広尾町議会 平成30年第1回定例会 2018年3月9日
(1)高齢者の自動車免許の自主返納を促進するための方策について/(2)空き家・空き地対策について/(3)子ども農山漁村交流事業について
2018年3月9日、広尾町議会の一般質問で、小田雅二議員が「高齢者の自動車免許の自主返納を促進するための方策について」「空き家・空き地対策について」「子ども農山漁村交流事業について」について質問し、町長 村瀨が答弁しました。
- 質問者
- 小田雅二 議員
- 答弁者
- 町長 村瀨
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
件名は質問の本文をもとに当サイトで付けたものです
この議員がこの登壇で質問した件は 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。
質問 10番 小田雅二
1番目の質問は、高齢者の自動車免許の自主返納を促進するための広尾町としての方策について聞くものであります。交通事故においては、高齢者の運転によるものが大変増加しているわけですが、75歳以上の高齢者による道内の死亡事故は、全国平均は約10%ですが、北海道の場合は全体の15%以上となります。また、道路交通法の改正や認知機能の基準も厳しくなり、免許をもらえない高齢者や自主返納者の数も増えつつあります。多くの自治体では、返納時の運転経歴証明書と差しかえに、タクシー券あるいは各種の割引券の発行等など、実にさまざまな方策をもって自主返納を住民に勧めているところであります。また、浦河町のように、アクセルとブレーキの踏み間違いがあっても、それを制御する安全サポート車の購入に補助している自治体も見受けられます。広尾町としても交通事故を限りなくゼロにすることで、より安心・安全な町を目指して、このことについては、より積極的にいろんな方策を検討し、対応していく必要があると思います。その考え方についてお聞きしたいと思います。2番目は、空き家・空き地対策についてお聞きします。本日も同僚議員から人口減についてのことが出ましたが、新聞報道にもありましたように、全十勝の中で、この5年間において広尾町は、転入よりも転出が多い、いわゆる転出超で、その数484人の減となり、管内ではトップでした。今後も継続する急激な人口減少に伴い、さらに空き家・空き地が増え、町はもとより、町内会や近隣住民の負担は増え、ますます厳しい状況となります。27年5月から空き家対策特別措置法がスタートして、自治体としてより弾力的な空き家対策を行えるようになりました。しかし、今後20年、30年後には所有者不明の物件がさらに増え、行政の対応が大変難しくなります。町としては先進的に自治体として個人の私有地の受け入れも視野に検討、調査していく必要があるかと思います。これらの考えについてお答えいただきたいと思います。3つ目は、子ども農山漁村交流事業についてでありますが、このことについては私は何度も質問させていただいていますので、またかと思われる方がこの場にたくさんおられると思いますが、私自身も逆に新年度の予算の中にまたこの事業を見つけ、また継続なのかという大変残念な思いを持って、この道理に合わない事業について質問させていただくわけであります。子どもたちを対象とした研修旅行の自己負担割合ということについては、広尾町の場合、姉妹都市ではなく姉妹市町と言うべきですね。姉妹市町の西海市との交流事業があり、今年は10名ぐらいが行くことになっているようですが、自己負担額は2万7,000円、また、高校生の海外研修事業については、自己負担が5万円以上となっています。しかしながら、ご存じのとおり、荒川区から来る70~80人の子どもたちにおいては、ほぼゼロ円であります。なぜ、荒川区の子、それもずっと継続的にこの荒川区の子どもたちからその自己負担をもらうことができないのか。むろん、農山漁村交流事業の目的や今までの経緯が広尾町が今までやっている子どもたちの研修事業とは異なるかもしれません。しかし、同じ旅行で同じ研修目的であり、世の中の常識として、このような旅行は、当然、約半分近い自己負担額というものが出てくるのが当たり前であります。なぜ、広尾の子どもは相応の負担額を出して、どうして荒川区の70人の子どもたちは無料で来るのでしょうか。そのことに対する疑問を持つ町民が私は大変いることを実感しています。広尾町長は財政を考え、そして広尾町の子どもたちを考え、かつ町民の感じる不公平感を拭い去ることができるような、そういうお答えを期待したいと思いますが、よろしくお願いします。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
