浜中町議会 令和5年第1回定例会 2023年3月9日
景観条例、景観計画の策定について
2023年3月9日、浜中町議会の一般質問で、川村義春議員が「景観条例、景観計画の策定について」質問し、住民環境課長 山平歳樹、副町長 齊藤清隆、総務課長 赤石俊行、防災対策室長 石塚豊、建設課長 渡部幸平、農林課長 渡邊馨、町長 松本博が答弁しました。
- 質問者
- 川村義春 議員
- 答弁者
- 住民環境課長 山平歳樹、副町長 齊藤清隆、総務課長 赤石俊行、防災対策室長 石塚豊、建設課長 渡部幸平、農林課長 渡邊馨、町長 松本博
議事録から機械で取り出したものです。正しくは会議録でお確かめください。
質問 1番 川村義春
令和3年12月定例会での質問でありますけれども、景観条例、景観計画の策定についてであります。令和元年12月定例会でも質問しておりますが、このときは、令和2年度に検討委員会策定審議会で町民の意見を聞き、令和3年度に道と協議し、令和4年度から施行したいとの回答がありました。その後、国勢調査といった大きな行事が入り、担当課としては策定が遅れるということでありました。また、再生可能エネルギーの発電施設の設置に関する条例を制定したので、それで規制にはならないけれども、景観条例についてはもうちょっと待ってほしいとありました。景観条例なり景観計画ができれば無秩序な開発行為が行えないということがあったのですが、そういう事情がありました。そこで再度の質問です。令和3年12月定例会では、令和4年から5年度に策定し、条例施行は令和6年4月としたいと先延ばしになっております。この間、令和3年度には国定公園に昇格されています。また、今月の3月2日には、町の霧多布湿原センターを指定管理している霧多布湿原ナショナルトラストがフジサンケイグループの地球環境大賞も受賞しています。このように全国に名高い賞をもらっているというのは、やっぱり、環境を守る活動を一生懸命やってきたからということだと思うのです。そんなことも含め、本町の貴重な自然環境を保全するためにも景観条例、景観計画は必要であります。新年度予算でも委託料を計上しておりますから確実にやってもらえると思っていますが、先延ばしはないか、確約できるか、伺っておきたいと思います。
答弁 住民環境課長 山平歳樹(住民環境課長は2024年3月まで)
ご質問にお答えします。まず、今年度の動きについて経過を説明させていただきます。8月2日に第1回目の浜中町景観計画策定委員会を開催しております。2回目は11月18日午後から予定しておりましたが、コロナ等の理由により委員の出席が過半数に満たず開催できませんでしたが、午前中に策定委員でもある北海道大学工学部非常勤講師の松田先生により景観に関する勉強会を開催しております。1月27日には第2回の策定委員会を開催しました。令和5年度は3回の策定委員会を予定しておりますし、町民を対象とした景観についての意見交換も開催したいと考えております。先延ばししないと確約できるかとの議員のご質問ですが、令和5年度中の景観計画の策定、令和6年4月1日を施行日とする景観条例の策定に取り組んでまいりたいと考えております。
質問 1番 川村義春
間違いなくできるということの確約をいただいた上で別の角度から話をさせていただきます。ここ二、三日前から釧路湿原を中心とした湿原周辺の町村が太陽光発電の設置規制を進める条例をつくるというような動きが盛んになってきました。釧路町、標茶町、鶴居村で先行してやっているのですが、新聞記事を読みますと、釧路町については、太陽光発電を建設する規制区域の設定作業として、建設を禁止する保全エリア、建設を制限する調整エリア、太陽光発電の活用を進める促進エリアに分類するとのことです。そして、町内の大部分が保全調整エリアに該当する見込みということですから、活用する促進エリアは本当に少ないということです。このぐらいやれば無差別に開発行為がされなくなるのかなと思っています。関連質問で申し訳ないのですが、本町の再生可能エネルギーの発電施設の設置に関する条例についてです。当初は規制をする条例をつくってくれということでしたのですが、第8条で規制しているから抑止力になるということですよね。確かに抑止力になると思い、私も議案に賛成をさせていただきましたけれども、経産省に届出がされているものについてはその限りにあらずとありますから、絵に描いた餅みたいな条例になってしまったと思っております。ですから、この条例を一旦廃止し、釧路町、鶴居村、標茶町で考えているような、そして、今、釧路市もやると考えているようですので、足並みをそろえ、同じような規制条例を新たにつくるということを考えてもいいのではないかと思うのですが、そういう考え方を持てるかどうか、お聞きしておきたいと思います。
答弁 副町長 齊藤清隆(副町長は2023年9月まで)
ただいまの関連質問にお答えをしたいと思います。タイミングよくといいましょうか、この議会に合わせて新聞報道等が盛んに行われておりますが、管内町村では制限エリアを設けるようなガイドラインや条例が施行されているところであります。本町にとっても、豊かな自然環境、特に霧多布湿原を守るということについては農水産物のクオリティーを守る上でも必要なことであります。そんなことから、ガイドライン、それから、条例制定までいくかどうかは分かりませんけれども、そんなことも検討したいと思っておりますので、いましばらくお待ちいただきたいと思います。
