みんなの議会

広尾町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月9日

(1)加齢性難聴の補聴器購入の助成について/(2)学校給食費軽減による子育て支援について

2022年9月9日、広尾町議会の一般質問で、前崎茂議員が「加齢性難聴の補聴器購入の助成について」「学校給食費軽減による子育て支援について」について質問し、町長 村瀨、保健福祉課長 宝泉が答弁しました。

質問者
前崎茂 議員
答弁者
町長 村瀨、保健福祉課長 宝泉

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

町のサイトの一般質問の一覧ではこの議員の件名が 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 4番 前崎茂

私は、2点について町長にお尋ねをいたします。まず、1点目でありますけれども、加齢性難聴の補聴器購入の助成について質問いたします。高齢化社会の今日、高齢化が進むに従い、耳が聞こえにくくなる加齢性難聴は年々増加しており、70代の3分の1、80代の3分の2が該当すると言われております。加齢性難聴は、放っておくと日常生活を不便にし、コミュニケーションを困難にするなど、生活の質を落とす大きな原因となります。また、最近では、鬱や認知症の危険因子になるとも指摘されています。加齢性(老人性)難聴によりコミュニケーションが減り、会話することで脳に入ってくる情報が少なくなることから、脳の機能低下につながり、鬱や認知症につながるのではないかと考えられています。慶應大学医学部の小川郁教授は、高齢者の難聴に何も介入しないと、会話ができないので社会活動が減少し社会的に孤立する、鬱や認知症が進行する、脳が萎縮して意欲が低下し要介護度が高くなる、これによって医療費の支出も増えていくと指摘しております。日本の難聴率は欧米諸国と大差ないと言われていますが、補聴器使用率は日本補聴器工業会調べによると、日本の14.4%に対し、イギリス47.6%、フランス41%、ドイツ37%、アメリカ30.2%などと比較しても極めて低い数字となっています。加えて、補聴器の価格は精度が増すごとに片耳当たりおおむね8万円から25万円であり、保険適用でないため全額自己負担となります。身体障害者福祉法第4条に規定する高度・重度難聴、両耳の聴力が平均70デシベル以上で40センチメートルの距離で会話が聞き取れないものの場合は1割の自己負担で購入できるとなっております。しかし、中等度以下は全額自己負担で、全対象者の9割の方が自費で購入しているとのことであります。今日、老人性難聴者に係る補聴器購入に助成をしている自治体が全国に広がりつつあります。東京都内では、補聴器購入助成している自治体は、令和元年度に8自治体であったものが、令和3年度では足立区や江戸川区など15区のほか、三鷹市など17自治体に広がっています。都内15区のうち港区は、補聴器購入補助金額が住民税非課税で13万7,000円、課税世帯はその2分の1を助成しており、都内でも最高額となっております。また、助成している11区が非課税世帯のみ、課税世帯にまで助成しているのが4区となっています。また、道内でも赤井川村が平成28年度から補聴器購入に対する3万円の助成を実施し、美瑛町でも非課税世帯に2万5,000円の助成をしています。根室市では今年度から医師が必要と認めれば片耳5万円、両耳10万円を上限とする補聴器購入助成をスタートさせました。年齢制限はなく、市民税課税世帯は費用の2分の1、非課税世帯は3分の2が助成されることになりました。十勝管内でも、豊頃町が令和2年度から3万円の助成を、新得町と浦幌町が昨年度から、それぞれ補聴器購入助成を5万円、2万5,000円を助成しております。補助対象を40デシベルから70デシベル未満の住民税課税世帯でも助成対象としております。現在、補聴器購入助成をしている自治体でも、所得制限を設けないで実施しているところや、住民税非課税限定にしている自治体など、高齢者にとって切実な要望として取り組んでいます。本町でも高齢化率が40%を超える状況を鑑み、安心して広尾町で住み続けるためにも、早期に補聴器購入助成を実施することが求められると思いますが、町長の答弁を求めます。次、2点目であります。学校給食費軽減による子育て支援についてであります。現在の学校給食は、1954年に制定された学校給食法により、今日まで70年近くにわたり推進されてきたところでありますが、その根源は、1951年に開催されたユネスコの国際会議で、各国の文部省に対し勧告されたことにより制定されたものであります。加えて、この会議でのユネスコは、給食に係る費用について家庭に出費を負わせるべきでないとの勧告も併せてしておるところであります。今日、我が国において、先進自治体による学校給食費の無料化等が進んでいる状況を鑑みて、文部科学省が平成29年度に全国学校給食費の無料化調査を実施したところであります。その結果、全国の小中学校の学校給食費に対し、全額もしくは一部助成している全国の自治体数は506に達していると平成30年7月に公表いたしました。群馬県では、平成29年当時、全額無償化が県下35自治体中、全額無償化が8自治体、一部無償化が13、合わせて21自治体の60%であったものが、現在、全額無償化は14自治体に広がり、一部無償化が16、合わせて30自治体と、県下の86%を占めております。また、山梨県でも、県下27自治体中、全額無償化は2自治体であったものが、現在5倍の11自治体にまで増加しています。このように、29年度以降5年間で学校給食費無償化自治体が飛躍的に進んでいる状況にあります。また、中核市である人口27万5,000人の青森市は、今年の10月から市内の小中学校の給食無償化を実施すると7月に小野寺市長が発表いたしましたが、市民からも歓迎の声が上がっているとのことであります。北海道では令和3年度時点で33自治体が全額無償化を実施していますが、令和3年10月から実施した紋別市や、2006年から小学生のみ無償化している三笠市などが含まれていないなど、無償化自治体数はさらに増えると考えられます。さらに、今年度から美唄市や釧路町でも無償化を実施しております。また、白糠町では、平成29年度から第2子以降を全額無償化していたものを、翌年、平成30年度からは全小中学校までに拡大をしたところであります。ご承知のとおり、同町は「子育て応援日本一の町」を宣言し、町なかに看板を掲げています。日本一宣言の内容については、出産祝い金の支給、18歳まで医療費を無料化、この学校給食無料化と合わせて3つの政策が子育て支援であります。十勝管内でも陸別町、足寄町、浦幌町、鹿追町が学校給食無償化を実施しており、更別村では第2子を半額、第3子を無償としています。また、本別町は、第3子を無償化にし、子育て支援に取り組んでおります。令和元年度でも学校給食費軽減について教育委員会にただしたところですが、第2子を半額、第3子を無償化した場合の事業費は360万円、第3子を無償化した場合は80万円の費用を要するとの答弁でありました。今日、本町の少子化傾向により、これらの事業費はさらに減額になっていると思いますが、現時点での事業費はどの程度を要するのか、お答えいただきたいと思います。本町の令和3年度からスタートした第6次まちづくり推進総合計画で「日本で一番、安心して子どもを育てられるまちをめざす!」をテーマに掲げております。子育て支援の第一歩として小中学生の第2子半額、第3子無償化とし、保護者の負担軽減を図ってはどうかと思って、町長の答弁を求めます。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

