みんなの議会

広尾町議会 令和元年第4回定例会 2019年12月12日

(1)多子世帯の学校給食費の助成について/(2)「広尾町総合戦略」「人口ビジョン」の達成度と検証について/(3)広尾町強靱化計画について

2019年12月12日、広尾町議会の一般質問で、前崎茂議員が「多子世帯の学校給食費の助成について」「「広尾町総合戦略」「人口ビジョン」の達成度と検証について」「広尾町強靱化計画について」について質問し、教育長 菅原、町長 村瀨が答弁しました。

質問者
前崎茂 議員
答弁者
教育長 菅原、町長 村瀨

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

町のサイトの一般質問の一覧ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 4番 前崎茂

私は、3点について質問をいたします。まず、1点目でありますけれども、多子世帯の学校給食費の助成について質問いたします。戦後、1954 年に学校給食法が制定され、子どものセーフティネットとして、今日まで推進してきたところであります。本町の学校給食費は、平成 26 年4月から小学生は 210 円から 240 円、14%、中学生は 250 円から280 円、12%引き上げをしたところであります。平成 26 年4月からは消費税が5%から8%に増税され、保護者の皆さんは負担増を余儀なくされたところであります。2018 年7月に文部科学省は、2017 年度、平成 29 年度の学校給食費無料化調査で、小中学校の学校給食費に対し、全額助成及び一部助成している全国の自治体数は、506 に達していると発表いたしました。名古屋芸術大学の新村洋史教授は、「無償化を実施している自治体の目的は、若者の流出を防ぐなど少子化対策、子育て支援に加えて、食育の推進にある」と詳論しております。群馬県では、子育て世帯の経済的負担軽減に、小中学校の給食費無料化が加速しております。平成 30 年6月時点で、35 自治体中、完全無料化が 10 自治体、一部無料化が 13 自治体と、66%が無料化に踏み出しております。群馬県の嬬恋村では、平成 28 年度から小中学校と幼稚園の給食費を無料化にしておりますが、熊川栄村長は、「憲法第 26 条の2項の「義務教育は、これを無償とする。」と規定されているが、憲法の理想に近づけるのが自治体の長の務めだと考えている」と述べております。また、兵庫県相生市では、平成 23 年度から幼稚園、小中学校の給食費を無料化にしておりますが、「人口が 10 年間で1割近く減少し3万 2,000 人になったため、人口減少対策と定住促進を推し進めるとし、思い切った子育て支援を取り入れた」、相生市長の談話であります。また、同県たつの市は、平成 30 年度から中学生の給食費を無料化し、同じく明石市では 2020 年度4月から、中学生の無料化をするとしております。今日、明石市のような 30 万都市でも、学校給食無料化が加速されております。十勝管内でも、学校給食費に対する助成をしている市町村は、年々増加傾向になっております。特に足寄町や陸別町、浦幌町は平成 27 年度から、鹿追町は今年度から、教育と子育ての一環として学校給食費の無料化を実施しており、管内で4自治体が無償化を実施しております。さらに、更別村では第2子を半額、第3子以降は無料化を、また、本別町でも第3子以降を無料化しております。士幌町は、平成 28 年度から小中学校の児童生徒の3人目から給食費を無料化にして、さらに1食当たり 55 円を町費で、小中学生の給食費を助成しております。上士幌町では、平成 26 年度の消費税増税された際に給食費を値上げせず、毎年度 100 万円前後の町費を負担しております。そのほかの町村でも、幕別町では学校給食に一部助成をして保護者の負担軽減を実施しており、十勝でも半数の自治体が無料化及び一部無料化を実施しております。地方の経済は、本年 10 月からの消費税増税に加えて、勤労世帯の実質賃金は伸びていない現状であり、本町においても学校給食費の助成をして、保護者の負担軽減を図るべきと思います。とりわけ多子世帯の小中学生の第2子、第3子に係る給食費を半額、無料化にし、保護者の負担軽減を図るべきと思います。また、これらを実施した場合に、事業費はどのようになるのか教育長の答弁を求めます。次に、2点目であります。「広尾町総合戦略」「人口ビジョン」の達成度と検証についてであります。平成 27 年度に策定された「広尾町総合戦略」並びに「広尾町人口ビジョン」は、国が定めた「まち・ひと・しごと創生法」第 10 条に基づき、地方総合戦略として、平成 27 年度から 31 年度までの5か年間の基本的な計画を策定したものであります。特に人口減少という現実に即し、地域の活力を創生していくための目標を示すものであります。とりわけ本町は、平成 27 年の国勢調査で、過去5年間で 10.8%、約1割を超える人口減少があり、さまざまな課題の解決に向け、取り組むことが肝要であります。この総合戦略第3章の中で、施策の目標と重点プロジェクト、政策分野1では、町に自分が働きたいと思える仕事があることが、この町に住み続けることの基本になると規定しております。