みんなの議会

浜中町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月13日

防災対策、町民の不安に万全か

2024年6月13日、浜中町議会の一般質問で、三膳時子議員が「防災対策、町民の不安に万全か」について質問し、防災対策室長 春日良太、町長 齊藤清隆が答弁しました。

質問者
三膳時子 議員
答弁者
防災対策室長 春日良太、町長 齊藤清隆

議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。

質問 4番 三膳時子

では、通告に従いまして、質問させていただきます。私から2点ほどお伺いします。1点目は、防災対策、町民の不安に万全かということ、2点目はヒグマ駆除の実態についてです。まず、防災対策、町民の不安に万全かということについてです。我がまちでは、1952年―昭和27年3月4日、72年前になりますが、千島海溝を震源としたマグニチュード8.2を記録した十勝沖地震、また、1960年―昭和35年5月24日、64年前になりますが、南米チリ沿岸で発生した津波が、22時間後、日本の沿岸に到達し、甚大な被害となった教訓により、毎年、5月24日、防災訓練の日として防災訓練を実施しています。今年も、5月24日、防災訓練を実施し、多くの町民が避難訓練に参加したと見受けられます。今年も防災訓練ができてよかったと考えるとともに、平穏な日々を送れたことに感謝するところです。今、千島海溝を震源とした地震が発生するであろうという予測の下、防災意識を高めるいろいろな情報を共有し、防災対策も着々と進めていることは承知しています。13年前には東日本大震災が発生し、そして、本年1月1日、能登半島地震が発生しました。災害は、いつ何どき起きるか、予測不可能なことを改めて感じさせられました。人ごとではない、我が身、我がまちでも起こり得ることを共有し、とにかく早く高台へ急いでを合い言葉に防災訓練に参加しています。ただ、防災訓練の在り方に問題を感じるところもありますし、防災訓練に参加した多くの町民から不安を聞きました。10分以内に避難ができなければ、津波浸水エリアの9割、最悪のケース、2700名が死亡と推定されているそうです。浸水エリアには何人の町民がいるのか、東日本大震災、能登半島地震の実態を見て感じます。また、十勝沖地震、チリ津波を経験した町民から、命からがら逃げたとして、避難した高台から自分たちはどうしたらいいのか、訓練なら家に帰れるけれども、本当に起こったらどう行動したらいいのかという不安を聞いていますし、訓練に参加した町民からは、人のふり見て、我がまちはどうなのだろうという不安を聞いたので、一つでも不安を解消できればと思い、お伺いします。まず、防災訓練のことですが、浜中町の津波浸水エリアとされている地域の町民は何人で、本年、防災訓練に参加した町民は何人だったのでしょうか、お答え願います。

答弁 防災対策室長 春日良太

本町の津波浸水エリアについてですが、本町の一部地域を除き、海岸地域の全ての集落が浸水エリアとなります。避難対象人数は4月末現在で2839人となります。また、本年の避難訓練参加者数は529人で、訓練参加率は18.6%となっております。

質問 4番 三膳時子

昨年の浸水エリアの対象者を見れば、2910人となっていました。人口も減っていることなので、浸水エリアの対象の町民は減るでしょうし、参加する町民も減るということですよね。全体の人口が減っているということなので、減っていくということ、そして、参加率も当然下がっていくということですね。次の質問をしたいと思いますけれども、今年、防災訓練を行うに当たって避難ルートを決められたチラシが入っていたのですけれども、実際はどうであったでしょうか。

答弁 防災対策室長 春日良太

避難ルートについては、災害時に渋滞を緩和するため、あらかじめルートを決めております。本年の訓練においては、どのルートも渋滞などはなく、スムーズに避難できたものと考えております。ただし、霧多布地域においては、高台に上がる道路が3本あることから、避難者によってはルートがちょっと遠回りになるケースがあったと報告を受けておりますので、来年に向けて対策を協議していきたいと考えております。

質問 4番 三膳時子

昨年のアンケートの結果から、車で避難する人が4分の3を占めていたという結果がありました。今回もどのルートでも混雑状態はなかったということでしたが、訓練ですからね。皆さんが殺到するかも分からないですけれども、3本とも混雑がなかったということであれば、訓練をしていけばうまくいくのかなと思います。ただ、本当に車で避難する人が4分の3を占めているということが昨年のアンケートでも分かっているので、そこはまだまだ考えていかないとならないかなと思います。次に、今年の防災訓練について、町民の誘導といいますか、情報がうまく伝わっているのかということです。訓練後、参加した方からの反省などは何か上がってきているのでしょうか、お知らせ願いたいと思います。

