広尾町議会 平成31年第1回定例会 2019年3月7日
(1)高校生までの医療費無料化拡大について/(2)学校給食費の保護者負担の軽減について
2019年3月7日、広尾町議会の一般質問で、旗手恵子議員が「高校生までの医療費無料化拡大について」「学校給食費の保護者負担の軽減について」について質問し、町長 村瀨、教育長 菅原が答弁しました。
- 質問者
- 旗手恵子 議員
- 答弁者
- 町長 村瀨、教育長 菅原
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
この議員がこの登壇で質問した件は 2 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。
質問 11番 旗手恵子
私は、子育て支援対策を充実すべきという立場で町長に質問します。1点目は、高校生まで医療費無料化拡大を行うべきではないでしょうか。2月8日、広尾高校生と議会議員のまちづくり懇談会を行いました。高校生の率直な思いや、まちづくりに関する意見交換ができました。その中で、「高校生まで医療費を無料にしてほしい」との要望も寄せられました。私はこれまでも一般質問等で、子どもの医療費は高校生まで無料にすべきと取り上げてきましたが、残念ながら実施には至っておりません。昨年3月定例会の一般質問で、「子どもの医療費助成拡大を」と質問しました。厚生労働省は医療費を無料化している自治体に対し、国保への交付金を減額するペナルティをかけていましたが、昨年4月から未就学児までのペナルティが廃止されることになりました。「医療費無料化を高校卒業まで拡大してほしい」は町民の切実な願いであり、見直しにより生ずる財源をそこに振り向けるべきと質問しました。町長は「平成 30 年度減額措置されない国庫負担金は 110 万円、高校生まで拡大するには 350 万円必要であり、実施は困難」と答弁をされました。きのう一般会計の補正予算で、乳幼児及び児童医療費の扶助費が 696 万 8,000 円減額補正しました。実施困難とは思えません。改めて高校生まで拡大した場合の必要額は幾らになりますか、お答えください。十勝管内で高校生まで無料化している自治体は陸別、本別、豊頃、池田、更別、清水、上士幌の7自治体でしたが、新聞報道によると新年度から新得町も高校生、18 歳まで拡大することになったそうです。15 歳から 18 歳の拡大分は 143 人で 193 万円ということです。町として子育て世代をバックアップしていきたいとのことです。本町でも高校生まで医療費無料化を急ぐべきではないでしょうか、お答えください。2点目は、学校給食費の保護者負担の軽減を図るべきと思い、教育長に質問します。昨年の3月議会にも学校給食費の保護者負担の軽減を求める質問がありました。子どもの貧困対策推進法が施行されて5年になります。しかし、子どもの貧困率、平均的な所得の半分に届かない世帯にいる 18 歳未満の割合は 13.9%で、7人に1人が貧困にある深刻な実態が続いています。昨年 10 月から生活保護費の段階的削減と制度改悪の強行が生活困窮世帯に追い打ちをかけています。そんな中、今年 10 月からの消費税 10%への引き上げは、困窮世帯にとって苛酷な仕打ちとなることは明らかです。そんな中、学校給食費の保護者負担の軽減は必要な施策と思います。足寄町や陸別町は全額町が補助しています。本別町は3人目以降減免、更別村は第2子目半額相当、3子目以降全額助成、浦幌町は児童生徒分補助、士幌町、鹿追町、幕別町も一部助成するなど、保護者の負担軽減が広がっています。教育と子育て支援の一環として、学校給食費の助成と第3子以降の無償化を行うべきではないでしょうか。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
旗手議員の質問にお答えをいたします。高校生までの医療費無料化拡大についてであります。本町におきまして、平成 27 年度から中学生まで医療費無料化を実施しております。平成 27 年度の対象者 198 人、助成額 453 万 7,000 円、平成 28 年度の対象者 187 人、助成額 432 万 7,000 円、平成 29 年度の対象者は 178 人で、助成額が 358 万 9,000 円であります。現在、十勝管内で高校生まで医療費無料化を実施しているのが6町村、高校生まで所得制限を設け無料化しているのが1町であります。また、中学生まで医療費無料化を実施している町村が9町村、所得制限を設け無料化しているのが1町、所得制限を設け一部自己負担で実施しているのが1町であります。小学生まで所得制限を設け無料化しているのが帯広市であります。高校生まで医療費無料化を実施した場合、平成 31 年度の推計で該当者 187 人、必要額は 350 万円程度と見込んでいるところであります。高校生まで医療費無料化につきましては、要望のあることは承知しております。しかし、極めて厳しい本町の財政状況から実施は困難と考えております。以上、答弁とさせていただきます。