質問 1番 川村義春
副町長からお話がありました。私が言いたいのは無理くりそうしろということではなく、今、せっかく景観条例、景観計画をつくり、令和6年4月から施行したいと言っているので、それまでの間、令和4年度も委託をかけて委託料を支払っているわけですから、その中にそういうものが盛り込めればいいということなのです。規制エリアというのは今の条例では町長が定めることになっているのです。それを規則で示すと言うけれども、規則で示したものは法整備がかかっているものばかりですよね。そういうことから景観計画で定めればそれでもいいということで、併せて検討していただきたいということを申し上げておきたいと思います。次の質問ですが、令和4年9月定例会では、一つ目として、職員の副業を認める制度の創設について質問しており、服務規程に副業をできる基準とする制度設計とし、本年4月の創設に取り組むとのことでした。その対応についてお答えをいただきたいと思います。2項目めとして、特定空き家の判定を受けた物件の解体助成上限50万円の増額を提案したところ、解体費は5割増しの状況にあるので、スピード感を持って対応したいとの答弁がありました。新年度予算を見れば分かるのですが、改めてお答えをいただきたいと思います。
答弁 総務課長 赤石俊行(総務課長は2024年3月まで)
まず、1点目の職員の副業の関係についてお答えいたします。議員のご質問のとおり、昨年9月の定例会において副業の関係については施行に向けて制度を創設していきたいとご答弁申し上げております。このとおり、現在、規則等を整備いたしまして、本年4月1日から運用、施行する運びとなっております。国の兼業の取扱いと同様、本来職員が担うべき公共的住民サービスに影響しないという公務員としての大前提の範囲内をもって運用されることになりますので、兼業が可能な日あるいは時間につきましては、土日、祝日、休日となります。なお、時間については通常の勤務時間以外の時間内、1か月で換算すると30時間を超えない範囲、週でいくと8時間以内、平日については3時間以内の範囲内で認められるということになっております。許可の基準といたしましては、本来職務の遂行に支障を及ぼさないこと、兼業により不当な結果を生じさせないこと、全体の奉仕者たる公務員として適当でないと認められるものが条件となってまいります。また、兼業が認められるものとしては、大きく三つの項目がありまして、一つ目は、教育、芸術、文化、スポーツ等の発展、活性化に寄与する活動であること、二つ目は、地域の発展、安心、安全の確保に貢献する活動であること、三つ目は、一つ目と二つ目に準ずるものとして町長が特に認めた活動であることと分類されております。この三つ目の活動に関する副業については当初から懸案であったところでございますけれども、漁業に関する作業の従事についてというものがあります。しかし、本町の基幹産業、1次産業の労働力不足を解消するという大きな目的がございますので、公共性が極めて高い地域貢献事業に含まれるものであると考えておりますので、兼業を認めるものと考えております。こういったことで職員の兼業についてはこの新たな規則をもって運用していきたいと思っておりますし、前段申し上げたとおり、本年4月1日から施行させていただきまして、本町の経済の一助となることを期待しているものでございます。このことについては町広報紙4月号に掲載し、町民の皆さんにお知らせしていきたいと思っておりますので、ご理解をいただきたいと思います。
答弁 防災対策室長 石塚豊(防災対策室長は2023年9月まで)
空き家の関係についてお答えいたします。不良空家等除却補助制度につきましては、令和元年度から補助率2分の1以内、上限50万円で実施されております。昨今の除却費用の高騰も踏まえまして、昨年12月に空家等対策協議会を開催し、補助制度の見直しが議論されております。見直し案につきましては、補助上限額100万円、補助率80%以内、補助対象要件を町の独自基準から住宅地区改良法に基づく判定とさせていただくことで了承されております。これを受け、新年度予算の計上、そして、補助要綱や関連する組織などの改正準備を進めておりまして、最終的には今月下旬に開催する予定であります空家等対策協議会で最終確認を取り、新年度から実施したいと考えてございます。
質問 1番 川村義春
2点とも了解いたしました。次に、令和4年6月定例会で質問したハマナスロードの植栽整備についてです。ハマナスロードに観光客が来たら一番見えるところが防草シートで覆われていたのです。今も留めているやつのピンが上がっている状況ですので、飛ばないうちに手を加えたほうがいいかなと思っております。潮風に強いとされるサルビアを試験的に植えてもらったのですが、枯れてしまったということですよね。それで今年度の植栽は野草のほうがいいのではないかという話もしていたのですが、結果はどうなったのか、お知らせをいただきたいと思います。
