みんなの議会

広尾町議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日

(1)特別養護老人ホーム等福祉施設職員の正職員化と待遇改善について/(2)携帯電話からの緊急通報システム化について/(3)学校給食費の保護者負担の軽減について

2016年3月8日、広尾町議会の一般質問で、前崎茂議員が「特別養護老人ホーム等福祉施設職員の正職員化と待遇改善について」「携帯電話からの緊急通報システム化について」「学校給食費の保護者負担の軽減について」について質問し、町長 村瀨、教育長 笹原が答弁しました。

質問者
前崎茂 議員
答弁者
町長 村瀨、教育長 笹原

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

町のサイトの一般質問の一覧ではこの議員の件名が 3 件あります。1回の登壇で続けて質問しており、議事録の中に件名ごとの区切りが無いため、1件の中に並べています。件名は町のサイトの一般質問の一覧の表記です。

質問 4番 前崎茂

私は、3点について質問いたします。まず、1点目でありますけれども、特別養護老人ホーム等福祉施設職員の正職員化と待遇改善について質問いたします。先月、北海道労働組合総連合の介護対策チームが、介護報酬改定・処遇改善加算による介護労働者の賃金・処遇状況アンケート調査結果を発表いたしました。これによると、道内の介護職員の賃金は、全国の全産業平均よりも月額で12万円低く、劣悪な労働条件から、6割がやめたいと考えている実態が明らかになりました。政府は昨年4月、介護職員の処遇改善加算で月額平均1万2,000円相当の賃金引き上げになるとしましたが、介護報酬は実質4.48%の削減をされたことにより、介護労働者の処遇改善が不十分であると回答しております。本町も、処遇改善加算適用を受けないことにより、臨時介護職員の処遇改善は実施されないできたところであります。また先月、特別養護老人ホームと養護老人ホームでそれぞれ介護職員の募集をしましたが、応募は半数に満たない状況で、現在、再度募集しているところであります。仕事がきつい割に処遇がよくない、将来に展望が持てない、このような声が私どもが1月に実施した町民アンケートにも寄せられております。以前から福祉施設臨時職員の正職員化とあわせて待遇改善について、再三にわたり指摘、要望してきたところでありますが、とりわけ養護老人ホームの現場の介護職員、いわゆる支援員は、介護福祉士を有している方も含めて全員が臨時職員で占められております。一つの組織体としてこのような状態は、看過できない事象であります。安倍首相は、今開かれている通常国会の予算委員会の審議で、労働者の賃金体系について、同一労働同一賃金の法改正の準備を進めるとし、5月に策定する一億総活躍プランにその対策を盛り込むと表明しております。ILO(国際労働機関)でも同一労働同一賃金原則は明記されており、遅きに失した感もあります。このような状況のもとで、長年、非正規雇用が常態化している本町の介護福祉施設の臨時職員は、正職員、臨時職員、同じ形態での業務内容であることを鑑みて、速やかに正職員化にすべきでないかと思います。また、以前から取り上げられてきた経験年数を加算することについては、平成26年度から2段階に改善されてきましたが、さらに見直しをし、正職員化にするまでの間、賃金引き上げ等の改善をすべきと思いますが、町長の見解を求めます。次、2点目であります。携帯電話からの緊急通報システム化についてであります。過日3日の行政報告において、従前、広尾消防署で緊急通報の対応をしていたものが、本年4月からの管内の消防が1つに統合されることにより、広尾消防署での電話緊急対応ができなくなるとのことであります。したがって、民間業者への緊急通報業務委託を検討しているとの報告がされたところでありますが、本町の場合、従前の固定電話からの緊急通報システムとなっております。