みんなの議会

本別町議会 平成26年第4回定例会 2014年12月10日

有害鳥獣の被害状況と対策について

2014年12月10日、本別町議会の一般質問で、大住啓一議員が「有害鳥獣の被害状況と対策について」質問し、町長 髙橋正夫が答弁しました。

質問者
大住啓一 議員
答弁者
町長 髙橋正夫

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 大住啓一

続きまして、2問目に移ります。有害鳥獣の被害状況と対策について伺います。鳥獣被害に関する質問は、ほかの議員からも過去に何回かあり、町の方針などが示されています。有害鳥獣が農林業に及ぼす影響は極めて大きいものと認識しています。有害鳥獣駆除の実態と今後の対応について伺います。1点目としまして、エゾシカによる農林業の被害は、平成24年度において約5,700万円ほどと認識していますが、昨年度、有害駆除を行った回数並びに駆除に参加していただいた人数はどうなっておりますか。また、一般的な狩猟と駆除との関連はどのようにとらえておりますか。駆除を行う場合、十勝総合振興局はもとより、猟友会本別支部の協力をいただいて実施しているものと思いますが、一連のプロセスについて伺います。2点目といたしまして、キタキツネやカラスの被害は多くなっているものと、町民の方々から話を聞きます。特にカラスは、牧草ロールの部分に穴をあけ、牧草が傷んで使えなくなる被害も多く出ているとの話でございます。キタキツネは、市街地を含め、人家近くを闊歩しております。エキノコックス病の心配もあります。市街地での通学路や、ジョギング、散歩のコースでもキタキツネを見かけることがあります。現在でも相当の被害があることから、有害鳥獣の駆除数を多くすべきと思いますが、どのように考えているのか伺います。

答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)

大住議員からの2問目の、有害鳥獣被害状況と対策についての御質問の答弁を申し上げます。まず1点目、平成25年度における有害鳥獣駆除状況の事業を進めるに当たっての考え方ですが、本町の農作物の被害は、平成24年度で5,688万8,000円ということで、平成25年度は3,795万4,000円と減少傾向を示しているところであります。このことにつきましては、圃場への金属柵、金網の設置、また、電牧柵などの設置にかかわる補助事業の成果のあらわれということでありまして、また、一番最初に設置しました地域のかさ上げなどを含めて、かなりこれは功を奏しているということでありまして、地域の方々も、今まで飛び越えてきたのが、ほとんどそういうことがなくなったということでありまして、かなり少なくなってきたということが顕著にあらわれているのかなというふうに思っています。エゾシカの駆除の捕獲数でありますけれども、24年度は144頭、25年度は77頭と駆除頭数が減少しております。これは鹿柵などの設置によりましての効果と、駆除の可能な時間帯での出没が少なくなったものと考えております。25年度の駆除員の出動数でありますけれども、一斉駆除で12回出動いただいています。延べ人数は173名。個別出動を含めますと、年間に延べ約400名を超える駆除員の方々に御協力いただきながら、有害駆除の事業を進めているところであります。一般狩猟との関連につきましては、狩猟期間中はエゾシカの捕獲が可能でありますことから、有害駆除の許可は交付しておりませんが、本町においては、狩猟期間中以外の全ての期間において有害駆除を許可しておりますので、年間を通して駆除及び捕獲が可能となっているところであります。駆除の一連のプロセスについてですが、駆除は猟友会の会員の皆さんに駆除員として全面的な協力をいただきながら、特殊業務を担っていただいています。町からは補助の奨励金、農協からは助成金、期限つきでありますが、北海道の補助金を個人に支出をさせていただいております。2点目の、カラス、キツネの駆除の推進についてですが、カラスの被害については、牧草ロールを初めビート、デントコーン、豆類、播種後の被害が目立っておりますが、また、最近、キタキツネによる乳牛、肉牛への被害があることはそれぞれ報告もいただきながら、我々も同じ情報をしっかりと認識しているところであります。これら有害鳥獣の被害を減少させるためには、カラスについては、本年度から箱わなの設置による駆除を進めているところです。また、キタキツネにつきましては、銃器の使用が不適当な場所に出没することから、箱わなによる駆除を中心に実施をしています。今後においても、有害鳥獣の捕獲の増に向けて、猟友会本別支部の一層の御協力と連携の強化のもとに、被害相談に速やかな対応を目指し、農業者の方々の御協力もいただきながら、有害鳥獣駆除事業を推進してまいりたいというふうに思います。特にカラス、またキツネについては、やっぱりえさ場になるところに非常に集中するということでありますから、近年、キツネは一時かなりふえましたけれども、5年ぐらいの周期で、マイマイガではないですけれども、疫病みたいなのがあって、がくっと減るケースもあるのです。とにかくそういうこともありますけれども、基本的には生ごみを埋め立てしないとか、そういうようなことを含めて、とにかくえさ場になるようなところは、環境条件含めて、全体が御協力いただくと。カラスについてもそうですけれども、これもやっぱりどうしても最近は、今まで余りなかったと思うのですが、畑起こしをするとばーっと寄ってくるぐらい、学習能力が高いから、そこにコガネムシだとかミミズだとかいろいろあれなのですけれども、寄ってくるし、また、播種後の状況も結構集団で見えたりしますから、そういう意味では、とにかくカラスとキツネなどについては、特にえさ場になるようなところをなるべくつくらないということ、それからまた、酪農家の、ずっと何年もあるのですが、今まで考えられなかったようなことがあるのですが、牛舎の中に入れないという工夫も含めて対応していかなければ、大事な大事な家畜が大きな被害を被るということもありますので、そんなことも、これは農業者の現場の話ですけれども、町民の皆さんもぜひ分別など含めて、また、えさになるようなものを周辺に置かないと、このような協力をいただいて、一層これらの問題について対処していく、また、広報等のPRも含めて実施をしていきたいなと思います。以上申し上げて、答弁とします。