答弁 建設課長 渡部幸平(建設課長は2024年3月まで)
ハマナスロードの植栽のご質問にお答えいたします。議員のおっしゃるとおり、建設課では、本年度、試験的に赤いサルビアとブルーサルビアの2種類を植えてございます。6月下旬に約200株を植えましたけれども、1か月程度で枯れたもの、それから、花が落ちて枯れたと思った後に株を増やして再び花をつけたものがあります。咲き具合はその株ごとに様々という状況でございましたけれども、全体的には元気に咲くことはできず、ハマナスロードの厳しい環境になじめなかったものということで建設課としては想像をしているところでございます。令和5年度の計画ですが、議員が推薦されるエゾカンゾウを植えてみようと考えておりますけれども、ベゴニアという花も試してみたいと考えております。ベゴニアにつきましては、園芸店から勧められた品種でして、背丈は低く、赤や白、ピンクの小さな花をたくさん咲かせるものです。また、乾燥に強く、長い期間、花を楽しめるということで、その園芸店におきましては植栽を依頼された場所が海に比較的近い場所である場合にはベゴニアを選んでいるという話を聞いております。ハマナスロードの環境になじむことができましたら秋まで花を楽しむことができるのではないかといった期待をしまして、令和5年度にはこれにチャレンジしてみたいと考えているところでございます。そして、冒頭の防草シートのピンが途中で上がっているということにつきましては、情報をいただきまして、ありがとうございます。早速ですけれども、明日にでもパトロールし、ピンの上がっているものを確認し、押さえるような措置を取りたいと思います。
質問 1番 川村義春
そのように対応していただければありがたいと思います。それでは、最後の質問になります。3点目として酪農経営者に対する町の独自政策はについて伺います。2月28日に町青年団体と議員の意見交換会がありまして、農協青年部役員から現状認識等について聞く機会を得ました。その中で、牛乳飼料価格の高騰や生乳の生産抑制、子牛価格の値下がり、加えて電気代も高く、乳価が10円上がる程度では収入の低さを補えない、経営は厳しくなるばかりだという声が上がりました。昨日の予算審議でも町長からあったように思いますけれども、本町酪農の現状はどうなっているのでしょうか。組勘契約はもう終わっているから、今年度、大量に離農者が出るということはないだろうというふうに思っていますが、現状等についてお知らせをいただきたいと思います。
答弁 農林課長 渡邊馨(農林課長は2026年3月まで)
まず、本町の酪農状況です。現在の酪農情勢は、ロシアのウクライナ侵攻を背景に、乳牛の餌となる配合飼料などの価格が高騰し、生産コストが上昇する一方、生乳の供給過多抑制に向けた減産で経営体制が奪われ、酪農経営の厳しさは増しております。また、生産基盤強化等の効果により生乳生産量が着実に増加している一方、新型コロナウイルスの影響によって乳製品需要が引き続き減少し、需給ギャップが生じている状況が今もなお続いております。さらに、酪農家にとって副産物収入でもある子牛の価格下落で酪農経営は厳しい状況ですが、これは、本町に限らず、全国の酪農家が同じような局面に立たされております。
質問 1番 川村義春
本町独自の支援策は考えられないのかどうか、答弁漏れがあったと思います。お答えをいただきたいと思います。
質問 1番 川村義春
改めて質問します。独自の支援策があっての大きな項目でありますから、そういったことも含めてお答えいただけるのかなと思っていました。よろしくお願いします。
答弁 農林課長 渡邊馨(農林課長は2026年3月まで)
町独自の支援策でございます。昨年11月の臨時会で議決をいただいた国産粗飼料利用拡大緊急酪農対策事業ですが、要は、海外に依存している購入粗飼料を減らし、将来的には国産の粗飼料に転換することを目的に、その対策を講じた酪農家に対し、26月齢以上の経産牛1頭当たり7200円を補助するという国の施策でしたが、この金額につきましては、都府県は1頭当たり1万円、北海道は、先ほど申し上げたどおり、7200円と2800円の開きがありました。理由は、都府県は、北海道と違い、農地面積が限られ、高騰する購入粗飼料の依存度が非常に高いということがあります。町としては、この差額分2800円を、生産者団体と協議の上、それぞれ折半し、金額にして1頭当たり1400円ずつを補助することとしました。現在、実績報告も上がってきており、金額が確定し、頭数にして1万2786頭、金額では1790万400円を補助しておりまして、これは年内に支給済みでございます。
質問 1番 川村義春