答弁 防災対策室長 春日良太

まず、避難誘導については、各避難場所及び主要避難路において、特段、事故などもなく、おおむねスムーズに避難している状況でした。ただし、ゆうゆと本庁舎の避難ルートが一部重なっている箇所があることから、本来、本庁舎に避難する車両をゆうゆに誘導した車両が1台確認されております。こうしたことから、来年に向けて誘導の対策を協議していきたいと考えております。次に、避難状況の情報共有について、無線を使用し、各避難場所と対策本部で情報伝達を実施しましたが、特段の問題もなく、情報共有が図られたものと考えております。次に、訓練後の反省及び課題についてですが、先ほどの質問での課題のほかには、一部の避難場所において、避難者の受付漏れがあったと報告を受けておりますので、来年度以降、そういったことがないように、現場の職員数を増やすなどして対策を取っていきたいと考えております。また、霧多布高校での訓練において、今回から校舎屋上まで避難をしていただきました。この際、校舎内に屋上までの案内板などがないため、経路が分かりづらいとの報告を受けております。そこで、案内板の設置に向けて、教育委員会と協議をしていきたいと考えております。

質問 4番 三膳時子

いつもは車で来た方にも聞き取りがあったらしいのですけれども、それが全くなくて、どうしたらいいのだろうかという中で帰られたと聞きました。いつもは、名前のほか、どこから来たのか、何分かかったのか、何で来ましたか、車だったのか、徒歩だったのか、そんな聞き取りをしていたのに、そういうことが全くなかったと聞いたので、どうしたのかなということで今日の質問になったのです。私のことを言うと、役場庁舎の駐車場に避難したのですけれども、そこに行ったものの、どうしたらいいのかが分からなかったです。ここに来て名前などを書いてくださいというコールもなければ、3階まで上がってください、何分までここにいてくださいということも一切なかったので、来たはいいけれども、どうしたらいいのかなということがありました。また、結局、1階で名前を書いて、3階に上がってから名前をもう一回書いたのですけれども、えっ、二重にならないのですかと聞いたら、大丈夫ですと言われたから書きました。避難した高台でもそうしたコールがあれば、例えば解除になるまでいなければならないのだと分かると思うのですよね。どうしたらいいかなと迷ったという話を聞いたので、来年の反省の一つにしてほしいなと思います。防災訓練の話は終わりまして、実際の災害のときの話になります。津波警報が解除になるまで高台にいさせるといいますか、解除になるまでそこにいてほしいということなのでしょうか。津波であれば絶対に被害が出るとは思うのですけれども、その避難場所から次の場所に自分たちがどうやって移動したらいいのか、どういう行動を取ればいいのかが分からなければとても不安だということを聞いたのですけれども、それについてはどういうふうにお考えなのでしょうか、決めていることがあるのでしょうか、お答えください。

答弁 防災対策室長 春日良太

まず、避難後の動向についてです。議員の質問にある高台というのは各避難場所と解釈しての回答となりますが、大前提として、津波警報及び注意報が解除になるまではその避難場所において待機となります。次に、2次避難場所は決まっているかという質問についてですが、浜中町には、現在、指定避難所としては、役場本庁舎、ゆうゆ、茶内の農業者トレーニングセンター、茶内コミュニティセンター、MO-TTOかぜて、浜中農村環境改善センター、姉別農村環境改善センターの7か所でして、避難者は最終的にこの7か所に避難することを基準としています。また、各避難場所からの2次避難先となる指定避難所を申しますと、アゼチの岬駐車場については役場本庁舎、湯沸下海岸高台についてはゆうゆ、琵琶瀬展望台については茶内コミュニティセンター、散布全域については茶内の農業者トレーニングセンター、霧多布高校についてはMO-TTOかぜてとなります。次に、誘導などは誰がやるのかについてですが、各避難場所に町職員などがいない状況も十分に考えられます。したがって、誘導などを含めた各避難場所におけるリーダー、避難所の運営の主体となるのは、町内会や自治会などといいますか、避難者自身が中心となり運営していただくことになろうかと思います。実際には、先ほど議員が言われたとおり、災害の規模やそのときの状況に応じて手段は大きく変わると考えておりますので、状況に合わせた判断をしていきたいと考えております。

質問 4番 三膳時子

今の誘導の件ですけれども、本当に町職員がそこに行ける、いるということはあまり考えられないですよね。それで、そこに集まった町内会なりの人たちが次にどこに行くかを分かっていないといけないということです。解除される時間が何分かは分かりませんけれども、5分でも10分でも、待つというのはすごく長く感じるものです。解除になるまで待ちますけれども、その後、そこからどこへ行くかを皆さんが分かっていれば、誰かがここから茶内のコミュニティセンターなりトレーニングセンターなりに行くのだと分かっていれば行動も早くなるのではないかなということがありますので、そういうものを町民の方たちに少しずつでも啓発でも何でもしてほしいなと思うところです。次の質問です。そういう不安が数々ありますし、近々の能登のことが毎日のように報道されていまして、我がまちではどうなっているのだろうという一つが仮設住宅で、このまちでは確保されているのだろうかとお聞きしましたので、お答え願います。