具体的な目標数値としては、政策分野1として、新たな就業者数を5年間で 100 人増やすとしておりますが、最終年度の新規就業者数は何人で、達成割合、その検証についてはどのように行うのか。政策分野2では、交流体験をきっかけに広尾ファンを全国につくり、将来の移住・定住につなげるとし、移住・定住者を5年間で 80 人増やすとしております。また、滞在型交流人口を 1,000 人に増やすとしており、加えてロングステイの移住体験者を 150 人増やすとしているが、今年度の移住・定住者数及び滞在型交流人口、ロングステイは何人になったのか。その達成度とその検証はどのように行うのか。政策分野3では、子どもを安心して産み育てるために環境の充実と健やかな成長を支援する体制を整備促進するとし、5年後の平成 31 年度に合計特殊出生率を 1.67 にするとしております。これは、2040 年に出生率が人口置換水準の 2.07 人に段階的に回復させるための経過措置として規定されております。本町の平成 10 年から平成 14 年までの5か年間の平均出生者数は 81 人で、合計特殊出生率が 1.67となっており、今回の目標値と同じであります。平成 20 年度からの5年平均の出生数は 50 人で出生率は 1.44、平成 25 年度から5年平均の出生数は 44 人と、平成 10 年からの5年間の 81 人から比べると5割近く減少しております。人口減少もあることから、出生率の数値と見通しはどのように見込んでいるのか。政策分野4では、本町の人口動態の社会増減を今年度末までに現在の平均マイナス 77 人をマイナス 35 人にするとしていますが、その見通しはどのように見込んでいるのか。広尾町総合戦略の第2期計画は、来年度からの5か年計画となっております。第1期計画の達成度をしっかり評価、分析した上で、展望を示さなければならないと考えております。したがって、これら第1期計画の数値目標をもとに進捗状況及び政策分野ごとの各施策の効果を客観的に検証できるように、重要業績評価指標(KPI)に基づいての達成度、効果等を検証することとしております。これらの分析、評価を踏まえて、第2期計画は計画と実績が乖離しないように策定しなければならないと考えますが、町長の見解を求めます。次、3点目であります。本年9月に、広尾町強靱化計画が策定されました。策定した趣旨としては、2011 年に発生した東日本大震災において、我が国の社会経済システムの脆弱さが明らかになり、大規模自然災害への備えが重要課題として、本策定に至ったとしております。国が平成 25 年 12 月、防災・減災に資する国土強靱化基本法を施行し、推進するとしております。本町においても、自然災害に対する脆弱さを点検し、今後想定される大自然災害から町民の生命・財産を守り、強靱化を図る取り組みを強化することを目的としております。本町における主な自然災害のリスクは、1つは地震・津波。2つ目が豪雨、暴風雨、竜巻。3点目が豪雪、暴風雪。この3つを提示しておりますが、特に豪雨、暴風では、近年、集中豪雨、暴風雨による災害が頻繁に発生、増加傾向にあると記されております。全国的に見ても、近年の温暖化現象による異常気象で、今夏の台風の襲来は、全国各地に甚大な被害をもたらしました。特に 10 月の発生した台風 19 号は、千曲川や阿武隈川をはじめとする 71河川、140 か所以上で堤防等が決壊し氾濫、100 人近くの方が亡くなられております。近年の台風の特徴は、降り始めからの降水量に加え、24 時間雨量が 500 ミリを超え、河川の氾濫になったと分析しております。静岡県伊豆市では、降り始め雨量が 760 ミリに対し、24 時間雨量は517 ミリ。神奈川県箱根町でも、降り始め降水量が 1,000 ミリに対し、24 時間雨量が 507 ミリ。阿武隈川水系の主流でも、24 時間雨量で 580 ミリなどとなっております。短時間の降水量が被害を拡大したとも言われております。一方で、指定河川洪水予報に指定されていない小河川でも、氾濫が各地で被害をもたらしております。本町でも、オピツマナイ川など小河川は、5年前に河川敷地内に切りかえ工事を実施し、河川の深度、川幅等も整備されたところでありますが、大雨時には流れの急勾配な護岸の土砂が一部侵食されている状況にあります。全国で大雨洪水などによる堤防の決壊や氾濫について、想定外であったと言われておりますが、今日 50 年に一度の災害想定ではなく、100 年以上の想定をしなければならないとも言われております。本町においても、今まで経験したことのない、まさに想定外の 24 時間雨量が 300 ミリ、400 ミリと短時間雨量が、現下の異常気象のもとでは想定していかなければならないと思います。広尾町強靱化計画の基本的な考え方の中でも、強靱化の必要性について、自然災害に対する脆弱性を克服し、強靱な広尾町をつくることは、将来にわたる町民の安全・安心を図る上で、不可欠であるとしております。その観点からも、オピツマナイ川の大雨洪水に耐えられる護岸工事を行うべきではないかと思いますが、町長の答弁を求めます。

