本別町議会 令和3年第4回定例会 2021年12月14日
新改革プランに沿った町国保病院の経営は可能なのか
2021年12月14日、本別町議会の一般質問で、梅村智秀議員が「新改革プランに沿った町国保病院の経営は可能なのか」について質問し、町長 佐々木基裕、国保病院事務長 松本秀規が答弁しました。
- 質問者
- 梅村智秀 議員
- 答弁者
- 町長 佐々木基裕、国保病院事務長 松本秀規
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。
質問 3番 梅村智秀
それでは1問目終わりまして、2問目に移らせていただきます。2問目です。新改革プランに沿った町国保病院の経営は可能なのか。町国保病院は、令和3年3月に新改革プラン第2期を策定したばかりであるが、医師の離職が相次ぐ現況下で、計画どおりの経営、運営が現実的とは認識できない。これまでの対応と今後の方針について、事実と所信をただす。1番項、令和3年1月に医師が退職し、耳鼻咽喉科は閉科。医師1名については招聘できたものの、8月、12月にも医師の退職が報告され、常勤医師5名体制で計画されていた町国保病院の経営及び運営の先行きが不透明である。医師の離職が相次ぐ原因や背景を分析し、医師の待遇を含め、その改善を図り、医師確保と診療体制の維持と健全経営を行なうことが急務であるが、事実と見解を伺う。2番項、経営形態について、現時点では直営堅持との方針のようだが、新改革プランやこれまでの議会答弁等では、様々な経営形態についての研究も柔軟に行なうこともうたわれている。経営、運営共に極めて課題が多い町国保病院を直営とすること及び管内では、運営の主体を変え、公設民営や指定管理者制度を導入し、医療サービスの充実や経営収支改善を成し遂げている好事例等を対比し、それぞれの長所、短所をどのように捉え、直営堅持の方針を打ち出しているのか、事実と見解を伺う。
答弁 町長 佐々木基裕
〔登壇〕新改革プランに沿った町国保病院の経営は可能なのかについて答弁いたします。1点目の御質問でありますが、令和2年度から現在までにおける医師の入退職者の状況は、議員の御質問にあるとおり、本年1月1日付で内科医長1名を採用、同1月末づけで耳鼻科副院長が退職、同8月末づけで内科医長1名が退職、そして今月末に外科医長が1名退職することとなっております。それぞれ個人的な事情による退職と認識しており、致し方ない部分によるものと考えております。新年度以降は、常勤医3名体制となりますが、外来診療枠の枠組みを調整することなどにより、できる限り患者様への影響が少なくなるよう取り進めてまいりたいと考えております。2点目の経営形態についての御質問ですが、議員おっしゃるとおり、管内でも指定管理者制度や地方独立行政法人制度を導入し、健全な運営に当たっているところがあると承知しております。それぞれの経営形態の長所及び短所でありますが、一般的な部分で申し上げますと、指定管理者制度は、長所として、民間事業者の経営ノウハウを活用した病院運営が期待できることがありますが、短所として、指定管理者となるべき引き受け手の確保ができるかどうか、経営困難等の指定管理者の都合による撤退、そのことにより事業継続が不安定となる可能性があること、経済性を優先することにより、不採算の政策医療がおろそかになる可能性があることが挙げられます。地方独立行政法人では長所といたしまして、弾力的な予算執行により、機動性のある効率的な事業運営が可能であること、運営実績は外部機関の評価を受けることが挙げられます。短所といたしましては、新たな人事制度の導入や定款等の整備に労力が必要なこと、独立行政法人会計への移行による会計システムの変更が必要なことなどが挙げられます。管内で地方独立法人化を行なった病院の状況を見ますと、収益収支の黒字化を達成していることから、効果的な運営ができているものと推察しますが、一般会計から一定程度繰入れを行なっていることも確かであります。収支改善の取組に関しては、独立行政法人でなければできないものはなく、本町の国保病院でも既に取り組んでいることや、直営形態でも十分取り組めることができますので、先行事例を参照にしつつ、経営改善に努めてまいりたいと考えております。以上申し上げ、答弁とさせていただきます。
再質問 3番 梅村智秀
