本別町議会 平成27年第2回定例会 2015年6月9日
バイオガスプラントの活用の方向性
2015年6月9日、本別町議会の一般質問で、阿保静夫議員が「バイオガスプラントの活用の方向性」について質問し、町長 髙橋正夫が答弁しました。
- 質問者
- 阿保静夫 議員
- 答弁者
- 町長 髙橋正夫
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 10番 阿保静夫
それでは2問目、バイオガスプラント活用の方向性はということで伺います。昨年の春になりますけれども、管内バイオガスプラントの視察を初めとして、新潟県、宮城県の施設の視察を議会の担当常任委員会としても参加をし、また、関係職員の皆さんはその視察を実施しました。それぞれが議会は議会、職員の皆さんは職員の皆さんということで取りまとめてレポートを書いたというふうに書きましたけれども、町としての今後の方向性ということについてはまだ正式な場所で方向性を伺っていないというふうに思いますので、現時点での考え方ということで伺いたいというふうに思います。バイオガスプラントについては、議会の報告書では公設公営、民設民営の長短所、それから本町で導入するとした場合の経費などの説明責任の必要性について主に言及した報告書を出したというふうに思っております。また、担当職員の方がまとめた報告書は経費の課題と酪農畜産家の施設との連携等についてもちょっと言及してというふうに、私自身はそういうふうに認識をしているところです。また、現在、士幌町などの酪農畜産農家が設置している例では、管内業者の開発したシステムは有効ではないかというふうにされているというふうに聞いております。私は今回の質問のために管内のある業者に資料提供をお願いをして、資料を取り寄せたところですけれども、一言で言うと改良の研究をしている途中だという施設です。それで、プロトタイプ、原型機というのですか、もともとのスタートしたときの型はいろいろ例えば若干の問題点があったので、改良型で今、実証試験を行っているということで、改良した中身は十勝の厳寒期に対応するための断熱の能力を少し高めたとか、それからフリーストール、いわゆる牛の排泄物が固形物と水分と一緒になっているようなのはフリーストールなのですけれども、フリーストール牛舎にも対応できるように個液分離、個体部分と液体部分を分離する機械の設置などを行って改良した改良型で今、実証試験をしているということです。前年9月の一般質問でお話ししたのですけれども、視察した範疇ではいわゆる湿式、湿っている、水分が多い場合と乾式、乾いたような状態の原料を使う2種類の方法を大まかに言うと湿式が乾式の約倍コストがかかるというふうに勉強してきました。それで、今紹介した管内業者のこの例はドライ方式、乾式でやるということで、金額は残念ながら聞けなかったのですけども、少なくても湿式の半分なので、ひょっとすると搾乳ロボット、億かかると言われていますけれども、それを割る価格になるのではないかなという、これは私の予想なのでちょっと、そういうことでコスト面でも乾式というのは有利な面があるということで、この業者やっているということです。当然、発酵ガスを利用した温水の活用、液体は液肥としての肥料として畑に還元、それから驚いたことに個液分離した後の固形物は、これは乾かしてだと思いますけれども、再度牛舎に入れるというのです、敷料として。ですから、私ども畑作ですけれども、酪農家、畜産の面から見るとぐるぐる回転していくというか、余り捨てるところがないというか、そういうことなので理論的には非常に進んでいるように私は思うわけです。それで、本別の割と大きい酪農家の話を伺うと、やはり当然、そういうところはもうフリーストールですから、ふん尿処理の課題がすごい今、喫緊の課題になってきているということで、そういう中でこのようなバイオガスプラントの活用も選択肢の一つとしては持っているというふうに述べている方もいらっしゃいます。そこで、本町との関係でいうとそもそもこのバイオガスプラントを考えたのは本町の下水汚泥の処理、現状では酪農家の方に、3件くらいと聞いていますけれども協力していただいていると、堆肥として混ぜて畑にまいてもらっているというふうに聞いておりますし、生ごみは今、あそこのクリーンセンターで処理をしているという状況ですが、ゆくゆくはそこが使えなくなるから、帯広に全部運ばなければならないという課題があるのでどうしようかというのがスタートだというふうに認識しているので、仮に先ほど申し上げているような酪農家が何件がそういう施設を自賄いで、あるいは多分、個人がやるから補助も結構高いのがあるのではないのかなと思うのですけれども、そういった場合にそれを今、お願いしたような形の中で委託をしていくと、下水汚泥の処理を、あるいは今後、必要になってくると思われる生ごみの処理を委託していく方法も視野に入れながら研究していくべきではないかなというのが私の考え方です。