みんなの議会

広尾町議会 令和元年第2回定例会 2019年6月6日

バイオガスプラントの推進について

2019年6月6日、広尾町議会の一般質問で、北藤利通議員が「バイオガスプラントの推進について」質問し、町長 村瀨が答弁しました。

質問者
北藤利通 議員
答弁者
町長 村瀨

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 3番 北藤利通

私は、バイオガスプラントの推進について質問させていただきます。本町の生乳生産は、平成 30 年度5万 9,000 トンに迫る連続更新を続けている中、道産生乳の安定供給に向けて、今年度の生産量はさらに増える見込みであり、今後も安定的生乳生産と持続可能な酪農を行う上で、適正なふん尿処理を行うことを求められています。ご存じのとおり、バイオガスプラントは、臭気を大幅に低減でき、肥料価値の高い消化液をつくり出し、また、発酵槽内の維持温度について高温発酵を採用することで家畜病原菌の殺菌効果も十分に期待できることから、多くの地域で注目されている新しいエネルギーシステムであります。本町においては、農協がプラントの建設に向けて平成 29 年、30 年度の2か年、調査事業に取り組み、これについては町も共同体という形で参画を果たし、事業化に向けた検討のほか、調査事業費に補助残に対する財政支援などを行っていただいております。今後、この調査を踏まえて、参加希望する 31 戸の酪農家と農協間で法人設立、運営方法の調整や建設へ向けた計画策定などの動きが出てくるものと考えておりますが、売電収入が見通せない現状において、多額の設備投資と運営コストが大きな課題となっているわけです。バイオガスプラントの推進に対する町の考えを伺いたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

北藤議員の質問にお答えいたします。本町の基幹産業である農業は、平成 30 年度の農業産出額が 78 億円に上りまして、そのうち畜産関連が 75 億円を占めております。このことからも畜産は、本町にとって地域経済の底上げの基礎となっている重要な産業であります。家畜ふん尿処理のためのバイオガスプラントは、酪農振興と環境汚染抑制に直結する農業問題として考えているところであります。バイオガスプラントは、環境に配慮した家畜ふん尿処理とあわせ、再生可能エネルギー施設として電気や熱エネルギーの生産、消化液の肥料化など、地産地消型エネルギーシステムとして有効であります。町といたしましては、今後とも農協が主体となって取り組んでおりますバイオガス事業が着実に推進できる環境を整えていけるように、今後とも努力をしていきたいと思っているところであります。売電収入に関するご指摘につきましては、産学官、これが連携をする十勝バイオガス関連事業推進協議会を立ち上げておりますし、また、北海道酪農振興町村長会議、こういった会議もありますが、その中であらゆる関係機関と協議しながら、しっかりとした対応をしていきたいと考えているところであります。以上、答弁とさせていただきます。

質問 3番 北藤利通

今、推進に向けて答弁をいただきましたが、冒頭に申し上げたとおり、バイオガスプラントは本当に多額な投資と運営経費がかかるわけでございます。再生可能エネルギーに取り組む事業主として、よくFITは命綱だと言われます。バイオガスプラントは標準試算で 10 数億円の経費がかかる事業だけに、もちろん北電に対する送電網拡充への取り組みは重要なだけにもちろんと思いますが、売電収入がなく、帳簿上、採算が合わないからプラントを建てない、また、中断するということにはならないと思うわけであります。本当に正しい判断なのか、酪農家である私自身、自問自答いたします。食べ物をつくる仕事として、環境にかかわる仕事として、今すぐにでもできることがあるのではないか、そんな気持ちで強く思うわけであります。一般質問の際、町長から農業振興の観点からご答弁もありましたが、その辺についてもう一度町長のお考えをお伺いいたします。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

今、バイオガスプラントの推進について、いろいろご意見をいただいたところであります。現在、十勝管内の 16 の市町村で 31 基のプラントの計画があるのですけれども、25 基が立ち行かない状況になっています。それというのも、送電線の容量がないという電気業者の回答なわけであります。売電を目的にしておりますから、やはり売電をするためには送電線で送らなければならない、電気事業者はその容量がないというふうに言われているところで、立ち行かなくなっているのです。そこで、十勝全体として先ほど申し上げましたとおり、十勝バイオガス関連事業推進協議会、これを立ち上げております。なぜこの事業を立ち上げたかというと、一般の事業者が太陽光の発電をして売電をする、その事業とは異なるというところを理解してくれという言い方を農水省、経産省、環境省にしているわけであります。やっぱり農業のバイオガスプラントというのは、環境に配慮したことと、それから地産地消を目的として肥料に使ったり、そういったことで地元の経済に役立てる、産業振興に役立てるという観点で、ほかの事業者が売電目的で太陽光発電をするのと別な扱いをしてくれということで、それぞれ担当の省庁に要望しているところであります。でも、なかなか電気事業者としては、それを区別して今のところ取り扱うことはできない、ほかの売電業者とやっぱり同等なことで扱わざるを得ないというところで、今、壁があるわけであります。これは、そのままでいくとそのとおりなので、やはり政治的にここの部分についてはどう立ち向かっていくかというところが一つの壁になっていまして、今、十勝全体として協議会を立ち上げて、国に向かってこの制度のあり方などについて要望しているところであります。いずれにいたしましても、広尾の農協にしても、やはりこのふん尿対策、深刻な問題であります。やはり秋口、春先に鼻をつくようなにおいがするわけであります。また、農家の方々のやっぱり労働問題にも結びつくわけでありまして、そういった意味では、しっかりと今後このバイオガスプラントの推進について、しっかりと他の町村と歩調を合わせながら進めていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願い申し上げます。

出典:広尾町議会 令和元年第2回定例会 2019年6月6日 議事録 PDF(32ページ) 間違いを知らせる