の条例の問題でありますが、私は先ほどお答えさせていただきましたように、現在のところ、私自身としてはこれを見直す考えはございませんということで、御理解を賜りたいと思います。このことは、一般の表彰制度とは違って、この名誉町民につきましては、議員の皆様方の議決をいただいて、そして対処しているということで、それだけ重みのある、町に対する功績者に対する感謝の気持ちと申しますか、そういう対応をさせていただいておるというようなことから、現状で、私自身はこの問題に対して、町民の方々、各方面から問題視をしていることを掌握しておりませんので、私としては、現在、見直す考えは持っていないということで、御理解を賜りたいと思います。

出典:上富良野町議会 平成14年第2回定例会 2002年6月18日 議事録 PDF(45ページ) 間違いを知らせる