本町の高齢化率は年々増加傾向にあり、34.5%に達し、加えて、ひとり暮らしの独居高齢者も1月末現在489人になっております。ひとり暮らしの高齢者の方で、通信費を抑えるために室内の固定電話を撤去し、携帯電話のみを所有している方も少なからずおられ、全国的に見ても、この傾向は増加傾向にあります。このような現状を鑑みて、帯広市では、従来の固定電話からの緊急通報システムに加えて、外出時にも使用できるモバイル式携帯電話緊急通報システムを昨年度から導入し、現在2割の方が利用されているとのことであります。帯広市の場合、利用者が緊急通報すると安全センターに接続され、その後、消防署に通報されるシステムとなっております。特にモバイル式携帯電話は、火災報知機能は有していない反面、室内での利用はもとより外出時にはGPS機能を生かした位置情報も利用可能であり、的確な緊急対応も可能となります。本町の緊急通報システムは固定電話からの緊急通報のみとなっておりますが、ひとり暮らしのニーズと実態を把握し、モバイル式携帯緊急通報システムの併用導入を検討すべきと思いますが、町長の答弁を求めます。3点目は、教育長に対して質問いたします。学校給食費の保護者負担の軽減についてであります。平成26年4月から消費税が5%から8%に増税され、それに合わせて学校給食費も引き上げをしたところであります。十勝管内で学校給食費に対する助成をしている市町村は、年々増加傾向になっております。特に足寄町や陸別町は、平成27年度から教育と子育ての一環として、学校給食費の無料化を実施しております。足寄町は、新年度予算に学校給食費無償化のために2,320万円の予算計上をし、陸別町では小中学校給食費子育て支援として学校給食費無償化予算740万円を計上しております。さらに、士幌町は、新年度から小中学校に在籍する児童生徒の3人目から学校給食費を無料化にする軽減措置を予算化しております。また、上士幌町では、平成26年度の消費税増税された際に給食費を値上げせず、今年度も物価調整費として524万円を予算計上しております。そのほかの町村でも、鹿追町、幕別町、池田町、猿払村など、学校給食費に一部助成をして保護者の軽減措置を実施しております。兵庫県相生市では平成22年度から学校給食を無料化にしておりますが、人口が10年間で3,000人減少し3万2,000人になったために、人口減に歯どめをかけるため思い切った子育て支援を取り入れた、相生市長の談話であります。また、東京都江戸川区では、昭和49年から学校給食費の一部、3分の1を助成しており、同区の出生率は、東京都の平均を大きく上回っているとのことであります。総務省が今月1日に発表した1月の家計調査によると、1世帯当たりの消費支出は、実質で前年と比較して3.1%下落し、マイナスは5か月連続とのことであります。さらに、勤労者世帯の実収入も実質で1.3%減少し、5か月連続で前年を下回っていることが明らかになりました。地方の経済は、消費税増税に加えて勤労世帯の実質賃金は伸びていないのが現状であり、本町においても、学校給食費の助成をして保護者の負担軽減を図るべきだと思います。また、来年4月からの消費税増税について、産経新聞社の世論調査では68%が反対、賛成は29.8%になっています。このような状況のもとにおいて、安倍首相は、リーマン・ショックや大震災のような重大な事態が発生しない限り増税を実施すると衆議院財務金融委員会で答えております。あわせて食料品関係は、現行税率に据え置くことも検討しているとのことでありますが、本町の経済動向等を踏まえて、仮に消費税が増税されたとしても、これ以上の保護者負担をさせないためにも、総合的に判断して学校給食に転嫁すべきでないと思いますが、教育長の見解を求めます。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