質問 4番 大住啓一

ただいま町長から細かく答弁をいただきました。エゾシカについての部分については、平成9年でしたか、町の東側に、山と畑の境目に柵を設置し、その後も、近年、ここ二、三年の間にそれを補てんするような形で柵も設置しているということでございます。一概に十勝管内での駆除頭数がどうのこうのということで、私、申し上げているのではなくて、非常に鹿の部分については、一時、15万頭ぐらいということで、特に北海道、道東地区に生息していたのが、今は北海道南部、西部を問わず、65万頭、70万頭とも言われている時代でございます。いろいろ国のほうも狩猟税をどうするだとか、北海道のほうも、昨年、条例を制定した中で、削減に努力していくというような姿勢が見えてございます。いかんせん、生き物ですし、鹿、また、カラス、キツネも含めてですが、町長おっしゃったように、学習能力の高い動物でございます。人間との知恵比べという表現は妥当でないかもしれませんけれども、何とか農業、農産物の、町長が申しましたように、ビートを移植してすぐ鹿に食べられる、カラスに持っていかれるようでは、春先からの労働意欲にも支障が出るということでございますので、さらなる駆除に対する御理解、推進を求めるものでございます。林業の被害でございますけれども、マスコミ等の報道によりますと、全道で1億5,000万円ほどの被害があると。十勝の山の被害、林業被害は、面積で523ヘクタールほどの被害があるということでございます。私もいろいろ農業のお話をさせていただくときに、林業、特に山の部分については、町長も造詣が深いと思いますけれども、山がよくならない限り、畑も海もよくならない、これは当たり前の話でございまして、植林も当然必要な林業を守る手法でございますけれども、せっかく育ちかけてきた木が鹿に食べられてしまったのではいかんともしがたい。これは非常に農地から山に鹿を入れておくというようなことでなくて、抜本的なことも、山は、当然国有林に至っては3町、4町にまたがっている場合が多いものですから、本別町1町でどうのこうのということではございませんけれども、その辺も十勝でいえば総合振興局、北海道等々との協議、道東エリアでのそういう会議もあるやに認識してございますけれども、その辺もさらに詰めていくべきではないかと思っているところでございます。釧路、胆振のほうで、要するに北海道の下半分と東側でも森林被害は7割にも至っているということでございますから、本別町も林業で恩恵を受けているまちでございます。農林業が足腰強く、しっかりとした生産を上げていただいた中での本町の発展もあるというふうに私も認識しているところでございますので、その部分も含めて、町長の見解を伺うところでございます。