それで、もちろん委託の金額とかいろいろあるのでしょうけれども、いずれにしても酪農家だけでいえば必要なことの一つにはなっているということを考えたときに、そういうのが一番現実的なように私は思うのです。もちろん、視察先では夢のある話もしていました、もちろん。南国フルーツをつくったり、今、あちこちやっていますけれども、非常に夢のある話だというふうに思います。酪農家の一人も自分のところで設置して高い果実をつくるという話をしていますけれども、それはどうぞ御自由にやってくださいという話になりますけれども、いずれにしてもそういう夢ももちろんありますけれども、とりあえず一番差し迫っているのは近い将来、必要となってくる汚泥の処理と生ごみの処理ではないかなと思ったときに、どういう方向性が大事かといったときに私はその畜産、酪農農家との連携をする形の中で、本町の汚泥や生ごみを処理してもらうというのが一番現実的のように私は考えています。ただ、町としてはどういうふうに思っているのかというのは、まだ正式には伺っていないので、そのことをお伺いしたいというふうに思っております。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
〔登壇〕阿保議員2問目のバイオガスプラントの活用の方向性の御質問の答弁をさせていただきます。御質問のありましたように、このバイオガスプラントに将来、力を入れていかなれればならないなと思ったそのきっかけというのは、家庭排水からすると下水道の汚泥なのですよね、御質問にありましたように。議会でもずっと議論させていただいていましたけれども、おかげさまで協力いただける農家があって、非常に扱いづらいのはもちろんなのですが、周辺に悪臭もあるということで、非常に申し訳ない気持ちの中でも、しっかりと事情を理解していただきながら農家の皆さんが受けていただいているのですが、世代を交代するとやはり、なかなかそういう部分についても、もうそろそろ限界だねというところが実は出てきて、非常にやはりべたついたり臭いもするものですから扱いづらいのです。それをこの忙しい農作業の中で、またそれを本当にきちんとした堆肥化にするというのは非常にやはり手間暇のかかるものですから、そのようなことを含めてせめて臭いのしない方式はないのかなということで、今まで何度か直接、下水道処理場の装置だとか、水の加減の仕方だとか、いろいろな業者の方に検討していただくということもあるのですが、なかなかそれは有効な手段がないのです。そこで出てきたのが、また酪農家の堆肥舎です。あれだけの金額をかけて本当に堆肥舎って、これ機能するのかなと。堆肥舎あっても、下はコンクリで固めて、屋根ついた、高い屋根つけて、発酵なんかしづらいですよね、間違いなく。一番大事なのは液状がみんな出てしまうものですから、そうしたら残ったら、言ってみれば余り有効性の少ないような、固形物だけ残ると、これでは本当の堆肥の切り返しをしたっていい堆肥ができないだろうなと、こんなことを思いながら、そしてまたうちもそうですけれども生ごみが、こうやって生ごみをただ埋めたりしているのではなくて、3町で協力して始まったのだから、何とかこれを堆肥化にして、有効な資源にしようということで、それぞれいろいろな勉強させていただいて、3町であのような処理の施設をつくらせていただきました。その中で、やはりこれから課題になるのはやはりこの酪農家含めて、このふん尿処理というのが一番大事ですし、また人としての営みの中でもこの下水道の汚泥など、また本町は特に農村部多いですから、合併浄化層の汚泥が多いですから、処理をしなければならないのに、わざわざ帯広まで運ぶのですから、業者の方も近間だったらもっと楽にたくさんの処理ができるということを含めて、一時は下水道処理場につなごうと思ったこともあったのですが、なかなか施設的にうまくいかないなどなど含めて、そういう課題がずっとあるのだからこのプラントに行き着いたのが事実なのです。それで一昨年、25年3月24日にこの初めて日本で乾式のプラントをつくり上げた開成バイオマスセンターといいますか、開成の遠山社長さんにわざわざ来ていただいて、公民館でその関係機関、団体みんな含めて説明会をさせていただきました。そのときに、テレビ朝日の密着取材でずっと来て、その後に全国放送何度かされましたけれども、この乾式で密閉式で処理しているところ、撹拌するときも同じなのですけれども、それを下水道のマンホールのふたをとっても臭いがしないのです。その処理し終わった後の発酵した後の液は、これは直接、水田の送水溝に全部流して、それが肥料になるのです。固形物は乾燥させて、これは本当に肥料になると、こういうことで、またそこでエネルギーがあって、熱が出て、またそれにさらに発電が普通の湿式の今までの実在のプラントの6倍の発電量があるということを含めて、そのためには効率がいいのは最低4トン必要だということなのですが、我が町で調べていくと下水道汚泥が1.5トンなのです、生ごみが1.3トンなのです。