それでは1番項につきまして再質問を行ないます。新改革プランでございますが、こちら平成29年3月に初めてのものが策定され、同30年3月に改定がなされたというところでございますが、こちらにつきましては、初年度の収支計画からつまずきが生じているという事実がございます。こちら令和3年3月に第2期の病院改革プラン、今、現行のものでございますが、こちらが策定されましたものの、もともと常勤医師5人体制というもので策定されているというふうに察するところでございますので、初期のものと比較して、同様に初年度からつまずきが生じるというふうになりかねないのではないかという危惧をしているところでございます。ここに来て、医師の離職が続く原因や背景、御答弁の中では個人的事情ということでございました。その中で、いわゆる原因の究明ですとか、そういったところまで至らないというような部分もあるのかも分かりませんが、可能な範囲で構いませんが、原因や背景等というものについて、もう少し具体的に何か把握や御認識されているというところがあるのか。また、今後、定年退職を迎える医師というものも存在しているはずでございまして、今後の医師確保及び医療体制の構築というものについて、ひいては収支計画というものについてでございますが、こちらにつきまして、どのような具体策を講じていかれるおつもりなのか、現在の御見解や今後の見通し等についてお伺いをいたすものでございます。
答弁 国保病院事務長 松本秀規(国保病院事務長は2023年3月まで)
お答えいたします。まず、常勤医師の退職の背景につきましては、こちらとしましては、個人的な事情と。細かい部分のところにつきましては把握していない部分もございますし、本当に個人的な部分にもなるかと思いますので、これ以上の答弁は差し控えさせていただきたいと思います。今後の体制の部分についてですけれども、新年年明け以降は、確かに常勤医師が3人という状況になってしまいます。3人で日々の運営に当たっていくとなると、確かに、現在、金曜日の夜から日曜日までは外部医師が当直に当たっておりますが、月曜日から木曜日までは当院の常勤医師がやらなければならないというような状況にもなりますので、4日を3人で回すというのは相当な厳しい体制にもなりますので、それを何とか、まずは過度な負担にならないような、医師を確保できるように、まずは非常勤、スポットで入ってくれるような医師を捜しているというような状況でもございます。また、医師確保に当たりましては、院長の出身医局、あるいは地域医療振興財団というところがあるのですけれども、そちらへの問合せ等を行なっているのと同時に、民間の医師紹介業者を通じて、専門領域あるいは経歴などから当院に合うような医師を捜しているところでございます。その中で、9月以降に2件、当院を見学まで来たという先生もございまして、これらの医師とは、業者を通じ連絡を取りながら、慎重に交渉を行なってまいりたいというふうに考えております。また、これからも様々な手段により医師の情報を収集し、当院に合うと思われる医師には積極的に接触を図ってまいりたいというふうに考えております。以上でございます。
再質問 3番 梅村智秀
1番項につきまして再質問でございますが、こちら、医師の離職が続く背景等については、個人的な事情ということで、把握をしていないというような部分もございますし、個人的なことから、答弁を差し控えるというような部分もございますので、どの程度の把握というか御認識を持たれているのか、なかなか私自身が理解が及ばないところではございますが。では、具体的に対策というものについて、どうやって医師確保していくかということではなくて、どうやって医師の待遇改善等を図っていくのか。これは常勤医師がいる、いないにかかわらず、常に職員の労働環境といいますか、医師の環境、待遇状況というものについて見直しというか、改善を図っていくということは当然のことながら必要なわけでございます。こちらにつきましては、どのように対策等を講じていくお考えがあるのかについて、改めてお伺いをいたします。
答弁 国保病院事務長 松本秀規(国保病院事務長は2023年3月まで)
