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広尾町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月10日

消費税増税に伴う地方独立行政法人広尾町国民健康保険病院の負担増について

2019年9月10日、広尾町議会の一般質問で、旗手恵子議員が「消費税増税に伴う地方独立行政法人広尾町国民健康保険病院の負担増について」質問し、町長 村瀨が答弁しました。

質問者
旗手恵子 議員
答弁者
町長 村瀨

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 11番 旗手恵子

私は、消費税増税に伴う地方独立行政法人広尾町国民健康保険病院の負担増について、町長に質問をします。安倍政権は、国民多数の反対の声に背を向け、10 月1日から消費税 10%への増税を強行しようとしています。6月の消費動向調査では、消費者心理が9か月連続で悪化、日銀短観では、企業の景況判断が2期連続で悪化しています。民間シンクタンク、ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎氏は、日本経済が消費税増税に耐えられるかというレポートを発表、それによると、足元の個人消費が前回 2014 年の消費税増税時に比べ、かなり弱いと指摘をしています。駆け込み需要が本格化する前となる増税3年前からの個人消費の推移を比較すると、前回増税時には年平均で2%の伸びだったのに対し、今回はゼロ%台の低い伸びにとどまっているといいます。輸出を取り巻く環境は、前回増税時よりもかなり厳しく、外需も不透明感の高まりがあるといいます。7月までの商業販売額、卸売と小売の合計は、昨年 12 月以来、8か月連続で減少するなど国内景気は悪化し、アメリカ―中国間の貿易戦争など、世界経済のリスクも一層拡大しています。その上、複数税率対応のレジ機器等導入が間に合わない商店も多く、ポイント還元でも混乱は必至と言われています。こうした状況の中で実施されようとしている半月後の消費税増税について、町長の見解をお示しください。命と健康にかかわる公的保険医療は、消費税「非課税」とされ、医療機関は患者から消費税を受け取っていません。しかし、診療に必要な機器やべッドなど消耗品の購入に係る消費税については、初診料や再診料など診療報酬の上乗せで補填される仕組みになっています。高度医療機器や施設整備で高額の投資を行うと、巨額の消費税負担を余儀なくされるなど、補填不足となることが指摘されています。実質的に病院は、仕入れに対する最終消費者として消費税を損税として自己負担せざるを得ない状況となっています。経営を圧迫する要因となっているのではないでしょうか。本町、町立病院の過去5年間の消費税損税額は幾らになっていますか。また、消費税 10%に増税された後の負担増は幾らになるのか、見込額をお示しください。消費税 10%引き上げに向け、国は「診療報酬の配点方法を精緻化する」ことで医療機関種別の補填のばらつきは是正されるとしていますが、医療現場ではそうはならないとの声もあります。消費税増税中止と、個々の医療機関の消費税負担額を還付する「ゼロ税率」を適用し、負担解消を図るよう国に対し要望すべきと思います。医療費のゼロ税率の導入は、日本医師会や全国保険医団体連合会なども求めております。国に対し、病院経営を圧迫する消費税損税をやめさせ、診療報酬にゼロ税率の導入を要望すべきと思いますが、町長の見解を求めます。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