前崎議員の質問にお答えをいたします。まず、加齢性難聴の補聴器購入助成についてであります。老化による身体機能の低下に対応した高齢者の方々への日常生活や社会活動における支援につきましては、福祉、介護、医療の各分野での法令に基づく公的制度を基本としておりますが、政策として町独自の支援を行う場合は、そのニーズや実施効果などを見極めながら検討する必要があります。本町におきましては、加齢性難聴の方や補聴器を使用されている方の人数などのデータの蓄積はありませんが、補聴器に関する相談が年に数件といった状況から、そのニーズは必ずしも高くないものと認識しております。ご指摘のとおり、難聴が認知症の危険因子の一つであることは承知しておりますが、補聴器の使用による認知症の予防効果につきましては、まだ十分な医学的知見が確立されていない状況であります。国は平成30年度から3か年計画で「聴覚障害の補正による認知機能低下の予防効果を検証するための研究」を進めておりましたが、新型コロナウイルスの影響で、まだ研究結果が示されておらず、認知症に関しましては補聴器の有効性が明確なものにはなっていないところであります。補聴器を購入される方への助成につきましては、ニーズの高さや実施効果を熟慮いたしますと、現時点におきましては町独自で実施することは難しいと考えております。加齢性難聴は日常生活を不便にすることだけではなく、コミュニケーションに支障を来し、社会参加や社会活動が減少することで孤立などにもつながる社会問題でもありますので、国が公的補助制度を設けて全国一律の基準で支援することが望ましく、地方から要望していくことも視野に、今後の国の動きを注視していきたいと考えているところであります。続きまして、学校給食費軽減による子育て支援についてであります。まず最初に、給食費軽減による事業費であります。第2子を半額、第3子を無償化にした場合の金額でありますが、第2子半額では223万円、第3子無償化で62万円、合わせて285万円程度と試算をしているところであります。この学校給食費軽減につきましては、この議会でも幾度となく質問があり、子育て支援の充実を図る上で有効な施策の一つであることは認識しておりますが、町といたしましては、限られた財源の中、他の支援や施策を含めて検討してきた中で見送りとさせていただいたところであります。今後も、子育て支援はもちろんのこと、町民が安心して子どもを産み育てる町の認識が高まり、少子化対策への効果も期待できるもの、そして住民全体のニーズも考えながら支援施策の検討を進めてまいりますので、ご理解をいただきますようよろしくお願い申し上げます。以上、答弁とさせていただきます。