答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)
旗手議員の質問にお答えをさせていただきます。学校給食費は、原材料に限り保護者に必要最小限の負担をお願いしているところでございます。また、毎年、漁業協同組合の各部会からその時々の旬の魚介類などを食材として無償提供していただき実施しているふるさと給食など、献立の工夫などにより保護者の負担が増えないように努めているところであります。学校給食費の助成と第3子以降の無償化につきましては、子育て支援の一環として負担を軽減することで、その一端を担うことは十分に理解をしております。依然として本町の財政状況が厳しい中、給食センターにおきましても、老朽化した厨房機器類の更新や施設の維持補修など優先すべきことが山積をしておりまして、教育委員会といたしましては、これまでどおり経済的に困窮している保護者に対しまして、就学援助による学校給食費の無償化により負担軽減に努めたいと考えているところでございますので、よろしくお願いをいたします。
質問 11番 旗手恵子
1点目の高校生までの医療費無料化拡大をという点ですけれども、今、町長が平成 31 年は 187 人で、無料にするためには 350 万円必要だというお話でした。これまでもたびたび取り上げておりますが、500 万円かかるとか 350 万円かかるとかおっしゃっていましたけれども、今、中学生までですけれども、それを高校生まで拡大すると幾ら必要なのですかというふうに聞いているつもりなのです。わかりますか、言っている意味が。それで、350 万円というのは、トータルで 350 万円ですよね。ですから、高校生まで拡大するのが困難だという、その困難という金額、中学生ではなくて例えば、何を言いたいかというと、新得が今年から今まで中学生までだったのが高校生まで拡大しましたよね。新得も広尾も子どもの数はそんなに変わらない、同じ規模だと思うのです。新得の場合には、15 歳から 18 歳の拡大分は 143人で、193 万円必要だということで、今回改正されるようなのです。ですから、500 万円、300 万円というと、それが上乗せされるかというようなイメージにとられると思うのです。でも、子どもの数もずっと減ってきていますから、187 人で 350 万円あればできるということであれば、そんなに財政的にこのことがあるからできないということにはならないのではないかと思いますが、どうでしょうか。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
ちょっと数字の捉え方が違うようでありまして、後で精査をさせていただきたいというふうに思っております。高校生までの医療費、中学生までの医療費がほかの町村にやっと追いついたという状況下にあります。これも、財政状況が厳しい折、やはり住民生活、いろんなことを鑑みて踏み切ったわけであります。去年から始まった行政改革、住民の方々にもいろんな負担をお願いしてやっと、将来的に見通しが立ったわけでありませんが、当面赤字になることを回避した段階であります。したがいまして、これからどんなことが起きるのか、なかなか予測がつかない中、財政規律が最も重要でありますので、そういったところ十分先を見通した中で判断をしていきたいというふうに考えているところでありまして、当面は高校生までの医療費については困難であるというふうに思っているところであります。
質問 11番 旗手恵子