小田議員の質問にお答えをいたします。1点目の高齢者の自動車免許の自主返納の関係であります。交通事故の死亡者は年々減少傾向にありますが、65歳以上の高齢者が占める割合が高くなっております。さらに近年では、高齢者ドライバーが加害者になるケースも増えています。長年続けてきた運転をやめることは大きな決断ですが、一歩間違えば人の命を奪いかねません。通院、買い物等への移動手段として自動車が欠かせないという事情もありますが、本町として自主返納を推進することは重要なことと考えております。本町において平成24年度から自主返納に対する支援策を住民基本台帳のカードで行っておりましたけれども、そのカードが廃止をされて、個人カードが廃止をされていることから、この要綱を廃止しているところであります。本町の運転免許自主返納者数につきましては、平成25年度から平成30年2月までの実績は78人になっております。現在、高齢者自主返納者への交通手段確保の取り組みとして、病院に通院するための送迎バスの運行や十勝バスの運賃半額になるわけでありますから、その周知なども行っているところであります。議員のほうから何か方策はということがありました。今後、自主返納を推進するための支援策といたしまして、警察署で発行している運転免許証と同様に身分証明書として使用できる運転経歴証明書、これがあるわけでありますが、それに係る交付手数料1,000円でありまして、その1,000円の助成について今後検討してまいりたいと思っております。次の空き家・空き地対策についてであります。「空家等対策の推進に関する特別措置法」が平成26年11月に公布されまして、平成27年5月に施行されたところです。本町におきましても、増加する空き家等に対応するため、平成27年度に「広尾町空き家等の適正管理に関する条例」、これを制定いたしました。そして、平成28年度には広尾町空家対策協議会を設置いたしまして、地域のニーズをより丁寧に酌み取ることや専門性、公平性を高めるとともに、地域を挙げて空き家等の対策に取り組んでいるところであります。また、広尾町空き家情報登録制度、空き家バンクといいますが、これを創設しているところでありますが、空き家等の物件の売買、賃貸借など流動化を進め、町外からの移住を促進したいと考えております。現在、広尾町では146件の空き家があります。そのうち、特に傷みが著しく地域の生活環境に影響を及ぼしていると思われる10件の所有者に対しまして、適正に管理を行っていただくよう、口頭での通知または文書で通知をしております。29年度におきまして、10件のうち3件について解体が進んでいるところであります。平成30年度から平成34年度を計画期間とする広尾町空き家等対策計画を策定し、地域の安全確保と生活環境の保全を図り、あわせて空き家等の活用を図ってまいりたいというふうに思っております。今後におきましても、丁寧な説明を通して、空き家の適切な管理あるいは傷みの激しい空き家等について解体を要請していくなど、適切な管理がなされない空き家を増加させない取り組みを推進してまいりたいと思っております。3点目であります。子ども農山漁村交流事業についてであります。本町は、教育派遣事業として、小学生を対象とした長崎県西海市との交流事業、中学生や高校生を対象とした海外派遣事業を行っており、姉妹都市として相互交流、また、外国での異文化交流などによるグローバルな視野を持つ人材育成を狙いとして、事業に係る経費の一部を保護者の皆さんに負担をしていただきながら、取り組んでいるところであります。一方、子ども農山漁村交流事業は、総合戦略の重点プロジェクトに位置づけた地方創生を目指す取り組みとして本町が有する地域資源を活用し、首都圏の子どもたちを農山漁村ホームステイで受け入れて、子どもたちの力強い成長をサポートすることを入り口に都市部との交流を深めることで、関係人口、交流人口、将来的な移住・定住の増加、産業振興や地域活性化を図ることを目的に行っておりまして、広尾の子どもたちの成長に資する教育派遣事業とはその性質を異にするものであります。したがいまして、子ども農山漁村交流事業の費用負担のあり方を検討するに当たっては、単に教育派遣事業の内容と比較するのではなくて、本事業の意義や効果などを鑑み、考察すべきものと考えております。昨年12月に閣議決定されました国の「まち・ひと・しごと創生総合戦略」の改訂版に地方創生の深化に向けた施策として、「子供の農山漁村体験の充実」が新たに登載されたところであります。「地方への新しいひとの流れをつくる」という基本目標を実現するための政策パッケージに位置づけられまして、内閣官房は取り組みを進めるとしております。その理由として、1つ目には都市部の児童が農山漁村体験を通じて、地方の自然等の魅力について学び、理解を深めることにより、将来の地方への移住の基礎を形成することが期待できるため、一定期間農山漁村に滞在し、体験活動を行うことが望ましい。2つ目であります。地方の児童も都市部の児童との交流により、足元の地方の魅力を再発見することになる。そして最後に、農山漁村体験活動の推進は、受け入れる地方にとって地方創生に資することになる。このようにしておりまして、本町が行っている子ども農山漁村交流事業の趣旨に合致するものであります。これから国が旗振り役となり、都市部と農山漁村の相互理解を目指す、いわゆる都市農山漁村交流が各地域で展開されれば、本町が取り組んでいる子ども農山漁村交流事業への理解も深まることが期待をされているところであります。本事業を進めるに当たりまして、町財政の負担とならないように、28年度は国の地方創生加速化交付金を活用し、本年度にあっては企業版ふるさと納税と個人版ふるさと納税の両面で本事業への賛同による寄附金を財源としております。ご指摘があった費用負担については、本事業を行うことで都市部と農山漁村の双方が豊かになるという理念に基づき、今後、本事業を充実させ、継続させていく中で、その正しいやり方を定めていきたいと考えているところであります。以上、3点にわたりまして答弁とさせていただきます。
