広尾町議会 令和3年第3回定例会 2021年9月8日
(1)広尾町国保病院への人工透析治療の早期整備について/(2)町営合葬墓の建設について
2021年9月8日、広尾町議会の一般質問で、前崎茂議員が「広尾町国保病院への人工透析治療の早期整備について」「町営合葬墓の建設について」について質問し、町長 村瀨が答弁しました。
- 質問者
- 前崎茂 議員
- 答弁者
- 町長 村瀨
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
この議員がこの登壇で質問した件は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。
質問 4番 前崎茂
私は、2点について町長に質問をいたします。まず、第1点目でありますけれども、広尾町国保病院に人工透析治療の早期整備をについて質問をいたします。我が国の慢性腎不全にかかる人工透析患者は年々増加傾向にあり、日本透析医学会の統計調査によると、2018年は34万人に達し、毎年3万5,000人から4万人の新規人工透析患者が増加しているとしております。我が国の国民380人に1人の割合となっているとの結果も公表されているところであります。慢性腎不全に係る要因は生活習慣病に起因するものと言われ、糖尿病性腎症、慢性糸球体腎炎で67%と約7割を占めております。本町の人工透析患者数も増加傾向にあり、ここ数年は25人前後で推移しております。現在、主に大樹町のクリニックに通院して透析治療をしているところでありますが、月曜日から金曜日まで隔日の治療と通院時間や待ち時間などの調整で、体力的にも精神的にも非常に疲れるとのことであります。以前からも本町での人工透析の治療の施設整備の早期設置について要望する声が寄せられているところでありますが、本年4月、改めて本町議会議長宛てに人工透析患者さんの連署による人工透析治療の施設整備についての要望書が提出されました。過般開催された総務常任委員会でも、当該要望を重く受け止め趣旨採択としたところであり、昨日の本会議においても、同様に趣旨採択としたところであります。昨年の第4回定例会でも、人工透析の治療を受けられている患者さんが安心して広尾町で治療ができるよう計画を具現化すべきではないかとただしたところですが、これに対し町長は、透析治療を受けられる方が増加傾向にあり、大樹町までの日常的な通院における心身的、経済的な負担を考慮すると、広尾町国保病院における透析治療の可能性について検討する必要があるとの答弁でありました。加えて、治療用の専用スペースがないとのことでありますが、これらについても増築を視野に入れなければならないと答えられたところであります。この間、広尾町国保病院に電子カルテやMRI、磁気共鳴画像診断装置の導入など整備をされてきたところですが、患者さんの日々の治療に係る心身的負担を少しでも軽減するためにも、さらに切なる要望に寄り添うためにも、広尾町で安心して人工透析の治療ができるよう計画の具現化を図るべきと思いますが、町長の答弁を求めます。次、2点目であります。町営合葬墓の建設についてであります。近年の核家族化や少子化の進行並びに高齢者の単身世帯増加とともに、年金等の減額などによる貯蓄等に余裕のない高齢者世帯の増加傾向が見られます。また、社会環境の変化に伴い価値観の多様化など、全国的にもお墓に対する考え方や祭祀の在り方、時代の変遷とともに変化をしてきております。お墓参りや先祖に対する崇拝は、長年にわたり受け継がれてきた文化、風習であり、何よりも故人が生きてきた尊厳が守られるものでなければなりません。このような状況の下、本町においても「お墓の継承者がいない」「お墓のことで子どもに負担をかけたくない」「お墓を建設するには150万円から200万円かかるが、その費用が工面できない」などの声が寄せられております。加えて、近隣に身寄りがいないなど、将来のお墓の維持管理、さらには将来の無縁化に不安を抱くなど、公営墓地の建設を求める声をお聞きしております。公営の合葬墓は、当然のことながら、運営自治体による供養並びに宗教的行為は一切行うことはできないことは共通の認識であります。十勝管内では、帯広市が平成28年度から中島霊園に「合同納骨堂」を建立し、供用開始しております。使用料、管理料は、焼骨1体当たり7,200円と低額で利用されており、2,000体収容できる施設に現在までに1,100体が納骨されているとのことであります。池田町でも、今年度から1,200体の遺骨を収容できる「合同納骨塚」を建設し、供用開始をしております。使用料は、焼骨1体につき1万円と低額で利用できるとしております。既に40体の焼骨が収容されているとのことであります。音更町でも、音更霊園内に町営の「合同納骨塚」の整備に係る設計委託料を本9月定例会に提案、来年度令和4年5月に着工し、同年秋から供用開始を予定しているとのことであります。また、道内では、先進地である札幌市が1989年に平岸霊園に「合同納骨塚」を設置したのをはじめ、小樽市は2012年に中央墓地に「合同墓」、北見市、網走市は翌2013年にそれぞれ「合同納骨塚」「合葬墓」を整備し、利用されているところであります。現在の道内における設置状況について伺います。今日、本町の高齢化率や高齢者単身世帯の増加している下で町営合葬墓の設置を求める声がある中、平成28年第3回定例会で町営合葬墓の設置についてただしたところ、町長は、今後、墓地に対する多様なニーズを見極め判断していきたいとの答弁があったところであります。加えて、今年度からスタートした第6次まちづくり推進総合計画にも合葬墓の整備についてニーズの把握に努めるとありますが、具体的な整備計画について答弁を求めます。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