お答えいたします。まず、先ほども申し上げましたとおり、常勤医師3人体制で平日4日の当直を回していくというのは大変厳しい部分がございますので、少なくとも当直が週に1回になるような形で、外部の医師を確保できるようなことを今、医療機関等々を通じながら調整を進めているところです。ある程度、1月以降確保できている部分もございますので、負担が過度に過重にならないようにできていけるのかなというふうには思っております。ただ、それにつきましても、安定的にそういった、常勤で確保できれば最適ですけれども、そこまでが難しい場合、安定的に週1回という当直体制を組めるような医師を確保できるように、今後も進めてまいりたいと思っております。また、待遇の面に関しましては、予算も絡みますので、いきなりすぐという部分もあるのですけれども、これまでドクターに対して、町立病院の医師だからここまではやってよというような、口に出しては言いませんけれども、ある意味、心の奥底で考えているというか、ちょっと表現ぶりが難しいのですが、ある意味同意事項というか、暗黙の了解事項という部分に頼っている部分があったかと思うのですけれども、例えば急に外の先生が来られなくなったから、先生、ちょっと土曜日お願いねといった部分も多少あったのですけれども、そういった部分に対する業務の評価をやっぱり正しくしてあげないと先生の疲弊につながって、さらには離職ということにもつながっていくのではないかと思いますので、そういったところの改善をできるよう検討を進めていっているというところでございます。以上です。
再質問 3番 梅村智秀
1番項、改めてお伺いをいたします。ただいまの御答弁からでございますが、まずは勤務日数や時間といいますか、当然これは本町にかかわらず、医師の労働環境といいますか、勤務時間というものについては、社会的といいますか、全国的な問題となっているというのは私も認識しているところでございます。これらの改善と併せて、暗黙となっているというようなところでございましたが、今の時代という表現、これも私、適当かどうか分かりませんけれども、やはりそういったものというのが、今、労働環境の整備、労働条件等の整備というものが求められている時代でございますから、そういったものがなかなか通用しない時代といいますか、になってきているのかなというふうなところでございますので、ただいま御答弁からあったように、そういったところの、これまで甘えというか、お願いをして頼ってきた部分について、適正な評価というものをしていくことも当然のことながら必要なことであるというのは私も認識してございます。当然、その評価というものにつきましては、待遇の中での給与というようなくくりとさせていただきますが、当然これは、医師の給与というものにつきまして、本町においては、これまでの病院特別委員会等でも明らかになってございますが、一番上の方で約4,180万円、下の方で約2,930万円。常勤医師5人体制の時分、平成30年の時分でございますが、医師5人合計で約1億6,490万円というものが計上されてございました。こちら、併せて、特別委員会で提供された資料の中でございますが、管内の公立病院の平均というものにつきましても、おおむね2,900万円から3,400万円程度なのかなというふうに読み解いたところでございますので、私自身は、本町においての給与面の待遇というものは決して低いわけではないのかなというふうに感じたところでありますし、むしろ一番上の方、約4,180万円ということでございますので、この方が突出しているのかなというふうなところでございますから、この方を下げろとかということではないですよ。やはり給与水準が低い医師の底上げをしていくとか、それをまたやる気につなげていくとか、離職を防ぐという言い方も、これもまた適当かどうか分かりませんけれども、そういったやりがいというものについて一定の、給与というものについては見直しとか、あとは、やはりやり方でございますが、できたもの、成果の上がったものに対してはやっぱり適正な評価をしていくというような体制づくりというものも必要なのかなと。やはり厳しいから下げる一方では、やはり人も集まらないというところもあるでしょうし、離れていってしまうということにもつながっていく部分はあると。これも病院の規模とか形態は当然異なるので、合いませんけれども、厚労省が発表された2020年度の医療経済実態調査というものでは、いわゆる平均年収として、病院長が約2,690万円というようなものでございました。