残念ながら4トンまで届きませんが、少ないときどうするのと言ったら、そこら辺の田んぼのあぜ道の草を刈って入れると、もっと一番効率なのはトウモロコシ、トウキビの芯を細かくして入れると、これが一番、発電の効果がいいとなどなど含めて、大分教えていただきました。ただ、4トンなかったらだめだということではないのですが、効率よく発電もして、熱も出して、そして稼働させるのは最低4トン以上あったほうが、これがいいということなのですが、それら含めていろいろ検討させていただいて、今、ここに及んでいるのですが、ぜひそのことも含めて、その臭いが出ない処理場というのはぜひ1回、本町としてもいろいろな角度から実施を見ていただきながら、ぜひ御検討いただいて、比較もしていただいて、将来的に本町としてどういう部分が有効なのかということの一助にしていだたければということで、実は議会にもお願いをして、急遽ですけれども視察に行っていただいたというような経過もありまして、職員ももちろん一緒に行きました。それらも含めて今、何とか、これは直営でやるというよりも、これはやはりこれから本町もいろいろな畜産含めて、酪農家の方も今、二、三件それぞれこの処理をしたいという方もありますので、それらの技術のそれぞれ情報提供もさせていただきながら、本当にこれからの環境も含めて、また有効な肥料、液肥含めてしっかりと畑に還元できる、そういう環境をつくっていきたいなと思っております。鹿追、士幌は本当に先進的に早く取り組んでいるのですが、何といってもあれだけの大規模ですから、あの大規模でやると20数億円かかって、またほとんどの機械類が全部ドイツだとか、ヨーロッパからなのですね、どこか部品が足りなくなったり、故障するとまた技術者に来ていただいてですから、1週間もまた稼働がとまるとか、いろいろなまたその周辺のかなりの臭いも出るということですから、今まではそういう湿式ですから当然、仕方がないことですが、でも我が町ではあれだけ千トンクラス、2千トンクラスというのはなかなか難しいなと思いながら、畜産のほうもできれば個別完結型で一定の二、三百頭でできないかという、これは十勝のそれぞれ開発している畜産大学含めていろいろ要請をしてきて、一時は個数的には5,700万ぐらいでという話でかなり出来上がったのですが、出来上がったというか完成に近づいたのですが、最終的にまだ実証実験した中で完成には至らないということ含めてですが、今までそれぞれほかの企業の方もかなりそれは研究は進めてきていただいていますし、御質問ありましたように乾式で、臭いのしない乾式というのは非常にやはり評価を高くしながら、また個別型完結型で小規模でできるということ含めて、いろいろ研究は進んでおりますので、近々私どももそれら含めてしっかりと資料提供いただきながら、町内のぜひ意欲を持っている企業の方もおりますし、また農家の方もおりますので、それら含めて我々としてもできる限りの資料提供だとか、また建設に向けてのそれぞれの情報提供などをさせていただきながら、本町としてのそれぞれこれからの必要なこの完結型のバイオマスプラントを設置できればなと、このようなことを考えておりますので、ぜひ御理解をいただきたいと思います。また、今、JA本別町もこれらに向けて今、内部でかなり検討して農家の説明会も進めているようでありますから、この酪農家の対象の勉強会なども進めた中で、またお互いにまた調査、研究をしながら情報をしっかりと提供するということの協議をしておりますので、そのような形で進めさせていただきたいと思いますので、また一層の御支援もいただければと思います。以上を申し上げて答弁とさせていただきます。
質問 10番 阿保静夫
先ほど通告書の最後のほうを言わなかったのですけれども、今、町長の答弁にあったとおり、できれば民間企業の力も借りながらという答弁を去年の9月の議会ではいただいていて、また、そういう方向性を今、追求しているという趣旨だったというふうに理解をしているところです。それで今、答弁いただいたとおり、私も大きめの酪農家から先ほど何件かから直接話を聞いて、やはり家畜ふん尿の処理をどうしようかと困っている、中には何とかしてくれみたいなことも含めて言う方もいらっしゃって、バイオマスは一つの方法としては有効ではないかという認識が広まっているように私は感じておりますので、今、町長おっしゃるように情報提供しながら、本別農協も内部検討始まっているような趣旨で、12日総代会なので聞いてみようと思っていますけれども、いずれにしても現実的であり、かつ必要である中身だというふうに私は考えておりますので、今、町長のおっしゃった中で言えば酪農畜産農家に情報提供する、今後、そういうようなことを課題に掲げた集まりというか、話し合いの機会なども、あとはまた農協との連携という意味でも今おっしゃったようなことは重要なことだというふうに思いますので、その辺を今後、計画的にやっていく必要があるというふうに今、答弁からそういうふうに思いましたので、その点についても再度伺いたいということと、去年の9月に申し上げたとおり、公共、公、町が主体的にやるといろいろな活用範囲が狭められてくる、例えば電気が売れないとか、そういうことになるし商売ができない、当然そうですけれども、そういう中身ですから、補助一定用意されているけれども、公共でやるといろいろ制約もあると。