再質問 10番 小田雅二
1つ目の自主返納にかかわって再質問しますけれども、この質問に似たというか、全く同じ質問を数年前に私、行っているのですけれども、そのときから比べて、はっきり言うと何も、言ったはいいけれども、検討もせずに、何も動かなかったなという印象がまずあります。そして、今回、十勝バスはずっと来ていますけれども、運転経歴証明書は、これはどの町でも多くやっているところで、これを足したことで、ほんのちょっとだけは満足していますけれども、基本的には、私いかに広尾町が何もしていないかということにびっくりしたのは、先日、「市町村別高齢運転者による交通事故の防止に資する取組」、いわゆる移動支援施策というデータがあって、それはそちらの方も見られているかと思うのですけれども、それは実に印刷していくと50ページにも及んで、すごいこれの倍あって、私、半分でやめてしまったのですけれども、非常にあり過ぎるぐらい住民の、特に高齢者の足を何とか支えようということでやっていることに、町長も一通り見ているとは思うのだけれども、あるいは担当者も見ていると思うのですけれども、非常にたくさんあって、私はでき得る限り、いわゆる悲惨な交通事故をこの町で起こしてほしくないがためにいろいろやってほしいと思うことがあるのですけれども、1つはその今言われた町がやろうとしている1,000円の分についてやるということで、これは多くの町で、すごいたくさんの町で今やっていて、どんどんまたやりつつもあると思うし、それを商品券にしたり、あるいは1,000円の最初から免除ということにもしているところもあって、これはやり方ですから別に構わないともちろん思うのですけれども。もう一つは、その間にバス、タクシー等の、いわゆる病院に行った場合はどうの、何した場合は、あるいは買い物に行った場合もまた幾らか出たりとか、いろんなその町々の特徴、特質において、いろんな補助や割引をたくさんやっています。やっているようですが、これについても、やはり他町、ほかの町のやつを見てやってほしいと思うのですけれども、あと、これは広尾町無理なのかなと思うのは、スクールバスの混乗と書いてあるのですけれども、まじって乗るというあれですね。これ、エリアによって大変、日高は厚真町とか平取町、あと石狩市、北竜町、栗山町、月形町、芽室町、室蘭市、いろいろ羽幌町、すごいたくさんやっているのですね。これも住民に全部オーケーというふうにやっているところもあるし、ご存じだと思うのですけれども、特別の地域、かなり離れたところだけはそれを使わせるというか、そういうことでいろいろ違えてやっていると思うのですけれども、これもこれだけ過疎になって、かつ身寄りもなく、運転していってくれる人もいなくなると、やはりでき得ればスクールバスも使えるということ、もちろん使えるわけですけれども、この辺については、やっているのかな。やっているのか。(「ちょっと確認します」の声あり)(不規則発言あり)ああ、やっていました。失礼。そうですか。その辺、ごめんなさい。もしやっていたとすると、私が、失礼、気がつかないだけで。(「ちょっと確認します」の声あり)はい。そのことは、では後で確認していただいて、それをどういうふうに知らしめて、どこからどこまでは乗れるのかということをもちろん検討してほしいし、あとはデマンドタクシーというか、これもいろいろやっているところもたくさんありますよね。そして、あとタクシーの乗り合わせとか、これもタクシー会社が音頭をとってやるのか、町がある程度どういう形でヘルプするのか、その辺もちょっとわかりませんけれども、もう大変、いろんなことで免許がなくても、車がなくても何とかやれるというようなレベルまで行くのは難しいかもしれないけれども、これについては徹底してやっていただきたいと思います。それで、あと今言われたこの50ページに及ぶいろんな細かい施策を見て、私は思ったのですけれども、これにかかわるからいいと思うのですけれども、ちょっと前に本別町の視察に行って、福祉政策のことで研修というか、視察に行ったのですけれども、そのとき、やはり本別町は国のモデル事業をいただいて、それで非常に勉強もしているし、いろんな新しいアイデアとか新しい試みがすごくあって、私もびっくりして、これは広尾町の職員の方も来て勉強したほうがいいのではないかなとちょっと思ったのですけれども、私は、このたくさんの施策を見て、職員の方もほかの自治体でいろんなことをやっていることを見て、例えば、ちょっとずれるかもしれないけれども、いろんなことを見たりとか、検討したりということをみずからの目的と意思でそういうところを勉強、本来は町長が、おお、おまえ、行け、これはいいから、ちょっとやるかもしれないから見てきてもらいたいということもいいのだけれども、町全体がこの広尾町の、あるいは全国が抱える高齢化の中で、この自動車の返納もそうだし、次に聞く空き家についてもそうだし、そのことをひっくるめて町が大きな問題として、もちろん大きな問題なのだけれども、それを職員も、あるいは上も行って、見て、まねることが一番早いし、ずるいようだかもしれないけれども、それが最高に得だと思うので、それは非常に必要性があるし、緊急性もあるので、その辺についてはやってほしいと思うので、その辺についてもちょっとお答えいただきたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
高齢者の自動車免許の自主返納の関係、交通事故もさることながら、移動手段、それから買い物手段、これもやっぱり大きな課題であります。特に、買い物等につきましては、買い物難民と言われる人たちが多くなってきているところでありまして、各町村におきましては、コミュニティバスですとか、それからタクシー代への助成ですとか、そういった取り組みもしているのも事実であります。本町におきまして、平成24年度に、たしか議員のほうからの質問だったかと思いますけれども、当時、住民基本台帳カード、身分証明書にかわるものですから、これを無料交付していました。でも、住民基本台帳カードが今なくなりましたから、それが廃止をしているところであります。やっぱり免許証というのは、各手続で身分証明書になるものですから、それにかわるものとして、先ほどお答えをした運転経歴証明書、これ警察が発行する、1,000円でありますが、それをまず発行して身分証明書のかわりにさせていきたいなというふうに思っているところであります。また、移動手段としてのスクールバスのご提言がありました。今、市内のスクールバスについては、路線バスを使っていますから自由に乗れるのですけれども、山のほうにつきましては、スクールバスに混乗できるシステムになっています。ただ、十二分に周知しているかといえば、ちょっと不足している部分はあるのかもしれません。スクールバスの路線に合わせて、時間に合わせて乗る場合には乗れるという形になっているところでありますから、それについても周知を図っていきたいなというふうに思っているところであります。新たないろいろな取り組みについて、各先進的な事例等々について、議員がおっしゃったとおり、いいところは学んで、そして本町で取り組めるかどうかぜひ研究もしていきながら、この高齢者の自動車運転についての取り組みも進めていければというふうに思っております。
再質問 10番 小田雅二
先ほど挙げた市町村別高齢運転者による交通事故の防止に資する取組というデータを見ると、この中にたしか広尾1つしかないのですよ。それ何で載っているかというと、何をやっている広尾町かというと、病院のバス、そのことだけしか載っていないのですよ。だから、その混乗については調べに来たとき言わなかったのかどうかわからないけれども、何せこうやって見ていくと、いろんなところでいろんなことをやっているけれども、広尾町非常に少ないので、ちょっとがっくりしたことがあったので、もしあれでしたら、もしあれも何も、一度目を通して、やっていると思うのだけれども、負けずに競い合って、これについてはやってほしいと思います。それはそのことだけでいいのですけれども、次の質問として、空き家対策のほうですけれども、今現在は全くどこの誰が所有している土地なのか、おうちなのかということは、そういうところはないのかどうかというのをひとつ確認しながら、今、全国的に毎年12万の空き家がとにかく出てきているということで、12万というと広尾でいくと、大体7、8件毎年出てくると思うのですけれども、特に空き家が出てくる地方ですから、もしかすると10近くまで毎年出てくる可能性があると思うのですけれども、これは遅くなればなるほど大変なことになるので、行政としても大変ですけれども、何とかやっていただかないと、さらに大変な問題が出てくると思うのと、それとあと、税的に更地にすると固定資産税がどうのこうのと、そういうのは町としてある程度面倒も見たりしているようなことをやっていたとしても、それをさらに住民にとって利するような形でやらないと、かなりの差があるので、より是正してほしいなという気はします。さもなくば、どうしてもやっぱり計算して、いや、やめようということになると思うのですね。建て壊しということになると思うので、それをぜひともやっていただきたい。それで、新聞にでかでかと室蘭のことがどっと載ったのですけれども、その中で1つだけちょっと申しわけないのですけれども、この東京財団の人が書いている補足みたいなのがあって、自治体のこういう空き家・空き地の引き受けについて書いてあるのですけれども、時間がかかりますので、ちょっと早目に読みます。「相続未登記による所有者不明の空き家が増え、問題の対応が難しくなっている。