前崎議員の質問にお答えをさせていただきます。最初に、福祉施設職員の正職員化と待遇改善についてであります。特別養護老人ホーム、養護老人ホームの介護部門を担当する職員は、高い比率で臨時職員の方々で担っていただいている現状にあります。介護業務での正職員化につきましては、これまでの議論の中で答弁させていただいたとおりであります。全体の職員数、退職状況等を考慮しながら施設業務の運営を行ってまいりたいと考えております。したがいまして、正職員化に向けては難しい状況にあると判断しております。臨時職員の待遇改善についてであります。臨時職員の待遇改善につきましては、これまでにも休暇取得の拡大、通勤手当の支給、27年度には日額200円の賃金アップ、これは2.6%に当たります。これらを実施して、特に臨時介護職員には月額支給額に8%、養護につきましては4%でありますが、業務手当を継続的に支給することとして対応してまいりました。新年度、28年度予算につきましては、臨時職員の中で介護福祉士の資格を有する職員に対しまして、日額600円の引き上げを行いまして、8,600円の予算計上を行っております。このことは、平均月額1万2,000円のアップになるところであります。続きまして、2点目の携帯電話への緊急通報システムについてであります。今までは広尾消防署で緊急通報の対応をしておりましたけれども、本年4月からは、十勝管内19市町村の消防が1つとなり、とかち広域消防事務組合となります。そのため、広尾消防署での電話対応、緊急対応ができなくなりましたので、平成28年度から民間業者に緊急通報業務の委託をする予定であります。緊急通報システムの選定に当たりまして、携帯電話も検討をしたところであります。携帯型は、持ち歩きが可能でありますけれども、火災監視通報の機能がなく、緊急時も電話対応のみであります。利用者の方からは、携帯電話型は紛失するおそれがあり簡単に操作のできる固定型がよいとの要望が多くありましたので、緊急通報、火災監視通報と通報受信時に職員の駆けつけができる固定型緊急通報システムの導入を予定しているところであります。今後につきましても、高齢者等に対して、生活形態に応じた緊急通報装置を設置し、急病、災害発生等の緊急時に迅速かつ適切な救急救助体制を確保してまいりたいと考えております。以上、答弁とさせていただきます。

答弁 教育長 笹原(教育長は2018年9月まで)

それでは、私のほうからは、3点目の学校給食費保護者負担の軽減について、お答えをさせていただきます。現在、十勝管内において学校給食費を全額補助している自治体は、ご質問にもありました足寄町と陸別町の2町及び一部補助を行っているのが士幌町と更別村ほか数町村となってございます。本町では、これもご質問にもございましたように、平成26年4月より消費税8%になったのに合わせまして、当時管内で最も安い給食費でございましたけれども、8年ぶりに給食費の見直しをさせていただいているところであります。これまでも学校給食費の保護者負担は原材料費に係る必要最小限の負担を願ってきておりますけれども、食料品の物価上昇等変動もあるなど、献立の工夫等により保護者の負担が増えないように努めてきているところであります。昨今の人口減少や少子化によります子育て支援の対策として、学校給食費の保護者負担の軽減がその一端を担うことは十分理解をしておりますが、厳しい予算執行の中で、まずは優先すべき教育関連事業を実施していかなければなりません。教育委員会といたしましては、現在のところ、保護者負担の軽減の一環として、既成の就学援助制度のさらなる周知に努めるなど、経済的に困窮している保護者の負担軽減を図ってまいりたいと考えております。次に、消費税が増税されたときの給食費への転嫁についてであります。これにつきましては、今後の国の動向にもよりますけれども、食育を含め、子どもたちの給食に対するニーズにも耳を傾けつつ、栄養バランスのとれた献立を工夫する中から、これまでと同様に、給食費の保護者負担は必要最小限にとどめていきたいというふうに思っております。以上で答弁とさせていただきます。