再質問 4番 前崎茂

補聴器購入助成について再質問をいたします。先ほどもお話ししましたけれども、聴力レベル、これは正常値が25デシベル以下ということで、それ以上、それから70デシベル未満までが軽度・中等度難聴というふうに言われております。詳しい聴力検査は耳鼻咽喉科の専門医に行かなければ測定できませんけれども、先ほどのご答弁で補聴器の使用による認知症の予防効果については十分な医学的知見が確立されていない状況という答弁でしたけれども、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会では、いわゆる難聴については日常生活にも支障を来していると、この認識は一緒だと思うのですけれども、そのことによって認知症発症のリスクを大きくすると、社会的に孤立し鬱状態に陥ると、このように耳鼻咽喉科学会でもそういうふうに言われているのです。だから、医学的知見が確立されていないと言いますけれども、十分にこういった形で言われておりますし、先ほどの慶應大学医学部の耳鼻咽喉科の小川教授のお話もいたしましたけれども、やっぱりこういった専門的な先生方もそういった部分では指摘をされておりますので、その点で十分に理解をいただけるというふうに思っております。それで、町長は若いので聞く耳はもちろん、聴力もすばらしいと思うのですけれども、実は先ほどの70デシベル未満の難聴の方なのですけれども、実際、日本の場合は補聴器が高いので、なかなか我慢をして買わないという実態が多いと思うのです。それが、さっきの統計では欧米の4割から比べたら日本では15%前後ということなのでしょうけれども。この中で、やっぱり難聴でも補聴器を購入しないということで、先ほども紹介いたしました慶應大学の小川教授でありますけれども、難聴というのは、ほほ笑みの障がいというふうに言われているということなのです。なぜほほ笑みの障がいかといいますと、要するに難聴の方は、相手から話しをされても聞こえない、何回も繰り返しても聞こえない、それで聞き返すのではなくて、要するに笑ってごまかしてしまう、これがいわゆるほほ笑みの障がいというふうに言われているということなのですね。なかなか相手にも理解されにくく、どうしても社会的に孤立化になっていくと、それが認知症や鬱にも進行していくということで小川教授はお話をされております。そういった意味では、なかなか今、耳鼻咽喉科にまで行って聴力検査をする方は少ないかと思いますけれども、例えば本町の介護認定の部分で、そういった聞き取り項目の中に耳の聞こえという項目があろうかと思うのですけれども、その点について、おおよその傾向としてはどのように把握されているのか、それについてお答えいただきたいと思います。

答弁 保健福祉課長 宝泉(保健福祉課長は2024年3月まで)

難聴につきまして、介護認定における調査項目には、その項目はございますけれども、ここ近年の本町の状況については、申し訳ありませんが、把握はしておりません。以上です。