その背景には、高度成長を前提とした土地制度の問題があり、人口が増え地価が上がる時代は、不動産を相続し、登記するメリットがあった。だが、人口が減り地価が下がると、地方では相続手続のコストが土地の値段より高くなる可能性があり、未登記になりやすい。坂が多い室蘭のような都市は、高齢化が進むと引き取り手がない土地が出てくる。利用促進も大事だが、利用を前提にしない土地のあり方も考えるべきだ。誰も関与しなければ土地が荒れるだけ。これ以上のマイナスを防ぐには、地域の実情に応じ、防災や自然保護、景観維持などを目的に自治体が受け皿となって土地を引き受け、それを国が支援する仕組みも必要ではないか」と。そういうふうに書いてありまして、まさしくそのとおりだと思うのですけれども、これ、ああ、いいことだなで終わってはどうしようもない話で、これはあとは行政がいかに国との調整がどういうふうにあるのか、あるいは自治体としてどこまでこのことに、それこそ寄り添っていけるのかどうかということが町としての問題だと思うのですけれども、その辺について町長、意見があれば教えていただきたいと思います。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
空き家の対策であります。転出が多くなる、また、高齢者のひとり世帯が例えばいなくなるとなれば、空き家が発生いたします。年々多くなってきているところでありますが、その空き家対策、頭の痛いところでありまして、本町においても、いち早く条例を制定して、それから協議会も立ち上げました。そして、空き家バンク、これも創設をして、把握に努めているところであります。所有者がわかっているところは、常に文書等を出しながら対応しているところであります。でも、なかなか所有者、相続がないままに所有者がわからない物件もあるわけであります。人の財産でありますから、なかなか手をかけられないというところもあります。しかし、国の法律が変わりまして、特定空家に認定すれば、行政が代執行で取り壊しができるという、そういう制度になっているところでありますが、なかなかその財源の裏立て、裏がありません。なかなか制度的にはそういうふうになっていますけれども、どうやって回収をするかという点、大変頭の痛いところであります。代執行でそれぞれ行政がすると、それを悪く悪用する方も中には出てくるのではないかという心配もあります。そういった意味では、大変頭の痛い問題であります。ここの室蘭の新聞の東京財団の記事、私も拝見をいたしました。そのとおりでありまして、国がしっかりとしたいろんな財源の裏打ちもしてくれなければ、自治体としてはなかなか手をつけられない問題ではあるかというふうに思っております。ただ、いろんな国の制度ができて、条例ができて、そういった形をとることによって、空き家の所有者の方についても認識が出てきたというところでありますので、さらにこういったこと、所有者について、引き続き空き家対策について制度の周知を図ってまいりたいというふうに思っているところであります。
再質問 10番 小田雅二
このことについては、ちょっと1つだけ最後に教えていただきたいのですけれども、この今の財団の人の話は、基本的にどういうことに結びつくかというと、土地は借り物というか、地球も借り物であって、もともとは北海道の場合はアイヌの人の土地であったところを、いろんな形でいつの間にか所有者がいるという格好になっていますけれども、私は、このすごい人口減の中でどんどん空き地・空き家が出てきて、固定資産税も払いたくなければ、土地もどうぞ町でお持ちくださいみたいな、そういう形がどんどん出てくるというふうに思いますけれども、町としては、私有地をくれるというか、町に寄附するというふうにした場合、いいところであればもらうわけですよね。いいところというか、町として除雪に使えるとか、あるいは交通安全とかそういう。ただ、そうでない、例えばおうちとおうちの間の土地とか、そういうところにはちょっとなかなかということにもなるだろうけれども、少なくとも更地にしてしまった場合については行く行くは、今、財団の話ではないけれども、利用方法はないのだから、その辺は町としてはやはり今言ったように、考えていって、考えるというか、知恵を出して、幾ら固定資産税が少なくなるからという問題ではないと思うので、ぜひともしてほしいし、アイヌの人の土地だったということを言うと、そんなことないとか、いろいろ言ってくるかもしれないけれども、やはりエスキモーの人も借り物として考えているし、アイヌの人も借り物と考えているから、私はその辺、もう時代は大きく変わっていく中で、やはりもうそれぞれの核家族になって一人一人になっていくときに、もう要らないものとしての土地ということが出てくるので、それをうまく、うまく利用と言ったらあれですけれども、その辺は時代を考えて何とか町としてうまくやればやるほど、やはりこの町はもう少し生き延びられるのではないかなというふうに思いますので、それをお願いしたいけれども、何かありますかね。あれば一度座ります。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