再質問 4番 前崎茂

まず、第1点目の福祉施設職員の正職員化と待遇改善について、再質問をいたします。先ほどのご答弁で、介護福祉士の有資格者については、1日当たり600円の増額をするということでありますので、その点に関しては一定の前進ということで評価をしたいというふうに考えております。ただ、この中で、質問の中にもありますけれども、特に特別養護老人ホームに係る介護員、この中に介護福祉士を有している方で正職員が6人、臨時職員が4人、それから、養護老人ホームにおいては同じく介護福祉士を有している方3人全員が、これ臨時職員という形でありますし、特に養護老人ホームにおいては、その他の支援員も含めて現場の寮母さんについては全員が臨時職員、これについては、いわゆる組織体として正常な形にはなっていないと言わざるを得ないところであります。特に今、行政防災無線でも募集しておりますけれども、2月にそれぞれ特老、養護の介護員、支援員等の募集をしておりますけれども、2月19日の締め切り段階では半数に満たないという、そういった応募状況だというふうに聞いておりまして、現在、再度募集をかけているところでありますけれども、そういった意味では、やはり早急に計画的な臨時職員の正職員化、こういったものが今求められていると思いますので、その点について再度町長にお伺いしたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

福祉の現場で働く人たちには、大変な苦労をおかけして、現場をそれぞれ守っていただいているところでありまして、感謝を申し上げております。しかしながら、正職員化という話につきましては、これまでも一般質問でお答えをさせていただきましたけれども、施設全体の運営についてどうあるべきかというところも検討最中でありまして、そのことも視野に入れながら、それぞれ対応してまいりたいというふうに思っているところであります。

再質問 4番 前崎茂

以前、保育所の保育士さんのいわゆる臨時職員に係る正職員化ということで私もたびたび議会で取り上げさせていただきましたけれども、そのときにお話ししたのは、保育士という資格を有していながら正職員と臨時職員との差がある。業務内容あるいは責任度合いもほとんど同じであるということで、実はそのことによって16年ぶりに臨時職員が正職員になったという経過がありまして、その後も、今現在、多分5人の方が正職員という形で採用されておりますけれども、そういった意味では、この福祉施設においても、いわゆる介護福祉士という資格を持ちながら、片や正職員、片や臨時職員と、これはやっぱり中身的には不正常であると思いますし、とりわけ、先ほども言いましたけれども、安倍首相が国会でも答弁しておりますけれども、いわゆる同一労働同一賃金、これをこれから手がけていくというお話をされておりますので、そういった意味ではやはり、今後正職員ということも含めて、視野に入れながら進めていかなければならないというふうに思います。その点について、もう一度お答えをいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

今お話ありました保育所の関係につきましては、現在、職員化に向けてそれぞれ対応しております。そのときに、いろんな議論があったのですが、保育所については、子どもたちについては、行政がしっかり責任を持ってやるというところで整備をさせていただきました。それまで職員にしなかったのは、保育所についても外部委託、民間委託できないかという検討の中で職員の採用について控えてきた経過があります。しかし、その時点で、行政の方針として子どもたちをしっかり行政が責任を持って育てるという方針を出しまして、そういう形になったところであります。今回、福祉の現場も同じようなことが議論をされているところでありますけれども、十勝管内で福祉施設の状況を見れば、5町村がこの福祉施設を運営しているところであります。そのほかの町村については、民間の受け皿があって、それぞれ民間が業務をやっているところであります。そういったことも視野に入れながら、本町においても、福祉施設2つ3つとあるわけでありまして、その運営について現在検討しているところでありますので、それが民間に移行するときに、やはり正職員化になっていれば結構ハードルが高くなるものですから、そんなことで控えさせていただいているところであります。ただ、現実的に、臨時職員の方の待遇改善につきましては、毎年のように、職員が給料が上がらないときでも上げておりますし、給料が職員が下がったときでも下げないという、そういったこともしっかりと対応させていただいているところでありますので、よろしくお願いいたします。