答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)

前崎議員のご質問に答弁をさせていただきます。学校給食費の多子世帯への助成についてのご質問でございます。現在、十勝管内で全額助成をしている自治体は4町村であります。また、一部助成として第2子を半額、第3子以降を全額助成する自治体は、1町村となっております。その他管内の状況につきましては、今、前崎議員がご質問で言われたとおりの状況となっているところであります。学校給食費の助成は、保護者に対する子育て支援や負担軽減を図る上で、効果があるものと理解をしております。本町の現状は、食材に係る経費のみとし、保護者の負担軽減が最小限になるように努めているところであります。また、経済的に困窮している保護者に対しましては、就学援助制度による助成を行い、負担軽減を図っているところであります。ちなみに第2子を半額、第3子を無償化にすると、約 360 万円程度と試算をしております。本町では、現在、第5次行政改革が進められており、健全な財政面が求められている現状では、学校給食の助成を実施することは難しいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

前崎議員の質問にお答えをいたします。「広尾町総合戦略」「人口ビジョン」の達成度と検証についてであります。本町において、平成 28 年2月に「広尾町総合戦略」と「広尾町人口ビジョン」を策定して、今年度は最終年度を迎えているところであります。事業検証、評価につきましては、まち・ひと・しごと創生総合戦略策定推進委員会による事業評価を行う予定になっているところであります。外部有識者の意見をいただき、政策分野ごとの達成率、地方創生に対して効果があったのか否かを、審議を経て公表するものであります。したがいまして、現時点では公表するに至っていないところであります。ただし、達成の実績につきましては、ご説明を申し上げたいというふうに思います。政策分野ごとの基本目標の達成状況については、平成 27 年度から平成 30 年度の実績になりますけれども、政策分野1の雇用対策の関係では、新たな起業者は 12 件であり、雇用創出による雇用者数は 13 人であります。政策分野2の移住・定住の関係では、移住した実績はまだないところであります。滞在型交流人口は、農山漁村ホームステイで 735 人であります。移住体験住宅の利用者は 60 人で、滞在日数は 859 日であります。政策分野3の少子化対策では、合計特殊出生率は平成 27 年の公表値になりますけれども、1.44であり、この 1.44 は平成 24 年から平成 27 年までの4年間、同じ値であります。合計特殊出生率と出生率はイコールにはなりませんけれども、平成 27 年から平成 30 年の出生率は 165 人で、4年間の平均では 41.25 人になるところであります。政策分野4にかかわる人口の社会減については、平成 27 年は 94 人の減、平成 28 年は 80 人の減、平成 29 年は 97 人の減、平成 30 年は 86 人の減でありまして、4年間の平均では 89.25 人となるところであります。目標に達していない数値が多々あるところでありますけれども、まち・ひと・しごと創生総合戦略策定推進委員会による事業評価を行う予定になっているところでありまして、外部有識者の意見をいただきながら地方創生に対して効果があったのか否かの審議をいただき、第2期の総合戦略につなげていきたいと考えているところであります。次に、3点目の大雨等洪水対策のための護岸の設置についてであります。本町においても、近年、異常気象によりまして、短時間に大量の雨が降ることが十分予想されることであります。本年の 10 月4日には、午前0時からの 24 時間降水量が 145 ミリに達し、10 月としては過去3番目の雨量となったところであります。オピツマナイ川は、平成 10 年の豪雨災害で損傷した箇所の補強工事を行っており、このとき以降は、大規模な損傷は受けておりません。しかしながら、大雨洪水対策として昨年度、丸山通南7丁目で河道の切りかえを行いまして、住宅敷地の侵食対策工事を行ったところであります。また、その他の侵食のおそれのある部分についても調査を行い、その都度補修を行っているところであります。現状では、大規模な護岸工事が必要な部分はないと判断しているところでありますけれども、今後も状況を見ながら、大雨であっても被害のないように、また、財政負担の少ない、いろんな工法、制度を考慮しながら、防災対策を行っていきたいというふうに思っております。以上、答弁とさせていただきます。