なので、本町においては、例えば適正な評価体制が整っていますよということは、全国的に医師を募る一つの売りになっていくのかなというふうに考えるところでもございますし、病院の運営、経営という点から絞るといいますか、削減するところと、やはりしっかりと評価して、見直しをしていくというところの区別といいますか、そういったものも必要ではないのかなというふうなところでございます。現在、町の認識といたしましては、給与面の待遇といいますか、給与面につきましては、全国的または管内他の病院等と比較いたしまして、どのような認識であるというふうにお考えなのかと。あとは、待遇面で、いわゆる医師の住宅等も提供したりということはございますが、そういった福利厚生に該当するような部分等におきまして、他の病院と比較して本町が優れている点、また、現在は採用されていないけれども、他の病院ではこういうような制度もあるよとか、そういったものについて御認識等をお持ちなのか、改めてお伺いをいたします。
答弁 町長 佐々木基裕
質問にお答えをさせていただきます。まず、医師の待遇の面でございます。本国保病院の医師の給与につきましては、私は他の自治体よりもちょっと上のほうをいくというところで、その部分につきましては、医師からもそういう判断をいただいているものだと思ってございます。ただ、給料につきましては、梅村議員も御承知だと思いますが、医療職給料表に基づいてうちは格付をしてございます。ですから、年齢が若ければ給与も年間収入も低くなりますし、年齢層が高ければおのずと高い数値というところになってきております。また、待遇の面につきましては、私は常日頃、よく医師の目から見た経営改善なり、そして自分たちの置かれている環境等を率直に意見を交換しながら、共に病院経営をしていくということが必要だと思ってございます。そういった意味におきまして、私が町長に就任してから、個別の医師と2回ずつお会いをしながら、医師の待遇、それから町国保病院全体の在り方、そしてサービス向上につながる方策等々の部分を医師から情報を入手してございます。先日、議会のほうからも報告書が出てございますので、そちらとも参照しながら、また、病院関係者と協議をしながら、さらには関係機関等の御意見、そして一番大事なのは、利用者の皆さん方の御意見を聞きながら、最終的に判断をしてまいりたいと思ってございますが、いずれにつきましても、医師の待遇改善につきましては、本人の意向に添った形で今進めているというところでございます。また、さらに付け加えれば、私は、やはり給与等の待遇も総体的にひっくるめ、適正な評価が必要かと思ってございます。これは一般行政職もそうでございますが、医療職におかれましても適正な評価をして、それに対する給与の在り方、そしてその評価に基づく給与の格付、そういうことを今後していかなければならないと思っていますし、時代の流れだと思ってございます。以上申し上げ、答弁といたします。
再質問 3番 梅村智秀
1番項、再質問でございます。ただいま町長の御答弁から、医師の待遇、給与面でございますが、ほかより少し上のほうというような御答弁でございましたが、こちら令和2年4月20日の病院特別委員会において、院長は、医師の給与水準ですが、他市町村より安いといい人材は得られませんし、安過ぎると医師が流出しますので、そういうことは避けなければなりませんので、基本的には、一定の相場というのが管内でありますと、当院は、十勝の相場並みと理解していますというような御答弁がありましたので、こちらの、ほかより少し上のほうという町長の御認識と、実際に現場で従事されている院長の御認識というのはちょっと異なるのかなというふうに感じたところでございます。これ昨年4月のものですから、そう古いものではございませんので、小さなことかもしれないのですけれども、町長が就任されてから、医師等とも折衝されているという中で、こうした小さな認識の違いみたいなものが、ひずみといいますか、何か見解違いみたいなものから、よくない方向につながっていったりということもあると思いますので、給与面についての御認識等についても、改めて医師等と確認をするとともに、また、管内や道内、全国的な水準等とも比較して、改めて検討していく必要があるのかなというふうに感じたところでございます。この御認識違いについては、どのようにお考えかお伺いいたします。
答弁 町長 佐々木基裕