再質問 4番 前崎茂

臨時職員の待遇改善という部分では、今までも再三議会でも取り上げてきましたけれども、特にいわゆる経験年数という部分で、今まで1本だった賃金体系を平成26年度から4年未満と4年以上という形で2段階に是正はしていただいたのですけれども、ただ、実際4年を過ぎますと、例えば、それが10年になっても同じ賃金体系ということで、今までの経験年数とかが全くカウントされていないというのが実態であります。それと、4年という期間が、以前は2年単位の刻みがあったのですけれども、そういったことを含めると、もっときめ細かな賃金体系も今後検討すべきだと思いますし、加えて、実際もう8年、9年という長期にわたって在職されている臨時職員もおりますので、そういったことも踏まえて、きちんとした改善策を講ずるべきではないかと。それから、これも以前、豊似の町の施設に勤務されていた方、要するに広尾町から勤務されていたのですけれども、通勤手当が出ていなかったものですから、それも議会で取り上げて、それについてはいわゆる通勤手当相当に係る割増賃金という形で改定されております。ただ、今、臨時職員の中で、子育て中の臨時職員の方もおります。そういった中で、当然臨時職員ですから扶養手当あるいは住宅手当、一切これは出ないわけであります。そういった方々にやはり、例えば中学、高校とかという子育てをしている方については扶養手当相当の割増賃金だとか、そういった正職員の職員手当相当分のそういったことも、今後、検討して待遇改善を図るべきだと。それから、今、安倍首相が盛んに国会でも言っていますけれども、最低賃金を毎年3%ずつ上げて時給を1,000円にするということを言っておりますけれども、そういったことも含めて、先ほど昨年1日200円の日額を引き上げたということでありますけれども、毎年度そういったことも、改定も含めて、今後やっぱり検討すべきではないかと思いますけれども、あわせてお答えをいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

現場で働く方々は、大変ご苦労されているところでありまして、なかなか募集しても集まらないという現実もあります。したがいまして、議員のほうからのいろんな提案も含めて、それぞれ毎年見直しを図ってきたところであります。ただ、年数体系とかその辺についても、今後、総体的に、それぞれ臨時職員の待遇改善をするときには、ぜひ参考にして取り組んでまいりたいというふうに思っております。扶養手当等につきましては、これまた水かけ論等々になるかもしれませんけれども、臨時職員という性格上なかなかそういった手当を支給することにはならないというふうな考えを持っているところでございます。

再質問 4番 前崎茂

当然、臨時職員にはそういった手当等の支出規定はありませんけれども、しかしながら、通勤手当に関しては、議会で取り上げた以降、それに相当分の割増賃金という形で支給しておりますから、その辺は正職員の規定とは違いますけれども、それに準ずるような形で支給することは可能であると思いますので、それについても今後検討していただければというふうに思います。次、2点目の緊急通報システムの関係であります。先ほどの答弁の中で、利用者の方からは、簡単に操作できる固定型がよいとの要望が多くありました、したがって今後についても固定型の緊急通報システム導入を予定しているという答弁でありましたけれども、多分この意向調査というのは、現在設置されている方106人おりますけれども、その方にお聞きしたというふうに推察するわけでありますけれども、私はたまたま携帯電話もお持ちで固定電話も持っていた方なのですけれども、2つの電話を持っていると維持費、通信費が大変かかるというようなことで、やはり固定電話を撤去して携帯電話1本にされた方からぜひ、特に80歳を超えた高齢者の方からそういった要望を受けたのですけれども、外出するときも含めて体調不調といいますか、そういったものがやっぱり不安であるというようなことから、携帯電話でも何かそういった緊急通報システムがないかという要望がありました。それで、たまたま帯広市で、そういった市民の要望を受けて、昨年度から固定電話型かあるいはモバイル式の携帯電話かどちらか1つを希望に沿って設置をするということでやられておるそうでありまして、私も帯広市の高齢者福祉課のほうに何回かお電話して確認させていただきましたけれども、街に外出する高齢者の方もおりますので、そういった意味では、今後このモバイル式の携帯電話型緊急通報システムというのは有効であるというようなご指導も受けたわけでありますけれども、そういった意味では、本町においても、今後、ひとり暮らしの方の意向調査等を踏まえて実態を把握した上で、こういったモバイル式の携帯電話の緊急通報システムの導入をぜひ検討すべきではないかと思いますけれども、その点について再度お答えをいただきたいと思います。