特に空き家になってそのままにしておくという一つの要因としては、固定資産税が建物があると6分の1で済むという、そんなこともあります。そういったこともあって置いておくという方も多分いらっしゃるのではないかというふうに思っています。国のほうも、そういったことも鑑みて、壊して公共の用に供するとか、次の利用が町内会だとか行政のために使うとなれば、補助も2分の1とか、3分の1とか出る仕組みになっています。ただ、全額出るわけではありませんので、今後やっぱり国がそういったことも手だてをしてくれないと一自治体だけではなかなか手がつけられないところであります。ただ、十分使える空き家もあるわけでありますから、そういった情報も提供することによって、これから家を持ちたいという方については、そういった空き家も十分活用できるのではないかというふうに思っております。議員のおっしゃったことを十分考慮しながら、この空き家対策を進めてまいりたいというふうに思っております。
再質問 10番 小田雅二
ある程度、解釈の問題ではあると思うのですけれども、農山漁村交流については、もちろん荒川区の人たちは体験を通じて非常に勉強になるし、かつ広尾町の子どもたちも再発見とかといろいろ言われましたけれども、もちろんそのとおりです。しかしながら、旅行は行ったほうが勝ちということはないけれども、いわゆる百聞は一見にしかずで、来られた人としても、確かにいろんな一緒になって遊んで発見はするかもしれない。交流もできます。だけれども、日常性から脱却できないと言ったらおかしいですけれども、同じ広尾町にいた場合、やはり新鮮な目というのは出てこないのです。全く新しいところへ行って、全く新しいものを見ることが、一番の私は成長への糸口だと思うのです。だからこそ、荒川区の子どもたちは新しいところへ来て、そして泊まったこともない漁師さんのうちに泊まっていろんなことを体験する。これは、すばらしいことです。それを私は、同じ広尾町に住む、私たちの同じ町に住む子どもたちにそういうことを、全く与えられないということはないけれども、やはり旅行して行ったほうが全然勉強になります。これは町長だって行ってみて、ああ、そうかということで、本当に勉強になることがたくさんあると思うのです。そうした場合、町長、いろいろ解釈でそういうふうに言われたけれども、そうなると、まさしく不平等条約ではないけれども、やはり自己負担の金額というのは、町民として理解できないのが当たり前だと思うのですよ、私は。子どもたちが交流する。あっちから来る人たちは自己負担1,000円か2,000円になるようなことになりますけれども、ほぼもう、まだまだ10分の1ぐらいより以下ですよね、負担というのは。ですから、私は、今言った答えはやはり答えにならないのではないかなと思うのですよ。どう考えたって、広尾町の子どもは、いろんな西海市だとか海外に行ったりしても、それ相応の約半分近くの負担を出していると。ところが、荒川区の子どもにはそこまでもらっていないということはおかしいし、もらっていいのではないかということになりますね。だって、あっちから来て、それぞれ勉強するなら、同じことではないですか。確かに最初の年は、国が面倒を見たどうのこうのとあったかもしれないけれども。そして、私は何を言いたいかと言うと、ここでいろいろ言いたいことたくさんあるけれども、町長、ずっともうこの何年か緊縮財政、厳しい財政と言って、そして、今、町立病院があのような形で独立行政法人になろうかとしていたり、すごい大変な財政ではないですか。そうしたときに、70人も80人もの子どもたちに、それは勉強になるよ。だけれども、その旅行の費用を全部一切合財を見て、ここに来ていろんな体験をしてもらえるほどの余裕のある町なのですかということを聞きたい。それで、町長は全然余裕ありますよと言うのなら、そういうふうに言ってくれればいいし、私は全くないと思う。それで、町長がやっぱり緊縮財政に対する、それに対していろいろ解決策をしていくという気があるのであれば、これについては1年、2年のうちに消滅させるしかないのではないかなと。私は、別にこの事業を目のかたきにしているわけではないですよ。もうこの1つを見ても、私は不平等であること、町民がやはり納得していない人が多いこと、そのことはやっぱりしっかり町長は考えてほしいし、ここで私は1つ思い出すのだけれども、半年ぐらい前に広島の近隣の町村長が集まってきて、核兵器の禁止条約について、国がそれに会議にも出なければサインもしなかった。そのことに対して、安倍首相に言った言葉がありますよね。それは何と言ったかというと、安倍首相に対して、あなたはどこの国の首相ですかというふうに言いましたね。私もここで、ちょっと言葉は激しいかもしれないけれども、私は、この厳しい財政の中で町長は、このように荒川区の子どもたちが勉強にはなるかもしれないけれども、彼らについてそのように利を与える、もちろん成長とか、そういう目に見えない利もあるかもしれないけれども、自己負担金も取らないでそういうことをやるということは、荒川区の区長ではあるまいし、私は、はっきり言って広尾の町長ですかということを聞きたい。私もこういうことを言うのは嫌だけれども、本当に広尾町のためにお金を使ってほしい。ただその1点であります。お答えください。以上です。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