先ほど私が述べたとおり、給与全体について、多少上位という表現をさせていただきました。院長が、いい人材は、一定の相場云々ということで、地域の平均ぐらいだろうという言葉があったということを今お聞きしてございますが、まさしく私と院長の言葉に余り差異はないものかなと思ってございます。多少上位ということで私は捉えていますので、かなり上位とか、下回っているとか、そういうことは私は捉えてございませんので、院長の見解と何ら差異はないものと思ってございます。以上でございます。
再質問 3番 梅村智秀
それでは1番項を終わりまして、2番項に移らせていただきます。御答弁いただいた中で、でございますが、いわゆる直営堅持の考え方についてでございますが、もろもろの改善等について、既に取り組んでいるというような御答弁と、直営でもできると、十分に取り組んでいけるというような御答弁でございましたが、いわゆる広尾町の独立行政法人化している事例をお話しさせていただきますと、こちら広尾の病院は独法化によって一番変わったところは、職員等の意識改革だというところでございます。これは、院長もそのように御答弁してございましたし、報道等でも私も見受けているところでございます。また、関係者からそのようなお話もお伺いしてございます。また、併せて意識改革がなされて、3割以上の収益改善ができたというようなところもございますし、医師の確保等によって診療科が増えたりとかして、患者の満足度も向上しているというところでございます。職員の意識改革がなされて、収益改善ができて、患者の満足度が向上すると、この3点だけ取ってみても、よいことずくめであると。当然報道ですから、中の見えない事情等について全て把握できるとは思っておりませんけれども、少なくともいい方向に向いていっているのではないのかなというふうに感じるところでございます。既に取り組まれているとか、直営で十分に取り組んでいけるということでございますけれども、少なくとも今の場所で平成10年に開院して、これまでの間、やはり収支の状態、あとは、先だって病院特別委員会のほうから報告書も上がってございます。そのアンケートの中を読み解いても、やはり病院の現在の環境というもの、労働環境とか人間関係とか、そういったものについても、やはり一定の疑問というか不安というか、そういったものを持たれている職員というものも、やはりいらっしゃるというところでございます。こちら、町長に代わられて、医師との折衝もされているというところでございますが、御答弁からすると、これまでどおり直営堅持の方針で、これまでどおりの経営、運営というものをやっていって、改善、改革というものがなせるというふうに断言できるというふうに受け取ってよろしいのかどうか、お伺いをいたします。
答弁 国保病院事務長 松本秀規(国保病院事務長は2023年3月まで)
お答えいたします。広尾という、管内近くにとても参考になる病院がもう既にあるという状況で、当院を運営しているわけですけれども、さきの答弁で、独法化しなければできないことはなくというような発言もしましたけれども、現時点で、広尾と同様にうちの病院でもやっていることとしましては、地域包括ケア病床の導入あるいは地域連携室の導入による他院との連絡調整という部分で先行してやっている。ある程度の成果は得ているというふうに捉えております。また、先ほど議員おっしゃったように、職員の意識改革という点では、確かにうちはまだ後れているのかという部分の認識はございます。あらゆる場面において、職員の接遇という部分での指摘を多くいただいているところですので、そういった部分においては、広尾の取組等々を参考にしながら、自ら考えて行動するような形の接遇改善、意識改革を進めていけるような取組を今後進めていかなければならないのかなというふうに考えております。また、私のほうで広尾の財務状況等々、決算状況等々も参考にさせていただいたのですけれども、そういった中では当院と大きく違うところでは、材料費の調達に係る費用がかなりの差があるという部分が分かりましたので、そういった部分での調達方法のノウハウを広尾ですとか、あるいは帯広方面の民間、大きなところを参考にしながら今後取り組んでいかなければならないのかなというふうに思っております。そういった取組を直営のまま継続していって、今のところは、ある程度の改善が進むのではないかと思っておりますし、数年後の結果の状況によっては、またそこで直営の形態でそのまま行くのか、あるいは別な形態による運営を検討するのかというところを考えていかなければならないのかなというふうに思います。以上でございます。