答弁 町長 村瀨(町長は2024年3月まで)

この緊急システムを導入するに当たりまして、それぞれの対象者にお聞きをしてまいりました。今、議員がおっしゃったとおりのことでありますけれども、モバイル型というのですか、携帯電話。それで、熱感知と煙感知の装置がないものですから、それを説明すると、ああ、では固定式がいいなという話になっております。ただ、人によっては、やはり固定電話、基本料金もかかりますし、俺は携帯だという方がもしいらっしゃれば、その実情に合わせた選べる方式で対応してまいりたいというふうに思っているところであります。

再質問 4番 前崎茂

このモバイル式携帯電話緊急通報システムは、火災報知機能はついていませんけれども、先ほど言いましたように、これは本人の同意が必要でありますけれども、GPS機能がついておりまして、位置情報も確認できるということですから、そういったメリットもありますので、そういった意味では、実際私がお聞きしているのは、まだ外出をする方で携帯電話を有している方、この方からの要望として、ぜひ緊急通報システムを導入してほしいという要望がありますので、そのことについて具体的に進めていただければというふうに思います。次、3点目の学校給食費の保護者負担の軽減について再質問いたします。先ほどの質問の中で、兵庫県相生市ですとか江戸川区の事例も紹介いたしましたけれども、実はこれネットから検索したもので2011年のデータなものですから、教育委員会としては、さらに最新の情報をお持ちかというふうに思っておりますけれども、特に江戸川区は本町と農山漁村ホームステイ事業での交流もある地域でありますけれども、昭和49年ということですから、40年以上前から、こういう地道な子育て支援という形の中でやられてきております。それで、江戸川区の場合は、昭和49年から東京23区で唯一、学校給食費の一部助成をしておりますけれども、江戸川区の出生率が1.26人、東京都の平均1.0人、これを大きく上回っているという、そういった内容も示されておりますけれども、このように子育て支援によって一定程度の出生率の向上にも好循環を生んでいるのではないかというふうに思っております。そのほか、和歌山県の新宮市でも、平成22年度から小学生が2人以上いる世帯に対して、2人目からいわゆる給食費を免除する無償化をしております。また、山口県の和木町ですけれども、ここは戦後間もなく学校給食費の無償化をして、現在も継続をされているということであります。その他多くの町村のいわゆる学校給食費の無償化あるいは一部助成の事例が資料としてありますけれども、全ては紹介できませんけれども、5年前においてこのような状況ですから、特に十勝管内でも、ここ昨年あるいは平成28年度、新年度から新たな助成をやるという市町村も出てきております。まさに、子育て支援、教育支援という観点から教育委員会としてもこのような実態を踏まえて検討すべきだと思いますけれども、再度教育長の見解を求めたいと思います。

答弁 教育長 笹原(教育長は2018年9月まで)

私も、今お話ありました江戸川区、ネット等を通して見させていただいております。道内でも、三笠市ですとか美瑛町が先進的に給食費の完全無償化に取り組んでいるところだということも承知してございます。ただ、いかんせん、私どもの教育事情といいますか、そういった状況を鑑みますと、やはり給食費のそうした軽減対策というのも当然必要でございますけれども、非常に、答弁の中でもお話しさせていただきましたけれども、経済的に困窮している保護者の皆さんには、就学援助制度での学校給食費の無料化ですとか、現在中学生まで支給されている児童手当には、保護者の負担する学校給食費なども含まれてございます。そうした保護者負担の軽減につきましても、先ほど申し上げましたように、子育て支援の一環としてさまざまな、例えば保育料ですとか子どもたちの医療費の無料化ですとか、そういった子育て支援に係る施策等がいろんな形であろうかと思います。ほかのそういったことも参酌しながら、もちろん財政的なこともございますので、この辺も町部局と十分協議しながら、今後詰めていかせていただきたいというふうに思っております。