旗手議員の質問にお答えをいたします。まず、1点目の増税に対する見解であります。消費税率及び地方消費税率の引き上げにつきましては、社会保障と税の一体改革の趣旨であります。国は、この消費税引き上げによる景気の腰折れを防ぐために経済対策を打ち出しておりまして、全力を挙げるとの意向が示されているところであります。町といたしましても、今後も国の動向等を注視するとともに、情報収集に努めてまいりたいと考えているところであります。2点目の町立病院の過去5年間の消費税損税額についてであります。平成 26 年度 1,680 万 1,000 円、平成 27 年度 1,901 万 9,000 円、平成 28 年度 1,445 万 7,000 円、平成 29 年度 1,536 万 5,000 円、平成 30 年度 2,045 万 6,000 円となっております。保険診療報酬は非課税となっておりまして、自由診療や一部の使用料・手数料が課税対象となっております。町立病院は、課税売上額が 5,000 万円以下であるために簡易課税制度を選択しておりまして、課税売り上げに係る消費税に一定の率を乗じた額を控除仕入れ額としております。今回の消費税損税につきましては、事業費用と資本的費用での課税仕入れの消費税額から簡易課税控除仕入れ額を控除した額としております。次の 10%に増税された後の負担増の見込みについてであります。平成 30 年度の実績をもとに試算をさせていただきました。診療報酬の改定による増収見込額が384 万 2,000 円、消費税改定による費用の消費税増額見込額が 426 万 9,000 円で、増税による負担増の見込額は 42 万 7,000 円となる見込みであります。なお、その年の医療機器等の設備投資の金額によって影響額は変わるところであります。3点目の医療機関の消費税負担解消につきましては、消費税損税問題は、消費税率引き上げ時に行われる診療報酬への補填を精緻化することで補填のばらつきが是正されているとの見解が示されております。医療における消費税について、保険診療に係る消費税は非課税とされ、患者さんから消費税をいただいておりません。しかし、診療機関が保険診療を行うために仕入れる薬品や設備などに対しては消費税を支払っており、控除対象外消費税が発生をしているところであります。一方、その一部は診療報酬に上乗せされているわけであります。診療報酬に上乗せするだけの現在の方法では、問題解決にはならないと言われております。控除対象外消費税が発生しない仕組みとして、消費税法を改正し、保険診療を課税として、患者負担を増やさないゼロ税率にして課税取引にすることで、非課税とは異なり、医療機関が支払った消費税は全額控除され、マイナスになれば還付される仕組みも提案されているところであります。今後は、国がさらなる施策を進めるよう、町といたしましても要望していく必要があると考えているところであります。以上、答弁とさせていただきます。

質問 11番 旗手恵子

消費税の損税は、平成 26 年度が 1,680 万 1,105 円で、その後、途中で増減はありますが、平成 30 年度は 2,045 万 5,563 円と増えているということが、今、町長の答弁で明らかになりました。それで、消費税増税の影響額は 426 万 9,313 円で、報酬改定による影響額は 384 万1,760 円ということですから、42 万 7,000 円負担増となる見込みだという今の町長の答弁でした。町長は、診療報酬に上乗せするだけの現在の方法は、問題解決にならないと言われました。消費税法を改定して、診療報酬を課税とし、患者負担を増やさないゼロ税率にして課税取引することで、非課税とは異なる、医療機関が支払った消費税は全額控除され、マイナスになれば還付される仕組みも提案されている、町としても要望していく必要があると答弁されました。私も全くそのとおりだと思うのですね。これからの病院の計画の中では、高度医療機器の導入も計画をされていることですから、このことについての対応は急がれると思うのですね。地域医療を支える病院の経営を守るためには、今の方法にかわる対応が必要だと私も思います。全国自治体病院協議会なども、このことは要望していると思うのですね。ゼロ税率は、非課税と違って、仕入れ段階の消費税が払い戻されて、輸出大企業が活用している制度なのです。それで、輸出大企業には認められて、住民の命を守る医療機関には認められないと、こういうことはないはずだと思うのです。自治体病院はどこも苦労されていることですから、このことについては、町長も国に要望するということをおっしゃっていますが、これはもう早急に取り上げていただきたいと。そのことについて、もう一度お答えをお願いします。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

旗手議員の質問、私どもも課題としている1つでありまして、全く同感であります。町村会ですとか、いろんな要望箇所があるのですが、自治体病院の持っている町村というのは限られているものですから、なかなか町村会では、統一要望事項にはなり得ないところでありまして、今、議員がおっしゃった全国自治体病院協議会などの組織もありますから、そういったところに、こういったこともしっかり要望をさせていただきたいというふうに思っております。また、以前にも、政府の与党である自民党にも、政策懇談会などでこの問題については提起をさせていただいたところであります。不採算を扱う公的病院でありますから、それでなくても経営は大変なのに、消費税の損税がもう 2,000 万円以上発生するということ、経営にも大きく影響があるわけでありますから、しっかりと要望をしていきたいというふうに思っております。

出典:広尾町議会 令和元年第3回定例会 2019年9月10日 議事録 PDF(18ページ) 間違いを知らせる