再質問 4番 前崎茂

1点目の学校給食費の助成について再質問いたします。先ほども兵庫県の相生市の事例を言いましたけれども、相生市は 2000 年の人口が3万 4,300 人いたものが 2010 年に3万 1,200 人ということで、この 10 年間で 3,100 人、約1割の人口減少ということで、市長は、この人口減少で、やっぱり少子化対策、それから人口の流出を防ぐという観点から、学校給食費の無料化に踏み切ったということが新聞報道でも出ております。十勝管内でも無償化している4町村、鹿追町はそうでもないかもしれませんけれども、例えば足寄町、陸別町、浦幌町、これは本町と似たり寄ったりなところが、人口減少の率が高い。先ほども言いましたけれども、平成 27 年の国勢調査で本町は5年間で 10.8%の人口減少があるわけですけれども、この3町もどちらかというと、それに類する人口減少率。それと、加えて本別町も人口減少の高い自治体でありますけれども、ここは第3子目から無償化をしております。そういった意味では、子育て支援とあわせて少子化対策、子育て支援、そういった総合的な見地から無償化に取り組んでいるということですけれども、そういった部分で、例えば帯広市ですとか音更町とか十勝でも大きい市あるいは自治体では、こういった無償化の実施はしておりませんけれども、いわゆる1万人未満といいますか、以下の自治体の取り組み状況というのは非常に多いということを踏まえると、本町もそういった意味で、ただ財政が厳しいからという部分だけで、足踏みしている状態でいいのかなというふうに考えるのですけれども、その点についてもう一度お答えをいただきたいと思います。

答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)

給食費の助成の関係であります。一言で言うと財政が厳しいという答えにしかならないわけでありますけれども、今、町として第6次のまち計の策定作業中でありますし、総合戦略の策定も、今、作業中であります。加えて、広尾町の人口ビジョン等々の見直し、それから検証なども行っているところでありまして、これを一体として、先ほど旗手議員からもご質問があった医療費の問題あるいは給食費の問題、それから前回もご質問いただいた高校生の制服の助成だとか、いろんな形で町の経済が疲弊しているような状況の中で、総体的にこれを町としてどう考えていくのかということを検証しなければいけないのかなというふうに考えております。現時点ではちょっと困難性はあるのかなというふうに思いますけれども、今後のまちづくりの中でそれをどう反映していくかということは、町部局と検証していきたいというふうに考えております。

再質問 4番 前崎茂

今、まちづくりをどう考えるのかということでありますけれども、いみじくも広尾町は、いわゆる少子化、人口減少という意味では、非常にこれからのまちづくりが大事でありますし、やっぱり子育てが充実している町に、特に上士幌なんかは、十勝管内でも人口増加という形で、特に子育て世代の方の転入が多いという実態もありますけれども、まさにまちづくりの中長期計画の中で、子育て支援というのは非常に大事な要素があると思います。そういった意味で、私はこの給食費の助成については 28 年の3月にも質問しておりまして、当時の教育長は第2子あるいは第3子の取り扱いについて、今後、研究、検討したいというような答弁ももらっておりますし、昨年度も旗手議員が同様な質問をしております。やはり財政が厳しいということの一言で言えば、この問題は完結してしまうわけですね。一歩も前へ進まないで終わってしまうわけですけれども、例えば先ほど第2子の半額か第3子の無料化について、どのぐらいの事業費、経費がかかるかということでは、360 万円を要するということでしたけれども、例えばこれが本別のように、第3子のみ無償化した場合、この対象者、当然、就学援助を支給されていることは除きますけれども、対象者と要する事業費、幾らぐらいになるのか合わせてお答えいただきたいと思います。