この関係については、今までも相当議論をしてきたことでありますし、冒頭答弁もさせていただいたところであります。この農山漁村交流事業の趣旨等については、理解をするという議員の発言がありましたから、理解をしていただいているものだなというふうに思っているところであります。さかのぼれば、冒頭、当初は総務省、それから文科省、農水省のモデル事業として、この事業を取り組んだところであります。そして、2年目については地方創生の加速化交付金、これでこの事業を進めたところであります。さらには、この事業が地方創生の戦略として総務省から認められた事業であるということで、この事業を進めているところであります。主に財源のことを言われているところでありますけれども、先にその成果等については前段で申し上げましたけれども、再度申し上げますけれども、当然、都会の子どもたちは得るものはたくさんあって帰るわけであります。では、受け入れ側が何の効果があるのかというところが議論になるところであります。何といっても、都市部との交流、これを深めることによって、今後の地方創生につながる、これはもう間違いのないことであります。それから、何といっても、事後交流を含めて地域の活性化、産業フェアだとか、マルシェに出品をする、そういったコネクションもできますし、つてもできますし、そういった産業振興につながる。それから、広尾の海産物を学校給食に提案をしていくこともできる。そういったことで、こういうことがあるからそういうこともできるのだというところでありまして、事後交流におきましても、本当に学校全体でこの広尾町のことを勉強していただいているというところでございます。そういった面では、出る側も、それから受け入れる側も、そういった効果があります。また、受け入れた漁家も、やはり自分たちの職業に誇りを持ち、地域の広尾町のこれからのことも自信になったというところ、大きな成果だというふうに思っているところであります。そのことが大きな効果であるというふうに思っております。議員が言われている費用負担の面であります。単費では、単独費用ではできないというのも認識をしております。この財政事情であります。ですから、総務省に申告をして、企業版のふるさと納税で制度の活用を図っているところであります。このことが認可されまして、企業の方々にお願いをして、この事業に寄附をしたいという申し出もあったところであります。個人版のふるさと納税の使い方、これも7項目ありますが、そのうちの1項目に農山漁村ホームステイ事業に使うというところの指定の寄附もございます。そういった寄附をいただいて、この事業を進めているというところであります。議員おっしゃったとおり、厳しい厳しい財政状況でありますから、単独費用では、単費ではなかなかできない事業でございます。企業の方々、この事業に使っていいよという寄附、個人の方もこの事業に使っていいよという寄附、その寄附金でこの事業を行っているところであります。過日、ふるさとチョイス、ふるさと納税をやっているポータルサイトでありますけれども、その使い方で全国でコンクールみたいのをやっているのですけれども、全国の自治体の8町村に選ばれまして、その中で最優秀はとれませんでしたけれども、優秀賞を本町と、それから栗山でいただいたところであります。使い方で評価をされているのがこの事業であります。全国のふるさと納税の使い道の中でいろいろありますけれども、その中の一つとして、都会の子どもたち、都会からいただいたふるさと納税のお金を都会の人たちのために使う事業だというところ、高く評価をいただいているところであります。そして、そのことが、都会の子どもたちはもちろんでありますけれども、地元の広尾にとっても返礼品もそこで発生するわけでありますけれども、産業振興につながるところはもちろんでありますが、やっぱり地方にとっても都会との交流がここのところでできるという点、これが大きな地方創生につながるのだというところだというふうに思っております。昨年の12月に地方創生の改訂版が出されたわけでありますけれども、改めてここの農山漁村交流というところは国も明記をされたところであります。今後も30年度の予算として調査費もこの事業でついているところであります。今後、国も力を入れてこの事業の展開をするのだというふうに思っているところでありまして、この事業の取り組みの目的、趣旨、成果について、ぜひご理解をいただければというふうに思っております。
再質問 10番 小田雅二