再質問 4番 前崎茂

私もネットとかいろんなデータを調べて、新聞等にも最近もう頻繁に出ておりますけれども、この中で、実施している自治体については、やっぱりそういった当事者、特に高齢者の方の実態調査ですとかアンケート調査、これを実際、実施しているのです。そういった中で実施に踏み切ったというところもあります。あわせて、これは山形県の庄内町なのですけれども、やっぱりいろんな方々から要望なり意見が寄せられて、それで補聴器が片耳だけでも40万円するという話を聞いて議会で取り上げたということで、これは一昨年の議会で取り上げた事例なのですけれども、中・軽度の難聴者は補聴器の購入に健康保険や公的補助が適用されないため、片耳だけで20万円から40万円が自己負担となり重過ぎると、支援が必要ではないかというふうに町長に求めたという事例が載っていますけれども、実際、メーカーによって違いますけれども、私、調べた性能のいいのは一番高いので片耳50万円、両耳当然100万円を超えるのですけれども、そういった非常に高額な部分であるということでありますし、そういった意味では一定のやっぱりそういった町の助成が必要ではないかということで、庄内町では、この4月から、金額は上限2万円で65歳以上の所得税課税世帯も含めて対象としているということでやっていますけれども、事前に町としても町民健診によるそういった検査も併せて実施しているというような話もありましたけれども、そういった意味ではどんどん広がっているという部分があろうかというふうに思います。また、先ほども説明いたしましたけれども、東京都の65歳以上の高齢者、例えば15の自治体、区でやっていますけれども、都内全体の高齢化率というのは今年の1月現在で22.7%なのです。例えば本町は高齢化率40%ですから、そういった意味で難聴者の聴力レベルを落とさないためにも、東京都が早期に取り組んでいる対策、そういったものが本町も必要ではないかと思われますけれども、その点についてどのように考えるか、お答えいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

難聴問題につきましては、本当に耳の聞こえづらい方については、外出するとき危険なことも発生しますでしょうし、いろんな警報も聞きづらくなるなど、そしてまた、認知症につながるのではないかという懸念があるという、そんな声を聞いているところであります。国におきましては、なおさら国の支援から漏れる方にこういういろんな要望があるということで、厚生労働省が3か年かけて調査をする、やっぱり医学的見地から証明をするということを取り組んでいるのだというふうに思っております。やっぱりその結果を見ながら判断していきたいなというふうに思っているところであります。議員さんが今、各地の先進的な事例を紹介されましたが、常々言うことでありますが、医療ですとか教育ですとか、やっぱりそういった分野については、できる町、できない町があっては駄目だというふうに思っておりまして、しっかりとこの関係につきましても、国に対していろんな角度から要望していく必要があるのではないかというふうに思っております。以上です。

再質問 4番 前崎茂

先ほども触れましたけれども、根室市がこの4月から補聴器の購入助成をしておりまして、先ほど医師が必要と診断すれば片耳で上限5万円、両耳で10万円を助成するという内容でお話ししましたけれども、これに加えて、年に1度の修理費としてプラス1万円を助成するという形でやられているということで、非常に補聴器というのは一言で言うと慣れるまでに、脳が認識するまでに3か月程度かかるというようなことで、調整期間ですとか、そういった部分もあろうかと思いますし、そういったことを踏まえてトータルでこのような政策を取っているかというふうに思うのですけれども。実は、一つの要因として言えるかと思うのですけれども、当然、根室は漁業の盛んな都市でありますけれども、長年、船に乗っていて機関室、エンジンの騒音で耳が聞こえにくくなったと、そういった高齢の方もおられるということも一つの要因として挙げられていますけれども、そういった意味では本町も漁業の町ということであれば、ある意味共通する部分もあるかと思うのですけれども。それで、これについても今まで何回か議会で取り上げてまいりましたけれども、この中で石垣市長は、聴覚障がいという特定分野のみならず、生活の質を確保する支援策を総合的、体系的に行う必要があるという形で、この4月からこういった補聴器助成に踏み出したということであります。いずれにいたしましても、住民税課税、非課税、それぞれ課税世帯でも助成する自治体もあれば、住民税非課税世帯のみを対象とした助成をしている自治体もあります。そういった意味で、年金生活者にとって高額な補聴器はなかなか買えないという実態があるかと思うのですけれども、いわゆる他の町村の事例、住民税非課税世帯の方にも助成をするという、低所得者の方にも特に手を差し伸べる、そういった中で豊かな生活を続けていただくということが必要かと思うのですけれども、そういった意味で例えば一律ではないにしても、低所得者のみの助成制度、そういったことを先行して考えることも必要であるというふうに思いますけれども、その点をどのように考えていますか。お答えいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