財政困難だからできませんと言われると、それ以上押し問答になるのかなというふうには思いますけれども、今、子どもの貧困が非常に広がっている中で、やっぱり体を壊したときにお金の心配をしないで病院に行けるというのは、親にとっても子にとっても何よりの安心だと思うのです。少子化と言われていますけれども、やっぱりそういうことを考えたら、たくさん子どもは欲しいけれども、子どもが産めないという、そういう状況もなきにしもあらずだと思います。ですから、町としても全部無料になれば、これ一番いいですけれども、そうはならない。やっぱり無料化の幅をせめて高校卒業まで広げてほしいというのは、私もたくさんの方から聞いていますし、高校生からも直接そういう話を聞いたということで、私はこれは町長にもぜひお伝えしないとならないことだなと思いました。高校生との懇談会のときに、高校生はそういう要望をしながらも、まちづくりのことを高校生なりに非常に真剣に考えていて、自分たちも広尾のまちづくりのために何ができるかということで、生徒会として何かできるのではないかとか、ボランティアとしてまちづくりに何かできることはないかとか、真剣にそういう話をしていました。ですから、そういう高校生の期待にも応える努力を、町長としてはやっぱりやっていくべきではないかなと思いますが、どうでしょうか。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
今、議員のほうからおっしゃられました高校生のお話でありますけれども、本当にここ数年、高校生みずから広尾町の町、もっともっとよくしようという取り組み、あらゆる分野でなされているところ、本当に心強く思っているところであります。そういった高校生がこういった要望を持っているという点、重く受けとめるところであります。しかしながら、本町をこれからも持続的に将来にわたって町を経営していくためには、やっぱり財政の規律、これがやっぱり最も重要であります。新得が今年初めて高校生無料に踏み切ったのですが、新得というのは十勝でも有数の財政状況がいいところなのです。いいところでもやっと踏み切ったという状況下にあるところでありまして、それぞれの町村で財政事情は違うわけであります。また、経済状況も違うわけでありまして、経済状況というのは、構造的に違うわけでありまして、そういった面でも、議員のおっしゃっている高校生までという要望につきましては、きちっと真摯に受けとめながら、今後、対応してまいりたいというふうに思っているところであります。
質問 11番 旗手恵子
財政事情が厳しいので大変なのだということなのですけれども、先日、私、新聞を読んでいて、宗谷管内の中頓別町というところの新聞記事、「子どもは地域の宝」という記事が3日連続で載っていたのです。それを読んで、教育だとか福祉に力を入れることは、町の活性化にもつながるのだということを強く実感をしました。中頓別も、かつては 1950 年の国勢調査のときは7,592 人の人口だったのが、今は 1,730 人に人口が減ってしまったと。そういう中で、林業の衰退、それから町民の地元離れがとまらない、そういう状況にあったのだけれども、そんな中で今何をやっているかということが載っていたのです。それを見ましたら、保育園から中学校まで保育所、小学校、中学校の一貫教育を行うと。自然や友人と触れ合う直接の体験を大事にするということと、学力の底上げなどを目的に教育を充実する。それから、町の子どもに対する施策は非常に手厚いと。18 歳までの医療費の無料化、学校給食費の55%を補助するなど、親の教育費の負担軽減にも力を入れていると。学年全員を海外の英語研修に参加させるとか、それから妊娠・出産・育児相談など、専任の助産師を配置して子育て支援から同居家族全員の心身の健康状態まで確認する体制をとっているというのですね。それで、夫の仕事の関係で中頓別に移住した方が、「都市部と違って中頓別町は声を上げると住民の要望に耳を傾けてくれる風通しのよさを感じる」というふうに言っているという記事が載っていました。「みんながここで子育てしてよかったと思えるような今後もまちづくりにかかわっていきたい」と、よそから今、中頓別に住んでいる方がおっしゃっていたというのですけれども、私はそういうことだと思うのですよ。ですから、中学生までより高校生までがいいとか、そういうことではなくて、子どもは今、高校まではほとんど進学するのが大半だと思いますので、せめて学校卒業するまでは親も頑張る、そして町も応援すると、そういう姿勢が将来のまちづくりにも生かされてくることではないかなと思いますが、町長、その点についてはどのようにお考えでしょうか。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