答弁 防災対策室長 春日良太

まず、仮設住宅制度について若干触れますが、仮設住宅の建設は北海道が行います。用地の確保と入居者の公募、管理は町が行うことになっています。ご質問にあります仮設住宅地の確保についてですが、まず、国における災害時の必要建設戸数の目安があります。これは、近年の災害における住宅被害に対する供給戸数の実績割合に基づき、約3割を目安とするとされております。本町の被害想定では、全壊戸数が最大で4000戸とされていますから、建設戸数を1200戸と計画し、町内26か所を建設候補地としています。この候補地は全て町有地で、内訳としては、旧学校グラウンドが10か所、旧公共施設跡地が3か所、学校グラウンドが7か所、公共施設敷地内が6か所となっておりまして、これで1200戸分を確保している状況です。

質問 4番 三膳時子

こういうことを聞くと、町民は、ああ、もうちゃんと考えられているのだなということが分かって安心すると思うのです。能登のことを引き合いに出すのですけれども、仮設住宅が半年たってやっと完成した、農業用ハウスで身を寄せていた人たちが6か月たって仮設住宅にやっと入れたということを報道で知ると、自分たちのまちはということが頭をよぎるということなのです。次の質問もそうですけれども、では、水はどうなのだということです。能登での断水の長引きを見ると、当町も絶対に避けられないのではないかなと思っています。飲料水といいますか、生活水ですが、具体的に想定しているのであれば、教えていただきたいと思います。

答弁 防災対策室長 春日良太

水の確保についてですが、避難想定においては、1人当たり1日3リットルの水が必要であるとされております。本町における避難者数は最大で2839人ですので、1日当たり約8500リットルの水が必要な計算になります。現在、浜中町では、災害等による応急給水が必要な場合に備えて応急給水ポイントとなる施設を3か所設定しております。1か所目は、庁舎付近に設置している防災貯留槽です。この貯留槽の有効容量は770立米、リットルに換算すると約77万リットルで、指定避難所である役場庁舎とゆうゆの収容人数の7日分を十分に賄える水量を常時備蓄しています。この貯留槽は、震度7にも耐え得る構造で、管路も耐震管とし、災害時でも供給可能と考えております。また、今年度、トラックに積める応急給水タンクを設置し、霧多布市街と湯沸地区での応急給水活動を計画しております。2か所目は、浜中に設置している3号配水池です。この配水池の有効容量は1607立米で、浜中市街と営農用水区域全域の応急給水用の水量を確保しており、ここにも車載用の応急給水タンクを設置し、避難所を含めた給水区域に応急給水活動をする計画となっています。3か所目は、茶内配水池です。この配水池の有効容量は243立米で、茶内市街の応急給水用の水量を確保しており、ここにも車載用の応急給水タンクを設置し、避難所を含めた茶内市街と散布地区に応急給水活動をすることで計画しております。このほか、各避難場所に備蓄をしているペットボトルの水が全体で約3000リットル―500ミリのペットボトルで約6000本分を備蓄している状況となっています。こうしたことから、水量は十分な量を備蓄していると考えております。

質問 4番 三膳時子

このように答えていただくと本当にどんどん安心していけます。次の質問ですけれども、災害関連死についてです。そうしたものを防ぐ体制を我がまちではどう考えていますか、お答え願います。

答弁 防災対策室長 春日良太

災害関連死を出さない体制づくりについてですが、浜中町の状況としては、災害時の職員非常配備において、避難支援班を設置しており、避難所等における健康管理指導を実施する計画となっております。実際には本町における保健師の人員も多くはありませんから、各避難所における健康管理指導も十分にできない状況も考えられます。そういった中で、国で組織化をしている災害派遣医療チーム、もしくは、災害派遣精神医療チーム、災害時健康危機管理支援チームなど、こういった迅速に派遣できる体制もあるので、そういったものを積極的に活用していきたいと考えております。そして、災害関連死を防ぐために重要なことは事前の備えです。災害関連死の要因は様々ありますが、例えば、持病のある方の薬がないため、症状が悪化して亡くなってしまうケースもあり、東日本大震災の災害関連死における約60%がこの要因だと言われています。また、エコノミークラス症候群や低体温症なども要因として考えられますが、大事なのは、これらの要因の多くは避難者自身の日頃からの備えにより回避できる可能性があるということです。能登半島地震後、多くのメディアや自治体において避難に対する備えの重要性を情報として多く流しておりますし、本町においても自治会配付などで周知をしてきました。町としては、今後も、備えの重要性などを含めた町民の防災意識を高めるための取組を実施していき、少しでも災害における犠牲者を減らす体制づくりの強化を図っていきたいと考えております。