答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)

今ご質問にありました3子を無償化にした場合については、約 80 万円程度と試算しております。それから、少子化対策も大事でしょうし、まちづくり、これからどうしていくのかというのも大切なことだというふうに思っております。お金があれば何でもできるのでしょうけれども、なかなか難しい問題であります。先ほども申し上げましたように、広尾の子どもたちをどう支えていくのか、育てていくのか、その部分をしっかりと町部局と今後検証していきたい、考えていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 4番 前崎茂

広尾の子どもたちを行政がどういう形で支援をして、安心して広尾町に住み続けられる、そういった観点でいきますと、当然行政コストが増えつつある中での運営ですから、厳しいことは十分我々も認識しておりますけれども、今 80 万円という部分でいけば、行政全体のコストの中で占める割合というのは、ごくごく少ないわけでありますから、やっぱりこれはその第一歩として、どういった形で行政がかかわるかという部分で、とりわけ、例えば先ほど言いましたように、兵庫県の明石市とかたつの市は、中学校だけを無償化にしているのですね。その理由は、中学生になると部活ですとか、高校受験とか、いろいろな学費、費用が増大すると。そういったことで、少なくともそういった意味では、給食費については無償化にしようという教育行政、首長の判断であるというふうに記載されておりますけれども、特にお子さんが2人、3人といるご家庭は、それぞれ教育費がかかるわけですから、そういった部分でのいわゆる多子世帯への支援というのは、非常に重要だというふうに思うのですね。ちなみに、平成 17 年度に広尾町の財務規則の改定で、専決処分基準が変わったのです。当時、主管課長の専決基準というのは 10 万円だったのですけれども、それが 100 万円に緩和された経緯があります。今、80 万円と聞きまして、ぜひ教育長のリーダーシップを発揮して、これについては前向きに取り組んでいただきたいと思いますけれども、もう一度お答えをお願いいたします。

答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)

多子世帯への給食費の助成、必要なことだというふうには認識はしております。今後、先ほども申し上げたように、どうやったら例えば実施可能なのか。これをどんどんどんどん増やしていきますと、3子あるいは2子、だんだん膨らんでいくわけであります。これを一度始めたら、やめるわけにはいかないというふうには考えております。前回も申し上げましたように、今、教育委員会として従来の事業を、全部とは言いませんけれども、見直しをしている段階であります。例えば、中学生、高校生の海外派遣の関係、特に中学生については事業費が年々膨らんできているような状況にありますので、その辺も含めて効率化を図っていきたいというふうに考えておりますし、また、学校教育の関係ですけれども、各種団体の整理統合なども始めさせていただいております。それから、加えて社会教育施設の老朽化した施設をどうするのかということも総体的に考えながら、事業費がどうなっていくのかも含めて検証しながら、今後内部で検討していきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。

再質問 4番 前崎茂

次に、「広尾町総合戦略」と「人口ビジョン」の内容について、再質問いたしたいと思います。まず、いろんな分野にわたって数値目標が出されておりますけれども、とりわけこの中で新規就業者、雇用創出、この5年間で 100 人増やすということが今のところ 13 人程度ということで、起業数は 12 社ですから目標はクリアしていますけれども、12 社で 13 人ですから1社当たり1人ちょっとということで、いわゆる 100 人という目標から見ると1割ちょっとという方で推移しております。人口減少ですとか、消費購買力の低下ですとか、そういった意味で非常に難しい部分はあると思うのですけれども、結果として目標値に対して実績あるいは実績見込みが1割程度ということでは、ちょっと計画と目標が乖離しているなということを思いますし、政策分野2でいきますと、移住・定住者、5年間で 80 人に増やすということで、この総合戦略には記載しておりましたけれども、実際ゼロ人ということで、実はこの移住・定住者については、毎回9月の定例会の決算委員会で私、確認しているのですけれども、この 10 年間、移住・定住者ゼロという形で来ているのですよね。残された3か月、4か月で増えるということは当然考えられませんから、要するに目標値に対して、結果としてゼロという形になろうかと思うのですね。そういった意味で、この計画段階での目標設定といいますか、それはどういう基準で行われているのか。例えば 28 年2月に策定した段階で、過去5年間、移住・定住者ゼロだったわけですから、いきなり向こう5年間 80 人というのは、余りにも過大な計画ではなかったのかと思うのですけれども、その点についてどのように考えているのかお答えいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