前崎議員の質問にお答えをいたします。最初に、人工透析治療施設の早期整備についてであります。このことについては、令和2年の第4回定例会でも議員のほうから質問がありまして、答弁としては、それと全く同じであります。本町におきまして透析治療を受ける方が増加傾向にある現状、やっぱりこれを見ると心身的、経済的負担を改めて考慮いたしますと、本町における透析治療の可能性について検討が必要であると考えているところであります。また、いろんな課題の中では、これも従来説明しているとおり、専門医、それから医療スタッフの人材確保、建物の増改築、さらには関係町村との協議、それと関係機関との協議もあるところであります。透析をする方々が身近なところで透析治療を受けることを切望されていること、十分理解をしているところでありまして、あわせて今後も検討を進めてまいりたいと思っております。次に、町営合葬墓の整備についてであります。これも議員のほうから質問があったとおりであります。近年、核家族化や少子高齢化が進行している中、お墓への考え方も多種多様化しているところであります。やむを得ない事情によりお墓の承継や維持管理が困難な方、また、経済的に墓を建立することが難しい方などのため、合葬のお墓を検討している方も増えていると一般的に言われているところであります。道内におきましても、公営で合葬墓等を設置している市町村は、市営で13か所、町営で11か所、十勝管内におきましては、帯広市、池田町が既に設置済み、また、音更町においても来年度使用開始を予定しているところであります。一般的に利用に係る費用が安価であること、また、将来的にも安定した管理を委ねる方策の一つとして合葬墓が注目をされておりますが、一方で一つの場所に不特定多数の遺骨と一緒に埋葬すること、後で遺骨を取り出すことができないなど、これまで先祖代々のお墓を守り引き継いでいくという考え方を重んじる方には、なかなか受け入れにくい面があるということもあります。しかしながら、お墓を管理し、守っていける子孫が少なくなってきていること、経済的な事情で新しくお墓などを求めることが困難な方もおられる実態もありますので、今後、本町といたしまして時代の変化と墓地に対する多様なニーズを見極めながら判断していきたいと考えているところであります。以上、答弁とさせていただきます。
質問 4番 前崎茂
まず、1点目の人工透析治療の国保病院での早期整備をということであります。先ほども言いましたけれども、全国的に見ても人工透析の患者さん、治療している方が増加傾向にあるということで、直近まで見ていますと、大体、年間3万5,000から4万人増えているというのが実態でありまして、これをいかに国としてもその数字を抑えるかということでの計画も持っているみたいでありますけれども、本町の過去10年間を見ますと、とりわけ令和元年度と2年度を除きました人工透析の患者数の平均ですけれども、年間当たり約18人で推移しております。それが令和元年度24人、令和2年度25人ということで、この2年間で急に増加傾向であります。今年に入っても、4月以降、例えば町外から広尾町に転入されてきて大樹のほうに通院されている方も複数人おられますし、そういった意味では、さらに透析患者数が増えているというのが実態であります。そういった中で、例えば十勝管内のいわゆる公立病院の人工透析治療の関係でありますけれども、例えば池北線といいますか、当初、本別の町立国保病院で人工透析治療を20床でやっておられました。その後、足寄町でも16床の人工透析治療をしておりますし、池田町でも、池田町立病院といいますか、今、十勝いけだ地域医療センターという形になっておりますけれども、ここでも住民要望を受けて人工透析治療をしております。また、芽室の公立病院、ここも人工透析治療を行っておりますけれども、芽室町においても透析患者が増加傾向にあるということで、過般新聞に出ていましたけれども、一般的には隔日の治療ということで、月、水、金という形でやっていますけれども、限られたベッド数でということで、月曜日、水曜日、金曜日の午前、午後に合わせて火曜日、木曜日、土曜日、これは当然午前中だけしかできないのですけれども、ですからフルにそういった形で透析患者の治療に当たっているということであります。あと、公立病院という形でいけば清水町が日赤病院でも行っておりますし、そういう意味で地方の自治体においても積極的にこういった増加する人工透析患者に対応しているというのが実態であります。