最後には町長は、ふるさと納税による寄附があるから、それを使っているから、まあまあいいのではないですかみたいな感じに聞こえるし、そうだと思うのですけれども、それは私は全くお門違いだというふうに思うのですね。ここで論戦するわけではないけれども、考え方の違いをはっきり明確にしておきたいなと思うのですけれども、例えば何らかの形でふるさと納税による税が広尾町に入ってきたとしたら、それはこの自己負担もない、ほとんどないような、そういう事業に、こういう不公平な事業に、それは広尾の子どもたちと比べてですよ。そういう事業に私は使うべきではないと、こういうふうに思います。そして、その納税、そういう税があるのであれば、私は、企業版としてはまた違う方向で使うべきであって、ここに持ってきて、ふるさと納税の分で使っているから迷惑をかけていませんということにはならなくて、その税をいただくに当たって広尾町のことを考えてもらっている人がほとんどであって、それは荒川区の子どもたちができるだけこうやって体験をしてどうのこうのと、そういう人もいるかもしれないけれども、それは町としてそういうスタイルでやることにはなってはいけないというふうに、ふるさと納税のあり方自体についてそう思うのです。とにかく、同じ税であったら、私は、基本的にそういう目的がついたやつと言いながら、ちょっと言葉悪いけれども、企業版で寄附してくれる人たちに対して本当の真実を与えていないのではないかというふうな気がちょっとしてきます。というのは、あともう一つ、余り言うとあれかもしれないけれども、2位になったとか3位になったとかと言われましたけれども、それは全国の人が何かで投票したのですか。私も幾ら記事を読んでも何かわからないので、身内でと言ったら失礼だけれども、本当の関係者でやったのかなというふうに、ちょっとわからないのですよ。それが実際に、いや、賞をとったことについてどうのこうのではないですよ。そのことはいいのですよ。だけれども、どのような形でそういうふうに、アカデミー賞だとかいろんな賞があるから、私は、それはアカデミー会がいて、その人たちが何票何票とかとなったのだけれども、この場合はどういうことでそういうふうにとったのか、もしわかれば教えてほしい。以上です。
答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)
繰り返しになるかもしれませんけれども、人口減少が進む中、地方創生に向けて本町がどういう戦略を持ってやるかという計画書を立てました。議員の皆様方にもお示しをし、説明をいたしました。その中の一つとして、やはり地域間交流を進めて広尾町と都市部を結びつけて、そして地域活性化を図っていくのだという大きな柱を立てたところであります。その一環として、農山漁村ホームステイ事業があるわけであります。これの効果等については、前段申し上げたところであります。何といっても、応援団をしっかり都市部でつくって、関係人口、交流人口、それから移住・定住、将来的な話でありますけれども、さらには学校給食で使っていただいているわけでありますから、そういった意味で、広く広尾町のいいもののPRに資することができますし、産業振興にもつながるわけであります。遠い将来でありますけれども、つながっていくわけであります。さらには、地域の住民の方が自分の住んでいる地域をやはりいいところを再発見できたという、そんな喜びも地域の受け入れ家庭ではあるわけであります。この事業については地域再生計画というものを総務省に、内閣府に申請をして、この事業が認められて、企業版ふるさと納税になったわけであります。うちがこの事業、企業版ふるさと納税、企業からお願いしますよといってなるわけではありません。これは税制の話でありますから、内閣府がこの地方再生計画として農山漁村ホームステイ事業がいいですよという認可をもらって、その事業に対して企業の方々が寄附をすると、税制の優遇体制になる。今まで3割が6割まで控除になるという制度でありますから、そういった国が認めた制度でこの事業を進めているというところ、ぜひご理解をいただければというふうに思っております。当然、議員、先ほどどっちを向いて仕事をしているのだみたいなことを言われたところでありますけれども、まさしく私、広尾の町長でありまして、広尾町のために、広尾町がこれから将来どうあるべきかという立場で、地方創生に向けて全力を傾注しているところであります。この事業、すぐ効果が出ないかもしれませんけれども、長い間かかるかもしれません。そういったところを見据えながらやることとあわせて、やはり当面の効果も出なければなりませんので、学校給食はじめ、産業振興につながること、それから荒川区でいろんな物販もやること、時間がかかるかもしれませんけれども、そういったところも見据えて事業の展開をしなければならないというふうに思っております。議員おっしゃった財政負担の問題、十二分にわかります。しかしながら、単独費用ではできませんけれども、こういった事業を広尾町のためにやるからぜひ寄附をお願いしますという、応援をしてくださいというのが、ふるさと納税の趣旨でありますから、それの趣旨に沿って寄附をいただくわけでありますから、ぜひそういったこともご理解をいただければと思っているところであります。失礼しました。それから、ふるさと、全国のことですけれども、38の自治体がエントリーしたところであります。そのうち8の自治体が最終選考に残ってということであります。