再質問 3番 梅村智秀
2番項につきまして再質問を行ないます。ただいま広尾町の事例について御答弁をいただいたところでございますが、うち材料費の調達についてでございますけれども、これはやはり、いわゆる母体の大きな病院だからできる、いわゆる一括購入等によって安価に抑えることができるというものでございまして、別に何の難しいからくりもないという中で、これを本町においてなし得るとした場合、規模は変わらないわけですから、例えば他の病院と連携を取るとかということ以外にはないのかなというふうに考えるところでございます。やはり一番、公立・公的病院につきましては、赤字体質であるというものについては、ある種致し方ないという部分もございますし、また、本町においては、現行におきまして、24時間の救急体制、いわゆる不採算部門、これも担っているというところでございます。しかるに、救急部門、不採算部門を担うことによって受け取れている交付金措置等もあるわけでございますから、必ずしも救急体制が丸々大赤字部門だというような認識も、具体的な検証等ができていらっしゃるのかどうか分かりませんので、どういうふうに評価していいのかなというところではあります。当然直営でも取り組んでいける、それは理論上はそうだと思うのですが、では、実態はどうなのだというお話だと思うのです。これまで、佐々木町長は今年就任されてですから、これまでの部分につきまして、佐々木町長に責任が及ぶというふうには考えてございませんが、現在の経営形態、直営の中でも地方公営企業法等の一部適用という部分でございますから、当然設置の責任者等は町長にありますと。その責任はありますありますと言いながらも、では、町長が、佐々木町長という意味ではないですよ、町長というような立場、首長という立場の方がどうやってその責任を取ってくれるのだというお話だと思うのです。これまで何年間にもわたって直営の形態を続けて、結果が出なかった。それで、ここに来て医師の離職が相次いでいるという中で、先ほど述べたように、管内にいわゆる好事例として運営、経営ができている広尾町の独立行政法人化というものがある中で、なぜこれについて、もっとしっかりとした調査、研究を進めて、かじ切りをしていこうというふうに意識が働かないのか、私は甚だ疑問なのです。どちらかというと、これは私の憶測なのかもしれませんが、そうした独法化にかじ切りをすることによって、独法化及び公設民営とか、その他、直営から離れるという運営形態になることによって、例えば職員等のいわゆる人事権等も、事業管理者を設置することによって、人事や予算も、例えば地方公営企業法も今から変わって全部適用に変えたりとかというものも含めてでございますけれども、人事権とか予算権というものも首長から独立していくとか、そういったことによって、公務員としての立場が危うくなるとか、給与が下がるのではないかというような懸念等があるのも一定の理解はできるところであります。しかし、先ほど述べたように、広尾町の好事例の中では、3割の収支改善ができたと。いわゆる人事面とか予算面とか、組織の体制に対する権限、管理事業者等がいることによって経営責任というものが明確になるわけですから、下がるだけではなくて、当然収支含めて改善がなされたときには、それに伴った柔軟な評価体制というものもできるわけですから、当然上がるというような見込みも十分にあるわけですし、やるからには、やはりそうしたところを目指していく必要があるというふうに考えるところなのです。どうしても病院の運営、経営につきますと、収支の部分だけが取り沙汰される、クローズアップされるところでございますが、私のみならず町民の少なくない方々がそのような認識を持っているのではないかと私は考えるところでございますし、病院の接遇というようなお言葉もございましたが、やはり医療サービス、町民に対する接遇、そういったものを含めて、あとは、働く方々の環境というものが、もはや研修等とかで何とかなるレベルなのかなと、これは私の認識だけではなくて、担当からもそうした御答弁をいただいたことが過去にございますし、特別委員会の報告書に添付されているアンケートの中では、例えば、あなたは患者として、あなたの病院を利用したいと思いますか、というものにつきましては48%、全く思わない、余り思わないという方々を含めて48%、どちらとも言えないという方が23%で、合計すると71%と。