今、いろいろなお話をされたわけでありますが、やはり孤立をするだとか、社会参加ができないだとか、いろんな大きな社会問題だというふうに認識をしているところであります。やっぱりこういった課題につきましては、国が公的補助制度をしっかり設けて、そして全国一律の基準、その中で対応することが望ましいというふうに思っているところであります。

再質問 4番 前崎茂

先ほど、補聴器の使用率が日本は15%で、特にヨーロッパでは、高いところは47%使用率がありますけれども、ヨーロッパでは国が今言ったような補聴器購入について助成しているということで、補聴器の使用率が高いというふうに言われております。日本はそういった意味では、国費で行うというのは、まだまだ先が見えていませんけれども、それを待たずして自治体が先行してやっておりますので、そういった意味では広尾町の実態を、先ほどの答弁ではニーズは必ずしも高くないものと認識しているという答弁ですけれども、私、さっき根室の事例を出しましたけれども、決してそうではないし、実際にそういったきちっとしたアンケートとか意識調査をやっていないかと思うのですね。今後、そういったことも含めてやっていくべきだというふうに思っております。次に、学校給食費の軽減について質問をいたします。先ほどもお話ししましたけれども、白糠町のホームページを見ますと、真っ先に「子育て応援日本一の町」というタイトルが目につきます。中身を見ますと、先ほども言いましたけれども、出産祝い金、18歳までの医療費無料化、加えて学校給食無償化ということを実施しているということであります。それについては、本町も出産祝い金制度を昨年度から実施しておりますし、来年度からは、今まで何回か議会でも取り上げさせてもらいましたけれども、高校生までの医療費無料化、これが実施という見通しでありますので、そういった意味では白糠の3点のうちの2点に肩を並べるという形になろうかと思うのですけれども。やはり、白糠町が子育て応援日本一の町の宣伝なのですけれども、役場庁舎、それから公共施設、それから国道沿いなどにもこの看板を掲げておりまして、国道を走っていると目立つのです。そういった意味では、町外の方にも広く宣伝できる、そういった効果があるかというふうに思っております。広尾町も、先ほどの一次でお話ししましたけれども、日本一安心で子育てできる町を目指すということですから、ぜひそういった意味では、この学校給食の助成については前向きに取り組んでいく必要があるかと思いますけれども、その点についてどのように考えているのか、お答えをいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

学校給食費の軽減、特に子育て支援の観点からのご質問をいただいたところであります。今、他町村のことも言われましたけれども、それぞれ町村によって事情が違いますので、先進事例は参考にさせていただきますけれども、比較をするものではないというふうに思っているところであります。子育て支援からいけば、本町も項目では14項目についての子育て支援を今、取り組んでいるところであります。出産祝い金に始まり、挙げれば時間がありませんので挙げませんけれども、他の町村にも先駆けて、また肩を並べてそれぞれ子育て支援をやっているところであります。こういった子育て支援に関わっては、福祉もそうですけれども、継続してやらなければならないというところであります。一度支援をすると途中でやめられないということもあります。やはり継続した財政の裏づけがないとできないというところも、ぜひご理解をいただければというふうに思っております。