町の姿というか、住民の方が町にこれからもずっとずっと生活をし、住んでもらうためには、やっぱり何といっても、安心して生活できる、これが大前提であります。そのためにはどうあるべきか。町の形というのは何といっても、きちっと財政が健全化であること、あわせて安心だというところ、必要だというふうに思っております。特に今、医療の問題でご質問でありますので、町立病院のあり方等についても形態を変えて、住民が安心できる、そんな体制にしたところであります。そういった面で、今、議員がほかの町村の例を挙げておっしゃっていましたけれども、まさしく、医療だとか福祉だとか、そういった部分が安心できる体制があって初めてずっとその町に住み続けることができるし、それがあって初めて町の活性化につながっていく、そのとおりだというふうに思っているところであります。ですから、前から私も答弁させていただいているのですけれども、教育だとか、医療だとかというのは、どこの町に住んでいても平等にサービスが受けられるべきだというふうに思っております。そういった意味で、北海道並びに国に対してしっかりそのことは強く要望していきたいなというふうに思っているところであります。財政状況のいい悪いで住民サービスがいい悪いというところはほかの分野ではあるのかもしれませんけれども、教育だとか医療だとかというのは、やはり平等にサービスを受けられるべきだというふうに思っているところであります。議員のご質問いただきました高校生までの医療費の無料化につきましては、しっかりと受けとめながら、今後の課題にさせていただきたいというふうに思っております。
質問 11番 旗手恵子
次に、学校給食費の関係ですけれども、これも前回と同様のお答えだったと思うのですね。先ほどの1次質問の中でも言いましたけれども、今の町長のほうのことともかかわるのですが、本当に生活が苦しいという、そういう中でやっぱり学校で給食を食べる、その給食代が払えるかどうかというのは、非常に子どもたちにもデリケートなものがあると思うのですよ。それで、この負担軽減を図るというのは、大きな課題になっていると思いますし、このことについてもやはり先延ばしをしないで幾らかでも、助成の形はさっきも言いましたけれども、それぞれの町村でさまざまなのです。ですから、こうしなければならないということではないのですけれども、教育委員会としてもここまでは援助できるよと、そういう姿勢をやはり示していく、そういうときではないかなというふうに思いますが、教育長、どのようにお考えでしょうか。
答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)
まさしく旗手議員がおっしゃるとおりだというふうに思いますけれども、またしゃべってしまいますけれども、町の財政状況というのが1つネックとしてあるわけでございまして、また、低所得者対策として広尾町は就学援助制度を活用して他の町村よりも、やっぱり生活保護基準 1.5 倍ということで多くの低所得者がそこで救われているというのも1つございますし、そういう面でいきますと、今、旗手議員がおっしゃったように、どういう形で負担軽減を図っていくのかはそれぞれの自治体の考えであろうかというふうに思いますけれども、現時点で私、試算したところ、仮に更別方式を採用しますと、ざっくりですけれども、450 万円ぐらいかかると。第3子、31 年度ベースになりますけれども、一応対象者が 20 名で 100 万円弱ぐらいかかる。そういうような試算もする中で、今後どういう形が一番いいのか、当然施設等も老朽化しているし、中の厨房機器類も毎年更新という形の中で財源が必要になっていきますので、今後、内部で検討させていただきたいなというふうに思っております。以上です。
質問 11番 旗手恵子
さきの質問とも重なりますけれども、全部無料にしてほしいと、そこまでは要求しません。ただ、町として給食費、就学援助を受ける方というのは一定の基準がある方が受けられますから、それから漏れる方でも子どもがたくさんいると、各家庭にとってみると給食費はやっぱり負担が大きいのです。ですから、第3子の幾らかを助成するとか、そういうやり方はいろいろあると思いますけれども、少しでもやはり父母負担を軽くというのは、子どもの貧困の全体の率からいっても考えなければならない、そういう時期に来ていると思うのですけれども、その点についてはどうでしょうか。
答弁 教育長 菅原(教育長は2023年12月まで)
今、社会的な流れを見ますと、少子化対策の一環として子育て支援、これに各自治体が取り組んでいるという状況にありますし、また、村瀨町長の政策にも子育て支援というのが1つ政策として掲げられておりますので、この部分だけを捉えるのではなくて、前段の医療費、それから学校給食費含めて、どういう形で負担軽減が図られるのか、今後、町部局とも話し合いをしながら、どういう形になるかわかりませんけれども、協議を進めてまいりたいというふうに考えております。