僕は、これは病院にかかわらずでございますけれども、自分の病院でどういうサービスを提供しているか、自分の働く職場でどういうサービスを施しているかということを分かっている方々が、このような評価をするというのは、かなり僕は致命的ではないかなというふうに考えるところでございます。また、その他の部分でございますけれども、働くに当たって精神的な不安を感じることなく仕事ができていますか、というものにつきましても、全くできない、余りできないという方が47%、どちらとも言えないが33%で、合計80%であると。また、上司に対する信頼、あなたはあなたの上司を信頼できますか、という点につきましても、全く思わない、余り思わないが24%で、どちらとも言えないが26%で、合計50%に及んでいると。しかし、反面でございますが、あなたは今の仕事にやりがいを感じていますか、という点につきまして、こちら、そう思う、やや思うが49%で、どちらとも言えないが26%、合計75%のこうした一定のやりがいというものを感じている職員もやっぱりいらっしゃるわけですから、今、町財政もとても厳しい中において、早い段階での決断とか、かじ切りということをしていく必要性というのがあるというふうに考えるところでございますが、その辺につきまして、改めて御認識、なぜ直営というものにこだわっていかれるのか、改めてお伺いをいたすところでございます。
答弁 町長 佐々木基裕
答弁をいたします。まず、アンケートの件でございます。このアンケートの内容につきましては、特別委員会のほうでアンケートをしたということでございまして、その結果がクロス集計されたかどうか、そこまでは承知してございませんが、そういう声があるということは事実だということで捉えているところでございます。先ほど来、広尾の例を取り上げていろいろ御指摘がございました。私も何の根拠もなく直営を堅持するというところではございません。やはり議員もおっしゃったとおり、不採算ながらも公立病院としてやらなければならない、そういう医療、診療体制はあると。そういった中で、町民の皆さんが望む、そして要望している、そういう実態を見ると、やはりここは公立病院で、国保病院で運営をしていくべきだろうということで私は現在思っているところでございます。広尾におきましても、今、好事例はいろいろ議員がおっしゃっておりました。ただ、まだ2年目でございます。一、二年で病院経営が、全てがどうのこうのということで評価できるものではないと私は思ってございますし、また、町国保病院に働く職員におきましても、様々な意見、そして要望はあろうと思いますが、一概に自らの身分の保障とか、そういった部分で職員の方々から病院の在り方について、公立病院でなければ困るよといった話も私の耳には一切届いてございません。今まで町立病院、本別国保病院は、確かに収支の面からいいますと赤字が出ております。しかしながら、毎年度、その年度年度の赤字的部分を補塡した形で国保病院会計に繰出しをし、国保病院側がそれを繰入れをしながら経営をしてきた経緯がございます。今後におきましても、国保病院が黒字にすぐに転換できると、そうは私は思ってございません。議員おっしゃるとおり、国保病院、公設であるがゆえに、国保税、それからこの間も、特別交付金が12月3日現在で決定されましたが、そこにおきましても、本町におきましては、かなりの増加額が見えたところでございますが、これもやはり国保病院の経営状況、それから運営の方法等々に基づいて、たしか3,900万円程度、町に特別交付税として入ってきたということでありますので、大幅な赤字、そういうところで私は考えておりませんので。ただ、私は常日頃言っていますが、サービス向上は一番先にやるべきことだろうと思ってございます。患者が気持ちよく診療を受けられ、そして気持ちよく治られて日常生活に戻る、そういったことが一番であろうかと思っていますし、そういうところから病院経営の改善を図ってまいりたいと思ってございます。病院経営改善につきましては様々なやり方があると思います。給料の面、待遇の面、環境整備の面、医療機器の備品等の購入代金等々ございますので、それらを一体化して検討し、経営改善を今後も図ってまいりたいと思ってございます。そういった意味で、国保病院につきましては、公設で今後運営をしてまいりたいということであります。以上、答弁といたします。