答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)

質問のとおりでありまして、何度か答弁させていただきましたけれども、林野庁所在市町村の協議会があるのです。営林署のあった市町村の協議会、道東管内ですから、羅臼からずっと釧路、根室含め、十勝とあるのですが、ここでも何回もやったのです。やったと言ったら変ですけれども、林野庁ですから、一向に鹿の、もっと言えば、我々は鹿を養ったことはないよと。営林署だけの責任とは言わないけれども、山に生息するという環境がもともとあったのに、今は頭数含めて適正頭数でなくなったと。その被害状況も含めて、しっかり情報をオープンにして、一緒になって対策を講じないと、山だから、国有林だから銃器はだめよ、そして被害状況は大したことないから出さないよではだめだよと。時々テレビ報道される知床の森などというのはかなり、100年たった名木でも、一周くるっとむかれてしまったら終わりですからね。ということを含めて、相当の被害だろうと思っているけれども、ここ3年、やっとと言ったらあれですけれども、3年ぐらい、被害額も発表することになりました。ですから、それは大住議員の質問にありますように、山がしっかりしないと、畑も海もだめだということは当たり前なのですけれども、だからそのことを含め、山だけの責任でなくて、みんながそういう情報を共有して、しっかり対策していく。言うなれば、国も北海道も本気になって、適正頭数と言われるところにしないと、そのために超法規的なこともやってくださいなどなど、たくさんの要請をしました。隣の自治体では、夜撃たせてほしいと。それも一定のところに、谷間なら谷間に集中させて、そこを上から射撃をするなどなど含めて駆除体制。隣の白糠はヘリコプターで、毎年2回か3回やっているのですけれども、ヘリコプターを飛ばして、本当はその音に驚いて沢地帯にわーっと集まる予定だったのだけれども、黙って眺めていて、全然集まらなかったという話で、やっぱり人的で追い込みするほうが一番いいと。それで大々的にやった。それともう一つは、阿寒とか阿寒湖でやっているのは、一定のところにロールを置いて、ここをえさ場にして、そこから追い込みをつくって、そこで一定程度飼うと。要するに肥育すると。そしてそれを市場に出すというようなこともあるので、それは資源だから活用しましょうと、こういうかけ声はいいのだけれども、具体的に何かやっているのですかというと、やっていないということも今までずっとやってきました。もっと言えば、ここはもともと多いところですから、陸別からずっとここ。それで鹿柵もうちも一番先につけさせてもらいましたけれども、白糠にかけて多いです。それで、猟友会の方々は幾らでも協力するよと。でもその残滓処理をどうするのと。それまで全部やられたらということも含めて、北海道も本気になってやりましょうと。うちの施設で、例えばここにつくって、簡易のものでいいから、今やっている3町の小動物の焼却炉でなくて、きちっとした焼却炉をつくれば、残滓のステーションをつくって、ちゃんと輸送してきて、ここで処理できれば、相当数の効果が上がるよと。ただ、足のあるもの、羽のあるものだから、ここにとどまるということはないから、それは広域でやらなければ意味ないですよということなのです。ですから、そこら辺も含めて、国も北海道も自治体も含めてやりましょうということですから、これはもっともっと、本当に現実、具体的に何かやれるようにもっともっといっていかなければならない。当面は、本町としては駆除体制をしっかりやるということで、猟友会の皆さんに本当にやっていただいていますから、いつも言いますけれども、質問にありましたように、頭数がどうこうという問題ではないということで、そのとおりだと思いますし、そうやって一生懸命頑張っていただいて、少しでも被害を減らすということでありますから、農業者みずからも、それこそわなだとか銃の免許を持って、それぞれ努力している人もいますし、町民の中でも多くの人が協力していただいていますから、それは本当に被害防止含めてしっかりやると。北海道、国には、適正頭数と言われるやつを、しっかりとセンサスで調査していますから、それら含めてわかりますから、これも含めて、本当に一日も早くしっかり対応してもらう、こういうことに努めたいなと思っています。カラスの駆除もそうですけれども、質問にないですけれども、夏場にわなをつくって、何ださっぱり入らないという話もあるけれども、夏場はどこにいってもえさというのは結構あるから、それは自然の中ですから、でも冬になると必ず効果が出るよという話をしていました。それは食べ物が制約されますから、それでわなにえさを入れて、おとりを使えば、かなり効果が出ると、それはきっとこれからだなというふうに思っていますから、銃器の使えないところはそういうわなだとか、そういうものをしっかり駆使しながら、それこそ地域の協力もいただきながら対応していって、少しでも被害のないようにしていきたいなと。特に質問のありました森林被害などというのは、何十年育て、100年も育てても、一瞬で終わってしまうということですから、これらも含めてもっともっとそういう面での危機感を持ちながら、国、北海道、自治体、共有してしっかり対応してまいりたい。以上であります。