質問 4番 三膳時子

そうなのです。町民の意識も高めていくということが重要だと思っています。その意識を高めていくことの手だて、日々やっていくことがあるのではないかなと思うところです。次の質問ですけれども、ボランティアの受入れ体制は考えられているのでしょうか。事前の登録については、ホームページやマニュアルなど、そういう準備だとは思うのですけれども、何か考えられているのでしょうか。アップするなりなんなり、もうされているものなのですか。

答弁 防災対策室長 春日良太

災害ボランティアの受入れ体制についてですが、阪神・淡路大震災以降、災害ボランティアは災害時には不可欠な存在として重要視されているところです。町の地域防災計画において、災害ボランティアの受入れについて記載はしていますが、設置や運営について具体的な方針は定まっていないのが現状でした。ただ、北海道の地域防災計画の一部改正に合わせ、令和6年3月に計画の一部を改正し、その中では、浜中町社会福祉協議会などと連携して、災害ボランティアセンターの設置や運営について明確化しておくよう努めるものとしております。これに伴い、本年2月には、社会福祉協議会や外部専門員などを交えて、設置や運営に係る会議を実施したところです。実は今月末にはその2回目の会議を予定しており、今年度中には、設置場所や運営に関して方針を決めていき、具体的な体制づくりを早くにしていこうと考えております。

質問 4番 三膳時子

今、私が聞いた質問はほんの一部なのです。町民の不安は数え切れないものと推測します。日々刻々と年を重ねていきます。去年は訓練にも参加できたし、逃げる自信もあった、しかし、今年はという方も少なくないと思うのですよね。先日の防災講演会のお話で、まずは、自助という自分が助かること、備えをしておくということを習いました。次に、共助で、避難するときの声かけや避難後の助け合いが大事だよということを勉強し、最後に公助と勉強しました。最後のとりでが公助なのです。1年に1回の防災訓練も必要とは思いますけれども、この公助が日々の啓発で意識づけできるのではと思うのです。過去、広報はまなかに防災特集などが掲載されていますけれども、ごみ博士が掲載されているように、常に防災意識を持ってもらうように防災欄も加えてほしいと思います。また、防災訓練についても本気で練習するという試みができないかと考えています。アンケートから若年層の参加者が少ないことが分かっていますよね。訓練の時間や曜日を変えたり、今年は霧多布地区とする、あるいは、ここの町内会と町内会だけでやってみるなど、全体での防災訓練はこの何年も続けてきているので、みんな早く高台に逃げるという意識ができてきていると思うのですけれども、小さくし、実のある訓練に切り替えていくことを検討してみてほしいなと思いますけれども、町長はどのようにお考えでしょうか。

答弁 町長 齊藤清隆

ただいまのご質問にお答えします。議員が心配されるように、訓練のマンネリ化も感じているところであります。ただ、何といいましても、本当に大切なのは町民の皆様一人一人の災害に備える意識だと思っているのですよね。訓練でできないことは本番でもできないと言われますとおり、一人でも多くの方に訓練に参加していただけるような、本当に効果的なといいますか、実践という言葉は使いたくないのですけれども、実践に即した訓練の在り方も考え、多くの方が訓練参加できるような取組を行政としてもしていきたいなと考えております。

質問 4番 三膳時子

町長も、練習でできないことは本番でできないとインタビューにお答えしていましたよね。まさにそのとおりだと思います。町民には防災訓練だからということで参加しないという方もいると聞きますが、浜中町民として、津波の経験がある町民として、本当に津波が来るといったときには結構早く、しっかり逃げるのではないかという安易な考えでいます。私の経験で一つ言いますが、31年前に釧路沖地震がありました。そのとき、我が子は5歳と2歳でした。その子どもたちが、釧路沖地震があったとき、いち早く食卓テーブルの下に入ったのですね。それは日々の保育所の訓練のたまものだと思って、逆に私が教えられたのです。その後、ストーブのスイッチを切って、テーブルの下に入ったのです。子どもたちから教えられた経験から訓練は必要だなと思っています。ぜひ、早く逃げるという意識が町民にもっと根づけばいいなと思っています。次の質問に移ります。

出典:浜中町議会 令和6年第2回定例会 2024年6月13日 議事録 PDF(40ページ) 間違いを知らせる