再質問 4番 前崎茂

先ほど、いわゆる子どもの医療費が今年度4月から中学校まで拡大されましたし、高校の通学費の助成も実施をされたということであります。27年度の広尾高校の入学者数は38人ということで1学級になりましたけれども、私、今回、この4月からの広尾高校の入学者が、地元の中学校は38人というふうに聞いております。この状態だとまた1学級で終わるところでありましたけれども、えりも中学校から4人の方が広尾高校に来ていただけるということで、だんだん何とか2学級維持できるようになりましたけれども、私、これも高校生の通学費の助成をしたことによる一つの影響であるというふうな認識をしておりますけれども、そういった意味で、一つ一つの政策が、コストはかかりますけれども、広尾高校の存続をきちっと守っていくという部分では、一定の効果があったというふうに思っております。それで、先ほど来から、国勢調査、5年間で10.8%のマイナス、それから、一方で地方創生に係る人口ビジョン、総合戦略が示されましたけれども、特に人口減少の部分でいくと、平成10年から平成14年度までの5年間の平均出生者数というのが79人なのですね。それから、平成15年から平成19年までの平均出生者数が58.2人、それと平成20年から平成24年度まで、これは48人ということで、これ5年間平均で見ていきますと、平成10年からは、約80人近くの1年間の出生者数が50人を切っているわけですね。とりわけ、これは住民基本台帳に基づく数字でありますけれども、平成23年度にお子さんの生まれた数が40人なのですね。これは年度計算ですから4月から3月までの出生者数ですけれども、その後、平成24年度も42人ということで、26年度は54人と増えておりますけれども、実は27年度、27年4月からこの2月末までのお子さんの生まれた数が27人なのです。それで1月当たり2.5人ということで、この分でいくと、3月末で30人前後ということで、以前、全国でその合計特殊出生者率が1.57を切ったということで1.57ショックというふうに言われていますけれども、広尾町はまさしく、今年度に限って言えば30人前後ということで、ちなみに平成元年度は132人生まれているという実態を踏まえれば、非常にこの減少率が激しいということなのです。ちなみに、広尾町が国勢調査で5年間で10.8ですけれども、これはいろんな飼料コンビナート等の建設に係る影響もあると思うのですけれども、隣の大樹町は4.1%のマイナスなのです。そういった意味で、今後やはり子育て支援あるいは教育支援というものをきちんとやっていかなければ、要するに、そのことによって広尾町に、安心して子どもを産み育てる環境をつくれるというふうに思うのです。そういった意味では、財政的なものももろもろあるかと思いますけれども、教育委員会として他町村が今先駆けてやっているそういった先進地の事例を参考にしながら、やっぱりこういった学校給食費の保護者負担軽減、これについても再度検討すべきだというふうに思いますけれども、再度お答えをいただきたいと思います。

答弁 教育長 笹原(教育長は2018年9月まで)

今お話ありましたように、出生者数、本当に減少、急激な減少をしております。実際、広尾小学校におきましても、1つに統合しましたけれども、1学年2クラスというのが、非常にそれも厳しい状況になっております。ややもすると6学年半分ぐらいが1クラスになる、それほど子どもたちの数も減少してきているところでございます。そういったことも含めまして、再三今ご質問ありましたように、子育て支援、まず入り口のところでの支援をすることによって、何とか子どもたちあるいは人口の増加というのを図っていかなければならないというふうに思っております。ただ、本当に繰り返しになりますけれども、こうした学校給食の一部町の助成等につきましては、本当に保護者の経済負担という部分は還元できるのかなというふうにも思っております。ただ、本当に今現在、学校の例えば今日起きている耐震化ですとか、これらにつきましては、もうやっぱり子どもたちの安心・安全を図る上で、どうしてもそういった学校の学習環境の整備というのも必要でございます。また、一方で、非常に人的支援が必要な多くの課題を抱えた子どもたちが増えてきているというのも事実でございます。そういったところに対しては、やはり手厚いといいますか、私ども単費によります教員補助員なども配置させていただいておりますけれども、そういった人的な部分も、非常にこれから大きな大事な諸課題というふうにもなってきている部分がございます。繰り返しになりますけれども、財政といろいろとほかの政策とを、先ほども申し上げましたように、いろいろ調整をしていかなければならないと思いますけれども、子どもたちのそういった人口減少も含め、子どもたちの学習環境、学校環境も含めて、できるだけいい形で対応していくようにしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