質問 4番 大住啓一

エゾシカの農作物、森林等々の対応、対策、考え方については理解いたしました。最後のほうになりますけれども、カラス、キツネの小動物といいますか、それらの啓蒙といいますか啓発といいますか、先ほど町長の答弁にもありましたように、野生動物へのえさやりというのは極めていかがなものかなと、私もそういう認識はしてございます。ただ、小さなお子さんだとか、本州府県では、例えば通学時に頭を、後のほうからカラスが飛んできてとかいうような、マスコミでのニュースでも当然私たちも承知はしておりますけれども、そういうことも当然考えられるものですから、えさやりはいけないことだよと。それから、キツネについては、こういうことが懸念されるのだよということも、親御さんも含めてといったら語弊がありますけれども、その辺も周知していただければ、今も当然担当部局の方々は一生懸命やっていただいていると思いますが、駆除だけが問題でなくて、いい意味での野生動物との共存共栄していくというのも、これは子供たちにとっても非常に大事な教育の一環だというふうに認識してございますので、その辺の啓蒙といいますか、啓発といいますか、その辺も含めて町長の考え方を求めるものでございます。

答弁 町長 髙橋正夫(町長は2021年6月まで)

質問のとおりだというふうに思っていますし、エキノコックスなどは、特にここだけだなどと昔よく言われていましたけれども、それはここだけでなくて、とにかくエゾのキツネがいるところはみんな該当するということを含めて、それで予防接種など、集団で全員が受けるようにしてきたところがありますが、それは予防策でありまして、やっぱり質問にあるように、原点が大事なので、カラスというのもかなり凶暴ですからね。特にヒナを育てるときには、近くに寄っただけでも攻撃してくるということはここら辺でも何回かありましたから、そういう巣の状況だとか環境も見ながら、また、御質問にありますように、特に子供たち含めて、やっぱり安全・安心の通学だとか通園できるように、また、家庭からの協力もいただけるような広報活動もしっかり行いながら、こういう自然の中ですから、言われるように、やっぱり共存していくという、それが適正な環境の中でやっていくというのが大事なことですから、人間だけ生きていくなどということはできませんので、そんなことを含めて、その必要性も含めて、しっかり広報しながら、事故のないように、安全・安心にいけるように努めていきたいと思っています。以上であります。

質問 4番 大住啓一

ただいまお騒がせいたしまして申しわけございませんでした。

出典:本別町議会 平成26年第4回定例会 2014年12月10日 議事録 PDF(67ページ) 間違いを知らせる