そういった意味では、自治体でもやっぱり安心して治療を受けられるように、いわゆる町立病院に整備している実態でありますけれども、そういったことを踏まえると、本町の場合も年々増加傾向にありますし、先ほど冒頭で全国の部分では国民380人に1人の割合と言いましたけれども、広尾町で単純に計算すると、260人に1人の割合で患者さんがいるということなのですね。実際、今もっとこの割合が下がっているとは思うのですけれども、そういうことを考えるとやっぱり早急にそういった施設整備に取り組む必要があるかと思いますが、その点についてお答えを頂きたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
答弁が重ならないようにしたいというふうに思っておりますが、なかなか進まない事情については、答弁をしたとおりであります。人工透析の根本的な解決は何といっても透析にならないことでありますから、以前にも議員が質問したとおり、まずはそこの解決に全力を掲げることが大切かというふうに思っております。高血圧、糖尿病、このケースが多いわけでありまして、食生活が原因。それを解決するためには、やっぱり何といっても特定健診を受けていただく、そのことをしっかりと取り進めることが透析患者を減らすことにつながるわけであります。そこは第一にしっかり取り組んでいきたいというふうに思っております。当面、では透析患者の方々の対応についての話であります。なかなか今、南十勝で透析をしているわけでありまして、過去のそういった経過も十分あるわけでありまして、そういった関係機関との協議も必要であります。そして、何といっても大事なのは、住民の方が広尾町で安心して医療を受けられる、そういうことも大事でありますから、そのことと併せて住民の方がこれからも心配なく本町で医療を受けられるような体制、やっぱりどういった形でできるのか検討をしていきたいというふうに思っているところであります。
質問 4番 前崎茂
先ほど言いましたけれども、慢性腎不全というのがいわゆる生活習慣病から起因するという形で、実際、透析治療を受けられている方、結構、合併症を有しているという部分が多いかと思います。当然、生活習慣病を改善するためには日常的なそういった食生活等々の改善が必要でありますけれども、結果として全国でもやっぱり現時点では増加傾向にあるということで、今すぐにそれを減少に転ずるということは難しい、これが実態かと思います。そういった中で、私もこの間、いろんな人工透析を受けられている患者さんからお話を伺っておりますけれども、先ほども言ったように合併症を有している方々が多い中で、個人差があるのですけれども、人工透析を受けられていても、帰ってきた日だとか翌日でも日常生活に支障があって、例えば女性の方であれば炊事だとか、そういったものが十分にできない方もおります。そういった部分で、今回、議会のほうにもこの人工透析治療の施設整備の要望が出てきましたけれども、本当に切実な要望であるということを私も受け止めております。当然、町長のほうにもそういった患者さんの皆さんから直接そういった声は届いているかとは思うのですけれども、今の治療の現状ですとか、あるいは体調管理等を考えると、やっぱり一日も早くこういった施設整備をすべきでないかというふうに強く思うわけでありますけれども、その点についてもう一度お答えを頂きたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
本町における透析の経過を見ますと、南十勝5町村で大樹において透析治療の拠点病院として位置づけて、これまでやってきました。その経過を踏まえると、広尾町の患者がそこから抜けるということ、そういったことを踏まえますと、関係町村の合意形成、それから関係機関との合意形成、これが必要なわけであります。広尾町に患者が多いから広尾町でという単純なそういうことにはならないわけでありまして、そういった協議も必要だというふうに思っております。しかし、住民の方の強い要望もあるわけでありますから、そのことも十分受け止めて、今後、検討させていただきたいというふうに思っております。
質問 4番 前崎茂
確かに平成10年でしたか、大樹町で行うということに広尾町も当時3,500万円の負担金を出しましたけれども、先ほど言いましたように、類似の案件としては、池北線で本別町がそういった部分でスタートしたのですけれども、やっぱり患者数が増えて、では足寄町でも行う、それから池田町でも行うという形になってきていますから、そういった先進事例も含めて、当然これだけ患者が増えている。当時、多分10人までいなかったと思うのです。ですから、そういった社会変化、これらについても十分協議を早急に進めていただきたいと思っております。続いて、町営合葬墓の設置について再質問いたします。町営合葬墓については、先ほど言いましたように平成28年の第3定で質問させていただいておりますけれども、現在、いわゆる茂寄墓地の使用可能な区画数が2,008区画というふうになっております。