再質問 4番 前崎茂

今、本町の学校給食で、いわゆるふるさと給食ということが、例えば漁協からエゾバイツブですとかホッキをいただいたり、あるいは農協からジャガイモ等をいただいたりして、ふるさと給食を実施しております。先般の議会でも、いわゆる地方創生に係る部分で、江戸川区などに魚を提供する計画も示されましたけれども、これはこれで大変結構だと思いますけれども、まず広尾町の子どもたちにもそういった旬の魚あるいは農産物の提供をしたふるさと給食、これをできれば月1回程度、最低でも年12回のふるさと給食、こういったものを実施することによって、例えばこれは今年の4月に魚のカレンダーを広尾町で発行しておりますけれども、これを見ますと、広尾町の場合1年中魚がとれてるというようなことを見ますと、例えば広尾の子どもたちが9年間学校給食、ふるさと給食を経験したときに、仮に町外、都心に行かれたときに、広尾町の魚のよさと、そういったものを広告塔という形で発信していただけるのではないのかなと。そういったことを考えると、ふるさと給食をやることによって、1つには原材料の軽減によって父母負担の軽減にもつながっていくだろうし、もう一つには、広尾町のそういった食のPRといいますか、そういったことも波及していく、そういったことも期待できるかと思いますけれども、今後そういったふるさと給食のあり方、それについてお答えをいただきたいと思います。

答弁 教育長 笹原(教育長は2018年9月まで)

今、ふるさと給食のお話がございました。確かに今カレンダーにございましたように、1年を通してさまざまな魚が、魚介類がとれるところでもございます。ただ、ふるさと給食も、そういった魚介類、あるいは農村地帯であればジャガイモですとか、そういう野菜を提供したりしていただいています。ただ、ふるさと給食の中で魚介類となりますと、どうしても魚をさばいたりしなければならないものですから、今の本町の給食センターの施設の中では、それをさばいたり、また、それらを長期冷凍保存するという大きな冷蔵庫がないものですから、今ふるさと給食でやっていただいている漁協さんの各部会の、ツブですとか、そういったホッキですとか、そういう提供をいただきながらカレーやスパゲッティを調理していただいているのですけれども、それを恒常的にやっていただくとなると、これまたちょっと、対策もそうなのですけれども、施設の衛生管理ということもございます。ただ、そういった部分で、恒常的ではなくても、そういった還元をしていただくことで、給食費へのそういった還元にもつながるのかなというふうにも思っております。また、このことは、こういったふるさと給食を通して、郷土理解ですとか、ふるさと教育にもつながるのかなというふうにも思っておりますので、そういったことも、これから大いにまたいろいろな関係機関とご相談させていただきながら対応させていただきたいなというふうに思っておりますので、よろしくお願いします。

再質問 4番 前崎茂

平成25年に広尾町食育推進計画、こういったものを発表しておりますけれども、この中にも、広尾町のそういった地産地消といいますか、そういったものもうたわれておりますし、そういった意味で広尾の子どもたちに、これからも広尾町の農畜産物、魚介類含めて知っていただくということを含めて、今後また教育委員会で十分検討していただいて、食育教育に力を注いでいただきたいと思います。以上で終わります。ありがとうございました。

出典:広尾町議会 平成28年第1回定例会 2016年3月8日 議事録 PDF(13ページ) 間違いを知らせる