再質問 4番 前崎茂

先ほども申し上げましたけれども、文部科学省が平成29年度における全国の学校給食費の無料化調査、これは平成30年7月に公表したのですけれども、5年経過した今、その後の調査については文科省では行っていないのです。ですから、全体の正確な数字については押さえていないというのが実態なのですけれども、例えばそれが民間の機関ですとか、マスメディアあるいは県単位のホームページ、これでもって把握できるというようなことなのですけれども、少なくともこの5年間で飛躍的に学校給食費無償化は広がっているというのが実態であります。先ほど、たまたま群馬県、山梨県、両県の事例のお話をいたしましたけれども、5年間で非常に進んでいるという状況であります。とりわけ、先ほども少し触れましたけれども、青森市では、今9月ですから先々月、実際6月の議会でも取り上げられたというふうに出ていますけれども、そのとき、はっきりやると明言しなかったのですけれども、その翌月の7月に、10月から小中学校の給食無償化を実施するというふうに発表したということが新聞でも報じられております。非常に父兄の皆さんから大変喜びの声が上がっているということであります。中核市ですから、ましてや人口27万人、予算規模にすれば相当大きなものになろうかと思うのですけれども、そういった意味では、やっぱり保護者負担軽減と同時に子育て支援の意味合いも含めて、こういった部分というのは、今、十勝も含めて増加傾向にありますけれども、その点についてもう一度お答えいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

私どももそういった傾向にあることは十分認識をしているわけでありますが、しかし先ほども申し上げましたとおり、やっぱり継続的な実施、そしてそれの裏づけの財源、これが必要なわけであります。公共サービスというのは、議員には釈迦に説法でありましょうが、産業振興、商工振興、福祉、医療、教育、防災、いろんな各方面に公共サービスを提供しているわけであります。財政の規律というのは地方自治体の大原則でありますから、しっかり財政規律を守りながら、それぞれ住民サービスの提供を図ってまいりたいと思っております。

再質問 4番 前崎茂

今までも、この学校給食費の軽減については再三取り上げさせていただきました。本来であれば軽減ではなくて無償化ということを提起したいところですけれども、町の財政を鑑みてハードルを下げて提起をしておりますけれども。例えば、お隣の韓国なのですけれども、ここでは、日本でも憲法で義務教育は無償とするという条文がありますけれども、韓国の憲法第31条なのですけれども、やはり同じく義務教育は無償とするというふうに書かれているみたいです。学校給食の無償化は義務教育の一部と位置づけられ、国民給食と言い換えることができる、そういった中で無償化に踏み切ったということで、何か2010年から始めたらしいのですけれども、今日見たら、韓国のすごいところは小中高校までなのですね。それで、今現在95%が無償化で残り5%が有償なのですけれども、一部の高校生でまだ有償化で、ですから小中学校全てと高校についても無償化になっているということで、韓国は学校給食の無償化について、先ほど冒頭でユネスコのお話をしましたけれども、そういった意味では先進部分だなというふうに思っております。私、直近では、令和元年の12月に、教育長に対して学校給食の軽減について、取りあえず多子世帯の学校給食の助成について質問をしたところでありますが、このとき、例えば第2子と第3子の半額、無償化については360万円程度ということで、第3子の無償化だけをした場合は80万円ということなのですけれども、現時点では少子化で、例えば第3子だけ無償化にすると62万円でできるという答弁だったのですけれども、確かに地方財政、厳しいさなかでありますけれども、例えばその62万円が広尾町の一般財源に占める割合でいきますと、ちょっと試算しましたら0.008%なのです。ですから、要するに、その額であれば、例えば本別町が実施している第3子無料というのは、それを実施したことにより本町の財政を左右する部分にはならないというふうに私なりに考えているのですけれども、やはり子育て支援の第一歩として、やっぱりできる範囲から一歩進めるということも必要かと思うのですけれども、その点についてお答えをいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

そのぐらいの財源がないのかと、よく言われるところでありますけれども、繰り返しになりますけれども、町全体の財政運営をどうするかというところは総合的に判断をするものでございます。そういった点で、一つ一つからできないのかというご質問もありました。本町もこれまで子育て支援、決して胸を張って言えない部分もあるかもしれませんけれども、一つ一つそれぞれの分野で積み重ねてきたところであります。また、先般、行政報告をさせていただきました高校生の医療費の無料化、これも長い間かかった事案であります。一つ一つ積み上げていきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。

出典:広尾町議会 令和4年第3回定例会 2022年9月9日 議事録 PDF(6ページ) 間違いを知らせる