今、議員のほうから総合戦略の一部でありますけれども、ご指摘をいただいたところでありまして、ご指摘のとおりでありまして、計画よりもはるかに離れている数字でございます。計画当時は積極的に計画をしたのですけれども、現実的にはそういう数字になっていないというところでございます。このこともしっかり次の委員会において検証をしていただくところでありまして、しっかりと次の計画に向けて反映をさせていただきたいと思います。

再質問 4番 前崎茂

あと、この中で滞在型交流人口が 1,000 人に対して 735 人ということなのですけれども、私、この滞在型交流人口、滞在型と言いますが、一般的には1泊とか2泊は基本的には滞在型とは言わないのではないか。例えば老人介護施設でも、1週間たったらショートステイとかと言いますから、そういう意味では滞在型というのは、例えば半月とか1か月とかそれ以上の部分を、滞在型交流人口というふうに思うのですけれども、今回多分これは1泊2日も含めての 735 人ということで、このような定義がいまいち理解できないのと、もう一つロングステイが 150 人に対して 60 人ということなのですけれども、移住体験ということで、今、音調津と本町に1棟ずつ、2棟しかありませんけれども、例えば希望者が多くて断った時期もあるというふうに聞いております。そういった意味では、移住体験のいわゆる施設を例えばあと1棟増やすとか、インフラ整備といいますか、そういったものがなければ、この目標数値とかみ合わないのかなということと、あわせて今までの実績を見ますと、ほとんど9月、遅くても 10 月ぐらいの夏の間だけに限られておりまして冬期の利用がない。そういった部分では利用者の拡大も含めて検討する必要があるのではないかと思いますけれども、その点についてお答えいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

滞在型の定義について、ご指摘を受けました。そのとおりだと思います。滞在型というのは、やっぱり一定程度の期間が必要かなというふうに思っておりまして、1泊2日は理屈を言えば滞在して、滞在型でありますけれども、そこら辺の定義は、次の計画のときには分けてしたいなというふうに思っております。また、移住体験住宅の関係でありますけれども、数字的には 150 人のところ、60 人という数字でありますけれども、議員がおっしゃったように、その成果があらわれていないわけですね。ここのところ、まさしく検証する必要があろうかというふうに思っております。もう 10 年以上やって1人も来なくて、夏場、住宅がわりにして移動して歩くというふうに使われがちであります。しかしながら、そういった機会もなければだめだというところもあって、そういうことをやりながら、また、角度を変えながら、今それぞれ担当のほうで検討しているのですけれども、就業体験型移住住宅とか、広尾に来て働くことを目的にして広尾にとりあえず住んでもらうだとか、いろんな方法を今考えながら模索をしているところでありまして、単に移住体験住宅で、どうぞ皆さん来てください、体験してくださいでは成果が出ませんので、しっかりと次の展開に生かしていきたいというふうに思っております。

再質問 4番 前崎茂

移住体験については、私、平成 21 年から 10 か年間の状況をずっと調べたのですけれども、この 10 年間、総じて大体年間平均 15 人程度の利用という形にとどまっていますので、何らかのそういったアクションを起こさなければ、この状態は変わらないかというふうに思っていますので、その点についても、今後検討する必要があるかと思います。あと、人口の主な部分では、自然減が非常に最近増えてきておりますけれども、とりわけ出生者数、先ほども言いましたように、2040 年には 2.07 にするという目標値が立っていますけれども、だんだんと合計特殊出生率が低下してきているということを考えると、2020 年1.67 という目標も、かなり厳しいかなと思うのですね。あわせて社会減も、以前は転入と転出が平均してマイナス 77人であったものをマイナス 35 人にするという、それが今回の5年間の計画だったのですけれども、実際は 90 人近いマイナスが生じているということなのですけれども、私も策定のときに一般質問で取り上げて、例えば合計特殊出生率の見方も過大ではないかという指摘をさせてもらいましたけれども、結果として現状の部分で非常に厳しい数値があるわけでありまして、その点どのように認識をされているかお答えいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