これも端的に言えば社会環境の変化というようなことになるかと思うのですけれども、平成10年頃までは、いわゆる貸出件数が返却件数を大幅に上回っている状況であります。そのことによって空き区画も減少していったものですから、当時、墓地の拡幅を検討した時期もあります。しかし、この10年、貸出状況を見ますと、例えば貸出件数は12件に対して返却件数は66件と、大幅に返却件数が多くなっております。当然、空き区画数も大幅に増えつつあるというのが実態であります。まさしく社会環境の変化、多様化等、時代の変遷によるものであって、20年、30年前と状況が違うということが思慮されるところであります。これらについては、ほかの町村も同じような傾向にあるのではないかというふうに考えておりますけれども、池田町でもこの4月から供用開始をしたというふうな報道がされておりましたけれども、以前、議会において、いわゆる合同の納骨塚の建立について取り上げられた経緯があるというふうに聞いております。その後、関係機関や町内会等の要望を聞いて、昨年着手をしたということで、実際、担当の方も全道に整備された合葬墓を視察したということも聞いております。池田町は、それらを受けて昨年、設計費と建設費を合わせた事業費ですけれども、600万円でプロポーザル方式で入札をしたということで、本年1月に整備されて4月から供用開始をしているということであります。さらに、また音更町も、この9月の定例会に設計費、頂いた資料では430万円となっていますけれども、今回、提案をして、明年5月には着工して、秋には供用開始をするということであります。計画自体は、収容埋蔵数は3,000体を想定しておりまして、年間の受入れ収容数50体として、向こう60年間の施設利用を見込んでおります。こういったことを含めて、今回、新聞にも出ておりましたけれども、来年秋には供用開始を目指すけれども、担当の部長さんはスピード感を持って計画を進めたいというふうな話をしておられます。十勝管内でのそういった先進事例を見て、町としてどのように考えるのか、お答えを頂きたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
合葬墓につきましては、状況につきましては、全道でも24か所であります。見ますと市が13か所、町で11か所でありますけれども、やっぱり比較的、都市部において、町村でも大きな町村が多いのかなというふうに思っているところであります。都会でもそういうニーズがあるという情報は把握をしておりますけれども、本町においてどれだけのニーズがあるのかというところ、6次計の中で項目として挙がっておりますけれども、本当にニーズが改めてあるのかないのか、一部にはいろんなことがあるのでしょうけれども、合葬墓を建立するまでのニーズがあるのかどうか、把握に努めてまいりたいというふうに思っております。
質問 4番 前崎茂
先ほど全道の部分では20数件でしたけれども、実は私もネットで調べさせてもらったのですけれども、2018年の前半だけしかデータが出ていないのです。それ以降のデータというのは、全く把握していないのです。そして、何か担当のほうでも、北海道に聞いたら北海道でも把握していないということですから、多分この2018年、帯広市もここにカウントされていないのです、実際あれしても。だから、ちょっとこの数字は、ここに書いていますけれども、確かなものではないということなので、多分それ以降の部分については、拾っただけでも数町村ありますから、実際はもっともっとあるかというふうに思っております。それで、私が平成28年に一般質問で合葬墓の建設について取り上げたところなのですけれども、実は音更も相前後して同じこの合葬墓の建設について、完成について一般質問された議員がおりました。今回、9月の定例会で設計費を提案しますということで、その質問した議員さんは随分時間がかかりましたということで、質問した方はもっと早く建設できるというふうな思いがあったのでしょうけれども、大体その質問してから完成までの期間、広尾さんはどうですかということを聞かれて、私ちょっと答えに窮したのですけれども、これからですということでお答えいたしましたけれども、音更なんかは「町政の声ポスト」というのがあるらしくて、こういった部分についても年に数件の要望があったということで、それで実際、建設に踏み切ったということであります。まさに今の社会環境の変化ですとか、そういった多様性、それと時代の変遷とともに今、住民のニーズが急速に高まっているということは、他の町村の事例あるいは要望等を見ても明らかかと思います。その点で6次まちづくりでも住民ニーズの把握をするということでありますけれども、その点について今後の具体的な計画についてお答えいただきたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
重ねての答弁になりますけれども、今後、本町といたしましても時代の変化、それから墓地に対する多様なニーズを見極めながら判断していきたいというふうに思っております。