2月8日に青年団体との意見交換会をやったときにも先ほど農林課長からお話があったような穀物飼料の高騰云々ということが出ていました。また、目指すべき姿、課題について聞いたのです。そうすると、チーズ加工など、自家製でつくることも検討すべきではないか、それから、経営に合った営農へ見直すべきだ、穀物飼料に頼らない経営として放牧を活用してはという声がありました。そこで、その課題を達成するため、どういう施策があったらいいのかを聞きました。そうしますと、牛乳の消費拡大をお願いしたい、給食、小中高などへの活用、地域が一体となって酪農経営を進める、それから、面白かったのは農家から議員を出すことも重要だよという声です。さらには、自ら販売できるアンテナショップを検討してはという話もありました。それから、堆肥の活用ということで、先ほど来話があったバイオガスプラント、それから、下水道汚泥などを処理することで酪農環境をよくするということも必要ではないのかという声が出ていました。こうしたものを参考にしながら酪農家の支援策を検討していただきたいと思っていますが、青年部の人方がこう思っているわけですから、それに対する感想でもいいし、施策として取り上げられるものがあればお答えをいただきたいと思います。
答弁 農林課長 渡邊馨(農林課長は2026年3月まで)
ただいま青年団体と懇談会の中で様々な意見が出されたというお話がありました。当然、酪農家は身の丈に合った経営といいますか、今はクラスター事業で規模拡大ということもありますが、家族経営がやっぱり主流かなと考えております。様々な酪農形態がある中での一つの選択として皆様がそれを選ばれているということがあると思っております。次に、放牧スタイルについてです。そんなに件数は多くないですけれども、実際、放牧スタイルの農家も出てきております。放牧することによってのプラス面はありますし、逆にマイナス面もございますけれども、それは酪農家さんが選択した上でそういうスタイルの営農をしているということかと思います。牛乳消費拡大につきましては、当然ですけれども、今までどおりいろいろなところで発信しておりますし、町独自の施策もあります。以前は牛乳券をやりましたけれども、できる範囲で消費拡大については取り組もうと思っております。次に、堆肥の活用についてです。今、バイオマス発電ということを言っております。どれだけの農家の方が手を挙げるは不明ですが、環境に優しい農家、農業ということでブランド化すると思いますので、そういった面からこちらとしても推奨したいと考えております。いずれにしましても、酪農業というのは、地域のためだけではなく、国民の食料供給基地として重要な役割を果たしており、言わば国策で支援する必要があるものと考えております。現在、酪農業が非常に厳しい状況に置かれているのは間違いございませんが、先人たちが幾度もこういった困難な状況を乗り越えたからこそ、今の浜中町の酪農業があると言っても過言ではございません。その際も、国、北海道、そして生産者団体とともに町も支援してまいりました。今後も、酪農業の生活基盤の維持存続のため、その時々の情勢を注視しながら、国、北海道への要望はもちろん、町としても必要な施策を講じていきたいと考えております。
質問 1番 川村義春
課長が答えることは町長が答えることと一緒だといつも町長は言っていますけれども、今までの振り返りも含め、私の質問について町長から総括的な答弁をいただいて終わりたいと思います。よろしくお願いします。
答弁 町長 松本博(町長は2023年9月まで)
青年団体と議会の皆さんでお話しされたということは大変よかったと思っていますし、情報がしっかり入ったのだろうと思います。今、国が支援し、また、先ほど町と農協でやったものも金額的には1400円かそのぐらいの分なのです。ただ、それでも1700万円ぐらい行ってしまうのです。そういう状況だと思っています。今、農協独自の支援ということで情報等が入ってきているのは、国産飼料利用拡大緊急酪農対策事業として1頭当たり1400円を支援するというものですが、それと合わせると1700万円になってしまいます。それから、配合飼料についてです。販売手数料2.3%であったものが7月から12月分の手数料を1%落とすという扱いになります。二つ目ですが、酪農対策として乳量が少ないなどの低能力牛と言われているものを早期に淘汰するということで国は1頭当たり15万円出すという施策に対し、生産者団体、農協としても1頭当たりプラス3万円を出そうとなっておりますが、そうすると1100万円という金額になります。このように多額な支援をしなかったらできない状況なのです。これは浜中農協に力があってこそのものだと思っています。合同での打合せも農協独自でやっていますけれども、これからも、酪農を守るためには、農協と連携を密にし、できることや手伝えることを含め、将来的にはバイオマスなどもありますけれども、それは先の話です。確かに今までにも厳しい状況があったというふうに聞いていますけれども、それを見ても今が一番きついと思っています。いろいろな厳しい局面はありましたけれども、こんなに厳しい局面はなかったと思います。昨日の一般質問ではありませんでしたけれども、今、農業者がどう困っているのか。今、町村会も動きました。それが道に行って、国がどうするかは分かりませんけれども、浜中町もそういう運動に加わり、しっかりとやっていきたいと思いますし、これから農協とも相談しながらやっていきたいと思っています。今できるかということは言えませんけれども、今、農協はしっかりやっていて、町もできたら応援したいと思っているということです。