自然減につきましては、議員のお手元に資料があるのでしょうけれども、平成13 年から自然減、亡くなる方が多くなっておりまして、それまでは生まれてくる方が多かったというところでございまして、平成 12 年、2000 年から今日に至るまで、亡くなる方が多くなってきております。また、出生率については、数字 1.44 ということでございまして、出生率の数字の出し方も複雑でありまして、全国からいったら上のほうにあるのですが、子どもの産める年齢の女性の方が何人子どもを産むか、単純に言えばそうなのですが、単純にその人方が減る割合と、生まれてくる子どもが減るというのが正比例すれば、1.44、変わらないのですね、人口が減っていっても。だから、一概に言えないのですけれども、それでもやはり子どもをたくさん産んでいただくことが、出生率の高まることは事実でありますから、その辺については、一概に何を目標に、そのためには何をというのは大変難しいところでありますけれども、まさしく議員おっしゃったように、実績を見ながら今度の計画に反映させていきたいなというふうに思っているところであります。社会減についても、過去何年でしょうか、手元の資料ですと平成6年からずっと減り続けています。ここのところにつきましても、やはり今後、計画につきましてどう見ていくかというところも分析をしながら、社会増減、それから自然増減についても、しっかりと今までの実績について反映をさせていきたいというふうに思っております。

再質問 4番 前崎茂

先ほどの答弁の中で、いわゆる総合戦略策定推進委員会、今月の 12 日に開催をするということでありましたけれども、先月の 22 日に課長さん方で構成しています推進本部会議が行われたようでありますけれども、例えば帯広市の場合なのですけれども、これは今年の9月1日、勝毎さんに出ていたのですけれども、新ビジョン、将来展望という形で詳しく載せております。これを見ますと、8月 20 日に総合戦略推進会議が開かれたということで記載されております。この段階で、詳細に第1期計画の部分で、それをもとに第2期計画、詳細な数値を示したのが1面に出ておりまして、ほかの町村でも 10 月とか 11 月に、総合戦略あるいは人口ビジョンの常任委員会の所管事務調査ですとかを行われている町村も数か所あるやに聞いております。広尾町については、これから本格的な会議をするということなのですけれども、当然会議の終わった後にパブリックコメントをやって、そうすると一般的には2月末には策定をまとめなければならないということでありますけれども、ちなみに第1期計画は、いわゆる基本的な部分というのはコンサルタントに委託をして、当時広尾の決算書を見ると 700 万円を超える委託料を払っておりますけれども、この金は国からの交付金で賄えられたと思うのですけれども、今回はそういった部分では自前なのでしょうけれども、ただ、それにしても、余りにも策定だとか議会に示す内容、ちょっと遅いのではないのかなというふうに思うのです。帯広市のように、こういった8月中に具体化をさせて、議会なり住民に、市民に明らかにすることができれば一番いいのですけれども、本町もそういった意味では、人事異動等で大変でしょうけれども、もう少し早目に策定をして町民あるいは議会の議論をもらうと、そういったシステム化をしなければ、もう議会に出てきたときはほぼコンクリートで、ただ報告するのみに終わってしまうのかというふうに危惧をしておりますので、その辺を含めて、これからの展開も含めてお答えをいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

今ご指摘を受けたところでありますが、広尾町総合戦略、また、人口ビジョン、大変重要な計画であります。今後、進めるに当たりまして、今のようなご指摘がないように、しっかりと進めてまいりたいというふうに思っております。