また、先ほど申し上げた夢の部分では大いに、そういうことはできるという中身なのですけれども、今、一番必要なのは町としてやはり汚泥と生ごみの処理をどうしていくかと、帯広に持っていくか、地元でそういうふうにかえていくかという考え方の岐路に立っているところだというふうに思いますし、酪農家サイドで言えばフリーストールのふん尿処理に困っていると、一つの方法としてこのプラントは考えられるという状況なので、私は繰り返し言いますけれども、やはりこの酪農家、民間活力に力をかりながら本別の町としての当初の目的を進めていくと、かなえていくという方向性が有効だと思いますので、そういった意味では今の答弁からあるように、酪農家やJAとの今後ちょっと、定期的というか、一定の目標を持った話し合いの場を設けていくということが必要ではないかというふうに思いますので、その点について伺いたいと思います。
答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)
御質問のとおりだというふうに思っていますし、十勝全体がバイオマス産業都市構想で国に承認をいただいて、これで時々その総会だとか、研修会だとかの名目なのですが、東京で実施をするのですが、そのときの担当環境相なのです。環境省の担当の方もそれぞれいろいろ意見徴取すると、当初こういう方式のものと、やはり売電がかなりのウエートを持っていいたのですが、私どもが環境省の担当の皆さん方に話すのは、必ずしも、売電を目的はうちはしませんと。それでいくと今度は出来上がった、言ってみれば売電って副産物なものですから、エネルギーはハウスや何かで活用させていただいて、電気は自前の施設の電気を全部賄って、なおかつそこで余力があればそれは売電ということをさせていただきますと、とにかくやはり自家で全部使って、そして循環型の全部堆肥化から全部できると、そして環境問題を含めると、そしてより一層、農業者の環境だとか、町の環境をよくするという、そういう意味でずっと協議させていただいて、この担当の人もそういう意味ではすごく気を使っていただいて、いろいろなことでも、どんなことでも相談に受けるので、ぜひいつでも協議してくださいということのお話までいただいておりますので、この環境省の方々のお話も含めて、また今、お話がありましたように、それで酪農はどうなのか、またその主体としてはJAがどうなのかとか、または民間の参入含めてですが、先ほど言いましたけれども、できれば公共でやるのではなくて、これはやはり、もちろん設置までとかいろいろ含めての応援と言ったら変ですけれども、一緒になって頑張るということは当然ですけれども、やはり運営は民間の皆さん方にしっかり力をかりて、効率よく地域のより活性化のために頑張っていただくというのは基本的に持っていますし、特に農業者の方についてはそれぞれ個別で、なかなか広域で、地域といっても、これはうまくいかないというのもありますし、またどこかが、誰かがもし万が一離農されていないといったら、後はどうするのだとか、いろいろなことが出てきますので、できれば一定規模の農家の方々がまず個別完結型でしっかり実施していただくのが私は一番いい方法だと、それはずっと言い続けていきますし、そのことについても何とか国、農政など含めても二、三百トン規模でこのプラントができないかと、そういう技術を開発してほしいということで私どもお願いしている。同じ十勝でいっても片方は千トン、2千トン規模でという、その町村との私どものようにそれほど主要トン数が多くないところは、やはり個別型ということを含めて簡潔に、そのほうがコストも安いし、建設コストもランニングコストも安いですから、そのようなことでお願いしながらやっていっているのでございますので、特にこの下水道汚泥だとか、または生ごみだとかというのは、そういうプラントに力合わせてやっていただいて、町のほうから委託するという方式をとらせていただければ、それぞれ運営についてもすごく効率的に、また財政面も、それから運営コストも非常にいい形になってくるのではないかなというふうに思います。これから継続できる形になっていくのではないかなと思いますので、しっかりと、これは本当に大事なところですから、連携をとらせていただいて、どの方式が本当に将来に向かって一番最良の方法なのかということをしっかりと調査しながら、連携していいプラントになるように努力していきたいなというふうに思いますので、ぜひまたいろいろ情報がありましたら、また教えていただきながらこれは進めていきたいなと思います。以上を申し上げて答弁とします。
質問 10番 阿保静夫
終わります。