再質問 4番 前崎茂

広尾町の強靱化計画が9月に出されたばかりでありますけれども、特にこの中で強調されているのが、これは国の防災・減災等に資する国土強靱化基本法から平成 27 年に策定された北海道強靱化計画、これらをもとに広尾町の強靱化計画も策定されたというふうに理解をしております。この中で、特に国も道も含めてでありますけれども、広尾町における自然災害に対する脆弱さを見つめ直し、強靱化を図ることが、今後想定される大規模自然災害から町民の生命・財産を守り、本町の持続的な成長を図るということをうたっております。特にここ4、5年だと思うのですけれども、地球の温暖化現象による異常化、異常現象といいますか、そういう部分で特に今まで想定していない部分での降水量とか河川の氾濫とかがあったと思うのですけれども、広尾町もいろいろと気象庁のデータを調べましたら、いわゆる降り始めから雨量というのは多分 400 ミリ以下なのですけれども、24 時間雨量でいけば、今まで 200 ミリを超えたのが2回ぐらいありますし、平成 10 年が一番大きな雨で、このときは 300 ミリを超えておりますけれども、そういった意味でも今後それらを上回る豪雨といいますか、そういったことを想定した上で、この強靱化計画にも書いていますけれども、要するに防災と減災というふうに書いてあるのですね。特にさまざまな自然災害リスクが存在しているけれども、事前の防災、そういったことが重要であるというふうな規定がこの中でも記載をされております。そういった意味で、現時点で、例えば先ほど言いましたように、オピツマナイ川についても、今まで河川の擁壁が豪雨で破壊されたという事例がありますけれども、氾濫までには至っていませんけれども、ただ、今までよく国も自治体も災害を受けると想定外という形を頻繁に使われますけれども、これからは、その想定外という言葉をだんだんと使えない状態、そういったものを、やっぱり異常気象を想定するということは、これからの課題だと思うのですけれども、今まではそういった氾濫、災害はなかったけれども、これからの部分で、どういった形でこの広尾町の強靱化計画に基づいて防災・減災対策を行うのか、これについてお答えいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

大雨等洪水対策についてであります。今日まで、いろんな大雨、洪水等に見舞われているところでありますけれども、幸い本町にあっては、その被災が少ないところであります。最大 24 時間雨量は、平成 10 年に 346 ミリという大変な大雨で、被害があったところであります。これは農村部だとか農地に大きな被害があったわけでありますけれども、このときも今のご指摘の箇所については、被災をしていないところでございます。しかし、議員がおっしゃったとおり、いつどこでどんなことが起きるかわからないのが今日でありますから、国も強靱化対策を掲げているところでありまして、本町にあっても広尾町強靱化計画を立てたところであります。この強靱化計画というのは、起きてはならない最悪の事態を想定しなさいというふうに言われているところであります。ですから、今まで被災がなかったからといって対策を講じないわけではだめなわけでありまして、議員がおっしゃったように、減災対策をしっかりすることが重要かというふうに思っております。今ご指摘の箇所については、河道の切りかえ、それから河床の拡幅など、対策を講じているわけでありますけれども、さらに河川改修となると、準用河川でありますから広尾町が負担をするところでありまして、どのような制度で整備ができるのか検討させていただければと思っております。

再質問 4番 前崎茂

国も今、新年度予算において災害対策の予算も増額をするやに聞いておりますけれども、国も災害が起きると、いわゆる激甚災害ということで、その復旧に関して 100%国費で賄うということでありまして、ここの強靱化計画に書いている予防的な防災・減災についての費用というのは、国が今の基準では出す部分がないという意味では、広尾町の町単事業ということになろうかと思うのですけれども、今、要するに、河川の切りかえでかなり幅も広くなって深さも一定程度保たれていますので、現状ではまだ余裕ありますけれども、ただ、素掘りという部分では、流れによっては一部侵食といいますか、ありますので、そういった状況を常に見きわめながら、例えばコンクリート工事ですとお金がかかりますけれども、昔風でいけば蛇かごと言うのですか、そういった形であれば、一定の水の勢いを抑えて、なおかつそういったことを防げるということでありますので、そういった意味では、これからやっぱり今回の全国で起きた例えば 24 時間雨量が 500ミリとか 600 ミリとかいうことも視野に入れながら、そういった防災計画が必要でないかと思いますけれども、それについてお答えをいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

今ご意見をいただいたところ、しっかりと対策にその旨を踏まえながら、減災に向けて対策を講じていきたいというふうに思っております。

出典:広尾町議会 令和元年第4回定例会 2019年12月12日 議事録 PDF(11ページ) 間違いを知らせる